JP2000171866A - フィルム給送装置 - Google Patents

フィルム給送装置

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JP2000171866A
JP2000171866A JP10342664A JP34266498A JP2000171866A JP 2000171866 A JP2000171866 A JP 2000171866A JP 10342664 A JP10342664 A JP 10342664A JP 34266498 A JP34266498 A JP 34266498A JP 2000171866 A JP2000171866 A JP 2000171866A
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film
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Michihisa Yanagi
道寿 柳
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 フィルムのパーフォレーションを正確に検知
し、適正なフィルム給送を行えるようにする。 【解決手段】 フィルム部とパーフォレーションの切り
換わり目以外の所で時間微分値をサンプリングしてその
最大値と最小値を検出し、正比較光電変換信号時間微分
値と負比較光電変換信号時間微分値を演算し(#40
1)、正比較光電変換信号時間微分値より大きな光電変
換信号の時間微分値を検出した場合、負比較光電変換信
号時間微分値より小さい光電変換信号の時間微分値の検
出を待ち、負比較光電変換信号時間微分値より小さな光
電変換信号の時間微分値を検出した場合、正比較光電変
換信号時間微分値より大きな光電変換信号の時間微分値
の検出を待ち、少なくとも一方をパーフォレーションと
してカウントする(#405,407,408)構成に
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムのパーフ
ォレーションとその間のフィルム部との光学的な特性差
を利用して、フィルムの給送状態を光学的に検出し、フ
ィルムの給送を制御するフィルムの給送装置の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、フィルムの給送制御方式は種
々提案されている。そのうちの一つに、フィルムのパー
フォレーションとその間のフィルム部との光学的な特性
差を利用し、光電変換手段により移動するパーフォレー
ションを検出してフィルムの給送制御を行う方式が特開
昭62−86355号等にて提案されているが、この方
式は、機械的な機構を不要とする為にカメラの小型化,
低コスト化に有利なものである。
【0003】この種の光学的なフィルム給送制御方式
は、フィルム面で反射あるいは透過した、投光部からの
光を受光部により受光し、フィルムの移動に伴って該受
光部からの光電変換信号を所定のレベルで比較し、パー
フォレーションの数をカウントして、フィルム1駒分の
給送を行うものである。
【0004】ところで、フィルムのパーフォレーション
及びその間のフィルム部の透過率又は反射率は各種フィ
ルムによって大幅に異なり、又光電変換信号を比較する
ための所定レベル( 以下、比較レベルと記す) は一定で
あることから、例えばこの比較レベルに比べて光電変換
信号が小さい透過率あるいは反射率のフィルムである
と、正確にカウントすることが出来なくなる。
【0005】そこで、光電変換信号のDC成分をカット
し、AC成分を増幅してその信号レベルで比較し、比較
出力をカウントする方式や、特開平2−256038号
や特開平2−77056号の様に、光電変換信号の最大
値と最小値を検出し、その値から比較レベル信号を決定
する方式が提案されている。
【0006】また、カメラのオートフォーカス用に用い
られる高分解能のA/D変換器を利用して光電変換信号
をデジタル信号に変換し、所定のレベルとの比較からパ
ーフォレーションをカウントする方式も提案されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た光電変換信号のDC成分をカットする方式や、最大値
と最小値を比較して比較レベルを決定する方式では、フ
