JP2000172350A - 無停電電源装置及びその制御方法 - Google Patents

無停電電源装置及びその制御方法

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JP2000172350A
JP2000172350A JP10348226A JP34822698A JP2000172350A JP 2000172350 A JP2000172350 A JP 2000172350A JP 10348226 A JP10348226 A JP 10348226A JP 34822698 A JP34822698 A JP 34822698A JP 2000172350 A JP2000172350 A JP 2000172350A
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winding
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Tamahiko Kanouda
玲彦 叶田
Hideaki Kunisada
秀明 国貞
Hideyasu Umetsu
秀恭 梅津
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置の損失が少なく、かつ安価にして幅広い入
力電圧変動範囲において出力電圧を一定に制御すること
が可能な無停電電源装置を提供する。 【解決手段】複数の電圧切替巻線タップを備えた変圧器
7と、前記巻線タップを切替るタップ切替装置5とを備
え、前記タップ切替装置を商用交流電源の入力電圧に応
じて切替ることにより出力電圧を一定に保つように形成
された無停電電源装置において、前記タップ切替装置5
の商用交流電源入力側に、前記変圧器7と直列に結合さ
れた第二の変圧器6を設けるとともに、この第二の変圧
器に、この第二の変圧器の二次巻線に結合され、商用交
流電源の小さな電圧変動を調整するインバータ12を設
けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無停電電源装置およ
びその制御方法に係わり、特に電圧切替タップ巻線,す
なわち電圧調整機能を有する変圧器を備えている無停電
電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来一般に採用されているこの種の無停
電電源装置としては、常時インバータ給電方式のものが
多く採用されている。すなわち、無停電電源装置内にコ
ンバータおよびインバータを備え、そして商用交流電源
から入力された電力を前記コンバータによって一旦直流
に変換し、この変換された直流電力を再度インバータに
より商用交流電源に同期した一定電圧の交流電力に変換
して負荷に供給するようにしている。
【0003】この無停電電源装置では、停電時には負荷
への供給電力を蓄電池の直流電力に切替ることにより、
安定な交流電力を供給することが可能である。しかし、
このような常時インバータ給電方式の無停電電源装置で
は、商用交流電源の健全時においても、常に負荷に供給
する電力をすべてコンバータおよびインバータを通して
賄うため、コンバータおよびインバータにおける電力損
失が問題となる。
【0004】このため、すなわち省エネルギーの観点か
ら、商用交流電源の健全時にはコンバータおよびインバ
ータを動作させず、商用電力を無変換で負荷に給電し、
停電時のみインバータを動作させる常時商用給電方式の
無停電電源装置が好ましい。しかし、この常時商用給電
方式の無停電電源装置においては、インバータによる商
用交流電源の電圧安定化ができないため、大きな電圧変
動を許容しない負荷に対しては、他の方法で交流電圧の
安定化制御を行うようにしている。
【0005】この交流電圧を安定化する装置に関連する
ものとしては、例えば特開平6−283360号公報が
挙げられる。また図2には、その回路図が示されてい
る。この図において、1は商用交流電源であり、5a、
5bおよび5cは切替手段、7は主変圧器、7aは入力
巻線、7cは出力巻線、13は負荷である。
【0006】商用交流電源1は、切替手段5a、5b、
5cが並列になるようにそれぞれの一端に接続される。
主変圧器7の中の入力巻線7aは、2つの中間タップを
有しており、切替手段5cおよび5bはそれぞれ中間タ
ップに接続され、切替手段5aは入力巻線7aの終端に
接続される。その結果、入力巻線7aの巻線数として
は、切替手段5c、5b、5aの順に多くなる。入力巻
線7aは主変圧器7の中で出力巻線7cと絶縁され、ま
た磁気的に結合しており、出力巻線7cの両端には、入
力巻線7aに印加された電圧に応じた電圧が出力され、
この出力巻線7cの電圧が負荷13に出力される。
【0007】入力巻線7aと出力巻線7cの巻数比は、
出力巻線7cの巻数を1とすると、切替手段5cを選ん
だときは、1−β:1、切替手段5bを選んだときは
1:1、切替手段5aを選んだときは1+α:1であ
る。
【0008】また、その特性が図3に示されている。商
用交流電源1の入力電圧が定格近傍にあるときには、図
2の切替手段5bがオン状態となり、切替手段5a、5
cはオフ状態となっている。このとき、入力巻線7aと
出力巻線7cとの巻数比は1:1であり、入力電圧と等
しい電圧が出力巻線7cに出力される。これは図3のタ
ップBに示す実線の特性となる。
【0009】入力電圧が上昇して110%以上になった
場合には、切替手段5bをオフするとともに切替手段5
aをオンする。このように接続を変更すると、主変圧器
