JP2000170725A - リベットおよびそれを用いた締め付け方法 - Google Patents

リベットおよびそれを用いた締め付け方法

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JP2000170725A
JP2000170725A JP10346022A JP34602298A JP2000170725A JP 2000170725 A JP2000170725 A JP 2000170725A JP 10346022 A JP10346022 A JP 10346022A JP 34602298 A JP34602298 A JP 34602298A JP 2000170725 A JP2000170725 A JP 2000170725A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被固着物を強固に締め付けることができ、し
かも容易に分離できる構造のリベットおよびそれを用い
た締め付け方法を得る。 【解決手段】 リベット10は、一体的に形成される頭
部12と軸部20とを含む。頭部12の上面にドライバ
用の溝14を形成し、下面に雌ねじ18を形成した凹部
16を形成する。軸部20に雄ねじ24を形成した凸部
22を形成し、先端から中間部に向かって中空部26を
形成する。リベット10をかしめることにより、軸部2
0の先端を押しつぶし、被固着物を固定する。このと
き、押しつぶされた軸部20の先端に、ドライバ用の溝
が形成されるようにする。このリベット10を用いて、
表紙に綴じ具を固定することにより、容易に表紙と綴じ
具とを分別することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はリベットおよびそ
れを用いた締め付け方法に関し、特にたとえば、表紙に
取り付けられる綴じ具を固定するために用いられるリベ
ットおよびそれを用いた締め付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ファイルなどにおいては、紙などで形成
された表紙に金属製の綴じ具が取り付けられ、この綴じ
具によって書類が綴じられている。綴じ具を表紙に取り
付けるために、リベットが用いられる。リベット1は、
図8に示すように、幅広の頭部2と、頭部2から延びる
軸部3とを含む。軸部3には、図9に示すように、先端
から中間部分にかけて中空部4が形成される。また、頭
部2には、塗料を塗布することにより塗装膜5が形成さ
れる。
【0003】このリベット1を用いてファイルを形成す
る場合、表紙および綴じ具に貫通孔が形成され、これら
の孔にリベット1の軸部3を挿通してかしめることによ
り、軸部3の先端が押しつぶされる。それによって、軸
部3の先端が広がり、表紙と綴じ具とが締めつけられ
て、綴じ具が表紙に固定される。このとき、塗装膜5の
形成された頭部2を表紙の外側に配置することにより、
ファイルの外観を美しくすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、環境問題から、
ごみの分別廃棄が行われ、燃えるごみと燃えないごみと
が分別されている。不要になったファイルにおいても、
表紙のような燃える部分と綴じ具のような燃えない部分
とを分別することが要請されている。しかしながら、従
来のようなリベットを用いたファイルでは、容易に表紙
と綴じ具とを分離することができず、表紙と綴じ具とを
一体としたままで廃棄されることが多かった。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、被
固着物を強固に締め付けることができ、しかも容易に分
離できる構造のリベットを提供することである。また、
この発明の目的は、このようなリベットを用いた締め付
け方法およびリベットを用いたファイルを提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、幅広の頭部
と、頭部と螺合することによって頭部に結合する軸部と
を含み、かしめることにより軸部の先端が押しつぶされ
て被固着物を締め付けるリベットである。このようなリ
ベットにおいて、頭部にドライバ用の溝を形成すること
ができる。さらに、軸部と結合した側において頭部に突
起が形成されてもよい。また、この発明は、上述のいず
れかのリベットを用いた締め付け方法であって、かしめ
ることにより軸部の先端を押しつぶしたときに、軸部の
先端にドライバ用の溝が形成されるようにした、締め付
け方法である。
【0007】このリベットを用いてかしめることによ