ィルム自体が検知箇所において平坦面に維持されている
とは限らず、その為パーフォレーションで無い箇所にお
いてピークの信号を出力する場合が生じ、実際のフィル
ム送り量が適正なフィルム送り量と異なるという難点が
ある。
【0008】さらに、光電変換信号のDC成分をカット
する方式では、フィルムが実際に移動しなくても、カメ
ラ本体に内蔵されている例えばモータのノイズ等の電源
ノイズの影響により、比較信号と比較されて信号がコン
パレータから出力されるという誤検知を生じることがあ
った。同様に、最大値と最小値を比較して比較レベルを
決定する方式においても、電源ノイズが最大値と最小値
を検出する時点で影響し、決定する比較レベルの値が狂
い、誤検知することがあった。
【0009】また、理想的な比較レベルを決定すること
が出来たとしても、給送動作中のフォトリフレクタの出
力には前記の様にノイズ成分が多く乗っているため、こ
のノイズ成分が比較レベルをまたぐ形で発生した場合、
パーフォレーション数のカウントを間違えてしまうこと
があった。
【0010】(発明の目的)本発明の目的は、フィルム
のパーフォレーションを正確に検知し、適正なフィルム
給送を行うことのできるフィルム給送装置を提供しよう
とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明は、フィルムのパーフォレー
ションとその間のフィルム部との光学的な特性差に基づ
いて光電変換信号を出力する信号出力手段と、フィルム
の移動に伴って前記信号出力手段から出力される光電変
換信号の時間微分値を演算する第1の演算手段と、フィ
ルム部とパーフォレーションの切り換わり目以外の所で
前記光電変換信号の時間微分値をサンプリングし、その
最大値と最小値を検出して、フィルム部とパーフォレー
ションの切り換わり目における光電変換信号の時間微分
値を検出する為の、少なくとも光電変換信号の時間微分
値の最大値より大きな値である正比較光電変換信号時間
微分値と、少なくとも光電変換信号の時間微分値の最小
値より小さな値である負比較光電変換信号時間微分値を
演算する第2の演算手段と、前記正比較光電変換信号時
間微分値より大きな光電変換信号の時間微分値を検出し
た場合、前記負比較光電変換信号時間微分値より小さい
光電変換信号の時間微分値の検出を待ち、負比較光電変
換信号時間微分値より小さな光電変換信号の時間微分値
を検出した場合、正比較光電変換信号時間微分値より大
きな光電変換信号の時間微分値の検出を待ち、少なくと
も一方をパーフォレーションとしてカウントするパーフ
ォレーション検知手段とを有するフィルム給送装置とす
るものである。
【0012】同じく上記目的を達成するために、請求項
2記載の本発明は、フィルムのパーフォレーションとそ
の間のフィルム部との光学的な特性差に基づいて光電変
換信号を出力する信号出力手段と、フィルムの移動に伴
って前記信号出力手段から出力される光電変換信号の時
間微分値を演算する第1の演算手段と、フィルムとパー
フォレーションの切り換わり目を検出する為の正比較光
電変換信号時間微分値と負比較光電変換信号時間微分値
を固定値として記憶した記憶手段と、前記正比較光電変
換信号時間微分値より大きな光電変換信号の時間微分値
を検出した場合、前記負比較光電変換信号時間微分値よ
り小さい光電変換信号の時間微分値の検出を待ち、負比
較光電変換信号時間微分値より小さな光電変換信号の時
間微分値を検出した場合、正比較光電変換信号時間微分
値より大きな光電変換信号の時間微分値の検出を待ち、
少なくとも一方をパーフォレーションとしてカウントす
るパーフォレーション検知手段とを有するフィルム給送
装置とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1は本発明の実施の一形態に係るカメラ
の主要部分の電気的構成を示すブロック図である。
【0015】同図において、1はマイクロコンピュータ
であり、以下のカメラ各部の働きを制御する。2は不図
示の撮影レンズの距離環と絞りを制御するレンズ制御回
路であり、前記マイクロコンピュータ1からのLCOM
信号を受けている間、データバスDBUSを介してシリ
アル通信を行い、この通信内容より不図示のモータを制
御し、距離環と絞りを制御する。また、マイクロコンピ
ュータ1はレンズの焦点距離情報や、距離情報,ベスト
