JP2000174485A - 透光性電磁波シールドフィルムおよび透光性電磁波シールドパネルの製造方法 - Google Patents

透光性電磁波シールドフィルムおよび透光性電磁波シールドパネルの製造方法

Info

Publication number
JP2000174485A
JP2000174485A JP10346072A JP34607298A JP2000174485A JP 2000174485 A JP2000174485 A JP 2000174485A JP 10346072 A JP10346072 A JP 10346072A JP 34607298 A JP34607298 A JP 34607298A JP 2000174485 A JP2000174485 A JP 2000174485A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic wave
film
wave shielding
wave shield
transparent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10346072A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Kondo
康彦 近藤
Hiroaki Kawasaki
裕章 川崎
Takehiko Matsuyama
武彦 松山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP10346072A priority Critical patent/JP2000174485A/ja
Publication of JP2000174485A publication Critical patent/JP2000174485A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 透光性と電磁波の遮蔽効果との双方に優れた
電磁波シールドフィルムおよび電磁波シールドパネル
を、低コストでかつ簡易に製造することができる新規な
製造方法を提供する。 【解決手段】(1) 導電性ペーストを用いて透明フィルム
上に凹版オフセット印刷法によって電磁波シールドパタ
ーン部を印刷して、透光性電磁波シールド部材を形成す
る工程と、(2) 透明フィルムの電磁波シールドパターン
部を形成した面等に透明粘着層を形成して透光性電磁波
シールドフィルムを得る工程と、(3)上記透明粘着層上
に透明基板等を貼り合わせる工程とを含む透光性電磁波
シールドパネルの製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CRT、PDP
(プラズマディスプレイ)、液晶ディスプレイ等のディ
スプレィ装置から照射される電磁波を効果的に遮蔽し得
る、透光性と電磁波の遮蔽効果とに優れた透光性電磁波
シールドフィルムと、その透光性電磁波シールドフィル
ムを用いた透光性電磁波シールドパネルの製造方法とに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記ディスプレイ装置の前面等に
設置される透光性電磁波シールドパネルは、透明フィル
ム上に無電界銅メッキ等によって銅箔層を形成した後、
その銅箔層上にレジストを塗布して露光・現像し、つい
で、エッチング作業によってパターン部以外の銅箔層を
除去して所望の電磁波シールドパターン部を形成する、
いわゆるフォトリソグラフ法によって電磁波シールド部
材を作製し、そして、この電磁波シールド部材の電磁波
シールドパターン部を形成した面またはその反対面に透
明粘着層を形成することにより製造される。
【0003】また透光性電磁波シールドパネルは、上記
透光性電磁波シールドフィルムにおける透明粘着層上
に、ディスプレイパネルまたは透明基板を貼り合わせる
ことにより製造される(特開平5−16281号公報、
特開平10−163673号公報など)。かかる製造方
法により得られた電磁波シールドパネルなどは、電磁波
の遮蔽効果(シールド効果)に優れ、しかも視野角が広
く、視認性および透光性に優れている。これは、電磁波
シールド部材の作製に際し、上記フォトリソグラフ法に
よって厚肉で、かつ非常に線幅の小さい微細な電磁波シ
ールドパターン部を高い精度で形成することができるか
らである。
【0004】しかしながら、上記フォトリソグラフ法で
は、電磁波シールドパターン部以外の大部分のエリアを
エッチング処理によって除去してしまうため無駄が多
く、また、そのエッチング処理によって生じる銅廃液の
処理に費用がかかるなど、電磁波シールドパネルの低価
格化には限界がある。また近年、PDP等の大型画面
(例えば、大型テレビなど)の需要が急増しており、そ
の大型画面に対応した大型の電磁波シールドパネルを製
造する必要がある。しかし、上記フォトリソグラフ法に
よる電磁波シールド部材の作製では、上述した銅廃液の
処理にますます費用がかかるうえ、大型の露光装置や現
像エッチング装置などの新たな設備投資が必要となり、
電磁波シールドパネルを安価に製造することができな
い。
【0005】そこで、透明フィルム上の所定の部分にの
み電磁波シールドパターン部を形成する新規な製造方法
が望まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特公平2−48159
号には、金属粉末と樹脂とを含む導電性ペーストを用い
て、透明フィルム上に印刷法によってパターン印刷を行
って所望の電磁波シールドパターン部を形成する電磁波
シールド部材の製造方法が開示されている。上記公報に
開示の製造方法は、従来のフォトリソグラフ法のよう
に、無電界銅メッキ等による銅被覆層の形成を必要とし
ないため簡易であり、またエッチング処理によって生じ
る銅廃液の処理費用の心配もなく、しかも使用する銅も
必要な量のみで足りるため、電磁波シールドパネルの低
価格化を実現することができる。
【0007】また、前述したPDP等の大型画面用の電
磁波シールドパネルの製造にも、このような利点を有す
ることから、安価にかつ容易に対応することができる。
しかしながら、上記印刷法により作製した電磁波シール
ド部材は、充分な電磁波の遮蔽効果と充分な透光性とを
両立することができないことが明らかとなり、電磁波シ
ールドパネルへの実用化には至っていないのが現状であ
る。その理由としては、以下のことが考えられる。
【0008】一般に、電磁波の遮蔽効果を高めるには、
電磁波シールドパターン部の厚みを厚くして電磁波シー
ルドパターン中に金属粉末を多く含有させる必要があ
る。そのため、上記印刷法として、一般に厚肉のパター
ン印刷が可能なスクリーン印刷法やグラビア印刷法など
が採用されている。但し、パターンの厚みが厚すぎると
視野角が狭くなるおそれがある。一方、良好な透光性を
得るにはパターンの線幅を極めて小さくし、かつその間
隔を大きくする必要がある。
【0009】しかしながら、これらの印刷法では、線幅
の小さい(具体的には線幅50μm以下)パターンを形
成するのは困難であって、透光性に優れた電磁波シール
ド部材を作製することができないという問題があった。
とくにスクリーン印刷法では、印刷時にスクリーン版が
引き伸ばされるため、メッシュが伸縮し、印刷寸法や印
刷位置に±20μm程度のバラツキが生じるおそれがあ
った。
【0010】また仮に、これらの印刷法を用いて線幅が
50μm以下のパターン印刷を行った場合には、パター
ンの線幅にバラツキが生じたり、パターンが途切れる
