JP2001050998A - 極性を有する非線形素子を含む抵抗回路の抵抗値特定方法と測定装置およびそれを応用した配線接続チェッカ - Google Patents

極性を有する非線形素子を含む抵抗回路の抵抗値特定方法と測定装置およびそれを応用した配線接続チェッカ

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JP2001050998A
JP2001050998A JP11227419A JP22741999A JP2001050998A JP 2001050998 A JP2001050998 A JP 2001050998A JP 11227419 A JP11227419 A JP 11227419A JP 22741999 A JP22741999 A JP 22741999A JP 2001050998 A JP2001050998 A JP 2001050998A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ダイオードなど非線形素子を含む抵抗回路の抵
抗値の特定方法と測定装置およびそれを応用した配線接
続チェッカを得る。 【構成】被測定抵抗と極性を有する第一の非線形素子を
直列に接続し,その両端には第一の非線形素子と同一の
非線形素子を第一の非線型素子の極性とは逆向きに接続
した被測定回路に,第一の非線型素子の順方向に電流I
kを通じて回路両端の第一の電圧を測定し,次に第二の
非線形素子の順方向に電流Ikを通じて回路両端の第ニ
の電圧を測定し,第一と第二の電圧の絶対値の差電圧か
ら被測定抵抗の抵抗値を特定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本件の発明は,複数の系統を有す
る,配線系統の接続と,接続極性をチェックする方法と
装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来,建物の電気設備工事の竣工検査な
どにおいて,分電盤の負荷側の配線接続チェックは,分
電盤と配線接続端末側に人が分かれて分岐ブレーカ1回
路づつ声を掛け合いながら各々の配線が指定された分岐
ブレーカに接続されているか,また接続極性が正しいか
を,実際にブレーカを入り切りしながら電気を流してチ
ェックしていた。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら,例え
ば建物が集合住宅など,分電盤の設置数量がたくさんあ
る場合には,それぞれの分電盤全てについて分岐ブレー
カの負荷側の配線接続をチェックしていく必要があり,
非常に多くの時間と人手がかかる作業となっていた。分
電盤のみならず,電話線など配線が複数の系統に分かれ
て接続されているような場合は同様の問題があった。
【0004】そこで,本件出願人は,以前に特願平11
−91400号のような配線接続チェッカを発明した。
その方法は,それぞれの配線系統毎に,異なった値の抵
抗とダイオードの組み合わせ回路を接続しておき,系統
の端末から抵抗値とダイオードの接続極性を測定して,
その端末がどの系統に接続されているか,また正しい極
性で接続されているかどうかを測定できるようにして,
一人でも配線チェックができるようにしたものである。
【0005】しかしながら,特願平11−91400号
に示すような,抵抗とダイオードを組み合わせた回路の
抵抗値を外部から正確に測定することは,ダイオードの
両端に発生する順方向電圧が電流や温度により変化する
ため,簡単ではなかった。
【0006】
【本件発明の課題】そこで,本件発明の目的は,特願平
11−91400号に示すような,抵抗とダイオードの
組み合わせた回路を配線系統の一端末に接続して,残り
の端末から抵抗値とダイオードの極性を測定して,回路
の接続や極性をチェックするようなものにおいて,正確
に抵抗値を特定できる,すなわち,極性を有する非線形
素子を含む抵抗回路の抵抗値特定方法と測定装置およ
び,それを応用した配線接続チェッカを提供することを
課題としている。
【0007】
【課題を解決しようとするための手段】請求項1は,被
測定抵抗と極性を有する第一の非線形素子を直列に接続
し,該回路と並列的に第一の非線形素子と逆向きとした
該第一の非線型素子と同一の第二の非線形素子とを含む
被測定回路に,第一の非線型素子の順方向に電流Ikを
通じて被測定回路両端の第一の電圧を測定し,次に第二
の非線形素子の順方向に電流Ikを通じて被測定回路両
端の第ニの電圧を測定したとき,第一と第二の電圧に
は,前記被測定抵抗と第一の非線形素子と第二の非線形
素子によるもの以外の同一の電圧降下を含むように被測
定回路にはインピーダンスを配し,前記第一と第二の電
圧の大きさの差から被測定抵抗の抵抗値を特定すること
を特徴とした,極性を有する非線形素子を含む抵抗回路
の抵抗値特定方法を提供している。
【0008】請求項2は,被測定抵抗と極性を有する第
一の非線形素子を直列に接続し,その両端には第一の非
線形素子と同一の非線形素子を第一の非線型素子の極性
とは逆向きに接続した被測定回路に,第一の非線型素子
の順方向に電流Ikを通じて回路両端の第一の電圧を測
定し,次に第二の非線形素子の順方向に電流Ikを通じ
て回路両端の第ニの電圧を測定し,第一と第二の電圧の
大きさの差から被測定抵抗の抵抗値を特定することを特
徴とする,請求項1の極性を有する非線形素子を含む抵
抗回路の抵抗値特定方法を提供している。
【0009】請求項3は,被測定抵抗と極性を有する第
一の非線形素子を直列に接続し,その両端には第一の非
線形素子と同一の非線形素子を第一の非線型素子の極性
とは逆向きに接続し,さらに保護抵抗を直列に接続した
被測定回路に,第一の非線型素子の順方向に電流Ikを
通じて回路両端の第一の電圧を測定し,次に第二の非線
形素子の順方向に電流Ikを通じて回路両端の第二の電
圧を測定し,第一と第二の電圧の大きさの差から被測定
抵抗の抵抗値を特定することを特徴とする,請求項1の
極性を有する非線形素子を含む抵抗回路の抵抗値特定方
法を提供している。
【0010】請求項4は,被測定抵抗と保護抵抗と極性
を有する第一の非線形素子を直列に接続し,その両端に
は前記保護抵抗と同一の保護抵抗に第一の非線形素子と
同一の非線形素子を第一の非線型素子の極性とは逆向き
に直列に接続した回路を接続して被測定回路とし,該被
測定回路に第一の非線型素子の順方向に電流Ikを通じ
て回路両端の第一の電圧を測定し,次に第二の非線形素
子の順方向に電流Ikを通じて回路両端の第二の電圧を
測定し,第一と第二の電圧の大きさの差から被測定抵抗
の抵抗値を特定することを特徴とする,請求項1の極性
を有する非線形素子を含む抵抗回路の抵抗値特定方法を
提供している。
【0011】請求項5は,前記極性を有する非線形素子
