JP2000174617A - 電圧制御発振器及びpll装置 - Google Patents
電圧制御発振器及びpll装置Info
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- JP2000174617A JP2000174617A JP10340916A JP34091698A JP2000174617A JP 2000174617 A JP2000174617 A JP 2000174617A JP 10340916 A JP10340916 A JP 10340916A JP 34091698 A JP34091698 A JP 34091698A JP 2000174617 A JP2000174617 A JP 2000174617A
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- Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 PLLの安定動作を図る。
【解決手段】 電流制御手段1aは、電圧により発振周
波数を制御するための電流量を調整する。ゲイン制御手
段1bは、電流量にもとづいて、中心周波数の近傍にあ
る近傍周波数に対しては発振周波数のゲインを小さく
し、近傍周波数以外の周波数に対してはゲインを大きく
し、ゲインの切替えを連続的に行う。
波数を制御するための電流量を調整する。ゲイン制御手
段1bは、電流量にもとづいて、中心周波数の近傍にあ
る近傍周波数に対しては発振周波数のゲインを小さく
し、近傍周波数以外の周波数に対してはゲインを大きく
し、ゲインの切替えを連続的に行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電圧制御発振器及び
PLL(Phase Locked Loop)装置に関し、特に電圧によ
り発振周波数を制御する電圧制御発振器及び発振周波数
の位相を入力信号の位相に同期させるPLL装置に関す
る。
PLL(Phase Locked Loop)装置に関し、特に電圧によ
り発振周波数を制御する電圧制御発振器及び発振周波数
の位相を入力信号の位相に同期させるPLL装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】PLLは、電圧制御発振器(VCO:Vo
ltage Controlled Oscillator)からの発振出力の位相
を、基準となる入力信号の位相に同期させるための回路
であり、FM信号の復調、搬送波の再生または周波数シ
ンセサイザ等に幅広く用いられている。
ltage Controlled Oscillator)からの発振出力の位相
を、基準となる入力信号の位相に同期させるための回路
であり、FM信号の復調、搬送波の再生または周波数シ
ンセサイザ等に幅広く用いられている。
【0003】図10は従来のPLLの構成を示す図であ
る。PLL100は、位相比較器101、フィルタ10
2、電圧制御発振器103からなる閉ループで構成され
る。入力信号と電圧制御発振器103からの出力の位相
を位相比較器101で比較して誤差信号を得る。この誤
差信号をフィルタ102で直流電圧に直す。そして、こ
の直流電圧で電圧制御発振器103の発振周波数を変化
させて2つの信号の位相同期がなされる。
る。PLL100は、位相比較器101、フィルタ10
2、電圧制御発振器103からなる閉ループで構成され
る。入力信号と電圧制御発振器103からの出力の位相
を位相比較器101で比較して誤差信号を得る。この誤
差信号をフィルタ102で直流電圧に直す。そして、こ
の直流電圧で電圧制御発振器103の発振周波数を変化
させて2つの信号の位相同期がなされる。
【0004】一般に、PLL100の引き込み動作(位
相ずれの状態から、制御されて位相ずれがない状態に移
行する動作)時には、引き込み時間を短くするために広
帯域の応答特性が求められる。また、一旦、引き込みを
確立した後は、ジッタ抑圧のために狭帯域の特性が求め
られる。
相ずれの状態から、制御されて位相ずれがない状態に移
行する動作)時には、引き込み時間を短くするために広
帯域の応答特性が求められる。また、一旦、引き込みを
確立した後は、ジッタ抑圧のために狭帯域の特性が求め
られる。
【0005】すなわち、引き込み時は、PLL100の
