JP2000172776A - 2値化回路 - Google Patents

2値化回路

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JP2000172776A
JP2000172776A JP35089198A JP35089198A JP2000172776A JP 2000172776 A JP2000172776 A JP 2000172776A JP 35089198 A JP35089198 A JP 35089198A JP 35089198 A JP35089198 A JP 35089198A JP 2000172776 A JP2000172776 A JP 2000172776A
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Kazuhiro Takizawa
一博 滝沢
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前フレームの最大値や最少値を使用せずに適
応的な2値化を行えるようにした、情報再生システムに
おける2値化回路を提供する。 【解決手段】 二次元ドットコードを光学的に読み取る
コード読み取り部10と、読み取られたドットコードに対
応した画像信号を所定時間遅延させるためのラインバッ
ファ14と、遅延させられた画像信号のドット輪郭を強調
するための信号処理部15と、読み取られた画像信号の最
大値及び最小値を1ライン毎に検出する最大値/最小値
検出部11と、最大値/最小値検出部により検出された最
大値と最小値から1ライン毎に2値化閾値を算出する2
値化閾値算出部13と、最大値/最小値検出部と2値化閾
値算出部に制御信号を送出する位置検出部12と、信号処
理部15により処理された画像信号を2値化閾値算出部に
おいて算出された2値化閾値により2値化する2値化部
16とで2値化回路を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、音声や音楽等の
オーディオ情報、カメラやビデオ機器から得られる画像
情報、及びパーソナルコンピュータやワードプロセッサ
等から得られるディジタルコードデータ等を含む、いわ
ゆるマルチメディア情報を光学的に読み取り可能な二次
元ドットコードとして記録した紙等の情報記録媒体か
ら、上記ドットコードを光学的に読み取って元のマルチ
メディア情報を再生する情報再生システムに最適な2値
化回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2値化回路としては、例えば特開
昭59−61383号公報には、図12に示されるような
構成のものが開示されている。この図12に示される2値
化回路においては、映像信号100 はA/D変換器101 に
入力され、ディジタル信号102に変換出力される。次い
で、このディジタル信号102 は最大値/最小値検出部10
3 に入力され、最大値/最小値検出部103 は、そのフレ
ーム(フレーム:fn-1)における最大値104 及び最小
値105 を演算回路106 に出力する。そして演算回路106
では、例えば(最大値+最小値)÷2を演算し、その演
算値107 を次フレーム(フレーム:fn )の2値化閾値
として比較器108 に出力し、比較器108 では2値化閾値
107 とディジタル信号102 との比較が行われ、2値化画
像109 が出力されるようになっている。つまり上記公報
開示のものは、前フレームの最大値及び最小値から現フ
レームの2値化閾値を決定し、フレーム毎に2値化閾値
に対応させて適応的に2値化を行うという構成のもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報開
示の2値化回路は、連続するフレーム間においては画像
信号の最大値及び最小値には、それほど差がないという
ことを前提としているものと考えられる。しかしなが
ら、特開平6−231466号公報に開示されているよ
うな、二次元ドットコードが印刷された紙面を光源によ
り照明し、その反射光を撮像素子により電気信号に変換
して画像信号とする装置を、人間が手で保持して走査す
るような場合においては、読み取られた画像信号は外乱
等の影響をかなり受ける。その結果、現在のフレームを
照らしている照明の量とその前のフレームを照らしてい
る照明の量とが大きく異なる場合が起こりうる。また、
外乱の影響が少ない場合でも、何らかの手段で撮像画面
の明暗を判断してフレーム単位で照明量を撮像画面の明
暗に対応させて可変させるシステムの場合には、やはり
現フレームと前フレームとの間で照明量が異なることが
予想される。照明量が異なれば、フレーム毎に得られる
画像信号の出力の最大値と最小値に差がでることは明白
であり、そのような異なる条件下で算出された前フレー
ムに基づく2値化閾値が正常に機能するとは考えにく
い。
【0004】更に、上記公報開示の2値化回路では、同
一フレームにおいてはフレーム内のどの位置でも画像信
号の明るさに差がないということも前提としているもの
と考えられる。しかし、現実的にはシェーディング等の
影響により、撮像範囲内で明るさの勾配ができることが
多い。この場合、前フレームの最大値と最小値を単純に
利用したのでは、輝度の低い部分が黒くつぶれてしまっ
たりして的確な2値化は行えない。
【0005】本発明は、従来の2値化回路における上記
問題点を解消するためになされたもので、前フレームの
最大値や最小値を使用せずに適確な2値化を行えるよう
にした2値化回路を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に係る発明は、オーディオ情報、画像情
報、ディジタルコードデータの少なくとも一つを含むマ
ルチメディア情報が光学的に読み取り可能な二次元ドッ
