JP2000170801A - 被牽引車両の制動装置 - Google Patents

被牽引車両の制動装置

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JP2000170801A
JP2000170801A JP10343194A JP34319498A JP2000170801A JP 2000170801 A JP2000170801 A JP 2000170801A JP 10343194 A JP10343194 A JP 10343194A JP 34319498 A JP34319498 A JP 34319498A JP 2000170801 A JP2000170801 A JP 2000170801A
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brake
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slide groove
towed vehicle
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Hiromitsu Yoshida
博光 吉田
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SAN JIDOSHA KOGYO KK
Sun Automobile Co Ltd
Original Assignee
SAN JIDOSHA KOGYO KK
Sun Automobile Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前進の際の制動力を高め、後退時における制
動力の発生の排除が容易な被牽引車両の制動装置を提供
する。 【解決手段】 小型車両等を搭載するフレーム主体F
と、フレーム主体Fを牽引車に連結する連結主体Cとか
らなるもので、フレーム主体Fは一対の車輪12,12
を具備し、各車輪12の内側にブレーキディスク9を設
け、該ブレーキディスク9を作動させる連結金具6と連
携するブレーキワイヤー7によってブレーキディスク9
を車輪12側に押圧するよう構成する。連結主体Cは牽
引車に装着する連結具1に固定したスライド軸3を支持
する連結フレーム2と、スライド軸3の後退によって作
動する衝撃吸収器4と、連結フレーム2に回動自在に装
着されてスライド軸3によって前後方向に回動し、連結
金具6を前後方向に移動させることができるカウンター
レバー5とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、サーフボードや
モーターボート、ヨットなどの小型船舶やオートバイや
スノーモービルなどの小型車両等を搭載して搬送するた
めの被牽引車両の制動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】前記小型船舶や小型車両等(以下、これ
らを総称して「小型車両等」という。)を搭載して牽引
するための被牽引車両(トレーラ)としては、たとえ
ば、トレーラを牽引させる連結腕の一部に伸縮機構を設
け、当該連結腕を外力に応じて伸縮可能にする一方、そ
の伸縮機構の内部位置あるいは外部位置のいずれか一方
に積載ボート重量の1/3の荷重を受けたとき、その長
手方向寸法がほぼ半分に伸縮するスプリング手段を配設
した機械式の制動装置を備えたボートトレーラが実開平
6−12276号公報に開示されている。
【0003】一方、図示しないが、たとえば、トレーラ
を牽引させる連結腕の後方にメイン制動筒を配置すると
共に、該メイン制動筒と車輪内の輪筒を油圧管で連結
し、メイン制動筒を前記連結腕に取り付けた押圧杆で押
圧することによって油圧を通じて前記輪筒を作動させ、
該輪筒と一体の制動部材を外側に押し拡げ、車輪にブレ
ーキを掛ける油圧式の制動装置も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に開示された
被牽引車両における機械式の制動装置は、牽引車両に対
するトレーラのノッキングを防止して快適な牽引走行が
期待できる点において効果を発揮するという利点を有す
るものの、基本的には連結腕の一部に径の異なる2本の
パイプからなるテレスコープ型の伸縮機構を構成し、該
伸縮機構を構成する一方のパイプ内にコイルスプリング
を配設し、連結腕に制動等の外力が加わったとき伸縮機
構が伸縮し、ブレーキワイヤーを介してブレーキ装置を