はダイオードであることを特徴とする,請求項1から4
の極性を有する非線形素子を含む抵抗回路の抵抗値特定
方法を提供している。
【0012】請求項6は,前記電流Ikを発生する定電
流発生手段と,前記被測定回路に流す電流Ikの方向を
切りかえる電流方向切替手段と,前記被測定回路の両端
の電圧を測定する電圧測定手段と,前記電流Ikの方向
毎に電圧測定手段が測定した測定電圧の大きさの差から
前記被測定抵抗の抵抗値を請求項1から5の方法で特定
するとともに,前記電流Ikの方向と前記電圧測定手段
の測定電圧の大小から前記被測定回路と本装置の接続極
性を判定する計算手段と,計算手段の計算・判定結果を
表示する表示手段から成ることを特徴とする,極性を有
する非線形素子を含む抵抗回路の測定装置を提供してい
る。
【0013】請求項7は,請求項6の定電流発生手段と
被測定回路の間にはインピーダンスを配し,電圧測定手
段は前記被測定回路とインピーダンスの両端の電圧を測
定して,計算手段は前記電流Ikの方向毎に電圧測定手
段が測定した測定電圧の大きさの差から前記被測定抵抗
の抵抗値を請求項1から5の方法で特定するとともに,
前記電流Ikの方向と前記電圧測定手段の測定電圧の大
小から前記被測定回路と本装置の接続極性を判定する計
算手段と,計算手段の計算・判定結果を表示する表示手
段から成ることを特徴とする,極性を有する非線形素子
を含む抵抗回路の測定装置を提供している。
【0014】請求項8は,請求項6または7において,
計算手段は,前記電圧測定手段の電圧測定値が電流切替
手段を切替えても一定で,第一の閾値より低い場合は回
路ショートと判定し,第二の閾値より高い場合は回路オ
ープンと判定する機能を有し,表示手段は計算手段の計
算・判定結果を表示する手段を備えたことを特徴とす
る,極性を有する非線形素子を含む抵抗回路の測定装置
を提供している。
【0015】請求項9は,前記計算手段は,差動増幅器
とマイコンで構成され,前記電圧測定手段は現在電圧測
定回路と電圧ホールド回路から構成されて,電圧ホール
ド回路は,前記電流方向切替手段が一旦ある方向に切替
えられたときに前記定電流発生手段の出力端の電圧をサ
ンプルホールドするとともに,次に電流方向切替え手段
が他の方向に切替えられても先の電圧をホールドし続
け,再度電流方向切替手段が切替えられると改めて前期
低電流発生手段の出力端の電圧をサンプルホールドする
ようにし,前記差動増幅器は,現在電圧測定回路と電圧
ホールド回路の出力電圧差を出力して,マイコンは,該
差動増幅器の出力電圧から被測定抵抗の抵抗値を特定す
るようにしたもので,マイコンは,電圧ホールド回路が
電圧をサンプルホールドしている時間中で,電流方向切
替手段の切替方向が切替わった前後の現在電圧測定回路
の出力電圧を監視し,切替わり前の電圧より切替わり後
の電圧の方が高ければ,被測定回路の本測定装置への接
続極性は正しいと判定するとともに被測定抵抗の抵抗値
を特定するが,現在電圧測定回路の出力電圧が電流方向
切替の前後で,切替わり前の電圧より切替わり後の電圧
の方が低ければ,被測定回路の本装置への接続極性が誤
りであると判定するとともに電流方向切替手段の切替え
はそのままで,電圧ホールド手段は,改めて定電流出力
回路の出力端の電圧をサンプルホールドしなおして,次
に電流方向切替手段の切替え方向を切替えた後,差動増
幅器の出力電圧から被測定抵抗の抵抗値を特定し,表示
手段は抵抗値の特定結果と被測定回路の接続極性の判定
結果を表示することを特徴とする,請求項6または7ま
たは8の極性を有する非線形素子を含む抵抗回路の測定
装置を提供している。
【0016】請求項10は,請求項9において,差動増
幅器の入力には電圧嵩上げ回路を有し,差動増幅器の出
力電圧は,現在電圧測定回路の出力電圧から電圧ホール
ド回路の出力電圧を差し引き更に電圧嵩上げ回路による
嵩上げ電圧を含んだもので,且つ該嵩上げ電圧は,差動
増幅器のオフセット出力電圧より大きくしたものである
ことを特徴とする請求項9の極性を有する非線形素子を
含む抵抗回路の測定装置を提供している。
【0017】請求項11は,前記計算手段は,差動増幅
器とマイコンで構成され,前記電圧測定手段は現在電圧
測定回路と電圧ホールド回路から構成されて,電圧ホー
ルド回路は,前記電流方向切替手段が一旦ある方向に切
替えられたときに前記定電流発生手段の出力端の電圧を
サンプリングするとともに,次に電流方向切替え手段が
他の方向に切替えられてもサンプリングした電圧をホー
ルドし続け,再度電流方向切替手段が切替えられると改
めて前期低電流発生手段の出力端の電圧をサンプルホー
ルドするようにし,前記差動増幅器には,現在電圧測定
回路と電圧ホールド回路の出力電圧と嵩上げ電圧を入力
し,現在電圧測定回路の出力電圧から電圧ホールド回路
の出力電圧を引いて嵩上げ電圧を加えるようにするとと
もに,嵩上げ電圧は他の入力電圧がないとき差動増幅器
の出力電圧が電源電圧の1/2になる値として,マイコ
ンは,電圧ホールド回路が電圧をホールドしている時間
中で,差動増幅器の出力電圧を取り込み,出力電圧が電
源電圧の1/2であるときを現在電圧測定回路の出力電
圧と電圧ホールド回路の出力電圧の差をゼロボルトと認
識するよう構成し,差動増幅器の出力電圧から,被測定
抵抗の抵抗値の特定と,被測定回路の接続極性を判定す
るとともに,表示手段は,被測定抵抗値の特定結果と被
測定回路の接続極性を表示することを特徴とする,請求
項6から8の極性を有する非線形素子を含む抵抗回路の
測定装置を提供したものである。
【0018】請求項12は,請求項6から10に示す抵
抗値特定装置において,切替手段が被接続回路に対する
電流Ikの方向を切り替えない間に電圧測定手段の出力
が変動を繰り返している場合,計算手段は,被測定回路
の両端にAC電圧が重畳していると認識し,表示手段は
AC電圧が重畳していることを表示する手段を備えたこ
とを特徴とする,極性を有する非線形素子を含む抵抗回
路の測定装置を提供している。
【0019】請求項13は,請求項8に示す抵抗値特定
装置において,電流方向切替え手段の方向を切替えるた
びに,計算手段がショート・オープンを交互に判定した
場合,被測定回路の両端にDC電圧が重畳していると認
識し,表示手段はDC電圧が重畳していることを表示す
る手段を備えたことを特徴とする,極性を有する非線形
素子を含む抵抗回路の測定装置を提供している。
【0020】請求項14は,請求項6から13におい
て,前記計算手段は,前記差電圧と前記電流Ikの値か
ら,前記被測定抵抗の値を計算し,前記表示手段は計算
した抵抗値を表示することを特徴とする,極性を有する
非線形素子を含む抵抗回路の測定装置を提供している。
【0021】請求項15は,互いに独立した複数の回路
系統ごとに,被測定抵抗の値を変えた請求項1から5に
