JP2000136921A - 塗膜厚検査装置の精度確認装置 - Google Patents

塗膜厚検査装置の精度確認装置

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JP2000136921A
JP2000136921A JP10312625A JP31262598A JP2000136921A JP 2000136921 A JP2000136921 A JP 2000136921A JP 10312625 A JP10312625 A JP 10312625A JP 31262598 A JP31262598 A JP 31262598A JP 2000136921 A JP2000136921 A JP 2000136921A
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film thickness
coating film
lance
inspected
coating
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JP10312625A
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Yukihiro Oide
幸宏 大出
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗膜厚検出センサー装置の精度確認を機械作
業により自動的に行なうことができる塗膜厚検査装置の
精度確認装置を提供する。 【解決手段】 検査対象管3の前方位置に、ランス15
の軸心方向に往復動するマスターピース移動テーブル装
置を有する台座29と、台座29を走行台車の軌道より
下方に位置する待避位置とランス15の搬送軌跡の下方
近傍に位置する測定位置とにわたって昇降するマスター
ピース供給シリンダ装置30とを設け、マスターピース
移動テーブル装置に、上位の基準膜厚となる塗膜と下位
の基準膜厚となる塗膜を形成した一対のマスターピース
をスライド方向に配置し、制御装置19に、検査対象管
に対する塗膜厚の測定動作に先立ってマスターピースに
対する塗膜厚の測定動作を行なう機能回路を設けたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は管内面に塗布された
粉体塗料などの塗膜厚を検査する技術に係り、塗膜厚検
査装置の精度確認装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の塗膜厚検査装置は、例えば図8〜
図9に示すようなものである。図8〜図9において、管
回転支持装置1は複数の転動ローラ2を検査対象管3の
管軸心方向に沿った前後位置に有し、隣接する一対の転
動ローラ2を検査対象管3の外周面に当接させ、前後二
組の転動ローラ2で検査対象管3を水平に支持してい
る。また、転動ローラ2は前後位置に合わせて四組が配
置され、一度に2本の検査対象管3を支持するように構
成されている。さらに、管回転支持装置1には、転動ロ
ーラ2を回転駆動して検査対象管3を管軸心回りに回転
させるローラ駆動モータ4と、検査対象管3の回転角度
を検出する第1エンコーダ5が設けられている。
【0003】管回転支持装置1の両側方には、検査対象
管3の管軸心方向に沿った前後に位置して一対の走行台
車装置6が設けられており、走行台車装置6は検査対象
管3の軸心方向に沿って敷設されたレール7の上を往復
移動自在に設けられた走行台車8と、走行台車8の車輪
9を回転駆動するための台車駆動モータ10と、走行台
車8の移動距離を検出する第2エンコーダ11とで構成
されている。
【0004】走行台車8には昇降台座装置12が設けら
れており、昇降台座装置12は走行台車8に立設された
リニアガイド13に案内されて昇降する昇降台座14
と、昇降台座14を昇降駆動するスクリュージャッキ1
5と、昇降台座14に水平に保持されて検査対象管3に
挿抜されるランス16と、ランス16の高さ位置を検出
する第3エンコーダ17とで構成されている。
【0005】ランス16の先端には、検査対象管3の内
周面に形成された塗膜の厚さを検出するための塗膜厚検
出センサー装置のセンサ部18が設けられている。管回
転支持装置1と走行台車装置6と昇降台座装置12と塗
膜厚検出センサー装置のセンサ部18は、それぞれの各
駆動を制御する制御装置19にケーブル20を介して電
