JP2000171207A - 管製品検査設備 - Google Patents

管製品検査設備

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JP2000171207A
JP2000171207A JP10343494A JP34349498A JP2000171207A JP 2000171207 A JP2000171207 A JP 2000171207A JP 10343494 A JP10343494 A JP 10343494A JP 34349498 A JP34349498 A JP 34349498A JP 2000171207 A JP2000171207 A JP 2000171207A
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lance
tube
film thickness
inspection
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Yukihiro Oide
幸宏 大出
Isotarou Aoki
磯太郎 青木
Masaru Monyama
勝 門乢
Hirotaka Tsubota
博隆 坪田
Kiyotsugu Mizuta
清継 水田
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膜厚、ピンホール、受口内径の全ての検査項
目における検査精度を高めて製品の信頼度の向上を図
る。 【解決手段】 検査対象管Bの搬送ラインAの側方に、
塗膜厚検査装置Cとピンホール検査装置Dと接触式管内
径測定装置Eを順次に配設し、塗膜厚検査装置の塗膜厚
検出センサー装置に、マスターピースに対する各センサ
出力値に基づいて校正する校正機能回路を設け、ピンホ
ール検査装置に、センサ電極と一対のアース電極間に走
査電圧を印加するピンホールチェッカーと、双方のアー
ス電極間に通電する導通チェッカーとを設け、接触式管
内径測定装置に、各内径測定センサ装置の上下方向の位
置を測定する第1測定センサと、装置本体における基準
位置からセンサ部までの上下方向の距離を測定する第2
測定センサとを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は管内面に粉体塗料な
どを塗布して塗膜を形成した管製品の検査技術に係り、
管製品検査設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、管内面に塗膜を形成した管製品の
製造においては、塗膜厚の適正を判別する膜厚検査工程
と、塗膜におけるピンホールの存在の有無を検査する塗
膜ピンホール検査工程と、管の受口内面における寸法の
適正を判別する受口内面寸法検査工程などが存在する。
【0003】塗膜厚検査工程では、塗膜厚検出センサー
装置のセンサーを検査対象管の内周面に当接させて塗膜
厚を測定している。ピンホール検査工程では、ランスの
先端に装着したゴム電極を検査対象管の管内面の全周に
わたって塗膜に摺接させ、アースブラシを検査対象管に
摺接させ、ゴム電極と検査対象管の内表面の間において
一定電圧以上の放電が生起した場合に、ピンホールが存
在すると判定している。受口内面寸法検査工程では、検
査対象管の開口内に一対のプリズムを挿入し、管軸心方
向に発射する各レーザ変位計の光線を管径方向に偏向
し、各プリズムから管内面までの距離X1、X2を計測
し、計測した値に双方のレーザ変位計の光軸間の距離X
0を加算して検査対象管の受口の内径を求めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の構成に
おいて、塗膜厚検出センサー装置のセンサーをなすプロ
ーブは、接触部が摩耗したり、塗膜の塗料が付着したす
るとその出力が異常となり、測定誤差の原因となってい
る。
【0005】アースブラシは、検査対象管に摺接する毛
先が偏摩耗したり、変形するなどの経時変化を起こし、
あるいは取付位置の調整不良によって検査対象管に接触
しない状態となる。この状態では、ピンホールにおいて
放電が生じても、ゴム電極とアースブラシとの間が通電
せず、ピンホールを検出することができない。
【0006】レーザ変位計を使用する場合には、管内面
の色や光沢によって反射の状態が変化する。管内面に形
成した塗膜は、色合いが一定でなく色斑や光沢が部位に
よって異なる。このことがノイズとなって測定値に誤差
が生じる。
【0007】ところで、管内面に塗膜を形成した管製品
においては、膜厚、ピンホール、受口内径の全ての検査
項目において基準を満たすことが良品としての条件であ
り、1つの項目における検査精度の低さは、結果として
管製品の信頼度の低下を招くことになる。このために、
全ての検査項目における精度の向上が求められる。
【0008】本発明は上記した課題を解決するものであ
り、膜厚、ピンホール、受口内径の全ての検査項目にお
ける検査精度を高めて製品の信頼度の向上を図ることが
できる管製品検査設備を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明の管製品検査設備は、検査対象管を管軸
心と直交する方向に配列する搬送ラインの側方位置に、
検査対象管に対して管軸心方向に対向する塗膜厚検査装
置とピンホール検査装置と接触式管内径測定装置のそれ
ぞれを、検査対象管の搬送方向に沿って順次に配設する
ものであり、塗膜厚検査装置に、検査対象管内に挿入す
るランスと、ランスの先端に装着し検査対象管の内面に
当接するセンサーとを有した塗膜厚検出センサー装置を
設け、塗膜厚検出センサー装置に、上位の基準膜厚とな
る塗膜と下位の基準膜厚となる塗膜を形成したマスター
ピースに対する各センサ出力値を、それぞれ上位の基準
膜厚値と下位の基準膜厚値として二点で校正する校正機
能回路を設け、ピンホール検査装置に、検査対象管内に
挿入するランスと、ランスの先端に装着し検査対象管の
内面の塗膜に摺接するセンサ電極と、検査対象管の生地
部に摺接する一対のアース電極と、センサ電極と各アー
ス電極間に走査電圧を印加するピンホールチェッカー
と、双方のアース電極間に通電する導通チェッカーとを
設け、接触式管内径測定装置に、上下に接近離間する一