7の巻数比は1+α:1となり、出力電圧は入力電圧に
対して低くなり、図3のタップAの破線で示すような入
出力特性となる。同様に、入力電圧が低下して90%以
下になった場合には、切替手段5a、5bをオフすると
ともに、切替手段5cをオンする。このように接続を変
更すると、主変圧器7の巻数比は1−β:1となり、出
力電圧は入力電圧に対して高くなり、図3のタップCの
破線で示すような入出力特性となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように形成されて
いる交流電圧安定化装置は、大まかな電圧補正は可能で
あるが、しかし入力電圧の大小幅広い変動に対して常に
出力電圧を一定に保つことはできず、例えば図3の例で
は、出力電圧は定格電圧の±10%の範囲で変動する。
この変動範囲を小さくするためには変圧器のタップの数
を増やすことが考えられるが、タップを増やすことはタ
ップ切替装置の切替器もその数に応じて増えることにな
り、コスト高となる嫌いがあり、またその切替制御も複
雑なものとなる。また、切替手段が増加することで電源
装置自体の信頼性も低下する恐れがある。
【0011】本発明はこれに鑑みなされたもので、その
目的とするところは、装置の損失が少なく、かつ安価に
して幅広い入力電圧変動範囲において出力電圧を一定に
制御することが可能なこの種の無停電電源装置を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、複数
の電圧切替巻線タップを備えた変圧器と、前記巻線タッ
プを切替るタップ切替装置とを備え、前記タップ切替装
置を商用交流電源の入力電圧に応じて切替ることにより
出力電圧を一定に保つように形成された無停電電源装置
において、前記タップ切替装置の商用交流電源入力側
に、前記変圧器と直列に結合された第二の変圧器を設け
るとともに、この第二の変圧器に、この第二の変圧器の
二次巻線に結合され、商用交流電源の小さな電圧変動を
調整するインバータを設けるようになし所期の目的を達
成するようにしたものである。
【0013】また本発明は、複数の電圧切替巻線タップ
を備えた主変圧器と、前記巻線タップを切替るタップ切
替装置とを備え、前記タップ切替装置を商用交流電源の
入力電圧に応じて切替ることにより出力電圧を一定に保
つように形成された無停電電源装置において、前記タッ
プ切替装置の商用交流電源入力側に、前記主変圧器と直
列に結合された第二の変圧器を設け、かつこの第二の変
圧器に、この第二の変圧器の二次巻線に結合されるとと
もに、前記主変圧器より作動電力が供給され、かつ前記
入力商用交流電源の小さな電圧変動を調整するインバー
タを設けるようにしたものである。
【0014】また、複数の電圧切替巻線タップを備えた
変圧器と、前記巻線タップを切替るタップ切替装置とを
備え、前記タップ切替装置を商用交流電源の入力電圧に
応じて切替ることにより出力電圧を一定に保つように形
成された無停電電源装置において、前記タップ切替装置
の商用交流電源入力側に、前記変圧器と直列に結合され
た第二の変圧器を設けるとともに、この第二の変圧器
に、この第二の変圧器の二次巻線に結合され、前記電圧
切替巻線タップの切替電圧より小さな商用交流電源の電
圧変動を調整するインバータを設けるようにしたもので
ある。
【0015】また、この場合、前記第二の変圧器の容量
を、装置定格容量の20%以下に形成するようにしたも
のである。また、前記第二の変圧器の商用交流電源側に
結合されている巻線部に、この巻線と並列にフィルタコ
ンデンサを設けるようにしたものである。また、前記イ
ンバータを構成するスイッチング素子にMOSFETを
用いるようにしたものである。
【0016】また本発明は、複数の電圧切替巻線タップ
を備えた変圧器と、前記巻線タップを切替るタップ切替
装置とを備え、前記タップ切替装置を商用交流電源の入
力電圧に応じて切替ることにより出力電圧を一定に保つ
ように形成された無停電電源装置の制御方法において、
前記タップ切替装置の商用交流電源入力側に、前記変圧
器と直列に結合された第二の変圧器を設けるとともに、
この第二の変圧器に、この第二の変圧器の二次巻線に結
合され、商用交流電源の電圧変動を調整するインバータ
を設け、商用交流電源の比較的大きな電圧変動に対して
は、前記タップ切替装置を切り替えることにより調整
し、商用交流電源の比較的小さな電圧変動に対しては、
前記インバータを動作させて調整し出力電圧を一定に制
御するようにしたものである。
【0017】すなわちこのように形成された無停電電源
装置であると、タップ切替装置の商用交流電源入力側
に、変圧器と直列に結合された第二の変圧器が設けられ
るとともに、この第二の変圧器に、この第二の変圧器の
二次巻線に結合され、商用交流電源の小さな電圧変動を
調整するインバータが設けられていることから、変圧器
に設けられている切替るタップ切替装置の切替およびイ
ンバータの調整により、大小幅広い入力電圧変動範囲に
おいて出力電圧を一定に制御することが可能となり、ま
た、この場合、小さな電圧変動を調整するインバータお
よび第二の変圧器の容量は小容量のものでよく、安価で
あり、かつその損失は小さなものとなり、したがって、
この装置であると、損失が少なく、かつ安価にして幅広
い入力電圧変動範囲において出力電圧を一定に制御する
ことが可能となるのである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下図示した実施例に基づいて本
発明を詳細に説明する。図1にはその無停電電源装置が