トコードとして記録された記録媒体から前記二次元ドッ
トコードを光学的に走査して読み取るコード読み取り手
段と、該コード読み取り手段によって読み取られたドッ
トコードに対応した画像信号を2値化する2値化回路
と、該2値化回路からの2値化データに対して所定の処
理を行って、元のマルチメディア情報に復元する処理手
段と、該処理手段からの出力信号に基づいて、各マルチ
メディア情報を再生して出力する出力手段とからなる情
報再生システムにおける2値化回路において、前記コー
ド読み取り手段により読み取られたドットコードに対応
した画像信号を所定時間遅延させるためのラインバッフ
ァと、該ラインバッファで遅延させたドットコードに対
応した画像信号のドット輪郭を強調するための信号処理
手段と、前記コード読み取り手段により読み取られた画
像信号の最大値及び最小値を1ライン毎に検出する最大
値/最小値検出手段と、該最大値/最小値検出手段によ
り検出された最大値と最小値から1ライン毎に2値化閾
値を算出する2値化閾値算出手段と、前記最大値/最小
値検出手段と前記2値化閾値算出手段に1ライン毎の位
置検出制御信号を送出する位置検出手段と、前記信号処
理手段により処理を施された画像信号を前記2値化閾値
算出手段において算出された2値化閾値により2値化す
る2値化手段とを具備することを特徴とするものであ
る。
【0007】このように構成された2値化回路において
は、コード読み取り手段によって読み取られた二次元ド
ットコードは、画像信号としてラインバッファ及び最大
値/最小値検出手段に入力される。ラインバッファに入
力された画像信号が所定時間分(例えば1ライン分)だ
け遅延させられている期間に、最大値/最小値検出手段
はそのラインの画像信号から最大値と最小値を検出す
る。この最大値と最小値を受けて、2値化閾値算出手段
はラインバッファにより遅延させられている画像信号を
2値化するのに最適な2値化閾値を算出する。ラインバ
ッファにより遅延させられた画像信号は、2値化をより
確実なものにするために信号処理手段によりドット輪郭
が強調された後、2値化閾値算出手段により算出された
2値化閾値で2値化手段により2値化される。
【0008】このように請求項1に係る発明によれば、
該当ラインの画像信号を2値化するための2値化閾値の
算出に、そのライン自身の輝度情報を利用しているた
め、現在の照明量に最適な2値化が行える。よって、前
フレームの画像情報を使用する2値化方法に比べ、フレ
ーム間での照明量の変化に対して強くなる。また、1ラ
イン毎に2値化閾値を可変して2値化を行うことによ
り、縦方向のシェーディングの影響を受けずに良好な2
値化が行える。
【0009】また、請求項2に係る発明は、オーディオ
情報、画像情報、ディジタルコードデータの少なくとも
一つを含むマルチメディア情報が光学的に読み取り可能
な二次元ドットコードとして記録された記録媒体から前
記二次元ドットコードを光学的に走査して読み取るコー
ド読み取り手段と、該コード読み取り手段によって読み
取られたドットコードに対応した画像信号を2値化する
2値化回路と、該2値化回路からの2値化データに対し
て所定の処理を行って、元のマルチメディア情報に復元
する処理手段と、該処理手段からの出力信号に基づい
て、各マルチメディア情報を再生して出力する出力手段
とからなる情報再生システムにおける2値化回路におい
て、前記コード読み取り手段により読み取られたドット
コードに対応した画像信号のドット輪郭を強調するため
の信号処理手段と、前記コード読み取り手段により読み
取られた画像信号の最大値及び最小値を1ライン毎に検
出する最大値/最小値検出手段と、該最大値/最小値検
出手段により検出された最大値と最小値から次のライン
を2値化するための2値化閾値を1ライン毎に算出する
2値化閾値算出手段と、前記最大値/最小値検出手段と
前記2値化閾値算出手段に1ライン毎の位置検出制御信
号を送出する位置検出手段と、前記信号処理手段により
処理を施された画像信号を前記2値化閾値算出手段にお
いて算出された2値化閾値により2値化する2値化手段
とを具備することを特徴とするものである。
【0010】このように構成された2値化回路において
は、コード読み取り手段によって読み取られた二次元ド
ットコードは、画像信号として最大値/最小値検出手段
と信号処理手段に入力される。最大値/最小値検出手段
は1ライン毎に最大値と最小値を検出する。2値化閾値
算出手段では、その結果を用いて現ラインの次のライン
を2値化するのに最適な2値化閾値を予測して決定す
る。2値化手段では信号処理手段によりドット輪郭が強
調された画像信号を、2値化閾値算出手段により1ライ
ン前の画像信号から算出された2値化閾値を用いて2値
化する。したがって、ラインバッファを使用しなくても
1ライン毎の2値化が行えるため、回路規模を削減する
ことができる。
【0011】また、請求項3に係る発明は、請求項1又
は2に係る2値化回路において、前記最大値/最小値検
出手段は、画像信号の1ラインを複数の領域に分割し各
分割領域において最大値及び最小値を検出するように構
成され、前記2値化閾値算出部は前記1ラインの各分割
領域毎に2値化閾値を算出するように構成されているこ
とを特徴とするものである。
【0012】このように構成された2値化回路において
は、最大値/最小値検出手段は、画像信号の1ラインを
いくつかの領域に分割し、それらの分割領域毎に最大値
と最小値の検出を行う。2値化閾値算出手段はその検出
結果を受け、分割領域単位で2値化閾値の算出を行う。
2値化手段はその2値化閾値を使用して、分割領域単位
で2値化を行う。
【0013】一般に、撮像画面はシェーディングの影響
により、その両端部は中央部に比べて暗くなる傾向があ
る。したがって、上記請求項3に係る発明のように、1
ラインをいくつかの領域に分割してそれぞれの領域に最
