JP2000170861A - モータ - Google Patents

モータ

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JP2000170861A
JP2000170861A JP10348192A JP34819298A JP2000170861A JP 2000170861 A JP2000170861 A JP 2000170861A JP 10348192 A JP10348192 A JP 10348192A JP 34819298 A JP34819298 A JP 34819298A JP 2000170861 A JP2000170861 A JP 2000170861A
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JP
Japan
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motor
rotating shaft
ball bearing
axial direction
engaging portion
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JP10348192A
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English (en)
Inventor
Toshio Ishikawa
祀男 石川
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】減速機を備えたモータにおいて、回転中の騒音
を防止しながら、低コストで小型化が可能なモータを提
供する。 【解決手段】モータは、回転軸4の一端側が、ヨークハ
ウジング1に固定されたボールベアリング10により回
転可能に支持される。出力軸8は、ボールベアリング1
0が備える複数のボールに対して係合する係合部15を
有し、回転軸4の回転に基づいてボールが自転しながら
該回転軸4に対して公転すると、その公転方向に係合部
15が係合することにより、該公転の回転数で回転す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータに係り、詳
しくは減速機を備えたモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、モータには、遊星歯車減速機を備
えたものがある。遊星歯車減速機は、モータ本体の回転
軸に設けられた歯車に対して公転可能に遊星歯車が噛合
されて構成され、その遊星歯車の公転に基づいて出力軸
が回転するようになっている。即ち、この遊星歯車減速
機では、回転軸と共に歯車が回転すると、遊星歯車が自
転しながら歯車に対して公転する。そして、その公転に
基づいて、出力軸が公転の回転数で回転する。このよう
な遊星歯車減速機は、モータ本体の回転軸と同じ軸芯上
に配置することができるため、種々の装置に適用されて
いる。しかしながら、遊星歯車減速機は、その機構を構
成する各部品の精度が高くないと、その回転中に大きな
歯車騒音が発生してしまうという問題がある。
【0003】これに対して、遊星歯車に替えてボールを
用いた遊星ボール摩擦式減速機がある。そして、この減
速機としては、特開平6−17894号公報に開示され
たもの(遊星摩擦式変速装置)がある。
【0004】この減速機では、モータ本体から突出した
回転軸(モータシャフト)に太陽ローラを設け、該太陽
ローラの回りに複数のボール(鋼球)を介在させ、該ボ
ールを外側リング(アウタリング)にて保持している。
外側リングは、2つに分割されて構成され、複数のボー
ルを太陽ローラ側に加圧するように、それぞれ弾性部材
にて加圧されている。これにより、それらボール、太陽
ローラ及び外側リングは、加圧接触した状態となってい
る。従って、回転軸と共に太陽ローラが回転すると、ボ
ールが空転することなく自転しながら太陽ローラに対し
て公転する。そして、その公転に基づいて、出力軸が該
公転の回転数で回転するようになっている。このような
減速機では、歯車を使用しないため、回転中に歯車騒音
が発生することがない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記遊
星ボール摩擦式減速機を備えたモータでは、モータ本体
に加えて、複数のボール、2つに分割されたアウタリン
グ、弾性部材、該機構のケーシング等の部品が必要とな
る。従って、その部品コストが高くなるという問題があ
る。又、その組付けコストが高くなるという問題があ
る。
【0006】さらに、上記遊星ボール摩擦式減速機は、
モータ本体から突出した回転軸に取着されるため、モー
タ全体が回転軸方向に大型化してしまうという問題があ
る。本発明は、上記問題点を解決するためになされたも
のであって、その目的は、減速機を備えたモータにおい