対の昇降台座装置のそれぞれで支持する一対の内径測定
センサ装置を設け、各内径測定センサ装置に、装置本体
の上下方向の位置を測定する第1測定センサと、検査対
象管内に挿入するランスと、ランスの先端に装着し管内
面に当接するセンサ部と、ランスを支持する昇降自在な
ランス台座と、ランス台座を管径方向の外側に向けて初
期位置に押圧する弾性体と、装置本体における基準位置
からセンサ部までの上下方向の距離を測定する第2測定
センサとを設けたものである。
【0010】上記した構成により、搬送ラインに沿って
検査対象管を各検査装置の前方に搬送し、各検査装置に
より検査を行なう。塗膜厚検査装置による検査は、塗膜
厚検出センサー装置のランスを検査対象管内に挿入し、
ランスの先端に装着したセンサーにより塗膜厚を検出し
て行なう。この塗膜厚検出センサー装置は、センサーを
なすプローブにおいて接触部が摩耗し、塗膜の塗料が付
着しても、マスターピースに対するセンサーの出力値を
取り込み、この出力値を上位の基準膜厚値と下位の基準
膜厚値として二点で校正することにより、その精度を高
く維持することができる。
【0011】ピンホール検査装置による検査は、検査対
象管の塗膜にピンホールがある場合に、ピンホールを通
してセンサ電極と検査対象管の生地部との間において発
生する放電により、検査対象管を介してセンサ電極とア
ース電極間が通電し、この通電をピンホールチェッカー
において検出することにより行なう。このピンホール検
査の前後において、導通チェッカーにより一対のアース
電極間に通電し、双方のアース電極が検査対象管を通し
て通電可能であることを確認することにより、各アース
電極が検査対象管の生地部に摺接する状態にあることを
検知し、ピンホール検査装置の正常性を確認し、検査結
果の信頼性を高めることができる。
【0012】接触式管内径測定装置による検査は、各昇
降台座装置により双方の内径測定センサ装置を上下に離
間し、各ランスのセンサ部を管内面に押圧し、各ランス
台座が弾性体の付勢力に抗して初期位置から移動する状
態において、第1測定センサにより装置本体の移動距離
を測定し、第2測定センサでランスおよびセンサ部の基
準位置からの移動距離を測定し、各第1測定センサの測
定値を加算し、各第2測定センサの測定値を減算する演
算を行なって管内径を求めて行なう。
【0013】
【実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に基づい
て説明する。図1において、搬送ラインAは、検査対象
管Bを管軸心と直交する方向に配列するものであり、検
査対象管Bの移動にはクレーン等の搬送手段(図示省
略)を使用する。搬送ラインAの側方位置には、塗膜厚
検査装置Cとピンホール検査装置Dと接触式管内径測定
装置Eが検査対象管Bの搬送方向に沿って順次に配設し
てあり、各検査装置は検査対象管Bに対して管軸心方向
に対向している。塗膜厚検査装置Cとピンホール検査装
置Dは、検査対象管Bの挿口側と受口側に設けている。
【0014】図2〜図3に示すように、塗膜厚検査装置
Cにおいて、管回転支持装置1は複数の転動ローラ2を
検査対象管Bの管軸心方向に沿った前後位置に有し、隣
接する一対の転動ローラ2を検査対象管Bの外周面に当
接させ、前後二組の転動ローラ2で検査対象管Bを水平
に支持している。転動ローラ2は前後の位置に合わせて
四組が配置され、一度に2本の検査対象管Bを支持する
ように構成されている。さらに、管回転支持装置1に
は、転動ローラ2を回転駆動して検査対象管Bを管軸心
回りに回転させるローラ駆動モータ4と、検査対象管B
の回転角度を検出する第1エンコーダ5が設けられてい
る。
【0015】管回転支持装置1の両側方には、検査対象
管Bの管軸心方向に沿った前後に位置して一対の走行台
車装置6が設けられており、走行台車装置6は検査対象
管Bの軸心方向に沿って敷設されたレール7の上を往復
移動自在に設けられた走行台車8と、走行台車8の車輪
9を回転駆動するための台車駆動モータ10と、走行台
車8の移動距離を検出する第2エンコーダ11とで構成
されている。
【0016】走行台車8には昇降台座装置12が設けら
れており、昇降台座装置12は走行台車8に立設された
リニアガイド13に案内されて昇降する昇降台座14
と、昇降台座14を昇降駆動するスクリュージャッキ1
5と、昇降台座14に水平に保持されて検査対象管Bに
挿抜されるランス16と、ランス16の高さ位置を検出
する第3エンコーダ17とで構成されている。ランス1
6の先端には、検査対象管Bの内周面に形成された塗膜
の厚さを検出するためのセンサ部18が設けられてい
る。
【0017】管回転支持装置1と走行台車装置6と昇降
台座装置12とセンサ部18は、それぞれの各駆動を制
御する制御装置19にケーブル20を介して電気的に接
続されている。
【0018】図4〜図9に示すように、塗膜厚検出セン
サー装置は、ランス15の先端に設けるセンサ部18
と、制御装置19に収納するアンプ部(図示省略)から
なり、アンプ部がセンサ部18の出力を変換してデジタ
ルの測定値を出力および表示する。
【0019】センサ部18は、ランス15の先端に装着
する本体フレーム21と、本体フレーム21に設ける位
置決めセンサー22と、本体フレーム21にセンサ押付
シリンダ23を介して昇降自在に設けた昇降フレーム2
4と、昇降フレーム24に設けたセンサ保持部25と、
センサ保持部25で昇降自在に保持するセンサー26
と、センサー26を下方に付勢する圧縮ばね27とを備
えている。
【0020】検査対象管Bの前方位置には、ランス15
の軸心方向に往復動するマスターピース移動テーブル装
置28を有する台座29を、走行台車の軌道より下方に
位置する待避位置とランスの搬送軌跡の下方近傍に位置
する測定位置とにわたって昇降するマスターピース供給
シリンダ30で支持して設けており、マスターピース移
動テーブル装置28に、上位の基準膜厚となる塗膜と下
位の基準膜厚となる塗膜を形成した一対のマスターピー
ス31、32をスライド方向に配置している。また、待
避位置の近傍には台座29を検出する近接スイッチ33
と、マスターピース31、32を清掃するエアパージ装
置(図示省略)を設けている。
【0021】塗膜厚検出センサー装置は、アンプ部に校