適な2値化閾値を設定して2値化を行うことにより、横
方向のシェーディングの影響を受けずに良好な2値化結
果が得られる。また、必要なラインバッファの容量は、
小領域相当の画像信号を遅延できるだけの容量に若干の
余裕をもたせた程度でよいため、回路規模を削減するこ
とができる。
【0014】また、請求項4に係る発明は、請求項1又
は2に係る2値化回路において、前記最大値/最小値検
出手段は、複数の最大値/最小値検出部からなり、各最
大値/最小値検出部は画像信号の1ラインをそれぞれ異
なる複数の領域に分割し各分割領域において最大値及び
最小値を検出するように構成され、前記2値化閾値算出
手段は前記複数の最大値/最小値検出部の各分割領域に
おける最大値と最小値のうち画像信号の状態に対応させ
て最適なものを選択し、選択された最大値と最小値に基
づいて2値化閾値を設定するように構成されていること
を特徴とするものである。
【0015】このように構成された2値化回路において
は、複数の最大値/最小値検出部は、それぞれ固有の最
大値/最小値検出領域を有しており、1ラインをそれら
の領域に分割して各領域毎に最大値と最小値の検出を行
う。それらの分割領域の大きさは、例えば撮像画面中の
ドットコードが存在する部分に最適なように設定されて
いたり、ドットコードのない余白部分に最適なように設
定されており、2値化閾値算出手段は、これらの領域の
最大値及び最小値検出出力結果から現在処理中のライン
に最適なものを選択し、2値化閾値を算出する。
【0016】一般に画像信号においては、ドットコード
が存在する部分において最大値/最小値の検出領域を狭
くすれば、より的確な2値化が行える(但し、ドットコ
ードのドット周期よりも狭くなると逆に的確な2値化は
行えなくなる)。しかし、余白部分等では輝度値の変化
量が少ないため、検出領域を狭くすると最大値/最小値
の差が出にくくなり、的確な2値化閾値が算出されなく
なる。よって、余白領域では検出領域をある程度広く取
った方がより的確な2値化閾値を算出できる。したがっ
て、上記請求項4に係る発明のように検出領域が異なる
複数の最大値/最小値の処理結果から、画像信号の状態
にあわせて最適な最大値と最小値を選択することで、よ
り的確な2値化が可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)次に、実施
の形態について説明する。図1は、本発明に係る2値化
回路の第1の実施の形態を示すブロック構成図で、図2
はその動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。本実施の形態に係る2値化回路は、次のように構成
されている。図1において、10はコード読み取り部で、
該コード読み取り部10は、二次元ドットコードを光学的
に読み取る手段であり、CCD等の撮像素子で構成され
ている。最大値/最小値検出部11は、コード読み取り部
10により読み取られた多値画像信号の最大値及び最小値
を1ライン毎に検出する。2値化閾値算出部13は、最大
値/最小値検出部11により検出された最大値及び最小値
から、そのラインの画像信号に最適な2値化閾値を算出
する。そして、これらの最大値/最小値検出部11と2値
化閾値算出部13は、位置検出部12により制御されるよう
になっている。
【0018】位置検出部12は、最大値/最小値検出部11
と2値化閾値算出部13とで現在処理中の画像信号が、そ
のラインにおけるどの位置にあるかを認識するものであ
り、制御信号を該当ブロックに出力するようになってい
る。ラインバッファ14は、コード読み取り部10により読
み取られた画像信号を、必要な時間だけ遅延させるもの
である。信号処理部15は、入力画像信号に対して簡単な
フィルタ演算を施すもので、そのフィルタは画像信号の
濃淡又は輪郭を強調する特性を持つものであり、このフ
ィルタによりドットコードのドットの濃淡すなわちドッ
ト輪郭が強調されるため、白ドットと黒ドットの分離が
よくなり2値化がより的確に行える。2値化部16は、信
号処理部15により濃淡(ドット輪郭)が強調された画像
信号を2値化閾値算出部13によって算出された2値化閾
値で1ライン毎に2値化を行うようになっている。
【0019】次に、図2のタイミングチャートを参照し
ながら、本実施の形態の動作について説明する。コード
読み取り部10により読み取られた二次元ドットコード
は、画像信号として最大値/最小値検出部11に入力され
る。nライン目の画像信号(図2において符号20で図
示)が最大値/最小値検出部11に入力されると、最大値
/最小値検出部11はnライン目の画像信号の中から最大
値と最小値を検出する(図2において符号21で図示)。
この最大値/最小値検出部11には、例えば画素欠陥フィ
ルタのようなものが内蔵されており、撮像素子の画素欠
陥等に起因する特異点を除去した上で最大値と最小値の
検出を行うようになっている。そのラインの最大値と最
小値の検出が終了すると、2値化閾値算出部13は検出さ
れた最大値と最小値から、そのラインの画像信号を2値
化する際の2値化閾値nを算出する(図2において符号
22で図示)。なお、ラインの開始又は終了は、位置検出
部12により検出され、最大値/最小値検出部11と2値化
閾値算出部13に通知される。2値化部16は、2値化閾値
算出部13によって算出された2値化閾値nを用いて、ラ
インバッファ14によって1ライン分だけ遅延させられ、
更に信号処理部15によりフィルタ処理を施されたライン
nの画像信号(図2において符号23で図示)の2値化を
行う(図2において符号24で図示)。
【0020】2値化閾値算出部13での2値化閾値の算出
は、閾値thを最大値max,最小値minで表すと、例えば次
式(1)により行う。 th=min+k(max−min) ・・・・・・・・・・(1) ここで、kは2値化閾値を決定するための数値であり、