帯域を表す自然角周波数Wnを高く設定し、引き込み終
了後にはWnを下げる必要がある。このWnは、以下の
式で表される。
帯域を表す自然角周波数Wnを高く設定し、引き込み終
了後にはWnを下げる必要がある。このWnは、以下の
式で表される。
【0006】
【数1】
【0007】ここで、KIは位相比較器101のゲイ
ン、Kvcoは電圧制御発振器103のゲイン、τはフ
ィルタ102の時定数である。従来、Wnの制御とし
て、2段階ゲイン切替え方式が行われていた。これはP
LL100が引き込み時か引き込み後かを、PLL10
0に付加した判別論理回路、または外部からのコントロ
ール信号で判断し、KI、Kvco及びτの値をステッ
プ状に切り替えて、Wnを変えていくものである。
ン、Kvcoは電圧制御発振器103のゲイン、τはフ
ィルタ102の時定数である。従来、Wnの制御とし
て、2段階ゲイン切替え方式が行われていた。これはP
LL100が引き込み時か引き込み後かを、PLL10
0に付加した判別論理回路、または外部からのコントロ
ール信号で判断し、KI、Kvco及びτの値をステッ
プ状に切り替えて、Wnを変えていくものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記で説明し
たような従来技術では、内部定数をステップ状に切り替
えているので、切り替えの過渡応答が外乱となり、PL
L100の動作に悪影響を与えてしまうといった問題が
あった。
たような従来技術では、内部定数をステップ状に切り替
えているので、切り替えの過渡応答が外乱となり、PL
L100の動作に悪影響を与えてしまうといった問題が
あった。
【0009】また、判別論理回路を付加した場合には、
回路規模の増加につながってしまう。さらに、外部から
のコントロール信号がある場合には、集積化されたPL
L100では、ピン数が増えてしまうといった問題があ
った。
回路規模の増加につながってしまう。さらに、外部から
のコントロール信号がある場合には、集積化されたPL
L100では、ピン数が増えてしまうといった問題があ
った。
【0010】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、外部部品などを必要とせずに、PLLの安定
動作を図る電圧制御発振器を提供することを目的とす
る。また、本発明の他の目的は、安定した動作を行うP
LL装置を提供することである。
のであり、外部部品などを必要とせずに、PLLの安定
動作を図る電圧制御発振器を提供することを目的とす
る。また、本発明の他の目的は、安定した動作を行うP
LL装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、電圧により発振周波数を制御する電圧制
御発振器において、前記電圧により前記発振周波数を制
御するための電流量を調整する電流制御手段と、前記電
流量にもとづいて、前記発振周波数の中心周波数の近傍
にある近傍周波数に対しては前記発振周波数のゲインを
小さくし、前記近傍周波数以外の周波数に対しては前記
ゲインを大きくし、前記ゲインの切替えを連続的に行う
ゲイン制御手段と、を有することを特徴とする電圧制御
発振器が提供される。
決するために、電圧により発振周波数を制御する電圧制
御発振器において、前記電圧により前記発振周波数を制
御するための電流量を調整する電流制御手段と、前記電
流量にもとづいて、前記発振周波数の中心周波数の近傍
にある近傍周波数に対しては前記発振周波数のゲインを
小さくし、前記近傍周波数以外の周波数に対しては前記
ゲインを大きくし、前記ゲインの切替えを連続的に行う
ゲイン制御手段と、を有することを特徴とする電圧制御
発振器が提供される。
【0012】ここで、電流制御手段は、電圧により発振
周波数を制御するための電流量を調整する。ゲイン制御
手段は、電流量にもとづいて、中心周波数の近傍にある
近傍周波数に対しては発振周波数のゲインを小さくし、
近傍周波数以外の周波数に対してはゲインを大きくし、
ゲインの切替えを連続的に行う。
周波数を制御するための電流量を調整する。ゲイン制御
手段は、電流量にもとづいて、中心周波数の近傍にある
近傍周波数に対しては発振周波数のゲインを小さくし、
近傍周波数以外の周波数に対してはゲインを大きくし、
ゲインの切替えを連続的に行う。