線図で示されている。1が商用交流電源であり、2が入
力スイッチ、3がバイパス切替スイッチ、4がフィルタ
コンデンサ、5a、5b、5cは切替手段(切替器)、
6は補助変圧器、6aは2次巻線、6bは1次巻線、7
は主変圧器、7aは入力巻線、7bはインバータ巻線、
7cは出力巻線、8はフィルタコンデンサ、9はバイパ
ス回路、10は出力スイッチ、11は蓄電池、12はイ
ンバータ、13は負荷である。
【0019】主変圧器7は、入力巻線7a、インバータ
巻線7b、出力巻線7cの3つの絶縁された巻線を備え
ている変圧器である。また、補助変圧器6は、1次巻線
6bと2次巻線6aの2つの絶縁された巻線を備えてい
る変圧器である。商用交流電源1の一方は、入力スイッ
チ2に接続され、他の一方は入力巻線7aの一方に接続
される。入力スイッチ2の他方はバイパス切替スイッチ
3のコモン接点に接続される。
【0020】バイパス切替スイッチ3の他の接点は2次
巻線6aと、バイパス回路9にそれぞれ接続される。2
次巻線6aの他方には切替手段5a、5b、5cが一方
を共通にして接続される。切替手段5a、5b、5cの
他方は、それぞれ入力巻線7aのタップに、巻数の少な
い方から5c、5b、5aの順となるように接続され
る。
【0021】また、バイパス回路9は2次巻線6aと切
替手段5a、5b、5cとの間に接続される。また、2
次巻線6aの両端にはフィルタコンデンサ4が接続され
る。出力巻線7cの両端にはフィルタコンデンサ8が接
続される。また、フィルタコンデンサの片方の端子には
出力スイッチ10が接続され、出力スイッチ10の他方
とフィルタコンデンサの他方の端子の間には負荷13が
接続される。また、1次巻線6bの両端にはインバータ
12が接続され、インバータ巻線7bの両端にもインバ
ータ12が接続される。インバータ12には蓄電池11
が接続される。
【0022】次に、インバータ12の内部構成につい
て、フルブリッジタイプのPWMインバータの例が示さ
れている図5に基づき説明をする。なお、図1と同じ構
成要素には同一の記号が付与されている。なお、その他
の符号としては、14aは電解コンデンサ、15a、1
5b、…15hはスイッチング素子である。
【0023】この図において、インバータ12の内部に
は電解コンデンサ14aとスイッチング素子15a、1
5b、…15hが設けられている。そして、蓄電池11
はインバータ12の内部の電解コンデンサ14aの両端
に接続されている。また、スイッチング素子15aと1
5b、15cと15d、15eと15f、15gと15
hはそれぞれ直列に接続されており、これらの4組の直
列対が電解コンデンサ14aの両端に接続されている。
【0024】また、スイッチング素子15aと15b、
15cと15dの2組の直列対の中点と1次巻線6bが
それぞれ接続されている。同様にスイッチング素子15
eと15f、15gと15hの2組の直列対の中点とイ
ンバータ巻線7bがそれぞれ接続されている。
【0025】次に、図1および図5の回路の動作を説明
する。まず、入力巻線7aと出力巻線7cの巻数比は、
出力巻線の巻数を1とすると、切替手段5cを選んだと
きは、1−β:1、切替手段5bを選んだときは1:
1、切替手段5aを選んだときは1+α:1で、α、β
は0.1〜0.3の範囲の値である。
【0026】第1に補助変圧器6を動作させないバイパ
ス給電モードの動作について説明する。このモードは図
2の回路と同じ動作である。すなわち、入力スイッチ2
をオンし、バイパス切替スイッチ3をバイパス回路9側
に接続し、かつ切替手段5bをオン、5a、5cをオフ
し、出力スイッチ10をオンすると、入力巻線7aと出
力巻線7cの巻数比は1:1になり、負荷13には商用
交流電源1と同じ電圧が供給される。このときの入出力
特性は図4の破線で示したタップBの特性となる。
【0027】商用交流電源1の電圧が定格の±10%の
範囲にある状態ではこのタップBを用いるが、商用交流
電源1の電圧が定格の110%以上になったときには、
図1で切替手段5aをオンし、5b、5cをオフするこ
とにより、出力巻線7cに対する入力巻線7aの巻数比
は1+α:1となり、入出力特性はタップAとなる。
【0028】同様に、商用交流電源1の電圧が定格の9
0%以下に低下したときには、切替手段5cを選ぶこと
により、巻数比は1−β:1となり、入出力特性はタッ
プCの特性となる。この結果、入出力特性は図4に示す
破線の特性となり、入力電圧が定格の約80〜130%
の範囲で変化しても出力電圧は90〜110%以内の変
化に抑えらえる。
【0029】次に、本発明の主眼である出力電圧一定モ
ードについて説明する。このモードでは、切替手段5
a、5b、5cの切替は、バイパス給電モードと同一の
条件でおこなうものとする。そして、バイパス切替スイ
ッチ3を2次巻線6aの側に接続すると、入力巻線7a
に印加される電圧は商用交流電源1の電圧と2次巻線6
aの両端に現れる電圧の和となる。このときインバータ
12内のスイッチング素子15a、15bおよび15
c、15dを商用周波数よりも十分に高い周波数をキャ
リア波として相補PWM動作させることにより、1次巻
線6bにPWM変調された電圧が印加される。
【0030】2次巻線6aの両端にはフィルタコンデン
サ4が取り付けられており、このフィルタコンデンサ4
と補助変圧器6内の漏れインダクタンスにより、キャリ
ア周波数成分がフィルタリングされ、基本波成分である
商用周波数の交流電圧のみが2次巻線6aの両端に現れ
る。そこで、インバータ12内のスイッチング素子15
a、15bおよび15c、15dに与えるオンオフ信号