例えば0.5 のような固定値でもよいし、読み取った二次
元コードのドットの面積等を利用して、それに対応させ
て設定するようにしてもよい。
【0021】なお、(1)式では全体的に白い(あるい
は黒い)部分を撮像した場合でも、紙面の微少な凹凸な
どの微妙な輝度差を検出して2値化を行ってしまい、結
果的に白が白として(あるいは黒が黒として)2値化さ
れない可能性がある。しかし、全体的に白い(あるいは
黒い)部分を撮像した場合には、最大値と最小値の差が
少なくなることを利用すれば、誤った2値化を行う危険
性を減らすことができる。例えば、最大値と最小値の差
が一定以下で、なお且つ最小値が既定値よりも大きい場
合、そのラインは真っ白なものを走査した結果であるこ
とが推測される。よって、2値化閾値には最小値よりも
更に小さい値など、2値化結果が必ず白になるような値
を設定すればよい。逆に、最大値と最小値の差が一定以
下で、なお且つ最大値が既定値よりも小さい場合は、真
っ黒の部分を走査した結果であるか、あるいはコード読
み取り部11が撮像を行っていない場合であることが推測
される。このような場合も同様に、2値化閾値には最大
値よりも更に大きい値など、2値化結果が必ず黒になる
ような値を設定すればよい。なお、最大値と最小値の差
が一定以上であれば、閾値として式(1)により算出さ
れる閾値thを使用する。
【0022】このように、あるラインの画像信号から最
大値と最小値を検出し、その数値からそのラインの2値
化閾値を算出することにより、前フレームの画像情報を
利用しなくても適応的な2値化を行うことができる。ま
た、現フレームにおける入力画像の輝度値を現フレーム
の2値化閾値算出に使用するという方法は、前フレーム
の輝度値から現フレームの2値化閾値を算出する方法に
比べ、当然、フレーム間の照明量の変動(画像信号の最
大値/最小値の変動)の影響を受けにくい。つまり、そ
れぞれのフレームの明るさに最適な2値化が可能にな
る。また、ライン毎に2値化閾値を適応的に可変できる
ため、縦方向のシェーディングの影響を受けずに2値化
が行える。
【0023】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。この実施の形態の基本
的な構成は第1の実施の形態と同じであるため、その図
示説明は省略する。本実施の形態の特徴とするところ
は、図3に示すように、1ラインをいくつかの小領域に
分割し、図示例ではラインnをn個の領域(1〜n)に
分割し、それぞれの領域で最大値と最小値を検出して、
2値化閾値を算出し2値化を行うようにする点である。
【0024】次に、図4のタイミングチャートを参照し
ながら、本実施の形態の動作について説明する。コード
読み取り部10により読み取られた二次元ドットコード
は、画像信号として最大値/最小値検出部11に入力され
る。nライン目の画像信号(図4において符号30で図
示)が最大値/最小値検出部11に入力されると、最大値
/最小値検出部11はnライン目の画像信号の中から、図
3で示されるような分割小領域毎に最大値と最小値を検
出する(図4において符号31で図示)。この最大値/最
小値検出部11には、第1の実施の形態と同様に、例えば
画素欠陥フィルタのようなものが内蔵されており、最大
値と最小値の検出は、撮像素子の画素欠陥等に起因する
異常な画像信号を除去した上で実行されるようになって
いる。各分割小領域(1〜n)における最大値と最小値
の検出が終了すると、2値化閾値算出部13は検出された
最大値と最小値から、それらの各分割小領域を2値化す
る際の2値化閾値Th-n-1,Th-n-2,・・・・・Th-n-2n
を算出する(図4において符号32で図示)。各分割小領
域における最大値と最小値の検出の終了及び2値化閾値
算出の開始は、位置検出部12により制御される。ここ
で、2値化閾値算出部13における2値化閾値の算出は、
第1の実施の形態と同様な方法でよい。2値化閾値の算
出が終了すると、2値化部16には、ラインバッファ14に
より所定時間(分割小領域の幅の時間に、2値化閾値算
出に必要な時間を加えた時間)だけ遅延させられた後
に、信号処理部15によりフィルタ処理を施された信号
(図4において符号33で図示)が入力される。2値化部
16は、この信号を、2値化閾値算出部13により算出され
た2値化閾値により2値化を行う(図4において符号34
で図示)。
【0025】このように、1ラインをいくつかの小領域
に分割し、それぞれの分割小領域で最大値と最小値を検
出して2値化閾値を算出することで、第1の実施の形態
で得られる効果に加えて、横方向のシェーディングの影
響をも打ち消した2値化が行えるようになる。例えば、
図5の(A),(B)に示すように、読み取られた画像
信号において、横方向のシェーディング等の影響でライ
ンの両端と中央部とで輝度値に差があるような場合、本
実施の形態のように小領域に分割することにより、埋も
れてしまいがちな両端部の輝度差を検出して2値化を行
うことができる。なお、図5の(A)は領域分割を行わ
ないで2値化処理した場合の2値化データを示し、図5
の(B)は領域分割を行って2値化処理した場合の2値
化データの例を示している。また、ラインバッファを使
用すると回路規模が大きくなりがちであるが、本実施の
形態の場合、必要なラインバッファのサイズは1つの分
割領域に若干の余裕を持たせた程度で十分であり、回路
規模を縮小することができる。
【0026】なお、図3に示した各分割小領域(領域1
〜領域n)の大きさは均等である必要はない。また、各
領域の大きさは固定でもよいし、得られた画像信号の情
報等から最適な大きさに可変させてもよい。また、本実
施の形態では最大値と最小値の検出領域の大きさを共通
にしたが、最大値検出領域と最小検出領域を別々に設定
してもよい。