ピント補正情報,その他各種補正情報等を受け取る。
【0016】3はシャッタスピード,絞り制御値などの
カメラの各種撮影情報を表示する液晶表示回路であり、
前記マイクロコンピュータ1からのDPCOM信号を受
けている間、データバスDBUSを介してシリアル通信
を行い、この通信内容より液晶表示を行う。4はスイッ
チセンス回路であり、前記液晶表示回路3と共に、常に
電源が供給されており、通常のカメラではカメラのレリ
ーズ釦の撮影準備を始動させる第1ストロークと連動し
ているスイッチSW1や、その他不図示の露出モードを
決めるスイッチを常に読み取ることが出来る。そして、
このスイッチセンス回路4は、スイッチの状態が変化す
ると、データバスDBUSを介してシリアル通信を行
い、前記マイクロコンピュータ1に各スイッチ情報を通
信する。
【0017】5はストロボの発光と調光を制御するスト
ロボ発光制御装置であり、発光のための電荷を蓄える為
の回路,発光部であるキセノン管,トリガ回路,発光を
停止させる回路,フィルム面反射光測光回路,積分回路
等、既存の回路から構成され、シャッタユニットの先幕
走行によりオンするX接点がオンすることで、ストロボ
の閃光を開始する。6は外部ストロボ装着部であり、外
部ストロボが装着された場合、該外部ストロボは前記マ
イクロコンピュータ1からのEFCOM信号を受けてい
る間、データバスDBUSを介してシリアル通信を行
い、マイクロコンピュータからの各種情報(カメラモー
ド,レンズ焦点距離,絞り等)を受け取り、前記マイク
ロコンピュータ1へはストロボモード情報を含む各種情
報(充電情報等)を送る。
【0018】7は焦点検出ユニットであり、画面に対応
した幾つかのラインセンサと駆動回路から構成されてお
り、駆動回路によりセンサの蓄積制御が行われる。前記
マイクロコンピュータ1は、各センサ毎の蓄積データ
(被写体の像信号)を受け取り、被写体が撮影レンズに
よりどの位置に焦点を結んでいるかを既存の位相差検出
法で演算によって検出するようになっている。8は測光
回路であり、画面を複数のエリアに分割し、各エリアの
被写体の輝度をTTL測光し、前記マイクロコンピュー
タ1に送る役目をする。
【0019】9はシャッタ制御回路であり、前記マイク
ロコンピュータ1の制御信号に従って不図示のシャッタ
ユニットの制御を行う。10はミラー制御回路であり、
前記マイクロコンピュータ1の制御信号に従って不図示
のシャッタユニットの制御を行う。11は給送回路であ
り、前記マイクロコンピュータ1の制御信号に従ってフ
ィルム給送用モータ13を制御し、フィルムの巻き上げ
や巻き戻しを行う。
【0020】12はパーフォレーション検出回路であ
り、前記マイクロコンピュータ1の制御信号に従って不
図示のフォトリフレクタをオンさせ、このフォトリフレ
クタにてフィルムのパーフォレーション部の反射光を検
出して、その反射光に比例した値を前記マイクロコンピ
ュータ1に出力し、該マイクロコンピュータ1はその値
を利用してパーフォレーションの検知を行う。13は給
送用のモータであり、給送回路により制御される。
【0021】また、前記マイクロコンピュータ1には、
撮影のためのシャッタを動作させるスイッチSW2が接
続されており、所定の条件を満たした状態で該スイッチ
SW2がオンになると、シャッタの制御を行い、露光を
開始する。
【0022】図2(a)は、本発明の実施の一形態のカ
メラにおいて、フィルム給送制御を行うために使われ
る、フィルムの移動に伴ってパーフォレーション検出回
路12内のフォトリフレクタから出力される光電変換信
号の時間微分値を演算する、マイクロコンピュータ1内
の光電変換信号時間微分値出力手段に相当する部分の具
体的な動作を示すフローチャートの一例である。
【0023】ステップ#100から光電変換信号時間微
分値演算のフローが開始されるが、このフローはほぼ一
定間隔でコールされる必要があり、また、このフローは
5回以上実行されなければ適正な光電変換信号時間微分
値(以下、「光電変換信号傾き」と記す)を演算するこ
とが出来ない。また、この光電変換信号傾きは過去5回
のフォトリフレクタの出力の回帰直線演算によって求め
られた直線の傾きとして定義する。
【0024】ステップ#101,#102,#103、
#104においては、最新の過去5回分のフォトリフレ
クタの出力をメモリ上に保存し、最新の傾き演算を行う
