JP2012068023A - 接地抵抗計 - Google Patents

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Abstract

【課題】誤って活電線に測定端子を接続させたとしても大きな漏電電流の発生を回避する。
【解決手段】電流供給部4および各測定端子2,3を含む測定用電流I1の電流経路Aに配設されて、測定端子2が活電線33に接続されたときに電流経路Aに流れる電流を予め規定された電流値以下に制限する保護抵抗7と、常態においてオフ状態で、オン状態のときに保護抵抗7を短絡するスイッチ8と、スイッチ8がオフ状態のときに測定端子2の中性線32への接続を端子間電圧V1に基づいて検出する第1検出部16とを備え、処理部19は、測定端子2の中性線32への接続が第1検出部16によって検出されたときに、スイッチ8をオン状態にして抵抗算出処理を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、2電極法に基づいて接地抵抗を測定する接地抵抗計に関するものである。
この種の接地抵抗計として、下記特許文献に開示された接地抵抗計が知られている。この接地抵抗計は、トランス、トランスの二次側巻線に対して並列に接続された可変抵抗器、一定電圧の交流電圧を発振する発振回路、発振回路と同期して動作する同期整流回路、検流計、サーミスタおよび3つの測定端子(E測定端子、P測定端子、C測定端子)を備え、2電極法に基づいて接地抵抗を測定するときには、P測定端子とC測定端子とを接続して、商用電源ラインのうちの接地線(中性線)側にC測定端子を接続する。また、接地抵抗を測定する測定対象体にE測定端子を接続する。
この接地抵抗計では、発振回路を作動させて交流電圧を発生させたときに、測定電流が、C測定端子、商用電源ラインのうちの接地線、大地、測定対象体およびトランスの一次側巻線を経て発振回路に戻る測定ループを流れる。この測定電流により、E測定端子とP測定端子との間に、接地抵抗Rxと接地線の接地抵抗Roとの合成抵抗(Rx+Ro)と測定電流とによる電圧降下が発生する。また、トランスの二次側巻線に電流が誘起されるため、E測定端子と可変抵抗器の可変端子との間にも電圧降下が生じる。この2つの電圧降下によって発生した電圧は、発振回路の発振に同期する同期整流回路にて検波される。したがって、検波計をバランスさせて、そのときの可変抵抗器のダイヤル目盛を読むことにより、合成抵抗(Rx+Ro)を測定することができる。
また、不注意により誤ってC測定端子を商用電源ラインのうちのの接地線側ではなく活電線に接続する場合があるが、この接地抵抗計では、上記の測定ループ内にサーミスタが配置されているため、活電線への接続に起因して測定ループに流れる電流が増加したときには、サーミスタが発熱してその抵抗値を大きくすることで、測定ループに流れる電流を絞り込むことにより、発振回路やトランスが破損から保護される。
特開平11−118852号公報(第2−4頁、第1,3図)
ところが、この従来の接地抵抗計には、以下の改善すべき課題が存在している。すなわち、この接地抵抗計では、上記したように、測定端子を誤って活電線に接続したときに、サーミスタが作動して測定ループに流れる電流を絞り込むことにより、接地抵抗計の回路を保護している。しかしながら、サーミスタが作動して測定ループに流れる電流を絞り込むまでの間に、活電線から大地に大きな漏電電流(感度電流以上の漏電電流)が流れるため、商用電源の配線経路に設置されている漏電ブレーカが開閉機構をトリップ動作させてその開閉接点(商用電源ラインに介装された開閉接点)を開状態にするため、停電を引き起こすという課題が存在している。
本発明は、かかる課題を改善すべくなされたものであり、誤って活電線に測定端子を接続させたとしても大きな漏電電流の発生を回避可能な接地抵抗計を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく本発明に係る接地抵抗計は、商用電源ラインの中性線に接続される第1測定端子および大地に接地された被測定接地極に接続される第2測定端子間に測定用電流を供給する電流供給部と、前記測定用電流の供給に起因して前記第1測定端子および前記第2測定端子間に発生する端子間電圧を測定する電圧測定部と、前記測定用電流の電流値および前記端子間電圧の電圧値に基づいて、前記被測定接地極の接地抵抗と前記中性線の接地抵抗との合成抵抗を算出する抵抗算出処理を実行する処理部とを備えている接地抵抗計であって、前記電流供給部、前記第1測定端子および前記第2測定端子を含む前記測定用電流の電流経路に配設されて、前記第1測定端子が前記商用電源ラインの活電線に接続されたときに当該電流経路に流れる電流の電流値を予め規定された電流値以下に制限する保護抵抗と、前記保護抵抗に対して並列に接続されて、常態においてオフ状態にあると共に前記処理部の制御によってオン状態に移行して当該保護抵抗を短絡するスイッチと、前記スイッチが前記常態のときに前記第1測定端子の前記中性線への接続を前記端子間電圧に基づいて検出する第1検出部とを備え、前記処理部は、前記第1測定端子の前記中性線への接続が前記第1検出部によって検出されたときに、前記スイッチを制御してオン状態に移行させると共に前記抵抗算出処理を実行する。
また、請求項2記載の接地抵抗計は、請求項1記載の接地抵抗計において、前記第1測定端子の前記活電線への接続を前記端子間電圧に基づいて検出する第2検出部を備え、前記処理部は、前記第1測定端子の前記活電線への接続が前記第2検出部によって検出されたときに、その旨を出力部に出力する