示すいずれかの被測定回路を系統の端末に接続し,請求
項6〜13に示すいずれかの測定装置を残りの端末に接
続して被測定回路の被測定抵抗値の特定と接続極性を測
定することで,回路系統の接続間違いと,極性の接続間
違いをチェックすることを特徴とする配線接続チェッカ
を提供したものである。
【0022】
【作用】請求項1から5に示す方法により,被測定抵抗
と極性を有する非線形素子を組み合わせた回路でも,被
測定抵抗値を正確に特定できる。また被測定回路の非線
形素子の接続極性も判定できる。
【0023】請求項6,7に示す手段により,請求項1
から5に示す被測定回路の被測定抵抗値の特定と非線形
素子の接続極性を測定可能な測定装置を提供できる。
【0024】請求項8に示す手段により,請求項6,7
に示す作用に加えて,被測定回路のショートあるいはオ
ープンも判別し表示できる測定装置を提供できる。
【0025】請求項9に示す手段により,請求項6から
8に示す測定装置の計算手段に差動増幅器を用いて安価
に構成することができる。
【0026】請求項10に示す手段により,請求項9に
示す作用に加えて,測定誤差の少ない測定装置を提供で
きる。
【0027】請求項11に示す手段により,請求項6か
ら8に示す測定装置の計算手段に差動増幅器を用いて安
価に構成することができる。
【0028】請求項12に示す手段により,被測定回路
の両端にAC電圧が重畳して,測定が正常に行われてい
ないことを表示する測定装置を提供できる。
【0029】請求項13に示す手段により,被測定回路
の両端にDC電圧が重畳して,測定が正常に行われてい
ないことを表示する測定装置を提供できる。
【0030】請求項14に示す手段により,被測定抵抗
の抵抗値を測定表示することが可能な測定装置を提供で
きる。
【0031】請求項15に示す手段により,回路系統の
接続と極性の接続がが正しく行われているかどうかをチ
ェックする装置を提供することができる。
【0032】
【実施例の説明】図1は特願平11−91400号に例
示した被測定回路の回路図例である。この被測定回路を
図4に示すように分電盤の分岐ブレーカS1〜Sn毎
に,抵抗値Rxを替えて1〜nのように接続し,各分岐
ブレーカに接続されている端末のコンセントなどから測
定装置P1で被測定回路の抵抗値を特定し,その端末コ
ンセントがS1〜Snの分岐ブレーカのどれに接続され
ているかを判断するものである。
【0033】また,各分岐ブレーカの接続は図の左極が
極Eに,図の右極が極Lに接続されているが,被測定回
路1〜nの全てについて,分岐ブレーカの左右極に対し
ての図1のダイオードの向きを統一して接続しておけ
ば,測定装置P1で,被測定回路に流れる電流の方向を
見ることで,例えばコンセントのE極側が分岐ブレーカ
の左極(すなわち極E側)に接続されているかどうかも
判断できる。
【0034】図1に示す被測定回路の抵抗値を外部から
測定するには,ダイオードの向きに対して順方向の電流
を通じて,被測定回路の両端の電圧を測定し,該電圧と
電流から抵抗値を計算する方法が考えられるが,この被
測定回路にはダイオードが入っており,電流を通じた場
合0.数V程度の順方向電圧と呼ばれる特有の電圧が発
生する。従って,先の電圧と電流から抵抗値を計算する
場合には,電圧からダイオードの順方向電圧を差し引い
て行う必要があるが,ダイオードの順方向電圧は,流す
電流や温度によって変化するので,従来正確な測定がで
きなかった。
【0035】以下,本件発明の実施例について,図面を
もとに説明する。図2は本件発明請求項1の一実施態様
である請求項2の実施例である。Rxは被測定抵抗で,
第一のダイオードD1と直列に接続されている。D2は
第二のダイオードで,第一のダイオードD1と同一規格
の部品を用い,第一のダイオードD1とは反対向きの極
性として,先の被測定抵抗Rxと第一のダイオードD1
の回路の両端に接続してあり,Rx,D1,D2で被測
定回路を構成する。
【0036】次に,図2の被測定回路における被測定抵
抗Rxの抵抗値の測定方法について説明する。図2にお
いて,まず極Lから極Eに向けて電流Ikを流す。その
ときの極Lと極Eの間の電圧降下VLは第一のダイオー
ドD1の順方向電圧VD1と被測定抵抗Rxの電圧降下
VRxの合計値となる。次に極Eから極Lに向けて電流
Ikを流す。そのときの極Lと極Eの間の電圧降下VE
は第二のダイオードD2の順方向電圧VD2と等しくな
るが,VD1とVD2はD1とD2に用いる部品が同一
であり,電流Ikが等しく,また周囲温度も等しいの
で,ほぼ同一となり,VLとVEの大きさの差がほぼ被
測定抵抗Rxの電圧降下VRxとなり電圧VRxから被
測定抵抗Rxの抵抗値を正確に特定することができる。
ここに特定という用語を用いたのは,電流Ikを常に同
一としておけば,被測定抵抗を変化させた場合,被測定
抵抗の変化に比例して前記電圧VLとVEの差が変化す
るからであり,電流Ikを1mAとしておいて,VLと
VEの差が1Vであった場合は,被測定抵抗は1kΩで
あると特定できるからである。
【0037】次に請求項1の別の実施態様である,請求
項3と4の実施例について,図3により説明する。図3
の(a)は請求項2の実施例であり,(b)は請求項3
の実施例であるが,いずれも,請求項1に対し,第二の
ダイオードD2の保護用抵抗R1もしくはR2を追加し
た例で,図4の極Lと極Eの間に商用AC100Vが印
加され,分岐ブレーカS1からSnまでが入りの状態の
とき,間違えて被測定回路を1からnのように接続した
場合でも,第二のダイオードD2を通じてショート電流
が流れず,安全な被測定回路を構成することができるよ
うにしたものである。
【0038】図3(a)(b)のいずれの例でも,図2
と同様の方法で被測定抵抗Rxの値を特定することがで
きる。すなわち,極Lから極Eに向けて電流Ikを流し
た場合のVLと極Eから極Lに向けて電流Ikを流した
場合のVEの大きさの差が被測定抵抗Rxで生じる電圧
降下VRxとなる。なお,図3(a)(b)以外でも,
VLとVEの電圧に,電流IkによりD1,Rx,D2
で生じる電圧降下以外で,同一な電圧降下が含まれるよ
う抵抗成分を被測定回路中に構成すれば,本件発明の方
法は適用できる。また,図3(b)の第一のダイオード
D1側に接続されるR2と第二のダイオードD2側に接
続されるR2は同一の抵抗値を用いるものとする。ま
た,図3のR1とR2は抵抗器である必要はなく,コイ
ルなどのインピーダンスでも差し支えない。
【0039】以上の図1から図3はダイオードを用いた
場合の例であるが,極性を有し,非線型の素子であれ
ば,ダイオードでなくても同様の効果があることは言う
までもない。
【0040】図5は請求項6,7の実施例である。図5
において測定装置は電流Ikを発生する定電流発生手段
と電流方向切替手段と電圧測定手段と計算手段および表