て、回転中の騒音を防止しながら、低コストで小型化が
可能なモータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、回転軸の一端側が、モータハウジングに固定された
ボールベアリングにより回転可能に支持されたモータに
おいて、前記ボールベアリングが備える複数のボールに
対して係合する係合部を有し、前記回転軸の回転に基づ
いて前記ボールが自転しながら該回転軸に対して公転す
ると、その公転方向に前記係合部が係合することによ
り、該公転の回転数で回転する出力軸を備えたことを要
旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のモータにおいて、前記回転軸を、前記モータハウジン
グに設けられた弾性部材によりその軸線方向に付勢し、
その付勢された回転軸により、該ボールベアリングに予
圧を加えることを要旨とする。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のモータにおいて、前記回転軸は、他端側がモータハウ
ジングに固定された軸受により回転可能に支持され、前
記弾性部材は、前記回転軸の他端に対して軸線方向に沿
って加圧するウェーブスプリングであることを要旨とす
る。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記回転軸に
は、アーマチャが設けられ、前記モータハウジングに
は、マグネットが設けられ、前記マグネットを、その磁
気吸引力が前記アーマチャを前記回転軸の軸線方向に吸
引するように配置し、その吸引された回転軸により、該
ボールベアリングに予圧を加えることを要旨とする。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記出力軸に
ファン又はウォームを連結し、その回転中のファン又は
ウォームの作用により、該出力軸を軸線方向に沿って付
勢し、その付勢された出力軸により、前記ボールベアリ
ングに予圧を加えることを要旨とする。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5
のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記係合部
は、前記ボールに対して前記回転軸の軸線方向に係合す
ることを要旨とする。
【0013】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
のモータにおいて、前記係合部は、前記複数のボールに
対応した円環状に形成され、該ボールに対して一方の軸
線方向に係合する一側係合部と、前記一側係合部から前
記複数のボールを避けるように軸線方向に複数延びて、
該ボールに対してその公転方向に係合する回転係合部
と、前記複数延びる回転係合部に対応した円環状に形成
され、前記回転係合部に他方の軸線方向から取着され
て、該ボールに対して他方の軸線方向に係合する他側係
合部とを備えたことを要旨とする。
【0014】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
回転軸の一端側は、モータハウジングに固定されたボー
ルベアリングにより回転可能に支持される。そして、回
転軸の回転に基づいてボールベアリングのボールが自転
しながら回転軸に対して公転すると、その公転方向に係
合部が係合することにより、出力軸が該公転の回転数で
回転される。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、前記回転
軸は、前記モータハウジングに設けられた弾性部材によ
り、その軸線方向に付勢される。そして、その付勢され
た回転軸により、ボールベアリングに予圧が加えられ
る。その結果、回転軸が回転すると、ボールは空転する
ことなく、自転しながら回転軸に対して公転する。しか
も、回転軸は、その軸線方向に付勢されるため、回転中
のガタツキが防止される。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、前記回転
軸は、他端側がモータハウジングに固定された軸受によ
り回転可能に支持される。そして、回転軸の他端はウェ
ーブスプリングにより軸線方向に沿って加圧される。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、前記回転
軸にはアーマチャが設けられる。前記モータハウジング
には、マグネットが設けられる。マグネットは、その磁
気吸引力が前記アーマチャを前記回転軸の軸線方向に吸
引するように配置される。そして、その吸引力された回
転軸により、ボールベアリングに予圧が加えられる。そ
の結果、回転軸が回転すると、ボールは空転することな
く、自転しながら回転軸に対して公転する。しかも、回
転軸は、その軸線方向に付勢されるため、回転中のガタ
