JP2000169522A - オレフィン重合体の過酸化物処理 - Google Patents

オレフィン重合体の過酸化物処理

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JP2000169522A
JP2000169522A JP11370733A JP37073399A JP2000169522A JP 2000169522 A JP2000169522 A JP 2000169522A JP 11370733 A JP11370733 A JP 11370733A JP 37073399 A JP37073399 A JP 37073399A JP 2000169522 A JP2000169522 A JP 2000169522A
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ユルゲン、シュヴィント
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Hermann Dr Elser
ヘルマン、エルザー
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ホルスト、クラセン
Karl-Heinz Kagerbauer
カール−ハインツ、カガーバウァ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 付加的な装置を必要とせず、オレフィン重合
体の安価な過酸化物処理を可能にし、良好な被膜特性を
有する生成物を製造し、かつ簡単で安全に実施されうる
方法を開発する。 【解決手段】 オレフィン重合体をジ−tert−ブチ
ル過酸化物と一緒に不活性ガス下で押出機に供給するこ
とにより、オレフィン重合体をジ−tert−ブチル過
酸化物を用いて押出機中で過酸化物処理する方法の場合
に、オレフィン重合体を微粒状の形で55〜110℃で
使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オレフィン重合体
をジ−tert−ブチル過酸化物と一緒に不活性ガス下
で押出機に供給することにより、オレフィン重合体をジ
−tert−ブチル過酸化物を用いて押出機中で過酸化
物処理する方法に関する。更に、本発明は、成形部材、
繊維、フィルムまたは結合剤を用いない不織布を製造す
るための過酸化物処理されたオレフィン重合体の使用、
ならびに成形部材、繊維、フィルムまたは結合剤を用い
ない不織布を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オレフィン重合体は、主に化学物質の形
で使用され、この形でこのオレフィン重合体は、重合の
間に製造される。しかし、幾つかの適用分野にとって
は、重合それ自体の後にオレフィン重合体を化学的に変
性することが必要であるか、或いは有利である。この場
合には、しばしば過酸化物が使用される。オレフィン重
合体が過酸化物で処理される反応の例は、グラフトおよ
び架橋である。また、過酸化物は、分子量の低次化のた
めに使用される。
【0003】オレフィン重合体の過酸化物処理に適当で
あるためには、過酸化物は、数多くの要件を満足させな
ければならない。過酸化物は、輸送、貯蔵および加工の
間の取り扱いに対して安全でなければならない。過酸化
物の分解温度および分解挙動は、過酸化物が押出機の望
ましい部分に到達した際にのみ分解し、重合体の化学的
変性をもたらす程度でなければならない。過酸化物も過
酸化物の分解生成物も毒性であってはならず、加工の間
に高い揮発性に帰因する過酸化物の過剰の損失があって
はならない。
【0004】オレフィン重合体の過酸化物処理において
商業的に使用される過酸化物の例は、ジクミルペルオキ
シド、ビス(tert−ブチルペルオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジtert
−ブチルペルオキシヘキサンおよびジ−tert−ブチ
ルペルオキシドである(Gaechter/Mueller, Plastics A
dditives, 第4版, Hanser Publishers, Munich, 1993,
第17章"Organic Peroxides as Cross-linking Agents",
第833〜862頁;C. Tzoganakis, J. Vlachopoulosand A.
E. Hamielec, Chem. Eng. Prog. 1988, 84(11), "Cont
rolled Degradation of Polypropylene",第47〜49
頁)。ジ−tert−ブチルペルオキシドは、特に簡単
な構造を有し、商業的視点から、前記の過酸化物の中で
最も有利である。しかし、このジ−tert−ブチルペ
ルオキシドは、高い揮発性を有し、したがってその使用
は、制限されており、低い濃度で固体の担体を有するマ