また、請求項3記載の接地抵抗計は、請求項1または2記載の接地抵抗計において、前記スイッチがオン状態のときに前記第1測定端子および前記第2測定端子のうちの少なくとも一方の未接続状態を前記端子間電圧に基づいて検出する第3検出部を備え、前記処理部は、前記少なくとも一方の未接続状態が前記第3検出部によって検出されたときに、前記スイッチを制御してオフ状態に移行させる。
請求項1記載の接地抵抗計では、電流供給部、第1測定端子および第2測定端子を含む測定用電流の電流経路に配設されて、第1測定端子が商用電源ラインの活電線に接続されたときに電流経路に流れる電流の電流値を予め規定された電流値以下に制限する保護抵抗と、保護抵抗に対して並列に接続されて、常態においてオフ状態にあると共に処理部の制御によってオン状態に移行して保護抵抗を短絡するスイッチと、スイッチのオフ状態のときに第1測定端子の中性線への接続を端子間電圧に基づいて検出する第1検出部とを備え、処理部は、第1測定端子の中性線への接続が第1検出部によって検出されたときに、スイッチを制御してオン状態に移行させると共に、抵抗算出処理を実行する。
したがって、この接地抵抗計によれば、漏電ブレーカの感度電流未満の電流値を予め規定された電流値とすることにより、第1測定端子を中性線に接続するまでの間に第1測定端子を活電線に誤って接触させたときであっても、スイッチは常態においてオフ状態であることから、電流経路に流れる電流の電流値を感度電流未満に保護抵抗によって制限することができるため、漏電ブレーカの作動に起因した停電を確実に防止することができる。また、第1測定端子が中性線に正常に接続されている(つまり、第2測定端子は活電線に正常に接続されている)状態において、保護抵抗がスイッチによって自動的に短絡され、処理部によって抵抗算出処理が自動的に実行されるため、合成抵抗を自動的に測定することができる。
請求項2記載の接地抵抗計によれば、第2検出部が第1測定端子の活電線への接続を端子間電圧に基づいて検出したときには、第1測定端子が活電線に接続されている旨が処理部によって出力部に出力されるため、作業者が、出力される内容に基づいて第1測定端子および第2測定端子の接続状態を確認して、第1測定端子を中性線に、また第2測定端子を被測定接地極に正しく接続することができる。
請求項3記載の接地抵抗計では、スイッチがオン状態のときに第1測定端子および第2測定端子のうちの少なくとも一方の未接続状態を端子間電圧に基づいて検出する第3検出部を備え、第3検出部によって少なくとも一方の未接続状態が検出されたときに、処理部がスイッチをオフ状態に移行させる。
したがって、この接地抵抗計によれば、第1測定端子および第2測定端子が正常な接続状態にあると処理部によって判別され、かつ保護抵抗がスイッチによって短絡された後に、第1測定端子および第2測定端子が何らかの原因によって未接続状態に至ったときにスイッチがオフ状態に移行されるため、その後、作業者が各測定端子を商用電源ラインに接続する際に、第1測定端子を誤って活電線に接続したとしても、電流経路に流れる電流が保護抵抗によって制限されるため、漏電ブレーカの作動に起因した停電を確実に防止することができる。
接地抵抗計1の構成図である。 接地抵抗計1による抵抗測定処理を説明するためのフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、接地抵抗計1の実施の形態について説明する。
最初に、接地抵抗計1の構成について、図1を参照して説明する。
接地抵抗計1は、図1に示すように、第1測定端子2、第2測定端子3、電流供給部4、電流制限抵抗5、コンデンサ6、保護抵抗7、スイッチ8、分圧抵抗9,10、アンプ11、同期整流部12、A/D変換部13、整流部14、基準電圧生成部15、第1検出部16、第2検出部17、第3検出部18、処理部19および出力部20を備え、2電極法に基づき、商用電源ライン31のうちの中性線32の接地抵抗Roと、大地Gに接地された被測定接地極41の接地抵抗Rxとの合成抵抗(Ro+Rx)を接地抵抗として測定可能に構成されている。
第1測定端子2は、商用電源ライン31を構成する中性線32および活電線33のうちの中性線32に接続される。第2測定端子3は、大地Gに接地された被測定接地極41に接続される。
電流供給部4は、第1測定端子2が商用電源ライン31に接続され、かつ第2測定端子3が被測定接地極41に接続された状態において、電流供給部4、第1測定端子2および第2測定端子3を含む図1中において細線で示される電流経路A(つまり、電流供給部4、第1測定端子2、商用電源ライン31、大地G、被測定接地極41、および第2測定端子3を経由して電流供給部4に戻る電流経路)に、予め規定された電流値の測定用電流(交流電流)I1を供給する。
一般的に、商用電源ライン31には漏電ブレーカ(不図示)が設けられ、商用電源ライン31から大地Gへ一定以上の漏電電流(感度電流以上の漏電電流)が流れたときに、商用電源ライン31に介装された開閉接点(不図示)をオン状態からオフ状態に移行させることで、商用電源を遮断する。このため、漏電ブレーカが作動したときには、停電が発生する。この接地抵抗計1では、測定用電流I1を供給した際に漏電ブレーカが作動して停電が発生しないように、測定用電流I1の電流値を漏電ブレーカの感度電流未満の予め規定された電流値に規定している。一例として、漏電ブレーカの感度電流がAC3mAである場合には、測定用電流I1の電流値は、AC3mA未満であれば任意の電流値とすることができるが、余裕をみて、一例としてAC2mA以下AC1mA以上の電流範囲内の電流値に規定する。本例では一例として、予め規定された電流値としてAC2mAに規定するものとする。