示手段から構成される。R4とR5は請求項7に示され
るインピーダンスで,請求項6では有無を問わない。
【0041】図5において,被測定回路は図2の場合の
例となっているが,図3のようにしたものでも差し支え
ない。図5において系統配線は,例えば図4の分電盤の
分岐ブレーカS1から抵抗値測定装置P1を接続する端
末,例えばコンセントまでの配線を意味している。
【0042】定電流発生手段は,予め定められた電流I
kを発生する。電流方向切替手段は,スイッチSC1と
SC2によって構成され,切替方向a側,b側はSC1
とSC2を同時に計算手段により制御されて切替えられ
る。電圧測定手段は,定電流発生手段の出力端の電圧を
測定するが,SC1とSC2がa側にあるときとb側に
あるときの電圧を計算手段に出力する。計算手段は,次
に示すように,SC1とSC2がa側にあるときとb側
にあるときの電圧測定手段の出力電圧から被測定抵抗R
xの値を特定するとともに,被測定回路の接続極性を判
定し,表示手段は計算手段の抵抗値計算結果と接続極性
判定結果を表示する。
【0043】図6にSC1とSC2がa側に切替られて
いるときの,電圧測定手段が計測する電圧の関係を示
す。定電流発生手段の出力電流IkはSC1からR4,
D1,Rx,R5の順で流れ,定電流発生手段の出力端
の電圧Va=VR4+VD1+VRx+VR5となる。
次に図7にSC1とSC2がb側に切り替えられている
ときの,電圧測定手段が計測する電圧の関係を示す。定
電流発生手段の出力電流IkはSC2からR5,D2,
R4の順で流れ,定電流発生手段の出力端の電圧Vb=
VR5+VD2+VR4となる。
【0044】図5に示す計算手段は,Va−Vbを計算
する。VR4とVR5はVaとVbの電圧成分に均等に
あるので,Va−Vb=VRx+VD1−VD2となる
が,D1とD2は同一の規格部品を用い,しかも隣接し
て配置しておけば,電流Ikが同一で周囲温度がほぼ同
一となり,VD1とVD2はほぼ同一の電圧となるので
Va−Vb=ほぼVRxとみなすことができる。次に計
算手段は電圧VRxから被測定抵抗Rxの値を特定す
る。
【0045】仮に図6と図7において,SC1とSC2
に対する被測定回路の接続極性が反対であった場合,S
C1とSC2がa側に切替えられているときの電圧Va
=VR5+VD2+VR4となり,またb側に切替えら
れているときの電圧Vb=VR4+VD1+VRx+V
R5となるので,Va−Vb=−VRxとなり,結果が
−の値となる。したがって,計算結果が+の値をとる
か,−の値をとるかで,被測定回路のSC1とSC2に
対する接続極性を判定することができる。計算結果が+
のときを接続極性が正しいと設定しておけば,−の結果
がでたときは,接続極性が誤りであると判定することが
できる。表示手段は,計算手段の計算結果と判定結果か
ら,被測定抵抗Rxの値を特定するとともに被測定回路
の接続極性が正しいかどうかを表示する。なお,SC1
とSC2の切替え方向により,被測定回路とR4,R5
の両端から見た場合,電圧VaとVbには極性が生じる
が,定電流発生手段の出力端では,常に+方向の電圧と
なっており,Va−Vbを計算することで大きさの差を
計算できる。従って本例以外の方法として,電圧測定手
段は,R4とSC1の間とR5とSC2の間の端子間の
電圧をどちらか一方を基準として測定することが考えら
れるが,その場合VaとVbは極性を含むため絶対値化
されて差をとる必要がある。
【0046】また,図5において,系統配線の工事ミス
などにより,SC1側の系統配線とSC2側の系統配線
がショートしていた場合,図6における電圧Vaと図7
における電圧Vbは同一の値となり,しかもショートし
ていない場合の図7のVbよりVD2だけ低い値となる
ので,配線が正常に接続され被測定回路が正常に接続さ
れている場合は現れることのない低い電圧を第一の閾値
として電圧測定手段の出力電圧と比較することにより,
計算手段は配線系統がショートしているという判定を行
うことができる。
【0047】さらに,図5において,系統配線の工事ミ
スなどにより,系統配線が断線していた場合は,図6に
おける電圧Vaと図7におけるVbは同一の値となり,
しかも断線していない場合の図6における電圧Vaより
ずっと高い値を示すから,配線が正常に接続され被測定
回路が正常に接続されている場合は現れることのない高
い電圧を第二の閾値として,電源電圧測定手段の出力電
圧と比較することにより,計算手段は配線系統が断線し
ているという判定を行うことができる。表示手段は,計
算手段が系統配線のショートまたは断線を判定した場合
は,それぞれ特定した抵抗値の代わりに記号などで表示
することができる。
【0048】したがって,図4に示すような,配線系統
の場合,分岐ブレーカS1からSnまでの極E側に図2
に示す被測定回路の極E側を接続するように決めてお
き,しかも分岐ブレーカに接続する被測定回路の被測定
抵抗Rxの値を例えばS1の分岐ブレーカに接続する被
測定回路1には1kΩを,S2の分岐ブレーカに接続す
る被測定回路2には2kΩを用い,測定装置P1のSC
2側を配線系統末端の左側に必ず接続するようにしてお
けば,配線系統の末端たとえばコンセントなどから,測
定装置を用いて,抵抗値を特定し,例えば特定結果が1
kΩであれば1番目の分岐ブレーカに接続されていると
いうように,そのコンセントは何番目の分岐ブレーカに
接続されているか,またコンセントの左極は正しく極E
側に接続されているかを判定できる。さらに,その配線
系統がショートや断線といった工事のミスがないかどう
かも判定できる。
【0049】なお,図5から図7に示すR4とR5は,
定電流発生回路の保護用インピーダンスであり,なくて
も本件発明には差し支えない。
【0050】図8,9は,請求項12の実施例の説明図
である。図4において,極Eと極L間に商用AC100
Vの電圧が印加されており,しかも分岐ブレーカS1か
らSnが図のようには切りになっていない状態で,被測
定回路1からnを接続し,測定装置P1を系統端末に接
続して測定を開始した場合,測定装置の電圧測定手段
は,定電流発生手段からの電流Ikにより発生する電圧
以外に,AC100Vの電圧影響を受けた電圧を測定す
ることになり,本来の抵抗値Rxの特定を正しく行うこ
とができない。
【0051】図8において,DD1とDD2は,被測定
回路の両端間にAC100Vなどの電圧が重畳している
場合の測定装置の保護用ダイオードであり,R10,R
12,X10,X12は該ダイオードの保護用インピー
ダンスである。図8の被測定回路の両端間に商用AC1
00Vが印加された場合,電圧測定手段の測定電圧は,
商用AC100VをDD1,DD2でクランプされた電
圧でしかも商用ACに応じた周期の図9のような矩形波