気的に接続されている。
【0006】この構成においては、制御装置19に、管
回転支持装置1に載置される検出対象管3に関する各種
のデータを入力する。このデータとしては管径、規定の
塗膜厚などがあり、制御装置19はデータに基づいて段
取替えを行う。このとき、左右の走行台車装置6および
昇降台座装置12に対する操作は同様であるので、ここ
では一方の走行台車装置6および昇降台座装置12に対
する操作を説明する。
【0007】初めに、昇降台座装置12のスクリュージ
ャッキ16を駆動し、ランス15を検査対象管3の内部
に挿入可能な状態に、かつ塗膜厚検出センサー装置18
が検査対象管3の内周面の近傍に位置するように昇降台
座14の高さを調整する。この昇降台座14の高さはス
クリュージャッキ16に設けた第3エンコーダ17で検
出する。
【0008】走行台車装置6の台車駆動モータ10を駆
動して走行台車8を検査対象管3に向けて前進させ、左
右のランス15をそれぞれに対応する検査対象管3の内
部に挿入する。このとき、走行台車8の移動距離は第2
エンコーダ11で検出する。さらに、ランス15の先端
に設けた塗膜厚検出センサー装置のセンサ部18を所定
地点に位置させた状態で、スクリュージャッキ16を駆
動してランス15を降下させる。
【0009】塗膜厚検出センサー装置のセンサ部18を
駆動し、そのセンサーを検査対象管3の内周面に当接さ
せて塗膜厚を測定する。測定後に塗膜厚検出センサー装
置のセンサ部18を駆動し、センサーを検査対象管3の
内周面から離間させた状態で、管回転支持装置1のロー
ラ駆動モータ4を駆動して検査対象管3を所定角度、本
実施例では90°ずつ回転させ、各回転位置でセンサー
を管内周面に当接させて塗膜厚を4箇所で測定する。
【0010】測定した複数箇所の塗膜厚の値を制御装置
19に送り、制御装置19に予め入力されている規定の
塗膜厚と比較して検査対象管3の塗膜厚の合否を判定す
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の構成に
おいて、塗膜厚検出センサー装置のセンサ部18に設け
るセンサーとしては電磁式探触子を使用しており、探触
子(プローブ)の出力をアンプ装置において測定値に変
換して表示している。
【0012】しかし、プローブは、接触部が摩耗した
り、塗膜の塗料が付着したするとその出力が異常とな
り、測定誤差の原因となっている。このため、測定値の
信頼性を高めるうえで、塗膜厚検出センサー装置の精度
確認および校正を行なう必要があるが、人手作業により
行なっていたので、手数と時間が係り、調整に半日以上
を要しており、測定動作毎にプローブの精度確認を行な
うことは困難であった。
【0013】本発明は上記課題を解決するもので、塗膜
厚検出センサー装置の精度確認を機械作業により自動的
に行なうことができる塗膜厚検査装置の精度確認装置を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の塗膜厚検査装置の精度確認装置は、検査対象
管の軸心方向に沿って往復移動する走行台車装置と、走
行台車装置上に設けられて昇降移動する昇降台座装置
と、昇降台座に保持されて検査対象管内に挿抜されるラ
ンスと、ランスの先端に設けられて検査対象管の内面に
当接離間するセンサーを有した塗膜厚検出センサー装置
と、走行台車装置と昇降台座装置と塗膜厚検出センサー
装置の各駆動を制御する制御装置とを備えた塗膜厚検査
装置において、検査対象管の前方位置に、ランスの軸心
方向に往復動するマスターピース移動テーブル装置を有
する台座と、台座を走行台車の軌道より下方に位置する
待避位置とランスの搬送軌跡の下方近傍に位置する測定
位置とにわたって昇降するマスターピース供給シリンダ
とを設け、マスターピース移動テーブル装置に、上位の
基準膜厚となる塗膜と下位の基準膜厚となる塗膜を形成
した一対のマスターピースをスライド方向に配置し、制
御装置に、検査対象管に対する塗膜厚の測定動作に先立
ってマスターピースに対する塗膜厚の測定動作を行なう
機能回路を設けたものである。
【0015】上記した構成により、検査対象管の塗膜を
測定するに先立って、制御装置は、走行台車装置および
昇降台座装置を駆動して塗膜厚検出センサー装置のセン
サーを台座の上方位置に配置し、マスターピース供給シ
リンダを駆動して台座を上昇させ、マスターピースをラ
ンスの搬送軌跡の下方近傍に保持する。
