JP2000171187A - 空調用熱交換器の伝熱フィン - Google Patents
空調用熱交換器の伝熱フィンInfo
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Abstract
積を増加させるとともに、フィン後縁部におけるドレン
水の滞留をなくし、ドレン水の飛散を防止する。 【解決手段】 伝熱性能の向上に大きい影響を与えるフ
ィン前縁部1aの幅をフィン後縁部1bの幅よりも大き
くして伝熱面積を増やす一方、ドレン水の滞留しやすい
伝熱フィン後縁部1bを切起し片3b,3b・・・のな
いフラットな構造にして、フィン表面にドレン水が滞留
し空気流により飛散されることを防止した。
Description
の伝熱フィンの構造に関するものである。
向に延び、所定の間隔で多数枚平行に配列されるととも
に、直交方向に複数本の伝熱管が上下方向に所定の間隔
を保って挿通される伝熱管挿通部2a,2a・・・,2
b,2b・・・を備え、かつ該複数本の伝熱管挿通部2
a,2a・・・,2b,2b・・・相互の間に複数のル
ーバー(切起し片)3a,3a・・・,3b,3b・・
・を設けて構成されるクロスフィンコイル型空調用熱交
換器の伝熱フィン1では、一般に前縁部1aと後縁部1
bの幅は略等しく、その伝熱性能を向上させるために
は、当該伝熱フィン1の積層枚数を増やすか、又はスリ
ットやルーバーの形状等のフィンパターンを変える方法
がとられていた。また、同伝熱フィン1では、例えば蒸
発器として使用された場合、その蒸発運転時間の経過に
伴って当該伝熱フィン1の表面に凝縮したドレン水が水
滴状態で付着滞留し、それが空気流により後縁部1bか
ら後方に吹き出されて外部に飛散する問題があった。そ
こで、このようなドレン水の飛散を防止するために、当
該伝熱フィン1の表面に親水処理を施して撥水性を低下
させて水滴の発生を抑制することにより、水滴の飛散を
防止するなどの対策が施されていた。
る空気流によって伝熱フィン風下側の後縁部1b部分に
凝縮したドレン水が集まり、それが同後縁部1bのスリ
ット、ルーバー等切起し片の間に滞留することから生じ
ていた。
ンの変更により熱伝達率を向上させようとしても通風抵
抗の増加が大きくなるため、空調機に適用可能な範囲で
高性能化を図る事は困難である。また、伝熱フィンの枚
数を増やして伝熱面積を増加させれば、比較的容易に性
能向上を図ることができるが、重量、コストが増大する
とともに、やはり通風抵抗の増加が避けられない。
器は、一般に室内機の内部に湾曲させて配置する構成が
採用されるため、部分的に傾斜の大きい個所(例えば9
0°以下)が生じ、該部分では特に重力により水滴状態
で滞留したドレン水が落下しやすくなるので、従来のよ
うなフィン表面の親水処理だけでは対策し切れない。ま
たヘアスプレー等の使用による化学物質の付着や長期間
の使用による表面処理剤の劣化などにより親水効果が低
下し、凝縮したドレン水が水滴化して飛散しやすくな
る。このような事情により、結局熱交換器のレイアウト
や送風時の風速なども制約されることになる。
するためになされたもので、当該伝熱フィン自体の伝熱
性能を高めることにより通風抵抗を増大させることな
く、熱伝達率を向上させるとともに、当該伝熱フィン表
面の親水機能が低下したような場合にも、フィン表面に
凝縮したドレン水の外部への飛散を防ぐことができる空
調用熱交換器の伝熱フィンの構造を提供することを目的
とするものである。
的を達成するために、それぞれ次のような課題解決手段
を備えて構成されている。
延び、所定の間隔で多数枚平行に配列されるとともに、
直交方向に複数列、複数本の伝熱管挿通部2a,2a・
・・、2b,2b・・・が上下方向に所定の間隔を保っ
て形成され、かつ該複数列、複数本の伝熱管挿通部2
a,2a・・・、2b,2b・・・相互の間に複数の切
起し片3a,3a・・・、3b,3b・・・を設けてな
る伝熱フィン1であって、前縁部1aの幅を後縁部1b
の幅よりも広くする一方、後縁部1bを切起し片のない
フラットな構造にしている。
率が高く、空気とフィン面の温度差も大であるため、伝
熱面積増加の効果が大きい。反対に空気流下流側は熱伝
達率が低く、空気とフィン面の温度差も小であるため、
伝熱面積増加の効果が少ない。
気流の上流側から下流側に均等に振り分けるのではな
く、空気流上流側のフィン幅を優先して増加させると、
効果的な伝熱性能向上作用を得ることができる。
の中で、空気流上流側のフィン幅を広げる方法は、フィ
ン枚数を増加させる方法よりも通風抵抗の増加を小さく
抑えることができる。
の飛散は、熱交換器の内部を通過する空気流によって風
下側の伝熱フィン後縁部1b部分に凝縮したドレン水が
集まり、それが切起し片間に滞留することが大きな原因
となっていた。
ように、空気流上流側にあって熱伝達率向上効果の高い
伝熱フィン前縁部1aの幅を広く形成している。したが
って、通風抵抗を増大させることなく上述のような十分
な前縁効果を得ることができるようになり、より有効に
伝熱性能が向上する。
上記伝熱フィン1の後縁部1b部分の切起し片3b,3
b・・・をなくして、フラットに形成している。従っ
て、凝縮した水滴状態のドレン水が切起し片間に滞留す
るようなことがなく、フラットなフィン面に沿って速や
かに下方に流下するようになるので、水はけ性能が良く
なり、従来のような外部へのドレン水の飛散が生じにく
くなる。
1の発明の構成において、当該伝熱フィン1の前縁部1
aを空気流上流側に延長することにより、前縁部1aの
幅が後縁部1bの幅よりも広くなるようにしている。
に延長されて幅が広くなった熱伝達率の向上に最も有効
な伝熱フィン前縁部1aによって、上記請求項1の発明
のような伝熱性能向上作用を得ることができる。
1の発明の構成において、伝熱管挿通部2a,2a・・
・を後縁部1b側に偏位させることにより、前縁部1a