【0027】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態について説明する。図6は、本発明の第3
の実施の形態を示すブロック構成図であり、図1に示し
た第1の実施の形態と同一又は対応する構成要素には同
一の符号を付して示し、その説明を省略する。本実施の
形態は、最大値・最小値検出部を複数持つことを特徴と
するものである。すなわち図6において、40と41は第1
及び第2の最大値/最小値検出部で、これらは第2の実
施の形態の最大値/最小値検出部と機能的には同じもの
であるが、最大値と最小値の検出を行う範囲、すなわち
図3に示した分割小領域の大きさをそれぞれ異なるよう
に設定したものである。本実施の形態においては、第1
の最大値/最小値検出部40は、1ラインを比較的小さい
領域(領域A〜領域H)に分割し、各分割領域における
最大値及び最小値を検出し、第2の最大値/最小値検出
部41は、1ラインを比較的大きい領域(領域I,領域
H)に分割し、各分割領域における最大値及び最小値を
検出するように構成されている。なお、図6において、
42は2値化閾値算出部で、第1及び第2の最大値/最小
値検出部40,41からの検出出力に基づいて最適な2値化
閾値を算出するものである。
【0028】次に、図7の(A)〜(C)に示すタイミ
ングチャートに基づいて、第3の実施の形態の動作につ
いて説明する。コード読み取り部10により読み取られた
多値画像信号は、第1及び第2の最大値/最小値検出部
40及び41に入力される。まず、第1の最大値/最小値検
出部40で検出された各分割領域(領域A〜領域H)にお
ける最大値/最小値から算出した2値化閾値で、単純に
2値化を行った場合の態様及び2値化結果(2値化デー
タ)を図7の(A)に示す。本実施の形態の場合、2値
化閾値の演算には(1)式を利用するが、第1の実施の
形態のような最大値と最小値との差を調べる処理は行わ
ないものとする。図7の(A)に示されている領域Aか
ら領域Hが、最大値/最小値検出部40において最大値/
最小値を検出する単位領域である。この場合、最大値と
最小値との差が少ない部分においては、同図中において
符号50,51,52で示すように、2値化結果が明らかに
‘1’又は‘0’になるであろう部分において、どちら
に設定されてもおかしくないような2値化閾値が算出さ
れてしまう。
【0029】次に、第1の最大値/最小値検出部40より
も分割検出領域の幅を広げた第2の最大値/最小値検出
部41の出力に基づいて単純に2値化を行った場合の態様
及び2値化結果を図7の(B)に示す。分割検出領域を
広げたのは、図7の(A)に示したように、第1の最大
値/最小値検出部40で検出される場合のような最大値と
最小値の差が少ない部分を出にくくするためである。図
7の(B)に示される領域I,領域Jが第2の最大値/
最小値検出部41において、最大値/最小値を検出する単
位領域である。この場合、図7の(B)に示すように、
図7の(A)で示す第1の最大値/最小値検出部40で検
出する場合では問題があった部分(図7の(A)におい
て符号53,54,55で示す位置の部分)では正しい2値化
が行われているが、図7の(B)において符号56で示さ
れる位置に現れるべき2値化信号が消えてしまうという
問題点がある。
【0030】そこで、本実施の形態では第1及び第2の
最大値/最小値検出部40,41の検出出力を単独で用いて
2値化処理を行う場合の欠点を排除し、両者の利点を共
有させるため、第1及び第2の最大値/最小値検出部40
及び41により算出された最大値と最小値を評価し、そし
て両者の差が少ない領域の最大値と最小値を、第2の最
大値/最小値検出部41の出力結果と置き換える。このよ
うにして決定された最大値と最小値から2値化閾値を算
出し、2値化部16に入力する。図7の(C)は、以上の
処理による2値化結果を示す図であるが、図7の(C)
において、太線部分は図7の(A)の該当個所の最大値
と最小値及び2値化閾値を図7の(B)の最大値と最小
値及び2値化閾値と置き換えたものを示している。この
場合は、図7の(C)に示すように、最大値と最小値と
の差が少ない部分(図7の(A)中の領域A,領域F,
領域H)の2値化閾値は、符号57,58,59で示すように
置き換えられる。2値化部16では、ラインバッファ14に
より必要な時間だけ遅延された後に信号処理部15によっ
てフィルタ処理が施された多値画像信号を、このように
決定された2値化閾値に従って2値化する。
【0031】このような構成で2値化処理を行うことに
より、図7の(A)及び(B)で示した、第1又は第2
の最大値/最小値検出部の検出出力を単独に用いて2値
化処理を行った場合に問題になっていた個所(図7の
(C)中の符号60,61,62,63で示す部分)でも良好な
2値化が行える。予想される効果に関しては、第2の実
施の形態とほぼ同様であるが、最大値と最小値との差が
少ない部分の閾値の決定の際に、第1及び第2の実施の
形態では必ず白又は黒になるような数値を設定している
のに対し、実画像信号を使用している点が異なってい
る。したがって、何らかの原因で画像信号のコントラス
トが下がってしまった場合に、実際にはドットデータが
存在する部分が強制的に白又は黒にされてしまうことが
なくなる。
【0032】本実施の形態では、説明を簡潔にするため
に2系統の最大値/最小値検出部を設けたものを示した
が、この最大値/最小値検出部は2系統に限定されるも
のではなく、当然2系統以上の最大値/最小値検出部を
設けることも可能である。また、本実施の形態では最大
値と最小値の両方の置換を行ったものを示したが、最大
値のみの置換、又は最小値のみの置換等を場合によって
切り替えて、2値化処理を行うように構成してもかまわ
ない。
【0033】(第4の実施の形態)次に第4の実施の形
態について説明する。この実施の形態の基本的な構成