【0016】この状態で、昇降台座装置を駆動して塗膜
厚検出センサー装置のセンサーをマスターピース上に配
置し、塗膜厚検出センサー装置を駆動して下位の基準塗
膜厚の塗膜を形成した一方のマスターピースを測定し、
実測定により得られた測定値を基準塗膜厚と比較して精
度を確認する。
【0017】次に、塗膜厚検出センサー装置のセンサー
を一方のマスターピースから離間する位置に上昇させ、
マスターピース移動テーブル装置を駆動して双方のマス
ターピースをスライドし、上位の基準塗膜厚の塗膜を形
成した他方のマスターピースを塗膜厚検出センサー装置
のセンサーに対向させる。この状態で、塗膜厚検出セン
サー装置のセンサーを他方のマスターピース上に配置
し、塗膜厚検出センサー装置を駆動して他方のマスター
ピースを測定し、実測定により得られた測定値を基準塗
膜厚と比較して精度を確認する。
【0018】したがって、上位の基準膜厚値と下位の基
準膜厚値とにおいて塗膜厚検出センサー装置の精度を確
認するので、確実な精度確認を行なうことができる。し
かも、人手を介することなく、機械的動作によりセンサ
ーをマスターピースの塗膜に押圧するので、押圧力を一
定に保って測定精度の安定化と自動化を図ることができ
る。
【0019】
【実施の形態】以下本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。先に図8〜図9において説明したものと同様
の作用を行なう部材については同一番号を付して説明を
省略する。
【0020】図1〜図7において、塗膜厚検出センサー
装置は、ランス15の先端に設けるセンサ部18と、制
御装置19に収納するアンプ部(図示省略)からなり、
アンプ部がセンサ部18の出力を変換してデジタルの測
定値を出力および表示する。
【0021】センサ部18は、ランス15の先端に装着
する本体フレーム21と、本体フレーム21に設ける位
置決めセンサー22と、本体フレーム21にセンサ押付
シリンダ23を介して昇降自在に設けた昇降フレーム2
4と、昇降フレーム24に設けたセンサ保持部25と、
センサ保持部25で昇降自在に保持するセンサー26
と、センサー26を下方に付勢する圧縮ばね27とを備
えている。
【0022】検査対象管3の前方位置には、ランス15
の軸心方向に往復動するマスターピース移動テーブル装
置28を有する台座29を、走行台車の軌道より下方に
位置する待避位置とランスの搬送軌跡の下方近傍に位置
する測定位置とにわたって昇降するマスターピース供給
シリンダ30で支持して設けており、マスターピース移
動テーブル装置28に、上位の基準膜厚となる塗膜と下
位の基準膜厚となる塗膜を形成した一対のマスターピー
ス31、32をスライド方向に配置している。また、待
避位置の近傍には台座29を検出する近接スイッチ33
と、マスターピース31、32を清掃するエアパージ装
置(図示省略)を設けている。
【0023】制御装置19には、検査対象管3に対する
塗膜厚の測定動作に先立ってマスターピース31、32
に対する塗膜厚の測定動作を行なう機能回路を設けてい
る。以下、上記構成における作用について説明する。通
常の測定においては、先に説明したものと同様であるの
で説明を省略する。
【0024】精度確認作業を行なう場合に、制御装置1
9は、走行台車装置6および昇降台座装置12を駆動し
て塗膜厚検出センサー装置のセンサー26を台座29の
上方位置に配置する。
【0025】そして、図7に示すように、エアパージに
よりマスターピース31、32を清掃し(St.1)、
マスターピース供給シリンダ30を駆動して台座29を
上昇させ(St.2)、マスターピース31、32をラ
ンス15の搬送軌跡の下方近傍に保持する(St.
3)。
【0026】この状態で、昇降台座装置12を駆動し
(St.4)、塗膜厚検出センサー装置のセンサー26
を一方のマスターピース31の上に配置し(St.
5)、塗膜厚検出センサー装置18のセンサ押付シリン
ダ23を駆動し(St.6)、センサ26を一方の下位
の塗膜厚を形成したマスターピース31に押圧して塗膜
厚を測定する。
【0027】塗膜厚検出センサー装置は、一方のマスタ
ーピースに対するセンサー26の出力値を取り込み(S
t.7)、実測定により得られた測定値を制御装置19
に出力する。制御装置19は、実測定により得られた測
定値と下位の基準塗膜厚と比較して精度を確認する。
【0028】センサ押付シリンダ23を駆動し(St.