【0013】また、発振周波数の位相を入力信号の位相
に同期させるPLL装置において、入力信号と前記発振
周波数の位相を比較して、誤差信号を生成する位相比較
器と、前記誤差信号から高周波成分を除去して、前記誤
差信号に応じた電圧を出力するフィルタと、前記電圧に
より前記発振周波数を制御するための電流量を調整する
電流制御手段と、前記電流量にもとづいて、前記発振周
波数の中心周波数の近傍にある近傍周波数に対しては前
記発振周波数のゲインを小さくし、前記近傍周波数以外
の周波数に対しては前記ゲインを大きくし、前記ゲイン
の切替えを連続的に行うゲイン制御手段と、から構成さ
れる電圧制御発振器と、を有することを特徴とするPL
L装置が提供される。
に同期させるPLL装置において、入力信号と前記発振
周波数の位相を比較して、誤差信号を生成する位相比較
器と、前記誤差信号から高周波成分を除去して、前記誤
差信号に応じた電圧を出力するフィルタと、前記電圧に
より前記発振周波数を制御するための電流量を調整する
電流制御手段と、前記電流量にもとづいて、前記発振周
波数の中心周波数の近傍にある近傍周波数に対しては前
記発振周波数のゲインを小さくし、前記近傍周波数以外
の周波数に対しては前記ゲインを大きくし、前記ゲイン
の切替えを連続的に行うゲイン制御手段と、から構成さ
れる電圧制御発振器と、を有することを特徴とするPL
L装置が提供される。
【0014】ここで、位相比較器は、入力信号と発振周
波数の位相を比較して、誤差信号を生成する。フィルタ
は、誤差信号から高周波成分を除去して、誤差信号に応
じた電圧を出力する。電流制御手段は、電圧により発振
周波数を制御するための電流量を調整する。ゲイン制御
手段は、電流量にもとづいて、中心周波数の近傍にある
近傍周波数に対しては発振周波数のゲインを小さくし、
近傍周波数以外の周波数に対してはゲインを大きくし、
ゲインの切替えを連続的に行う。
波数の位相を比較して、誤差信号を生成する。フィルタ
は、誤差信号から高周波成分を除去して、誤差信号に応
じた電圧を出力する。電流制御手段は、電圧により発振
周波数を制御するための電流量を調整する。ゲイン制御
手段は、電流量にもとづいて、中心周波数の近傍にある
近傍周波数に対しては発振周波数のゲインを小さくし、
近傍周波数以外の周波数に対してはゲインを大きくし、
ゲインの切替えを連続的に行う。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の電圧制御発振器の
原理図である。電圧制御発振器1(以下、VCO1と呼
ぶ)は、PLLに用いられる発振器であり、印加された
電圧により発振周波数を可変に制御する。
を参照して説明する。図1は本発明の電圧制御発振器の
原理図である。電圧制御発振器1(以下、VCO1と呼
ぶ)は、PLLに用いられる発振器であり、印加された
電圧により発振周波数を可変に制御する。
【0016】電流制御手段1aは、電圧により発振周波
数を制御するための電流量を調整する。電流量は、VC
O1を駆動する際の第1の電流及び第1の電流の逆相の
第2の電流の比率によって調整される。詳細は後述す
る。
数を制御するための電流量を調整する。電流量は、VC
O1を駆動する際の第1の電流及び第1の電流の逆相の
第2の電流の比率によって調整される。詳細は後述す
る。
【0017】ゲイン制御手段1bは、この電流量にもと
づいて、中心周波数f0の近傍にある近傍周波数に対し
ては、発振周波数のゲインを小さくする。また、近傍周
波数以外の周波数に対しては、発振周波数のゲインを大
きくする。そして、このゲインの切替えは連続的に行わ
れる。なお、ここでのゲインとは、式(1)のKvco
に該当する。
づいて、中心周波数f0の近傍にある近傍周波数に対し
ては、発振周波数のゲインを小さくする。また、近傍周
波数以外の周波数に対しては、発振周波数のゲインを大
きくする。そして、このゲインの切替えは連続的に行わ
れる。なお、ここでのゲインとは、式(1)のKvco
に該当する。
【0018】ここで、PLLの引き込み時は、初期化周
波数や位相誤差を収束させるために、VCOの発振周波
数は大きく変化する。この変化量が大きいほど、周波数
/位相の追従が速くなり、ロック時間が短縮される。し
たがって、引き込み時には式(1)のWnを大きくする
必要があり、また引き込み終了後は、ジッタ抑圧のため
