JP2000168100A - インクカートリッジ - Google Patents

インクカートリッジ

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JP2000168100A
JP2000168100A JP10347608A JP34760898A JP2000168100A JP 2000168100 A JP2000168100 A JP 2000168100A JP 10347608 A JP10347608 A JP 10347608A JP 34760898 A JP34760898 A JP 34760898A JP 2000168100 A JP2000168100 A JP 2000168100A
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ink
hole
ink cartridge
cartridge
print head
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JP10347608A
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Satoshi Sakuraoka
聡 櫻岡
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】実質的にインクの再充填が不可能なインクカー
トリッジを提供する。 【解決手段】インクカートリッジの側壁表面にピッチP
が10mm以下で高さDが0.1mm以上の凸条の凸部
39を形成する。または、同様なピッチと高さの点状の
凸部を形成する。この壁面にインク再充填用の孔を空け
ても、インク再充填後に孔を塞ぐための粘着テープを壁
面に密着させることができないから、再充填したインク
が漏れ出したり空気が入って吐出インクのバランスが崩
れるなどの不具合が生じる。したがって、インクの補充
は殆ど不可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体のインクを用
いて印字を行う印字装置の印字ヘッドにインクを供給す
るインクカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、サーマルインクジェット方式のプ
リンタが主流を占めてきている。このサーマルインクジ
ェット方式は、基板上にアレー状に配列された複数の発
熱素子を有する印字ヘッド(インクジェットヘッド)を
備え、この印字ヘッドの発熱素子を印字情報に応じて選
択的に発熱させ、この発熱素子上に供給されるインクを
加熱し、インクと発熱素子の界面に瞬時に気泡を発生さ
せる膜沸騰現象を利用することにより各発熱素子に対応
して配置されている微細なインク吐出口からインク滴を
吐出して記録用紙に印字を行う。そして、印字で消費さ
れるインクはインクカートリッジから印字ヘッドに供給
される。一般に、インクカートリッジは、印字ヘッドと
別体のものと一体型のものとがある。
【0003】また、現在では、モノクロ印字ばかりでな
く、フルカラー印字も実現されている。フルカラーの印
字では、通常、3つのインク室を備えたインクカートリ
ッジに減法混色の三原色であるイエロー(黄色)、マゼ
ンタ(赤色染料名)及びシアン(緑味のある青色)の3
色のインクを収容し、この3色のインクを印字ヘッドで
吐出してフルカラー印字を行っている。
【0004】図6(a) は、そのようなインクカートリッ
ジと一体型の印字ヘッドを備えたインクジェットプリン
タの構成を模式的に示す斜視図であり、同図(b) は、同
図(a) に示す印字ヘッドを用紙側から見た拡大図(同図
(a) のA矢視拡大図)である。同図に示すプリンタ1
は、家庭で個人的に使用される小型のプリンタであり、
ヘッドユニットとして初めから一体に構成されている印
字ヘッド3とインクカートリッジ4がキャリッジ2に着
脱自在に装着されている。
【0005】キャリッジ2は、一方ではガイドレール5
により滑動自在に支持され、他方では歯付き駆動ベルト
6に固着している。これにより、印字ヘッド3及びイン
クカートリッジ4は、図の両方向矢印Xで示す装置本体
(プリンタ1)の幅方向、つまり印字画像の主走査方向
に往復駆動される。この印字ヘッド3と装置本体の不図
示の制御装置との間にフレキシブル通信ケーブル7が接
続され、このフレキシブル通信ケーブル7を介して制御
装置から印字データと制御信号が印字ヘッド3に送出さ
れる。
【0006】この印字ヘッド3に対向し、印字ヘッド3
の往復移動方向に延在して、装置本体のフレーム8の下
端部にプラテン9が配設されている。このプラテン9に
接して用紙10が給紙ローラ対11(下のローラは用紙
10の陰になっていて図では見えない)と排紙ローラ対
12(下のローラは同様に陰になって見えない)により
図の矢印Yで示す副走査方向(図の斜め左下方向)に間
欠的に搬送される。この間欠搬送の停止期間中に、印字
ヘッド3は、モータ13により歯付き駆動ベルト6及び
キャリッジ2を介して駆動されながら、用紙10に近接
してインクを吐出し、紙面に印字する。
【0007】印字ヘッド3は、同図(b) に示すように、
そのインク吐出面には、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)及びシアン(C)の3種類のインクを吐出する3
列のノズル列14(14y、14m、14c)が形成さ
れている。1列のノズル列14には、およそ125個又
は256個のノズル15が、例えば300dpi(ドッ
ト/インチ)の密度(1mm当り約12個)で縦1列に
並んで配置されている。
【0008】この印字ヘッド3の裏面(図5(a) では上