正機能回路を備えており、この校正機能回路は、一対の
マスターピース31、32に対する各センサ出力値をそ
れぞれ上位の基準膜厚値と下位の基準膜厚値として二点
で校正するものである。
【0022】制御装置19には、検査対象管Bに対する
塗膜厚の測定動作を行なう自動検査機能回路と、マスタ
ーピース31、32に対する塗膜厚の測定動作を行なう
オフライン自動精度確認機能回路と、検査対象管Bに対
する塗膜厚の測定動作に先立ってマスターピース31、
32に対する塗膜厚の測定動作を行なうオンライン自動
精度確認機能回路と、塗膜厚検出センサー装置の校正機
能回路を起動して校正動作を行なうオフライン自動校正
機能回路とを、半導体回路上に設けている。制御装置1
9の操作盤(図示省略)には、自動検査機能回路とオフ
ライン自動精度確認機能回路とオンライン自動精度確認
機能回路とオフライン自動校正機能回路とを選択指示す
る選択手段として、ボタンもしくはタッチパネル上に表
示するボタン画像(アイコン)を設けている。
【0023】図10〜図13に示すように、ピンホール
検査装置Dにおいて、管回転支持装置41は、複数の転
動ローラ42を検査対象管43の管軸心方向に沿った前
後の位置に有し、隣接する一対の転動ローラ42を検査
対象管Bの外周面に当接させ、前後二組の転動ローラ4
2で検査対象管Bを水平に支持している。また、転動ロ
ーラ42は前後位置に合わせて四組を配置し、一度に2
本の検査対象管Bを支持する構造に構成している。さら
に、管回転支持装置41には、転動ローラ42を回転駆
動して検査対象管Bを管軸心回りに回転するローラ駆動
モータ44と、検査対象管Bの回転角度を検出する第1
エンコーダ45が設けられている。
【0024】管回転支持装置41の両側方には、検査対
象管Bの管軸心方向に沿った前後に位置して一対の走行
台車装置46を設けており、管回転支持装置41に載置
した一対の検査対象管Bに対して、各走行台車装置46
は異なる検査対象管Bに対向している。各走行台車装置
46は、検査対象管Bの軸心方向に沿って敷設されたレ
ール47の上を往復移動自在に設けられた走行台車48
と、走行台車48の車輪49を回転駆動するための台車
駆動モータ50と、走行台車48の移動距離を検出する
第2エンコーダ51とで構成している。
【0025】走行台車48には昇降台座装置52を設け
ており、昇降台座装置52は走行台車48に立設したリ
ニアガイド53に案内されて昇降する昇降台座54と、
昇降台座54を昇降駆動するスクリュージャッキ55
と、昇降台座54で水平に保持して検査対象管Bに挿抜
するランス56と、ランス56の高さ位置を検出する第
3エンコーダ57とで構成している。
【0026】検査対象管Bの前方位置には、ランス56
を支持するランス支持装置58を設けており、ランス支
持装置58は、ランス56を軸心方向に出退自在に保持
するランス保持部59と、ランス保持部59を昇降駆動
するボールネジ部60と、ホールネジ部60を回転駆動
するモータ61と、ランス保持部69の移動量を検出す
るエンコーダ62とで構成している。検査対象管Bの前
方位置に配置したスラストローラ63は、検査対象管B
の受口部にテーパ面63aにて当接し、検査対象管Bの
管軸心方向における位置決めを行なう。
【0027】ランス56の先端には、検査対象管Bの内
周面に形成された塗膜のピンホールを検出するためのゴ
ム電極からなるセンサ電極64を絶縁材65を介して設
けており、センサ電極64はランス56に挿通した高圧
ケーブルからなる電線回路66を通してピンホールチェ
ッカー67の一方の電極端子67aに接続している。
【0028】検査対象管Bの開口周縁の生地部に摺接し
て一対のアースブラシ68a、68bを配置しており、
各アースブラシ68a、68bは固定側の部材(図示省
略)によって保持している。尚、図においては一方のア
ースブラシ68bが検査対象管Bから離間した状態を示
しているが、これはスラストローラ63の配置を示すた
めの、図上における便宜的な処置である。アースブラシ
68a、68bは検査対象管Bの種類に応じてその長さ
に見合う位置に2組を配置している。
【0029】一方側のアースブラシ68aおよびスラス
トローラ63は、電線回路69を介してピンホールチェ
ッカー67の他方の電極端子67bに接続している。ピ
ンホールチェッカー67はセンサ電極64と各アースブ
ラシ68a、68b電極間に走査電圧を印加するもので
あり、印加電圧を例えば1000Vに設定している。
【0030】双方の電線回路66、69に接続して導通
チェッカー60を設けており、導通チェッカー70は双
方のアースブラシ68a、68b間に通電するものであ
り、印加電圧を例えば24Vに設定している。電線回路
69に接続して回路チェックブラシ71を設けており、
この回路チェックブラシ71は、走行台車装置46が段
取り位置に後退した状態で、センサ電極64に対向する
位置に固定側の部材(図示省略)で支持して配置してい
る。
【0031】管回転支持装置41と走行台車装置46と
昇降台座装置52はそれぞれの駆動を制御する制御装置
72にケーブル73を介して電気的に接続されている。
図14〜図17に示すように、接触式管内径測定装置E
において、管回転支持装置81は検査対象管82を水平
に支持する複数の転動ローラ83を有し、検査対象管8
2を軸心回りに回転駆動するものであり、検査対象管8
2の上方位置に管押圧シリンダ84を有し、管押圧シリ
ンダ84に押圧ローラ85を設けている。検査対象管8
2の前方位置には、面盤装置86を配置しており、面盤
装置86は管軸心方向に出退して管端面に当接可能な面
盤87と、面盤87を出退駆動する面盤シリンダ88
と、面盤87の基準位置からの移動距離を測定する面盤
リニアセンサ(図示省略)を有しており、面盤87は中
心部に開口部87aを有するU字状をなしている。
【0032】検査対象管82の管軸心方向の前方には、
管軸心方向に沿って往復移動する走行台車装置89を設
けており、走行台車装置89はサーボモータ90で駆動
するボールネジ91に螺合して走行する走行台車92を
有している。
【0033】走行台車92に立設した支持フレーム93
には、一対の昇降台座装置94を設けており、各昇降台
座装置94は、サーボモータ95で駆動するボールネジ
96に螺合して昇降する昇降台座97を有しており、各