は、図6に示した第3の実施の形態と同様になので新た
な図示は省略し、図6のブロック構成図を援用する。第
3の実施の形態は、最大値/最小値を検出する分割領域
の大きさを異ならせた複数の最大値/最小値検出部を備
えたことを特徴とするものである。本実施の形態におい
ては、具体的には2つの最大値/最小値検出部におい
て、最大値/最小値を検出する1ラインの分割領域をそ
れぞれ位置的にずらして設定し、それぞれの検出領域を
部分的に重ね合わせ(オーバーラップ)、検出領域をず
らした最大値/最小値検出部の処理結果を、領域変化点
の補間に利用することにより、検出領域切り替え時に発
生する可能性のあるノイズを抑制することができるよう
にするものである。
【0034】次に、図8の(A)〜(C)の波形図を参
照しながら、第4の実施の形態の動作について説明す
る。まず、第1の最大値/最小値検出部40による分割検
出領域と各分割検出領域における最大値/最小値検出結
果、及びそれらの結果から算出される2値化閾値によっ
て2値化を行った結果を図8の(A)に示す。また、第
1の最大値/最小値検出部40による分割検出領域を半周
期分だけずらした分割検出領域をもつ第2の最大値/最
小値検出部41による分割検出領域と各分割検出領域にお
ける最大値/最小値検出結果、及びそれらの結果から算
出される2値化閾値によって2値化を行った結果を図8
の(B)に示す。図8の(A)に示すように、第1の最
大値/最小値検出部40による検出結果においては、分割
領域Aと分割領域Bとの切り替わり点で、同図中におい
て符号70で示すように2値化結果にノイズが発生し、一
方図8の(B)に示すように、第2の最大値/最小値検
出部41による検出結果においては、分割領域Dと分割領
域Eとの切り替わり点で、同図中において符号74で示す
ように2値化結果にノイズが発生している。しかし、こ
れらのノイズ70,74はそれぞれ分割領域の切り替わり点
において生じるものであるため、分割領域の切り替わり
点の異なる図8の(A)と(B)において示す2値化結
果ではノイズ発生位置が異なる。本実施の形態は、この
態様を利用して、これらの切り替わり点で発生するノイ
ズを互いにマスクするものである。
【0035】すなわち、本実施の形態においては、次の
ような動作を行わせるものである。図8の(A)と
(B)に示す態様から、切り替えノイズが発生するのは
隣接する2分割領域間で2値化閾値が大きく異なった場
合であることが予測される。そこで、まず第1の最大値
/最小値検出部40において設定した分割検出領域を基準
とし、該第1の最大値/最小値検出部40において隣接す
る分割領域間の2値化閾値を比較する。その比較結果、
両者の差が一定以上である場合には、半周期ずれた分割
検出領域を設定した第2の最大値/最小値検出部41の検
出出力により算出された2値化閾値に置き換える。図8
の(A)に示した態様の場合、分割領域Aの2値化閾値
71と分割領域Bの2値化閾値72とはかなり開きがあると
いえる。よって、両者の差が一定以上であると判断し、
分割領域Aと分割領域Bとの境界部の2値化閾値を、図
8の(B)に示した第2の最大値/最小値検出部41の検
出出力により算出された分割領域Eの2値化閾値73と置
き換える。2値化閾値を置き換えた結果は図8の(C)
に示すような態様になり、図8の(A),(B)の態様
の場合では発生していたノイズ70,74が互いにマスクさ
れている。なお、図8の(C)においては符号75は置き
換えられた2値化閾値を示している。このように、分割
検出領域をずらした最大値/最小値検出部の処理結果を
分割領域変化点の補間に利用することで、領域切り替え
時に発生する可能性のあるノイズを抑制することができ
る。
【0036】なお、上記第4の実施の形態の説明におい
ては、説明を簡略化するため省略したが、第3の実施の
形態のように分割検出領域の大きさを異ならせた最大値
/最小値検出部を併用することも当然可能である。ま
た、本実施の形態では分割領域の変化点の補間に他方の
最大値/最小値検出部の出力に基づいて算出した2値化
閾値を使用しているが、隣接分割領域で算出された二つ
の2値化閾値の平均値等を算出して分割領域変化点部分
の閾値を置き換える方法でも、同様な効果が得られるも
のと考えられる。なお、その場合には最大値/最小値検
出部を一つに削減することができる。
【0037】(第5の実施の形態)次に第5の実施の形
態について説明する。図9は第5の実施の形態を示すブ
ロック構成図で、図1に示した第1の実施の形態と同一
又は対応する構成要素には同一符号を付し、その説明を
省略する。この実施の形態は2値化閾値算出部80におい
て、前ラインの画像信号から現ラインの画像信号の輝度
値を予測して現ラインの2値化閾値を決定するように構
成し、ラインバッファを用いなくてもライン毎の2値化
が適応的に行えるようにしたものである。
【0038】一般に、紙等に記録される二次元ドットコ
ードが、例えば白と黒のドットで表現されているコード
の場合で、黒ドットを撮像したときの輝度変化を図11の
(A)に示す。この黒ドットを、同図に示す平面L1〜
L4で切断した場合の輝度変化は図11の(B)に示すよ
うに表される。図11の(B)から、隣接する平面におい
ては、ある程度の大きさをもつ撮像ドットの輝度は、な
だらかに推移することが予想される。そこで、この平面
を撮像素子の1ラインとすると、あるラインの画像信号
とそれに隣接するラインの画像信号との間にはなんらか
の相関性があると考えられる。本実施の形態は、この点
に着目し、あるラインの輝度値の最大値と最小値から次
のラインの最大値と最小値を予測して2値化閾値を算出
するようにしたものである。
【0039】次に、第5の実施の形態の動作を、図10の
タイミングチャートを参照しながら説明する。コード読
み取り部10により読み取られた二次元ドットコードは、