(断線)個所が多数発生するなどの新たな問題が生じ
て、電磁波シールド部材の視認性が低下するという問題
があった。本発明の目的は、上述の問題点を解決し、透
光性と電磁波の遮蔽効果との双方に優れた透光性電磁波
シールドパネル(透光性電磁波シールドフィルムを含
む、以下同じ)、特にPDP等の大型画面用の透光性電
磁波シールドパネルを低コストでかつ簡易に製造するこ
とができる新規な製造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、凹版オフセッ
ト印刷法によってパターン印刷を行えば、低コストで簡
易に、線幅の小さい微細な電磁波シールドパターンを高
い精度で形成することができ、ひいては、透光性と電磁
波の遮蔽効果との両方に優れた電磁波シールドパネルを
得ることができるという新たな事実を見出し、本発明を
完成するに至った。
【0012】すなわち、本発明の透光性電磁波シールド
フィルムの製造方法は、(1) 金属粉末と樹脂とを含む導
電性ペーストを用いて、透明フィルム上に凹版オフセッ
ト印刷法によって電磁波シールドパターン部を印刷し
て、透光性電磁波シールド部材を形成する工程と、(2)
上記透明フィルムの、電磁波シールドパターン部を形成
した面またはその反対の面に、透明粘着層を形成する工
程と、を含むことを特徴とするまた、本発明の透光性電
磁波シールドパネルの製造方法は、(1) 金属粉末と樹脂
とを含む導電性ペーストを用いて、透明フィルム上に凹
版オフセット印刷法によって電磁波シールドパターン部
を印刷して、透光性電磁波シールド部材を形成する工程
と、(2) 上記透明フィルムの、電磁波シールドパターン
部を形成した面またはその反対の面に、透明粘着層を形
成する工程と、(3) 上記透明粘着層上にディスプレイパ
ネルまたは透明基板を貼り合わせる工程とを含むことを
特徴とする。
【0013】上記(1) の工程で採用する凹版オフセット
印刷法は、電磁波シールドパターン部を構成する所定の
パターンを極めて微細に、かつ高い精度で形成すること
ができる。また、上記凹版オフセット印刷法による電磁
波シールドパターン部の形成には、従来のスクリーン印
刷法を用いた場合と同様に必要な金属量のみで足りるた
め、エッチング処理やそれに伴う銅廃液の処理などの作
業を省略することができる。
【0014】よって、本発明の製造方法によれば、透光
性電磁波シールド部材にかかるコストが低減され、ひい
ては透光性電磁波シールドパネルの生産性の向上と価格
の低減とを図ることができる。またPDP等の大型画面
用の電磁波シールドパネルの製造に適している。本発明
の製造方法において、視野角や視認性などを損なう問題
がなく、透光性と電磁波の遮蔽効果との両方に優れた透
光性電磁波シールドパネルを得るには、電磁波シールド
パターン部が形成されている領域の面積と形成されてい
ない領域の面積との比、および電磁波シールドパターン
部におけるパターンの線幅と厚みを所定の値に設定する
のが好ましい。
【0015】すなわち、凹版オフセット印刷法によっ
て、線幅が5〜40μmで、膜厚が0.5〜50μmで
あり、かつ、電磁波シールドパターン部の全面積Ss
と、透明フィルムの表面における電磁波シールドパター
ン部が形成されていない領域の全面積Skとが、式(1)
: 1≦Sk/Ss≦9.0 …(1) で表される関係を満たすパターン印刷を行うのがよい。
【0016】よって、本発明の製造方法によって得られ
る透光性電磁波シールドパネルは、透光性および電磁波
の遮蔽効果に優れていることから、当該電磁波シールド
パネルでCRTの表示画面やPDPの大型表示画面など
を覆っても、視認性が良好で、かつ表示画面が暗くなる
ことがなく、表示画面から照射される電磁波を高度に遮
蔽することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。まず、上記(1) の工程で使用する種々の部材につ
いて説明する。 (導電性ペースト)導電性ペーストに使用する金属粉末
としては、例えば銅粉末、銀粉末、銅粉末表面を銀で被
覆した粉末、銅粉末表面を銀で被覆した粉末、金粉末、
白金粉末、パラジウム粉末、鉄粉末、アルミニウム粉
末、ニッケル粉末またはこれらの合金の粉末などがあげ
られ、これらは単独であるいは組み合わせて使用され
る。中でも、導電性、耐酸化性、材料コストなどを考慮
すると、銀粉末または銅粉末が好ましい。
【0018】上記金属粉末の形状は、球状、鱗片(フレ
ーク)状などの形状があげられるが、得られる導電性ペ
ーストの粘弾性を考慮すると、球状のものが好適であ
る。また、上記金属粉末の平均粒子径は、0.01〜2
0μmであるのがよい。但し、得られる導電性ペースト
の印刷特性を考慮すると、0.1〜10μmであるのが
好ましい。
【0019】金属粉末の配合量は、電磁波シールドパタ
ーン部に要求される導電性に応じて設定されるものであ
って特に制限されないが、樹脂100重量部に対して、
通常400〜1200重量部、好ましくは600〜10
00重量部の範囲で設定される。金属粉末の配合量が4
00重量部を下回ると、金属粉末同士の接触点が不足し
て、電磁波シールドパターン部の体積固有抵抗が大きく
なるおそれがある。逆に、金属粉末の配合量が1200
重量部を超えると、導電性ペーストの全量に対する樹脂
の含有量が少なくなり過ぎて、金属粉末を結合させる力
が小さくなり、その結果、電磁波シールドパターン部の
体積固有抵抗が大きくなるおれがある。また、金属粉末
の配合量が1200重量部を超えると、電磁波シールド
パターン部の強度不足を招くおそれがある。
【0020】導電性ペーストに使用する樹脂としては、
例えばポリエステル樹脂、ポリビニールブチラール樹
脂、エチルセルロース樹脂、アクリル樹脂等の熱可塑性
樹脂;ポリエステル−メラミン樹脂、メラミン樹脂、エ
ポキシ−メラミン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹
脂、アミノ樹脂等の熱硬化性樹脂;紫外線硬化型アクリ
ル系樹脂(例えばエポキシアクリレート)等の紫外線硬
化型樹脂などのいずれも使用できる。
【0021】上記例示の熱硬化型樹脂において、特に加
熱・硬化の際に還元性のガスを発生して金属粉末の酸化
を防止し、金属自体が有する体積固有抵抗が低下するの
を防止することができる樹脂を使用するのが好ましく、
例えばメチロール基の多いレゾール型フェノール樹脂、
メラミン樹脂などがあげられる。レゾール型フェノール
樹脂の具体例としては、例えば群栄化学工業(株)の商
品名「レジトップPL2211」、同社製の「PL43
48」などがあげられる。メラミン樹脂の具体例として
は、例えば三井サイアナミッド(株)の商品名「サイメ
ル370」などがあげられる。
【0022】本発明では、上記例示した熱可塑性樹脂、
熱硬化性樹脂、紫外線硬化型樹脂のうち、特に紫外線硬
化型樹脂が好ましい。その理由は以下のとおりである。
熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を含む導電性ペーストを用
いて電磁波シールド部材を作製する場合には、透明フィ
ルムと導電性ペーストからなる電磁波シールドパターン
部とを同時に焼成して当該パターン部を硬化するのが一
般的であるから、透明フィルムの耐熱温度を考慮する必
要がある。
【0023】例えば熱硬化性樹脂を使用する場合には、
透明フィルムのそれを考慮し、硬化剤や硬化触媒等を適
宜選択することにより、硬化温度を下げて使用しなけれ