の変調率を制御することにより、2次巻線6aに現れる
電圧を制御し、バイパス給電モードとは異なり、入力巻
線7aに印加する電圧を一定に制御することが可能にな
る。
【0031】補助変圧器6で補償する電圧は、図4に示
す入出力電圧特性において、破線と定格出力電圧の差分
である。このため、補助変圧器6として必要な容量は装
置の出力容量の約10%で済むことになる。
【0032】出力電圧一定モードでは、入力巻線7aに
印加する電圧を上昇させる際には、インバータ12から
2次巻線6aに補償電力を供給する。この際に必要とな
る補償電力は、インバータ12内の電解コンデンサ14
aを介して、スイッチング素子15e、15f、15
g、15hとインバータ巻線7bで構成されるPWMイ
ンバータによって、変圧器7から供給される。
【0033】一方、入力巻線7aに印加する電圧を低下
させる際には、2次巻線6aから補償電力をインバータ
12側に回生する。この回生電力は、インバータ12内
の電解コンデンサ14aを介して、スイッチング素子1
5e、15f、15g、15hとインバータ巻線7bで
構成されるPWMインバータによって、変圧器7から商
用交流電源1に回生される。
【0034】バイパス給電モード、出力電圧一定モード
とも、インバータ12は蓄電池11を充電する動作を行
う。この動作は、変圧器7のインバータ巻線7bに印加
される交流電圧を、スイッチング素子15e、15f、
15g、15hのPWMインバータで直流電圧に変換
し、蓄電池11を充電するものである。
【0035】また、バイパス給電モード、出力電圧一定
モードを問わず、無停電電源装置として停電時の動作を
備える。この動作は、商用交流電源1が停電した際に
は、入力スイッチ2をオフし、インバータ12の中のス
イッチング素子15a〜15dをオフし、かつスイッチ
ング素子15e〜15hをPWM動作させ、蓄電池11
の持つ直流電力を高周波交流電力に変換してインバータ
巻線7bに印加し、出力巻線7cの両端から出力する。
【0036】出力巻線7cの両端にはフィルタコンデン
サ8が接続されており、変圧器7の内部の漏れインダク
タンスとフィルタコンデンサ8とによりPWMのキャリ
ア波である高周波成分がフィルタリングされ、基本波成
分である商用交流のみが出力巻線7cの両端に現れる。
この結果、蓄電池11の直流電力を商用周波数の交流に
変換して負荷13に供給することができる。
【0037】本実施の形態としては、スイッチング素子
としてMOSFETを用いているが、もちろん、バイポ
ーラパワートランジスタ、IGBTといった他のスイッ
チング素子を用いても良い。また、本実施の形態では切
替手段5a、5b、5c、入力スイッチ2、バイパス切
替スイッチ3、および出力スイッチ10としてリレーを
用いた図面としているが、これらは半導体で構成される
交流スイッチに置き換えても良い。
【0038】さらに、図6にはインバータ12の別の実
施の形態としてハーブブリッジタイプの構成が示されて
いる。この図において、図5と同じ構成要素には同一の
符号が付与されている。その他、図6において、14b
と14cは電解コンデンサである。次にこの図に基づき
接続関係を説明する。電解コンデンサ14bと14cが
直列に接続され、電解コンデンサ14bの高電位側と電
解コンデンサ14cの低電位側が蓄電池11の両端に接
続される。
【0039】また、スイッチング素子15aと15b、
15eと15fがそれぞれ直列に接続され、これら2組
の直列対が蓄電池11の両端に接続される。また、スイ
ッチング素子15aと15bの中点と、電解コンデンサ
14bと14cの中点の間に、補助変圧器6の1次巻線
6bが接続される。同様に、スイッチング素子15eと
15fの中点と、電解コンデンサ14bと14cの中点
の間に、主変圧器7のインバータ巻線7bが接続され
る。
【0040】次に、動作関係を説明する。スイッチング
素子15a、15bを相補PWM動作させると、1次巻
線6bの両端に高周波交流電圧が印加される。また、同
様にスイッチング素子15e、15fを相補PWM動作
させると、インバータ巻線7bの両端に高周波交流電圧
が印加される。このようにして図6に示すハーフブリッ
ジ構成のインバータにおいても、図5の回路と同様な動
作をすることが可能となる。
【0041】次に、本発明の第2の実施の形態を図7を
用いて説明する。他の図面と同一の構成要素には同一の
記号を付与されている。その他、図7において、7dは
補助巻線、16a、16bは切替手段である。
【0042】次に、図7の接続関係を説明する。主変圧
器7は補助巻線7d、インバータ巻線7b、出力巻線7
cの3つの絶縁された巻線を有する変圧器である。ま
た、補助変圧器6は1次巻線6bと2次巻線6aの2つ
の絶縁された巻線を有する変圧器である。
【0043】商用交流電源1の一方は入力スイッチ2に
接続され、他の一方は出力巻線7cの一方に接続されて
いる。入力スイッチ2の他方はバイパス切替スイッチ3
のコモン接点に接続されている。バイパス切替スイッチ
3の他の接点は2次巻線6aと、バイパス回路9にそれ
ぞれ接続されている。
【0044】また、2次巻線6aの他方には切替手段1
6aのコモン接点が接続される。切替手段16aの他の
接点は、それぞれ補助巻線7dの両端に接続される。ま
た、バイパス回路9は切替手段16aのコモン接点に接
続される。また、2次巻線6aの両端にはフィルタコン
デンサ4が接続される。出力巻線7cの、商用交流電源
1に接続されていない方の端子に切替手段16bのコモ
ン接点が接続される。