の幅を後縁部1bの幅よりも広くしている。
a,2a・・・の後縁部1b側への偏位により、上記空
気流上流側に延長されたのと同様に実質的に幅が広くな
った伝熱フィン前縁部1aによって、上記請求項1の発
明のような伝熱性能向上作用を得ることができる。
1,2又は3の発明の構成において、複数の切起し片3
a,3a・・・、3b,3b・・・の配設密度を空気流
上流側から空気流下流側にかけて疎から密に変化させて
いる。
の少ない空気流上流側の切起し片の数を減らすことで通
風抵抗を効果的に低減し、それにより全体としての熱伝
達率をさらに有効に向上させることができるようにな
る。
1,2,3又は4の発明の構成において、後縁部1b
に、当該伝熱フィン1の長手方向に延びるリブ4aを設
けている。
1,2,3又は4の発明の作用に加え、空気流により後
方に吹き流される水滴状態のドレン水が、さらに上記後
縁部1bのリブ4aにより確実に係留されてリブ4a部
分に集合し、重力によって効率良く下方に排出されるよ
うになるため、水はけ性能が向上し、フィン面の親水機
能が低下したとしても確実にドレン水の飛散が防止され
る。また、当該伝熱フィン1の長手方向にリブ4aが設
けられていることにより伝熱フィン1自体の強度(剛
性)が増大し、製造性が向上して組立工程等での変形等
による伝熱性能の低下も抑制される。
5の発明の構成において、上流側伝熱管挿通部2a,2
a・・・と下流側伝熱管挿通部2b,2b・・・との間
にも、当該伝熱フィン1の長手方向に延びるリブ4bを
設けている。
フィン1の上流側伝熱管挿通部2a,2a・・・と下流
側伝熱管挿通部2b,2b・・・との間でも、上記請求
項5の発明と同様の作用を得ることができ、同作用によ
って上記伝熱フィン1の上流側伝熱管挿通部2a,2a
・・・と下流側伝熱管挿通部2b,2b・・・との間と
後縁部1bとの2つの個所で2段階にドレン水を係留集
合させて確実に下方に排出できるようになるため、さら
に水はけ性能が向上し、より確実にドレン水の飛散が防
止されるようになる。また、伝熱フィン1の後縁部1b
と中央部の2個所にリブ4a,4bがあるので伝熱フィ
ン1自体の強度(剛性)もさらに増大する。
5又は6の発明の構成において、前縁部1aにも、当該
該伝熱フィン1の長手方向に延びるリブ4cを設けてい
る。
フィン1の前縁部1aでも上記請求項5又は6の発明と
同様のドレン水の係留、下方への排出作用を得ることが
できるようになり、熱交換器を前後どちら側に傾けて設
けた場合にも水はけ性能が向上して、後縁部1bから外
部へのドレン水の飛散を、より有効に防止し得るように
なる。
前後両端側で均一に増大させることができる。
5,6又は7の発明の構成において、リブ4a,4b,
4cは、伝熱フィン1の一部を曲げ成形して形成されて
いる。
より形成されたリブ4a,4b,4c部分にドレン水を
確実に係留させて、重力により下方に排出できるので、
効率良くドレン水の飛散が防止されるとともに、伝熱フ
ィン1自体の強度(剛性)も有効に増大する。
1,2,3又は4の発明の構成において、後縁部1b
に、当該伝熱フィン1の長手方向に延びる前方への折り
返し部5を設けている。
り後方に吹き流される水滴状態のドレン水が、上記後縁
部1bの前方への折り返し部5により確実に係留保水さ
れて集合し、重力によって効率良く下方に排出されるよ
うになるため、水はけ性能が向上し、フィン面の親水機
能が低下しても有効にドレン水の飛散が防止される。
返し部5が設けられていることにより、伝熱フィン1自
体の強度(剛性)が増大し、組立工程等での変形等によ
る伝熱性能の低下も抑制される。
1,2,3又は4の発明の構成において、後縁部1b
に、当該伝熱フィン1の長手方向に延びる親水材6,7
を設けている。
り後方に吹き流される水滴状態のドレン水が、上記親水
材6,7により確実に係留保水されて、集合し、重力に
よって下方に排出されるようになるため、水はけ性能が
向上し、フィン面の親水機能が低下しても有効にドレン
水の飛散が防止される。
10の発明の構成において、上流側伝熱管挿通部2a,
2a・・・と下流側伝熱管挿通部2b,2b・・・との
間にも、当該伝熱フィン1の長手方向に延びる親水材
6,7を設けている。
1の上流側伝熱管挿通部2a,2a・・・と下流側伝熱
管挿通部2b,2b・・・との間でも、上記請求項10
の発明と同様の作用を得ることができ、同作用によって
上記伝熱フィン1の上流側伝熱管挿通部2a,2a・・
・と下流側伝熱管挿通部2b,2b・・・との間と後縁
部1bとの2つの個所で2段階にドレン水を係留集合さ
せて確実に下方に排出できるようになるため、さらに水
はけ性能が向上し、より確実にドレン水の飛散が防止さ
れるようになる。
10又は11の発明の構成において、前縁部1aにも当
該伝熱フィン1の長手方向に延びる親水材6,7を設け
ている。
1の前縁部1aでも上記請求項10又は11の発明と同
様のドレン水の係留、下方への排出作用を得ることがで
きるようになり、熱交換器を前後どちら側に傾けて設置
したとしても水はけ性能が向上し、後縁部1bから外部
へのドレン水の飛散を、さらに有効に防止し得るように
なる。
10,11又は12の発明の構成において、親水材6,
7は、親水性のある樹脂材6よりなっている。
る樹脂材6よりなる親水材にドレン水を係留保水させて
重力により下方に排出することができるようになるた
め、伝熱フィン1表面の親水機能が低下したとしても、
有効にドレン水の飛散を防止できるようになる。
10,11又は12の発明の構成において、親水材6,
7は、吸水性の高い繊維材7よりなっている。
る繊維材7よりなる親水材にドレン水を確実に吸水保持
させて重力により下方に排出することができるようにな
るため、伝熱フィン1表面の親水機能が低下したとして
も、より確実にドレン水の飛散を防止できるようにな
る。
器の伝熱フィンによると、通風抵抗の増加を最小限に抑
えながら有効に伝熱面積を増加させることができ、熱交