ばならない。一方、紫外線硬化型樹脂は紫外線の照射に
より硬化するので透明フィルムの耐熱温度を考慮する必
要がなく、硬化時の作業が簡易である。導電性ペースト
は、凹版オフセット印刷法で印刷するのに適した粘度に
するため、上記樹脂と金属粉末との混合物にさらに溶剤
を加えることによって調製される。
【0024】使用する溶剤としては、例えば沸点が15
0℃以上の溶剤を用いるのが好適である。溶剤の沸点が
上記範囲を下回ると、印刷時において溶剤が乾燥しやす
くなり、ピンホールが発生するおそれがある。溶剤の具
体例としては、例えばヘキサノール、オクタノール、ノ
ナノール、デカノール、ウンデカノール、ドデカノー
ル、トリデカノール、テトラデカノール、ペンタデカノ
ール、ステアリルアルコール、セリルアルコール、シク
ロヘキサノール、テルピネオールなどのアルコール;エ
チレングリコールモノブチルエーテル(ブチルセロソル
ブ)、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエ
チレングリコール、ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテル(ブチルカルビトール)、セロソルブアセテー
ト、ブチルセロソルブアセテート、カルビトールアセテ
ート、ブチルカルビトールアセテートなどのアルキルエ
ーテルがあげられ、印刷適正や作業性等を考慮して適宜
選択される。
【0025】溶剤として高級アルコールを使用する場合
はインキの乾燥性や流動性が低下するおそれがあるた
め、これらよりも乾燥性が良好なブチルカルビトール、
ブチルセロソルブ、エチルカルビトール、ブチルセロソ
ルブアセテート、ブチルカルビトールアセテートなどを
併用すればよい。溶剤の使用量は、導電性ペーストの粘
度によって決定されるが、上記金属粉末の添加量との兼
ね合いから、通常、樹脂100重量部に対して100〜
500重量部、好ましくは100〜300重量部である
のがよい。
【0026】溶剤の使用量が上記範囲を下回ると、金属
粉末の添加量が最小の400重量部であっても粘度が1
000P(ポアズ)以上となり、透明フィルム上に印刷
する際にピンホールが多発してしまう。逆に、上記範囲
を上回ると、金属粉末の使用量が最大の1000重量部
であっても粘度が10P以下となり、透明フィルムへの
粘着力が不足する。その結果、導電性ペーストが透明フ
ィルムからはじかれてしまい、良好な印刷形状でもって
電磁波シールドパターン部を形成することができなくな
るおそれがある。
【0027】また、本発明で使用する導電性ペーストに
は、上記樹脂、金属粉末および溶剤の他にカーボンブラ
ックなどの黒色顔料を配合するのがよい。黒色顔料は印
刷塗膜を黒色化し、外光からの反射を防ぎ、ディスプレ
イの表示画面のコントラストを向上させることができ
る。黒色顔料の配合量は、導電性ペースト全量に対して
0.5〜50重量%の範囲にあるのがよい。黒色顔料の
配合量が上記範囲を下回ると印刷塗膜に黒色度が得られ
ず、表示画面のコントラストの向上を図ることができな
いおそれがある。逆に、黒色度の配合量が上記範囲を上
回ると、電磁波シールド部材の導電性が劣り、充分な電
磁波の遮蔽効果を電磁波シールドパネルに付与できない
おそれがある。
【0028】導電性ペーストにおける金属粉末の凝集や
分散不良は、内部電極間の短絡の発生を引き起こす場合
がある。そこで、上記金属粉末をペースト中で十分に分
散させるため、分散剤などを配合してもよい。上記分散
剤としては、導電性ペーストの調製に通常使用される種
々の界面活性剤があげられるが、中でも、導電性ペース
トの安定化を図るという点から高分子界面活性剤を使用
するのがよい。
【0029】本発明に用いられる導電性ペーストは、上
述の成分の他に、必要に応じて可塑剤、静電防止剤、消
泡剤、酸化防止剤、滑剤、硬化剤などの助剤を適宜配合
し、3本ロール、ニーダー等の混合機を用いて混練・分
散して調製される。また、金属粉末の分散性をさらに向
上させるためには、3本ロール等による混練の前にあら
かじめプラネタリーミキサーなどで十分に混合しておい
てもよい。
【0030】このようにして調製される導電性ペースト
の粘度は、通常10〜1000P、好ましくは100〜
500Pの範囲に調整するのがよい。上記範囲より粘度
が低い場合には印刷形状の劣化が生じるおそれがある。
一方、上記範囲より粘度が高い場合には、ピンホールが
多発するおそれがある。 (透明フィルム)本発明に用いられる透明フィルムとし
ては、可視光線に対する充分な透光性と、表示画面から
発せられる熱に耐え得る充分な耐熱性とを具備した樹脂
フィルムなどがあげられる。かかる樹脂フィルムはロー
ル状に連続処理して使用することができるので、作業性
およびコスト面の改善を図ることができる。
【0031】具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン等のポリオレフィン類;ポリ塩化ビニ
ル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン等のビニル類;ポリ
エチレンテレフタレート(PET樹脂)に代表されるポ
リエステル類;ポリカーボネート、ポリエーテルスルホ
ン、ポリメタクリル酸メチル(PMMA樹脂)、ポリエ
ーテルスルホン(PES樹脂)、ポリイミド樹脂などの
樹脂フィルムがあげられる。中でも、透過性が非常に良
好で、かつ安価に入手できるポリエチレンテレフタレー
トフィルムがさらに好ましい。
【0032】透明フィルムの厚みは特に限定されない
が、電磁波シールド部材の透光性を維持するという観点
から、通常0.05〜5mmの範囲で設定される。 (凹版オフセット印刷法)まず、凹版オフセット印刷法
に使用する転写体、凹版について説明する。本発明に用
いる転写体は、多孔質の弾性層を有する一層または複数
層の支持体上に表面ゴム層を設けたブランケット等、従
来公知のものが使用可能である。
【0033】具体的に説明すると、本発明における転写
体の形状としては、シート状のブランケットを円筒状の
胴(ローラ)に巻き付けたもの、ローラ状のものなどが
あげられる。また、印刷ずれの生じないものであれば、
パット印刷等に用いられる曲面状の弾性体や、その弾性
体にシート状のブランケットを取り付けたものなどであ
ってもよい。
【0034】とりわけ、導電性ペーストの透明フィルム
へのほぼ完全なる転写が可能な、表面ゴム層がシリコー
ンゴムからなるシリコーンブランケットを使用するのが
好ましい。このシリコーンゴムとしては付加型、室温硬
化型(RTV)型、電子線硬化型等の種々のものがあげ
られるが、硬化の際に副生成物を発生するおそれがない
室温硬化型(RTV)型の付加型シリコームゴムが寸法
精度の面において優れており、好適に使用される。
【0035】ゴムの硬度はエッチングレジストパターン
の印刷に影響を及ぼしており、硬度が高いとエッチング
レジストインキを受理する部分の変形量が減るため、凹
版の凹部内のインキを十分に転写できないおそれがあ
る。逆に、硬度が低いと変形量が大きくなり、高精度で
印刷ができなくなるおそれがある。そのため、ゴム硬度
は、JIS−A硬度で20〜70度であるのが好まし
く、30〜60度であるのがより好ましい。このゴムの
硬度を調整するために、例えばシリコーンオイルやシリ
コーンゲル等を適宜配合してもよい。
【0036】また転写体の表面形状は、特に印刷パター
ンが微細になるほど印刷形状に大きく影響を及ぼすこと
から、表面粗さが10点平均粗さで1.0μm以下であ
るのが好ましく、より好ましくは0.5μm以下であ