また、本例では、この電流値の測定用電流I1を供給するため、電流供給部4は、一例として、2mAの測定用電流I1を供給し、かつ上限出力電圧が一例としてAC20Vに規定された定電流源(交流定電流源)で構成されている。また、本例では、電流供給部4は、測定用電流I1に同期した同期パルスSpを生成して同期整流部12に出力する。
電流制限抵抗5は、図1に示すように、コンデンサ6および保護抵抗7と共に、電流供給部4と第1測定端子2との間に直列に接続された状態で配設されている。また、電流制限抵抗5は、上記の合成抵抗(Ro+Rx)を測定するための正常な接続状態、つまり、保護抵抗7がスイッチ8によって短絡され、第1測定端子2が商用電源ライン31の中性線32に接続され、かつ第2測定端子3が被測定接地極41に接続されている接続状態において、電流供給部4の出力電圧が上限出力電圧(AC20V)未満に(余裕をみて、約半分程度に)維持される抵抗値に予め規定されている。商用電源ラインの合成抵抗(Ro+Rx)は一般的に2kΩ程度であるため、本例では、電流制限抵抗5はその抵抗値が一例として2kΩに規定されている。この構成により、合成抵抗(Ro+Rx)を測定するための正常な接続状態において、電流供給部4の出力電圧は、AC2mAの測定用電流I1が電流制限抵抗5および合成抵抗(Ro+Rx)に流れることから、AC8V(=(2kΩ+2kΩ)×2mA)となる。
コンデンサ6は、電流供給部4から出力される測定用電流I1に直流成分が含まれているときにこの直流成分を除去すると共に、第1測定端子2および第2測定端子3間に直流電圧が発生したときに、この直流電圧が電流供給部4側に印加される事態を防止する。
保護抵抗7は、第1測定端子2を誤って活電線33に接続したときに、電流経路Aに流れる電流、具体的には、商用電源ライン31と大地Gとの間に流れる電流(漏電ブレーカに流れる電流)を予め規定された電流値以下に制限する。ここで、予め規定された電流値とは、漏電ブレーカの感度電流未満(AC3mA未満)の任意の電流値である。したがって、保護抵抗7により、第1測定端子2の活電線33への誤接続によって漏電ブレーカが作動する事態が回避される。本例では、保護抵抗7の抵抗値を一例として200kΩに規定することにより、活電線33の電圧がAC100V〜AC400Vの場合であっても、この活電線33への第1測定端子2の誤接続の際に漏電ブレーカに流れる電流の電流値を、感度電流未満、具体的には、2mA(=400V/200kΩ)以下に制限する。
なお、上記したように測定用電流I1の電流値も、漏電ブレーカの感度電流未満(AC3mA未満)の任意の電流に規定されるため、この測定用電流I1の電流値を保護抵抗7についての上記した予め規定された電流値とする構成を採用することもできる。
スイッチ8は、保護抵抗7に対して並列に接続されている。また、スイッチ8は、常態においてオフ状態(開状態)にあり、かつ処理部19からの制御によってオン状態(閉状態)に移行して保護抵抗7を短絡する。本例では一例として、スイッチ8は、常態においてオフ状態となる自己復帰型リレー回路(リレー回路への制御電圧を遮断することによって、オン状態から自動的に常態(オフ状態)に復帰するリレー回路)を用いて構成されている。
分圧抵抗9,10は、互いに直列に接続されて、第1測定端子2と第2測定端子3との間に接続されている。また、分圧抵抗9,10の合成抵抗値は、商用電源ライン31についての合成抵抗(Ro+Rx)の抵抗値(2kΩ)と比較して十分に大きな抵抗値(本例では一例として1MΩ)に規定されている。このため、分圧抵抗9,10に商用電源ラインの合成抵抗(Ro+Rx)が並列に接続されたときに、電流供給部4から供給される電流の殆どが合成抵抗(Ro+Rx)を流れるように構成されている。また、分圧抵抗9,10の各抵抗値は、一例として900kΩ,100kΩに規定されて、第1測定端子2と第2測定端子3との間に発生する端子間電圧V1を1/10に分圧する。アンプ11は、一例としてボルテージフォロワ回路に構成された演算増幅器を用いて、バッファアンプ(増幅率が1のアンプ)として構成されて、第1測定端子2および第2測定端子3間の端子間電圧V1を分圧抵抗9,10が分圧して出力する電圧Vdi(以下、「分圧電圧Vdi」ともいう)を高インピーダンスで入力すると共に、そのままの電圧で分圧電圧Vdiとして低インピーダンスで出力する。なお、アンプ11が、入力した分圧電圧Vdiを予め規定された増幅率で増幅して新たな分圧電圧Vdiとして出力する構成を採用することもできる。
同期整流部12は、アンプ11から出力される分圧電圧Vdiおよび電流供給部4から出力される同期パルスSpを入力すると共に、同期パルスSpに同期して分圧電圧Vdiを整流(同期整流)することにより、電圧降下の極めて少ない状態で整流して直流電圧Vdc1に変換して出力する。また、同期整流部12は、A/D変換部13および処理部19と共に電圧測定部VMを構成し、この電圧測定部VMは、第1測定端子2および第2測定端子3間の端子間電圧V1を測定する。A/D変換部13は、直流電圧Vdc1を入力すると共に予め規定されたサンプリング周期でサンプリングすることにより、直流電圧Vdc1の振幅を示す電圧データDvに変換して出力する。整流部14は、アンプ11から出力される分圧電圧Vdiを全波整流して直流電圧Vdc2に変換して出力する。