り、軸部の先端が押しつぶされて、被固着物が締め付け
られる。しかしながら、リベットの頭部と軸部とが螺合
されているため、頭部と軸部とを回転させることによ
り、頭部と軸部とを簡単に分離することができる。この
とき、頭部にドライバ用の溝を形成することにより、頭
部にドライバを当てて回転させることができる。また、
軸部と結合した側において頭部に突起が形成されること
により、リベットをかしめたときに、突起が被固着物に
食い込み、軸部を回転させるときに頭部が固定され、頭
部と軸部とを簡単に分離することができ、頭部を固定す
るためにドライバなどを使用する必要がなくなる。頭部
と軸部とを螺合させるために、頭部および軸部のいずれ
かに、雄ねじを形成した凸部および雌ねじを形成した凹
部を形成すればよい。なお、頭部を合成樹脂で形成する
ことにより、外観を美しくすることができる。また、こ
のリベットを用いて被固着物を締め付けるときに、押し
つぶされた軸部の先端にドライバ用の溝が形成されるよ
うにしておくことにより、軸部の先端にドライバを当て
て軸部を回転させることができる。さらに、このリベッ
トを用いてファイルを形成すれば、ドライバによって表
紙と綴じ具とを簡単に分離することができ、不要になっ
たファイルの分別廃棄が容易となる。ここで、リベット
の軸部の先端にドライバ用の溝が形成されるようにして
かしめることにより、軸部の先端にドライバを当てるこ
とができ、頭部と軸部との分離が容易となる。
【0008】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0009】
【発明の実施の形態】図1はこの発明のリベットの一例
を示す斜視図である。リベット10は、幅広の円形の頭
部12を含む。頭部12は、たとえばポリアセタールな
どの合成樹脂で形成される。これ以外にも、ポリカーボ
ネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン
などの合成樹脂を用いることができる。頭部12は、図
2および図3に示すように、上面が断面円弧状となるよ
うに形成され、下面が平面状となるように形成される。
【0010】頭部12の上面には、マイナスドライバを
当てることができるように、直線状の溝14が形成され
る。さらに、頭部12の内側には、凹部16が形成さ
れ、凹部16の内壁には雌ねじ18が形成される。図1
および図3では、凹部16は頭部12の下面から上面に
かけて貫通するように形成されているが、頭部12の上
面側に貫通しないように形成されてもよい。
【0011】さらに、リベット10は、軸部20を含
む。軸部20は、たとえばアルミニウムなどの金属によ
って形成される。軸部20は、円柱状に形成され、その
一端部に凸部22が形成される。凸部22には、雄ねじ
24が形成され、頭部12の凹部16に形成された雌ね
じに螺合される。また、軸部20の先端から中間部に向
かって、中空部26が形成される。このリベット10
は、たとえば、凸部22に雄ねじ24を形成した軸部2
0を金型に入れ、凸部22の周囲に合成樹脂材料を注入
して固化することによって作製される。
【0012】このリベット10は、図4に示すように、
たとえばファイルなどに用いられる。ファィル30は、
たとえば紙などで形成された表紙32を含む。表紙32
は2か所で折りたたまれ、その内側に綴じ具34が取り
付けられる。この場合、表紙32および綴じ具34に貫
通孔が形成され、この貫通孔にリベット10の軸部20
が挿通される。そして、リベット10をかしめることに
より、軸部20の先端が押しつぶされ、綴じ具34が表
紙32に強固に固着される。このとき、軸部20の先端
を押さえる治具に直線状の凸部を形成しておくことによ
り、押しつぶされた軸部20の先端に、直線状の溝36
が形成される。
【0013】このファイル30では、綴じ具34によっ
て、書類が表紙32内に綴じ込まれる。ここで、リベッ
ト10の頭部12を合成樹脂で形成することにより、表
紙32の外観を美しくすることができる。そして、ファ
イル30が不要になって廃棄する場合、頭部12の溝1
4と軸部20の先端に形成された溝36にマイナスドラ
イバを当てて、頭部12および軸部20を回転させるこ
とにより、頭部12と軸部20とを簡単に分離すること
ができる。したがって、表紙32と綴じ具34とを簡単
に分別することができ、燃えるごみと燃えないごみに分
けることができる。
【0014】なお、図5に示すように、頭部12の下面
側に凸部40を形成し、この凸部40に雄ねじ42を形
成してもよい。この場合、軸部20の一端に凹部44が
形成され、この凹部44の内壁に雌ねじ46が形成され