る。上記転写体の支持体としては、その表面が平坦なも
のであればよく、例えばポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエ
ステル、ポリカーボネイト(PC)等のプラスチック
や、アルミニウム、ステンレス等の金属板などを使用す
ることができる。
【0037】凹版オフセット印刷法に用いられる凹版と
しては、その表面が平滑性であるものなら特に制限はな
く、例えば基板の表面に電磁波シールドパターン部に対
応した凹部を形成した、平板状のものや、平板状のもの
を巻き付けたもの、円筒状のもの、あるいは円柱状のも
のがあげられる。中でも円筒状のものを使用するのが好
ましい。
【0038】凹版の表面が平滑でないと、後述するドク
ターブレードによってかき取ることができず、残ったイ
ンキによって非画線部分に汚れが生じ、その汚れが次工
程でエッチングレジストとして機能して、電磁波シール
ドパターン部以外の必要としない部分に金属層が残って
しまうおそれがある。上記基板としては、例えばソーダ
ライムガラス、ノンアルカリガラス、石英、低アルカリ
ガラス、低膨張ガラス等のガラス板のほか、ステンレ
ス、銅、低膨張合金アンバー等の金属板など、従来公知
の種々のものを使用できる。中でも、安価で、かつパタ
ーンのエッジ形状を非常にシャープに形成することが可
能な、ソーダライムガラス等のガラス板を用いるのが特
に好ましい。
【0039】凹版の凹部は、従来どおり、フォトリソグ
ラフィ法、エッチング法、電鋳法などによって形成する
ことができる。上記凹版の凹部の深さは、電磁波シール
ドパターン部のパターン寸法および印刷後の膜厚により
適宜選択されるが、通常電磁波シールドパターン部の厚
みが乾燥後の厚さで0.5〜50μm程度、好ましくは
5〜20μm程度となるように、前記凹部の深さを1〜
100μm程度、好ましくは10〜40μm程度の範囲
に設定するのがよい。
【0040】凹版の凹部の線幅および線間隔は、後述す
る電磁波シールドパターン部の形状に応じて適宜設定さ
れる。また、凹版の種類に応じて、導電性ペーストをか
き取るドクターブレードを凹版に有していてもよい。そ
の際ブレード刃としては、例えばステンレスなどの金属
や、ゴム、樹脂、セラミックなどが用いられる。
【0041】また上記凹版の凹部表面には、凹版から転
写体への導電性ペーストの転移性を高めるために、被覆
層を形成しておくのが好ましい。被覆層を構成する材料
としては、付加型シリコーンゴムまたは紫外線硬化型シ
リコーンゴムなどが使用される。次に、上記部材を用い
て電磁波シールドパターン部を印刷する工程(1) を説明
する。
【0042】上記(1) の工程における凹版オフセット印
刷法では、凹版の凹部に導電性ペーストを充填し、つい
でこの導電性ペーストを転写体表面に一旦、転移させた
後、透明フィルム上に転写する工程が採用されている。
前述したように、その表面がシリコーンゴムである転写
体を使用すると、当該転写体表面の導電性ペーストが透
明フィルムへ完全に転写するために、一回の印刷作業で
電磁波の遮蔽効果に必要な金属粉末量を含んだ電磁波シ
ールドパターン部の印刷が可能である。例えば深さ10
μmの凹版と、表面がシリコーンゴムである転写体とを
使用した場合には、厚み5μmの印刷塗膜を一回で印刷
することができる。
【0043】また上記凹版オフセット印刷法では、線幅
が50μm以下という微細なパターン印刷においても、
塗膜の厚みが均一で、かつ印刷パターンのエッジがシャ
ープであるなど、印刷形状の良好な電磁波シールドパタ
ーン部を形成することができる。さらに、凹版オフセッ
ト印刷法は、形成されるラインの直線性が良好で、極め
て微細なパターンを高い精度で印刷再現できるという点
において優れている。
【0044】上記(1) の電磁波シールドパターン部を印
刷する工程は、例えば図6に示す凹版オフセット印刷機
を用いて、凹版から転写体へ、転写体から透明フィルム
上へ導電性ペーストが転写されることにより行われる。
なお、図6に示す凹版オフセット印刷機は、円柱上の凹
版を用いたオフセット印刷機の一例を示すもので、円柱
状の凹版63の近傍には、この円柱状の凹版63と当接
可能なようにローラからなる転写体61が配置されてお
り、この転写体61の近傍には透明フィルム2が配置さ
れている。また上記円柱状の凹版63には凹部に導電性
ペースト64を充填するブレード65が設けられてお
り、このブレード65はペースト溜62を有している。
【0045】この図に示すように、まず、ドクターブレ
ード65を設置した円柱状の凹版63の凹部内に導電性
ペースト64を充填する。凹版63からの転写体61へ
の転移工程、および転写体61の表面から透明フィルム
2への転写工程における印圧としては、とくに限定され
ないが、通常0.1〜5kg/cm2 程度で印刷すれば
よい。
【0046】凹版63から転写体61への導電性ペース
ト64の転移速度は、転写体61の導電性ペースト64
の転移性を高めるという観点から、通常5〜300mm
/sec前後に設定されるのがよい。また、転写体61
から透明フィルム2への導電性ペースト64の転写速度
は、通常5〜300mm/sec前後の範囲に設定され
るのがよい。
【0047】かかる条件により、凹版63の凹部内に充
填された導電性ペースト64は、ペーストの分断を発生
することなく転写体61に転移し、続いて転写体61か
ら透明フィルム2に良好に転写される。また本発明の製
造方法では、基材として透明フィルム2を使用するの
で、透明フィルム2の両末端に図示しない一対のローラ
を用いてロール状に連続処理することができる。従っ
て、枚葉バッチ処理を採用するガラス板などを使用した
場合と比べて生産サイクルが短縮化され、電磁波シール
ドパネルの製造コストを低下させることができる。
【0048】なお、図6中の符号67は厚胴であり、導
電性ペースト64の転写体61から透明フィルム62へ
の転写時の圧力を調節するためのものである。上記(1)
の工程によって形成される電磁波シールドパターン部の
塗膜の厚みは、通常0.5〜50μm、好ましく2〜2
0μmの範囲にあるのがよい。塗膜の厚みが上記範囲よ
り厚いと、微細なパターンを忠実に再現することができ
ないおそれがある。また、視野角によって画面の明るさ
が変わりやすく(すなわち、視野角が狭いことを意味す
る)、例えばディスプレイ装置前面へかかる電磁波シー
ルドパネルを設置した場合には、表示画面が見えにくく
なるおそれがある。
【0049】逆に、塗膜の厚みが上記範囲より薄いと、
断線が発生しやすくなるとともに、良好な導電性も得ら
れず、電磁波の遮蔽性能が低下するおそれがある。ま
た、機械的強度が劣り、電磁波シールドパネルとして用
いた場合に塗膜が剥がれるおそれがある。なお、上記範
囲の塗膜の厚みは、深さ5〜40μmの凹版による一回
の印刷作業で容易に形成することができる。
【0050】透明フィルム上に印刷された導電性ペース
トからなるパターンは、通常80〜250℃で10〜9
0分間、好ましくは100〜150℃で15〜60分間
加熱処理するか、あるいは紫外線照射することにより硬
化され、こうして透明フィルム上に電磁波シールドパタ
ーン部を形成する透光性電磁波シールド部材が得られ
る。
【0051】本発明にかかる透光性電磁波シールドパネ
ルAとしては、例えば図1(a) に示すように、透明フィ
ルム2の表面に、導電性ペーストからなる電磁波シール
ドパターン部10を印刷して透光性電磁波シールド部材
1を形成した後、その透光性電磁波シールド部材1の電