にWnを小さくする必要がある。
波数や位相誤差を収束させるために、VCOの発振周波
数は大きく変化する。この変化量が大きいほど、周波数
/位相の追従が速くなり、ロック時間が短縮される。し
たがって、引き込み時には式(1)のWnを大きくする
必要があり、また引き込み終了後は、ジッタ抑圧のため
にWnを小さくする必要がある。
【0019】本発明のVCO1では、発振周波数を制御
する電流量を調整して、引き込み時の発振周波数(中心
周波数f0の近傍以外の周波数)が大きく変化する時で
はWnを大きくし、一旦ロックが確立して発振周波数が
中心周波数f0近傍に落ちついた場合はWnを小さくな
るように、連続的にKvcoを変化させる構成とした。
する電流量を調整して、引き込み時の発振周波数(中心
周波数f0の近傍以外の周波数)が大きく変化する時で
はWnを大きくし、一旦ロックが確立して発振周波数が
中心周波数f0近傍に落ちついた場合はWnを小さくな
るように、連続的にKvcoを変化させる構成とした。
【0020】これにより、Wnをステップ状ではなく連
続的に変化させるので、Wn切替え時の外乱の発生を防
ぎ、ロック確立後のPLLの安定動作を図ることが可能
になる。
続的に変化させるので、Wn切替え時の外乱の発生を防
ぎ、ロック確立後のPLLの安定動作を図ることが可能
になる。
【0021】また、VCO1を適用したPLLでは、W
n切替えのための判別論理回路が不要となり、さらにV
CO1を適用した集積化されたPLLでは、外部からの
コントロール信号を受けるピンの設置が不要になる。
n切替えのための判別論理回路が不要となり、さらにV
CO1を適用した集積化されたPLLでは、外部からの
コントロール信号を受けるピンの設置が不要になる。
【0022】次に本発明のVCO1の構成について説明
する。図2はVCO1の全体構成を示す図である。VC
O1はエミッタカップル型VCOである。まず、各素子
の接続関係について説明する。
する。図2はVCO1の全体構成を示す図である。VC
O1はエミッタカップル型VCOである。まず、各素子
の接続関係について説明する。
【0023】VccとGND間に電圧制御電圧源VS
(以下、電圧源VS)が接続する。電圧源VSの+端子
に抵抗R1〜R4の一端と、トランジスタQ3、Q4、
Q7及びQ8のコレクタとが接続する。
(以下、電圧源VS)が接続する。電圧源VSの+端子
に抵抗R1〜R4の一端と、トランジスタQ3、Q4、
Q7及びQ8のコレクタとが接続する。
【0024】抵抗R1、R2のそれぞれの他端は、トラ
ンジスタQ1、Q2のコレクタと、トランジスタQ3、
Q4のベースに接続する。抵抗R3、R4のそれぞれの
他端は、トランジスタQ5、Q6のコレクタと、トラン
ジスタQ7、Q8のベースに接続する。
ンジスタQ1、Q2のコレクタと、トランジスタQ3、
Q4のベースに接続する。抵抗R3、R4のそれぞれの
他端は、トランジスタQ5、Q6のコレクタと、トラン
ジスタQ7、Q8のベースに接続する。
【0025】電流制御電流源(以下、電流源)IS1の
一端は、トランジスタQ1のエミッタとコンデンサCの
一端と電流源IS3の一端と接続する。IS2の一端
は、トランジスタQ2のエミッタとコンデンサCの他端
と電流源IS4の一端と接続する。
一端は、トランジスタQ1のエミッタとコンデンサCの
一端と電流源IS3の一端と接続する。IS2の一端
は、トランジスタQ2のエミッタとコンデンサCの他端
と電流源IS4の一端と接続する。
【0026】電流源IS5の一端は、トランジスタQ3
のエミッタとトランジスタQ6のベースと接続する。電
流源IS6の一端は、トランジスタQ4のエミッタとト
ランジスタQ5のベースと接続する。
のエミッタとトランジスタQ6のベースと接続する。電
流源IS6の一端は、トランジスタQ4のエミッタとト
ランジスタQ5のベースと接続する。
【0027】電流源IS7の一端は、トランジスタQ
5、Q6のエミッタと接続する。電流源IS8の一端
は、トランジスタQ7のエミッタとトランジスタQ2の
ベースと接続する。
5、Q6のエミッタと接続する。電流源IS8の一端
は、トランジスタQ7のエミッタとトランジスタQ2の
ベースと接続する。
【0028】電流源IS9の一端は、トランジスタQ1
のベースとトランジスタQ8のエミッタと接続する。電
流源IS1〜IS9の他端は、電圧源VSの−端子に接