スターバッチの形でのみ可能である。更に、このジ−t
ert−ブチルペルオキシドの発火点は、窒素下であっ
ても48〜55℃であり、したがってその使用の安全性
面は、問題があると考えられている。従って、より高価
ではあるが、取り扱いが簡単な前記タイプの他の化合物
が工業的用途にしばしば使用されている。
【0005】方法が適当に行なわれる場合には、ジ−t
ert−ブチルペルオキシドを使用することは、可能で
あるけれども、これは、好ましくは実験室規模またはパ
イロットプラント規模で実施される。この場合、ジ−t
ert−ブチルペルオキシドは、液体として計量型ポン
プを介して押出機に供給されうる。WO 95/167
17およびドイツ特許出願公開第4220774号公報
には、重合体が溶融されている押出機の1つの領域中に
ジ−tert−ブチルペルオキシドが供給される方法の
例が記載されている。しかし、過酸化物を液体として押
出機に供給する場合には、重合体の性質、殊に崩壊され
たプロピレン重合体の被膜特性に関連する欠点にしばし
ば遭遇する。更に、押出機内で爆発の危険が存在する。
ガス状のジ−tert−ブチルペルオキシドは、不活性
ガス雰囲気中であっても十分に爆発する可能性を有して
いる。殊にポリオレフィン中へ直ちに混合されないとし
ても、このタイプのガス爆発が注入個所またはこの近辺
に存在しうる液状過酸化物を伴なうことに及ぶ場合に
は、これは、押出機に損傷を与えうる。
【0006】また、ジ−tert−ブチルペルオキシド
を重合体または重合体の一部との混合物として使用する
ことも可能である。例えば、米国特許第5344886
号明細書および米国特許第5344888号明細書に
は、無水マレイン酸をグラフトすることを目的とする場
合には、溶液がポリプロピレン単独重合体によって吸収
される程度に、粉末状のプロピレン単独重合体をトルエ
ン中のジ−tert−ブチルペルオキシドの溶液、無水
マレイン酸溶液および共薬剤と混合する方法が記載され
ている。この混合物は、押出機に供給される。しかし、
混合物の製造は、付加的な装置の準備を必要とする別個
の長時間の工程である。これは、非経済的であり、大き
な量を伴なう。
【0007】ドイツ特許出願公開第2551206号公
報には、液状のジ−tert−ブチルペルオキシドをポ
リオレフィンと混合する方法が記載されており、この場
合この液状のジ−tert−ブチルペルオキシドは、密
閉された室内でポリオレフィン材料の表面よりも著しく
低い深さで粉砕されたポリオレフィン材料中に供給され
る。これも長時間の方法であり、ジ−tert−ブチル
ペルオキシドは、比較的に低い温度で添加される。
【0008】原理的に、過酸化物は、オレフィン重合体
と一緒に押出機の供給ホッパー中に直接に導入されても
よい。しかし、この場合には、安全性の理由から、一般
に55℃よりも十分に低く運転し、ホッパー中の予想さ
れる爆発により生じる任意の圧力が制御された方法で放
出されうる程度に工業的予防措置を取ることが必要であ
ると考えられた。殊に古典的な重合法にとっては、低い
温度は決して大きな欠点ではない。それというのも、触
媒成分を除去するかまたは失活させる工程は、重合体が
この本来の温度で製造されることを意味するからであ
る。
【0009】しかし、高性能の触媒を用いる現在の方法
は、触媒成分の除去を必要とせず、重合体は、通常、7
0〜90℃で製造される。また、重合体は、通常、前記
温度で押出機に供給され、この押出機中で重合体は、ペ
レット化され、添加剤が供給される。ジ−tert−ブ
チルペルオキシドが供給ホッパーに供給される場合に重
合体の前冷却に専ら役立つ装置は、方法に掛かる費用を
著しく減少させるであろう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
欠点を克服し、オレフィン重合体の安価な過酸化物処理
を可能にし、良好な性質、殊に良好な被膜特性を有する
生成物を製造し、かつ簡単で安全に実施されうる方法を
開発することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的は、特別な等級
のオレフィン重合体を用いることにより安全性の危険を
全く存在させず、ジ−tert−ブチルペルオキシドを
オレフィン重合体と一緒に55〜110℃で直接に押出
機の供給ホッパー中に供給することにより、達成される
ことが見い出された。
【0012】本発明は、オレフィン重合体を微粒状の形
で55〜110℃で使用することによって特徴付けられ
る、オレフィン重合体をジ−tert−ブチル過酸化物
と一緒に不活性ガス下で押出機に供給することにより、
オレフィン重合体をジ−tert−ブチル過酸化物を用
いて押出機中で過酸化物処理する方法を提供する。ま
た、本発明は、成形部材、繊維、フィルムまたは結合剤
を用いない不織布を製造するための過酸化物処理された
オレフィン重合体の使用、ならびに成形部材、繊維、フ
ィルムまたは結合剤を用いない不織布を製造する方法を
