JP2000171502A - 測定装置 - Google Patents

測定装置

Info

Publication number
JP2000171502A
JP2000171502A JP10349514A JP34951498A JP2000171502A JP 2000171502 A JP2000171502 A JP 2000171502A JP 10349514 A JP10349514 A JP 10349514A JP 34951498 A JP34951498 A JP 34951498A JP 2000171502 A JP2000171502 A JP 2000171502A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
current
voltage
measured
resistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10349514A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusaku Miyata
雄作 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hioki EE Corp
Original Assignee
Hioki EE Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hioki EE Corp filed Critical Hioki EE Corp
Priority to JP10349514A priority Critical patent/JP2000171502A/ja
Publication of JP2000171502A publication Critical patent/JP2000171502A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一内容の測定を繰り返し実行する際におけ
る総合的評価の確実化および測定時間の短縮を図ること
が可能な測定装置を提供する。 【解決手段】 同一内容の測定を繰り返し実行可能に構
成された測定装置1において、同一の測定対象体Mに対
する測定の実行回数をカウントするカウント手段7と、
カウント手段7によってカウントされたカウント値を表
示する表示手段2とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一内容の測定を
繰り返し実行可能に構成された測定装置に関し、詳しく
は、測定対象体に大電流を供給しつつ抵抗値を測定する
抵抗測定装置に適した測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、洗濯機やコピー機などの家電機
器では、操作盤が操作されたり筐体が触られたりするこ
とが多く、その際の感電事故を防止するためには、その
操作盤や筐体を大地に接地する必要がある。このため、
家電機器の内部では、その操作盤と筐体とが電気的に接
続されると共に、その筐体と、筐体に取り付けた大地接
地用の接地端子とが接続用導線によって接続されてい
る。このため、接地端子を定められた接地線に接続する
ことによって、操作盤を大地に接地することができる。
一方、製造時において接続用導線が切れかかっている
と、家庭内に設置した後に完全に断線してしまうことが
あり、かかる事態が生じた場合には、感電事故を引き起
こすおそれがある。したがって、一般的には、接地端子
と、接地端子に電気的に接続される部位との間に、家電
機器の定格電流の2倍、または25Aの電流を1分間流
したときに、両者間の抵抗値が0.1Ω以下であること
が規定されている。このため、接続用導線の接続状態を
検査すると共に、接続用導線が切れかかっているときに
は、大電流を流して焼き切ることにより接続用導線の接
続不良をいち早く検出するために、抵抗測定装置が用い
られている。
【0003】この種の抵抗測定装置として、図5に示す
抵抗測定装置71が従来から知られている。この抵抗測
定装置71は、例えば25Aの測定電流を測定対象抵抗
体Mに供給すると共に、その際に測定対象抵抗体Mの抵
抗値を測定することが可能に構成されている。この場
合、上記した家電機器の接続用導線の抵抗値を測定する
には、筐体の組立用ボルトBなどと接地端子FTとの間
に測定電流を所定時間継続して導通させた後に、その抵
抗値を測定する。これにより、接続用導線が切れかかっ
ているときには、その接続用導線を測定電流で焼き切っ
て無限大の抵抗値にすることにより、メーカからの出荷
前に接続用導線の接続不良をいち早く検出することがで
きる。