ツキが防止される。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、前記出力
軸には、ファン又はウォームが連結される。よって、出
力軸はその回転中のファン又はウォームの作用により軸
線方向の付勢力を受ける。そして、その付勢された出力
軸により、ボールベアリングに予圧が加えられる。その
結果、回転軸が回転すると、ボールは空転することな
く、自転しながら回転軸に対して公転する。
【0019】請求項6に記載の発明によれば、係合部は
ボールに対して回転軸の軸線方向に係合するため、該係
合部を有した出力軸の軸線方向の移動が抑制される。即
ち、出力軸は、回転可能な状態でボールベアリングに保
持される。
【0020】請求項7に記載の発明によれば、係合部
は、複数のボールに対応した円環状に形成される一側係
合部と、一側係合部の円環状から複数のボールを避ける
ように軸線方向に複数延びてる回転係合部と、複数延び
る回転係合部に対応した円環状に形成され、回転係合部
に他方の軸線方向から取着される他側係合部とから構成
される。これにより、各ボールに対して各方向に係合す
る係合部の部品点数は、一体的に形成される一側係合部
及び回転係合部と、他側係合部との2つとされる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図4に従って説明する。図1に示すよう
に、モータは、ヨークハウジング1、エンドフレーム
2、複数のマグネット3、回転軸4、アーマチャ(電機
子)5、コンミテータ6、ブラシ7及び出力軸8を備え
ている。尚、本実施の形態では、ヨークハウジング1と
エンドフレーム2がモータハウジングを構成している。
【0022】ヨークハウジング1は、略円筒形状の筒部
1aと、その筒部1aの上端から径方向内側(中心軸
側)に延びる上部1bとから構成されている。上部1b
の中央には下方に向かって凹設された凹部1cが形成さ
れ、その凹部1cの底部中央には、下方に向かって筒状
に延びるフロント側軸受収容部(以下、第1軸受収容部
という)1dが形成されている。凹部1cの底部には、
複数の貫通孔1eが形成されている。又、第1軸受収容
部1dの下端には、径方向内側に斜めに延びる爪部1f
が形成されている。
【0023】筒部1aの内周面には、複数のマグネット
3が所定間隔毎に固着されている。筒部1aの下端、即
ち開口端には該ハウジング1を密閉するように、略円盤
形状に形成されたエンドフレーム2が取着されている。
【0024】エンドフレーム2の上面であるヨークハウ
ジング1側の面には樹脂製のブラシホルダ9等が設けら
れ、そのブラシホルダ9にはブラシ7が保持されてい
る。又、エンドフレーム2の略中央には、下方に向かっ
て凹設されたリヤ側軸受収容部(以下、第2軸受収容部
という)2aが形成されている。
【0025】前記第1軸受収容部1dには、フロント側
ボールベアリング(以下、第1ボールベアリングとい
う)10が固定されている。詳述すると、第1ボールベ
アリング10は、図2に示すように、略円筒状に形成さ
れ内周面に環状の溝が形成された外側リング10aと、
略円筒状に形成され外周面に環状の溝が形成された内側
リング10bと、外側リング10a及び内側リング10
bの両溝の間で保持された複数のボール10cとを備え
ている。尚、本実施の形態の第1ボールベアリング10
は、7個のボール10cを備えている(図4参照)。こ
の第1ボールベアリング10は、第1軸受収容部1d内
に収納される。そして、その外側リング10aの上面
が、前記凹部1c及び該貫通孔1eに圧入固定されるカ
バープレート11に押圧されることにより固定されてい
る。即ち、第1ボールベアリング10は、その外側リン
グ10aが第1軸受収容部1d、爪部1f及びカバープ
レート11に移動不能とされることにより、固定されて
いる。
【0026】前記第2軸受収容部2aには、ウェーブス
プリング12が収納されるとともに、軸受としてのリヤ
側ボールベアリング(以下、第2ボールベアリングとい
う)13が圧入固定されている。ウェーブスプリング1
2は、その端部が第2ボールベアリング12の外側リン
グに押圧されることにより、第2軸受収容部2a内に保
持されている。
【0027】前記回転軸4は、その一端側が第1ボール
ベアリング10の内側リング10cに固定され、その他
端側が第2ボールベアリング13の内側リングに固定さ
れている。従って、回転軸4は、第1及び第2ボールベ
アリング10,13により、回転可能に支持されてい
る。このとき、回転軸4の他端は、前記ウェーブスプリ
ング12により軸線方向の第1ボールベアリング10側
(図2中、上側)に加圧される。これにより、回転軸4
は、回転中のガタツキが防止される。
【0028】回転軸4の中間部には、アーマチャ5が固
定されている。アーマチャ5は、コア(積層鉄芯)5a
と巻線5bとを備えている。ここで、アーマチャ5と、
前記マグネット3の位置関係について説明する。マグネ