提供する。
【0013】本発明の目的に関連して、過酸化物処理
は、オレフィン重合体がジ−tert−ブチルペルオキ
シドまたはジ−tert−ブチルペルオキシドおよび他
の反応体と反応される任意の反応である。これは、グラ
フト反応または架橋反応ならびに崩壊反応を含む。
【0014】フリーラジカル重合しうるエチレン系不飽
和単量体、例えば無水マレイン酸、アクリレートまたは
メタクリレートがジ−tert−ブチルペルオキシドと
一緒にオレフィン重合体に添加される場合には、エチレ
ン系不飽和単量体から形成された個々のエチレン系不飽
和単量体鎖またはエチレン系不飽和重合体鎖がオレフィ
ン重合体鎖上にグラフトされたグラフト共重合体が結果
として生じる。エチレン系不飽和単量体が添加される場
合には、その割合は、通常、出発物質の全体量に対して
0.1〜30質量%である。エチレン系不飽和単量体の
割合は、好ましくは0.5〜20質量%、殊に1〜15
質量%である。
【0015】更に、新規方法において、オレフィン重合
体を完全または部分的に架橋することを目的に、ジ−t
ert−ブチルペルオキシドは、オレフィン重合体と一
緒に使用されてよい。架橋助剤、例えばトリアリルシア
ヌレートまたはトリメチロールプロパントリメタクリレ
ートを相伴って使用することも可能である。例えば、オ
レフィン重合体およびジ−tert−ブチルペルオキシ
ドは、ケーブル外装物の製造に使用される。長鎖の分枝
鎖状ポリプロピレンは、ジ−tert−ブチルペルオキ
シドおよび例えばトリメチロールプロパントリメタクリ
レートをプロピレン重合体に添加した場合に得ることが
できる。
【0016】殊に、プロピレン重合体の場合には、平均
分子量を減少させることを目的に、過酸化物がしばしば
添加される。また、この過酸化物は、一般に狭い分子量
分布を生じ、重合体溶融液の流動特性、即ち加工特性お
よび最終製品の性質の双方に影響が及ぼされる。この結
果は、一般に紡糸法において有利であるが、しかし、射
出成形法または押出吹込成形法においても有利である。
過酸化物により崩壊されたプロピレン重合体は、しばし
ば制御された流動学的(CR)等級と呼ばれ、”ビスブレ
ーキング”の表現も崩壊手段に使用されている。
【0017】本発明の目的に関連してオレフィン重合体
は、オレフィン、殊にα−オレフィン、即ち末端二重結
合を有する炭化水素の単独重合体または共重合体であ
る。オレフィン重合体が形成されうる適当な単量体の例
は、官能化されたオレフィン系不飽和化合物、例えばア
クリル酸またはメタクリル酸のエステル誘導体またはア
ミド誘導体、例えばアクリレート、メタクリレートまた
はアクリロニトリルである。好ましい単量体は、アリー
ル置換されたα−オレフィン、例えばスチレンを含めて
非極性のオレフィン化合物である。特に好ましいα−オ
レフィンは、直鎖状または分枝鎖状のC2〜C12−1−
アルケン、殊に直鎖状のC2〜C10−1−アルケン、例
えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−
ノネンおよび1−デセン、ならびに4−メチル−1−ペ
ンテンである。
【0018】好ましいオレフィン重合体は、エチレン少
なくとも50モル%の割合を有するエチレンの単独重合
体または共重合体であるか、或いはプロピレン少なくと
も50モル%の割合を有するプロピレンの単独重合体ま
たは共重合体である。エチレンの共重合体の中で、好ま
しいのは、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセンもし
くは1−オクテンまたはこれらの混合物をコモノマーと
して含有するものが記載される。プロピレンの共重合体
は、殊にエチレンもしくは1−ブテンまたはこれらの混
合物をコモノマーとして含有するものである。プロピレ
ン共重合体は、ランダムに配合された他のα−オレフィ
ンを含有していてよいが、しかし、このプロピレン共重
合体は、ブロック共重合体または耐衝撃性共重合体とし
て公知の形であってもよい。
【0019】オレフィン重合体の製造は、自体公知であ
るか、或いは自体公知の方法によって回分的または好ま
しくは連続的に、オレフィンを重合させるために使用さ
れる常用の反応器中で実施されてよい。適当な反応器
は、なかんずく連続攪拌槽型反応器、攪拌型粉末床反応
器、ループ型反応器および流動床反応器であり、必要に
応じて、連続して配置された同一かまたは異なる一連の
反応器が使用されてもよい。重合反応は、気相中、懸濁
液中、液体中および超臨界的単量体中または不活性溶剤
中で実施されてよい。
【0020】この場合には、殊に重合技術において常用
されている通常のチーグラー・ナッタ触媒系が使用され
る。この触媒系は、一般にチタン含有固体成分から構成
されており、その製造には、しばしばチタン化合物とと
もに、微粒状の高分子量または無機支持材料、マグネシ
ウム化合物、ハロゲン化合物および電子供与体化合物な
らびに少なくとも1つの共触媒が使用される。可能な共