【0004】具体的には、抵抗測定装置71は、同図に
示すように、測定値を表示する表示器72と、測定を開
始させるための測定開始スイッチ3と、測定を終了させ
るための測定終了スイッチ4と、4つの接続用コネクタ
21〜24とが正面パネルに配設されると共に、接続用
コネクタ21〜24に着脱自在に取り付けられる電流出
力用ケーブル25,26および電圧検出用ケーブル2
7,28を備えている。この場合、各ケーブル25〜2
8の各々の一端には、接続プラグ25a〜28aがそれ
ぞれ取り付けられ、各々の他端には、鰐口クリップ25
b〜28bがそれぞれ取り付けられている。
【0005】この抵抗測定装置71による測定に際して
は、まず、接続プラグ25a〜28aを接続用コネクタ
21〜24にそれぞれ差し込んだ状態で、鰐口クリップ
25b,27bを測定対象抵抗体Mの組立用ボルトB
(以下、「試験点」ともいう)に接続し、かつ鰐口クリ
ップ26b,28bを接地端子FT(以下、「試験点」
ともいう)に接続する。次いで、測定開始スイッチ3を
操作する。これにより、抵抗測定装置71に内蔵の電源
部が、鰐口クリップ25b,26bを介して両試験点間
に所定電圧の測定電圧を印加する。この際に、電源部
は、両試験点間の導通電流が例えば25Aになるように
制御する。この状態では、両試験点間の内部抵抗に応じ
た検出電圧が両鰐口クリップ27b,28b間に発生
し、この検出電圧は、電圧検出用ケーブル27,28を
介して抵抗測定装置71に内蔵の測定回路に入力され
る。
【0006】測定回路では、入力した検出電圧と、出力
電流(この例では25A)とに基づいて、両試験点間の
抵抗値を測定する。この結果、その測定値が表示器72
に表示される。次いで、測定終了スイッチ4を操作する
ことにより測定電圧の出力を停止する。この後、測定を
継続する際には、新たな試験点間に各鰐口クリップ25
b〜28bを接続し直した後に測定開始スイッチ3を再
度操作することにより、上記した測定を繰り返し実行す
ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
抵抗測定装置71には、以下の問題点がある。すなわ
ち、通常、家電機器の絶縁抵抗を測定すべき試験点は複
数存在する。したがって、1台の家電機器についての絶
縁抵抗の総合的な評価を行う場合、各鰐口クリップ25
b〜28bを各試験点間に接続し直して何度も測定する
必要がある。しかし、従来の抵抗測定装置71では、既
に何度も実行した絶縁抵抗測定の各々が別個独立した測
定として取り扱われている。このため、オペレータは、
1台の家電機器についての試験点数が多い場合、総合的
な評価の確実化を図るためには、絶縁抵抗測定を既に何
回実行したかを各家電機器毎に記憶または記録しておか
なければならない。この場合、測定回数を各家電機器毎
にいちいち記憶するのでは、各試験点間に対する各鰐口
クリップ25b〜28bの接続作業と絶縁抵抗測定とを
交互に繰り返している間に既測定回数を忘れてしまい、
測定すべき試験点間についての絶縁抵抗測定を抜かして
しまうこともあり、総合的評価の確実性が低下するおそ
れがある。一方、測定回数を各家電機器毎にいちいち記
録するのは極めて煩雑な作業のため、総合的評価を得る
までの測定時間が長時間化する。このように、従来の抵
抗測定装置71には、測定対象体についての総合的評価
を得るために同一内容の測定を繰り返し実行する際に、
その確実性が低いばかりでなく、そのための作業時間が
長時間化しているという問題点がある。
【0008】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、同一内容の測定を繰り返し実行する際にお
ける総合的評価の確実化および測定時間の短縮を図るこ
とが可能な測定装置を提供することを主目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の測定装置は、同一内容の測定を繰り返し実
行可能に構成された測定装置において、同一の測定対象
体に対する測定の実行回数をカウントするカウント手段
と、当該カウント手段によってカウントされたカウント
値を表示する表示手段とを備えていることを特徴とす
る。
【0010】この測定装置では、例えば電源スイッチが
投入されたり、測定開始用スイッチが操作されたりした
後に測定が開始されると、カウント手段が、一連の測定
を一単位として、その測定回数をカウントする。また、
表示手段が、カウント手段によってカウントされたカウ
ント値を表示する。したがって、オペレータは、表示手
段による表示を確認することにより、既に行った測定回
数を直ちに認識することができる。このため、測定すべ
き測定回数を誤りなくすべて行うことが可能となる結
果、総合的評価の確実性を向上させることが可能とな