る。そして、頭部12に形成された凸部40と軸部20
に形成された凹部44とを螺合してもよい。このような
リベット10についても、かしめることにより、軸部2
0の先端が押しつぶされ、被固着物を締め付けることが
できる。そして、頭部12と軸部20を回転させること
により、頭部12と軸部20とを簡単に分離することが
できる。
【0015】頭部12の軸部20と結合した側には、図
6に示すように、放射状に複数の線状の突起50が形成
されてもよい。これらの突起50は、図7に示すよう
に、断面が尖った形状となるように形成される。このよ
うな突起50を形成したリベット10を用いてファイル
30を形成すれば、かしめたときに、突起50が表紙3
2に食い込み、リベット10を外すときに、頭部12が
回転することを防ぐことができる。そのため、押しつぶ
された軸部20の先端に形成された溝36にドライバを
当てて回転させるだけで、頭部12と軸部20とを分離
することができる。このような突起50の数は任意に変
更可能であり、たとえば軸部20を中心として、互いに
90°の位置関係で4つの突起50を形成してもよい。
また、突起50の形状としては、線状のものに限らず、
点状の突起としてもよく、その形状は任意に変更可能で
ある。
【0016】また、頭部12に形成される溝14や、か
しめたときに軸部20の先端に形成される溝36の形状
は、プラスドライバが用いられるように十字状にしても
よい。また、頭部12の形状を四角形などの多角形状に
することにより、ペンチなどで挟んで固定し、軸部20
の先端に形成された溝36にドライバを当てて軸部を回
転させることもできる。この場合、頭部12には、必ず
しも溝14を形成する必要はない。
【0017】なお、この発明のリベット10は、ファィ
ルに用いられるだけでなく、他の機械類その他の用途に
用いることもできる。つまり、この発明のリベット10
を用いれば、被固着物を締めつけるときには、従来のリ
ベットと同様に、かしめることによって、強固な締め付
け力を得ることができる。そして、分離しようとすれ
ば、頭部12と軸部20とを回転させることによって、
簡単に分離することができる。
【0018】このように、この発明のリベット10で
は、かしめることにより、強い締め付け力を得ることが
でき、しかもドライバなどを用いて、簡単に分解するこ
とができる。したがって、このリベット10をファイル
などに用いた場合、不要になったファイルを簡単に分解
して、燃えるごみと燃えないごみに分別することができ
る。
【0019】また、このリベット10では、軸部20を
金型に入れ、雄ねじ24を形成した凸部22の周囲に合
成樹脂材料を注入して固化することによって作成するこ
とができ、安価に大量生産を行うことができる。また、
このリベット10の外形は、頭部12に溝14が形成さ
れていることを除いて、従来のリベットの外形と同じで
あるため、既存の自動リベッタを用いてかしめることが
できる。
【0020】
【発明の効果】この発明によれば、強い締め付け力を得
ることができ、しかも簡単に分解することができるリベ
ットを得ることができる。また、かしめたときに、押し
つぶされた軸部の先端に溝を形成することにより、ドラ
イバで簡単に軸部を回転させることができる。さらに、
この発明のリベットを用いたファイルでは、不要になっ
たときに、簡単に表紙と綴じ具とを分離することがで
き、燃えるごみと燃えないごみとを分別することが容易
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のリベットの一例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示すリベットの分解斜視図である。
【図3】図1に示すリベットの断面図である。
【図4】図1に示すリベットを用いたファイルの一例を
示す斜視図である。
【図5】この発明のリベットの他の例を示す分解斜視図
である。
【図6】この発明のリベットの頭部に突起を形成した例
を示す平面図である。
【図7】図6に示すリベットの突起を示す断面図であ
る。
【図8】従来のリベットの一例を示す斜視図である。
【図9】図8に示す従来のリベットの断面図である。
【符号の説明】
10 リベット 12 頭部 14 溝 16 凹部 18 雌ねじ 20 軸部 22 凸部 24 雄ねじ 26 中空部 30 ファイル 32 表紙 34 綴じ具 36 溝 40 凸部 42 雄ねじ 44 凹部 46 雌ねじ 50 突起
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月10日(1999.11.