換性能を高くすることができる。また伝熱フィン後縁部
のドレン水の滞留が生じなくなり、水はけ性が良くなっ
て確実にドレン水の排出が行えるようになり、伝熱フィ
ン後縁部からのドレン水の飛散が有効に防止されるよう
になる。その結果、熱交換器レイアウトの自由度、風量
制御幅の自由度が向上する。またリブを設けた場合に
は、伝熱フィン自体の強度も増大し、製造性が向上して
組立工程等での変形等による伝熱性能の低下も抑制され
る。
能となる。
願発明の実施の形態1に係る空調用熱交換器の伝熱フィ
ンの構成を示すものである。
図1に示されるように、上下方向に延び、所定の間隔で
多数枚平行に配列されるものであり、直交方向に複数本
の伝熱管を挿通する複数の伝熱管挿通部(フィンカラ
ー)2a,2a・・・、2b,2b・・・が上下方向に
所定の間隔を保ち、かつ前列側(空気流上流側)のもの
2a,2a・・・と後列側(空気流下流側)のもの2
b,2b・・・とが空気流の方向に重ならないように相
互に上下位置を変えて前後方向に2列設けられている。
そして、該前列および後列の上下方向に延びる各伝熱管
挿通部2a,2a・・・、2b,2b・・・の上下のも
の相互の間には、複数のルーバー片(切起し片)を横X
字形に配列してなるルーバー(又はスリット)3a,3
a・・・、3b,3b・・・がそれぞれ設けられてい
る。
定寸法空気流上流側に延設されて後縁部1bの幅bより
も広い所定幅aのルーバー3a,3a・・・のないフラ
ット面に形成されている。
3b,3b・・・の内の後列側伝熱管挿通部2b,2b
・・・相互の間のルーバー3b,3b・・・は、前列側
伝熱管挿通部2a,2a・・・相互の間のルーバー3
a,3a・・・に比して、その最後列側上下3組のルー
バー片を設けないようにしており、それによって当該伝
熱フィン1の後縁部1bはルーバー3b,3b・・・が
ない所定幅bのフラット面に形成されている。
率が高く、空気とフィン面の温度差も大であるため、伝
熱面積増加の効果が大きい。反対に空気流下流側は熱伝
達率が低く、空気とフィン面の温度差も小であるため、
伝熱面積増加の効果が少ない。
気流の上流側から下流側に均等に振り分けるのではな
く、空気流上流側のフィン幅を優先して増加させると、
効果的な伝熱性能向上作用を得ることができる。
の中で、空気流上流側のフィン幅を広げる方法は、フィ
ン枚数を増加させる方法よりも通風抵抗の増加を小さく
抑えることができる。
の飛散は、熱交換器の内部を通過する空気流によって空
気流下流側の伝熱フィン後縁部部分に凝縮したドレン水
が集まり、それがルーバー片間に滞留することが大きな
原因となっていた。
のように、先ず空気流上流側にあって熱伝達率向上効果
の高い伝熱フィン前縁部1aの幅を空気流上流側に延設
して広く形成している。したがって、通風抵抗を増大さ
せることなく上述のような伝熱面積増大による十分な前
縁効果を得ることができるようになり、より有効に伝熱
性能が向上する。
加えて上記伝熱フィン1の後縁部1b部分のルーバー3
b,3b・・・をなくして、フラットに形成している。
従って、凝縮した水滴状態のドレン水がルーバー片間に
滞留するようなことがなく、フラットなフィン面に沿っ
て速やかに下方に流下するようになるので、水はけ性能
が良くなり、従来のような外部へのドレン水の飛散が生
じにくくなる。
バー(又はスリット)3a,3a・・・、3b,3b・
・・は、図1のような長さの短かいルーバー片を上下方
向に複数個組合せて複数列のルーバーを形成するものに
限られる訳ではなく、例えば図2に示されるように、上
下方向に長さの長いルーバー片に変更し、その長さを変
えることによって同様の機能を果す複数列のルーバーを
形成することもできる。
が減少し、加工工数が少なくて済むので、その分低コス
トになる。
実施の形態2に係る空調用熱交換器の伝熱フィンの構成
を示すものである。
図3に示されるように、上下方向に延び、所定の間隔で
多数枚平行に配列されるものであり、直交方向に複数本
の伝熱管を挿通する複数の伝熱管挿通部(フィンカラ
ー)2a,2a・・・、2b,2b・・・が上下方向に
所定の間隔を保ち、かつ前列側(空気流上流側)のもの
2a,2a・・・と後列側(空気流下流側)のもの2
b,2b・・・とが空気流の方向に重ならないように相
互に上下位置を変えて前後方向に2列設けられている。
そして、該前列および後列の上下方向に延びる各伝熱管
挿通部2a,2a・・・、2b,2b・・・の上下のも
の相互の間には、複数のルーバー片(切起し片)を横X
字形に配列してなるルーバー(又はスリット)3a,3
a・・・、3b,3b・・・がそれぞれ設けられてい
る。
寸法空気流上流側に延設されて後縁部1bの幅bよりも
広い所定幅aのルーバー3a,3a・・・のないフラッ
ト面に形成されている。
3b,3b・・・の内の後列側伝熱管挿通部2b,2b
・・・相互の間のルーバー3b,3b・・・は、前列側
伝熱管挿通部2a,2a・・・相互の間のルーバー3
a,3a・・・に比して、その最後列側上下3組のルー
バー片を設けないようにしており、それによって当該伝
熱フィン1の後縁部1bはルーバー3b,3b・・・が
ない所定幅bのフラット面に形成されている。
に該フラット面となった上記伝熱フィン1の後縁部1b
の略中央部に、当該伝熱フィン1の長手方向に延びるリ
ブ4aが設けられている。
1bを例えばプレス成形などの方法で曲げ成形すること
により、例えば図9の(a)に示すように断面V字形に
形成され、一側面側に凸条部41を、他側面側に凹条部
42を形成している。
1のものと同様に前縁部1aの幅の拡大により伝熱性能
が大きく向上するとともに後縁部1b部分のフラット面
化によりドレン水の滞留が生じなくなる一方、空気流に
より後方に吹き流される水滴状態のドレン水が同後縁部
1bに設けられたリブ4aの凸条部41と凹条部42に
より確実に係留(トラップ)されて集合し、重力によっ