画像信号として最大値/最小値検出部11に入力される。
(n−1)ライン目の画像信号(図10において符号90で
図示)が最大値/最小値検出部11に入力されると、最大
値/最小値検出部11は(n−1)ライン目の画像信号の
中から最大値/最小値を検出する(図10において符号91
で図示)。最大値と最小値の検出が終了すると、2値化
閾値算出部80は検出された最大値と最小値から、次のn
ライン目(図10において符号93で図示)の画像信号の2
値化閾値nを算出する(図10において符号92で図示)。
2値化部16は、2値化閾値算出部80において図10の符号
92で示す処理により算出された2値化閾値nを用いてn
ライン目の画像信号(図10において符号93で図示)の2
値化を行う(図10において符号94で図示)。
【0040】ここで、2値化閾値の算出は、第1の実施
の形態とほぼ同様な方法でよいが、次ラインの最大値と
最小値を予測するという作業が新たに必要になる。よっ
て、2値化閾値の算出には(1)式を変形した次式
(2)を使用する。 th=(min+A)+k{(max+B)−(min+A)} ・・・・・・・・・・(2) ここで、AとBは現ラインの最大値と最小値と、次ライ
ンの最大値と最小値との差を補正するための数値であ
り、固定値でもよいし、輝度値の変化量を予測して適応
的に設定してもよい。また、A,B共に負の数値にもな
りうる。
【0041】なお、(1)式と同様に(2)式において
も、全体的に白い(あるいは黒い)部分を撮像した場合
に、紙面の微少な凹凸などの微妙な輝度差を検出して2
値化を行ってしまい、結果的に白が白(あるいは黒が
黒)として2値化されない可能性があるが、この場合に
は第1の実施の形態と同様な処理を行えばよい。但し、
第1の実施の形態では白(あるいは黒)とみなすライン
が最大値と最小値の検出を行ったラインであるのに対
し、本実施の形態の場合には、次のラインの画像信号を
白(あるいは黒)であるとみなすことになる。現実的に
は次のラインの画像信号も白(あるいは黒)である保証
はないが、前述のようにコードを読み取った結果の輝度
値はなだらかに推移するため、次のラインも白(又は
黒)であるとみなしても実用上はほぼ差し支えない。な
お、コードの状態によっては、入力画像信号に対して2
値化結果画像が1ライン分ずれたようになる可能性があ
るが、全体的に均一にずれるのであれば実用上は問題な
い。
【0042】また、図10における(n−1)ライン目の
画像信号90が、その画面における最初のラインであると
仮定すると、図10において符号95で示す2値化を行う時
点では、画像信号90を2値化するための2値化閾値を算
出することはできない。よって、画面の最初のラインの
2値化閾値は、固定値として与えておく等の処理を行
う。
【0043】このように、第5の実施の形態によれば、
前ラインの画像信号から現ラインの画像信号の輝度値を
予測して現ラインの2値化閾値を決定することにより、
ラインバッファを用いなくてもライン毎の適応2値化を
行うことができる。
【0044】なお、本実施の形態の構成においても、当
然、各種の変形、変更が可能である。例えば第2の実施
の形態のように1ラインをいくつかの小領域に分割した
り、第3の実施の形態のように最大値/最小値検出部を
複数設けたりすることにより、更に的確な2値化が行え
る。
【0045】
【発明の効果】以上実施の形態に基づいて説明したよう
に、請求項1に係る発明によれば、該当ラインの画像信
号を2値化するための2値化閾値の算出に、そのライン
自身の輝度情報を利用するように構成しているため、現
在の照明量に最適な2値化を行うことができ、また1ラ
イン毎に2値化閾値を可変にして2値化を行うことによ
り、縦方向のシェーディングの影響を受けずに良好な2
値化が可能となる。請求項2に係る発明によれば、1ラ
イン前の画像信号から算出された2値化閾値を用いて2
値化するようにしているので、ラインバッファを使用し
なくても1ライン毎の2値化が行えるため、回路規模を
削減しながら適確な2値化を行うことができる。請求項
3に係る発明によれば、1ラインを複数の領域に分割し
てそれぞれの領域に最適な2値化閾値を設定して2値化
を行うようにしているので、横方向のシェーディングの
影響を受けずに良好な2値化結果が得られる。請求項4
に係る発明によれば、最大値/最小値検出手段を複数の
最大値/最小値検出部で構成し、検出領域が異なる最大
値/最小値の処理結果から、画像信号の状態に合わせて
最適な最大値と最小値を選択して2値化閾値を算出する
ようにしているので、より適確な2値化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る2値化回路の第1の実施の形態を
示すブロック構成図である。
【図2】図1に示した第1の実施の形態の動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態において、画像信号
の1ラインを複数の小領域に分割する態様を示す図であ
る。
【図4】第2の実施の形態の動作を説明するためのタイ
ミングチャートである。
【図5】画像信号の1ラインを分割しないで2値化閾値
を算出して2値化を行う場合と、画像信号の1ラインを
分割して各分割領域毎に2値化閾値を算出して2値化を
行う場合の態様を示す信号波形図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示すブロック構成
図である。
【図7】図6に示した第3の実施の形態の動作を説明す
るための信号波形図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態を説明するための信
号波形図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態を示すブロック構成
図である。