る。また、従来の抵抗測定装置71とは異なり、既に行
った測定回数をいちいち記録する作業が不要となるた
め、測定時間を短縮することが可能となる。
【0011】請求項2記載の測定装置は、請求項1記載
の測定装置において、測定対象体に対して測定電流を供
給し、測定対象体の両端に発生する両端電圧および測定
電流に基づいて測定対象体の抵抗値を測定する測定処理
を実行可能に構成され、測定電流よりも低電流の接続検
出用電流を出力した状態で測定対象体を流れる電流に対
応する測定電圧が予め規定した判定電圧を超えたときに
測定処理を実行し、かつ測定電圧が判定電圧よりも低下
したときに測定電流に代えて接続検出用電流を出力する
ことにより測定処理の待機状態を維持し、カウント手段
は、測定処理の実行回数をカウントすることを特徴とす
る。
【0012】例えば、上記した抵抗測定装置71におけ
る絶縁抵抗測定では、試験点間についての測定を単に連
続的に行う場合に問題が発生する。つまり、従来の抵抗
測定装置71では、鰐口クリップ25b,26bの負荷
をオープンにさせた状態で、測定対象抵抗体Mを接続し
直すとすれば、その負荷抵抗に応じた測定電流が測定対
象抵抗体Mに流れようとするため、放電を起こして火花
が飛び散り、事故の発生を招くおそれがある。一方、こ
の測定装置では、数多くの試験点が存在する測定対象体
Mを検査する場合、まず、測定電流の出力停止状態にお
いて測定対象体を流れると予測される電流に対応する測
定電圧などに基づいて判定電圧を予め規定する。次い
で、抵抗値の測定に先立ち、測定電流として例えば25
Aという大電流を測定対象体に直ちに供給するのではな
く、まず、通常の測定電流よりも低電流の接続検出用電
流を測定対象体に供給する。次に、測定電圧が判定電圧
を超えたときに、所定電流値の測定電流を供給して測定
対象体の抵抗値を測定する。つまり、この測定装置が測
定処理および待機状態の維持を自動的に交互かつ連続的
に実行される。
【0013】この場合、測定対象抵抗体Mの接続時に大
電流の測定電流が直ちに供給されることがないため、放
電現象が防止されている。加えて、極めて低抵抗を測定
対象体として測定する場合であっても、測定対象抵抗体
Mを一旦接続した後に測定電流が供給されるため、測定
対象抵抗体Mの接続時に直ちに測定電流が供給されるお
それのある従来の抵抗測定装置71とは異なり、放電現
象の発生が確実に防止される。このため、オペレータが
測定プローブを試験点に接続するだけで、抵抗値測定が
自動的かつ安全に行われる。一方、測定処理が行われた
際には、カウント手段が、その測定処理の実行回数をカ
ウントする。したがって、オペレータは、従来の測定装
置71とは異なり、既測定回数を確実に認識することが
できると共に、測定開始スイッチ3や測定終了スイッチ
4の煩雑な操作を不要にすることができるため、その抵
抗値測定時間を短縮することができる。
【0014】請求項3記載の測定装置は、請求項1また
は2記載の測定装置において、測定処理の実行回数を設
定する設定手段と、カウント手段のカウント値が設定手
段によって設定された実行回数に達したときに測定処理
を停止制御する制御手段とを備えていることを特徴とす
る。
【0015】試験点が数多く存在する場合、同一の試験
点を重複して測定しまうこともある。一方、この測定装
置では、設定手段によって測定処理の実行回数が設定さ
れると、制御手段が、カウント手段のカウント値が設定
手段によって設定された実行回数に達したときに測定処
理を停止制御する。したがって、オペレータは、測定処
理が停止されたことにより、測定すべきすべての測定回
数を終了したことを直ちに認識することができる。この
場合、測定すべき試験点が残っている場合、オペレータ
は、同一の試験点を重複して測定したことを認識するこ
とが可能となる。したがって、重複した測定や未測定を
回避することができ、これにより、測定対象体について
の総合的評価の確実化を図ることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る測定装置を抵抗測定装置に適用した実施の形態
について説明する。なお、従来の抵抗測定装置71と同
一の構成要素については同一の符号を付して重複した説
明を省略する。
【0017】最初に、抵抗測定装置1の構成について、
図1を参照して説明する。
【0018】抵抗測定装置1は、数オーム以下の低抵抗
を精度良く、しかも連続的に測定可能に構成された低抵
抗計であって、同図に示すように、本発明における表示
手段に相当し例えばLCDパネルで構成された表示器2
と、測定開始スイッチ3と、測定終了スイッチ4と、本
発明における設定手段に相当し測定回数Nや測定時間な
どを入力するためのテンキーを備えた操作部5と、測定