ための準備をしている。そして、次のステップ#105
において、傾きの演算を行う。このステップ#105で
の詳細は、図2(b)に示す様に、標準的な回帰直線演
算における傾き成分演算である。
【0025】この実施の形態では、5回分のフォトリフ
レクタの出力から傾きを求めているため、n=5として
演算している。また、xiは単にサンプリングのタイミ
ングを表しているのみである為、xiはiと置けば十分
である。その他の置き方(例えばki) と置いた場合で
あっても、最終結果は同じである。
【0026】この様に、既に解っている部分の演算を終
了させた式が(1)式であるが、演算の都合上、(1)
式に表している傾きの4倍((2)式)を本実施の形態
での傾きと定義している。
【0027】上記図2(a)のフローを実行する事によ
り、簡単に光電変換信号時間微分値の演算が可能とな
る。
【0028】図3は、正比較光電変換傾きと負比較光電
変換傾きを演算するためのフローチャートであり、以下
これにしたがって説明する。
【0029】ステップ#301においては、ループ変数
jの初期化を行う。jは2つの目的で使用される。第1
は、光電変換傾き演算の為の情報が集まったことを判別
し、後述するようにEdgeH,EdgeLの初期設定
を行う為であり、第2は、演算ループを打ち切る為であ
る。
【0030】次のステップ#302においては、フィル
ムのパーフォレーションとその間のフィルム部との光学
的な特性差を利用して、詳しくは、フィルム部とパーフ
ォレーションの切り換わり目(フォトリフレクタにパー
フォレーションがかかっている区間)以外の所(フォト
リフレクタにパーフォレーションでなく、フィルム部が
かかっている区間)を利用して、フィルムの給送状態を
光学的に検出する為のフォトリフレクタから出力される
アナログ信号をマイクロコンピュータ1で処理可能にす
る為にデジタル値に変換する。次のステップ#303に
おいて、上記A/D変換されたデジタル信号を光電変換
傾き演算に使用する。光電変換傾き演算は、図2(a)
のフローチャートを参照されたい。
【0031】次のステップ#304においては、光電変
換傾き演算の処理回数カウントの為にjを1インクリメ
ントし、続くステップ#305において、過去の5回の
情報が整ったかの判定(「j=5」かの判定)を行い、
「j=5」であればステップ#306へ進み、Edge
L,EdgeHの値の初期化を行う。
【0032】また、上記ステップ#206にて「j≠
5」であればステップ#307へ進み、情報が不十分で
あり、光電変換傾きが信用性の無いデータを出力したに
も拘らず、EdgeH,EdgeLの値が更新されてし
まうことを防ぐ為に、「j<6」の判定を行い、そうで
あればステップ#302へ戻り、以下同様の動作を繰り
返す。
【0033】一方、「j<6」でなければ、つまり光電
変換傾き演算に必要な情報が充分整った場合にはステッ
プ#308,#309へ進み、演算した光電変換傾き値
aと現在までに観測された正比較光電変換傾き(Edg
eH)値とを比較し、より大きな傾き値に更新する。
【0034】ステップ#310,#311では、演算し
た光電変換傾き値aと現在までに観測された負比較光電
変換傾き(EdgeL)値とを比較し、より小さな値に
更新する。
【0035】次のステップ#312においては、正比較
光電変換傾きと負比較光電変換傾きとを検出するのに充
分演算したかを調べ、充分データを収集したと判定した
場合、つまり「j<60」であればステップ#313へ
移行し、「j<60」でなければステップ#302へ戻
り、以下同様の動作を繰り返す。
【0036】ステップ#313においては、検出された
負比較光電変換傾きより小さな値を負比較光電変換傾き
に設定し(EdgeL−α)し、パーフォレーションの
誤検出をしないようにしている。但し、ここでのαは固
定値である。次のステップ#314においては、今度は
検出された正比較光電変換傾きより大きな値を正比較光
電変換傾きに設定(EdgeL+β)し、パーフォレー
ションの誤検出をしないようにしている。但し、ここで
のβも固定値である。
【0037】以上のフローによって、正負両比較光電変
換傾き値が算出できる。
【0038】図4は、前述のアルゴリズムを使用した場
合の大まかな動作を示すフローチャートである。
【0039】ステップ#401は、図3で示した動作を