磁波シールドパターン部10を形成した面に透明粘着層
25を形成し、さらに上記透明粘着層25上に透明基板
50を貼り合わせたものが例示される。
【0052】また、本発明にかかる透光性電磁波シール
ドフィルムBとしては、例えば図1(b) に示すように、
透明フィルム2の表面に、導電性ペーストからなる電磁
波シールドパターン部10を印刷して透光性電磁波シー
ルド部材1を形成した後、その電磁波シールドパターン
部10を形成した面に透明粘着層25を形成し、ついで
その透明粘着層25上に剥離が容易なフィルム75を貼
り合わせたものが例示される。 (透光性電磁波シールド部材)透光性電磁波シールド部
材1における電磁波シールドパターン部10のパターン
形状には、例えば図2に示すストライプ状のパターン1
1、図3および4に示す格子状のパターン12,13等
が挙げられる。
【0053】電磁波シールドパターン部10のパターン
形状は、上記ストライプ状および格子状のほかに、幾何
学模様であってもよい。すなわち、例えば正三角形、二
等辺三角形、直角三角形等の三角形;正方形、長方形、
ひし形、平行四辺形、台形等の四角形;(正)六角形、
(正)八角形、(正)十二角形、(正)二十角形等の
(正)N角形;円、楕円、星型等の種々の図形単位を繰
り返して得られる幾何学模様を電磁波シールドパターン
部10としてもよい。かかる幾何学模様において、前記
図形単位は2種以上を組み合わせたものであってもよ
い。また、電磁波シールド部材の除電をスムーズに行う
観点から、幾何学模様中の各図形単位がそれぞれ連続し
ていることが好ましい。
【0054】幾何学模様からなるパターン形状の具体例
としては、例えば図5に示すように円形模様(図5(a)
)、ひし形模様(図5(b) )、正六角形模様(図5(c)
)などのパターンがあげられる。なお、図2〜5中に
おいて、ハッチングを施した部分は電磁波シールドパタ
ーン部10を示し、ハッチングを施していない部分は電
磁波パターン部が形成されていない領域20を示す。
【0055】電磁波シールドパターン部10を構成する
パターンの線幅Ws、線間隔Wk(隣合ったパターン部
10間の間隔)および膜厚Wtと、パターン部10の全
面積Ssとパターン部が形成されていない領域20の全
面積Skとの比Sk/Ssとは、それぞれ電磁波の遮蔽
効果を充分なものとすることができ、かつ電磁波シール
ド部材の透光性を確保するためにパターン部10自体が
肉眼で認識できない範囲で設定される。
【0056】電磁波シールドパターン部10のパターン
形状が長方形の格子状である場合において、パターンの
線間隔WkにはWkとWk’の2種の間隔が存在する
が、この場合、線間隔WkとWk’とのそれぞれが後述
する所定の範囲内にあるのが好ましい。なお、電磁波シ
ールドパターン部10のパターン形状が幾何学模様であ
る場合において、線幅Wsとは、幾何学模様を構成する
1ユニット(すなわち、三角形、四角形、N角形、円、
楕円等の構成単位)の幅をいう。線間隔Wkとはユニッ
ト間の距離をいい、1ユニットの面積の平方根(すなわ
ち、1ユニットを正方形と擬制したときの1辺の長さ)
を求め、隣接するユニットとの中心位置での距離から前
記平方根を引いた値をユニット間の距離とする。
【0057】本発明において、電磁波シールドパターン
部10のパターン形状は、電磁波シールドパターン部1
0の全面積Ssと、透明フィルムの表面のうち電磁波シ
ールドパターン部10が形成されていない領域20の全
面積Skとの比Sk/Ssが式(1) : 1≦Sk/Ss≦9.0 なる関係を満たし、かつパターンの線幅Wsが5〜40
μmで、膜厚Wtが0.5〜50μmとなるように設定
されているのが好ましい。
【0058】パターンの膜厚Wtが0.5μmを下回る
と、断線が発生しやすくなるとともに、良好な導電性も
得られず、電磁波の効果の低下につながる。また、機械
的強度が劣り、電磁波シールドパネルとして用いた場合
に電磁波シールドパターン部10が剥がれるおそれがあ
る。逆に、膜厚Wtが50μmを超えると、電磁波シー
ルド部材を見る角度(視野角)によって画面の明るさ
(開口率として以下に後述する)が変わるおそれがあ
る。
【0059】膜厚Wtは上記範囲の中でも特に1〜30
μmであるのが好ましく、2〜15μmであるのがより
好ましく、さらに好ましくは2〜10μmの範囲にある
のがよい。また、上記比Sk/Ssが1を下回ると透光
性が不十分になるおそれがある。逆に、比Sk/Ssが
9.0を超えると電磁波の遮蔽効果が不十分になるおそ
れがある。比Sk/Ssは上記範囲の中でも特に1〜5
であるのが好ましく、1〜3であるのがより好ましい。
【0060】パターンの線幅Wsが5μmを下回るよう
に形成するのは困難であり、断線が生じやすくなるた
め、電磁波の遮蔽効果の低下につながる。逆に、線幅W
sが40μmを超えると、充分な電磁波の遮蔽効果と良
好な開口率P(画面の明るさを表す指標である)とを両
立することができないおそれがある。この開口率Pと
は、下記式(2) :
【0061】
【数1】P=100Sk/(Ss+Sk) (式中、Ssは電磁波シールドパターン部10の全面
積、Skは電磁波シールドパターン部が形成されていな
い領域20の全面積、Pは開口率を示す。)によって算
出されるもので、この開口率Pの値が高ければ高いほ
ど、電磁波シールド部材の光の透過性が高くなり、ディ
スプレイの表示画面が明るくなるが、その反面、電磁波
の遮蔽性能は低下し、充分な電磁波の遮蔽効果が電磁波
シールド部材に付与されなくなる。
【0062】そこで本発明では、電磁波シールドパネル
における電磁波の遮蔽効果と開口率Pとの兼ね合いを考
慮して、KEC(関西電子工業振興センター)法に基づ
いて測定した周波数1〜1000MHzにおける減衰率
が60dB以上であるとともに、上記開口率Pが50〜
90%の範囲にあるような電磁波シールドパターン部1
0のパターン形状を印刷形成するのがよい。
【0063】また、電磁波シールドパターン部10のパ
ターン形状がストライプ状または格子状の場合には、上
記開口率Pは前記式(2) の他に、式(3) :
【0064】
【数2】 開口率P(%)=(Wk/Wk+Ws)2 ×100 (式中、Wsはパターンの線幅、Wkはパターンの線間
隔を示す。)によって算出することができる。次に、上
記(2) の工程について説明する。
【0065】透明粘着層25としては、本発明に係る透
光性シールドパネルに用いる点を考慮すれば、可視光領
域(400〜700nm)で90%以上の透過率を有す
るとともに、ディスプレイパネルまたは透明基板50に
対してJIS Z 0237 -1991 に規定される粘着性
が0.3kg/cm以上であり、かつ、優れた耐光性を
有するものが好ましく、かかる透明粘着層25の形成に
は、アクリル系の粘着剤が使用される。
【0066】透明粘着層25の形成は、例えば上記粘着
剤を原液のまま、あるいは粘度が高い場合には適宜溶媒
にて希釈し、透明フィルムの表面の、電磁波シールドパ
ターン部を形成した面またはその反対の面上にロールコ
ータ法などの従来公知の方法によって一回ないし数回塗
布することにより行われる。とりわけ、電磁波シールド
パターン部10を形成した面に透明粘着層25を形成し
た場合には、電磁波シールトパネルとして使用したとき
に使用者が電磁波シールドパターン部10に直接触れる
ことがないため損傷するおそれがなく、長期にわたって
優れた電磁波の遮蔽効果を維持することができる。
【0067】透明粘着層25の厚みは、乾燥後の厚みで
通常0.5〜50μm、好ましくは1〜20μm程度で
