JP2000169628A - スタッドレスタイヤ用ゴム組成物 - Google Patents
スタッドレスタイヤ用ゴム組成物Info
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Abstract
組成物を提供する。 【解決手段】 ジエン系ゴム100重量部に対し、平均
粒径100〜1000μmの有機発泡体粉砕物を1〜2
0重量部配合して成るスタッドレスタイヤ用ゴム組成
物。
Description
ヤ用ゴム組成物、更に詳しくは、氷上摩擦力の向上した
スタッドレスタイヤ用ゴム組成物に関する。
に、スタッドレスタイヤ用トレッドゴム材料として、各
種の硬質あるいは軟質物質を配合してその表面に凹凸を
形成するようにする技術が知られているが、中でも、こ
れらの目的を達成するためにタイヤトレッド部に発泡粉
末加硫ゴムを配合したもの(特開平2−279743号
公報)や、発泡ゴムの粉砕物を配合したもの(特開平4
−170449号公報)が既に開示されている。しかし
ながら、これらのものも未だ氷上摩擦性能の点で充分に
満足できるものではなく、一層の改良が望まれている。
は、スタッドレスタイヤのトレッド表面での凹凸面の適
度な硬度を保持した上で、氷上の摩擦力を高くすること
によって、スタッドレスタイヤの氷上性能を向上させた
タイヤトレッド用ゴム組成物を提供することを目的とす
る。
系ゴム100重量部に対し、平均粒径100〜1000
μmの有機発泡体粉砕物を1〜20重量部配合して成る
スタッドレスタイヤ用ゴム組成物が提供される。
が、天然ゴム、NBRあるいはポリ塩化ビニルを主成分
とし、平均発泡倍率3〜6倍(発泡率200〜500
%)、平均見かけ比重0.07〜0.15であるように
したスタッドレスタイヤ用ゴム組成物が提供される。
イヤ、特にそのトレッド部に使用するゴム組成物とし
て、従来のスタッドレスタイヤ用ゴム組成物に一般的に
使用されているジエン系ゴム、カーボンブラック(好ま
しくは窒素比表面積N2 SA 70〜200m2 /g、
DBP吸油量80〜150ml/100g)、更にはシリ
カ、炭酸カルシウムなどの無機補強充填剤、オイルなど
を配合したゴム組成物に、平均粒径100〜1000μ
mの有機発泡体粉砕物、特に、天然ゴム、NBRあるい
はポリ塩化ビニルを主成分とし、平均発泡倍率が3〜6
倍(発泡率200〜500%)で、平均見かけ比重が
0.07〜0.15であるようにした加硫ゴム発泡体の
粉砕物を配合することにより、この適度の柔軟性と硬さ
を有し、かつ粉砕による複雑な形状を有する有機発泡体
の混入に伴うトレッド表面の表面粗さの形成による除水
・排水効果とエッジ効果、並びにその適度の柔軟性によ
る氷路面との接触面積の増大による摩擦力の向上が得ら
れ、氷上摩擦力を一層高めることができる。
は、天然ゴム(NR)、ポリイソプレンゴム(IR)、
各種スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、各
種ポリブタジエン(BR)などを挙げることができ、特
に低温性能を考慮すれば、天然ゴムを少なくとも40重
量部以上とした他のジエン系ゴムとのブレンドゴムの使
用が好ましい。
部に対して、平均粒径100〜1000μmの有機発泡
体粉砕物を1〜20重量部、好ましくは、3〜15重量
部配合することによってゴム表面に凹凸が形成され、氷
上に発生する水をトラップまたは除去する効果が得ら
れ、また、凝着摩擦によって氷上摩擦力が向上する。有
機発泡体粉砕物の配合量がジエン系ゴム100重量部当
り1重量部未満では、水のトラップまたは除去に必要な
凹凸表面が形成されないので好ましくなく、逆に、20
重量部を超えると、タイヤ表面の氷上への接地面積が低
下して氷上摩擦が低下するので好ましくない。また、使
用する有機発泡体粉砕物の平均粒径が100μm未満で
も水のトラップまたは除去に必要な凹凸表面が形成され
ず、逆に1000μmを超えるとタイヤ表面の接地面積
が減少し、氷上摩擦力が低下するので好ましくない。
体粉砕物は、天然ゴム、NBRあるいはポリ塩化ビニル
等を主成分とし、例えば、天然ゴムラテックスとNBR
ラテックスにフィラー、老化防止剤などを加えた配合ラ
テックスに起泡剤(オレイン酸ナトリウム)を加え、ミ
キサーにより起泡させた後、ケイフッ化ナトリウムを加
えながらゲル化させ、筒状に成形する。これをギロチン
カッターで5〜15mmにカットし、100℃前後で乾燥
後100〜120℃で加硫する。そして、これをグライ
ンダー等を用いて削粉することによって得ることができ
る。
その平均発泡倍率が3〜6倍(発泡率200〜500
%)で、平均見かけ比重が0.07〜0.15であるこ
とが好ましい。平均発泡倍率が3倍(発泡率200%)
未満のものでは、ゴム中で粉状の粒子となって存在する
ため柔軟性が低下し、接地面積を低下させることになる
ので好ましくなく、また、平均倍率が6倍(発泡率50
0%)を超えると、ゴムに混合する時点で破壊され、凹
凸形成ができなくなるので好ましくない。また、平均見
かけ比重が前記の範囲を超えるものでは、発泡倍率の範
囲を超える場合と同じ理由で好ましくない。
組成物には、ジエン系ゴムに加えて、補強性充填剤、硫
黄、加硫促進剤、老化防止剤、充填剤、軟化剤、可塑剤
などのタイヤ用に一般に配合されている各種添加剤や特
殊配合剤、例えば可塑剤としての低分子量ポリマー(重
量平均分子量1,000〜60,000)や低硬度ゴ
ム、短繊維などを配合することができ、かかる配合物は
一般的な方法で加硫してタイヤトレッドを製造すること
ができる。これらの添加剤の配合量も一般的な量とする
ことができる。
更に説明するが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定
するものでないことは言うまでもない。
ルのゴム組成物に使用した配合成分には、以下の市販品