基準電圧生成部15は、それぞれの電圧値が予め規定された一定の直流電圧値に維持された第1基準電圧Vr1、第2基準電圧Vr2および第3基準電圧Vr3を生成して出力する。
具体的には、第1基準電圧Vr1は、スイッチ8の常態(オフ状態)において第1測定端子2を中性線32に接続したときに整流部14から出力される直流電圧Vdc2を上回る直流電圧値に予め規定されている。
この場合、分圧抵抗9,10には、商用電源ラインの合成抵抗(Ro+Rx)が並列に接続される。また、電流経路Aに保護抵抗7が含まれているため、電流供給部4の出力電圧は上限出力電圧(AC20V)に達している。このため、分圧抵抗9,10から出力される分圧電圧Vdiは、約AC0.02V(=(20V×2kΩ/(200kΩ+2kΩ+2kΩ))×(1/10))となり、整流部14から出力される直流電圧Vdc2も約DC0.02Vとなる。これにより、本例では、第1基準電圧Vr1は、一例として、このDC0.02Vを若干上回るDC0.1Vに規定されている。
第2基準電圧Vr2は、スイッチ8の常態(オフ状態)において第1測定端子2を活電線33に接続していないときに整流部14から出力される直流電圧Vdc2を上回り、かつスイッチ8の常態(オフ状態)において第1測定端子2を活電線33に接続したときに整流部14から出力される直流電圧Vdc2を下回る直流電圧値に予め規定されている。
この場合、スイッチ8の常態(オフ状態)において第1測定端子2を活電線33に接続していないときの直流電圧Vdc2の最大値は、第1測定端子2および第2測定端子3の少なくとも一方が未接続状態(または、断線状態)のときの電圧である。この際に、電流供給部4の出力電圧が上限出力電圧(AC20V)となるため、分圧電圧Vdiは約AC1.7V(=20V×100kΩ/(200kΩ+1MΩ))となり、整流部14から出力される直流電圧Vdc2も約DC1.7Vとなる。なお、発明の理解を容易にするため、整流部14での整流に起因した電圧降下は無視するものとする。一方、スイッチ8の常態(オフ状態)において第1測定端子2を活電線33に接続しているときには、活電線33の電圧がAC100V〜AC400Vの範囲であることから、分圧抵抗9,10間には最低でもAC100Vが印加される。よって、分圧電圧VdiはAC10V(=100V×100kΩ/1MΩ)となり、整流部14から出力される直流電圧Vdc2もDC10Vとなる。これにより、本例では、第2基準電圧Vr2は、DC1.7Vを上回り、かつDC10Vを下回る電圧の一例として、DC10Vを若干下回るDC8Vに規定されている。
第3基準電圧Vr3は、スイッチ8のオン状態において、第1測定端子2および第2測定端子3のうちの少なくとも一方が未接続状態(第1測定端子2が中性線32および活電線33のいずれにも接続されていないか、または第2測定端子3が被測定接地極41に接続されていない状態)のときに、整流部14から出力される直流電圧Vdc2を下回る直流電圧値に予め規定されている。
この場合、電流供給部4から出力される測定用電流I1は、電流制限抵抗5、スイッチ8および分圧抵抗9,10を経由して電流供給部4に至る経路に流れる。このため、電流供給部4の出力電圧は上限出力電圧(AC20V)に達している。これにより、分圧抵抗9,10から出力される分圧電圧Vdiは、約AC2V(=(20V×100kΩ/(1MΩ+2kΩ)))となり、整流部14から出力される直流電圧Vdc2も約DC2Vとなる。これにより、本例では、第3基準電圧Vr3は、一例として、このDC2Vを若干下回るDC1Vに規定されている。
第1検出部16は、一例として、非反転入力端子に第1基準電圧Vr1が入力され、かつ反転入力端子に直流電圧Vdc2が入力されたコンパレータで構成されている。この第1基準電圧Vr1は、上記したように、スイッチ8の常態(オフ状態)において第1測定端子2を中性線32に接続したときに整流部14から出力される直流電圧Vdc2を上回る直流電圧値に予め規定されている。すなわち、スイッチ8の常態(オフ状態)において第1測定端子2を中性線32に接続したときにのみ、整流部14から出力される直流電圧Vdc2が第1基準電圧Vr1を下回る構成となっている。
したがって、この構成により、第1検出部16は、スイッチ8がオフ状態のときに第1測定端子2の中性線32への接続を端子間電圧V1に基づいて検出する。具体的には、第1検出部16は、この第1基準電圧Vr1と直流電圧Vdc2とを比較することにより、スイッチ8の常態(オフ状態)において、第1測定端子2および第2測定端子3間の端子間電圧V1が第1測定端子2を中性線32に接続したときの電圧であるか否かを検出して、この端子間電圧V1が第1測定端子2を中性線32に接続したときの電圧である場合にのみレベルが変化する検出信号S1を生成して、処理部19に出力する。本例では、上記のように、非反転入力端子に第1基準電圧Vr1が入力され、かつ反転入力端子に直流電圧Vdc2が入力されているため、第1検出部16は、この端子間電圧V1が第1測定端子2を中性線32に接続したときの電圧である場合にのみレベルがHighレベルとなり、それ以外の場合にはLowレベルとなる検出信号S1を生成して出力する。
第2検出部17は、一例として、非反転入力端子に第2基準電圧Vr2が入力され、かつ反転入力端子に直流電圧Vdc2が入力されたコンパレータで構成されている。この第2基準電圧Vr2は、上記したように、スイッチ8の常態(オフ状態)において第1測定端子2を活電線33に接続していないときに整流部14から出力される直流電圧Vdc2を上回り、かつスイッチ8の常態(オフ状態)において第1測定端子2を活電線33に接続したときに整流部14から出力される直流電圧Vdc2を下回る直流電圧値に予め規定されている。すなわち、第1測定端子2を活電線33に接続したときにのみ、整流部14から出力される直流電圧Vdc2が第2基準電圧Vr2を上回る構成となっている。