結果を印字するプリンタ6と、本発明におけるカウント
手段に相当するCPU7と、CPU7の演算結果や後述
する初期値A(本発明における判定電圧に相当する)お
よび実際に測定した回数を意味する実測定回数値nなど
を記憶するRAM8と、トランス9とを備えている。ま
た、抵抗測定装置1は、トランス9の一次巻線9a側
に、測定電流IM を生成する交流電源部11、および出
力リレー12を備えている。この場合、CPU7は、後
述するように、全波整流回路34から出力される電圧値
対応電圧VDVおよび全波整流回路35から出力される測
定電流値対応電圧VDIに基づいての抵抗値演算、測定電
流値対応電圧VDIに基づいての測定電流IM の電流値制
御、および出力リレー12のオン/オフ制御などを実行
する。
【0019】さらに、抵抗測定装置1は、トランス9の
二次巻線9b側に、測定対象抵抗体Mを流れる電流値を
検出するための抵抗30と、鰐口クリップ25b,26
b間に発生する検出電圧V1 を差動増幅して電圧VV を
出力する増幅器31と、測定電流IM が抵抗30を流れ
る際にその両端に発生する電圧V2 を差動増幅して電圧
VI を出力する増幅器32と、電圧VV を全波整流する
ことにより測定対象抵抗体Mの両端に発生する電圧値に
対応する電圧値対応電圧VDVを生成して出力する全波整
流回路34と、電圧VI を全波整流することにより測定
電流IM の電流値に対応する測定電流値対応電圧VDIを
生成して出力する全波整流回路35とを備えている。
【0020】次に、抵抗測定装置1における測定処理に
ついて、図2〜4を参照して説明する。
【0021】この抵抗測定装置1では、まず、測定に先
立ち、操作部5におけるテンキー(図示せず)を操作す
ることにより、オペレータによって測定回数Nが設定さ
れる(ステップ41)。この際に、CPU7は、設定さ
れた測定回数データをRAM8に記憶させる。次いで、
図4(a)に示すように、同図(c)に示す時間t1の
時点で測定開始スイッチ3がオン状態に操作されると
(ステップ42)、測定開始スイッチ3から測定開始信
号SSTがCPU7に出力される。この場合、CPU7
は、RAM8によって記憶されている実測定回数値nを
値0に初期化し(ステップ43)、その実測定回数値n
を表示器2に表示させた後、出力リレー12をオフ状態
に制御する(ステップ44)。次いで、CPU7は、測
定電流IM が出力されていない状態の測定電流値対応電
圧VDIを内蔵されているA/D変換器を介して読み込む
と共に、この際の測定電流値対応電圧VDIに誤動作を防
止するためのマージン電圧を加算した電圧を初期値Aと
してRAM8に記憶させる(ステップ45)。
【0022】次に、CPU7は、制御信号SC を出力す
ることにより出力リレー12をオン状態に制御した後
(ステップ46)、測定時に出力する測定電流IM より
も低電流の接続検出用電流IC を出力して接続検出処理
を開始する(ステップ47)。この接続検出処理では、
CPU7は、鰐口クリップ25b〜28bが測定対象抵
抗体Mの試験点に接続されたことを検出する。具体的に
は、CPU7は、電圧制御信号SS を交流電源部11に
出力することにより、図4(b)に示すように、時間t
2の時点で、交流電源部11に対して接続用コネクタ2
1,22間に出力電圧VO を出力させる。この場合、出
力電圧VO は、接続用コネクタ21,22が無負荷状態
のときに例えば20mV程度の極めて低電圧となるよう
にCPU7によって制御される。この際には、交流電源
部11から出力電圧Va がトランス9の一次巻線9aに
出力されることにより、トランス9の二次巻線9bの両
端に出力電圧VO が誘起する。
【0023】同時に、CPU7は、全波整流回路35か
ら出力される測定電流値対応電圧VDIを監視し、鰐口ク
リップ25b〜28bが測定対象抵抗体Mの試験点に接
続されることによって接続検出用電流IC が測定対象抵
抗体Mを流れているか否かを検出する。具体的には、電
流出力用ケーブル25,26に負荷としての測定対象抵
抗体Mが接続されているときには、抵抗30に接続検出
用電流IC が流れることにより、抵抗30の両端に電圧
V2 が発生する。このため、増幅器32が、その電圧V
2 を差動増幅することにより電圧VI を生成し、生成し
た電圧VI を全波整流回路35に出力する。次いで、全
波整流回路35が、電圧VI を全波整流することによ
り、測定電流値対応電圧VDIを生成してCPU7に出力
する。この際に、CPU7は、測定電流値対応電圧VDI
をアナログ−ディジタル変換することにより電流データ
を生成し、電流データに基づいて、図4(c)に示す時
間t2の時点以降に接続検出用電流IC が流れているか
否かを判別する。この場合、接続検出用電流IC が流れ