続する。
のベースとトランジスタQ8のエミッタと接続する。電
流源IS1〜IS9の他端は、電圧源VSの−端子に接
続する。
【0029】次に動作について説明する。VCO1は、
1つの電圧源Vcontをもとにして、駆動電流I(第
1の電流)を流す電流源IS3とIS4の他に、駆動電
流Ia(第2の電流)を流す電流源IS1とIS2を有
しており、この駆動電流Iaの出力電流特性は反転して
ある。すなわち、Iを増加させるようなコントロールが
された場合、Iaは減少する(A、Bは逆相でコントロ
ールされる)。
1つの電圧源Vcontをもとにして、駆動電流I(第
1の電流)を流す電流源IS3とIS4の他に、駆動電
流Ia(第2の電流)を流す電流源IS1とIS2を有
しており、この駆動電流Iaの出力電流特性は反転して
ある。すなわち、Iを増加させるようなコントロールが
された場合、Iaは減少する(A、Bは逆相でコントロ
ールされる)。
【0030】まず、駆動電流Iを流す電流源IS3とI
S4のみ付加された場合のVCOを考える。図3は駆動
電流Iを可変する部分を回路に置き換えた図である。駆
動電流Iを流す電流源IS3とIS4のみ付加された構
成のVCO1aのこの部分の素子の接続関係は、トラン
ジスタQe、Qhのコレクタは、電圧源VSの+端子と
接続し、トランジスタQfのコレクタは、トランジスタ
Q1のエミッタとコンデンサCの一端と接続し、トラン
ジスタQgのコレクタはトランジスタQ2のエミッタと
コンデンサCの他端と接続する。
S4のみ付加された場合のVCOを考える。図3は駆動
電流Iを可変する部分を回路に置き換えた図である。駆
動電流Iを流す電流源IS3とIS4のみ付加された構
成のVCO1aのこの部分の素子の接続関係は、トラン
ジスタQe、Qhのコレクタは、電圧源VSの+端子と
接続し、トランジスタQfのコレクタは、トランジスタ
Q1のエミッタとコンデンサCの一端と接続し、トラン
ジスタQgのコレクタはトランジスタQ2のエミッタと
コンデンサCの他端と接続する。
【0031】トランジスタQe、Qhのベースは、電圧
源Vcontの−端子と電圧源VSaの+端子と接続
し、トランジスタQeのエミッタは抵抗Rcの一端及び
電流源IS3aの一端と接続し、トランジスタQfのエ
ミッタは抵抗Rcの他端と電流源IS3bの一端と接続
する。
源Vcontの−端子と電圧源VSaの+端子と接続
し、トランジスタQeのエミッタは抵抗Rcの一端及び
電流源IS3aの一端と接続し、トランジスタQfのエ
ミッタは抵抗Rcの他端と電流源IS3bの一端と接続
する。
【0032】トランジスタQf、Qgのコレクタは、電
圧源Vcontの+端子と接続し、トランジスタQgの
エミッタは抵抗Rdの一端及び電流源IS4aの一端と
接続し、トランジスタQhのエミッタは抵抗Rdの他端
と電流源IS4bの一端と接続する。電圧源VSa、電
流源IS3a、3b及びIS4a、4bの他端は、電圧
源VSの−端子に接続する。
圧源Vcontの+端子と接続し、トランジスタQgの
エミッタは抵抗Rdの一端及び電流源IS4aの一端と
接続し、トランジスタQhのエミッタは抵抗Rdの他端
と電流源IS4bの一端と接続する。電圧源VSa、電
流源IS3a、3b及びIS4a、4bの他端は、電圧
源VSの−端子に接続する。
【0033】ここで、VCO1aの発振周波数は、駆動
電流I、コンデンサCの発振容量Ca、基準電位Vr=
r×Irを用いて、
電流I、コンデンサCの発振容量Ca、基準電位Vr=
r×Irを用いて、
【0034】
【数2】 f=I/(4×Ca×Vr) …(2) と表せる。ここでは発振周波数を変えるためにIを変化
させるものとする。すなわち、図中の電圧源Vcont
の電圧を変化させると、駆動電流Iが変化し、発振周波
数が可変される。
させるものとする。すなわち、図中の電圧源Vcont
の電圧を変化させると、駆動電流Iが変化し、発振周波
数が可変される。
【0035】図4は電圧源Vcontの出力対発振周波
数の関係を示す図である。縦軸に発振周波数〔MH
z〕、横軸に電圧〔mV〕をとる。図からわかるよう
に、駆動電流Iを流す電流源IS3とIS4のみ付加さ
れたVCO1aの構成では、Kvco=Δf/Δvであ
り、電圧源Vcontの出力値が変わってもほぼ一定で
ある。
数の関係を示す図である。縦軸に発振周波数〔MH