【図10】図9に示した第5の実施の形態の動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図11】紙等に記録される二次元ドットコードが白と黒
のドットで表現されている場合における黒ドットを撮像
したときの、輝度変化を示す図である。
【図12】従来の2値化回路の構成例を示すブロック構成
図である。
【符号の説明】
10 コード読み取り部 11 最大値/最小値検出部 12 位置検出部 13 2値化閾値算出部 14 ラインバッファ 15 信号処理部 16 2値化部 40 第1の最大値/最小値検出部 41 第2の最大値/最小値検出部 42 2値化閾値算出部 80 2値化閾値算出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーディオ情報、画像情報、ディジタル
    コードデータの少なくとも一つを含むマルチメディア情
    報が光学的に読み取り可能な二次元ドットコードとして
    記録された記録媒体から前記二次元ドットコードを光学
    的に走査して読み取るコード読み取り手段と、該コード
    読み取り手段によって読み取られたドットコードに対応
    した画像信号を2値化する2値化回路と、該2値化回路
    からの2値化データに対して所定の処理を行って、元の
    マルチメディア情報に復元する処理手段と、該処理手段
    からの出力信号に基づいて、各マルチメディア情報を再
    生して出力する出力手段とからなる情報再生システムに
    おける2値化回路において、前記コード読み取り手段に
    より読み取られたドットコードに対応した画像信号を所
    定時間遅延させるためのラインバッファと、該ラインバ
    ッファで遅延させたドットコードに対応した画像信号の
    ドット輪郭を強調するための信号処理手段と、前記コー
    ド読み取り手段により読み取られた画像信号の最大値及
    び最小値を1ライン毎に検出する最大値/最小値検出手
    段と、該最大値/最小値検出手段により検出された最大
    値と最小値から1ライン毎に2値化閾値を算出する2値
    化閾値算出手段と、前記最大値/最小値検出手段と前記
    2値化閾値算出手段に1ライン毎の位置検出制御信号を
    送出する位置検出手段と、前記信号処理手段により処理
    を施された画像信号を前記2値化閾値算出手段において
    算出された2値化閾値により2値化する2値化手段とを
    具備することを特徴とする2値化回路。
  2. 【請求項2】 オーディオ情報、画像情報、ディジタル
    コードデータの少なくとも一つを含むマルチメディア情
    報が光学的に読み取り可能な二次元ドットコードとして
    記録された記録媒体から前記二次元ドットコードを光学
    的に走査して読み取るコード読み取り手段と、該コード
    読み取り手段によって読み取られたドットコードに対応
    した画像信号を2値化する2値化回路と、該2値化回路
    からの2値化データに対して所定の処理を行って、元の
    マルチメディア情報に復元する処理手段と、該処理手段
    からの出力信号に基づいて、各マルチメディア情報を再
    生して出力する出力手段とからなる情報再生システムに
    おける2値化回路において、前記コード読み取り手段に
    より読み取られたドットコードに対応した画像信号のド
    ット輪郭を強調するための信号処理手段と、前記コード
    読み取り手段により読み取られた画像信号の最大値及び
    最小値を1ライン毎に検出する最大値/最小値検出手段
    と、該最大値/最小値検出手段により検出された最大値
    と最小値から次のラインを2値化するための2値化閾値
    を1ライン毎に算出する2値化閾値算出手段と、前記最
    大値/最小値検出手段と前記2値化閾値算出手段に1ラ
    イン毎の位置検出制御信号を送出する位置検出手段と、
    前記信号処理手段により処理を施された画像信号を前記
    2値化閾値算出手段において算出された2値化閾値によ
    り2値化する2値化手段とを具備することを特徴とする
    2値化回路。
  3. 【請求項3】 前記最大値/最小値検出手段は、画像信
    号の1ラインを複数の領域に分割し各分割領域において
    最大値及び最小値を検出するように構成され、前記2値
    化閾値算出手段は前記1ラインの各分割領域毎に2値化
    閾値を算出するように構成されていることを特徴とする
    請求項1又は2に係る2値化回路。
  4. 【請求項4】 前記最大値/最小値検出手段は、複数の
    最大値/最小値検出部からなり、各最大値/最小値検出
    部は画像信号の1ラインをそれぞれ異なる複数の領域に
    分割し各分割領域において最大値及び最小値を検出する
    ように構成され、前記2値化閾値算出手段は前記複数の
    最大値/最小値検出部の各分割領域における最大値と最
    小値のうち画像信号の状態に対応させて最適なものを選
    択し、選択された最大値と最小値に基づいて2値化閾値
    を設定するように構成されていることを特徴とする請求
    項1又は2に係る2値化回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009301463A (ja) * 2008-06-17 2009-12-24 Oki Electric Ind Co Ltd バーコード認識装置
WO2010110385A1 (ja) * 2009-03-27 2010-09-30 株式会社オプトエレクトロニクス 光学的情報読取装置及び光学的情報読取方法

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