昇降台座97は上下に位置している。双方の昇降台座装
置94のサーボモータ95およびボールネジ96は平行
に位置し、一方の昇降台座装置94の昇降台座97は自
身のボールネジ96に螺合し、他方の昇降台座装置94
のボールネジ96をガイドとして昇降し、他方の昇降台
座装置94の昇降台座97は自身のボールネジ96に螺
合し、一方の昇降台座装置94のボールネジ96をガイ
ドとして昇降し、それぞれが独立して昇降し、相互に上
下に接近離間する。
【0034】各昇降台座97には、内径測定センサ装置
98を設けており、各内径測定センサ装置98は、昇降
台座97に装着する装置本体99の上下方向の位置を測
定する第1測定センサとしてのリニアスケール100
と、管内に挿入するランス101と、ランス101の先
端に装着して管内面に当接可能なセンサ部102と、ラ
ンス101を支持して装置本体99に昇降自在に設ける
ランス台座101aと、ランス台座101aを管径方向
の外側に向けて付勢し、初期位置に押圧する弾性体とし
てのばね103と、装置本体99における基準位置から
センサ部102までの上下方向の距離を測定する第2測
定センサとしてのレーザ変位計104とを有しており、
センサ部102は、管軸心方向に向けて配置する棒状の
主プローブ105と、上下方向に向けて配置する針状の
副プローブ106とを有している。
【0035】面盤87には、内径測定センサ装置98の
測定精度を校正するためのマスターピース装置107を
設けており、マスターピース装置107はセンサ部10
2に対向する精度確認位置と待避位置とに亘って出退す
るマスターピース108と、マスターピース108を駆
動するエアーシリンダ109と、マスターピース108
の出退を検出する一対のセンサー110を有している。
マスターピース装置107の近傍には、マスターピース
108を清掃するためのエアーパージ装置(図示省略)
を設けている。上記した各機器は制御装置(図示省略)
によりその駆動を制御するものであり、制御装置には、
検査対象管82に対する内径の測定動作を行なう自動検
査機能回路と、マスターピース108に対する内径の測
定動作を行なうオフライン自動精度確認機能回路と、検
査対象管82に対する内径の測定動作に先立ってマスタ
ーピース108に対する内径の測定動作を行なうオンラ
イン自動精度確認機能回路と、内径測定センサー装置9
8の校正機能回路を起動して校正動作を行なうオフライ
ン自動校正機能回路とを設けている。
【0036】制御装置の操作盤には、自動検査機能回路
とオフライン自動精度確認機能回路とオンライン自動精
度確認機能回路とオフライン自動校正機能回路とを選択
指示するボタン等の選択手段を設けている。また、内径
測定センサー装置98には、マスターピース108に対
するセンサ出力値を基準内径値に対応させる校正機能回
路を設けている。
【0037】以下、上記した構成における作用を説明す
る。搬送装置Aで検査対象管Bを各検査装置の前方に搬
送し、各検査装置により検査を行なう。始めに、塗膜厚
検査装置による検査を説明する。作業者は、必要に応じ
て自動検査機能回路とオフライン自動精度確認機能回路
とオンライン自動精度確認機能回路とオフライン自動校
正機能回路とを選択し、制御装置19の操作盤のボタン
等の選択手段を操作し、各機能回路を起動する。
【0038】自動検査機能回路を起動する自動検査モー
ドにおいて、制御装置19は、管回転支持装置1に載置
される検出対象管3に関して入力された各種のデータに
基づいて段取替えを行う。このデータとしては管径、規
定の塗膜厚などがある。
【0039】左右の走行台車装置6および昇降台座装置
12に対する操作は同様であるので、ここでは一方の走
行台車装置6および昇降台座装置12に対する操作を説
明する。
【0040】初めに、昇降台座装置12のスクリュージ
ャッキ16を駆動し、ランス15を検査対象管Bの内部
に挿入可能な状態に、かつ塗膜厚検出センサー装置18
が検査対象管Bの内周面の近傍に位置するように昇降台
座14の高さを調整する。この昇降台座14の高さはス
クリュージャッキ16に設けた第3エンコーダ17で検
出する。
【0041】走行台車装置6の台車駆動モータ10を駆
動して走行台車8を検査対象管Bに向けて前進させ、左
右のランス15をそれぞれに対応する検査対象管Bの内
部に挿入する。このとき、各管種毎に行なう初期設定に
おいては、走行台車8の移動距離を第2エンコーダ11
で検出しながら、位置決めセンサー22で検査対象管B
の管端部を検出し、その後に、所定の距離を移動して塗
膜厚検出センサー装置のセンサ部18を所定地点に位置
決めし、この位置を記憶する。
【0042】毎回の測定においては、走行台車8の移動
距離を第2エンコーダ11で検出することで、塗膜厚検
出センサー装置のセンサ部18を所定地点に位置決めす
る。そして、ランス15の先端に設けた塗膜厚検出セン
サー装置のセンサ部18を所定地点に位置させた状態
で、スクリュージャッキ16を駆動してランス15を降
下させる。塗膜厚検出センサー装置のセンサ部18のセ
ンサ押付シリンダ23を駆動し、センサー26を検査対
象管Bの内面に押圧して塗膜厚を測定する。
【0043】測定後にセンサ部18のセンサ押付シリン
ダ23を駆動し、センサー26を検査対象管Bの内周面
から離間させた状態で、管回転支持装置1のローラ駆動
モータ4を駆動して検査対象管Bを所定角度、本実施例
では90°ずつ回転させ、各回転位置でセンサー26を
管内周面に当接させて塗膜厚を4箇所で測定する。
【0044】測定した複数箇所の塗膜厚の値を制御装置
19に送り、制御装置19に予め入力されている規定の
塗膜厚と比較して検査対象管Bの塗膜厚の合否を判定す
る。始業時等において行なうオフライン自動校正機能回
路を起動するオフライン自動校正モードにおいて、制御
装置19は、走行台車装置6および昇降台座装置12を
駆動して塗膜厚検出センサー装置のセンサー26を台座
29の上方位置に配置する。
【0045】そして、エアパージによりマスターピース
31、32を清掃し、マスターピース供給シリンダ30
を駆動して台座29を上昇させ、マスターピース31、
32をランス15の搬送軌跡の下方近傍に保持する。同
時にアンプ部へ校正指令を出す。
【0046】この状態で、昇降台座装置12を駆動し、