ット3は、その磁気吸引力がアーマチャ5を軸線方向の
第1ボールベアリング側(図2中、上側)に吸引するよ
うに配置されている。詳述すると、本実施の形態のマグ
ネット3は、その軸線方向の中心線Xが、コア5aの軸
線方向の中心線Yより第1ボールベアリング側(図2
中、上側)となるように配置されている。従って、アー
マチャ5と共に回転軸4は、軸線方向の第1ボールベア
リング10側(図2中、上側)に吸引される。これによ
り、回転軸4は、回転中のガタツキがさらに防止され
る。
【0029】回転軸4において、アーマチャ5の下方に
は、コンミテータ6が固定されている。コンミテータ6
は、前記ブラシ7に対応した位置に配設され、その回転
時にブラシ7と摺接するようになっている。
【0030】前記出力軸8は、図2〜図4に示すよう
に、円柱形状から面取りされた形状の出力軸部14と、
その出力軸部14の下端側に形成され、前記第1ボール
ベアリング10の複数のボール10bに対して係合する
係合部15とから構成されている。
【0031】係合部15は、一側係合部としての上側係
合部15aと、回転係合部15bと、他側係合部として
の下側係合部15cとを備えている。上側係合部15a
は、図4に示すように、出力軸部14の下端で前記複数
のボール10cに対応した円環状に形成され、回転係合
部15bは、その上側係合部15aから前記複数のボー
ル10bを避けるように軸線方向に複数延びて形成され
ている。尚、本実施の形態の係合部15は、7つの回転
係合部15bを備えている。各回転係合部15bの先端
には、突出部15dが形成され、その先端には下方から
該突出部15dを2分割するように切り目が形成されて
いる。
【0032】下側係合部15cは、前記回転係合部15
bに対応した円環状に形成されている。下側係合部15
cには、上下方向に延び各突出部15dを挿入可能な孔
15eが複数(7つ)形成されている。又、下側係合部
15cには、前記各孔15eに各突出部15dが挿入さ
れた状態で、各回転係合部15bの間に嵌まる扇状に突
出した凸部15fが形成されている。この下側係合部1
5cは、図3に示すように、各ボール10cを該下側係
合部15cの凸部15fと、回転係合部15bと、上側
係合部15aとで囲うように固定される。詳述すると、
第1ボールベアリング10のボール10cに回転係合部
15b及び上側係合部15aを係合させた状態で、下側
係合部15cの各孔15eに前記突出部15dを挿入
し、その下方から治具16(図4参照)が備えるピン1
7にて、該突出部15dをその切れ目から開く(図2
中、左側参照)ことにより、固定されている。
【0033】又、出力軸8の出力軸部14には、図2に
示すように、下方から凹設された凹部14aが形成さ
れ、その凹部14aには、筒状のすべり軸受18が固定
されている。そして、すべり軸受18は、上記したよう
に出力軸8が第1ボールベアリング10に連結された状
態で、該出力軸8(出力軸部14)を回転軸4に対して
回転可能に支持させる。又、すべり軸受18は、その下
端に第1ボールベアリング10の内側リング10bが当
接され、スラスト軸受として作用する。
【0034】上記したように第1ボールベアリング10
に連結された出力軸8は、前記複数のボール10cが自
転しながら該回転軸4に対して公転すると、その公転方
向に回転係合部15bが係合しこれを移動させる。従っ
て、出力軸8は、その公転の回転数で回転する。即ち、
第1ボールベアリング10、及び係合部15を備えた出
力軸8は、遊星ボール摩擦式減速機を構成することにな
る。
【0035】又、出力軸8は、上側係合部15aが前記
ボール10cに対して一方の軸線方向に係合する。更
に、出力軸8は、下側係合部15cが前記ボール10c
に対して他方の軸線方向に係合する。
【0036】次に、上記のように構成されたモータの特
徴的な作用効果を以下に記載する。 (1)回転軸4の一端側は、第1ボールベアリング10
により回転可能に支持される。そして、回転軸4の回転
に基づいて第1ボールベアリング10の複数のボール1
0cが自転しながら該回転軸4に対して公転すると、そ
の公転方向に回転係合部15bが係合することにより、
出力軸8がその公転の回転数で回転駆動される。即ち、
本実施の形態のモータでは、回転軸4の一端側を支持す
るボールベアリングと、遊星ボール摩擦式減速機を構成
するボールベアリングが1つの第1ボールベアリング1
0にて兼用されている。これにより、部品点数が増大し
てしまうことがない。又、その組付け工数が増大してし
まうことがない。従って、減速機を備えたモータを低コ
ストで製造することができる。しかも、回転軸線方向に
大型化してしまうことは低減される。さらに、このモー
タでは、歯車を使用していないため、歯車による回転中
の騒音は発生しない。
【0037】(2)回転軸4の他端は、ウェーブスプリ
ング12により軸線方向の第1ボールベアリング10側
(図2中、上側)に加圧される。これにより、回転軸4