触媒は、アルミニウム化合物である。1つ以上の電子供
与体化合物を他の共触媒としてアルミニウム化合物と一
緒に使用することは好ましい。
【0021】メタロセン化合物を基礎とする触媒系は、
プロピレン重合体を製造するために使用されてもよい。
本発明の目的に関連して、メタロセンは、有機配位子を
有する周期律表の遷移族の金属から形成された錯体化合
物であり、これは、メタロセニウム(Metallocenium)
イオン形成化合物と一緒に有効な触媒系を生じる。
【0022】通常使用されるメタロセン中に存在する中
心原子は、チタン、ハフニウムまたは好ましくはジルコ
ニウムであり、中心原子は、一般に少なくとも1個の一
般に置換されたシクロペンタジエニル基に対してπ結合
を有する。触媒系中のメタロセン錯体は、しばしば裏付
けされた形で存在する。更に、メタロセン触媒系は、通
常、メタロセニウムイオン形成化合物として、アルミノ
キサン化合物または強酸、中性のルイス酸、ルイス酸陽
イオンを有するイオン性化合物または陽イオンとしての
ブレンステッド酸を有するイオン性化合物を含有する。
【0023】重合条件は、重要ではない。1〜3500
バール、好ましくは2〜100バール、殊に10〜40
バールの圧力および0〜400℃、好ましくは20〜2
50℃、殊に50〜100℃の温度は、適当であること
が証明された。
【0024】反応器中で製造される重合体の平均分子量
は、重合技術で常用の方法を用いることにより、例えば
調整剤、例えば水素を添加することによって制御されて
よい。 ジ−tert−ブチルペルオキシドは、数多く
の業者によって市販された過酸化物であり、特に製造に
対して安価である。それというのも、このジ−tert
−ブチルペルオキシドの構造は、比較的簡単であるから
である。ジ−tert−ブチルペルオキシドは、室温で
液状であり、一般に希釈されないで使用されるか、或い
は液状混合物の成分として希釈された形で使用される。
使用される液体中でのジ−tert−ブチルペルオキシ
ドの割合は、通常、10〜100質量%である。混合物
は、不活性液体、例えばヘキサン、ヘプタンまたはホワ
イトオイルとの均質な混合物であることができる。しか
し、ジ−tert−ブチルペルオキシドは、例えば水中
で乳濁液として使用されてもよい。好ましくは、希釈さ
れてないジ−tert−ブチルペルオキシドの使用が記
載される。
【0025】新規方法は、好ましくはジ−tert−ブ
チルペルオキシド含量が90〜100質量%である組成
のジ−tert−ブチルペルオキシドを使用する。それ
というのも、このジ−tert−ブチルペルオキシド
は、比較的僅かな溶剤で反応の実施を可能にするからで
ある。この場合、この溶剤は生成物から除去されなけれ
ばならない。
【0026】ジ−tert−ブチルペルオキシドは、約
−30℃の融点および比較的高い揮発性を有する。この
ジ−tert−ブチルペルオキシドの20℃での蒸気圧
は、約4.3kPaである。従って、ジ−tert−ブ
チルペルオキシドまたはジ−tert−ブチルペルオキ
シド混合物と接触するガス空間は、過酸化物の比較的高
い分圧を有する。空気との混合物において、引火点は6
℃であり、即ちよりいっそう高い温度で発火またはスパ
ークにより、爆発が生じる。
【0027】爆発の限界は、酸素を排除することによっ
て上昇させることができる。しかし、不活性ガス中、例
えば窒素、アルゴンまたはCO2中であっても、ジ−t
ert−ブチルペルオキシドの自発的な分解によってガ
ス爆発は起こりうる。この場合には、放電から生じるか
或いは機械的摩擦によって惹起されるスパークで十分で
ある。このための低い爆発限界は、約55℃である。更
に、生じる任意のガス爆発は、接触する任意の液状相を
伴なうことに及ぶ。これは、ジ−tert−ブチルペル
オキシドを用いての安全運転が一般に不活性ガス雰囲気
中で55℃未満でのみ可能であるか、或いは空気との接
触で6℃未満でのみ可能であることを意味する。
【0028】本発明の目的に関連して、押出機は、固体
または液状の成形材料を受け入れ、同じ成形材料を主に
連続的にオリフィスを通して押し出す任意の1工程また
は2工程の装置である。押出機または混合装置中で、成
形材料は、可塑化されるか、均質化されるか、混合され
るか、或いは化学的に反応されてもよく、またはガス
は、配合されるか、或いは除去されてもよい。押出機の
例は、ディスクパック(Diskpack)プラスチケータ、ピ
ン型押出機および遊星形多軸スクリュー押出機である。
他の可能性は、混合装置と排出スクリューおよび/また
は歯車ポンプとの組合せである。好ましい押出機は、ス
クリュー押出機であり、これは、一軸または二軸の設計
を有していてよい。特に好ましくは、二軸押出機および
排出系を有する連続型混合装置が記載される。このタイ
プの装置は、プラスチック工業で常用されており、例え
ばWerner & Pfleiderer, Berstorff, Leistritz, JSW,