あるのがよい。本発明にかかる透光性電磁波シールドフ
ィルムBには、必要に応じて上記透明粘着層25上に剥
離が容易なフィルム75を貼り合わせていてもよい。こ
のような形態によって使用時までの保存性を高めること
ができる。
【0068】上記剥離が容易なフィルム75としては、
例えばグラシン紙、セロハンフィルム、アセテートフィ
ルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレフィルムな
どの従来公知のフィルムを使用することができる。透明
粘着層25からの剥離をより容易にするために、フィル
ムの片面または両面をシリコーン樹脂などで離型処理す
るのが好ましい。
【0069】次に、上記(3) の工程について説明する。
透明基板50としては、透明性の高い樹脂シートが使用
される。具体的には、アクリル樹脂、ポリカーボネー
ト、ポリエチレン、酢酸ビニル樹脂、ポリスチレン、ポ
リプロピレン、ポリエステル、ポリスルホン、ポリエー
テルスルホン、ポリ塩化ビニル、オレフィン・マレイミ
ド共重合体、ノルボルネン系樹脂等からなる樹脂シート
板があげられる。
【0070】透光性電磁波シールドパネルは、上記(2)
の工程で形成した透明粘着層25上に透明基板50を貼
り合わせるか、あるいはテレビ等のディスプレイパネル
に直接貼付することにより作製される。上記透明基板を
貼り合わせて作製した透光性電磁波シールドパネルA
は、ディスプレイパネルに貼付するか、あるいは装着す
ることにより使用される。
【0071】本発明の製造方法によれば、所定のディス
プレイの大きさに対応した透明フィルム2を準備し、そ
の透明フィルム2上に、上述した(1) 〜(3) の工程を経
て簡易に、かつ安価に製造することができる。例えば、
大型テレビのPDP用の透光性電磁波シールドパネルを
製造する場合には、PDPの大きさに対応した透明フィ
ルム2を準備し、その透明フィルム2上に、上述した
(1) 〜(3) の工程の作業を経て電磁波シールドパターン
部、透明粘着層を形成すればよい。
【0072】
【実施例】以下、実施例および比較例をあげて本発明を
説明する。後述の実施例および比較例において使用する
導電性ペースト、凹版、転写体、透明フィルムおよび透
明基板は次の通りである。 (導電性ペースト)下記の成分を混合し、3本ロールミ
ルによって均一に分散させて、導電性ペーストを調製し
た。上記導電性ペーストの粘度は500ポアズ(poi
se)である。
【0073】 (成分) (配合量) ・ポリエステル樹脂 80重量部 ・メラミン樹脂 20重量部 ・銀粉末(平均粒径5μm, 800重量部 フレーク状) ・酢酸ブチルカルビトール 30〜50重量部 ・硬化触媒 1〜2重量部 なお、ポリエステル樹脂には、住友ゴム工業(株)製
の、無水トリメリト酸とネオペンチルグリコールとのエ
ステル(重量平均分子量Mw20000)を用いた。硬
化触媒には、p−トルエンスルホン酸をを用いた。 (凹版)凹版には、凹部の開口幅および深さを所定の値
に設定したソーダライムガラス製のものを用いた。 (転写体)転写体には、表面がシリコーンゴム(JIS
A硬度40の付加型RTMシリコーンゴム、表面の十
点平均粗さ0.1μm、表面エネルギー21dyn/c
m)であるシリコーンブランケットを用いた。 (透明フィルム)厚み100μmのポリエチレンテレフ
タレートフィルムを使用した。 〔透光性電磁波シールドフィルムの作製〕 実施例1 上記転写体および凹版を用いた凹版オフセット印刷法に
より、透明フィルム上に前記調製した導電性ペーストを
用いて印刷した後、クリーンオーブンにて100℃で2
0分間加熱することによって、線幅10μm、線間隔1
10μm、厚み(硬化後)10μmで、かつ格子部分が
正方形である格子状パターンの電磁波シールドパターン
部を有する電磁波シールド部材を得た。
【0074】ついで、上記得られた電磁波シールド部材
の電磁波シールドパターン部上に、粘着材としてのアク
リル系粘着剤(第日本インキ工業(株)製のファインタ
ック)をロールコータにて塗布し、厚み約30μmの透
明粘着層を形成することにより、電磁波シールドフィル
ムを得た。 実施例2〜6、9 下記表1に示す印刷仕様(厚み、線幅、線間隔)で印刷
した以外は実施例1と同様にして電磁波シールドパター
ン部材および透明粘着層を形成し、電磁波シールドフィ
ルムを得た。 実施例7 透明フィルムにポリカーボネートフィルムを用いた以外
は実施例1と同様にして電磁波シールドパターン部材お
よび透明粘着層を形成し、電磁波シールドフィルムを得
た。 実施例8 銀粉末に代えて銅粉末を同量用いて導電製ペーストを調
製した。そして、その導電性ペーストを用いてパターン
印刷した以外は実施例1と同様にして電磁波シールドパ
ターン部材および透明粘着層を形成し、電磁波シールド
フィルムを得た。 比較例1 透明フィルムに厚み3mmのソーダライムガラスを用い
た以外は実施例1と同様にして電磁波シールドパターン
部材および透明粘着層を形成し、電磁波シールドフィル
ムを得た。 比較例2 凹版オフセット印刷法に代えてスクリーン印刷法にして
線幅100μm、厚み20μm、線間隔1000μmと
なるようにパターン印刷した以外は実施例1と同様にし
て電磁波シールドパターン部材および透明粘着層を形成
し、電磁波シールドフィルムを得た。 比較例3 凹版オフセット印刷法に代えてフォトリソグラフ法によ
って、実施例1と同様の電磁波シールドパターン部材
(但し、厚みは18μm)および透明粘着層を形成し、
電磁波シールドフィルムを得た。
【0075】すなわち、メッキ触媒としてのパラジウム
触媒とポリビニルブチラール樹脂とを含む混合液を透明
フィルム上に塗布して、メッキ触媒を含む樹脂塗膜を形
成し、ついでその樹脂塗膜全面に無電界銅メッキを行う
ことにより銅被覆層を形成した。そして、銅被覆層表面
にエッチングレジストを塗布して格子状のレジストパタ
ーンを形成し、露光・現像した後、塩酸第二鉄で銅被覆
層をエッチング除去し、レジストを剥離することによ
り、線幅10μm、線間隔110μmである電磁波シー
ルドパターン部を有する電磁波シールド部材を得た。
【0076】そして、実施例1と同様にして電磁波シー
ルド部材の電磁波シールドパターン部上に透明粘着層を
形成することにより、電磁波シールドフィルムを得た。 〔透光性電磁波シールド部材の物性評価〕上記実施例お
よび比較例で得られた透光性電磁波シールドフィルム、
およびその透光性電磁波シールドフィルムをプラズマデ
ィスプレイパネルに貼り合わせた透光性電磁波シールド
パネルについて、以下の物性を評価した。 (電磁波の遮蔽性)「ノイズ対策 シールド材料と手法
測定・分析から対策実例まで」第2版(住友スリーエ
ム ノイズ対策研究会著)、160〜161頁に記載の
KEC(関西電子工業振興センター)法に準拠して、周
波数1MHz〜10GHzの電磁波を照射し、電磁波の
減衰率を算出し、1GHzの電磁波における減衰率(d
B)を透光性電磁波シールド部材の電磁波の遮蔽効果と
した。
【0077】電磁波の遮蔽効果は減衰率(dB)が大き
いほど優れていることを示す。評価の基準は以下のとお
りである。 ◎:60dB以上、電磁波の遮蔽効果が極めて良好であ
った。 ○:50dB以上60dB未満、電磁波の遮蔽効果が良
好であった。 △:40dB以上50dB未満、電磁波の遮蔽効果が実
用上不十分であった。
【0078】 ×:20dB以上40dB未満、電磁波の遮蔽効果が不
十分であった。 ××:0dB〜20dB未満、電磁波の遮蔽効果が極め