ていないと判別したときには、CPU7は、無負荷であ
るとして、大電流である測定電流IM を測定対象抵抗体
Mに供給せずに待機し、表示器2に無負荷の旨を表示さ
せる。
【0024】一方、時間t3の時点で鰐口クリップ25
b〜28bが測定対象抵抗体Mに接続されると、測定対
象抵抗体Mに接続検出用電流IC が導通する。この際
に、接続検出用電流IC が抵抗30を導通することによ
り、全波整流回路35から測定電流値対応電圧VDIがC
PU7に入力される。なお、測定対象抵抗体Mが極めて
低抵抗値の場合であっても、電流出力用ケーブル25,
26の線抵抗(例えば10mΩ)、およびトランス9に
おける二次巻線9bの巻線抵抗によって、測定対象抵抗
体Mを流れる電流値が低電流値に制限される。具体的に
は、接続用コネクタ21,22の開放端電圧が20mV
の場合、電流出力用ケーブル25,26の線抵抗によっ
て2A程度に制限され、二次巻線9bの巻線抵抗によっ
てさらに低い電流値に制限される。この結果、測定対象
抵抗体Mに大電流が瞬間的に流れるのが阻止されるた
め、放電が確実に防止される。
【0025】次いで、CPU7は、測定電流値対応電圧
VDIと初期値Aとを比較し、図4(c)に示す時間t3
の時点で測定電流値対応電圧VDIが初期値Aを超えたと
きに、鰐口クリップ25b〜28bが測定対象抵抗体M
の試験点に接続されたと判別する(ステップ48)。こ
の際には、CPU7は、同図(b)に示すように、時間
t4の時点で電圧制御信号SS を出力して交流電源部1
1の出力電圧Va を上昇させることにより、予め設定し
た電流値(例えば、25A)の測定電流IM を時間t5
の時点で測定対象抵抗体Mに出力する(ステップ4
9)。この場合、CPU7は、フィードバック処理によ
って測定電流IM を設定値(25A)に設定する。この
後、CPU7は、実測定回数値nに値1を加算して更新
し(ステップ50)、その新たな実測定回数値nを表示
器2に表示させる。
【0026】次に、CPU7は、測定電流値対応電圧V
DIを監視することにより、測定電流値対応電圧VDIの異
常な低下などの異常が発生していないかを監視する(ス
テップ51)。具体的には、例えば、鰐口クリップ25
b,26bが測定対象抵抗体Mの試験点から外れたり、
測定対象抵抗体Mとしての家電機器における切れかかっ
た接続用導線が焼き切れたりしたときなどには、測定対
象抵抗体Mに測定電流IM が流れないため、測定電流値
対応電圧VDIが0Vとなる。また、測定対象抵抗体Mの
抵抗値が大きいときなどには、電流データが設定値(例
えば、25A)まで上昇しない。このような異常が発生
したと判別したときには、CPU7は、その旨を表示器
2に表示させた状態で(ステップ58)、この測定処理
を終了する。逆に、異常が発生していないと判別したと
きには、CPU7は、抵抗値の測定を開始する(ステッ
プ52)。この測定においては、CPU7は、電圧値対
応電圧VDVおよび測定電流値対応電圧VDIをそれぞれア
ナログ−ディジタル変換することにより生成した電圧デ
ータおよび電流データに基づいて測定対象抵抗体Mの抵
抗値を測定する。具体的には、CPU7は、電圧データ
を電流データで除算することにより抵抗値を演算する。
この後、CPU7は、演算した抵抗値を表示器2に表示
させる(ステップ52)。
【0027】次いで、CPU7は、測定対象抵抗体Mに
測定電流IM を通電する試験時間が設定されているかを
判別する(ステップ53)。この試験時間は、JIS規
格に従って測定対象抵抗体Mの抵抗値を測定する場合な
どに設定されるものであって、操作部5のテンキーなど
を使用して設定される。試験時間が設定されていると判
別したときには、CPU7は、設定時間が終了したか否
かを内部タイマのタイマ値に基づいて判別する(ステッ
プ54)。終了していないと判別したときには、CPU
7は、ステップ51〜54を繰り返し実行する。
【0028】一方、上記したステップ53において試験
時間の設定がないと判別したとき、およびステップ54
において設定時間が終了したと判別したときには、CP
U7は、図4(b)に示すように、時間t7の時点で測
定電流IM に代えて、接続検査用電流IC を出力させる
ことによりステップ47と同様にして接続検出処理を実
行する(ステップ55)。この後、CPU7は、直前に
測定した測定値を表示器2にホールド表示させる(ステ
ップ56)。
【0029】次いで、CPU7は、実測定回数値nが設
定された測定回数Nに達したか否かを判別する(ステッ
プ57)。達したと判別したときには、CPU7は、測
定した各試験点に対応する測定値と、総合判定結果を表
示器2に表示させた後(ステップ58)、この測定処理
を終了する。この際に、オペレータは、表示器2の表示