て当該凸条部41および凹条部42に沿って効率良く下
方に排出されるようになるため、水はけ性能が向上し、
仮にフィン面の親水機能が劣化しても有効にドレン水の
飛散が防止される。
効果の高い断面V字形のリブ4aが設けられていること
から、伝熱フィン1自体の強度(剛性)が増大し、製造
性が良くなって組立工程等での変形等による伝熱性能の
低下も抑制される。
バー(又はスリット)3a,3a・・・、3b,3b・
・・は、図3のような長さの短かいルーバー片を上下方
向に複数個組合せて複数列のルーバーを形成するものに
限られる訳ではなく、例えば図4に示されるように、上
下方向に長さの長いルーバー片に変更し、その長さを変
えることによって同様の機能を果す複数列のルーバーを
形成することもできる。
が減少し、加工工数が少なくて済むので、その分低コス
トになる。
実施の形態3に係る空調用熱交換器の伝熱フィンの構成
を示すものである。
図5に示されるように、上下方向に延び、所定の間隔で
多数枚平行に配列されるものであり、直交方向に複数本
の伝熱管を挿通する複数の伝熱管挿通部(フィンカラ
ー)2a,2a・・・、2b,2b・・・が上下方向に
所定の間隔を保ち、かつ前列側(空気流上流側)のもの
2a,2a・・・と後列側(空気流下流側)のもの2
b,2b・・・とが空気流の方向に重ならないように相
互に上下位置を変えて前後方向に2列設けられている。
そして、該前列および後列の上下方向に延びる各伝熱管
挿通部2a,2a・・・、2b,2b・・・の上下のも
の相互の間には、複数のルーバー片(切起し片)を横X
字形に配列してなるルーバー(又はスリット)3a,3
a・・・、3b,3b・・・がそれぞれ設けられてい
る。
寸法空気流上流側に延設されて後縁部1bの幅bよりも
広い所定幅aのルーバー3a,3a・・・のないフラッ
ト面に形成されている。
3b,3b・・・の内の後列側伝熱管挿通部2b,2b
・・・相互の間のルーバー3b,3b・・・は、前列側
伝熱管挿通部2a,2a・・・相互の間のルーバー3
a,3a・・・に比して、その最後列側上下3組のルー
バー片を設けないようにしており、それによって当該伝
熱フィン1の後縁部1bはルーバー3b,3b・・・が
ない所定幅bのフラット面に形成されている。
上記伝熱フィン中央部1cの上記前列側伝熱管挿通部2
a,2a・・・と後列側伝熱管挿通部2b,2b・・・
との間もルーバー3a,3a・・・、3b,3b・・・
のない上記後縁部1bの幅aよりも広い所定幅cのフラ
ット面に形成されている。
ィン1の上記後縁部1bおよび中央部1cの各々略中央
部には、当該伝熱フィン1の長手方向に延びるリブ4
a,4bがそれぞれ設けられている。
後縁部1bおよび中央部1cをそれぞれプレス成形など
の方法で曲げ成形することにより、例えば前述の図9の
(a)に示すような断面V字形に形成され、その一側面
側に凸条部41を、他側面側に凹条部42を形成してい
る。
1のものと同様に前縁部1aの幅の拡大により伝熱性能
が大きく向上するとともに後縁部1b部分のフラット面
化によりドレン水の滞留が生じなくなる一方、空気流に
より後方に吹き流される水滴状態のドレン水が、伝熱フ
ィン1の中央部1cおよび後縁部1bに、それぞれ設け
られたリブ4b,4aの各凸条部41と凹条部42とに
より、それぞれ上流側と下流側の2ケ所で確実に係留
(トラップ)されて集合し、重力によって当該凸条部4
1および凹条部42に沿って効率良く下方に排出される
ようになるため、さらに水はけ性能が向上し、仮にフィ
ン面の親水機能が劣化したとしても、より有効にドレン
水の飛散が防止されるようになる。
縁部1bの2ケ所に長手方向に補強効果の高い断面V字
形のリブ4b,4aが設けられていることから、当該伝
熱フィン1自体の強度(剛性)がさらに増大し、より製
造性が良くなって組立工程等での変形等による伝熱性能
の低下も有効に抑制される。
バー(又はスリット)3a,3a・・・、3b,3b・
・・も、図5のような長さの短かいルーバー片を上下方
向に複数個組合せて複数列のルーバーを形成するものに
限られる訳ではなく、例えば図6に示されるように、上
下方向に長さの長いルーバー片に変更し、その長さを変
えることによって同様の機能を果す複数列のルーバーを
形成することもできる。
が減少し、加工工数が少なくて済むので、その分低コス
トになる。
実施の形態4に係る空調用熱交換器の伝熱フィンの構成
を示すものである。
図7に示されるように、上下方向に延び、所定の間隔で
多数枚平行に配列されるものであり、直交方向に複数本
の伝熱管を挿通する複数の伝熱管挿通部(フィンカラ
ー)2a,2a・・・、2b,2b・・・が上下方向に
所定の間隔を保ち、かつ前列側(空気流上流側)のもの
2a,2a・・・と後列側(空気流下流側)のもの2
b,2b・・・とが空気流の方向に重ならないように相
互に上下位置を変えて前後方向に2列設けられている。
そして、該前列および後列の上下方向に延びる各伝熱管
挿通部2a,2a・・・、2b,2b・・・の上下のも
の相互の間には、複数のルーバー片(切起し片)を横X
字形に配列してなるルーバー(又はスリット)3a,3
a・・・、3b,3b・・・がそれぞれ設けられてい
る。
寸法空気流上流側に延設されて後縁部1bの幅bよりも
広い所定幅aのルーバー3a,3a・・・のないフラッ
ト面に形成されている。
3b,3b・・・の内の後列側伝熱管挿通部2b,2b
・・・相互の間のルーバー3b,3b・・・は、前列側
伝熱管挿通部2a,2a・・・相互の間のルーバー3
a,3a・・・に比して、その最後列側上下3組のルー
バー片を設けないようにしており、それによって当該伝
熱フィン1の後縁部1bはルーバー3b,3b・・・が
ない所定幅bのフラット面に形成されている。
熱フィン1の前縁部1aおよび後縁部1bの各々略中央
部には、当該伝熱フィン1の長手方向に延びるリブ4
c,4bが設けられている。