となる。対してSC1とSC2のa側,b側の切替え周
期は計算手段の計算や判定処理にかかる時間などから,
通常,商用ACの周期よりずっと遅くなるので,SC
1,SC2の切替えがa側あるいはb側に接続されてい
る時間のなかで,電圧測定手段の出力電圧は図9のよう
に継続して変化する。計算手段は,SC1とSC2の切
替時間の最中に電圧測定手段の出力電圧が図9のように
継続して変化している場合,測定している配線系統にA
C電圧が重畳していると判定できる。計算手段の判定に
もとづき表示手段はAC電圧の重畳を表示して,測定装
置の測定が正しく行われていないことを表示することが
できる。
【0052】また,被測定回路の両端間にDC110V
などの電圧が重畳している場合は,図8において,電圧
測定手段の測定電圧は,DC110VをDD1,DD2
でクランプされた電圧を,SC1とSC2で極性を切替
えたものとなり,図10の電圧波形の低いときの電圧値
は,前記ショート状態の電圧に,電圧波形の高いときの
電圧値は前記断線状態の電圧となるので,SC1とSC
2がa側とb側で切替えらるタイミングで計算手段の判
定がショート・オープンを繰り返すときは,測定してい
る配線系統にDC電圧が重畳していることを判定でき,
表示手段はDC電圧の重畳を表示して測定装置の測定が
正しく行われていないことを表示することができる。ま
た,図8において,DC110Vの印加極性が逆転した
場合は,図10のSC1とSC2の切替え方向に対して
電圧測定手段の出力電圧はショートとオープンが逆転し
て現れるので,DCの印加極性も判別することが可能と
なる。
【0053】図11は,請求項9の実施例であり,前記
VaとVbの差電圧を差動増幅器を用いて得るようにし
た場合の例である。図11において,差動増幅回路は,
SC1とSC2がa側に切替えられている場合のVa
と,SC1とSC2がb側に切替えられている場合のV
bの差をVaからVbを引いて出力するが,被測定回路
のSC1とSC2への接続極性が逆となっている場合,
Vbの方がVaより大きくなって,計算上は−となる。
しかしながら,差動増幅器の出力は電源が図のように+
側のみの場合,差動増幅器の出力は0Vとなって正確な
差電圧を出力できない。もしも差動増幅器の出力を計算
上と同じ−の値にするには,アースの電位に対し,図の
+側の電源とは別途に−側の電源が必要になったり,正
負の値を読むことのできるAD変換回路を設けるなど回
路が複雑になる。請求項9は,被測定回路のSC1とS
C2への接続極性が図11とは逆になっている場合でも
電源は単純な+側電源だけで,なおかつAD変換回路な
ど使用することなしに,差動増幅器を用いて,VaとV
bの差電圧を正確に出力できるようにしたものである。
【0054】図11において,電圧測定手段は現在電圧
測定回路と電圧ホールド回路から構成される。また計算
手段は差動増幅回路とマイコンから構成される。現在電
圧測定回路は,定電流発生手段の出力端の電圧を常時測
定している。SC1とSC2がb側からa側に切替わっ
た場合,現在電圧測定回路はa側に切替わったときの電
圧を出力しているが,電圧ホールド回路は,マイコンの
指示により,SC1とSC2がb側にあったときの電圧
をサンプリングしa側に切替わっても,再度次にb側に
切替わるまでホールドして出力している。差動増幅回路
は,現在電圧測定回路と電圧ホールド回路の電圧差を出
力するが,並行してマイコンは,SC1とSC2がb側
にあるときの現在電圧測定回路の出力値とa側に切替え
られたときの現在電圧測定回路の出力値を比較し,a側
に切替えられたときの出力値のほうが大きいときは,被
測定回路の接続極性が正しいと判断し,b側にあるとき
の出力値のほうが大きいときは間違いであると判断す
る。接続極性が正しいと判断したときは,マイコンは,
a側に切替えられているときの差動増幅回路の出力を取
り込むよう,マイコン内部のフローを構成し差動増幅回
路の出力電圧から被測定抵抗の抵抗値を特定し,接続極
性が正しいという判定結果と,被測定抵抗Rxの特定値
を表示手段に出力し,表示する。
【0055】マイコンが被測定回路の接続極性が間違い
であると判断したときは,SC1とSC2はa側に切替
えられたままとしておき,電圧ホールド回路にa側に切
替えられているときの定電流発生手段の出力端部の電圧
をサンプリングさせ,次にb側に切替えて,b側にある
ときの現在電圧測定回路の出力電圧値と電圧ホールド回
路の出力電圧値の差,すなわち差動増幅回路の出力値を
取り込んで被測定回路の被測定抵抗Rxの値を特定し
て,表示手段で被測定回路の接続極性が間違いであるこ
とと,抵抗Rxの特定結果を表示する。このようにすれ
ば,電源に+側と−側の2種類を用意することや,AD
変換回路を用意することなく,被測定回路の接続極性が
間違いである場合でも,被測定抵抗の抵抗値を特定でき
る。図12と図13は以上の動作を説明したタイムチャ
ートである。
【0056】図14と15は,より,測定精度を向上さ
せるための請求項10の実施例である。図11における
差動増幅回路に用いる差動増幅器には,一般的にオフセ
ットと呼ばれる電圧のずれ要因が含まれている。すなわ
ち差動増幅器の入力がゼロの場合,出力がゼロとならな
い現象であり,そのまま測定誤差として現れる。通常
は,差動増幅器を用いる場合は,半固定抵抗などを回路
に付加して,入力がゼロのとき出力がゼロとなるよう組
立工程で調整するオフセット調整と呼ばれる操作を行っ
ている。本発明では,半固定抵抗を用いることなく,部
品コストと組み立てコストを最小で,測定誤差のない装
置を提供しようとするものである。
【0057】図14において,差動増幅回路の入力に
は,現状電圧測定回路の出力値と電圧ホールド回路の出
力値の差を電圧Vkだけ嵩上げする電圧嵩上げ回路を有
している。電圧ホールド回路は,SC1とSC2がb側
にあるときのVEをサンプリングし,次にSC1とSC
2がa側に切替えられ,再度b側に切替えられるまでホ
ールドしつづける。SC1とSC2がb側にあるとき,
現状電圧測定回路の出力と電圧ホールド回路の出力はと
もにVEとなっており,このときの差動増幅器の出力電
圧V1はVE−VE+Vk+Vgとなる。ここにVgは
差動増幅回路のオフセット調整をしないことによる測定
誤差であり,+の値であることもあるし,−の値になる
こともある。次にSC1とSC2の切替えがa側になっ
た場合,現状電圧測定回路の出力電圧はVLとなるが,
電圧ホールド回路の出力電圧はSC1とSC2の切替え
がb側のときの電圧をホールドしているので,そのとき
の作動増幅器の出力V2はVL−VE+Vk+Vgとな
る。
【0058】計算手段は,SC1とSC2がb側にある
ときの作動増幅器の出力V1とa側にあるときの作動増
幅器の出力V2をそれぞれ取り込み,V2−V1を計算
する。V1中VE−VEはゼロとなり,V1中Vk+V