内容を確認することにより、測定対象抵抗体Mについて
の総合的評価を行うことができる。また、その際に、操
作部5を操作することにより、表示器2の表示内容をプ
リンタ6にプリントアウトさせることもできる。
【0030】一方、ステップ57において実測定回数値
nが設定された測定回数Nに達していないと判別したと
きには、CPU7は、測定電流値対応電圧VDIが初期値
Aを超えたか否かを判別し(ステップ48)、図4
(c)に示すように、時間t7の時点で超えたと判別し
たときには、上記したステップ49〜57を繰り返し実
行する。なお、試験時間の設定がない場合、測定対象抵
抗体Mの試験点が変更される際には、鰐口クリップ25
b,26bが試験点から外れるため、測定電流値対応電
圧VDIが初期値Aよりも低下する。したがって、CPU
7は、接続検出処理中(ステップ55)において測定電
流値対応電圧VDIの低下が生じたときに測定対象抵抗体
Mが未接続になったと判別し、測定電流値対応電圧VDI
が初期値Aを再度超えたときにステップ49に移行する
(ステップ59)。また、CPU7は、測定処理中にお
いて、測定終了スイッチ4がオフ状態に操作されたか否
かを判別し、オフ状態に操作されたと判別したときに
は、同図(c)に示す時間t8の時点で、この測定処理
を直ちに停止する。なお、同一の測定対象抵抗体Mにつ
いてのすべての抵抗値測定を完了したときには、測定開
始スイッチ3を再度操作することにより、上記したステ
ップ41〜58の一連の測定が繰り返し実行される。
【0031】このように、この抵抗測定装置1によれ
ば、測定開始スイッチ3が操作されると、カウント手段
としてのCPU7が、一連の抵抗値測定を一単位とし
て、その測定回数をカウントし、そのカウント値を表示
器2が表示する。したがって、オペレータは、表示器2
による表示を確認することにより、既に行った測定回数
を直ちに認識することができる。このため、測定すべき
測定回数を誤りなくすべて行うことができる結果、総合
的評価の確実性を向上させることができる。また、従来
の抵抗測定装置71とは異なり、既に行った測定回数を
いちいち記録する作業が不要となるため、測定時間を短
縮することができる。
【0032】また、測定対象抵抗体Mの接続時に大電流
の測定電流IM が直ちに供給されることがないため、放
電現象を防止することができる。さらに、極めて低抵抗
を測定対象抵抗体Mとして測定する場合であっても、測
定対象抵抗体Mを一旦接続した後に測定電流IM が供給
されるため、測定対象抵抗体Mの接続時に直ちに測定電
流が供給されるおそれのある従来の抵抗測定装置71と
は異なり、放電現象の発生を確実に防止することができ
る。
【0033】なお、本発明は、本実施形態に示した構成
や処理手順に限定されず、適宜変更が可能である。例え
ば、本発明の実施の形態では、一連の測定を繰り返して
実行する際に、測定開始スイッチ3の操作を必要とする
例について説明したが、これに限らず、上記した結果表
示の処理(ステップ58)から実測定回数値nの初期化
処理(ステップ43)に自動的に移行するようにしても
よい。また、この場合にも、初期値Aの記憶処理を最初
の測定時にのみ行うように変更することもできる。
【0034】また、電圧源としての交流電源部11を用
いた構成について説明したが、これに限らず、定電流源
を用いて構成してもよい。この場合、接続検査用電流I
C としての極めて低い定電流を交流電源部11から測定
対象抵抗体Mに供給することができる。また、測定電流
IM の電流値、および接続検査用電流IC の供給の際の
出力電圧VO の電圧値についても、本発明の実施の形態
に示した電流値に限定されず、任意の電流値または電圧
値に規定することができる。
【0035】さらに、抵抗値の測定手法自体も限定され
ず、アナログ演算などによって測定対象抵抗体Mの抵抗
値を測定することもできる。また、測定電流IM や接続
検査用電流IC の検出手段として、本発明の実施の形態
では抵抗30を用いた例について説明したが、これに限
らず、カレントトランス(CT)などを用いることもで
きる。さらに、本発明における電流制限手段は、電流出
力用ケーブル25,26やトランス9の二次巻線9bに
限らず、低抵抗の他の手段に適宜変更することができ
る。
【0036】また、本発明における判定電圧について
も、抵抗測定装置1では、実測した測定電流値対応電圧
VDIに基づいて初期値Aを規定しているが、予測した判
定電圧に規定し、その判定電圧をROMなどの記憶手段
に予め記憶させておくこともできる。さらに、本発明の
実施の形態では、抵抗値測定を自動的に繰返し実行可能
な抵抗測定装置1を例に挙げて説明したが、本発明は、
各種の測定を手動で繰返し可能な測定装置にも適用する