塗膜厚検出センサー装置のセンサー26を一方のマスタ
ーピース31の上に配置し、塗膜厚検出センサー装置1
8のセンサ押付シリンダ23を駆動し、センサ26を一
方の下位の塗膜厚を形成したマスターピース31に押圧
して塗膜厚を測定する。
【0047】塗膜厚検出センサー装置は、一方のマスタ
ーピースに対するセンサー26の出力値を取り込み、こ
の出力値を一方の基準膜厚として記憶し、センサ押付シ
リンダ23を駆動し、センサ26を一方のマスターピー
ス31から離間させる。この動作を予め設定する回数だ
け行なう。
【0048】次に、塗膜厚検出センサー装置のセンサー
を一方のマスターピース31から離間する位置に上昇さ
せた状態で、マスターピース移動テーブル装置28を駆
動して双方のマスターピース31、32をスライドし、
他方の上位の塗膜厚を形成したマスターピース32を塗
膜厚検出センサー装置のセンサー26に対向させる。同
時に取り込んだ一方のマスターピースに対するセンサー
26の出力値を下位の基準塗膜厚の値として校正する。
【0049】そして、センサ押付シリンダ23を駆動
し、センサ26を他方のマスターピース32に押圧して
塗膜厚を測定する。塗膜厚検出センサー装置は、他方の
マスターピースに対するセンサー26の出力値を取り込
み、この出力値を他方の基準膜厚として記憶し、センサ
押付シリンダ23を駆動し、センサ26を他方のマスタ
ーピース32から離間させる。この動作を予め設定する
回数だけ行なう。取り込んだ他方のマスターピースに対
するセンサー26の出力値を上位の基準塗膜厚の値とし
て校正する。つまり、塗膜厚検出センサー装置は、図9
に示すように、上位の基準膜厚値と下位の基準膜厚値を
設定して二点で校正する。
【0050】そして、センサ押付シリンダ23を駆動
し、センサ26を他方マスターピース32に押圧して塗
膜厚を測定し、校正の適正を確認する。センサ押付シリ
ンダ23を駆動し、センサ26を他方マスターピース3
2から離間し、マスターピース移動テーブル装置28を
駆動して双方のマスターピース31、32をスライド
し、一方のマスターピース31を塗膜厚検出センサー装
置のセンサー26に対向させる。センサ押付シリンダ2
3を駆動し、センサ26を一方のマスターピース31に
押圧して塗膜厚を測定し、校正の適正を確認する。
【0051】その後に、センサ押付シリンダ23を駆動
し、センサ26を一方のマスターピース31から離間
し、マスターピース供給シリンダ30を駆動して台座2
9を下降させて、待避位置に保持する。同時に、昇降台
座装置12を駆動し、ランス15を通常の測定の段取位
置に配置する。
【0052】測定作業を行なわない任意の時点で行な
う、オフライン自動精度確認機能回路を起動するオフラ
イン自動精度確認モードにおいて、制御装置19は、走
行台車装置6および昇降台座装置12を駆動して塗膜厚
検出センサー装置のセンサー26を台座29の上方位置
に配置する。
【0053】そして、エアパージによりマスターピース
31、32を清掃し、マスターピース供給シリンダ30
を駆動して台座29を上昇させ、マスターピース31、
32をランス15の搬送軌跡の下方近傍に保持する。
【0054】この状態で、昇降台座装置12を駆動し、
塗膜厚検出センサー装置のセンサー26を一方のマスタ
ーピース31の上に配置し、塗膜厚検出センサー装置1
8のセンサ押付シリンダ23を駆動し、センサ26を一
方の下位の塗膜厚を形成したマスターピース31に押圧
して塗膜厚を測定する。
【0055】塗膜厚検出センサー装置は、一方のマスタ
ーピースに対するセンサー26の出力値を取り込み、実
測定により得られた測定値を制御装置19に出力する。
制御装置19は、実測定により得られた測定値と下位の
基準塗膜厚と比較して精度を確認する。センサ押付シリ
ンダ23を駆動し、センサ26を一方のマスターピース
31から離間させる。この動作を予め設定する回数だけ
行なう。
【0056】次に、塗膜厚検出センサー装置のセンサー
を一方のマスターピース31から離間する位置に上昇さ
せた状態で、マスターピース移動テーブル装置28を駆
動して双方のマスターピース31、32をスライドし、
他方の上位の塗膜厚を形成したマスターピース32を塗
膜厚検出センサー装置のセンサー26に対向させる。セ
ンサ押付シリンダ23を駆動し、センサ26を他方のマ
スターピース32に押圧して塗膜厚を測定する。
【0057】塗膜厚検出センサー装置は、他方のマスタ
ーピースに対するセンサー26の出力値を取り込み、実
測定により得られた測定値を制御装置19に出力する。
制御装置19は、実測定により得られた測定値と上位の
基準塗膜厚と比較して精度を確認する。センサ押付シリ
ンダ23を駆動し、センサ26を他方のマスターピース
32から離間させる。この動作を予め設定する回数だけ
行なう。
【0058】昇降台座装置12を駆動し、ランス15を
通常の測定の段取位置に配置する。同時に、マスターピ
ース移動テーブル装置28を駆動して双方のマスターピ
ース31、32をスライドし、一方のマスターピース3
1を初期位置に復帰させる。同時に、マスターピース供
給シリンダ30を駆動して台座29を下降させて、待避
位置に保持する。上述した精度確認において異常があれ
ば、警報等を発して作業者に連絡し、作業者は適宜の手
続を行なう。
【0059】毎回の検査対象管Bの塗膜を測定する動作
に先立って行なう、オンライン自動精度確認機能回路を
起動するオンライン自動精度確認モードにおいて、制御
装置19は、始めにオフライン自動精度確認モードと同
様の操作を行ない、その後に自動検査モードに移行す
る。
【0060】次に、ピンホール検査装置による検査を説
明する。制御装置72に、管回転支持装置41に載置さ
れる検出対象管43に関する各種のデータを入力する。
このデータとしては管径、規定の塗膜厚などがあり、制
御装置72はデータに基づいて段取替えを行う。このと
き、左右の走行台車装置46および昇降台座装置52に
対する操作は同様であるので、ここでは一方の走行台車
装置46および昇降台座装置52に対する操作を説明す
る。
【0061】始めに、制御装置72は、管回転支持装置
41により検査対象管Bを管軸心廻りに回転し、ピンホ
ール検査に先立って、導通チェッカー70により一対の
アース電極間68a、68bに通電する。双方のアース