に固定されたボールベアリング10の内側リング10b
は、軸線方向の一方(図2中、上側)に付勢されて、ボ
ールベアリング10に予圧が加えられ、該内側リング1
0b、複数のボール10c、及び外側リング10aが加
圧接触した状態とされる。その結果、回転軸4が回転す
ると、ボール10cは空転することなく、自転しながら
回転軸4に対して公転する。しかも、回転軸4は、その
軸線方向に付勢されるため、回転中のガタツキが防止さ
れる。
【0038】(3)さらに、アーマチャ5は、マグネッ
ト3により、回転軸4と共に軸線方向の第1ボールベア
リング10側(図2中、上側)に吸引される。これによ
り、ボールベアリング10の内側リング10bは、軸線
方向の一方(図2中、上側)に付勢されて、ボールベア
リング10に予圧が加えられ、該内側リング10b、複
数のボール10c、及び外側リング10aがさらに加圧
接触した状態とされる。その結果、回転軸4が回転する
と、ボール10cは空転することなく、確実に自転しな
がら回転軸4に対して公転する。しかも、回転軸4は、
さらにその軸線方向に付勢されるため、さらに回転中の
ガタツキが防止される。
【0039】(4)係合部15の上側係合部15aはボ
ール10cに対して一方の軸線方向に係合する。又、下
側係合部15cはボール10cに対して他方の軸線方向
に係合する。これにより、係合部15を有した出力軸8
は、軸線方向に移動不能とされ保持される。従って、出
力軸8の軸線方向の移動を抑制(抜け止め)するための
別部品を設ける必要がない。その結果、減速機を備えた
モータを低コストで製造することができる。
【0040】(5)係合部15の上側係合部15a及び
回転係合部15bは、出力軸部14と共に一体的に形成
されている。又、下側係合部15bは、複数の回転係合
部15bの全てに対応した環状に形成され、各回転係合
部15bの先端に固定される。これにより、各ボール1
0cに対して前記各方向に係合する係合部15の部品点
数は、2つとなる。従って、その組付け工数が増大して
しまうことがない。その結果、該モータを低コストで製
造することができる。
【0041】(6)出力軸8にはすべり軸受18が設け
られ、回転軸4の一端は、そのすべり軸受18にて回転
可能に支持される。従って、出力軸8と回転軸4とのガ
タツキは防止される。
【0042】上記実施の形態は、以下のように変更して
実施してもよい。 ・上記実施の形態では、回転軸4を、ウェーブスプリン
グ12により軸線方向の第1ボールベアリング10側
(図2中、上側)に付勢するとともに、マグネット3の
アーマチャ5に対する作用により軸線方向の第1ボール
ベアリング10側(図2中、上側)に付勢したが、いず
れか一方の方法で付勢させてもよい。又、他の方法で、
付勢してもよい。例えば、ウェーブスプリング12を、
コイルばねやゴム等の他の弾性部材に変更して実施して
もよい。
【0043】・又、ボールベアリング10に予圧を加え
る方法を、例えば以下のように行なってもよい。例え
ば、出力軸8の出力軸部14に図示しないファン又はウ
ォームを連結し、その回転中の作用により、該出力軸8
を軸線方向に付勢させ、その付勢された出力軸8によ
り、予圧を加えてもよい。この様にすれば、モータを使
用する際に内側リング10b等を加圧することができる
ため、予圧のための部材を省略することが可能となる。
【0044】・上記実施の形態では、係合部15に下側
係合部15cを設けることにより、出力軸8の軸線方向
の移動を抑制(抜け止め)したが、他の構成で抑制(抜
け止め)するようにしてもよい。このようにしても、上
記実施の形態の効果(1)〜(3),(6)と同様の効
果を得ることができる。
【0045】・上記実施の形態では、係合部15の上側
係合部15a及び回転係合部15bを出力軸部14と共
に一体的に形成し、下側係合部15bを複数の回転係合
部15bの全てに対応した環状に形成したが、組付けら
れた形状が同様であれば、どのように部品を構成しても
よい。例えば、上側係合部15a、回転係合部15b及
び下側係合部15b、即ち係合部15の全てを出力軸部
14と共に一体的に形成し、出力軸8としてもよい。
尚、この場合、出力軸8は、第1ボールベアリング10
の製造時に連結する必要がある。このようにすると、さ
らに部品点数が低減される。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
減速機を備えたモータにおいて、回転中の騒音を防止し
ながら、低コストで小型化が可能なモータを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるモータの要部断面図。
【図2】本実施の形態におけるボールベアリング及び出
力軸の要部断面図。
【図3】本実施の形態における係合部を説明するための
説明図。
【図4】本実施の形態における出力軸を説明するための
分解斜視図。
【符号の説明】
1…ヨークハウジング、2…エンドフレーム、3…マグ