10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 リベットおよびそれを用いた締め付け
方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はリベットおよびそ
れを用いた締め付け方法に関し、特にたとえば、表紙に
取り付けられる綴じ具を固定するために用いられるリベ
ットおよびそれを用いた締め付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ファイルなどにおいては、紙などで形成
された表紙に金属製の綴じ具が取り付けられ、この綴じ
具によって書類が綴じられている。綴じ具を表紙に取り
付けるために、リベットが用いられる。リベット1は、
図7に示すように、幅広の頭部2と、頭部2から延びる
軸部3とを含む。軸部3には、図8に示すように、先端
から中間部分にかけて中空部4が形成される。また、頭
部2には、塗料を塗布することにより塗装膜5が形成さ
れる。
【0003】このリベット1を用いてファイルを形成す
る場合、表紙および綴じ具に貫通孔が形成され、これら
の孔にリベット1の軸部3を挿通してかしめることによ
り、軸部3の先端が押しつぶされる。それによって、軸
部3の先端が広がり、表紙と綴じ具とが締めつけられ
て、綴じ具が表紙に固定される。このとき、塗装膜5の
形成された頭部2を表紙の外側に配置することにより、
ファイルの外観を美しくすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、環境問題から、
ごみの分別廃棄が行われ、燃えるごみと燃えないごみと
が分別されている。不要になったファイルにおいても、
表紙のような燃える部分と綴じ具のような燃えない部分
とを分別することが要請されている。しかしながら、従
来のようなリベットを用いたファイルでは、容易に表紙
と綴じ具とを分離することができず、表紙と綴じ具とを
一体としたままで廃棄されることが多かった。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、被
固着物を強固に締め付けることができ、しかも容易に分
離できる構造のリベットを提供することである。また、
この発明の目的は、このようなリベットを用いた締め付
け方法およびリベットを用いたファイルを提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、一方側にド
ライバ用の溝が形成されるとともに他方側から内部に向
かって雌ねじが形成された合成樹脂製の幅広の頭部と、
頭部の雌ねじと螺合することによって頭部に結合する
ねじが形成された軸部とを含み、かしめることにより軸
部の先端が押しつぶされて被固着物を締め付ける、リベ
ットである。このようなリベットにおいて、軸部と結合
した側において頭部に突起が形成されてもよい。また、
この発明は、上述のいずれかのリベットを用いた締め付
け方法であって、かしめることにより軸部の先端を押し
つぶしたときに、軸部の先端にドライバ用の溝が形成さ
れるようにした、締め付け方法である。
【0007】このリベットを用いてかしめることによ
り、軸部の先端が押しつぶされて、被固着物が締め付け
られる。しかしながら、リベットの頭部と軸部とが螺合
されているため、頭部と軸部とを回転させることによ
り、頭部と軸部とを簡単に分離することができる。この
とき、頭部にドライバ用の溝を形成することにより、頭
部にドライバを当てて回転させることができる。また、
軸部と結合した側において頭部に突起が形成されること
により、リベットをかしめたときに、突起が被固着物に
食い込み、軸部を回転させるときに頭部が固定され、頭
部と軸部とを簡単に分離することができ、頭部を固定す
るためにドライバなどを使用する必要がなくなる。頭部
と軸部とを螺合させるために、頭部および軸部のいずれ
かに、雄ねじを形成した凸部および雌ねじを形成した凹
部を形成すればよい。なお、頭部を合成樹脂で形成する
ことにより、外観を美しくすることができる。また、こ
のリベットを用いて被固着物を締め付けるときに、押し
つぶされた軸部の先端にドライバ用の溝が形成されるよ
うにしておくことにより、軸部の先端にドライバを当て