電極68a、68bが検査対象管Bを通して通電可能で
あることを確認することにより、各アース電極68a、
68bが検査対象管Bの生地部に摺接し、正常に動作す
る状態にあることを検知する。
【0062】制御装置72は、昇降台座装置52を駆動
し、ランス56を検査対象管Bの内部に挿入可能な状態
に、かつセンサ電極64が検査対象管Bの内周面の近傍
に位置するように昇降台座54の高さを調整する。走行
台車装置46を駆動して走行台車48を検査対象管Bに
向けて前進させ、ランス56を対応する検査対象管Bの
内部に挿入する。このとき、一方の走行台車装置46の
ランス56は一方の検査対象管Bの受口部から挿入し、
他方の走行台車装置46のランス56は他方の検査対象
管Bの挿口部から挿入する。
【0063】ランス56の先端に設けたセンサ電極64
が検査対象管Bの所定地点に位置する状態で、昇降台座
装置52を駆動してランス56を降下し、センサ電極6
4を検査対象管Bの塗膜に当接させる。
【0064】ピンホールチェッカー67によりセンサ電
極64と各アースブラシ68a、68b間に走査電圧を
印加する状態で、走行台車装置46を管軸心方向に走行
し、センサ電極64により検査対象管Bの内面全周を管
軸心方向の全長にわたって走査する。
【0065】検査対象管Bの塗膜SにピンホールPがあ
る場合には、ピンホールPを通してセンサ電極64と検
査対象管Bの生地部との間において放電が発生し、放電
により検査対象管Bを介してセンサ電極64とアースブ
ラシ68a、68bの間が通電する。この放電による通
電をピンホールチェッカー67において検出し、ピンホ
ールの存在を検知する。
【0066】ピンホール検査の後に、導通チェッカー7
0により一対のアースブラシ68a、68b間に通電
し、双方のアースブラシ68a、68bが検査対象管B
を通して通電可能であることを確認することにより、各
アースブラシ68a、68bが検査対象管Bの生地部に
摺接する状態にあることを検知する。
【0067】したがって、導通チェッカー70によりア
ースブラシ68a、68bの動作確認を行なうことでき
るとともに、ピンホール検査に先立ってアースブラシ6
8a、68bの動作確認を行なうことにより、この後に
行なうピンホール検査装置の正常性を確認することがで
きる。また、ピンホール検査においてピンホールを検出
しない場合にあっても、ピンホール検査後に導通チェッ
カー70によりアースブラシ68a、68bの動作確認
を行なうことにより、検査結果の信頼性を高めることが
できる。
【0068】ピンホール検査後に走行台車装置46を段
取り位置に後退させ、回路チェックブラシ71をセンサ
電極64に摺接し、回路チェックブラシ71とセンサ電
極64との間の通電を検知することにより、ピンホール
チェッカー67および高圧ケーブルの電線回路66、6
9に断線等の異常がなく、正常であると確認する。
【0069】次に、接触式管内径測定装置による検査を
説明する。作業者は、操作盤の選択手段によって、自動
検査機能回路とオフライン自動精度確認機能回路とオン
ライン自動精度確認機能回路とオフライン自動校正機能
回路とを選択して起動する。
【0070】自動検査機能回路を起動する自動検査モー
ドにおいて、制御装置は、検査対象管82に関して入力
された口径等の各種のデータに基づいて段取替えを行
い、各昇降台座装置94の各サーボモータ95を駆動
し、各内径測定センサ装置98の各ランス101および
センサ部102が検査対象管82の内部に挿入可能なよ
うに、かつ内径検出センサ装置98の各ランス101お
よびセンサ部102が管の中心側に相互に接近して位置
するように、昇降台座97の高さを調整する。
【0071】そして、管押圧シリンダ84を駆動して検
査対象管82を軸心方向において固定保持し、面盤シリ
ンダ88を駆動して面盤87を管端面のに当接させ、面
盤87の位置を面盤リニアセンサ(図示省略)で計測し
て面盤の基準位置からの移動距離Bを取得する。同時に
面盤シリンダ88を駆動し、面盤87を後退させて基準
位置に復帰させる。
【0072】次に、走行台車92の基準位置から面盤8
7の基準位置までの予め定まった距離Aと、管種ごとに
予め定まった管端面から測定箇所までの距離Cと、前記
の移動距離Bを加算し、求まった値を走行台車92の移
動距離として設定し、走行台車装置89のサーボモータ
90を駆動して走行台車92を検査対象管82に向けて
走行駆動し、面盤87の開口部87aを通して、双方の
ランス91を検査対象管82の内部に挿入し、測定箇所
にセンサ部102を位置決めする。
【0073】ランス101の先端に設けたセンサ部10
2を所定地点に位置させた状態で、各昇降台座装置94
のサーボモータ95を駆動して双方の各内径測定センサ
装置98を上下に離間し、各ランス101のセンサ部1
02を管内面に押圧する。
【0074】センサ部102が管内面に当接した状態で
各内径測定センサ装置98が移動すると、各ランス台座
101aがばね103の付勢力に抗して初期位置から移
動し、ランス101およびセンサ部102が装置本体9
9の基準位置から相対的に移動する。結果として、この
移動によりランス101は装置本体99の移動方向と反
対方向に移動したことになる。
【0075】このランス101およびセンサ部102の
移動をレーザ変位計104で検出した時点で、各昇降台
座装置94を停止する。各リニアスケール100により
装置本体99の移動距離を測定し、各レーザ変位計94
でランス91およびセンサ部92の基準位置からの移動
距離を測定し、各第リニアスケール100の測定値を加
算し、各レーザ変位計104の測定値を減算する演算を
行なって管内径を求める。
【0076】測定後に各昇降台座装置94を駆動して、
センサ部92を検査対象管82の内周面から離間させた
状態で、管回転支持装置81を駆動して検査対象管82
を所定角度ずつ回転させ、各回転位置において同様の手
順でセンサ部102を管内周面に当接させて内径を測定
する。
【0077】測定した複数箇所の内径の値を制御装置に
送り、制御装置に予め入力されている規定の内径と比較
して検査対象管の内径の合否を判定する。通常において
センサ部102は、主プローブ105を使用し、主プロ
ーブ105が軸心方向に延びる棒状をなすので、管軸心