Farrel, KobeまたはToshibaによって製造されている。
【0029】プラスチック加工において、押出機は、一
般に100〜400℃で運転され、オレフィン重合体の
場合には、一般に120〜350℃、特に好ましくは2
00〜300℃で運転される。押出機中で優勢な圧力
は、0〜200バール、好ましくは0.5〜150バー
ルである。
【0030】通常、重合体は、定量供給され、均質化さ
れ、重合後に押出機中に添加剤が供給される。このため
に、スクリュー押出機、好ましくは二軸スクリュー押出
機が一般に使用される。重合体は、一般に押出機の排出
オリフィスから比較的距離を隔てたスクリュー領域に供
給される。押出機の均質化区画において、重合体は、可
塑化されるか或いは定量供給され、スクリューによって
第2の領域に運搬され、この場合この第2の領域には、
重合体の均質相が存在する。
【0031】重合体と反応されることができる添加剤ま
たは物質は、重合体と一緒に供給ホッパーを経て押出機
中に添加されてよい。このために、この個所で添加され
る幾つかまたは全ての出発物質は、最初に混合されるこ
とができる。従って、出発物質は、それぞれ供給ホッパ
ー中に別個にかまたは混合物の一部として定量供給され
ることができる。また、重合体を反応されることができ
る添加剤または物質は、適当な計量装置、例えばポン
プ、計量型スクリューまたは補助押出機を介して、重合
体が均質である領域中に導入されることが可能である。
【0032】新規方法において、オレフィン重合体は、
過酸化物と一緒に押出機に供給される。これは、得られ
た生成物の改善された特性、殊に改善された被膜特性、
例えば僅かなフィッシュアイ総数を生じる。更に、計量
技術の視点から供給ホッパー中への運搬を単に環境圧力
に抗して行なうことは、簡単であるが、これに反して、
均質相の領域への運搬に使用される計量装置は、押出機
中で発生しうる圧力に対して設計されていなければなら
ない。安全性の理由から、重合体および過酸化物を不活
性ガス下、例えば窒素、アルゴンまたはCO2下で添加
することは、適当である。
【0033】また、経済的な視点から、大量に製造され
かつ後処理される重合体のために押出し工程に対して直
接に重合を続けさせ、必要とされる中間体の貯蔵または
さらなる運搬を行なわないことは、特に重要であり、殊
に現実的なことである。高性能の触媒を使用する現在の
重合法を用いた場合であっても、新規方法により、前記
重合体は、ジ−tert−ブチルペルオキシドと一緒に
任意の他の複雑な冷却工程なしに押出機の供給ホッパー
に供給されうる。
【0034】本発明により使用されるオレフィン重合体
の温度は、50〜110℃である。重合体の温度は、好
ましくは60〜100℃、殊に70〜90℃である。環
境温度を上廻る前記温度は、一般に重合熱が不完全に放
散される結果である。
【0035】本発明により使用されるべきオレフィン重
合体は、微粒状の形である。この場合、重合体粒子は、
好ましくは100〜5000μm、特に好ましくは20
0〜4000μm、殊に500〜2000μmの平均粒
径を有する。
【0036】オレフィン重合体の微粒状の形は、粗大粒
子を粉砕することによって得ることができるが、しか
し、重合法で微粒状の形で得られる重合体粒子を使用す
ることは、好ましい。
【0037】本発明により使用されるべきオレフィン重
合体の比表面積は、好ましくは0.2〜25m2/g、
特に好ましくは3〜15m2/g、殊に5〜10m2/g
である。
【0038】ジ−tert−ブチルペルオキシドは、オ
レフィン重合体または幾つかのオレフィン重合体と予備
混合されることができ、混合物として供給ホッパーに供
給されうる。好ましい実施態様において、ジ−tert
−ブチルペルオキシドおよび重合体は、別個に添加され
る。この場合、好ましくは、供給管を介してホッパー中
への希釈されていないかまたは稀釈された液体としての
ジ−tert−ブチルペルオキシドの連続的な導入が記
載される。特に好ましい実施態様において、供給管は、
その端部が微粒状重合体を降下させることによって絶え
ず包囲される程度に配置されている。また、供給ホッパ
ー中に存在するオレフィン重合体中へ供給管が浸漬して
いることは、特に好ましい。
【0039】押出機に供給されるジ−tert−ブチル
ペルオキシドの量は、通常、ジ−tert−ブチルペル
オキシドとオレフィン重合体との質量比1:10000
0〜1:500、好ましくは1:50000〜1:10
00、殊に1:40000〜1:1500が記載され
る。
【0040】過酸化物の崩壊を目的にジ−tert−ブ
チルペルオキシドを新規方法でプロピレン重合体に添加
した場合には、ISO 1133について230℃で
2.16kgの荷重下に測定された溶融流量(MFR)
は、一般に同一条件下ではあるがジ−tert−ブチル
ペルオキシドの添加なしに押出されたプロピレン重合体
の場合よりも少なくとも5%増加されている。好ましく