gはV2中に同一に含まれているので,結果的にV2−
V1はVL−VEとなり嵩上げ電圧Vkと作動増幅器の
オフセット誤差Vgを含まない値とすることができる。
ここで,vgが+の値をとっているときは,嵩上げ電圧
Vkは必要ないが,−の値であるときは,嵩上げ電圧V
kがない場合,作動増幅器の電源は+側のみであるの
で,V1は計算上−の値となるが,作動増幅器の出力電
圧はゼロとなって作動増幅器のオフセット誤差Vgが見
かけ上ない値を出力してしまう。しかしV2側はVL−
VEが+の値であるので,作動増幅器の出力にはオフセ
ット誤差Vg分少ない電圧を出力することになり,V2
−V1の出力にオフセット誤差Vgを含んでしまうが,
嵩上げ電圧Vkをオフセット誤差電圧Vgに対して十分
大きい値とすることにより,作動増幅器のオフセット誤
差が+であっても−であっても,誤差の影響を含まずに
VLとVEの差を出力して,正確な被測定抵抗の抵抗値
を算出できる。
【0059】請求項11の発明の実施例を,図14を用
いて説明する。図14は請求項10の実施例として説明
したが,請求項11でもほぼ同様の図となるので,同一
の図を用いて説明する。図14において,現在電圧測定
回路と電圧ホールド回路は,請求項10と同一の動作を
する。また差動増幅回路と電圧嵩上げ回路も請求項10
と同一であるが,嵩上げ電圧値は現在電圧測定回路と電
圧ホールド回路の出力電圧がない状態で,差動増幅回路
の出力電圧が,差動増幅回路の電源電圧の1/2になる
ような電圧としている。マイコンは,差動増幅回路の出
力電圧が差動増幅回路の電源電圧の1/2であるときを
ゼロボルトと置き換えて認識するよう構成されている。
【0060】このように構成すると,請求項9で説明し
た方法によらずに,被測定回路の接続極性が測定器に対
して逆極性で接続されていても,被測定抵抗の抵抗値の
特定と,被測定回路の接続極性の正誤を判定できる。ま
ず,図14のように,被測定回路が測定装置に対して正
しい極性で接続されている場合を説明する。SC1とS
C2がbの極性で切替えられている際に,電圧ホールド
回路は,定電流測定手段の出力端の電圧をサンプリング
し,aの極性に切替わった際に,マイコンは差動増幅回
路の出力電圧を取り込むが,現在電圧測定回路の出力電
圧より,電圧ホールド回路の出力電圧の方が低いので,
差動増幅回路の出力電圧は,差動増幅回路の電源電圧の
1/2の電圧よりも現在電圧測定回路の出力電圧と電圧
ホールド回路の出力電圧の差分高い電圧を出力してい
る。マイコンは差動増幅回路の電源電圧の1/2をゼロ
ボルトと置き換えて認識するので,差動増幅回路の出力
電圧をマイコンは現在電圧測定回路の出力電圧と電圧ホ
ールド回路の出力電圧の差は+の極性であると認識す
る。マイコンは差電圧から,被測定抵抗の値を特定する
とともに,極性が+の電圧であるので,接続極性は正し
いと判定することができる。
【0061】次に,図14とは,逆の極性で被測定回路
が接続されている場合について説明する。SC1とSC
2がbの極性で切替えられている際に,電圧ホールド回
路は,定電流測定手段の出力端の電圧をサンプリング
し,aの極性に切替わった際に,マイコンは差動増幅回
路の出力電圧を取り込むが,現在電圧測定回路の出力電
圧より,電圧ホールド回路の出力電圧の方が高いので,
差動増幅回路の出力電圧は,差動増幅回路の電源電圧の
1/2の電圧よりも現在電圧測定回路の出力電圧と電圧
ホールド回路の出力電圧の差分低い電圧を出力してい
る。マイコンは差動増幅回路の電源電圧の1/2をゼロ
ボルトと置き換えて認識するので,差動増幅回路の出力
電圧をマイコンは現在電圧測定回路の出力電圧と電圧ホ
ールド回路の出力電圧の差は−の極性であると認識す
る。マイコンは差電圧から,被測定抵抗の値を特定する
とともに,極性が−の電圧であるので,接続極性は誤り
であると判定することができる。請求項11の欠点は,
請求項10が被測定抵抗値の特定にゼロから+の電源電
圧の一杯を使用できることに対し,請求項11では,電
源電圧の1/2しか使用できない。したがって被測定抵
抗値の特定精度が請求項10の場合に比べ1/2に落ち
てしまうことである。
【0062】また,請求項14に示すように,図5,図
8,図11,図14に示す計算手段は,被測定抵抗Rx
による電圧降下と電流値Ikから抵抗値そのものを計算
して出力することもできるできる。この場合,電流値I
kは測定して求めてもよいし,予め定電流発生手段の出
力電流を計算しておいてその値を使用してもよい。
【0063】また,実施例の説明中,一貫して,図2,
図3の極E側が図4の極E側に接続した極性を正しい接
続極性として説明したが,図2,図3の極L側を図4の
極E側に接続してもよく,本文の説明は図2と図3の被
測定回路と図4の配線系統の接続極性について限定を加
えるものではない。接続極性の正誤は,本発明の実施に
おいて,ただ単に図4の配線系統の極Eと極L側に対し
て,図2,3に示す被測定回路の極性をいずれかに統一
して接続し,接続した被測定回路の極性に応じて,図
5,図8,図11,図14のSC1側とSC2側のどち
らを,図4に示す配線系統の極E側に接続するかを約束
事として定めて測定することで判定される。
【0064】
【発明の効果】請求項1から5に示す発明は,被測定抵
抗と極性を有する非線形素子を組み合わせた回路でも,
被測定抵抗値を正確に特定できる。また被測定回路の非
線形素子の接続極性も判定できる方法を提供できるとい
う効果を有する。
【0065】請求項6,7に示す発明は,請求項1から
5に示す被測定回路の被測定抵抗値の特定と非線形素子
の接続極性を測定可能な測定装置を提供できるという効
果を有する。
【0066】請求項8に示す発明は,請求項6,7に示
す効果に加えて,配線系統のショートあるいはオープン
も認識し表示できる測定装置を提供できるという効果を
有する。
【0067】請求項9に示す発明は,請求項6から8に
示す計算手段に差動増幅器を用いて測定装置を安価に構
成できるという効果を有する。
【0068】請求項10に示す発明は,請求項9に示す
効果に加えて,被測定抵抗値の特定を精度よく行え,安
価な測定装置を提供できるという効果を有する。
【0069】請求項11に示す発明は,請求項6から8
に示す計算手段に差動増幅器を用いて測定装置を安価に
構成できるという効果を有する。
【0070】請求項12に示す発明は,被測定回路にA
C電圧が印加されている場合も認識し,測定が正しく行
えないということを表示できる測定装置を提供できると
いう効果を有する。
【0071】請求項13に示す発明は,被測定回路にD
C電圧が印加されている場合も認識し,測定が正しく行
えないということを表示できる測定装置を提供できると
いう効果を有する。
【0072】請求項14に示す発明は,被測定抵抗の抵