作動せしめる慣性ブレーキであるため、再発進に際して
はガス封入式のガスショック装置によって制動状態を解
除する必要があった。
【0005】また、牽引車両を後退させようとする場
合、連結腕の一部に設けた伸縮機構を構成する一方のパ
イプが他方のパイプ内に押し込まれ、自動的に被牽引車
両にブレーキが掛かるため牽引車両を後退させることが
きわめて困難で、牽引車両と共にトレーラを後退させる
には人力又は他の動力を必要とし、場合によっては牽引
車両からトレーラを切り離し、トレーラを独自に動かさ
ねばならないという問題があった。
【0006】他方、油圧式の制動装置においては、制動
装置を構成する各部材の構造が複雑化してコストアップ
となることが避けられず、装置自体による被牽引車両の
重量が増加し、かつ取り付けが複雑で煩瑣であるなどの
問題があった。
【0007】この発明はかゝる現状に鑑み、前進の際の
制動力を高めると同時に、後退時の路面状況の変化によ
る抵抗の増加に関する制動力の発生の排除が容易で、し
かも構造の簡単な被牽引車両の制動装置を提供せんとす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、この発明の被牽引車両の制動装置は、小型のボート
や船舶等の小型車両を搭載することのできるフレーム主
体と、該フレーム主体を牽引車に連結可能な連結主体と
からなるものであって、前記フレーム主体はその下面に
車軸を配し、該車軸の両端部にそれぞれ車輪を装着する
と共に、前記各車輪の内側にブレーキディスクを設け、
該ブレーキディスクを作動させるための連結金具と連携
するブレーキワイヤーによって前記ブレーキディスクを
車輪側に押圧するよう構成し、前記連結主体は牽引車に
フレーム主体を連結するための連結具に先端部を固定し
たスライド軸の後端部をスライド自在でかつ回動不能に
支持する連結フレームと、該連結フレーム内に固定され
前記スライド軸の後退によって作動する衝撃吸収器と、
前記連結フレームに回動自在に装着され、スライド軸に
よって前後方向に回動し、前記連結金具を前後方向に移
動させることができるカウンターレバーとから構成した
ことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の態様】この発明の被牽引車両の制動装置
は、小型車両等を搭載することのできるフレーム主体
と、該フレーム主体を牽引車に連結可能とした連結主体
からなるものである。
【0010】前記フレーム主体は、搭載せんとする小型
車両等の大きさに適合する大きさを有する鋼材からなる
フレームの下面の前後方向のほぼ中央部に一対の車輪を
配設したものであって、フレームの両側面上には搭載す
る小型車両等の転落防止用の柵を設けてもよい。
【0011】前記各車輪の内側にはそれぞれブレーキデ
ィスクが輪軸を介して固定されていると共に、車軸の端
部に取付板を介して回動自在に設けられたブレーキレバ
ーの基端部に後述の連結金具に設けられるブレーキワイ
ヤーを連結し、該ブレーキワイヤーの作動によってブレ
ーキディスクを押し付けて制動状態に入ることができる
よう構成されている。
【0012】前記連結主体は、牽引車に前記フレーム主
体を連結するための連結具と、該連結具に先端部を固定
したスライド軸と、該スライド軸の後端部をスライド自
在でかつ回動不能に支持する連結フレームと、該連結フ
レーム内に固定され前記スライド軸の後退によって作動
する衝撃吸収器と、前記連結フレームに回動自在に装着
され、前後方向にスライドするスライド軸によって前後
方向に回動し、前記連結金具を前後方向に移動させるこ
とができるカウンターレバーとから構成されている。
【0013】前記スライド軸をスライド自在に保持する
連結フレームの構成については特別の制限はないが、鋼
製の下部が開放された縦長の箱体からなるもので、先端
部内にスライド軸の後端部を前後方向にスライド自在に
支持すると共に、前記スライド軸の基端部に回動阻止板
を固着してスライド軸の回動を不能とし、該スライド軸
の基端部の後方にピストン及びシリンダからなる衝撃吸
収器を固定し、該衝撃吸収器のピストンを前記回動阻止
板に一体的に連結して牽引車の制動時に発生する衝撃を
吸収するよう構成されている。
【0014】前記回動阻止板には、連結フレームの一部
に設けたブラケットにピンにて回動自在に軸支されたカ
ウンターレバーの先端部が常時当接するように装着され
ていると共に、該カウンターレバーの基端部には連結金
具がピンによって取り付けられている。
【0015】前記連結金具は左右両側部が開口した細長