は、1.2〜30倍、殊に2〜10倍の増加が記載され
る。
【0041】通常の量の添加剤は、過酸化物処理の前、
間または後にオレフィン重合体に添加されることができ
る。この添加剤は、安定剤、滑剤または離型剤、充填
剤、核剤、静電防止剤、可塑剤、染料、顔料または難燃
剤であることができる。添加剤の過酸化物処理および添
加は、好ましくは押出工程の間に行なわれる。
【0042】通常の安定剤は、酸化防止剤、例えば立体
障害フェノール、加工安定剤、例えば亜燐酸塩またはホ
スホン酸塩、酸掃去剤、例えばステアリン酸カルシウム
もしくはステアリン酸亜鉛またはジヒドロタルカイト
(dihydrotalcite)、立体障害アミンであるか、或いは
UV安定剤でもある。
【0043】安定な滑剤および離型剤の例は、通常2質
量%までの濃度で使用される脂肪酸、脂肪酸のカルシウ
ム塩または亜鉛塩、脂肪アミドおよび低分子量ポリオレ
フィンワックスである。
【0044】重合体に使用される充填剤の例は、50質
量%までの量のタルク、白亜およびガラス繊維である。
【0045】適当な核剤の例は、無機添加剤、例えばタ
ルク、シリカまたはカオリン、モノカルボン酸またはポ
リカルボン酸の塩、例えば安息香酸ナトリウムまたはア
ルミニウムtert−ブチルベンゾエート、ジベンジリ
デンソルビトールまたはそのC1〜C8−アルキル置換誘
導体、例えばメチルジベンジリデンソルビトールまたは
ジメチルジベンジリデンソルビトールおよび燐酸のジエ
ステルの塩、例えばナトリウム2,2′−メチレンビス
(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェー
トである。プロピレン重合体中の核剤の含量は、一般に
5質量%までである。
【0046】この型の添加剤は、一般に商業的に入手可
能であり、例えばGaechter/Mueller, Plastics Additiv
es Handbook, 第4版, Hansa Publishers, Munich, 199
3に記載されている。
【0047】新規方法により、オレフィン重合体を過酸
化物処理するための安価な方法が生じる。得られた重合
体は、良好な特性、殊に良好な被膜特性、例えば僅かな
フィッシュアイ総数を有する。この重合体は、成形部
材、フィルム、繊維または結合剤を用いない不織布を製
造するのに適当である。
【0048】この方法は、特に過酸化物処理されたオレ
フィン重合体がその後に処理され、フィルム、繊維また
は結合剤を用いない不織布を生じさせる場合に適当であ
る。
【0049】
【実施例】ジ−tert−ブチルペルオキシドおよびジ
−tert−ブチルペルオキシドとオレフィン重合体と
の混合物のそれぞれの安全性に対する重合体の形態の効
果を説明するために、一連のモデル実験を実施した。
【0050】この場合には、そのつど2本の電極(点火
源)が存在し、この2本の電極間で60秒間隔で放電が
起こるガス空間内のガラス管が使用された。 比較例A ジ−tert−ブチルペルオキシド50mlを窒素下に
ガラス管に装入した。
【0051】このガラス管を、壁温度と試料の温度との
差が常に1℃未満であることを確保しながら、前記の温
度段階で徐々に加熱した。気相中で48.0℃の壁温で
爆発が起こった。
【0052】実験を2回繰返し、それぞれ47.9℃お
よび48.5℃の壁温で爆発が起こった。 実施例1 微粒状のホモポリプロピレン粉末170gを窒素下にガ
ラス管に装入した。気相重合によって得られたポリプロ
ピレン粉末は、1000μmの平均粒径および2.7m
2/gの比表面積を有していた。次に、ジ−tert−
ブチルペルオキシドとポリプロピレン粉末との質量比
1:1000を生じさせるのに十分な量のジ−tert
−ブチルペルオキシドを窒素下に添加した。
【0053】このガラス管を、壁温度と試料の温度との
差が常に1℃未満であることを確保しながら、前記の温
度段階で徐々に加熱した。これを120℃の壁温で連続
させた。爆発は観察されなかった。 実施例2 実施例1を繰り返したが、しかし、ジ−tert−ブチ
ルペルオキシドとポリプロピレン粉末との質量比は、
1:500であり、この粉末200gが装入された。
【0054】実施例1の場合と同様に、ガラス管を12
0℃の壁温に徐々に加熱した。爆発は観察されなかっ
た。 比較例B 実施例1を繰り返したが、しかし、実施例1および2で
使用されたプロピレン重合体のペレットをポリプロピレ
ン粉末の代わりに使用した。ペレットは、2mmの平均
直径および0.0015m2/gの比表面積を有してい
た。
【0055】ガラス管を実施例1の場合と同様に徐々に
加熱した。爆発は、71℃の壁温で起こった。
【0056】実施例1および2ならびに比較例Aおよび
Bから、微粒状のオレフィン重合体とジ−tert−ブ
チルペルオキシドとの混合物は、爆発傾向を殆んど有し
ないこと、即ち高い温度でジ−tert−ブチルペルオ
キシド単独または粗大粒子のオレフィン重合体とジ−t