実行する部分であり、ここでEdgeH,EdgeLの
演算を行っている。次のステップ#402においては、
フィルムの1駒分を給送する為のエッジカウンタを0に
初期化する。現在良く使用されている135フィルムで
は、パーフォレーション8個分を給送することがフィル
ム1駒分の給送に相当する。
【0040】ステップ#403においては、給送回路1
1を介してフィルムの給送用モータ13を回転させ、フ
ィルムの巻き上げ動作を開始する。そして、次のステッ
プ#404において、図2に示した動作を実行し、続く
ステップ#405において、A/D値が急激に減少して
いる場所、つまり、負比較光電変換傾きよりもより傾き
が小さい値を検出するための比較を行う。この結果、よ
り小さい値を検出できなかった場合(a≧EdegL)
はステップ#404へ戻り、以下同様の動作を繰り返
す。
【0041】一方、負比較光電変換傾きよりもより傾き
が小さい値を検出できた場合(a<EdegL)はステ
ップ#406,#407へと進み、上記ステップ#40
5,#406と逆のエッジ、つまり、正比較光電変換傾
きよりも大きな値を検出するための比較を行う。
【0042】次のステップ#408においては、無事立
ち上がりエッジと立ち下がりエッジの一対を検出したこ
とになるため、パーフォレーションを検出したことと同
じになる。そこで、EdgeCntをインクリメント
(EdgeCnt+1)し、次のステップ#409にお
いて、パーフォレーション検出が8個以上になるまで、
ステップ#404からの一連のフローを実行する。そし
て、パーフォレーション検出が8個以上になると、つま
り1駒分の給送が終了するとステップ#410へ進み、
フィルム巻き上げ通電を停止し、本フローを終了する。
【0043】図5は、パーフォレーションによる光学的
電圧変化と光学的電圧変化の傾きとを対比させた図であ
る。
【0044】従来はパーフォレーションによる光学的電
圧変化をVthと記した単一のスレッショルドレベルでH
iとLowに切り分けていたため、信号の切り換わり時
におけるノイズによって、立ち上がりエッジと立ち下が
りエッジを明確に切り分けることが出来ず、誤動作を防
ぐのが大変であった。
【0045】それに対し、本実施の形態では、微分値を
とっているため、エッジ検出をする場合において、目的
としていたエッジと逆方向のエッジを演算し間違える心
配は皆無である。
【0046】以上の実施の形態によれば、従来問題とな
っていたフィルム種類の違いや動作電圧の違いによるA
/D変換時のDC成分のバラツキを、微分した信号を使
うことによって完全にキャンセルすることができ、ま
た、従来は単一スレッショルドの為にノイズ変化によっ
て間違ったパーフォレーション検知をする可能性があっ
たが、微分信号に対応させた2つのスレッショルドを有
する構成にしている為、多少のノイズ変化があった場合
であっても不感帯を広く取ることが可能であるために誤
動作する可能性が極めて低く、安定したフィルム給送装
置を実現する事が可能となる。
【0047】つまり、従来のように光電変換値と比較レ
ベルとの関係によってパーフォレーションとフィルム面
の2値的な検出を行っていたために起こっていた、どち
らともとれる光電変換値におけるノイズによるパーフォ
レーションの誤カウントが、上記の様な構成にすること
により、二つの比較光電変換信号傾きを使うことによっ
て立ち上がりエッジ,立ち下がりエッジ、その他の並行
状態と3値的に検出できるようになったため、微妙なノ
イズによる誤パーフォレーションを皆無にすることが可
能となる。
【0048】(発明と実施の形態の対応)パーフォレー
ション検出回路12が本発明の信号出力手段に、マイク
ロコンピュータ1内の図2や図4のステップ#404,
#407の動作を行う部分が本発明の第1の演算手段
に、マイクロコンピュータ1内の図3や図4のステップ
#401の動作を行う部分が本発明の第2の演算手段
に、マイクロコンピュータ1内の図4のステップ#40
5,#407,#408の動作を行う部分が本発明のパ
ーフォレーション検知手段に、それぞれ相当する。
【0049】(変形例)上記図4のステップ#401で
は、図3で示したEdgeH,EdgeLの演算を行う
ようにしているが、製品出荷時にあらかじめこれを固定
値として保持しておくようにしても良い。
【0050】また、上記EdgeH,EdgeLの演算
はフィルム巻き上げ開始後に行っているが、オートロー