いフレームからなるもので、前部の上下面の対称位置に
前後方向に細長い第1のスライド溝を、中央部から後方
に向けて同じく第2のスライド溝と、該スライド溝の後
方に第3のスライド溝がそれぞれ上下両面の対称位置に
形成されたものである。
【0016】第1のスライド溝は、連結金具に回動自在
に支持されたカウンターレバーの下方をスライド自在に
保持する主スライド溝に沿って、前記カウンターレバー
のスライドの進退を制御するため連結金具に回動自在で
かつ移動不能状態で装着された連結解除金具を設けるた
めの副スライド溝から構成され、該連結解除金具を前記
カウンターレバーの支軸と係脱自在に係合させることに
よって後退時、路面状況による抵抗の増加に関わる制動
力の発生を効果的に排除することができるよう構成され
ている。
【0017】第2のスライド溝は、前記連結フレームに
一体的に固定された取付板に支点部を軸支し、該取付板
を貫通して下方に延出した駐車制動レバーの基端部をス
ライド自在に支持するためのもので、この駐車制動レバ
ーは常時第2のスライド溝の前端側に位置させ、前記連
結金具が前方に引かれた場合でも駐車制動レバーが作動
しないように構成されている。
【0018】第3のスライド溝はブレーキワイヤーと係
合する円筒状の回転子を前後方向にスライド自在に保持
するもので、前記連結金具の後端面にナットを一体的に
固定し、該ナットにボルトを係合させ、その先端部を連
結金具内に突出せしめ、前記ボルトの連結金具内への突
出量を調整可能とすることによって前記回転子と連結金
具後端面との距離を変動させ、もって回転子に係合させ
たブレーキワイヤーの長さを微調整することができるよ
う構成されている。
【0019】
【作用】この発明の被牽引車の制動装置は、小型車両等
を搭載するフレーム主体と、該フレーム主体を牽引車に
連結することのできる連結主体とで制動装置を構成する
に際し、連結主体の連結フレームの前部に連結具を介し
て牽引車と連動するスライド軸を前後方向にスライド自
在に保持せしめ、該スライド軸の基端部にカウンターレ
バーを係合させ、該カウンターレバーの前後方向の回動
によってブレーキワイヤーを介して車輪に設けたブレー
キディスクを制御するための連結金具を前後方向に移動
自在としているので、制動装置の構成を簡単にすること
ができると共に、牽引車の制動に追従して被牽引車両の
制動を円滑に行うことができる。
【0020】その際、前記連結金具に連結解除金具を装
置し、該連結解除金具を前記カウンターレバーを連結金
具にスライド自在に保持するための支軸に係脱自在に係
合させることによって後退時の路面状況の変化に関する
抵抗の増加によって生ずる制動力の発生を完全に排除
し、円滑に被牽引車両を後退させることができる。
【0021】
【実施例】以下、この発明の被牽引車両の制動装置の実
施例を添付の図面に基づいて具体的に説明する。この発
明の被牽引車両の制動装置Bは、基本的には、図2に示
すように小型車両等(図示せず)を搭載するための一対
の車輪12,12を具備するフレーム主体Fと、該フレ
ーム主体Fを牽引車両A(図6参照)に連結するための
連結主体Cとから構成したものである。
【0022】前記フレーム主体Fは、たとえばモーター
ボートのごとき搭載せんとする小型車両等の大きさに適
合するフレーム13の下面の前後方向のほぼ中央部に車
軸8を固定し、該車軸8の両端部にそれぞれ車輪12,
12を装着したもので、フレーム13の両側面上には搭
載する小型車両等の転落防止用の柵13aを設けてい
る。
【0023】前記各車輪12の内側にはそれぞれブレー
キディスク10が車軸8を介して固定すると共に、図5
に示すように車軸8の端部に固定された取付板の先端部
にブレーキレバー9の中央部が回動自在に取り付け、該
ブレーキレバー9の基端部を後述のブレーキワイヤー7
と連携せしめ、その先端部を前記ブレーキワイヤー7の
作動によってブレーキディスク10を押し付け制動状態
に入ることができるよう構成している。
【0024】前記連結主体Cは、前記フレーム13の前
縁部のほぼ中央に前後方向に配設固定した連結フレーム
2と、該連結フレーム2と牽引車両とを連結するための
連結具1と、連結フレーム2内に前後方向にスライド自
在で、かつ回動不能に配置され、連結フレームの先端面
から突出した先端部を前記連結具1にねじ1aによって
固定するスライド軸3と、前記連結フレーム2内にピン
4bによって固定され前記スライド軸3の後端部と連動
して衝撃を吸収するための衝撃吸収器4と、常時前記ス