前縁部1aおよび後縁部1bをそれぞれプレス成形する
ことにより、例えば前述の図9の(a)に示すような断
面V字形に形成され、その一側面側に凸条部41を、他
側面側に凹条部42を形成している。
1のものと同様に前縁部1aの幅の拡大により伝熱性能
が大きく向上するとともに後縁部1b部分のフラット面
化によりドレン水の滞留が生じなくなる一方、空気流に
より後方に吹き流される水滴状態のドレン水が上記前縁
部1aおよび後縁部1bに設けられたリブ4c,4aの
各凸条部41と凹条部42とによりそれぞれ上流側と下
流側の2ケ所で確実に係留(トラップ)されて集合し、
重力によって当該各凸条部41および凹条部42に沿っ
て下方に排出されるようになるため、熱交換器を前後両
端側の何れの方向に傾けて設置したとしても、十分に水
はけ性能が向上し、仮にフィン面の親水機能が劣化した
としても、より有効にドレン水の飛散が防止されるよう
になる。
縁部1bの両端側2ケ所に長手方向に補強効果の高い断
面V字形のリブ4c,4aが設けられていることから、
当該伝熱フィン1全体の強度(剛性)が均一に増大し、
さらに製造性が良くなって組立工程等での変形等による
伝熱性能の低下もより有効に抑制される。
バー(又はスリット)3a,3a・・・、3b,3b・
・・は、図7のような長さの短かいルーバー片を上下方
向に複数個組合せて複数列のルーバーを形成するものに
限られる訳ではなく、例えば図8に示されるように、上
下方向に長さの長いルーバー片に変更し、その長さを変
えることによって同様の機能を果す複数列のルーバーを
形成することもできる。
が減少し、加工工数が少なくて済むので、その分低コス
トになる。
の最前列のルーバー片を除去すると、通風抵抗が小さく
なるので、伝熱性能を向上させやすくなる。
の実施の形態5に係る空調用熱交換器の伝熱フィンの構
成を示すものである。
図10に示されるように、上下方向に延び、所定の間隔
で多数枚平行に配列されるものであり、直交方向に複数
本の伝熱管を挿通する複数の伝熱管挿通部(フィンカラ
ー)2a,2a・・・、2b,2b・・・が上下方向に
所定の間隔を保ち、かつ前列側(空気流上流側)のもの
2a,2a・・・と後列側(空気流下流側)のもの2
b,2b・・・とが空気流の方向に重ならないように相
互に上下位置を変えて前後方向に2列設けられている。
そして、該前列および後列の上下方向に延びる各伝熱管
挿通部2a,2a・・・、2b,2b・・・の上下のも
の相互の間には、複数のルーバー片(切起し片)を横X
字形に配列してなるルーバー(又はスリット)3a,3
a・・・、3b,3b・・・がそれぞれ設けられてい
る。
ば上記前列側の伝熱管挿通部2a,2a・・・およびそ
れらの間のルーバー3a,3a・・・を、図示仮想線の
ように所定寸法dだけ前縁部1a側から後縁部1b側に
偏位させることにより、フィン全体の幅を拡大すること
なく、該伝熱フィン1の前縁部1aの幅aを後縁部1b
の幅bよりも広く拡大し、上記実施の形態1と同様のル
ーバー3a,3a・・・のないフラット面に形成してい
る。
3b,3b・・・の内の後列側伝熱管挿通部2b,2b
・・・相互の間のルーバー3b,3b・・・は、前列側
伝熱管挿通部2a,2a・・・相互の間のルーバー3
a,3a・・・に比して、その最後列側上下3組のルー
バー片を設けないようにしており、それによって当該伝
熱フィン1の後縁部1bをルーバー3b,3b・・・が
ない所定幅bのフラット面に形成している。
空気流上流側は熱伝達率が高く、空気とフィン面の温度
差も大であるため、伝熱面積増加の効果が大きい。反対
に空気流下流側は熱伝達率が低く、空気とフィン面の温
度差も小であるため、伝熱面積増加の効果が少ない。
気流の上流側から下流側に均等に振り分けるのではな
く、空気流上流側のフィン幅を優先して増加させると、
効果的な伝熱性能向上作用を得ることができる。
の中で、空気流上流側のフィン幅を広げる方法は、フィ
ン枚数を増加させる方法よりも通風抵抗の増加を小さく
抑えることができる。
の飛散は、熱交換器の内部を通過する空気流によって空
気流下流側の伝熱フィン後縁部部分に凝縮したドレン水
が集まり、それがルーバー片間に滞留することが大きな
原因となっていた。
のように、前列側の伝熱管挿通部2a,2a・・・およ
びそれらの間のルーバー3a,3a・・・を所定寸法d
だけ後縁部1b側に偏位させることにより、フィン全体
の幅を拡大することなく、上記実施の形態1のものと同
様に当該伝熱フィン1の前縁部1aの幅aを後縁部1b
の幅bよりも広く拡大し、上記実施の形態1と同様のル
ーバー3a,3a・・・のないフラット面に形成してい
る。
抵抗を増大させることなく上述のような伝熱面積増大に
よる十分な前縁効果を得ることができるようになり、よ
り有効に伝熱性能が向上する。
加えて上記伝熱フィン1の後縁部1b部分のルーバー3
b,3b・・・をなくして、フラットに形成している。
従って、凝縮した水滴状態のドレン水がルーバー片間に
滞留するようなことがなく、フラットなフィン面に沿っ
て速やかに下方に流下するようになるので、水はけ性能
が良くなり、従来のような外部へのドレン水の飛散が生
じにくくなる。
バー(又はスリット)3a,3a・・・、3b,3b・
・・は、図10のような長さの短かいルーバー片を上下
方向に複数個組合せて複数列のルーバーを形成するもの
に限られる訳ではなく、例えば図11に示されるよう
に、上下方向に長さの長いルーバー片に変更し、その長
さを変えることによって同様の機能を果す複数列のルー
バーを形成することもできる。
が減少し、加工工数が少なくて済むので、その分低コス
トになる。
3は本願発明の実施の形態6に係る空調用熱交換器の伝
熱フィンの構成を示すものである。
図12に示されるように、上下方向に延び、所定の間隔
で多数枚平行に配列されるものであり、直交方向に複数
本の伝熱管を挿通する複数の伝熱管挿通部(フィンカラ
