JP2000169628A - スタッドレスタイヤ用ゴム組成物 - Google Patents

スタッドレスタイヤ用ゴム組成物

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JP2000169628A
JP2000169628A JP10343878A JP34387898A JP2000169628A JP 2000169628 A JP2000169628 A JP 2000169628A JP 10343878 A JP10343878 A JP 10343878A JP 34387898 A JP34387898 A JP 34387898A JP 2000169628 A JP2000169628 A JP 2000169628A
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rubber
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JP10343878A
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Yoichi Yamaguchi
洋一 山口
Yasuhiro Ishikawa
泰弘 石川
Seiya Nishishita
誠彌 西下
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 氷上性能に優れたスタッドレスタイヤ用ゴム
組成物を提供する。 【解決手段】 ジエン系ゴム100重量部に対し、平均
粒径100〜1000μmの有機発泡体粉砕物を1〜2
0重量部配合して成るスタッドレスタイヤ用ゴム組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタッドレスタイ
ヤ用ゴム組成物、更に詳しくは、氷上摩擦力の向上した
スタッドレスタイヤ用ゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より氷上摩擦性能等の改善のため
に、スタッドレスタイヤ用トレッドゴム材料として、各
種の硬質あるいは軟質物質を配合してその表面に凹凸を
形成するようにする技術が知られているが、中でも、こ
れらの目的を達成するためにタイヤトレッド部に発泡粉
末加硫ゴムを配合したもの(特開平2−279743号
公報)や、発泡ゴムの粉砕物を配合したもの(特開平4
−170449号公報)が既に開示されている。しかし
ながら、これらのものも未だ氷上摩擦性能の点で充分に
満足できるものではなく、一層の改良が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明で
は、スタッドレスタイヤのトレッド表面での凹凸面の適
度な硬度を保持した上で、氷上の摩擦力を高くすること
によって、スタッドレスタイヤの氷上性能を向上させた
タイヤトレッド用ゴム組成物を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ジエン
系ゴム100重量部に対し、平均粒径100〜1000
μmの有機発泡体粉砕物を1〜20重量部配合して成る
スタッドレスタイヤ用ゴム組成物が提供される。
【0005】また、本発明によれば、前記発泡体粉砕物
が、天然ゴム、NBRあるいはポリ塩化ビニルを主成分
とし、平均発泡倍率3〜6倍(発泡率200〜500
%)、平均見かけ比重0.07〜0.15であるように
したスタッドレスタイヤ用ゴム組成物が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明によれば、スタッドレスタ
イヤ、特にそのトレッド部に使用するゴム組成物とし
て、従来のスタッドレスタイヤ用ゴム組成物に一般的に
使用されているジエン系ゴム、カーボンブラック(好ま
しくは窒素比表面積N2 SA 70〜200m2 /g、
DBP吸油量80〜150ml/100g)、更にはシリ
カ、炭酸カルシウムなどの無機補強充填剤、オイルなど
を配合したゴム組成物に、平均粒径100〜1000μ
mの有機発泡体粉砕物、特に、天然ゴム、NBRあるい
はポリ塩化ビニルを主成分とし、平均発泡倍率が3〜6
倍(発泡率200〜500%)で、平均見かけ比重が
0.07〜0.15であるようにした加硫ゴム発泡体の
粉砕物を配合することにより、この適度の柔軟性と硬さ
を有し、かつ粉砕による複雑な形状を有する有機発泡体
の混入に伴うトレッド表面の表面粗さの形成による除水
・排水効果とエッジ効果、並びにその適度の柔軟性によ
る氷路面との接触面積の増大による摩擦力の向上が得ら
れ、氷上摩擦力を一層高めることができる。
【0007】本発明に用いられるジエン系ゴムとして
は、天然ゴム(NR)、ポリイソプレンゴム(IR)、
各種スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、各
種ポリブタジエン(BR)などを挙げることができ、特
に低温性能を考慮すれば、天然ゴムを少なくとも40重
量部以上とした他のジエン系ゴムとのブレンドゴムの使
用が好ましい。
【0008】本発明では、前記ジエン系ゴム100重量
部に対して、平均粒径100〜1000μmの有機発泡
体粉砕物を1〜20重量部、好ましくは、3〜15重量
部配合することによってゴム表面に凹凸が形成され、氷
上に発生する水をトラップまたは除去する効果が得ら
れ、また、凝着摩擦によって氷上摩擦力が向上する。有
機発泡体粉砕物の配合量がジエン系ゴム100重量部当
り1重量部未満では、水のトラップまたは除去に必要な
凹凸表面が形成されないので好ましくなく、逆に、20
重量部を超えると、タイヤ表面の氷上への接地面積が低
下して氷上摩擦が低下するので好ましくない。また、使
用する有機発泡体粉砕物の平均粒径が100μm未満で
も水のトラップまたは除去に必要な凹凸表面が形成され
ず、逆に1000μmを超えるとタイヤ表面の接地面積