抗値を測定できる,測定装置を提供できるという効果を
有する。
【0073】請求項15に示す発明は,回路系統の接続
間違いや,接続極性をチェックできる配線接続チェック
装置を提供できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の発明による被測定回路の図
【図2】本件発明の請求項2による被測定回路と抵抗値
測定方法の実施例の図
【図3】本件発明の請求項3,4による被測定回路と抵
抗値測定方法の実施例の図
【図4】本件発明の請求項15による配線接続チェッカ
の使用例の図
【図5】本件発明の請求項6,7による抵抗値測定装置
の実施例の図
【図6】請求項6,7の定電流切替手段をa側に切替え
たときの図
【図7】請求項6,7の定電流切替手段をb側に切替え
たときの図
【図8】本件発明の請求項12,13の実施例の図
【図9】本件発明の請求項12によるタイムチャートの
【図10】本件発明の請求項13によるタイムチャート
の図
【図11】本件発明の請求項9による実施例の図
【図12】本件発明の請求項9による実施例のタイムチ
ャート(被測定回路の接続極性が正しかったときのタイ
ムチャート)
【図13】本件発明の請求項9による実施例のタイムチ
ャート(被測定回路の接続極性が誤りであったときのタ
イムチャート)
【図14】本件発明の請求項10,11による実施例の
【図15】本件発明の請求項10のタイム・チャートの
【符号の説明】
1,2〜n 本件発明の被測定回路 D1 第一のダイオード D2 第二のダイオード DD1 保護用の組ダイオード DD2 保護用の組ダイオード Ik 定電流 P1 本件発明の抵抗値測定装置 Rx 被測定抵抗 R1 保護用抵抗 R2 保護用抵抗 R4 保護用抵抗 R5 保護用抵抗 R10 保護用抵抗 R12 保護用抵抗 S1 ,S2 〜Sn 分岐ブレーカ SC1 方向切替えスイッチ SC2 方向切替えスイッチ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定抵抗と極性を有する第一の非線形素
    子を直列に接続し,該回路と並列的に第一の非線形素子
    と逆向きとした該第一の非線型素子と同一の第二の非線
    形素子とを含む被測定回路に,第一の非線型素子の順方
    向に電流Ikを通じて被測定回路両端の第一の電圧を測
    定し,次に第二の非線形素子の順方向に電流Ikを通じ
    て被測定回路両端の第ニの電圧を測定したとき,第一と
    第二の電圧には,前記被測定抵抗と第一の非線形素子と
    第二の非線形素子によるもの以外の同一の電圧降下を含
    むように被測定回路にはインピーダンスを配し,前記第
    一と第二の電圧の大きさの差から被測定抵抗の抵抗値を
    特定することを特徴とした,極性を有する非線形素子を
    含む抵抗回路の抵抗値特定方法。
  2. 【請求項2】被測定抵抗と極性を有する第一の非線形素
    子を直列に接続し,その両端には第一の非線形素子と同
    一の非線形素子を第一の非線型素子の極性とは逆向きに
    接続した被測定回路に,第一の非線型素子の順方向に電
    流Ikを通じて回路両端の第一の電圧を測定し,次に第
    二の非線形素子の順方向に電流Ikを通じて回路両端の
    第ニの電圧を測定し,第一と第二の電圧の大きさの差か
    ら被測定抵抗の抵抗値を特定することを特徴とする,請
    求項1の極性を有する非線形素子を含む抵抗回路の抵抗
    値特定方法。
  3. 【請求項3】被測定抵抗と極性を有する第一の非線形素
    子を直列に接続し,その両端には第一の非線形素子と同
    一の非線形素子を第一の非線型素子の極性とは逆向きに
    接続し,さらに保護抵抗を直列に接続した被測定回路
    に,第一の非線型素子の順方向に電流Ikを通じて回路
    両端の第一の電圧を測定し,次に第二の非線形素子の順
    方向に電流Ikを通じて回路両端の第二の電圧を測定
    し,第一と第二の電圧の大きさの差から被測定抵抗の抵
    抗値を特定することを特徴とする,請求項1の極性を有
    する非線形素子を含む抵抗回路の抵抗値特定方法。
  4. 【請求項4】被測定抵抗と保護抵抗と極性を有する第一
    の非線形素子を直列に接続し,その両端には前記保護抵
    抗と同一の保護抵抗に第一の非線形素子と同一の非線形
    素子を第一の非線型素子の極性とは逆向きに直列に接続
    した回路を接続して被測定回路とし,該被測定回路に第
    一の非線型素子の順方向に電流Ikを通じて回路両端の
    第一の電圧を測定し,次に第二の非線形素子の順方向に
    電流Ikを通じて回路両端の第二の電圧を測定し,第一
    と第二の電圧の大きさの差から被測定抵抗の抵抗値を特
    定することを特徴とする,請求項1の極性を有する非線
    形素子を含む抵抗回路の抵抗値特定方法。
  5. 【請求項5】前記極性を有する非線形素子はダイオード
    であることを特徴とする,請求項1から4の極性を有す
    る非線形素子を含む抵抗回路の抵抗値特定方法。
  6. 【請求項6】前記電流Ikを発生する定電流発生手段
    と,前記被測定回路に流す電流Ikの方向を切りかえる
    電流方向切替手段と,前記被測定回路の両端の電圧を測
    定する電圧測定手段と,前記電流Ikの方向毎に電圧測
    定手段が測定した測定電圧の大きさの差から前記被測定
    抵抗の抵抗値を請求項1から5の方法で特定するととも
    に,前記電流Ikの方向と前記電圧測定手段の測定電圧
    の大小から前記被測定回路と本装置の接続極性を判定す
    る計算手段と,計算手段の計算・判定結果を表示する表
    示手段から成ることを特徴とする,極性を有する非線形
    素子を含む抵抗回路の測定装置。
  7. 【請求項7】請求項6の定電流発生手段と被測定回路の
    間にはインピーダンスを配し,電圧測定手段は前記被測
    定回路とインピーダンスの両端の電圧を測定して,計算
    手段は前記電流Ikの方向毎に電圧測定手段が測定した
    測定電圧の大きさの差から前記被測定抵抗の抵抗値を請
    求項1から5の方法で特定するとともに,前記電流Ik
    の方向と前記電圧測定手段の測定電圧の大小から前記被
    測定回路と本装置の接続極性を判定する計算手段と,計
    算手段の計算・判定結果を表示する表示手段から成るこ
    とを特徴とする,極性を有する非線形素子を含む抵抗回
    路の測定装置。
  8. 【請求項8】請求項6または7において,計算手段は,
    前記電圧測定手段の電圧測定値が電流切替手段を切替え
    ても一定で,第一の閾値より低い場合は回路ショートと
    判定し,第二の閾値より高い場合は回路オープンと判定