て軸部を回転させることができる。さらに、このリベッ
トを用いてファイルを形成すれば、ドライバによって表
紙と綴じ具とを簡単に分離することができ、不要になっ
たファイルの分別廃棄が容易となる。ここで、リベット
の軸部の先端にドライバ用の溝が形成されるようにして
かしめることにより、軸部の先端にドライバを当てるこ
とができ、頭部と軸部との分離が容易となる。
【0008】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0009】
【発明の実施の形態】図1はこの発明のリベットの一例
を示す斜視図である。リベット10は、幅広の円形の頭
部12を含む。頭部12は、たとえばポリアセタールな
どの合成樹脂で形成される。これ以外にも、ポリカーボ
ネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン
などの合成樹脂を用いることができる。頭部12は、図
2および図3に示すように、上面が断面円弧状となるよ
うに形成され、下面が平面状となるように形成される。
【0010】頭部12の上面には、マイナスドライバを
当てることができるように、直線状の溝14が形成され
る。さらに、頭部12の内側には、凹部16が形成さ
れ、凹部16の内壁には雌ねじ18が形成される。図1
および図3では、凹部16は頭部12の下面から上面に
かけて貫通するように形成されているが、頭部12の上
面側に貫通しないように形成されてもよい。
【0011】さらに、リベット10は、軸部20を含
む。軸部20は、たとえばアルミニウムなどの金属によ
って形成される。軸部20は、円柱状に形成され、その
一端部に凸部22が形成される。凸部22には、雄ねじ
24が形成され、頭部12の凹部16に形成された雌ね
じに螺合される。また、軸部20の先端から中間部に向
かって、中空部26が形成される。このリベット10
は、たとえば、凸部22に雄ねじ24を形成した軸部2
0を金型に入れ、凸部22の周囲に合成樹脂材料を注入
して固化することによって作製される。
【0012】このリベット10は、図4に示すように、
たとえばファイルなどに用いられる。ファィル30は、
たとえば紙などで形成された表紙32を含む。表紙32
は2か所で折りたたまれ、その内側に綴じ具34が取り
付けられる。この場合、表紙32および綴じ具34に貫
通孔が形成され、この貫通孔にリベット10の軸部20
が挿通される。そして、リベット10をかしめることに
より、軸部20の先端が押しつぶされ、綴じ具34が表
紙32に強固に固着される。このとき、軸部20の先端
を押さえる治具に直線状の凸部を形成しておくことによ
り、押しつぶされた軸部20の先端に、直線状の溝36
が形成される。
【0013】このファイル30では、綴じ具34によっ
て、書類が表紙32内に綴じ込まれる。ここで、リベッ
ト10の頭部12を合成樹脂で形成することにより、表
紙32の外観を美しくすることができる。そして、ファ
イル30が不要になって廃棄する場合、頭部12の溝1
4と軸部20の先端に形成された溝36にマイナスドラ
イバを当てて、頭部12および軸部20を回転させるこ
とにより、頭部12と軸部20とを簡単に分離すること
ができる。したがって、表紙32と綴じ具34とを簡単
に分別することができ、燃えるごみと燃えないごみに分
けることができる。
【0014】 頭部12の軸部20と結合した側には、
に示すように、放射状に複数の線状の突起50が形成
されてもよい。これらの突起50は、図6に示すよう
に、断面が尖った形状となるように形成される。このよ
うな突起50を形成したリベット10を用いてファイル
30を形成すれば、かしめたときに、突起50が表紙3
2に食い込み、リベット10を外すときに、頭部12が
回転することを防ぐことができる。そのため、押しつぶ
された軸部20の先端に形成された溝36にドライバを
当てて回転させるだけで、頭部12と軸部20とを分離
することができる。このような突起50の数は任意に変
更可能であり、たとえば軸部20を中心として、互いに
90°の位置関係で4つの突起50を形成してもよい。
また、突起50の形状としては、線状のものに限らず、
点状の突起としてもよく、その形状は任意に変更可能で
ある。