したがって、この構成により、第2検出部17は、第1測定端子2の活電線33への接続を端子間電圧V1に基づいて検出する。具体的には、第2検出部17は、この第2基準電圧Vr2と直流電圧Vdc2とを比較することにより、第1測定端子2および第2測定端子3間の端子間電圧V1が第1測定端子2を活電線33に接続したときの電圧であるか否かを検出して、この端子間電圧V1が第1測定端子2を活電線33に接続したときの電圧である場合にのみレベルが変化する検出信号S2を生成して、処理部19に出力する。本例では、上記のように、非反転入力端子に第2基準電圧Vr2が入力され、かつ反転入力端子に直流電圧Vdc2が入力されているため、第1検出部16は、第1測定端子2および第2測定端子3間の端子間電圧V1が第1測定端子2を活電線33に接続したときの電圧である場合にのみレベルがLowレベルとなり、それ以外の場合にはHighレベルとなる検出信号S2を生成して出力する。
第3検出部18は、一例として、非反転入力端子に第3基準電圧Vr3が入力され、かつ反転入力端子に直流電圧Vdc2が入力されたコンパレータで構成されている。この第3基準電圧Vr3は、上記したように、スイッチ8のオン状態において、第1測定端子2および第2測定端子3のうちの少なくとも一方が未接続状態となっているときに整流部14から出力される直流電圧Vdc2を下回る直流電圧値に予め規定されている。すなわち、スイッチ8のオン状態において、第1測定端子2および第2測定端子3のうちの少なくとも一方が未接続状態となったときにのみ、整流部14から出力される直流電圧Vdc2が第3基準電圧Vr3を上回る構成となっている。
したがって、この構成により、第3検出部18は、スイッチ8がオン状態のときに第1測定端子2および第2測定端子3の少なくとも一方の未接続状態を端子間電圧V1に基づいて検出する。具体的には、第3検出部18は、この第3基準電圧Vr3と直流電圧Vdc2とを比較することにより、スイッチ8のオン状態において、第1測定端子2および第2測定端子3間に発生している端子間電圧V1が第1測定端子2および第2測定端子3のうちの少なくとも一方が未接続状態(または、断線状態)となったときの電圧であるか否かを検出して、未接続状態となったときの電圧である場合にのみレベルが変化する検出信号S3を生成して、処理部19に出力する。本例では、上記のように、非反転入力端子に第3基準電圧Vr3が入力され、かつ反転入力端子に直流電圧Vdc2が入力されているため、第3検出部18は、第1測定端子2および第2測定端子3が未接続状態である場合にのみレベルがLowレベルとなり、それ以外の場合にはHighレベルとなる検出信号S3を生成して出力する。
処理部19は、CPUおよびメモリ(いずれも図示せず)を備えて構成されて、図2に示す抵抗測定処理を実行する。同図に示すように、この抵抗測定処理では、処理部19は、各検出部16,17,18から出力される検出信号S1,S2,S3に基づく第1測定端子2および第2測定端子3の接続状態判別処理、A/D変換部13から出力される電圧データDvと電流供給部4から出力される測定用電流I1の電流値(2mA)とに基づく合成抵抗(Ro+Rx)の抵抗算出処理、スイッチ8に対する制御処理、および出力部20への出力処理を実行する。また、処理部19のメモリには、電流供給部4から供給される測定用電流I1の上記電流値(2mA)が予め記憶されている。出力部20は、一例としてLCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイ装置を備えた表示装置で構成されて、処理部19が実行した各処理での結果を画面上に表示させる。
次に、接地抵抗計1による合成抵抗(Ro+Rx)の測定動作について、図1,2を参照して説明する。なお、図1に示すように、被測定接地極41は、大地Gに予め接地されているものとする。
まず、接地抵抗計1を用いた測定の前処理として、第1測定端子2を中性線32に接続し、第2測定端子3を被測定接地極41に接続する。
次いで、接地抵抗計1を用いた測定を開始する。この場合、この接地抵抗計1では、電流供給部4が、測定用電流I1を供給すると共に、同期パルスSpを出力する。また、基準電圧生成部15は、各基準電圧Vr1,Vr2,Vr3を生成して出力する。また、スイッチ8は、処理部19による制御が行われていないため、常態(オフ状態)となっている。
この状態において、処理部19は、図2に示す抵抗測定処理50を実行する。この抵抗測定処理50では、処理部19は、まず、スイッチ8の常態での各測定端子2,3についての接続状態を判別する接続状態判別処理(第1接続状態判別処理)を実行する(ステップ51)。
この接続状態判別処理では、処理部19は、各検出部16,17から出力される検出信号S1,S2のレベルに基づいて、スイッチ8の常態(オフ状態)において、第1測定端子2が活電線33に接続された状態であるか、第1測定端子2が中性線32に接続された状態であるか、第1測定端子2および第2測定端子3のいずれかが未接続の状態であるかを判別する。