ことができる。また、抵抗測定装置1では、測定回数に
応じてカウントアップさせたカウント値を表示器2に表
示しているが、最初に設定回数を表示させ、測定回数に
応じてカウントダウンさせたカウント値を表示させても
よい。加えて、本発明の実施の形態では、抵抗測定装置
1を例に挙げて説明したが、本発明における測定装置
は、マルチメータ、電圧計、電流計および各種の記録計
などに適用できるのは勿論である。
【0037】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の測定装置
によれば、カウント手段が、一連の測定を一単位とし
て、その測定回数をカウントし、表示手段が、カウント
手段によってカウントされたカウント値を表示すること
により、オペレータに対して既測定回数を直ちに認識さ
せることができる。これにより、測定すべき測定回数を
誤りなくすべて行うことができるため、総合的評価の確
実性を向上させることができる。また、既に行った測定
回数をいちいち記録する作業を不要にすることができる
ため、測定時間を短縮させることができる。
【0038】また、請求項2記載の測定装置によれば、
判定電圧を予め規定した後には、測定処理および待機状
態の維持が自動的に交互かつ連続的に実行されると共に
その測定処理の実行回数がカウント手段によってカウン
トされることにより、測定プローブを試験点に接続する
だけで、抵抗値測定を自動的かつ安全に行うことがで
き、しかも、既測定回数をオペレータに対して確実に認
識させることができると共に、その抵抗値測定時間の短
縮を図ることができる。
【0039】さらに、請求項3記載の測定装置によれ
ば、カウント手段のカウント値が設定手段によって設定
された実行回数に達したときに、制御手段によって測定
処理が停止制御されることにより、オペレータに対し
て、測定すべきすべての測定回数を終了したことを直ち
に認識させることができる。これにより、重複測定や未
測定を回避できる結果、測定対象体についての総合的評
価の確実化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る抵抗測定装置の回路
図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る抵抗測定装置におけ
る測定処理のフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態に係る抵抗測定装置におけ
る測定処理のフローチャートである。
【図4】(a)は測定開始スイッチ3のオン/オフ状態
を示す状態図、(b)は出力電圧VO の実効電圧の電圧
波形図、(c)は全波整流回路35から出力される測定
電流値対応電圧VDIの電圧波形図である。
【図5】従来の抵抗測定装置71の外観図である。
【符号の説明】
1 抵抗測定装置 2 表示器 3 測定開始スイッチ 7 CPU 8 RAM IC 接続検査用電流 IM 測定電流 M 測定対象抵抗体 V1 電圧 VDI 測定電流値対応電圧

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一内容の測定を繰り返し実行可能に構
    成された測定装置において、 同一の測定対象体に対する前記測定の実行回数をカウン
    トするカウント手段と、当該カウント手段によってカウ
    ントされたカウント値を表示する表示手段とを備えてい
    ることを特徴とする測定装置。
  2. 【請求項2】 前記測定対象体に対して測定電流を供給
    し、前記測定対象体の両端に発生する両端電圧および前
    記測定電流に基づいて当該測定対象体の抵抗値を測定す
    る測定処理を実行可能に構成され、前記測定電流よりも
    低電流の接続検出用電流を出力した状態で前記測定対象
    体を流れる電流に対応する測定電圧が予め規定した判定
    電圧を超えたときに前記測定処理を実行し、かつ前記測
    定電圧が前記判定電圧よりも低下したときに前記測定電
    流に代えて前記接続検出用電流を出力することにより前
    記測定処理の待機状態を維持し、前記カウント手段は、
    前記測定処理の実行回数をカウントすることを特徴とす
    る請求項1記載の測定装置。
  3. 【請求項3】 前記測定処理の実行回数を設定する設定
    手段と、前記カウント手段の前記カウント値が前記設定
    手段によって設定された前記実行回数に達したときに前
    記測定処理を停止制御する制御手段とを備えていること
    を特徴とする請求項2記載の測定装置。