【0045】切替手段16bの他の接点は、補助巻線7
dの両端に接続される。切替手段16bのコモン接点
と、商用交流電源1と出力巻線7cの接続点との間にフ
ィルタコンデンサ8が接続される。また、切替手段16
bのコモン接点には出力スイッチ10が接続され、出力
スイッチ10の他方と、商用交流電源1と出力巻線7c
の接続点との間には負荷13が接続される。また、1次
巻線6bの両端にはインバータ12が接続され、インバ
ータ巻線7bの両端にもインバータ12が接続される。
インバータ12には蓄電池11が接続される。
【0046】次に、図7の回路の動作を説明する。ま
ず、補助巻線7dと出力巻線7cの巻数比は、出力巻線
の巻数を1とすると、α:1であり、αはおよそ0.1
〜0.3の範囲の値である。
【0047】第1に補助変圧器6を動作させないバイパ
ス給電モードの動作について説明する。このモードで
は、入力スイッチ2をオンし、バイパス切替スイッチ3
をバイパス回路9側に接続し、かつ切替手段16a、1
6bをともに図示のA側に接続し、出力スイッチ10を
オンする。このとき、負荷13には商用交流電源1が直
接接続され、負荷に商用電圧が供給される。このときの
入出力特性は図4の破線で示したタップBの特性と等し
くなる。
【0048】商用交流電源1の電圧が定格の±10%の
範囲にある状態ではこの接続を用いるが、商用交流電源
1の電圧が定格の110%以上になったときには、図7
で切替手段16aをA側に、かつ切替手段16bをB側
に接続する。これにより、変圧器7に印加される電圧
は、商用交流電源1側から見て1+α、出力側から見て
1となり、等価的な巻数比は1+α:1となり、入出力
特性は図4のタップAの特性に等しくなる。
【0049】同様に、商用交流電源1の電圧が定格の9
0%以下に低下したときには、切替手段16aをB、切
替手段16bをAに接続することにより、変圧器7に印
加される電圧は、商用交流電源1側から見て1−α、出
力側から見て1となり、等価的な巻数比は1−α:1と
なり、入出力特性は図4のタップcの特性に等しくな
る。この結果、入出力特性は図4に示す破線の特性とな
り、入力電圧が定格の約80〜130%の範囲で変化し
ても出力電圧は90〜110%以内の変化に抑えらえ
る。
【0050】次に、出力電圧一定モードについて説明す
る。このモードでは、切替手段16a、16bの切替
は、バイパス給電モードと同一の条件でおこなうものと
する。そして、バイパス切替スイッチ3を2次巻線6a
の側に接続すると、切替手段16aのコモン接点に印加
される電圧は商用交流電源1の電圧と2次巻線6aの両
端に現れる電圧の和となる。このときインバータ12内
のスイッチング素子を商用周波数よりも十分に高い周波
数をキャリア波として相補PWM動作させることによ
り、1次巻線6bにPWM変調された電圧が印加され
る。
【0051】2次巻線6aの両端にはフィルタコンデン
サ4が取り付けられており、このフィルタコンデンサ4
と補助変圧器6内の漏れインダクタンスにより、キャリ
ア周波数成分がフィルタリングされ、基本波成分である
商用周波数の交流電圧のみが2次巻線6aの両端に現れ
る。そこで、インバータ12内のスイッチング素子に与
えるオンオフ信号の変調率を制御することにより、2次
巻線6aに現れる電圧を制御し、バイパス給電モードと
は異なり、出力電圧を一定に制御することが可能にな
る。
【0052】この実施の形態においても、補助変圧器6
で補償する電圧は、図4に示す入出力電圧特性におい
て、破線と定格出力電圧の差分である。このため、補助
変圧器6として必要な容量は装置の出力容量の約10%
で済むことになる。また、本実施の形態においても、イ
ンバータによる蓄電池の充電、補償電力の需給、停電時
の動作などは本発明の第1の実施の形態と同様である。
【0053】なお、本実施の形態としては、スイッチン
グ素子としてMOSFETを用いた場合を例に挙げてい
るが、勿論バイポーラパワートランジスタ、IGBTと
いった他のスイッチング素子を用いても良い。また、本
実施の形態では切替手段16a、16b、入力スイッチ
2、バイパス切替スイッチ3、および出力スイッチ10
としてリレーを用いた図面としているが、これらは半導
体で構成される交流スイッチに置き換えても良い。ま
た、本実施の形態ではインバータ12として、図5、図
6のインバータのいずれを使用しても良い。
【0054】次に、本発明の第3の実施の形態を図8を
用いて説明する。図8において、他の図面と同一の構成
要素には同一の記号を付与した。
【0055】次に、図8の接続関係を説明する。図8に
おいて、主変圧器7は入力巻線7a、インバータ巻線7
b、出力巻線7cの3つの絶縁された巻線を有する変圧
器である。また、補助変圧器6は1次巻線6bと2次巻
線6aの2つの絶縁された巻線を有する変圧器である。
そして、商用交流電源1の一方は入力スイッチ2に接続
され、他の一方は入力巻線7aの一方に接続される。入
力スイッチ2の他方は切替手段5a、5b、5cが一方
を共通にして接続される。
【0056】切替手段5a、5b、5cの他方は、それ
ぞれ入力巻線7aのタップに、巻数の少ない方から5
c、5b、5aの順となるように接続される。出力巻線
7cの両端にはフィルタコンデンサ8が接続される。フ
ィルタコンデンサ8の一方には2次巻線6aが接続され
る。2次巻線6aの他方にはバイパス切替スイッチ3の
一方の接点が接続される。2次巻線6aの両端にはフィ
ルタコンデンサ4が接続される。バイパス切替スイッチ
3の他の接点にはバイパス回路9が接続され、このバイ
パス回路9は出力巻線7cと2次巻線6aの接続点に接