具体的には、上記したように、第2検出部17は、第1測定端子2および第2測定端子3間の端子間電圧V1が第1測定端子2を活電線33に接続したときの電圧である場合にのみレベルがLowレベルとなり、それ以外の場合にはHighレベルとなる検出信号S2を生成して出力する。なお、第1検出部16は、端子間電圧V1が第1測定端子2を活電線33に接続したときの電圧である場合には、直流電圧Vdc2が第1基準電圧Vr1を上回るため、Lowレベルの検出信号S2を出力する。このため、処理部19は、入力した検出信号S2のレベルがLowレベルのときには、第1測定端子2が活電線33に接続されていると判別して、その旨を出力部20に出力する出力処理を実行する(ステップ52)。本例では、出力部20は上記したように表示装置で構成されているため、この出力処理により、表示装置の画面上に、第1測定端子2が活電線33に接続されている旨が表示される。接地抵抗計1の操作者は、出力部20にこの旨が表示されるため、第1測定端子2の接続状態を確認して、第1測定端子2を中性線32に正しく接続することが可能となっている。なお、第1測定端子2が活電線33に接続されている場合であっても、上記したように、商用電源ライン31と大地Gとの間に流れる電流(漏電ブレーカに流れる電流)を、電流供給部4から供給される測定用電流I1の電流値(2mA)以下、つまり、漏電ブレーカの感度電流未満(AC3mA未満)に制限し得る抵抗値に規定された保護抵抗7が電流経路Aに配設されているため、漏電ブレーカの誤作動に起因した停電が防止されている。
一方、ステップ51において、第1測定端子2および第2測定端子3の少なくとも一方が未接続(または、断線)の状態のときには、上記したように、整流部14から出力される直流電圧Vdc2はDC1.7Vとなるため、第2検出部17から出力される検出信号S2のレベルがHighレベルとなり、かつ第1検出部16から出力される検出信号S1のレベルがLowレベルとなる。このため、処理部19は、この状態のときには、第1測定端子2および第2測定端子3の少なくとも一方が未接続(または、断線)の状態にあると判別して、その旨を出力部20に出力する出力処理を実行する(ステップ53)。したがって、出力部20を構成する表示装置の画面上に、各測定端子2,3の少なくとも一方が未接続である旨が表示される。接地抵抗計1の操作者は、出力部20にこの旨が表示されるため、第1測定端子2および第2測定端子3の接続状態を確認して、第1測定端子2を中性線32に、また第2測定端子3を被測定接地極41に正しく接続することが可能となっている。
処理部19は、第1測定端子2が中性線32に正しく接続され、かつ第2測定端子3が被測定接地極41に正しく接続されるまで、上記ステップ51,52,53を繰り返し実行する。この場合、第1測定端子2が最初から中性線32に正しく接続されると共に、第2測定端子3が最初から被測定接地極41に正しく接続されているとき、または上記のステップ52,53の出力処理によって出力部20に表示されている内容を確認して操作者が第1測定端子2および第2測定端子3を正しく接続し直したときには、第1検出部16が、レベルがHighレベルとなる検出信号S1を生成して出力する。このため、処理部19は、ステップ51において、入力した検出信号S1のレベルがHighレベルであることから、第1測定端子2が正常に中性線32に接続され、かつ第2測定端子3が被測定接地極41に正常に接続されていると判別して、常態にあるスイッチ8をオン状態に制御する制御処理を実行する(ステップ54)。この制御処理により、保護抵抗7は、オン状態となったスイッチ8によって短絡された状態となる。
続いて、処理部19は、スイッチ8のオン状態での各測定端子2,3についての接続状態を判別する接続状態判別処理(第2接続状態判別処理)を実行する(ステップ55)。
この接続状態判別処理では、処理部19は、第3検出部18から出力される検出信号S3のレベルに基づいて、ステップ51において正常に接続されていると判別された第1測定端子2および第2測定端子3が何らかの原因によって、未接続状態(または断線状態)に至っていないか否かを判別する。この場合、第3検出部18は、上記したように、スイッチ8のオン状態において、第1測定端子2および第2測定端子3のうちの少なくとも一方が未接続状態(または、断線状態)となった場合にのみレベルがLowレベルとなり、それ以外の場合にはHighレベルとなる検出信号S3を生成して出力する。このため、処理部19は、入力した検出信号S3のレベルがLowレベルのときには、第1測定端子2および第2測定端子3のうちの少なくとも一方が未接続状態(または、断線状態)に至っていると判別して、オン状態にあるスイッチ8をオフ状態に制御する制御処理を実行し(ステップ56)、続いて、第1測定端子2および第2測定端子3のうちの少なくとも一方が未接続状態(または、断線状態)に至っている旨を出力部20に出力する出力処理を実行する(ステップ57)。この出力処理により、出力部20を構成する表示装置の画面上に、未接続状態である旨が表示される。接地抵抗計1の操作者は、出力部20にこの旨が表示されるため、各測定端子2,3の接続状態を確認して、第1測定端子2を中性線32に、第2測定端子3を被測定接地極41に正しく接続することが可能となっている。また、この接続作業の際に、第1測定端子2を活電線33に誤って接続したとしても、スイッチ8がオフ状態となっていて、保護抵抗7が電流経路Aに配設されているため、商用電源ライン31と大地Gとの間に流れる電流(漏電ブレーカに流れる電流)が漏電ブレーカの感度電流未満(AC3mA未満)に制限される。したがって、漏電ブレーカの誤作動に起因した停電が防止されている。