ー)2a,2a・・・、2b,2b・・・が上下方向に
所定の間隔を保ち、かつ前列側(空気流上流側)のもの
2a,2a・・・と後列側(空気流下流側)のもの2
b,2b・・・とが空気流の方向に重ならないように相
互に上下位置を変えて前後方向に2列設けられている。
そして、該前列および後列の上下方向に延びる各伝熱管
挿通部2a,2a・・・、2b,2b・・・の上下のも
の相互の間には、複数のルーバー片(切起し片)を横X
字形に配列してなるルーバー(又はスリット)3a,3
a・・・、3b,3b・・・がそれぞれ設けられてい
る。
寸法空気流上流側に延設されて後縁部1bの幅bよりも
広い所定幅aのルーバー3a,3a・・・のないフラッ
ト面に形成されている。
3b,3b・・・の内の後列側伝熱管挿通部2b,2b
・・・相互の間のルーバー3b,3b・・・は、前列側
伝熱管挿通部2a,2a・・・相互の間のルーバー3
a,3a・・・に比して、その最後列側上下3組のルー
バー片を設けないようにしており、それによって当該伝
熱フィン1の後縁部1bはルーバー3b,3b・・・が
ない所定幅bのフラット面に形成されている。
ィン1の後縁部1bは、例えば図13に示されるよう
に、その後縁側を前方側に折り返すことによって、当該
伝熱フィン1の長手方向に延びる折り返し部5が設けら
れている。
態と同様に前縁部1aの幅の拡大により伝熱性能が向上
し、かつ伝熱フィン後縁部1b部分でのドレン水の滞留
が生じにくくなるとともに、さらに空気流により後方に
吹き流される水滴状態のドレン水が上記後縁部1bに設
けられた折り返し部5の折り返し片5aで係留(トラッ
プ)されて内側に集合し、重力によって当該折り返し片
5aとの間の隙間に沿って下方に排出されるようになる
ため、特に水はけ性能が良くなり、仮にフィン面の親水
機能が劣化したとしても、より有効にドレン水の飛散が
防止されるようになる。
手方向に補強効果の高い折り返し部5が設けられている
ことから、当該伝熱フィン1自体の強度(剛性)がさら
に増大し、製造性も良くなって組立工程等での変形等に
よる伝熱性能の低下も抑制される。
バー(又はスリット)3a,3a・・・、3b,3b・
・・は、図12のような長さの短かいルーバー片を上下
方向に複数個組合せて複数列のルーバーを形成するもの
に限られる訳ではなく、例えば図14に示されるよう
に、上下方向に長さの長いルーバー片に変更し、その長
さを変えることによって同様の機能を果す複数列のルー
バーを形成することもできる。
が減少し、加工工数が少なくて済むので、その分低コス
トになる。
の実施の形態7に係る空調用熱交換器の伝熱フィンの構
成を示すものである。
図15に示されるように、上下方向に延び、所定の間隔
で多数枚平行に配列されるものであり、直交方向に複数
本の伝熱管を挿通する複数の伝熱管挿通部(フィンカラ
ー)2a,2a・・・、2b,2b・・・が上下方向に
所定の間隔を保ち、かつ前列側(空気流上流側)のもの
2a,2a・・・と後列側(空気流下流側)のもの2
b,2b・・・とが空気流の方向に重ならないように相
互に上下位置を変えて前後方向に2列設けられている。
そして、該前列および後列の上下方向に延びる各伝熱管
挿通部2a,2a・・・、2b,2b・・・の上下のも
の相互の間には、複数のルーバー片(切起し片)を横V
字形および横X字形にそれぞれ配列してなるルーバー3
a,3a・・・、3b,3b・・・がそれぞれ設けられ
ている。
うに、上記ルーバー3a,3a・・・,3b,3b・・
・の複数のルーバー片の配設密度を上記のように横V字
形および横X字形にそれぞれ配列することにより空気流
上流側から空気流下流側にかけて疎から密に変化させて
いる。そして、それにより上記伝熱フィン1の前縁部1
aを後縁部1bの幅bよりも広い所定幅aのルーバー3
a,3a・・・のないフラット面に形成している。
3b,3b・・・の内の後列側伝熱管挿通部2b,2b
・・・相互の間のルーバー3b,3b・・・は、前列側
伝熱管挿通部2a,2a・・・相互の間のルーバー3
a,3a・・・に比して、その最後列側上下3組のルー
バー片を設けないようにしており、それによって当該伝
熱フィン1の後縁部1bはルーバー3b,3b・・・が
ない所定幅bのフラット面に形成されている。
は、上記のように、熱伝達率の向上に比較的影響の少な
い空気流上流側ルーバー3a,3a・・・のルーバー片
の数を減らすことにより通風抵抗を効果的に低減し、そ
れにより空気流上流側にあって熱伝達率向上効果の高い
伝熱フィン前縁部1aの幅aを実質的に広く形成してい
る。したがって、通風抵抗の低減によって全体的な熱伝
達率を向上させることができるとともに、さらに実質的
な前縁部の伝熱面積増大による十分な前縁効果を得るこ
とができるようになり、より有効に伝熱性能が向上す
る。
縁部1b部分のルーバー3b,3b・・・をなくして、
フラットに形成している。従って、凝縮した水滴状態の
ドレン水がルーバー片間に滞留するようなことがなく、
フラットなフィン面に沿って速やかに下方に流下するよ
うになるので、水はけ性能が良くなり、従来のような外
部へのドレン水の飛散が生じにくくなる。
バー(又はスリット)3a,3a・・・、3b,3b・
・・は、図15のような長さの短かいルーバー片を上下
方向に複数個組合せて複数列のルーバーを形成するもの
に限られる訳ではなく、例えば図16に示されるよう
に、上下方向に長さの長いルーバー片に変更し、その長
さを変えることによって同様の機能を果す複数列のルー
バーを形成することもできる。
が減少し、加工工数が少なくて済むので、その分低コス
トになる。
明の実施の形態8に係る空調用熱交換器の伝熱フィンの
構成を示すものである。
図17に示されるように、上記実施の形態7の構成にお
いて、後列側伝熱管挿通部2b,2b・・・相互の間の
ルーバー3b,3b・・・の最後列側の3組のルーバー
片をそのまま設ける一方、その代りにフィン後縁部1b