方向における位置決め精度が高精度でなくても容易に測
定箇所に主プローブ105を当接させることができ、管
の奥深い位置の測定もでき、小径の管にも容易に主プロ
ーブ105を挿入して測定することができる。測定箇所
が管内面に形成した溝部である場合には、副プローブ1
06を使用し、副プローブ106が針状をなすことによ
り的確に測定箇所に当接させることができる。
【0078】測定が終了した時点で、走行台車装置89
を駆動し、走行台車92を後退させ、同時に管押圧シリ
ンダ84を上昇させ、待機位置に戻す。オフライン自動
精度確認機能回路を起動するオフライン自動精度確認モ
ードにおいて、制御装置は、各昇降台座装置94の各サ
ーボモータ95を駆動し、各内径測定センサ装置98の
各ランス101およびセンサ部102がマスターピース
108の内部に挿入可能なように、かつ内径検出センサ
装置98の各ランス101およびセンサ部102がマス
ターピースの中心側に相互に接近して位置するように、
昇降台座97の高さを調整する。
【0079】制御装置は、エアパージによりマスターピ
ース108を清掃し、各昇降台座装置94の各サーボモ
ータ95を駆動し、各内径測定センサ装置98の各ラン
ス101およびセンサ部102がマスターピース108
の内部に挿入可能なように昇降台座97の高さを調整す
る。
【0080】次に、マスターピース装置107を駆動
し、マスターピース108を精度確認位置に配置する。
双方のランス101がマスターピース108の内部に位
置する状態で、各昇降台座装置94のサーボモータ95
を駆動して双方の各内径測定センサ装置98を上下に離
間し、各ランス101のセンサ部102を管内面に押圧
する。
【0081】センサ部102がマスターピース108の
内面に当接した状態で各内径測定センサ装置98が移動
すると、各ランス台座101aがばね103の付勢力に
抗して初期位置から移動し、ランス101およびセンサ
部102が装置本体99の基準位置から相対的に移動す
る。結果として、この移動によりランス101は装置本
体99の移動方向と反対方向に移動したことになる。こ
のランス101およびセンサ部102の移動をレーザ変
位計104で検出した時点で、各昇降台座装置94を停
止する。各リニアスケール100により装置本体99の
移動距離を測定し、各レーザ変位計104でランス10
1およびセンサ部102の基準位置からの移動距離を測
定し、各第リニアスケール100の測定値を加算し、各
レーザ変位計104の測定値を減算する演算を行なって
マスターピース108の内径を求める。
【0082】測定後に各昇降台座装置94を駆動して、
センサ部102をマスターピース108の内周面から離
間させ、上述した同様の手順を繰り返してセンサ部10
2を管内周面に当接させて内径を設定回数だけ測定す
る。
【0083】測定した複数回のマスターピース108の
値を制御装置に送り、制御装置に予め入力されているマ
スターピース108の基準内径寸法と比較して内径測定
センサ装置108の精度を確認する。精度に異常があれ
ば警報等を発して作業者に知らせる。精度確認後に、マ
スターピース装置107を駆動し、マスターピース10
8を待避位置に配置し、各昇降台座装置94を駆動し
て、センサ部102を通常の段取位置に戻す。
【0084】オンライン自動精度確認機能回路を起動す
るオンライン自動精度確認モードにおいて、制御装置
は、検査対象管の内径を測定するに先立って、オフライ
ン自動精度確認モードと同様の操作を行ない、その後に
自動検査モードに移行する。
【0085】オフライン自動校正機能回路を起動するオ
フライン自動校正モードにおいて、制御装置は、エアパ
ージによりマスターピース108を清掃し、各昇降台座
装置94の各サーボモータ95を駆動し、各内径測定セ
ンサ装置98の各ランス101およびセンサ部102が
マスターピース108の内部に挿入可能なように昇降台
座97の高さを調整する。
【0086】次に、マスターピース装置107を駆動
し、マスターピース108を校正位置に配置する。双方
のランス101をマスターピースの内部に挿入する状態
で、各昇降台座装置94のサーボモータ95を駆動して
双方の各内径測定センサ装置98を上下に離間し、各ラ
ンス101のセンサ部102を管内面に押圧する。この
ランス101およびセンサ部102の移動をレーザ変位
計104で検出し、レーザ変位計104の測定値が予め
定めた校正用設定値、例えば1mmとなるように各内径
測定センサ装置98を位置決めする。
【0087】この状態で、内径測定センサ装置98は校
正指令を出し、各リニアスケール100のセンサ出力値
が、基準内径値の2分の1と校正用設定値を加算した値
(d/2+1)に対応するようにアンプ出力を校正し、
レーザ変位計104のセンサ出力値が校正用設定値に対
応するようにアンプ出力を校正する。
【0088】校正後に、各昇降台座装置94を駆動し
て、センサ部102をマスターピース108の内周面か
ら離間し、その後に、各昇降台座装置94のサーボモー
タ95を駆動して双方の各内径測定センサ装置98を上
下に離間し、各ランス101のセンサ部102を管内面
に押圧し、マスターピース108の内径を測定して精度
を確認する。
【0089】その後に、各昇降台座装置94を駆動し
て、センサ部102をマスターピース108の内周面か
ら離間し、マスターピース装置107を駆動し、マスタ
ーピース108を待避位置に配置し、各昇降台座装置9
4を駆動して、センサ部102を通常の段取位置に戻
す。
【0090】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、塗膜
厚検査装置において、接触部が摩耗し、塗膜の塗料が付
着しても、マスターピースに対するセンサーの出力値を
取り込み、この出力値を上位の基準膜厚値と下位の基準
膜厚値として二点で校正することにより、その精度を高
く維持することができ、ピンホール検査装置において、
ピンホール検査の前後で、導通チェッカーにより一対の
アース電極間に通電し、双方のアース電極が検査対象管
を通して通電可能であることを確認することにより、ピ
ンホール検査装置の正常性を確認し、検査結果の信頼性
を高めることができ、接触式管内径測定装置において、
第1測定センサにより装置本体の移動距離を測定し、第