ライド軸3の後端部と当接して梃子運動を行うカウンタ
ーレバー5と、該カウンターレバー5と係脱して後退の
際に制動力の発生を防止する連動解除金具6aを有する
連結金具6と、該連結金具6に取り付けられるブレーキ
ワイヤー7とで構成している。
【0025】前記連結フレーム2は図2又は図3から明
らかなように、下部が開放された縦長の箱体からなるも
ので、先端部内にスライド軸3の後端部を前後方向にス
ライド自在に支持すると共に、前記スライド軸3の基端
部に回動阻止板3aを固着してスライド軸3の回動を不
可能としている。
【0026】このスライド軸3の回動阻止板3aには、
前記連結フレーム2内の後方にピン4bによって固定し
たシリンダ4dとピストン4cとによって構成された衝
撃吸収器4のシリンダ4dの先端部をピン4aによって
固定し、前後方向にスライドするスライド軸3の前後動
に応じて制動時に発生する衝撃を吸収することができる
よう構成している。
【0027】一方、前記回動阻止板3aには、連結フレ
ーム2の一部に設けたブラケット2aにピン5aにて回
動自在に軸支されたカウンターレバー5の先端部が常時
当接するように装すると共に、該カウンターレバー5の
基端部には連結金具6をピン5bによって取り付けてい
る。
【0028】この連結金具6は図4に示すように左右両
側部が開口した細長いフレームからなるものであって、
前部の上下面の対称位置に前後方向に細長い第1のスラ
イド溝Xを、中央部から後方に向けて同じく第2のスラ
イド溝Yを、さらに該スライド溝Yの後方に第3のスラ
イド溝Zをそれぞれ上下両面の対称位置に形成したもの
で、第1のスライド溝Xは前記カウンターレバー5がス
ライドする主スライド溝X1 の後方の側面に後述する連
動解除金具6aを装置するための副スライド溝X2 とで
構成している。
【0029】前記スライド溝Xの主スライド溝X1 には
前記カウンターレバー5の下方を貫通させると共に、そ
の一部をピン5bによって主スライド溝X1 内を前後方
向に移動自在に支持し、副スライド溝X2 内には下縁前
方にU字状の係合部を形成した連動解除金具6aをピン
6bによって回動可能でかつ移動不可の状態で枢支した
ものである。
【0030】この連動解除金具6aは、通常の状態にお
いては図4に示すようにピン6bを支点として下方に回
動し、前記U字状の係合部がカウンターレバー5を主ス
ライド溝X1 内に軸支するピン5bと係合しカウンター
レバー5との連携を保持し、該カウンターレバー5の側
面に突設したピン6cを持って点線で表示するよう上方
に持ち上げることによってカウンターレバー5との連携
を解除することが可能なように構成している。
【0031】第2のスライド溝Y内には、連結フレーム
2に一体的に固定された取付板(図示せず)に支点部1
1bを軸支すると共に、取付板を貫通して下方に延出し
た駐車制動レバー11の基端部をピン11aによってス
ライド自在に軸支し、前記連結金具6が前方に引かれた
場合でも駐車制動レバー11が引かれないように構成し
ている。
【0032】第3のスライド溝Z内には、円筒状の回転
子6cをスライド自在に保持するとと共に、フレームの
後端面にナット6eを固定し、該ナット6eにねじ部が
フレーム内に突出するようボルト6fを係合したもの
で、前記回転子6cにブレーキワイヤー7の中央部を係
合させたとき、フレーム内へのボルト6fの突出長さを
調整することによってブレーキワイヤーの長さを微調整
することができるよう構成したもので、このブレーキワ
イヤー7の各先端部は既に述べたブレーキレバー9に連
結されている。
【0033】かゝる構成のこの発明の被牽引車の制動装
置Bは、前進状態において牽引車に制動を作動させる
と、図7に示すように小型車両等を搭載したフレーム主
体Fの慣性によってフレーム13が牽引車側に負荷を掛
け、連結主体Cを構成するスライド軸3の後端部が連結
フレーム2内を後方に移動し、衝撃吸収器4のピストン
4cがシリンダ4d内に押し返されてフレーム13に加
わる衝撃を緩和すると同時に、スライド軸3の後端部に
付設した回転阻止板3aがカウンターレバー5の上端部
を後方に押すため、カウンターレバー5はピン5aを支
点として梃子運動によってその下端部が前方に移動し、
結果的にカウンターレバー5と連携する連結金具6が前
方向に引っ張られる。
【0034】前記連結金具6が前方に引っ張られると同
時に、連結金具6と回転子6cと連携しているブレーキ
ワイヤー7が前方に引っ張られ、該ブレーキワイヤー7
と連動するブレーキレバー9がピン9aを支点として回