の後端を空気流下流側に所定寸法延設することによっ
て、当該伝熱フィン1の後縁部1bを上述の各実施の形
態と同様にルーバー3b,3b・・・がないフラット面
に形成している。
1b側の熱伝達率を、ルーバー片の増加により少しでも
向上させながら、上記実施の形態7のものと同様の作用
を得ることができる。
バー(又はスリット)3a,3a・・・、3b,3b・
・・は、図17のような長さの短かいルーバー片を上下
方向に複数個組合せて複数列のルーバーを形成するもの
に限られる訳ではなく、例えば図18に示されるよう
に、上下方向に長さの長いルーバー片に変更し、その長
さを変えることによって同様の機能を果す複数列のルー
バーを形成することもできる。
が減少し、加工工数が少なくて済むので、その分低コス
トになる。
明の実施の形態9に係る空調用熱交換器の伝熱フィンの
構成を示すものである。
前述の図3に示される実施の形態2のリブ4aに代え
て、フラット面となった当該伝熱フィン1の後縁部1b
の略中央部に、親水材として当該伝熱フィン1の長手方
向に延びる親水性のある樹脂棒6を設けたことを特徴と
している。その他の構成は、実施の形態2のものと同様
である。
2と同様に空気流上流側にあって熱伝達率向上効果の高
い伝熱フィン前縁部1aの幅aを空気流上流側に延設し
て広く形成したことによる伝熱面積の増大、伝熱性能の
向上作用に加え、後縁部1b部分のルーバー3b,3b
・・・をなくしてフラットに形成したことにより、伝熱
フィン後縁部1b部分でのドレン水の滞留が生じにくく
なるとともに、空気流により後方に吹き流される水滴状
態のドレン水が上記後縁部1bに設けられた親水性のあ
る樹脂棒6により係留(トラップ)されて集合し、重力
によって当該樹脂棒6に沿って下方に排出されるように
なるため、水はけ性能が向上し、仮にフィン面の親水機
能が劣化したとしても、より有効にドレン水の飛散が防
止されるようになる。また、当該伝熱フィン1の後縁部
1bに長手方向に樹脂棒6が設けられていることから、
当該伝熱フィン1自体の強度(剛性)が或る程度増大
し、組立工程等での変形等による伝熱性能の低下も抑制
される。
バー(又はスリット)3a,3a・・・、3b,3b・
・・は、図19のような長さの短かいルーバー片を上下
方向に複数個組合せて複数列のルーバーを形成するもの
に限られる訳ではなく、例えば図20に示されるよう
に、上下方向に長さの長いルーバー片に変更し、その長
さを変えることによって同様の機能を果す複数列のルー
バーを形成することもできる。
が減少し、加工工数が少なくて済むので、その分低コス
トになる。
9のような樹脂棒6を、例えば上述した実施の形態3又
は実施の形態4におけるリブ4a,4b又は4a,4c
に代えて採用するようにしても良い。その場合にも各々
それらに対応する作用を得ることができる。
発明の実施の形態11に係る空調用熱交換器の伝熱フィ
ンの構成を示すものである。
前述の図3に示される実施の形態2のリブ4aに代え
て、フラット面となった当該伝熱フィン1の後縁部1b
の略中央部に、親水材として当該伝熱フィン1の長手方
向に延びる吸水性のある繊維材(糸)7を設けたことを
特徴としている。その他の構成は、実施の形態2のもの
と同様である。
2と同様に空気流上流側にあって熱伝達率向上効果の高
い伝熱フィン前縁部1aの幅aを空気流上流側に延設し
て広く形成したことによる伝熱面積の増大、伝熱性能の
向上作用に加え、後縁部1b部分のルーバー3b,3b
・・・をなくしてフラットに形成したことにより、伝熱
フィン後縁部1b部分でのドレン水の滞留が生じにくく
なるとともに、空気流により後方に吹き流される水滴状
態のドレン水が後縁部1bに設けられた吸水性のある繊
維材7により係留保水されて集合し、重力によって該繊
維材7に沿って下方に排出されるようになるため、水は
け性能が向上し、仮にフィン面の親水機能が劣化したと
しても、より有効にドレン水の飛散が防止されるように
なる。
バー(又はスリット)3a,3a・・・、3b,3b・
・・は、図21のような長さの短かいルーバー片を上下
方向に複数個組合せて複数列のルーバーを形成するもの
に限られる訳ではなく、例えば図22に示されるよう
に、上下方向に長さの長いルーバー片に変更し、その長
さを変えることによって同様の機能を果す複数列のルー
バーを形成することもできる。
が減少し、加工工数が少なくて済むので、その分低コス
トになる。
11のような繊維材7を、例えば上述の実施の形態3又
は実施の形態4におけるリブ4a,4b又は4a,4c
に代えて採用するようにしても良い。そのようにした場
合にも、それぞれそれらと同様の作用を得ることができ
る。
態2,3,4におけるリブ4a,4b,4cは、例えば
前述の図9(a)のような断面V字形状のものに限られ
るものではなく、次のような種々の変形が可能である。
のものに形成する。このようにすると、凸条部41側を
通る風の抵抗が小さくなる。
のに形成する。このようにすると、凸条部41側、凹条
部42側共に水滴の係留作用が向上し、より確実にドレ
ン水の飛散を防止できる。
大させた断面リベット形状のものに形成する。このよう
にすると、凸条部41側の水滴係留、下方への流下ガイ
ド作用が大きく向上する。
流下流方向に折り曲げた形状のものに形成する。このよ
うにすると、凸条部41側の水滴が下流側の隙間部に保
水され、下方への流下ガイド作用が向上する。
形態における上記伝熱管挿通部2a,2a・・・、2
b,2b・・・は例えば3列以上設けてもよく、そのよ
うにした場合にも上記と全く同様の構成を採用すること
ができる。
の伝熱フィンの正面図である。
熱交換器の伝熱フィンの正面図である。
の伝熱フィンの正面図である。
熱交換器の伝熱フィンの正面図である。
の伝熱フィンの正面図である。
熱交換器の伝熱フィンの正面図である。
の伝熱フィンの正面図である。
熱交換器の伝熱フィンの正面図である。