    する機能を有し,表示手段は計算手段の計算・判定結果
    を表示する手段を備えたことを特徴とする,極性を有す
    る非線形素子を含む抵抗回路の測定装置。
  9. 【請求項9】前記計算手段は,差動増幅器とマイコンで
    構成され,前記電圧測定手段は現在電圧測定回路と電圧
    ホールド回路から構成されて,電圧ホールド回路は,前
    記電流方向切替手段が一旦ある方向に切替えられたとき
    に前記定電流発生手段の出力端の電圧をサンプルホール
    ドするとともに,次に電流方向切替え手段が他の方向に
    切替えられても先の電圧をホールドし続け,再度電流方
    向切替手段が切替えられると改めて前期低電流発生手段
    の出力端の電圧をサンプルホールドするようにし,前記
    差動増幅器は,現在電圧測定回路と電圧ホールド回路の
    出力電圧差を出力して,マイコンは,該差動増幅器の出
    力電圧から被測定抵抗の抵抗値を特定するようにしたも
    ので,マイコンは,電圧ホールド回路が電圧をサンプル
    ホールドしている時間中で,電流方向切替手段の切替方
    向が切替わった前後の現在電圧測定回路の出力電圧を監
    視し,切替わり前の電圧より切替わり後の電圧の方が高
    ければ,被測定回路の本測定装置への接続極性は正しい
    と判定するとともに被測定抵抗の抵抗値を特定するが,
    現在電圧測定回路の出力電圧が電流方向切替の前後で,
    切替わり前の電圧より切替わり後の電圧の方が低けれ
    ば,被測定回路の本装置への接続極性が誤りであると判
    定するとともに電流方向切替手段の切替えはそのまま
    で,電圧ホールド手段は,改めて定電流出力回路の出力
    端の電圧をサンプルホールドしなおして,次に電流方向
    切替手段の切替え方向を切替えた後,差動増幅器の出力
    電圧から被測定抵抗の抵抗値を特定し,表示手段は抵抗
    値の特定結果と被測定回路の接続極性の判定結果を表示
    することを特徴とする,請求項6または7または8の極
    性を有する非線形素子を含む抵抗回路の測定装置。
  10. 【請求項10】請求項9において,差動増幅器の入力に
    は電圧嵩上げ回路を有し,差動増幅器の出力電圧は,現
    在電圧測定回路の出力電圧から電圧ホールド回路の出力
    電圧を差し引き更に電圧嵩上げ回路による嵩上げ電圧を
    加えたもので,且つ該嵩上げ電圧は,差動増幅器のオフ
    セット出力電圧より大きくしたものであることを特徴と
    する請求項9の極性を有する非線形素子を含む抵抗回路
    の測定装置。
  11. 【請求項11】前記計算手段は,差動増幅器とマイコン
    で構成され,前記電圧測定手段は現在電圧測定回路と電
    圧ホールド回路から構成されて,電圧ホールド回路は,
    前記電流方向切替手段が一旦ある方向に切替えられたと
    きに前記定電流発生手段の出力端の電圧をサンプリング
    するとともに,次に電流方向切替え手段が他の方向に切
    替えられてもサンプリングした電圧をホールドし続け,
    再度電流方向切替手段が切替えられると改めて前期低電
    流発生手段の出力端の電圧をサンプルホールドするよう
    にし,前記差動増幅器には,現在電圧測定回路と電圧ホ
    ールド回路の出力電圧と嵩上げ電圧を入力し,現在電圧
    測定回路の出力電圧から電圧ホールド回路の出力電圧を
    引いて嵩上げ電圧を加えるようにするとともに,嵩上げ
    電圧は他の入力電圧がないとき差動増幅器の出力電圧が
    電源電圧の1/2になる値として,マイコンは,電圧ホ
    ールド回路が電圧をホールドしている時間中で,差動増
    幅器の出力電圧を取り込み,出力電圧が電源電圧の1/
    2であるときを現在電圧測定回路の出力電圧と電圧ホー
    ルド回路の出力電圧の差をゼロボルトと認識するよう構
    成し,差動増幅器の出力電圧から,被測定抵抗の抵抗値
    の特定と,被測定回路の接続極性を判定するとともに,
    表示手段は,被測定抵抗値の特定結果と被測定回路の接
    続極性を表示することを特徴とする,請求項6から8の
    極性を有する非線形素子を含む抵抗回路の測定装置。
  12. 【請求項12】請求項6から11に示す抵抗値特定装置
    において,切替手段が被接続回路に対する電流Ikの方
    向を切り替えない間に電圧測定手段の出力が変動を繰り
    返している場合,計算手段は,被測定回路の両端にAC
    電圧が重畳していると認識し,表示手段はAC電圧が重
    畳していることを表示する手段を備えたことを特徴とす
    る,極性を有する非線形素子を含む抵抗回路の測定装
    置。
  13. 【請求項13】請求項8に示す抵抗値特定装置におい
    て,電流方向切替え手段の方向を切替えるたびに,計算
    手段がショート・オープンを交互に判定した場合,被測
    定回路の両端にDC電圧が重畳していると認識し,表示
    手段はDC電圧が重畳していることを表示する手段を備
    えたことを特徴とする,極性を有する非線形素子を含む
    抵抗回路の測定装置。
  14. 【請求項14】請求項6から13において,前記計算手
    段は,前記差電圧と前記電流Ikの値から,前記被測定
    抵抗の値を計算し,前記表示手段は計算した抵抗値を表
    示することを特徴とする,極性を有する非線形素子を含
    む抵抗回路の測定装置。
  15. 【請求項15】互いに独立した複数の回路系統ごとに,
    被測定抵抗の値を変えた請求項1から5に示すいずれか
    の被測定回路を系統の端末に接続し,請求項6〜13に
    示すいずれかの測定装置を残りの端末に接続して被測定
    回路の被測定抵抗値の特定と接続極性を測定すること
    で,回路系統の接続間違いと,極性の接続間違いをチェ
    ックすることを特徴とする配線接続チェッカ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009081929A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Tempearl Ind Co Ltd ケーブル接続チェッカー
CN101995516A (zh) * 2010-03-31 2011-03-30 中国商用飞机有限责任公司 一种线束完整性的测试方法
JP2012068023A (ja) * 2010-09-21 2012-04-05 Hioki Ee Corp 接地抵抗計

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