【0015】 また、頭部12に形成される溝14や、か
しめたときに軸部20の先端に形成される溝36の形状
は、プラスドライバが用いられるように十字状にしても
よい。また、頭部12の形状を四角形などの多角形状に
することにより、ペンチなどで挟んで固定し、軸部20
の先端に形成された溝36にドライバを当てて軸部を回
転させることもできる。この場合、頭部12には、必ず
しも溝14を形成する必要はない。
【0016】 なお、この発明のリベット10は、ファィ
ルに用いられるだけでなく、他の機械類その他の用途に
用いることもできる。つまり、この発明のリベット10
を用いれば、被固着物を締めつけるときには、従来のリ
ベットと同様に、かしめることによって、強固な締め付
け力を得ることができる。そして、分離しようとすれ
ば、頭部12と軸部20とを回転させることによって、
簡単に分離することができる。
【0017】 このように、この発明のリベット10で
は、かしめることにより、強い締め付け力を得ることが
でき、しかもドライバなどを用いて、簡単に分解するこ
とができる。したがって、このリベット10をファイル
などに用いた場合、不要になったファイルを簡単に分解
して、燃えるごみと燃えないごみに分別することができ
る。
【0018】 また、このリベット10では、軸部20を
金型に入れ、雄ねじ24を形成した凸部22の周囲に合
成樹脂材料を注入して固化することによって作成するこ
とができ、安価に大量生産を行うことができる。また、
このリベット10の外形は、頭部12に溝14が形成さ
れていることを除いて、従来のリベットの外形と同じで
あるため、既存の自動リベッタを用いてかしめることが
できる。
【0019】
【発明の効果】この発明によれば、強い締め付け力を得
ることができ、しかも簡単に分解することができるリベ
ットを得ることができる。また、かしめたときに、押し
つぶされた軸部の先端に溝を形成することにより、ドラ
イバで簡単に軸部を回転させることができる。さらに、
この発明のリベットを用いたファイルでは、不要になっ
たときに、簡単に表紙と綴じ具とを分離することがで
き、燃えるごみと燃えないごみとを分別することが容易
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のリベットの一例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示すリベットの分解斜視図である。
【図3】図1に示すリベットの断面図である。
【図4】図1に示すリベットを用いたファイルの一例を
示す斜視図である。
【図5】 この発明のリベットの頭部に突起を形成した例
を示す平面図である。
【図6】図5 に示すリベットの突起を示す断面図であ
る。
【図7】 従来のリベットの一例を示す斜視図である。
【図8】図7 に示す従来のリベットの断面図である。
【符号の説明】 10 リベット 12 頭部 14 溝 16 凹部 18 雌ねじ 20 軸部 22 凸部 24 雄ねじ 26 中空部 30 ファイル 32 表紙 34 綴じ具 36 溝 50 突起
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】削除

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅広の頭部と、前記頭部と螺合すること
    によって前記頭部に結合する軸部とを含み、 かしめることにより前記軸部の先端が押しつぶされて被
    固着物を締め付ける、リベット。
  2. 【請求項2】 前記頭部にドライバ用の溝が形成され
    た、請求項1に記載のリベット。
  3. 【請求項3】 前記軸部と結合した側において前記頭部
    に突起が形成された、請求項1または請求項2に記載の
    リベット。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載のリベットを用いた締め付け方法であって、 かしめることにより前記軸部の先端を押しつぶしたとき
    に、前記軸部の先端にドライバ用の溝が形成されるよう
    にした、締め付け方法。
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