ディング時にしても良い。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フィルムのパーフォレーションを正確に検知し、適正な
フィルム給送を行うことができるフィルム給送装置を提
供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るカメラの回路構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の一形態に係るカメラにおいて回
帰直線の傾き演算を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の一形態に係るカメラにおいて傾
き成分を利用した給送に利用する傾きスレッショルド演
算を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の一形態に係るカメラの給送シー
ケンスを示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の一形態に係るカメラにおいてフ
ォトリフレクタ出力と時間微分信号の比較例を示すタイ
ミングチャートである。
【符号の説明】
1 マイクロコンピュータ 11 給送回路 12 パーフォレーション検出回路 13 給送用モータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムのパーフォレーションとその間
    のフィルム部との光学的な特性差に基づいて光電変換信
    号を出力する信号出力手段と、フィルムの移動に伴って
    前記信号出力手段から出力される光電変換信号の時間微
    分値を演算する第1の演算手段と、フィルム部とパーフ
    ォレーションの切り換わり目以外の所で前記光電変換信
    号の時間微分値をサンプリングし、その最大値と最小値
    を検出して、フィルム部とパーフォレーションの切り換
    わり目における光電変換信号の時間微分値を検出する為
    の、少なくとも光電変換信号の時間微分値の最大値より
    大きな値である正比較光電変換信号時間微分値と、少な
    くとも光電変換信号の時間微分値の最小値より小さな値
    である負比較光電変換信号時間微分値を演算する第2の
    演算手段と、前記正比較光電変換信号時間微分値より大
    きな光電変換信号の時間微分値を検出した場合、前記負
    比較光電変換信号時間微分値より小さい光電変換信号の
    時間微分値の検出を待ち、負比較光電変換信号時間微分
    値より小さな光電変換信号の時間微分値を検出した場
    合、正比較光電変換信号時間微分値より大きな光電変換
    信号の時間微分値の検出を待ち、少なくとも一方をパー
    フォレーションとしてカウントするパーフォレーション
    検知手段とを有することを特徴とするフィルム給送装
    置。
  2. 【請求項2】 フィルムのパーフォレーションとその間
    のフィルム部との光学的な特性差に基づいて光電変換信
    号を出力する信号出力手段と、フィルムの移動に伴って
    前記信号出力手段から出力される光電変換信号の時間微
    分値を演算する第1の演算手段と、フィルム部とパーフ
    ォレーションの切り換わり目を検出する為の正比較光電
    変換信号時間微分値と負比較光電変換信号時間微分値を
    固定値として記憶した記憶手段と、前記正比較光電変換
    信号時間微分値より大きな光電変換信号の時間微分値を
    検出した場合、前記負比較光電変換信号時間微分値より
    小さい光電変換信号の時間微分値の検出を待ち、負比較
    光電変換信号時間微分値より小さな光電変換信号の時間
    微分値を検出した場合、正比較光電変換信号時間微分値
    より大きな光電変換信号の時間微分値の検出を待ち、少
    なくとも一方をパーフォレーションとしてカウントする
    パーフォレーション検知手段とを有することを特徴とす
    るフィルム給送装置。
JP10342664A 1998-12-02 1998-12-02 フィルム給送装置 Pending JP2000171866A (ja)

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