を用いた。 NR :TTR20 BR :Nipol 1220(日本ゼオン(株)製) CB(カーボンブラック):SHOBLACK N220(昭和キャボット( 株)製) 液状ポリマー :Polyoil 130(液状BR、重量平均分 子量1500,シス含量80%)(日本ゼオン( 株)製) アロマチックオイル :プロセスオイルX−140(共同石油(株)製) 亜鉛華 :亜鉛華3号(正同化学(株)製) ステアリン酸 :Lunac YA(花王石鹸(株)製) 老化防止剤 :アンチゲン6C(N−フェニルN′−(1,3− ジメチル)−p−フェニレンジアミン)(住友化 学工業(株)製) ワックス :サンノック(大内新興化学(株)製) 硫黄 :油処理硫黄(軽井沢精錬所(株)製) 加硫促進剤 :ノクセラ−NSF(N−t−ブチル−2−ベンゾ チアゾリル−スルフェンアミド(大内新興化学( 株)製)
を配合し、先ず加硫促進剤と硫黄を除く原料ゴムおよび
配合剤を1.7リットルのバンバリーミキサーで5分間
混合した後、この混合物に加硫促進剤と硫黄を8インチ
の試験用練りロール機で4分間混練し、ゴム組成物を得
た。これらのゴム組成物を金型中で160℃で20分間
プレス加硫して目的とする試験片を作製した。
法は、以下のとおりである。氷上摩擦係数 温度制御された恒温室内に設置された氷面上にゴム試験
片を一定荷重で押し付け、一定速度で滑らせる時の抵抗
(摩擦力)を検出することによって行う。実施例および
比較例の氷上摩擦試験条件では、氷温−3℃、速度10
〜25km/hr、試験片には接地圧力が3kg/cm2 、スリ
ップ率が80%となるように荷重をかけた。
物(500μm)の配合量を変えた場合についての試験
結果を表Iに示す。なお、結果は、比較例1の値を10
0として指数表示した。
エン系ゴムに特定の有機発泡体粉砕物を配合することに
より、氷上摩擦力の著しい向上が認められ、これはスタ
ッドレスタイヤ用ゴム組成物として極めて有用である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ジエン系ゴム100重量部に対し、平均
粒径100〜1000μmの有機発泡体粉砕物を1〜2
0重量部配合して成るスタッドレスタイヤ用ゴム組成
物。 - 【請求項2】 前記発泡体粉砕物が、天然ゴム、NBR
あるいはポリ塩化ビニルを主成分とし、平均発泡倍率3
〜6倍(発泡率200〜500%)、平均見かけ比重
0.07〜0.15である請求項1に記載のスタッドレ
スタイヤ用ゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10343878A JP2000169628A (ja) | 1998-12-03 | 1998-12-03 | スタッドレスタイヤ用ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10343878A JP2000169628A (ja) | 1998-12-03 | 1998-12-03 | スタッドレスタイヤ用ゴム組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000169628A true JP2000169628A (ja) | 2000-06-20 |
Family
ID=18364941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10343878A Pending JP2000169628A (ja) | 1998-12-03 | 1998-12-03 | スタッドレスタイヤ用ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000169628A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007031521A (ja) * | 2005-07-25 | 2007-02-08 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | トレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
JP2007224127A (ja) * | 2006-02-22 | 2007-09-06 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
JP2012211316A (ja) * | 2011-03-24 | 2012-11-01 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | タイヤ用ゴム組成物およびスタッドレスタイヤ |
DE112011102762T5 (de) | 2010-08-20 | 2013-09-19 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Kautschukzusammensetzung und Luftreifen |
-
1998
- 1998-12-03 JP JP10343878A patent/JP2000169628A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE112011102762T5 (de) | 2010-08-20 | 2013-09-19 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Kautschukzusammensetzung und Luftreifen |
US9034950B2 (en) | 2010-08-20 | 2015-05-19 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Rubber composition and pneumatic tire |
JP2012211316A (ja) * | 2011-03-24 | 2012-11-01 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | タイヤ用ゴム組成物およびスタッドレスタイヤ |
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