続される。
【0057】また、バイパス切替スイッチ3のコモン接
点に出力スイッチ10が接続される。出力巻線7cの端
子のうち2次巻線が接続されない方の端子と、出力スイ
ッチ10の他方との間に、負荷13が接続される。ま
た、1次巻線6bの両端にはインバータ12が接続さ
れ、インバータ巻線7bの両端にもインバータ12が接
続される。インバータ12には蓄電池11が接続され
る。
【0058】次に、図8の回路の動作を説明する。ま
ず、入力巻線7aと出力巻線7cの巻数比は、出力巻線
の巻数を1とすると、切替手段5cを選んだときは、1
−β:1、切替手段5bを選んだときは1:1、切替手
段5aを選んだときは1+α:1で、α、βはおよそ
0.1〜0.3の範囲の値である。
【0059】第1に補助変圧器6を動作させないバイパ
ス給電モードの動作について説明する。このモードは図
2の回路と同じ動作である。すなわち、入力スイッチ2
をオンし、バイパス切替スイッチ3をバイパス回路9側
に接続し、かつ切替手段5bをオン、5a、5cをオフ
し、出力スイッチ10をオンすると、入力巻線7aと出
力巻線7cの巻数比は1:1になり、負荷13には商用
交流電源1と同じ電圧が供給される。このときの入出力
特性は図4の破線で示したタップBの特性となる。
【0060】商用交流電源1の電圧が定格の±10%の
範囲にある状態ではこのタップBを用いるが、商用交流
電源1の電圧が定格の110%以上になったときには、
図8で切替手段5aをオンし、5b、5cをオフするこ
とにより、出力巻線7cに対する入力巻線7aの巻数比
は1+α:1となり、入出力特性はタップAの特性とな
る。同様に、商用交流電源1の電圧が定格の90%以下
に低下したときには、切替手段5cを選ぶことにより、
巻数比は1−β:1となり、入出力特性はタップCの特
性となる。この結果、入出力特性は図4に示す破線の特
性となり、入力電圧が定格の約80〜130%の範囲で
変化しても出力電圧は90〜110%以内の変化に抑え
らえる。
【0061】次に、出力電圧一定モードについて説明す
る。このモードでは、切替手段5a、5b、5cの切替
は、バイパス給電モードと同一の条件でおこなうものと
する。そして、バイパス切替スイッチ3を2次巻線6a
の側に接続すると、入力巻線7aに印加される電圧は商
用交流電源1の電圧と2次巻線6aの両端に現れる電圧
の和となる。このときインバータ12内のスイッチング
素子を商用周波数よりも十分に高い周波数をキャリア波
として相補PWM動作させることにより、1次巻線6b
にPWM変調された電圧が印加される。
【0062】2次巻線6aの両端にはフィルタコンデン
サ4が取り付けられており、このフィルタコンデンサ4
と補助変圧器6内の漏れインダクタンスにより、キャリ
ア周波数成分がフィルタリングされ、基本波成分である
商用周波数の交流電圧のみが2次巻線6aの両端に現れ
る。そこで、インバータ12内のスイッチング素子に与
えるオンオフ信号の変調率を制御することにより、2次
巻線6aに現れる電圧を制御し、バイパス給電モードと
は異なり、入力巻線7aに印加する電圧を一定に制御す
ることが可能になる。
【0063】補助変圧器6で補償する電圧は、図4に示
す入出力電圧特性において、破線と定格出力電圧の差分
である。このため、本実施の形態においても、補助変圧
器6として必要な容量は本発明の他の実施の形態と同
様、装置の出力容量の約10%で済むことになる。
【0064】本実施の形態においても、インバータによ
る蓄電池の充電、補償電力の需給、停電時の動作などは
本発明の第1、第2の実施の形態と同様である。また、
本実施の形態ではインバータ12として、図5、図6の
インバータのいずれを使用しても良い。また、インバー
タ12のスイッチング素子として、MOSFET、バイ
ポーラパワートランジスタ、IGBTといったスイッチ
ング素子を用いることができる。また、本実施の形態で
は切替手段5a、5b、5c、入力スイッチ2、バイパ
ス切替スイッチ3、および出力スイッチ10としてリレ
ーを用いた図面としているが、これらは半導体で構成さ
れる交流スイッチに置き換えても良い。
【0065】次に、本発明の第4の実施の形態を図9を
用いて説明する。図9において、他の図面と同一の構成
要素には同一の記号を付与した。
【0066】まず、図9の接続関係を説明する。図9に
おいて、主変圧器7は入力巻線7a、インバータ巻線7
b、出力巻線7cの3つの絶縁された巻線を有する変圧
器である。また、補助変圧器6は1次巻線6bと2次巻
線6aの2つの絶縁された巻線を有する変圧器である。
【0067】そして、商用交流電源1の一方は入力スイ
ッチ2に接続され、他の一方は入力巻線7aの一方に接
続される。入力スイッチ2の他方はバイパス切替スイッ
チ3のコモン接点に接続される。バイパス切替スイッチ
3の他の接点は2次巻線6aと、バイパス回路9にそれ
ぞれ接続される。
【0068】2次巻線6aの他方は、入力巻線7aの、
商用交流電源1が接続されていない方の端子に接続され
る。2次巻線6aの両端にはフィルタコンデンサ4が接
続される。また、バイパス回路9は2次巻線6aと入力
巻線7aの接続点に接続される。切替手段5a、5b、
5cは、それぞれ出力巻線7cのタップに、巻数の少な
い方から5a、5b、5cの順となるように接続され
る。切替手段5a、5b、5cの他の一方は、共通に接
続される。
【0069】出力巻線7cの、切替手段5a、5b、5
cが接続されない側の端子と、切替手段5a、5b、5
cの共通端子との間にはフィルタコンデンサ8が接続さ