2測定センサでランスおよびセンサ部の基準位置からの
移動距離を測定し、各第1測定センサの測定値を加算
し、各第2測定センサの測定値を減算する演算を行なう
ことにより、色斑等のノイズに影響されることなく、正
確に管内径を求めることができ、膜厚、ピンホール、受
口内径の全ての検査項目における検査精度を高めて製品
の信頼度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における管製品検査設備の
全体構成図である。
【図2】同実施の形態における塗膜厚検査装置を示す全
体構成図である。
【図3】同塗膜厚検査装置の管回転支持装置を示す平面
図である。
【図4】同塗膜厚検査装置の要部を示す正面図である。
【図5】同塗膜厚検出センサー装置のセンサ部を示す拡
大図である。
【図6】同塗膜厚検出センサー装置のセンサ保持部の拡
大図である。
【図7】同塗膜厚検査装置の要部の拡大図である。
【図8】同塗膜厚検査装置の要部の拡大図である。
【図9】同校正の手順を示す説明図である。
【図10】同実施の形態におけるピンホール検査装置を
示す全体構成図である。
【図11】同管回転支持装置を示す平面図である。
【図12】同ピンホール検査装置の構成を示す摸式図で
ある。
【図13】同ピンホール検査装置の要部拡大図である。
【図14】同実施の形態における内径検査装置を示す全
体構成図である。
【図15】同面盤装置を示す正面図である。
【図16】同内径測定センサ装置を示す拡大図である。
【図17】同内径測定センサ装置の精度確認状態を示す
拡大図である。
【符号の説明】
A 搬送ライン B 検査対象管 C 塗膜厚検査装置 D ピンホール検査装置 E 接触式管内径測定装置 6 走行台車装置 12 昇降台座装置 15 ランス 18 センサ部 19 制御装置 23 センサ押付シリンダ 26 センサー 28 マスターピース移動テーブル装置 29 台座 30 マスターピース供給シリンダ 31、32 マスターピース 41 管回転支持装置 42 転動ローラ 43 検査対象管 46 走行台車装置 48 走行台車 50 台車駆動モータ 52 昇降台座装置 54 昇降台座 56 ランス 63 スラストローラ 64 センサ電極 66 電線回路 67 ピンホールチェッカー 68a、68b アースブラシ 69 電線回路 70 導通チェッカー 71 回路チェックブラシ 72 制御装置 81 管回転支持装置 82 検査対象管 84 管押圧シリンダ 86 面盤装置 89 走行台車装置 92 走行台車 94 昇降台座装置 97 昇降台座 98 内径測定センサ装置 99 装置本体 100 リニアスケール 101 ランス 102 センサ部 103 ばね 104 レーザ変位計 105 主プローブ 106 副プローブ 107 マスターピース装置 108 マスターピース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 門乢 勝 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 (72)発明者 坪田 博隆 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 (72)発明者 水田 清継 船橋市栄町2丁目16番1号 株式会社クボ タ船橋工場内 Fターム(参考) 2F063 AA16 AA43 BC02 BD06 BD13 BD17 DA02 DB04 DB07 DD08 FA09 JA00 ZA01 ZA02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象管を管軸心と直交する方向に配
    列する搬送ラインの側方位置に、検査対象管に対して管
    軸心方向に対向する塗膜厚検査装置とピンホール検査装
    置と接触式管内径測定装置のそれぞれを、検査対象管の
    搬送方向に沿って順次に配設するものであり、 塗膜厚検査装置に、検査対象管内に挿入するランスと、
    ランスの先端に装着し検査対象管の内面に当接するセン
    サーとを有した塗膜厚検出センサー装置を設け、塗膜厚
    検出センサー装置に、上位の基準膜厚となる塗膜と下位
    の基準膜厚となる塗膜を形成したマスターピースに対す
    る各センサ出力値を、それぞれ上位の基準膜厚値と下位
    の基準膜厚値として二点で校正する校正機能回路を設
    け、 ピンホール検査装置に、検査対象管内に挿入するランス
    と、ランスの先端に装着し検査対象管の内面の塗膜に摺
    接するセンサ電極と、検査対象管の生地部に摺接する一
    対のアース電極と、センサ電極と各アース電極間に走査
    電圧を印加するピンホールチェッカーと、双方のアース
    電極間に通電する導通チェッカーとを設け、 接触式管内径測定装置に、上下に接近離間する一対の昇
    降台座装置のそれぞれで支持する一対の内径測定センサ
    装置を設け、各内径測定センサ装置に、装置本体の上下
    方向の位置を測定する第1測定センサと、検査対象管内
    に挿入するランスと、ランスの先端に装着し管内面に当
    接するセンサ部と、ランスを支持する昇降自在なランス
    台座と、ランス台座を管径方向の外側に向けて初期位置
    に押圧する弾性体と、装置本体における基準位置からセ
    ンサ部までの上下方向の距離を測定する第2測定センサ
    とを設けたことを特徴とする管製品検査設備。
JP10343494A 1998-12-03 1998-12-03 管製品検査設備 Pending JP2000171207A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112623836A (zh) * 2020-12-14 2021-04-09 武汉文睿锡科技有限公司 一种多功能塑料薄膜输送检测设备

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CN112623836A (zh) * 2020-12-14 2021-04-09 武汉文睿锡科技有限公司 一种多功能塑料薄膜输送检测设备

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