JP10349514A 1998-12-09 1998-12-09 測定装置 Pending JP2000171502A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10349514A JP2000171502A (ja) 1998-12-09 1998-12-09 測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10349514A JP2000171502A (ja) 1998-12-09 1998-12-09 測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000171502A true JP2000171502A (ja) 2000-06-23

Family

ID=18404258

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10349514A Pending JP2000171502A (ja) 1998-12-09 1998-12-09 測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000171502A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012068023A (ja) * 2010-09-21 2012-04-05 Hioki Ee Corp 接地抵抗計
JP2012233843A (ja) * 2011-05-09 2012-11-29 Hioki Ee Corp インピーダンス測定装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012068023A (ja) * 2010-09-21 2012-04-05 Hioki Ee Corp 接地抵抗計
JP2012233843A (ja) * 2011-05-09 2012-11-29 Hioki Ee Corp インピーダンス測定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6054865A (en) Multiple function electrical safety compliance analyzer
US20060109009A1 (en) Method and device for the detection of fault current arcing in electric circuits
JPH06505091A (ja) 乗物診断ツール
JP4926015B2 (ja) 漏電リレー
JP2006343267A (ja) 直流回路の絶縁抵抗測定器、静電容量測定器、絶縁抵抗測定方法および静電容量測定方法
TW201508287A (zh) 檢測裝置
KR101918253B1 (ko) 플라즈마 전원장치의 자가진단모듈 및 자가진단방법
JP2016090495A (ja) 耐電圧試験装置、絶縁抵抗試験装置、及び接続状態確認回路
JP5291860B2 (ja) 絶縁耐電圧試験装置
JPS61189882A (ja) 抵抗溶接機用制御装置の二次導体監視装置
JP2000171502A (ja) 測定装置
JP2009002857A (ja) 回路素子測定装置
JP5357729B2 (ja) 計算機回路及び障害検査方法
JP2000171501A (ja) 抵抗測定装置
JP3247321B2 (ja) 電子ユニットの検査方法
CZ236597A3 (cs) Postup pro funkční zkoušku a zjištění vybavovacího proudu spínačů v obvodu diferenciální ochrany citlivých na stejnosměrný proud nebo všechny druhy proudu
JP2000088909A (ja) 抵抗測定装置
JP2001056354A (ja) 伝導性導線上の微細短絡による接触不良感知方法
JP2002148299A (ja) 地絡モニタ
JP6621891B1 (ja) 直流電圧試験器、直流電圧試験方法および直流電圧試験プログラム
JP3461598B2 (ja) 半導体試験装置の異常印加電圧検出回路
JP5474685B2 (ja) 擬似放電発生器および回路基板検査装置
JP2006226917A (ja) 耐圧試験器および断線検出器
JPH11108979A (ja) ケーブル監視装置
JP2007212340A (ja) 測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080318

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080708