て不十分であった。 (透光性の評価)分光顕微鏡(大塚電子(株)製の「M
CPD2000」)にて、波長400〜700nmの光
(可視光線)の透過率(%)を測定し、その平均値から
透光性の評価を行った。透過率が大きいほど透光性が優
れていることを示す。
【0079】 ◎:90%以上、透光性が極めて良好であった。 ○:80%以上90%未満、透光性が良好であった。 △:70%以上80%未満、透光性が実用上不十分であ
った。 ×:50%以上70%未満、透光性が不十分であった。 ××:50%未満、透光性が極めて不十分であった。 (開口率の測定)前記式(3) :
【0080】
【数3】 開口率P(%)=(Wk/Wk+Ws)2 ×100 (式中、Ws、Wkは前記と同じである。)によって開
口率P(%)を算出した。前述したように、この開口率
Pの値が高ければ高いほど、ディスプレイの表示画面が
明るくなるが、その反面、電磁波の遮蔽効果は低下する
ことから、両者を両立するために、周波数1MHz〜1
000MHzの電磁波を照射したときに、電磁波の減衰
率が50dB以上で、かつ開口率50%以上であれば、
両者の特性はともに良好であると評価した。 (視認性の評価)透光性電磁波シールドフィルムをPD
P画面の最前面に張り付けて、目視観察を行い、以下の
基準で評価した。
【0081】 ○:電磁波シールドパターン部に全くムラやメッシュ等
が確認されない。 △:電磁波シールドパターン部にかすかにムラやメッシ
ュ等が確認された。 ×:電磁波シールドパターン部の全面にわたりムラやメ
ッシュ等が確認された。 (製造コストの比較)実施例1〜9における透光性電磁
波シールドフィルムの製造に要したコストを1として、
比較例1〜3における透光性電磁波シールドフィルムの
製造コストの比を求めた。
【0082】各実施例および比較例の電磁波シールドフ
ィルムにおける電磁波シールドパターン部の各物性の評
価結果を、導電性ペーストに使用した金属粉末の種類、
パターンの印刷仕様(線幅Ws、線間隔Wk、膜厚W
t)およびSk/Ssの値とともに表1および2に示
す。
【0083】
【表1】
【0084】
【表2】
【0085】表1および2から明らかなように、凹版オ
フセット印刷法にて製造した実施例1〜9の電磁波シー
ルドフィルムは、電磁波シールドパターン部の線幅Ws
が50μm以下と微細なパターンによって印刷形成され
ているとともに、透光性と電磁波の遮蔽効果とがともに
優れ、製造コストをも低く抑えることができた。また、
実施例1〜9の電磁波シールドフィルムは、電磁波シー
ルドパターン部の線幅Ws、膜厚WtおよびSk/Ss
比が前述した所定の範囲内にあるので、視認性と視野角
(開口率50%以上)とを損なうことなく、透光性と電
磁波の遮蔽効果とがともに優れており、両者を両立する
ことができるとともに、製造コストを低く抑えることも
できた。
【0086】これに対し、透明フィルムに代えてガラス
板を用いた比較例1と、フォトリソグラフ法によって電
磁波シールドパターン部を形成した比較例3とでは、電
磁波シールドパターン部の各物性が良好であり、かつ微
細なパターンを形成できるものの、製造コストが凹版オ
フセット印刷法に比べて極めて高いという問題が生じ
た。
【0087】また、スクリーン印刷法を用いた比較例2
では、微細なパターンを高い精度で印刷形成することが
できず、電磁波の遮蔽性や視認性の評価に問題が生じ
た。
【0088】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の製造方法
によれば、透光性と電磁波の遮蔽効果とに優れた電磁波
シールドパネルを簡易かつ低コストで製造することがで
きる。従って、本発明の製造方法は、パソコン等のディ
スプレイはもとより、大型画面のプラズマディスプレイ
用の電磁波シールドパネルの製造方法としても好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(a) は、透光性電磁波シールドパネルAを
示す斜視図と、そのZ−Z部分拡大断面図とである。同
図(b) は、透光性電磁波シールドフィルムBの拡大断面
図である。
【図2】ストライプ状パターンの一例を示す模式図であ
る。
【図3】格子状パターンの一例を示す模式図である。
【図4】格子状パターンの他の例を示す模式図である。
【図5】同図(a) 〜(c) は、幾何学模様からなるパター
ンの一例を示す模式図である。
【図6】円筒状の凹版を用いた凹版オフセット印刷法に
よって導電性ペーストを透明フィルム上に印刷して、電
磁波シールドパターン部を有する透光性電磁波シールド
部材を形成する工程を示す説明図である。
【符号の説明】
A 透光性電磁シールドパネル B 透光性電磁シールドフィルム 1 透光性電磁シールド部材 2 透明フィルム 10 電磁波シールドパターン部 25 透明粘着層 50 透明基板 Ws 線幅 Wt 膜厚
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月26日(2000.1.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】すなわち、本発明の透光性電磁波シールド
フィルムの製造方法は、(1)金属粉末と樹脂とを含む
導電性ペーストを用いて、透明フィルム上に凹版オフセ
ット印刷法によって、パターンの線幅が5〜40μm
で、膜厚が0.5〜50μmであり、かつ電磁波シール
ドパターン部の全面積Ssと、透明フィルム上における
電磁波シールド部が形成されていない領域の全面積Sk
とが、式(1): 1≦Sk/Ss≦9.0 …(1)で表わされる関係を満たすように 電磁波シールドパター
ン部を印刷して、透光性電磁波シールド部材を形成する
工程と、(2)上記透明フィルムの、電磁波シールドパ
ターン部を形成した面またはその反対面に、透明粘着層
を形成する工程と、を含むことを特徴とする。また、本
発明の透光性電磁波シールドパネルの製造方法は、
(1)金属粉末と樹脂とを含む導電性ペーストを用い
て、透明フィルム上に凹版オフセット印刷法によって、
パターンの線幅が5〜40μmで、膜厚が0.5〜50
μmであり、かつ電磁波シールドパターン部の全面積S
sと、透明フィルム上における電磁波シールド部が形成
されていない領域の全面積Skとが、式(1): 1≦Sk/Ss≦9.0 …(1)で表わされる関係を満たすように 電磁波シールドパター
ン部を印刷して、透光性電磁波シールド部材を形成する
工程と、(2)上記透明フィルムの、電磁波シールドパ
ターン部を形成した面またはその反対面に、透明粘着層
を形成する工程と、(3)上記透明粘着層上にディスプ
レイパネルまたは透明基板を貼り合わせる工程と、を含
むことを特徴とする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AB01A AB17H AB24H AK01A AK01B AK25G AK36 AK41 AK42 AK45 AR00C AR00D AR00E AS00E AT00E BA02 BA03 BA04 BA05 BA07 BA10B BA10C BA10D BA10E CA21A CB00 DE01A DE02 EC04A GB41 GB48 HB06A HB31A JD08 JG01A JL11C JL11D JN01B JN01C JN01D JN01E YY00A 5E321 AA04 BB21 BB32 CC16 GG05 GH01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1) 金属粉末と樹脂とを含む導電性ペース