8)、センサ26を一方のマスターピース31から離間
させる(St.9)。この動作を予め設定する回数だけ
行なう。
【0029】次に、塗膜厚検出センサー装置のセンサー
を一方のマスターピース31から離間する位置に上昇さ
せた状態で、マスターピース移動テーブル装置28を駆
動して双方のマスターピース31、32をスライドし
(St.10)、他方の上位の塗膜厚を形成したマスタ
ーピース32を塗膜厚検出センサー装置のセンサー26
に対向させる(St.11)。
【0030】そして、センサ押付シリンダ23を駆動し
(St.12)、センサ26を他方のマスターピース3
2に押圧して塗膜厚を測定する。塗膜厚検出センサー装
置は、他方のマスターピースに対するセンサー26の出
力値を取り込み(St.13)、実測定により得られた
測定値を制御装置19に出力する。制御装置19は、実
測定により得られた測定値と上位の基準塗膜厚と比較し
て精度を確認する。
【0031】センサ押付シリンダ23を駆動し(St.
14)、センサ26を他方のマスターピース32から離
間させる。この動作を予め設定する回数だけ行なう(S
t.15)。
【0032】昇降台座装置12を駆動し(St.1
6)、ランス15を通常の測定の段取位置に配置する
(St.17)。同時に、マスターピース移動テーブル
装置28を駆動して双方のマスターピース31、32を
スライドし(St.18)、一方のマスターピース31
を初期位置に復帰させる(St.19)。同時に、マス
ターピース供給シリンダ30を駆動して台座29を下降
させて(St.20)、待避位置に保持する(St.2
1)。
【0033】上述した精度確認において異常があれば、
警報等を発して作業者に連絡し、作業者は適宜の手続を
行なう。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、マス
ターピース供給シリンダによって供給する、異なる基準
塗膜厚を有する一対のマスターピースを測定し、各マス
ターピースに対する実測定値と上位の基準膜厚値および
下位の基準膜厚値との二点で比較することにより、確実
な精度確認を行なうことができる。しかも、人手を介す
ることなく、機械的動作によりセンサーをマスターピー
スの塗膜に押圧するので、押圧力を一定に保って測定精
度の安定化と自動化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における塗膜厚検査装置を
示す全体構成図である。
【図2】同自動精度確認装置を示す正面図である。
【図3】同塗膜厚検出センサー装置のセンサ部を示す拡
大図である。
【図4】同塗膜厚検出センサー装置のセンサ保持部の拡
大図である。
【図5】同自動精度確認装置の拡大図である。
【図6】同自動精度確認装置の拡大図である。
【図7】同精度確認の手順を示すフローチャート図であ
る。
【図8】従来の塗膜厚検査装置を示す全体構成図であ
る。
【図9】従来の塗膜厚検査装置の管回転支持装置を示す
平面図である。
【符号の説明】
6 走行台車装置 12 昇降台座装置 15 ランス 18 センサ部 19 制御装置 23 センサ押付シリンダ 26 センサー 28 マスターピース移動テーブル装置 29 台座 30 マスターピース供給シリンダ 31、32 マスターピース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象管の軸心方向に沿って往復移動
    する走行台車装置と、走行台車装置上に設けられて昇降
    移動する昇降台座装置と、昇降台座に保持されて検査対
    象管内に挿抜されるランスと、ランスの先端に設けられ
    て検査対象管の内面に当接離間するセンサーを有した塗
    膜厚検出センサー装置と、走行台車装置と昇降台座装置
    と塗膜厚検出センサー装置の各駆動を制御する制御装置
    とを備えた塗膜厚検査装置において、 検査対象管の前方位置に、ランスの軸心方向に往復動す
    るマスターピース移動テーブル装置を有する台座と、台
    座を走行台車の軌道より下方に位置する待避位置とラン
    スの搬送軌跡の下方近傍に位置する測定位置とにわたっ
    て昇降するマスターピース供給シリンダとを設け、マス
    ターピース移動テーブル装置に、上位の基準膜厚となる
    塗膜と下位の基準膜厚となる塗膜を形成した一対のマス
    ターピースをスライド方向に配置し、制御装置に、検査
    対象管に対する塗膜厚の測定動作に先立ってマスターピ
    ースに対する塗膜厚の測定動作を行なう機能回路を設け
    たことを特徴とする塗膜厚検査装置の精度確認装置。
JP10312625A 1998-11-04 1998-11-04 塗膜厚検査装置の精度確認装置 Pending JP2000136921A (ja)

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