z〕、横軸に電圧〔mV〕をとる。図からわかるよう
に、駆動電流Iを流す電流源IS3とIS4のみ付加さ
れたVCO1aの構成では、Kvco=Δf/Δvであ
り、電圧源Vcontの出力値が変わってもほぼ一定で
ある。
【0036】次に駆動電流Iaを流す電流源IS1とI
S2を付加した本発明のVCO1の詳細構成について説
明する。図5はVCO1の詳細構成を示す図である。駆
動電流Iaを流す部分の素子の接続関係については、ト
ランジスタQa、Qdのコレクタは電圧源VSの+端子
と接続し、トランジスタQbのコレクタは、トランジス
タQ1のエミッタとコンデンサCの一端とトランジスタ
Qfのコレクタと接続する。
S2を付加した本発明のVCO1の詳細構成について説
明する。図5はVCO1の詳細構成を示す図である。駆
動電流Iaを流す部分の素子の接続関係については、ト
ランジスタQa、Qdのコレクタは電圧源VSの+端子
と接続し、トランジスタQbのコレクタは、トランジス
タQ1のエミッタとコンデンサCの一端とトランジスタ
Qfのコレクタと接続する。
【0037】トランジスタQcのコレクタは、トランジ
スタQ2のエミッタとコンデンサCの他端とトランジス
タQgのコレクタと接続する。トランジスタQa、Qd
のベースは、電圧源Vcontの+端子とトランジスタ
Qf、Qgのエミッタと接続する。
スタQ2のエミッタとコンデンサCの他端とトランジス
タQgのコレクタと接続する。トランジスタQa、Qd
のベースは、電圧源Vcontの+端子とトランジスタ
Qf、Qgのエミッタと接続する。
【0038】トランジスタQaのエミッタは、抵抗Ra
の一端及び電流源IS1aの一端と接続し、トランジス
タQbのエミッタは、抵抗Raの他端と電流源IS1b
の一端と接続する。
の一端及び電流源IS1aの一端と接続し、トランジス
タQbのエミッタは、抵抗Raの他端と電流源IS1b
の一端と接続する。
【0039】トランジスタQc、Qdのエミッタは、電
圧源Vcontの−端子と電圧源VSaの+端子とトラ
ンジスタQe、Qhのベースと接続する。トランジスタ
Qcのエミッタは、抵抗Rbの一端及び電流源IS2a
の一端と接続し、トランジスタQdのエミッタは、抵抗
Rbの他端と電流源IS2bの一端と接続する。電圧源
VSa、電流源IS1a、1b及びIS2a、2bの他
端は、電圧源VSの−端子と接続する。
圧源Vcontの−端子と電圧源VSaの+端子とトラ
ンジスタQe、Qhのベースと接続する。トランジスタ
Qcのエミッタは、抵抗Rbの一端及び電流源IS2a
の一端と接続し、トランジスタQdのエミッタは、抵抗
Rbの他端と電流源IS2bの一端と接続する。電圧源
VSa、電流源IS1a、1b及びIS2a、2bの他
端は、電圧源VSの−端子と接続する。
【0040】図6はIとIaの出力特性を示す図であ
る。縦軸に電流値、横軸に電圧値をとる。図のように、
駆動電流Iと駆動電流Iaの電流特性は互いに逆にな
る。図7はI+Iaの出力特性を示す図である。縦軸に
電流値、横軸に電圧値をとる。IとIaの比率を適切に
変えた電流量(I+Ia)によって、VCO1の発振周
波数を制御する。すなわち、中心周波数f0近傍の近傍
周波数の電流量(I+Ia)よりも、近傍周波数以外の
周波数の電流量(I+Ia)の方が大きくなるように設
定する。
る。縦軸に電流値、横軸に電圧値をとる。図のように、
駆動電流Iと駆動電流Iaの電流特性は互いに逆にな
る。図7はI+Iaの出力特性を示す図である。縦軸に
電流値、横軸に電圧値をとる。IとIaの比率を適切に
変えた電流量(I+Ia)によって、VCO1の発振周
波数を制御する。すなわち、中心周波数f0近傍の近傍
周波数の電流量(I+Ia)よりも、近傍周波数以外の
周波数の電流量(I+Ia)の方が大きくなるように設
定する。
【0041】ここでVCO1の発振周波数は、駆動電流
(I+Ia)、コンデンサCの発振容量Ca、基準電位
Vr=r×Irを用いて、
(I+Ia)、コンデンサCの発振容量Ca、基準電位
Vr=r×Irを用いて、
【0042】
【数3】 f=(I+Ia)/(4×Ca×Vr) …(3) と表せる。
【0043】図8は電圧源Vcontの出力対発振周波
数の関係を示す図である。縦軸に発振周波数〔MH
z〕、横軸に電圧〔mV〕をとる。発振周波数を可変す
る電流が図7に示したようなカーブを描くために、本発
明の電圧源Vcontの出力対発振周波数のグラフも図