れる。切替手段5a、5b、5cの共通端子には出力ス
イッチ10が接続される。出力巻線7cとフィルタコン
デンサ8の接続点と、出力スイッチ10との間に負荷1
3が接続される。また、1次巻線6bの両端にはインバ
ータ12が接続され、インバータ巻線7bの両端にもイ
ンバータ12が接続される。インバータ12には蓄電池
11が接続される。
【0070】次に、図9の回路の動作を説明する。ま
ず、入力巻線7aと出力巻線7cの巻数比は、入力巻線
の巻数を1とすると、切替手段5cを選んだときは、
1:1+α、切替手段5bを選んだときは1:1、切替
手段5aを選んだときは1:1−βで、α、βはおよそ
0.1〜0.3の範囲の値である。
【0071】第1に補助変圧器6を動作させないバイパ
ス給電モードの動作について説明する。このモードは図
2の回路とほぼ同じ動作である。すなわち、入力スイッ
チ2をオンし、バイパス切替スイッチ3をバイパス回路
9側に接続し、かつ切替手段5bをオン、5a、5cを
オフし、出力スイッチ10をオンすると、入力巻線7a
と出力巻線7cの巻数比は1:1になり、負荷13には
商用交流電源1と同じ電圧が供給される。このときの入
出力特性は図4の破線で示したタップBの特性となる。
【0072】商用交流電源1の電圧が定格の±10%の
範囲にある状態ではこのタップBを用いるが、商用交流
電源1の電圧が定格の110%以上になったときには、
図9で切替手段5aをオンし、5b、5cをオフするこ
とにより、入力巻線7aに対する出力巻線7cの巻数比
は1:1−βとなり、入出力特性はタップAの特性とな
る。
【0073】同様に、商用交流電源1の電圧が定格の9
0%以下に低下したときには、切替手段5cを選ぶこと
により、巻数比は1:1+αとなり、入出力特性はタッ
プCの特性となる。この結果、入出力特性は図4に示す
破線の特性となり、入力電圧が定格の約80〜130%
の範囲で変化しても出力電圧は90〜110%以内の変
化に抑えらえる。
【0074】次に、出力電圧一定モードについて説明す
る。このモードでは、切替手段5a、5b、5cの切替
は、バイパス給電モードと同一の条件でおこなうものと
する。そして、バイパス切替スイッチ3を2次巻線6a
の側に接続すると、入力巻線7aに印加される電圧は商
用交流電源1の電圧と2次巻線6aの両端に現れる電圧
の和となる。このときインバータ12内のスイッチング
素子を商用周波数よりも十分に高い周波数をキャリア波
として相補PWM動作させることにより、1次巻線6b
にPWM変調された電圧が印加される。
【0075】2次巻線6aの両端にはフィルタコンデン
サ4が取り付けられており、このフィルタコンデンサ4
と補助変圧器6内の漏れインダクタンスにより、キャリ
ア周波数成分がフィルタリングされ、基本波成分である
商用周波数の交流電圧のみが2次巻線6aの両端に現れ
る。そこで、インバータ12内のスイッチング素子に与
えるオンオフ信号の変調率を制御することにより、2次
巻線6aに現れる電圧を制御し、バイパス給電モードと
は異なり、入力巻線7aに印加する電圧を一定に制御す
ることが可能になる。
【0076】補助変圧器6で補償する電圧は、図4に示
す入出力電圧特性において、破線と定格出力電圧の差分
である。このため、本実施の形態においても、補助変圧
器6として必要な容量は本発明の他の実施の形態と同
様、装置の出力容量の約10%で済むことになる。
【0077】本実施の形態においても、インバータによ
る蓄電池の充電、補償電力の需給、停電時の動作などは
本発明の第1、第2、および第3の実施の形態と同様で
ある。また、本実施の形態ではインバータ12として、
図5、図6のインバータのいずれを使用しても良い。ま
た、インバータ12のスイッチング素子として、MOS
FET、バイポーラパワートランジスタ、IGBTとい
ったスイッチング素子を用いることができる。また、本
実施の形態では切替手段5a、5b、5c、入力スイッ
チ2、バイパス切替スイッチ3、および出力スイッチ1
0としてリレーを用いた図面としているが、これらは半
導体で構成される交流スイッチに置き換えても良い。
【0078】以上説明してきたようにこのように形成さ
れた無停電電源装置であると、従来のタップあるいは補
助巻線を有する変圧器を用いて電圧調整を行う常時商用
給電方式の無停電電源装置において、定格の10%程度
の補助変圧器と、同容量のインバータを追加すること
で、定格のおよそ80〜130%の範囲の広い入力電圧
範囲において、出力電圧を一定に制御することが可能と
なる。この構成は、常時インバータ給電方式の無停電電
源装置よりも簡単に実現でき、一定出力特性を有する無
停電電源装置を安価に提供できる。また、バイパス給電
モードに切り替えると従来の入出力特性となり、定格の
およそ80〜130%の範囲の入力に対して出力電圧は
定格のおよそ±10%である。このモードではインバー
タが動作しないため、無停電電源装置の損失が低減でき
省エネルギー化に寄与することも可能である。そこで、
比較的電源事情の悪い場合には出力電圧一定モードで運
転し、商用電源電圧の安定している場合には従来のバイ
パス給電モードに切り替えて使用することができるので
ある。
【0079】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、装置の損失が少なく,かつ安価にして幅広い入力電
圧範囲において出力電圧を一定に制御することが可能な
この種の無停電電源装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無停電電源装置の一実施例を示す回路