動し、ブレーキレバー9の先端部がブレーキディスク1
0を押圧し、車輪12,12にブレーキが作用し、フレ
ーム主体Fの前進移動を抑制し、停止させる。
【0035】この時、連動解除金具6aはカウンターレ
バー5の下方を連結金具6の第1のスライド溝Xに軸支
するピン5bと係合していると共に、図4に示すように
第2のスライド溝Yの前方位置に位置していた駐車制動
レバー11は、スライド溝Y内を滑って後方に位置し、
駐車制動レバー11は作動せず、連結金具6のみが前方
に引っ張られるにすぎない。
【0036】一方、フレーム主体Fを後退させるには、
連動解除金具6aの側面に突設したピン6cを手で持
ち、上方に持ち上げると、図8に示すように連動解除金
具6aはピン6bを支点として回動して前記ピン5bと
の係合が解除されるので、この状態を保持しながら牽引
車を後退させると、牽引車の後退に伴ってスライド軸3
の後端部が連結フレーム2内を後方に移動し、衝撃吸収
器4が作動し、かつカウンターレバー5の上端部が回動
阻止板3aによって押圧されても、カウンターレバー5
は第1のスライド溝X1 内を前方に滑るのみであるた
め、連結金具6を前方に引っ張ることがなく、その結
果、牽引車が後退してもフレーム主体Fに制動力が発生
することはない。
【0037】なお、フレーム主体Fを所定の場所に固定
した状態で駐車させるには、図9に示すように駐車制動
レバー11の先端部を手で握って上方に持ち上げ、駐車
制動レバー11を支点11bを中心としてその下端部が
前方に回動させると、連動解除金具6aがカウンターレ
バー5を連結フレーム2に枢支するピン5aと係合した
連携状態を保持している場合(図7参照)や、係合が解
除されている場合(図8参照)を問わず連結金具6を前
方に押圧移動させることができるため、ブレーキワイヤ
ー7が引っ張られてブレーキレバー9が作動し、車輪1
2,12を固定状態に保持し、解除するには駐車制動レ
バー11を下方に押し下げれば、連結金具6が後方に押
し戻され、車輪12,12に対する制動を解くことがで
きる。
【0038】
【発明の効果】この発明の被牽引車両の制動装置は、牽
引車両の制動に際し、被牽引車両の慣性によって連結主
体を構成するスライド軸を作動せしめ、該スライド軸と
連動するカウンターレバーを操作し、該カウンターレバ
ーの作動によって車輪に装着したブレーキディスクを車
輪側に押圧するブレーキワイヤーを取り付けた連結金具
を前後方向に移動させ、もって被牽引車両に制動を与え
るよう構成したので、装置の構成が簡単かつ容易で故障
がなく、しかも牽引車両の制動を円滑に被牽引車両に伝
え、騒音を発生することなく被牽引車両に制動を確実に
与えることができる。
【0039】その際、前記カウンターレバーを連結金具
に軸支するピンに連結金具を回動自在に固着した連結解
除金具を係脱自在に係合せしめることによって、後退時
の路面の状況変化による抵抗に関する制動力の発生の排
除を容易かつ確実に行うことができる。
【0040】また、被牽引車両の制動装置を構成する連
結主体の連結金具に、被牽引車両を駐車状態に固定する
ための駐車制動ブレーキを前記連結解除金具とカウンタ
ーレバーとの係脱に関わりなく作動させることができる
よう設けることによって、被牽引車両の慣性による制動
と駐車制動とを独立して作動させることができるとうい
う効果を発揮させることができる。
【0041】さらに、連結主体を構成する連結金具にブ
レーキワイヤーと係合する回転子を前後方向にスライド
自在に配置し、該回転子と連結金具の後端部との距離を
連結金具内へのボルトの突出長さによって制御し、もっ
てブレーキワイヤーの長さを微調整できるようにすれ
ば、ブレーキワイヤーを連結金具から取り外すことなく
長さ調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の被牽引車両の全体の構成を示す説明
図である。
【図2】図1の裏面俯瞰図である。
【図3】被牽引車両を構成するフレーム主体と連結主体
の走行時における関係を示す説明図である。
【図4】この発明の要部であるカウンターレバーと連結
金具の関係を示す拡大斜視図である。
【図5】ブレーキディスクと連結金具に係合されるブレ
ーキワイヤーとの関係を示す説明図である。
【図6】この発明の被牽引車両の制動装置の使用状態を
示す説明図である。
【図7】前進時において、被牽引車両側に制動負荷が作
動した状態の説明図である。
【図8】牽引車両の後退によって被牽引車両側に制動負
荷が作動した状態の説明図である。