処理部19は、第1測定端子2が中性線32に正しく接続され、かつ第2測定端子3が被測定接地極41に正しく接続されるまで、上記ステップ55〜57を繰り返し実行する。この場合、上記のステップ57の出力処理によって出力部20に表示されている内容を確認して操作者が第1測定端子2および第2測定端子3を正しく接続し直したときには、第3検出部18が、レベルがHighレベルとなる検出信号S3を生成して出力する。このため、処理部19は、ステップ55において、入力した検出信号S3のレベルがHighレベルであることから、第1測定端子2が正常に中性線32に接続され、かつ第2測定端子3が被測定接地極41に正常に接続されていると判別して、抵抗算出処理を実行する(ステップ58)。
上記のようにして、第1測定端子2が正常に中性線32に接続され、かつ第2測定端子3が被測定接地極41に正常に接続されているときには、電流供給部4から出力された測定用電流(交流電流)I1は、電流経路A(つまり、電流供給部4、第1測定端子2、商用電源ライン31、大地G、被測定接地極41、および第2測定端子3を経由して電流供給部4に戻る電流経路)に流れるため、分圧電圧Vdiは、中性線32の接地抵抗Roと被測定接地極41の接地抵抗Rxの合成抵抗(Rx+Ro)に測定用電流I1が流れることに起因して発生する電圧を示すことになる。
したがって、処理部19は、この抵抗算出処理において、まず、同期整流部12から出力される直流電圧Vdc1の振幅を示す電圧データDv(この分圧電圧Vdiの振幅を示す電圧データでもある)に基づいて、第1測定端子2および第2測定端子3間の交流電圧の電圧値(一例として、この交流電圧の実効値)を算出し、次いで、この算出した交流電圧の電圧値と、メモリに記憶されている測定用電流I1の電流値(本例では2mA)とに基づいて合成抵抗(Rx+Ro)を算出する。
最後に、処理部19は、出力処理を実行して(ステップ59)、算出した合成抵抗(Rx+Ro)を出力部20を構成する表示装置の画面上に表示させる。これにより、抵抗測定処理50が完了する。
このように、この接地抵抗計1では、電流供給部4、第1測定端子2および第2測定端子3を含む測定用電流I1の電流経路Aに配設されて、第1測定端子2が商用電源ライン31の活電線33に接続されたときに電流経路Aに流れる電流の電流値を予め規定された電流値(漏電ブレーカの感度電流未満の電流値)以下に制限する保護抵抗7と、保護抵抗7に対して並列に接続されて、常態においてオフ状態にあると共に処理部19からの制御によってオン状態に移行して保護抵抗7を短絡するスイッチ8と、第1測定端子2の中性線32への接続を端子間電圧V1に基づいて検出する第1検出部16とを備え、処理部19は、この端子間電圧V1が第1測定端子2を中性線32に接続したときの電圧であると第1検出部16が検出したとき(第1検出部16が第1測定端子2の中性線32への接続を検出したとき)に、抵抗算出処理を実行する。
したがって、この接地抵抗計1によれば、第1測定端子2を中性線32に接続するまでの間に、第1測定端子2を活電線33に誤って接触させたときであっても、スイッチ8は常態においてオフ状態であることから、電流経路Aに流れる電流の電流値が漏電ブレーカの感度電流未満に保護抵抗7によって制限されるため、漏電ブレーカの作動に起因した停電を確実に防止することができる。また、第1測定端子2が中性線32に正常に接続されている(つまり、第2測定端子3も活電線33に正常に接続されている)状態において、保護抵抗7がスイッチ8によって自動的に短絡され、処理部19によって抵抗算出処理が自動的に実行されるため、合成抵抗(Ro+Rx)を自動的に測定することができる。
また、この接地抵抗計1によれば、第2検出部17が第1測定端子2の活電線33への接続を端子間電圧V1に基づいて検出したときには、第1測定端子2が活電線33に接続されている旨が処理部19によって出力部20に出力されるため、作業者が、出力される内容に基づいて第1測定端子2および第2測定端子3の接続状態を確認して、第1測定端子2を中性線32に、また第2測定端子3を被測定接地極41に正しく接続することができる。
また、この接地抵抗計1では、第1測定端子2および第2測定端子3間の端子間電圧V1が保護抵抗7のオン状態のときに第1測定端子2および第2測定端子3のうちの少なくとも一方が未接続状態となったときの電圧であるか否かを検出する第3検出部18を備え、第3検出部18が未接続状態となったときの電圧であると検出したときには、処理部19がスイッチ8をオン状態からオフ状態に移行させる。
したがって、この接地抵抗計1によれば、第1測定端子2および第2測定端子3が正常な接続状態にあると処理部19によって判別され、かつ保護抵抗7がスイッチ8によって短絡された後に、第1測定端子2および第2測定端子3が何らかの原因によって未接続状態(または断線状態)に至ったときに、スイッチ8がオフ状態に移行されることから、その後、作業者が各測定端子2,3を商用電源ラインに接続する際に、第1測定端子2を誤って活電線33に接続したとしても、電流経路Aに流れる電流が保護抵抗7によって制限されるため、漏電ブレーカの作動に起因した停電を確実に防止することができる。
なお、上記の接地抵抗計1では、第3検出部18を備えて、第1測定端子2および第2測定端子3の接続状態が正常であると一旦判別され、保護抵抗7がスイッチ8で短絡された後に、何らかの原因で第1測定端子2および第2測定端子3が未接続状態(または、断線状態)となったときにおいても、処理部19がスイッチ8をオフ状態に制御することで、その後の接続作業での第1測定端子2の活電線33への誤接続に起因した停電を防止する好ましい構成を採用しているが、第1測定端子2および第2測定端子3が一旦正常な接続状態になった後に未接続状態になる可能性が低いときには、第3検出部18を省く構成を採用することもできる。なお、この構成においては、基準電圧生成部15は、第1基準電圧Vr1および第2基準電圧Vr2の2種類の電圧を生成する構成とする。