8のようになる。
数の関係を示す図である。縦軸に発振周波数〔MH
z〕、横軸に電圧〔mV〕をとる。発振周波数を可変す
る電流が図7に示したようなカーブを描くために、本発
明の電圧源Vcontの出力対発振周波数のグラフも図
8のようになる。
【0044】図に示すように中心周波数f0近傍と、そ
れ以外の部分では異なるKvcoを示す。すなわち、中
心周波数f0の近傍周波数では、Kvco0=Δf0/
Δv、中心周波数f0の近傍周波数以外の周波数では、
Kvco1=Δf1/Δvであり、Kvco0<Kvc
o1である。なお、IとIaの比率を変えることで、図
8の特性は様々に変化させることができる。
れ以外の部分では異なるKvcoを示す。すなわち、中
心周波数f0の近傍周波数では、Kvco0=Δf0/
Δv、中心周波数f0の近傍周波数以外の周波数では、
Kvco1=Δf1/Δvであり、Kvco0<Kvc
o1である。なお、IとIaの比率を変えることで、図
8の特性は様々に変化させることができる。
【0045】以上説明したように、本発明のVCO1
は、電流量(I+Ia)にもとづいて、中心周波数f0
の近傍にある近傍周波数では発振周波数のゲインを小さ
く、近傍周波数以外の周波数ではゲインを大きくして、
ゲインの切替えを連続的に行う構成とした。これによ
り、外部部品や外部からのコントロール信号などを必要
とせずに、PLLの安定動作を図ることが可能になる。
は、電流量(I+Ia)にもとづいて、中心周波数f0
の近傍にある近傍周波数では発振周波数のゲインを小さ
く、近傍周波数以外の周波数ではゲインを大きくして、
ゲインの切替えを連続的に行う構成とした。これによ
り、外部部品や外部からのコントロール信号などを必要
とせずに、PLLの安定動作を図ることが可能になる。
【0046】次に本発明のPLL装置について説明す
る。図9は本発明のPLL装置の原理図である。PLL
装置10は、発振周波数の位相を入力信号の位相に同期
させる位相同期ループ装置である。
る。図9は本発明のPLL装置の原理図である。PLL
装置10は、発振周波数の位相を入力信号の位相に同期
させる位相同期ループ装置である。
【0047】位相比較器11は、入力信号と発振周波数
の位相を比較して、誤差信号を生成する。フィルタ12
は、誤差信号から高周波成分を除去して、誤差信号に応
じた電圧を出力する。この電圧によって、上述した電圧
制御発振器1(VCO1)内の電圧源Vcontが制御
され、電圧制御発振器1は発振周波数を制御する。な
お、電圧制御発振器1の詳細は上述したので説明は省略
する。
の位相を比較して、誤差信号を生成する。フィルタ12
は、誤差信号から高周波成分を除去して、誤差信号に応
じた電圧を出力する。この電圧によって、上述した電圧
制御発振器1(VCO1)内の電圧源Vcontが制御
され、電圧制御発振器1は発振周波数を制御する。な
お、電圧制御発振器1の詳細は上述したので説明は省略
する。
【0048】このように、電圧制御発振器1を使用した
本発明のPLL装置10は、ゲインの切替えを連続的に
行って、引き込み時は広帯域、引き込み後は狭帯域の特
性を得る構成とした。したがって、ゲイン切替えがステ
ップ状ではないので、ロック後に外乱を与えることがな
くなり、安定動作が可能になる。
本発明のPLL装置10は、ゲインの切替えを連続的に
行って、引き込み時は広帯域、引き込み後は狭帯域の特
性を得る構成とした。したがって、ゲイン切替えがステ
ップ状ではないので、ロック後に外乱を与えることがな
くなり、安定動作が可能になる。
【0049】また、ゲイン切替えのための外部部品が不
要であり、さらにPLL装置10が集積回路の場合に
は、ゲイン切替えのために、外部からのコントロール信
号を受信するために設けるべきピンも不要となる。
要であり、さらにPLL装置10が集積回路の場合に
は、ゲイン切替えのために、外部からのコントロール信
号を受信するために設けるべきピンも不要となる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電圧制御
発振器は、電流量にもとづいて、中心周波数の近傍にあ
る近傍周波数では発振周波数のゲインを小さく、近傍周
波数以外の周波数ではゲインを大きくして、ゲインの切
替えを連続的に行う構成とした。これにより、外部部品