が減少し、氷上摩擦力が低下するので好ましくない。
【0009】本発明のゴム組成物に配合される有機発泡
体粉砕物は、天然ゴム、NBRあるいはポリ塩化ビニル
等を主成分とし、例えば、天然ゴムラテックスとNBR
ラテックスにフィラー、老化防止剤などを加えた配合ラ
テックスに起泡剤(オレイン酸ナトリウム)を加え、ミ
キサーにより起泡させた後、ケイフッ化ナトリウムを加
えながらゲル化させ、筒状に成形する。これをギロチン
カッターで5〜15mmにカットし、100℃前後で乾燥
後100〜120℃で加硫する。そして、これをグライ
ンダー等を用いて削粉することによって得ることができ
る。
【0010】本発明で用いる前記有機発泡体粉砕物は、
その平均発泡倍率が3〜6倍(発泡率200〜500
%)で、平均見かけ比重が0.07〜0.15であるこ
とが好ましい。平均発泡倍率が3倍(発泡率200%)
未満のものでは、ゴム中で粉状の粒子となって存在する
ため柔軟性が低下し、接地面積を低下させることになる
ので好ましくなく、また、平均倍率が6倍(発泡率50
0%)を超えると、ゴムに混合する時点で破壊され、凹
凸形成ができなくなるので好ましくない。また、平均見
かけ比重が前記の範囲を超えるものでは、発泡倍率の範
囲を超える場合と同じ理由で好ましくない。
【0011】本発明に従ったスタッドレスタイヤ用ゴム
組成物には、ジエン系ゴムに加えて、補強性充填剤、硫
黄、加硫促進剤、老化防止剤、充填剤、軟化剤、可塑剤
などのタイヤ用に一般に配合されている各種添加剤や特
殊配合剤、例えば可塑剤としての低分子量ポリマー(重
量平均分子量1,000〜60,000)や低硬度ゴ
ム、短繊維などを配合することができ、かかる配合物は
一般的な方法で加硫してタイヤトレッドを製造すること
ができる。これらの添加剤の配合量も一般的な量とする
ことができる。
【0012】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
更に説明するが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定
するものでないことは言うまでもない。
【0013】以下の実施例および比較例の試験用サンプ
ルのゴム組成物に使用した配合成分には、以下の市販品
を用いた。 NR :TTR20 BR :Nipol 1220(日本ゼオン(株)製) CB(カーボンブラック):SHOBLACK N220(昭和キャボット( 株)製) 液状ポリマー :Polyoil 130(液状BR、重量平均分 子量1500,シス含量80%)(日本ゼオン( 株)製) アロマチックオイル :プロセスオイルX−140(共同石油(株)製) 亜鉛華 :亜鉛華3号(正同化学(株)製) ステアリン酸 :Lunac YA(花王石鹸(株)製) 老化防止剤 :アンチゲン6C(N−フェニルN′−(1,3− ジメチル)−p−フェニレンジアミン)(住友化 学工業(株)製) ワックス :サンノック(大内新興化学(株)製) 硫黄 :油処理硫黄(軽井沢精錬所(株)製) 加硫促進剤 :ノクセラ−NSF(N−t−ブチル−2−ベンゾ チアゾリル−スルフェンアミド(大内新興化学( 株)製)
【0014】試験サンプルの作製 以下の表Iに示す配合内容(重量部)でそれぞれの成分
を配合し、先ず加硫促進剤と硫黄を除く原料ゴムおよび
配合剤を1.7リットルのバンバリーミキサーで5分間
混合した後、この混合物に加硫促進剤と硫黄を8インチ
の試験用練りロール機で4分間混練し、ゴム組成物を得
た。これらのゴム組成物を金型中で160℃で20分間
プレス加硫して目的とする試験片を作製した。
【0015】各例の試験片の氷上摩擦試験に用いた試験
法は、以下のとおりである。氷上摩擦係数 温度制御された恒温室内に設置された氷面上にゴム試験
片を一定荷重で押し付け、一定速度で滑らせる時の抵抗
(摩擦力)を検出することによって行う。実施例および
比較例の氷上摩擦試験条件では、氷温−3℃、速度10
〜25km/hr、試験片には接地圧力が3kg/cm2 、スリ
ップ率が80%となるように荷重をかけた。
【0016】実施例1〜4および比較例1〜2 以下の表Iの各例に示すゴム組成物中における発泡粉砕
物(500μm)の配合量を変えた場合についての試験
結果を表Iに示す。なお、結果は、比較例1の値を10
0として指数表示した。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に従ってジ
エン系ゴムに特定の有機発泡体粉砕物を配合することに
より、氷上摩擦力の著しい向上が認められ、これはスタ
ッドレスタイヤ用ゴム組成物として極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 7:00) (C08L 9/00 9:02) (C08L 9/00 27:06) (72)発明者 西下 誠彌 神奈川県横浜市緑区鴨居町2330−9 ナイ スアーバン 401 Fターム(参考) 4J002 AC011 AC012 AC031 AC061 AC072 AC081 BD042 FA092 FA112 FD010 FD020 FD030 FD140 FD150 GN01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジエン系ゴム100重量部に対し、平均
    粒径100〜1000μmの有機発泡体粉砕物を1〜2
    0重量部配合して成るスタッドレスタイヤ用ゴム組成
    物。
  2. 【請求項2】 前記発泡体粉砕物が、天然ゴム、NBR
    あるいはポリ塩化ビニルを主成分とし、平均発泡倍率3
    〜6倍(発泡率200〜500%)、平均見かけ比重
    0.07〜0.15である請求項1に記載のスタッドレ
    スタイヤ用ゴム組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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