換器の伝熱フィンにおけるリブの構造例を示す断面図で
ある。
器の伝熱フィンの正面図である。
用熱交換器の伝熱フィンの正面図である。
器の伝熱フィンの正面図である。
用熱交換器の伝熱フィンの正面図である。
換器の伝熱フィンの正面図である。
用熱交換器の伝熱フィンの正面図である。
器の伝熱フィンの正面図である。
用熱交換器の伝熱フィンの正面図である。
器の伝熱フィンの正面図である。
用熱交換器の伝熱フィンの正面図である。
換器の伝熱フィンの正面図である。
調用熱交換器の伝熱フィンの正面図である。
正面図である。
中央部、2aは前列側伝熱管挿通部、2bは後列側伝熱
管挿通部、3aは前列側ルーバー、3bは後列側ルーバ
ー、4a,4b,4cはリブ、5は折り返し部、5aは
折り返し片、6は樹脂棒、7は繊維材である。
Claims (14)
- 【請求項1】 上下方向に延び、所定の間隔で多数枚平
行に配列されるとともに、直交方向に複数列、複数本の
伝熱管挿通部(2a),(2a)・・・、(2b),
(2b)・・・が上下方向に所定の間隔を保って形成さ
れ、かつ該複数列、複数本の伝熱管挿通部(2a),
(2a)・・・、(2b),(2b)・・・相互の間に
複数の切起し片(3a),(3a)・・・、(3b),
(3b)・・・を設けてなる伝熱フィン(1)であっ
て、前縁部(1a)の幅を後縁部(1b)の幅よりも広
くする一方、後縁部(1b)を切起し片のないフラット
な構造にしたことを特徴とする空調用熱交換器の伝熱フ
ィン。 - 【請求項2】 前縁部(1a)を空気流上流側に延長す
ることにより、前縁部(1a)の幅が後縁部(1b)の
幅よりも広くなるようにしたことを特徴とする請求項1
記載の空調用熱交換器の伝熱フィン。 - 【請求項3】 伝熱管挿通部(2a),(2a)・・・
を後縁部(1b)側に偏位させることにより、前縁部
(1a)の幅を後縁部(1b)の幅よりも広くしたこと
を特徴とする請求項1記載の空調用熱交換器の伝熱フィ
ン。 - 【請求項4】 複数の切起し片(3a),(3a)・・
・、(3b),(3b)・・・の配設密度を空気流上流
側から空気流下流側にかけて疎から密に変化させたこと
を特徴とする請求項1,2又は3記載の空調用熱交換器
の伝熱フィン。 - 【請求項5】 後縁部(1b)に、当該伝熱フィン
(1)の長手方向に延びるリブ(4a)を設けたことを
特徴とする請求項1,2,3又は4記載の空調用熱交換
器の伝熱フィン。 - 【請求項6】 上流側伝熱管挿通部(2a),(2a)
・・・と下流側伝熱管挿通部(2b),(2b)・・・
との間にも、当該伝熱フィン(1)の長手方向に延びる
リブ(4b)を設けたことを特徴とする請求項5記載の
空調用熱交換器の伝熱フィン。 - 【請求項7】 前縁部(1a)にも、当該該伝熱フィン
(1)の長手方向に延びるリブ(4c)を設けたことを
特徴とする請求項5又は6記載の空調用熱交換器の伝熱
フィン。 - 【請求項8】 リブ(4a),(4b),(4c)は、
伝熱フィン(1)の一部を曲げ成形して形成されている
ことを特徴とする請求項5,6又は7記載の空調用熱交
換器の伝熱フィン。 - 【請求項9】 後縁部(1b)に、当該伝熱フィン
(1)の長手方向に延びる前方への折り返し部(5)を
設けたことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の
空調用熱交換器の伝熱フィン。 - 【請求項10】 後縁部(1b)に、当該伝熱フィン
(1)の長手方向に延びる親水材(6),(7)を設け
たことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の空調
用熱交換器の伝熱フィン。 - 【請求項11】 上流側伝熱管挿通部(2a),(2
a)・・・と下流側伝熱管挿通部(2b),(2b)・
・・との間にも、当該伝熱フィン(1)の長手方向に延
びる親水材(6),(7)を設けたことを特徴とする請
求項10記載の空調用熱交換器の伝熱フィン。 - 【請求項12】 前縁部(1a)にも、当該該伝熱フィ
ン(1)の長手方向に延びる親水材(6),(7)を設
けたことを特徴とする請求項10又は11記載の空調用
熱交換器の伝熱フィン。 - 【請求項13】 親水材(6),(7)は、親水性のあ
る樹脂材(6)であることを特徴とする請求項10,1
1又は12記載の空調用熱交換器の伝熱フィン。 - 【請求項14】 親水材(6),(7)は、親水性のあ
る繊維材(7)であることを特徴とする請求項10,1
1又は12記載の空調用熱交換器の伝熱フィン。
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JP34519498A JP4106779B2 (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | 空調用熱交換器の伝熱フィン |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34519498A JP4106779B2 (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | 空調用熱交換器の伝熱フィン |
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JP4106779B2 JP4106779B2 (ja) | 2008-06-25 |
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JP34519498A Expired - Fee Related JP4106779B2 (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | 空調用熱交換器の伝熱フィン |
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