ネット、4…回転軸、5…アーマチャ、8…出力軸、1
0…第1ボールベアリング、12…ウェーブスプリン
グ、13…第2ボールベアリング、15…係合部、10
a…外側リング、10b…内側リング、10c…ボー
ル、15a…上側係合部、15b…回転係合部、15c
…下側係合部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J051 AA01 BA02 BB08 BC01 BD02 BE01 ED07 FA08 5H605 AA05 AA07 AA08 BB05 BB09 CC04 CC05 CC08 CC10 EB10 EB39 GG04 5H607 AA04 AA12 BB01 BB04 BB14 CC03 DD03 DD09 EE29 GG08 JJ06 JJ08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸(4)の一端側が、モータハウジ
    ング(1,2)に固定されたボールベアリング(10)
    により回転可能に支持されたモータにおいて、 前記ボールベアリング(10)が備える複数のボール
    (10c)に対して係合する係合部(15)を有し、前
    記回転軸(4)の回転に基づいて前記ボール(10c)
    が自転しながら該回転軸(4)に対して公転すると、そ
    の公転方向に前記係合部(15)が係合することによ
    り、該公転の回転数で回転する出力軸(8)を備えたこ
    とを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のモータにおいて、 前記回転軸(4)を、前記モータハウジング(1,2)
    に設けられた弾性部材(12)によりその軸線方向に付
    勢し、その付勢された回転軸(4)により、該ボールベ
    アリング(10)に予圧を加えることを特徴とするモー
    タ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のモータにおいて、 前記回転軸(4)は、他端側がモータハウジング(1,
    2)に固定された軸受(13)により回転可能に支持さ
    れ、 前記弾性部材(12)は、前記回転軸(4)の他端に対
    して軸線方向に沿って加圧するウェーブスプリング(1
    2)であることを特徴とするモータ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    モータにおいて、 前記回転軸(4)には、アーマチャ(5)が設けられ、 前記モータハウジング(1,2)には、マグネット
    (3)が設けられ、 前記マグネット(3)を、その磁気吸引力が前記アーマ
    チャ(5)を前記回転軸(4)の軸線方向に吸引するよ
    うに配置し、その吸引された回転軸(4)により、該ボ
    ールベアリング(10)に予圧を加えることを特徴とす
    るモータ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    モータにおいて、 前記出力軸(8)にファン又はウォームを連結し、その
    回転中のファン又はウォームの作用により、該出力軸
    (8)を軸線方向に沿って付勢し、その付勢された出力
    軸(8)により、前記ボールベアリング(10)に予圧
    を加えることを特徴とするモータ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    モータにおいて、前記係合部(15)は、前記ボール
    (10c)に対して前記回転軸(4)の軸線方向に係合
    することを特徴とするモータ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のモータにおいて、 前記係合部(15)は、 前記複数のボール(10c)に対応した円環状に形成さ
    れ、該ボール(10c)に対して一方の軸線方向に係合
    する一側係合部(15a)と、 前記一側係合部(15a)から前記複数のボール(10
    c)を避けるように軸線方向に複数延びて、該ボール
    (10c)に対してその公転方向に係合する回転係合部
    (15b)と、 前記複数延びる回転係合部(15b)に対応した円環状
    に形成され、前記回転係合部(15b)に他方の軸線方
    向から取着されて、該ボール(10c)に対して他方の
    軸線方向に係合する他側係合部(15c)とを備えたこ
    とを特徴とするモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017099246A (ja) * 2015-11-18 2017-06-01 利長 金子 発電機

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