図である。
【図2】従来の無停電電源装置を示す回路図である。
【図3】従来の無停電電源装置の入出力特性を示す特性
図である。
【図4】本発明の無停電電源装置の入出力特性を示す特
性図である。
【図5】本発明の無停電電源装置のインバータの回路の
詳細を示す回路図である。
【図6】本発明の無停電電源装置のインバータの別の回
路を示す回路図である。
【図7】本発明の無停電電源装置の他の実施例を示す回
路図である。
【図8】本発明の無停電電源装置の他の実施例を示す回
路図である。
【図9】本発明の無停電電源装置の他の実施例を示す回
路図である。
【符号の説明】
1…商用交流電源、2…入力スイッチ、3…バイパス切
替スイッチ、4…フィルタコンデンサ、5a,5b,5
c…切替手段、6…補助変圧器、6a…2次巻線、6b
…1次巻線、7…主変圧器、7a…入力巻線、7b…イ
ンバータ巻線、7c…出力巻線、7d…補助巻線、8…
フィルタコンデンサ、9…バイパス回路、10…出力ス
イッチ、11…蓄電池、12…インバータ、13…負
荷、14a,14b,14c…電解コンデンサ、15
a,15b,15c,15d,15e,15f,15
g,15h…スイッチング素子、16a,16b…切替
手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅津 秀恭 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 Fターム(参考) 5H007 BB05 CA02 CB05 CC01 CC32 DA06 5H420 BB12 CC02 CC04 CC08 DD03 DD08 EA30 EA37 EA47 EB38 EB39

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電圧切替巻線タップを備えた変圧
    器と、前記巻線タップを切替るタップ切替装置とを備
    え、前記タップ切替装置を商用交流電源の入力電圧に応
    じて切替ることにより出力電圧を一定に保つように形成
    された無停電電源装置において、 前記タップ切替装置の商用交流電源入力側に、前記変圧
    器と直列に結合された第二の変圧器を設けるとともに、
    この第二の変圧器に、この第二の変圧器の二次巻線に結
    合され、商用交流電源の小さな電圧変動を調整するイン
    バータを設けたことを特徴とする無停電電源装置。
  2. 【請求項2】 複数の電圧切替巻線タップを備えた主変
    圧器と、前記巻線タップを切替るタップ切替装置とを備
    え、前記タップ切替装置を商用交流電源の入力電圧に応
    じて切替ることにより出力電圧を一定に保つように形成
    された無停電電源装置において、 前記タップ切替装置の商用交流電源入力側に、前記主変
    圧器と直列に結合された第二の変圧器を設け、かつこの
    第二の変圧器に、この第二の変圧器の二次巻線に結合さ
    れるとともに、前記主変圧器より作動電力が供給され、
    かつ前記入力商用交流電源の小さな電圧変動を調整する
    インバータを設けたことを特徴とする無停電電源装置。
  3. 【請求項3】 複数の電圧切替巻線タップを備えた変圧
    器と、前記巻線タップを切替るタップ切替装置とを備
    え、前記タップ切替装置を商用交流電源の入力電圧に応
    じて切替ることにより出力電圧を一定に保つように形成
    された無停電電源装置において、 前記タップ切替装置の商用交流電源入力側に、前記変圧
    器と直列に結合された第二の変圧器を設けるとともに、
    この第二の変圧器に、この第二の変圧器の二次巻線に結
    合され、前記電圧切替巻線タップの切替電圧より小さな
    商用交流電源の電圧変動を調整するインバータを設ける
    ようにしたことを特徴とする無停電電源装置。
  4. 【請求項4】 前記第二の変圧器の容量が、装置定格容
    量の20%以下に形成されてなる請求項1,2または3
    記載の無停電電源装置。
  5. 【請求項5】 前記第二の変圧器の商用交流電源側に結
    合されている巻線部に、該巻線と並列にフィルタコンデ
    ンサが設けられてなる請求項1ないし4のいずれかの項
    に記載の無停電電源装置。
  6. 【請求項6】 前記インバータを構成するスイッチング
    素子にMOSFETが用いられてなる請求項1ないし5
    のいずれかの項に記載の無停電電源装置。
  7. 【請求項7】 複数の電圧切替巻線タップを備えた変圧
    器と、前記巻線タップを切替るタップ切替装置とを備
    え、前記タップ切替装置を商用交流電源の入力電圧に応
    じて切替ることにより出力電圧を一定に保つように形成
    された無停電電源装置の制御方法において、 前記タップ切替装置の商用交流電源入力側に、前記変圧
    器と直列に結合された第二の変圧器を設けるとともに、
    この第二の変圧器に、この第二の変圧器の二次巻線に結
    合され、商用交流電源の電圧変動を調整するインバータ
    を設け、商用交流電源の比較的大きな電圧変動に対して
    は、前記タップ切替装置を切り替えることにより調整
    し、商用交流電源の比較的小さな電圧変動に対しては、
    前記インバータを動作させて調整し出力電圧を一定に制
    御するようにしたことを特徴とする無停電電源装置の制
    御方法。
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