や外部からのコントロール信号などを必要とせずに、P
LLの安定動作を図ることが可能になる。
発振器は、電流量にもとづいて、中心周波数の近傍にあ
る近傍周波数では発振周波数のゲインを小さく、近傍周
波数以外の周波数ではゲインを大きくして、ゲインの切
替えを連続的に行う構成とした。これにより、外部部品
や外部からのコントロール信号などを必要とせずに、P
LLの安定動作を図ることが可能になる。
【図1】本発明の電圧制御発振器の原理図である。
【図2】VCOの全体構成を示す図である。
【図3】駆動電流を可変する部分を回路に置き換えた図
である。
である。
【図4】電圧源Vcontの出力対発振周波数の関係を
示す図である。
示す図である。
【図5】VCOの詳細構成を示す図である。
【図6】IとIaの出力特性を示す図である。
【図7】I+Iaの出力特性を示す図である
【図8】電圧源Vcontの出力対発振周波数の関係を
示す図である。
示す図である。
【図9】本発明のPLL装置の原理図である。
【図10】従来のPLLの構成を示す図である。
1……電圧制御発振器、1a……電流制御手段、1b…
…ゲイン制御手段。
…ゲイン制御手段。
Claims (4)
- 【請求項1】 電圧により発振周波数を制御する電圧制
御発振器において、 前記電圧により前記発振周波数を制御するための電流量
を調整する電流制御手段と、 前記電流量にもとづいて、前記発振周波数の中心周波数
の近傍にある近傍周波数に対しては前記発振周波数のゲ
インを小さくし、前記近傍周波数以外の周波数に対して
は前記ゲインを大きくし、前記ゲインの切替えを連続的
に行うゲイン制御手段と、 を有することを特徴とする電圧制御発振器。 - 【請求項2】 前記電流制御手段は、第1の電流及び前
記第1の電流の逆相の第2の電流の比率によって、前記
電流量を調整することを特徴とする請求項1記載の電圧
制御発振器。 - 【請求項3】 発振周波数の位相を入力信号の位相に同
期させるPLL装置において、 入力信号と前記発振周波数の位相を比較して、誤差信号
を生成する位相比較器と、 前記誤差信号から高周波成分を除去して、前記誤差信号
に応じた電圧を出力するフィルタと、 前記電圧により前記発振周波数を制御するための電流量
を調整する電流制御手段と、前記電流量にもとづいて、
前記発振周波数の中心周波数の近傍にある近傍周波数に
対しては前記発振周波数のゲインを小さくし、前記近傍
周波数以外の周波数に対しては前記ゲインを大きくし、
前記ゲインの切替えを連続的に行うゲイン制御手段と、
から構成される電圧制御発振器と、 を有することを特徴とするPLL装置。 - 【請求項4】 前記電流制御手段は、第1の電流及び前
記第1の電流の逆相の第2の電流の比率によって、前記
電流量を調整することを特徴とする請求項3記載のPL
L装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10340916A JP2000174617A (ja) | 1998-12-01 | 1998-12-01 | 電圧制御発振器及びpll装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10340916A JP2000174617A (ja) | 1998-12-01 | 1998-12-01 | 電圧制御発振器及びpll装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000174617A true JP2000174617A (ja) | 2000-06-23 |
Family
ID=18341490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10340916A Pending JP2000174617A (ja) | 1998-12-01 | 1998-12-01 | 電圧制御発振器及びpll装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000174617A (ja) |
-
1998
- 1998-12-01 JP JP10340916A patent/JP2000174617A/ja active Pending
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