また、上記の接地抵抗計1では、第2検出部17を備えて、第1測定端子2の活電線33への接続が第2検出部17によって検出されたときに、処理部19がその旨を出力部20に出力する好ましい構成を採用しているが、第1検出部16を備え、第2検出部17を備えていない構成を採用することもできる。この構成においても、スイッチ8は常態においてオフ状態であり、第1検出部16によって第1測定端子2が中性線32に正常に接続されていることが検出されたときに初めて、処理部19によってスイッチ8がオン状態に制御されるため、このスイッチ8のオン状態への移行前に第1測定端子2が活電線33に接続されたとしても、電流経路Aに流れる電流を保護抵抗7によって漏電ブレーカの感度電流未満に制限でき、停電の発生を防止することができる。
また、上記の接地抵抗計1では、電流供給部4を定電流源で構成しているが、交流定電圧源で構成することもできる。この構成では、スイッチ8がオン状態であって、かつ第1測定端子2および第2測定端子3が正常な接続状態において、交流定電圧源で構成される電流供給部4の出力電圧を、電流経路Aに流れる測定用電流I1が上記の感度電流未満の電流値となる定電圧に規定する。一例として、上記の例のように、電流制限抵抗5が2kΩであり、かつ合成抵抗(Rx+Ro)が2kΩであって、測定用電流I1として感度電流未満の2mAを供給するときには、この電流供給部4は、AC8V(=(2kΩ+2kΩ)×2mA)の交流定電圧源で構成する。また、この場合、分圧抵抗9,10の分圧比を上記の例と同じ1/10としたときには、基準電圧生成部15が生成する各基準電圧Vr1,Vr2,Vr3のうちの第1基準電圧Vr1については同じ電圧でよいが、第2基準電圧Vr2および第3基準電圧Vr3については、上記の定電流源で構成された電流供給部4の上限出力電圧がAC20Vであるのに対して、定電圧源で構成された電流供給部4の出力電圧がAC8Vであってより低い電圧であるため、より低い電圧に規定する。
この構成により、電流供給部4を定電圧源で構成した接地抵抗計においても、電流供給部4を定電流源で構成した上記の接地抵抗計1と同様の効果を奏することができる。
また、上記の接地抵抗計1では、自己復帰型リレー回路を用いてスイッチ8を構成しているが、ラッチ型リレー回路を用い、オン状態からオフ状態への制御、およびオフ状態からオン状態への制御の双方を処理部19が制御する構成を採用することもできる。また、上記の接地抵抗計1では、合成抵抗(Rx+Ro)の測定までを自動的に行えるように、処理部19がスイッチ8の制御を行う構成を採用しているが、このスイッチ8についてはマニュアル操作で、常態からオン状態に移行させる構成を採用することもできる。
1 接地抵抗計
2 第1測定端子
3 第2測定端子
4 電流供給部
7 保護抵抗
8 スイッチ
16 第1検出部
17 第2検出部
18 第3検出部
19 処理部
20 出力部
32 中性線
33 活電線
41 被測定接地極
A 電流経路
VM 電圧測定部

Claims (3)

  1. 商用電源ラインの中性線に接続される第1測定端子および大地に接地された被測定接地極に接続される第2測定端子間に測定用電流を供給する電流供給部と、
    前記測定用電流の供給に起因して前記第1測定端子および前記第2測定端子間に発生する端子間電圧を測定する電圧測定部と、
    前記測定用電流の電流値および前記端子間電圧の電圧値に基づいて、前記被測定接地極の接地抵抗と前記中性線の接地抵抗との合成抵抗を算出する抵抗算出処理を実行する処理部とを備えている接地抵抗計であって、
    前記電流供給部、前記第1測定端子および前記第2測定端子を含む前記測定用電流の電流経路に配設されて、前記第1測定端子が前記商用電源ラインの活電線に接続されたときに当該電流経路に流れる電流の電流値を予め規定された電流値以下に制限する保護抵抗と、
    前記保護抵抗に対して並列に接続されて、常態においてオフ状態にあると共に前記処理部の制御によってオン状態に移行して当該保護抵抗を短絡するスイッチと、
    前記スイッチが前記常態のときに前記第1測定端子の前記中性線への接続を前記端子間電圧に基づいて検出する第1検出部とを備え、
    前記処理部は、前記第1測定端子の前記中性線への接続が前記第1検出部によって検出されたときに、前記スイッチを制御してオン状態に移行させると共に前記抵抗算出処理を実行する接地抵抗計。
  2. 前記第1測定端子の前記活電線への接続を前記端子間電圧に基づいて検出する第2検出部を備え、
    前記処理部は、前記第1測定端子の前記活電線への接続が前記第2検出部によって検出されたときに、その旨を出力部に出力する請求項1記載の接地抵抗計。
  3. 前記スイッチがオン状態のときに前記第1測定端子および前記第2測定端子のうちの少なくとも一方の未接続状態を前記端子間電圧に基づいて検出する第3検出部を備え、
    前記処理部は、前記少なくとも一方の未接続状態が前記第3検出部によって検出されたときに、前記スイッチを制御してオフ状態に移行させる請求項1または2記載の接地抵抗計。
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