    トを用いて、透明フィルム上に凹版オフセット印刷法に
    よって電磁波シールドパターン部を印刷して、透光性電
    磁波シールド部材を形成する工程と、(2) 上記透明フィ
    ルムの、電磁波シールドパターン部を形成した面または
    その反対の面に、透明粘着層を形成する工程と、を含む
    ことを特徴とする透光性電磁波シールドフィルムの製造
    方法。
  2. 【請求項2】上記工程(1) における凹版オフセット印刷
    法によって、パターンの線幅が5〜40μmで、膜厚が
    0.5〜50μmであり、かつ電磁波シールドパターン
    部の全面積Ssと、透明フィルム上における電磁波シー
    ルドパターン部が形成されていない領域の全面積Skと
    が、式(1) : 1≦Sk/Ss≦9.0 …(1) で表される関係を満たすように電磁波シールドパターン
    部を印刷する、請求項1記載の透光性電磁波シールドフ
    ィルムの製造方法。
  3. 【請求項3】上記凹版オフセット印刷法に使用する転写
    体の表面がシリコーンゴムである請求項1または2記載
    の透光性電磁波シールドフィルムの製造方法。
  4. 【請求項4】(1) 金属粉末と樹脂とを含む導電性ペース
    トを用いて、透明フィルム上に凹版オフセット印刷法に
    よって電磁波シールドパターン部を印刷して、透光性電
    磁波シールド部材を形成する工程と、(2) 上記透明フィ
    ルムの、電磁波シールドパターン部を形成した面または
    その反対の面に、透明粘着層を形成して、透光性電磁波
    シールドフィルムを得る工程と、(3) 上記透明粘着層上
    にディスプレイパネルまたは透明基板を貼り合わせる工
    程とを含むことを特徴とする透光性電磁波シールドパネ
    ルの製造方法。
  5. 【請求項5】上記工程(1) における凹版オフセット印刷
    法によって、パターンの線幅が5〜40μmで、膜厚が
    0.5〜50μmであり、かつ電磁波シールドパターン
    部の全面積Ssと、透明フィルム上における電磁波シー
    ルドパターン部が形成されていない領域の全面積Skと
    が、式(1) : 1≦Sk/Ss≦9.0 …(1) で表される関係を満たすように電磁波シールドパターン
    部を印刷する、請求項4記載の透光性電磁波シールドパ
    ネルの製造方法。
  6. 【請求項6】上記凹版オフセット印刷法に使用する転写
    体の表面がシリコーンゴムである請求項4または5記載
    の透光性電磁波シールドパネルの製造方法。
JP10346072A 1998-12-04 1998-12-04 透光性電磁波シールドフィルムおよび透光性電磁波シールドパネルの製造方法 Pending JP2000174485A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10346072A JP2000174485A (ja) 1998-12-04 1998-12-04 透光性電磁波シールドフィルムおよび透光性電磁波シールドパネルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10346072A JP2000174485A (ja) 1998-12-04 1998-12-04 透光性電磁波シールドフィルムおよび透光性電磁波シールドパネルの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000174485A true JP2000174485A (ja) 2000-06-23

Family

ID=18380960

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10346072A Pending JP2000174485A (ja) 1998-12-04 1998-12-04 透光性電磁波シールドフィルムおよび透光性電磁波シールドパネルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000174485A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015221499A (ja) * 2014-05-22 2015-12-10 ナガセケムテックス株式会社 積層シートおよびその製造方法ならびに積層シートを用いて封止された実装構造体およびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015221499A (ja) * 2014-05-22 2015-12-10 ナガセケムテックス株式会社 積層シートおよびその製造方法ならびに積層シートを用いて封止された実装構造体およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3017987B1 (ja) 透光性電磁波シ―ルド部材およびその製造方法
TW566078B (en) Electromagnetic wave shielding sheet
KR20080017011A (ko) 전자파 실드 시트의 제조 방법, 이 방법에 의해 제조된전자파 실드 시트, 그리고 이를 사용한 필터 및 디스플레이
JP2004111822A (ja) 透光性電磁波シールド部材の製造方法
KR20020060098A (ko) 플라즈마 디스플레이 패널용 전극기판 및 그 제조방법
JP3017988B1 (ja) 透光性電磁波シ―ルド部材およびその製造方法
JP4266288B2 (ja) 電磁波遮蔽シートの製造方法および電磁波遮蔽シート
JP2002133944A (ja) 導電性インキ組成物とそれを用いた微細パターンの印刷方法および透光性電磁波シールド部材の製造方法
JP3532146B2 (ja) 透光性電磁波シールド部材とその製造方法
JP2000269682A (ja) 透光性電磁波シールド部材の製造方法
JP2000265087A (ja) 金属パターン形成方法
JP2000174486A (ja) 透光性電磁波シールドフィルムおよび透光性電磁波シールドパネルの製造方法
JP2002111278A (ja) 透光性電磁波シールド部材の製造方法
JP2000269683A (ja) 透光性電磁波シールド部材の製造方法
JP2000174485A (ja) 透光性電磁波シールドフィルムおよび透光性電磁波シールドパネルの製造方法
JP2001102792A (ja) 透光性電磁波シールド部材とその製造方法
JP2017181829A (ja) 異方性光学フィルム
JP3425400B2 (ja) 透光性電磁波シールド部材およびその製造方法
JP3241348B2 (ja) 透光性電磁波シールド部材の製造方法
JP2000174484A (ja) 透光性電磁波シールド部材およびその製造方法
JP4679092B2 (ja) 透明面状発熱体及びその製造方法
JP2008042021A (ja) 光透過性電磁波シールド性窓材の製造方法、その製造装置、及び光透過性電磁波シールド性窓材、
JP3040395B1 (ja) 透光性電磁波シ―ルド部材の製造方法
JP7035437B2 (ja) 導電パターン付き基板の製造方法および導電パターン付き基板
JP3398092B2 (ja) 透光性電磁波シールド部材およびその製造方法