ert−ブチルペルオキシドとの混合物よりも爆発が起
こらないことが判明する。
【0057】本発明によるものでない方法の安全性の欠
点を証明する他のタイプの比較実験は、同様に常に爆発
を生じる。このタイプの実験は、起こる見込みのある著
しい損傷のために、押出機を用いて実施されなかった
が、しかし、モデル規模の比較例AおよびBに限定され
た。
【0058】下記の実施例は、新規方法により経済的に
有利な方法でオレフィン重合体の過酸化物処理を実施す
ることができ、直後に重合を実施することができること
を示す。 実施例3 5.5g/10分間のMFR(ISO 1133につい
て230℃で2.16kgの荷重下に測定した)を有す
るプロピレン単独重合体を8000kg/時間の生産量
で25m3の容積を有する攪拌型粉末床反応器中で連続
的に重合させた。得られた粉末状重合体は、1000μ
mの平均粒径、5m2/gの比表面積および0.4kg
/lの嵩密度を有していた。
【0059】重合プラントから現われるプロピレン重合
体をサイロ型スクリューミキサー中で添加剤のステアリ
ン酸カルシウムおよびペンタエリトリトール3−テトラ
キス(2,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネートと混合した。2つの添加剤の
量は、そのつど最終製品中0.1質量%の含量で生じ
た。
【0060】重合により誘導される、なお80℃の温度
を有するプロピレン単独重合体を、添加剤と一緒にWern
er & Pfleiderer ZSK 170 二軸押出機の供給ホッパー中
に連続的に運搬した。供給ホッパー中の雰囲気は、窒素
から構成されていた。ジ−tert−ブチルペルオキシ
ドを、同様に供給管の端部が自由に落下するプロピレン
重合体粉末によって常に包囲されている程度に、プロピ
レン重合体1000kg当たり0.3kgの速度で供給
ホッパー中に連続的に供給した。
【0061】過酸化物処理されたプロピレン単独重合体
は、押出機を去る際にペレット化され、22g/10分
のMFRを有していた。こうしてプロピレン単独重合体
を供給ホッパー中で任意の点火が起こることなしに約2
4時間で過酸化物により崩壊させた。
【0062】得られたペレットから、40μmの厚さの
フラットフィルムを190℃の溶融温度で2.5kg/
時間の処理量で製造するために一軸押出機を使用した。
このフィルの製造の間、フィッシュアイの数の光学的測
定のために、ブラベンダー(Brabender)CCDカメラ
をオンラインで使用した。得られたフィッシュアイの分
類は、2.0であった。(フィッシュアイの分類は、m
2当たりのフィッシュアイの数および寸法から較正曲線
により得られる。この場合、1のフィッシュアイの分類
は、実際にフィッシュアイが全く存在しないことを意味
し、他方、5は、重合体が被膜に使用不可能であること
を意味する。) 比較例C 実施例3を繰り返したが、しかし、ジ−tert−ブチ
ルペルオキシドを供給ホッパーに添加しなかった。しか
しながら、過酸化物を重合体が溶融されている押出機の
領域内にポンプを介して供給した。押出機中での爆発を
回避させるために、使用される過酸化物は、2,5−ジ
−tert−ブチルペルオキシ−2,5−ジメチルヘキ
サンであった。
【0063】過酸化物により崩壊されたプロピレン重合
体を同様にフラットフィルムの製造に使用した。フィッ
シュアイの分類は、3.5であった。 比較例D 実施例3を繰り返した、即ち過酸化物を供給ホッパーに
添加したが、しかし、2,5−ジ−tert−ブチルペ
ルオキシ−2,5−ジメチルヘキサンを使用した。
【0064】過酸化物により崩壊されたプロピレン重合
体を同様にフラットフィルムの製造に使用した。フィッ
シュアイの分類は、2.25であった。 実施例4 2.2g/10分間のMFR(ISO 1133につい
て230℃で2.16kgの荷重下に測定した)を有す
るプロピレン単独重合体を6500kg/時間の生産量
で25m3の容積を有する攪拌型粉末床反応器中で連続
的に重合させた。得られた粉末状重合体は、1200μ
mの平均粒径、2.7m2/gの比表面積および0.4
kg/lの嵩密度を有していた。
【0065】重合プラントから現われるプロピレン重合
体を二流体混合装置中で添加剤のステアリン酸カルシウ
ムおよびペンタエリトリトール3−テトラキス(2,5
−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネートと混合した。2つの添加剤の量は、そのつ
ど最終製品中0.1質量%の含量で生じた。
【0066】重合により誘導される、なお70℃の温度
を有するプロピレン単独重合体を、添加剤と一緒にFarr
el (型UM 9)連続型混合装置の供給ホッパー中に連続的
に運搬した。供給ホッパー中の雰囲気は、窒素から構成
されていた。ジ−tert−ブチルペルオキシドを、ホ
ワイトオイルとの濃度50質量%の混合物として再び連
続的にプロピレン重合体1000kg当たり混合物1.