【図9】駐車制動ブレーキを作動させた状態を示す説明
図である。
【符号の説明】
A 牽引車両 B 被牽引車両の制動装置 C 連結主体 F フレーム主体 X 第1のスライド溝 Y 第2のスライド溝 Z 第3のスライド溝 1 連結具 2 連結フレーム 3 スライド軸 4 衝撃吸収器 5 カウンターレバー 6 連結金具 6a 連結解除金具 6c 回転子 7 ブレーキワイヤー 8 車軸 9 ブレーキディスク 10 ブレーキレバー 12 車輪

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小型のボートや船舶等の小型車両を搭載
    することのできるフレーム主体と、該フレーム主体を牽
    引車に連結可能な連結主体とからなるものであって、前
    記フレーム主体はその下面に車軸を配し、該車軸の両端
    部にそれぞれ車輪を装着すると共に、前記各車輪の内側
    にブレーキディスクを設け、該ブレーキディスクを作動
    させるための連結金具と連携するブレーキワイヤーによ
    って前記ブレーキディスクを車輪側に押圧するよう構成
    し、前記連結主体は牽引車にフレーム主体を連結するた
    めの連結具に先端部を固定したスライド軸の後端部をス
    ライド自在でかつ回動不能に支持する連結フレームと、
    該連結フレーム内に固定され前記スライド軸の後退によ
    って作動する衝撃吸収器と、前記連結フレームに回動自
    在に装着され、スライド軸によって前後方向に回動し、
    前記連結金具を前後方向に移動させることができるカウ
    ンターレバーとから構成したことを特徴とする被牽引車
    両の制動装置。
  2. 【請求項2】 前記カウンターレバーは、前記連結金具
    に設けられた連動解除金具と係脱自在に係合し、後退時
    路面状況による抵抗の増加に係わる制動力の発生を排除
    するよう構成したことを特徴とする請求項1に記載の被
    牽引車両の制動装置。
  3. 【請求項3】 前記連結金具は、左右両側部が開口した
    細長いフレームからなるものであって、前部の上下面の
    対称位置に前後方向に細長い第1のスライド溝が、中央
    部から後方に向けて同じく第2のスライド溝と、該スラ
    イド溝の後方に第3のスライド溝がそれぞれ上下両面の
    対称位置に形成されたもので、前記第1のスライド溝内
    に前記カウンターレバーの下方をスライド自在に保持
    し、前記第2のスライド溝内には前記連結フレームに一
    体的に固定された取付板に支点部を軸支すると共に、該
    取付板を貫通して下方に延出した駐車制動レバーの基端
    部をスライド自在に枢支し、前記連結金具が前方に引か
    れた場合でも駐車制動レバーが作動しないように構成
    し、第3のスライド溝内には円筒状の回転子をスライド
    自在に保持し、該回転子に前記ブレーキワイヤーを係合
    させたことを特徴とする請求項1に記載の被牽引車両の
    制動装置。
  4. 【請求項4】前記連結金具は、前記第1のスライド溝に
    沿って連通する補助のスライド溝を形成し、該補助のス
    ライド溝内に連動解除金具を回動可能でかつ移動不可の
    状態で装着し、該連動解除金具と第1のスライド溝内を
    前後方向に移動する前記カウンターレバーと係脱自在に
    係合させたことを特徴とする請求項1又は2に記載の被
    牽引車両の制動装置。
  5. 【請求項5】 前記連結金具は、前記細長いフレームの
    後端面にナットを一体的に固定し、該ナットにボルトを
    係合させると共に、ボルトの先端部を前記フレーム内に
    突出せしめ、前記ボルトのフレーム内への突出量を調整
    することによって前記回転子とフレーム後端面との距離
    を変動させ、もって回転子に係合させたブレーキワイヤ
    ーの長さ微調整するよう構成したことを特徴とする請求
    項1又は3に記載の被牽引車両の制動装置。
  6. 【請求項6】 前記スライド軸は、後端部に回動を阻止
    するための回動阻止板を有することを特徴とする請求項
    1に記載の被牽引車両の制動装置。
  7. 【請求項7】 前記複動衝撃吸収器は、シリンダとピス
    トンとからなるものであることを特徴とする請求項1に
    記載の被牽引車両の制動装置。
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