6kgの速度で供給ホッパー中に供給した。供給管の開
口を回転翼の直ぐ上方に配置した。
【0067】過酸化物処理されたプロピレン単独重合体
は、押出機を去る際にペレット化され、18g/10分
のMFRを有していた。こうしてプロピレン単独重合体
を供給ホッパー中で任意の点火が起こることなしに8時
間で過酸化物により崩壊させた。 実施例5 8g/10分間のMFR(ISO 1133について2
30℃で2.16kgの荷重下に測定した)を有するプ
ロピレン単独重合体を2800kg/時間の生産量で1
2.5m3の容積を有する攪拌型粉末床反応器中で連続
的に重合させた。得られた粉末状重合体は、800μm
の平均粒径、7.2m2/gの比表面積および0.37
kg/lの嵩密度を有していた。
【0068】重合プラントから現われるプロピレン重合
体を円錐形スクリューミキサー中で添加剤のステアリン
酸カルシウム、ペンタエリトリトール3−テトラキス
(2,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネートおよびタルクと混合した。添加さ
れた2つの添加剤ステアリン酸カルシウムおよびペンタ
エリトリトール3−テトラキス(2,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートの
それぞれの量は、そのつど最終製品中0.1質量%の含
量で生じた。最終製品中のタルク含量は、10質量%に
設定されていた。
【0069】重合により誘導される、なお75℃の温度
を有するプロピレン単独重合体を、添加剤と一緒にWern
er & Pfleiderer ZSK 160 二軸押出機の供給ホッパー中
に連続的に運搬した。供給ホッパー中の雰囲気は、窒素
から構成されていた。ジ−tert−ブチルペルオキシ
ドを、同様に供給管が供給ホッパー中に存在するプロピ
レン重合体粉末中に常に浸漬されているる程度に、プロ
ピレン重合体1000kg当たり0.42kgの速度で
供給ホッパー中に連続的に供給した。
【0070】過酸化物処理されたプロピレン単独重合体
は、押出機を去る際にペレット化され、54g/10分
のMFRを有していた。こうしてプロピレン単独重合体
を供給ホッパー中で任意の点火が起こることなしに3日
間で過酸化物により崩壊させた。 実施例6 1.2g/10分間のMFR(ISO 1133につい
て230℃で2.16kgの荷重下に測定した)を有す
るプロピレン単独重合体を20000kg/時間の生産
量で80m3の容積を有するループ型反応器中で連続的
に重合させた。得られた粉末状重合体は、1100μm
の平均粒径、5.3m2/gの比表面積および0.5k
g/lの嵩密度を有していた。
【0071】重合プラントから現われるプロピレン重合
体を円錐形スクリューミキサー中で同一割合のそれぞれ
3つの添加剤ステアリン酸カルシウム、ペンタエリトリ
トール3−テトラキス(2,5−ジ−tert−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートおよびタル
クと混合した。2つの添加剤の量は、そのつど最終製品
中0.3質量%の含量で生じた。
【0072】重合により誘導される、なお70℃の温度
を有するプロピレン単独重合体を、添加剤と一緒にWern
er & Pfleiderer ZSK 300 二軸押出機の供給ホッパー中
に連続的に運搬した。供給ホッパー中の雰囲気は、窒素
から構成されていた。ジ−tert−ブチルペルオキシ
ドを、同様に供給管が供給ホッパー中に存在するプロピ
レン重合体粉末中に常に浸漬されているる程度に、プロ
ピレン重合体1000kg当たり0.57kgの速度で
供給ホッパー中に連続的に供給した。
【0073】過酸化物処理されたプロピレン単独重合体
は、押出機を去る際にペレット化され、54g/10分
のMFRを有していた。こうしてプロピレン単独重合体
を供給ホッパー中で任意の点火が起こることなしに2週
間で過酸化物により崩壊させた。
フロントページの続き (72)発明者 ユルゲン、シュヴィント ドイツ、53332、ボルンハイム、クククス ヴェーク、5 (72)発明者 クラウス、レール ドイツ、55545、フォルクスハイム、イム、 ブリュール、9 (72)発明者 ヘルマン、エルザー ドイツ、67157、ヴァヘンハイム、ミュラ ー−トゥルガウ−ヴェーク、3 (72)発明者 ホルスト、クラセン ドイツ、50374、エルフトシュタット、ヘ レンタラー、ヴェーク、11 (72)発明者 カール−ハインツ、カガーバウァ ドイツ、50374、エルフトシュタット、コ ハーバッハヴェーク、8

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オレフィン重合体をジ−tert−ブチ
    ル過酸化物と一緒に不活性ガス下で押出機に供給するこ
    とにより、オレフィン重合体をジ−tert−ブチル過
    酸化物を用いて押出機中で過酸化物処理する方法におい
    て、オレフィン重合体として微粒状のものを55〜11
    0℃で使用することを特徴とする、オレフィン重合体を
    過酸化物処理する方法。
  2. 【請求項2】 0.2〜25m2/gの比表面積を有す
    るオレフィン重合体を使用することを特徴とする、請求
    項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 ジ−tert−ブチル過酸化物およびオ
    レフィン重合体を1:100000〜1:500の質量
    比で押出機に供給することを特徴とする、請求項1また
    は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 オレフィン重合体の過酸化物処理を重合
    の直後に実施することを特徴とする、請求項1から3ま
    でのいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 ジ−tert−ブチル過酸化物を押出機
    の供給領域中に連続的に計量供給することを特徴とす
    る、請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 使用されるオレフィン重合体がプロピレ
    ン重合体を含むことを特徴とする、請求項1から5まで
    のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 ISO 1133について230℃で
    2.16kgの荷重下に測定されたプロピレン重合体の
    溶融流量(MFR)を少なくとも5%増加させることを特
    徴とする、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 押出機への供給材料が少なくとも或る程
    度オレフィン重合体上にグラフトされたエチレン系不飽
    和化合物を含むことを特徴とする、請求項1から6まで
    のいずれか1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 成形体、フィルム、繊維または結合剤を
    用いない不織布を製造するための請求項1から8までの
    いずれか1項の記載により製造された過酸化物処理され
    たオレフィン重合体の使用。
  10. 【請求項10】 請求項1から8までのいずれか1項に
    記載されたオレフィン重合体を過酸化物処理し、次に加
    工し、成形体、フィルム、繊維または結合剤を用いない
    不織布を得ることを特徴とする、成形体、フィルム、繊
    維または結合剤を用いない不織布の製造法。
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