面)とインクカートリッジ4の下面がダイボンディグさ
れて一体に形成されている。インクカートリッジ4に
は、図5(a) に破線で示すように、イエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)及びシアン(C)のインクをそれぞれ収容
しているインク室16があり、これら3つのインク室1
6から上記3種類(3色)のインクが印字ヘッド3に供
給される。
【0009】図7(a),(b),(c) は、上記インクカートリ
ッジ4の分解斜視図であり、同図(d) は、同図(c) の上
面図である。同図(c) は、印字ヘッド3と一体のカート
リッジ本体4aを示している。内部は上述したように3
つのインク室16(16a、16b、16c)に区切ら
れている。各インク室16は、同じ形状と大きさで、横
に並んで形成されており、各インク室16の少なくとも
2面がカートリッジ本体4aの外壁と共通に形成されて
いる。
【0010】そして、これらのインク室16の底面に
は、印字ヘッド3にインクを供給するインク供給孔17
が各インク室16に対応してそれぞれ形成されている。
各インク室16のインクは、このインク供給孔17から
不図示のインク流路を通じて印字ヘッド3の図6(b) に
示したノズル列14に供給される。これらの各インク室
16の内部には、特には図示しないが、インクが重力で
外部に無用に流出しない程度の、適度の状態でインクを
保持するための、インク吸収部材が配設されている。
【0011】これらのインク室16の上に、図7(b) に
示す内蓋4bが熱溶着あるいは接着により固着されて配
置される。この内蓋4bには、上記各インク室16に対
応する位置に空気導通孔18が形成されている。工場に
おいては、この空気導通孔18を介してインク室16内
のインク吸収部材にインクが注入されて、インクが充填
される。
【0012】このインク充填後、内蓋4bの上に更に外
蓋4cが熱溶着あるいは接着により固着される。外蓋4
cの中央には1個の小さな大気導通孔19が穿設され、
外蓋4cの内部には大気室21が形成されている。大気
導通孔19から流入して大気室21に滞留する大気は、
上記3個の空気導通孔18を介してそれぞれのインク室
16に導通する。この大気の導通により、インク室16
の密封が解除されており、内部のインク吸収部材に吸収
・保持されているインクが円滑に流動して印字ヘッド3
に供給されるようになっている。
【0013】ところで、上記のようなインクカートリッ
ジの場合、インクが消費されてインク室に十分な量のイ
ンクが無くなった場合、通常はプリンタから印字ヘッド
共々プリンタから取り外され、新しい印字ヘッド一体型
のインクカートリッジに交換されて使用される。また、
印字ヘッド一体型でない場合は、インクカートリッジの
みが取り外され、新しいインクカートリッジに交換され
て使用される。いずれにしても、インクカートリッジヘ
のインクの再充填は考慮されていない構成となってい
る。
【0014】ところが、このようなインクの再充填が考
慮されていないインクカートリッジに、プリンタの使用
者によって、インクが再充填される場合がある。すなわ
ち、各インク室16のインクカートリッジ本体の壁と共
通な面の適宜な箇所に孔を空けてインク室16と外部と
を連通させ、この孔を通して外部から同じ色のインクを
再充填した後、その孔をシール紙や粘着材のついたフィ
ルム紙などで塞ぐ、あるいはゴム材のような弾性部材を
孔に詰めて塞さぐというものである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに元のインクの残りが吸収されたままとなっているイ
ンク吸収材に、新しいインクが再充填されると、製法の
異なるインクが用いられることによって特性の異なるイ
ンクが混入されることになり、ましてや、低品質のイン
クを用いて再充填された場合には、インクに変質を来す
虞がある。特に微妙な色の重ね合いによって原画像の色
を再現するフルカラーの印字(印刷)では、印字形成さ
れた画像に不具合を生じることが少なくない。
【0016】そればかりでなく、インクの変質が色合い
だけではなく組成にも及ぶと、ノズルの目詰まりを引き
起こしてプリンタ故障の原因ともなる。更には、低品質
のインクが再充填に用いられた場合には残りインクとの
混合による変質以前に、低品質のインク自体がノズル目
詰まりの原因になり得る。また、インク吸収材との相性
が良くないと、インク漏れや、これとは逆の供給不良な
どが発生する。更に、インクカートリッジに再充填用の
孔を開けるため、インクカートリッジに強度不足が生じ
たり、孔の封止不足によるインク漏れなどが発生する。
【0017】そして、このような不具合が発生した場
合、印字ヘッド一体型であれ、カートリッジのみの交換
式であれ、発生した不具合が再充填したインクによる不
具合か、又はプリンタ本体(又は印字ヘッド)による不
具合かの判断が極めてつけにくくなる。
【0018】このように不具合の原因を明瞭に特定でき
ないと、不具合発生の責任が曖昧となるばかりでなく、
発生した不具合を装置の改良・改善のために役立てるこ
とが出来ない。装置の改良・改善ができないと、同様の
不具合が将来も頻発する虞がある。
【0019】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
実質的にインクの再充填が不可能なインクカートリッジ
を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明のインク
カートリッジの構成を述べる。本発明のインクカートリ
ッジは、印字ヘッドにインクを供給する印字ヘッド一体
型のインクカートリッジであって、外壁の表面の少なく
とも側壁表面にピッチ10mm以下で且つ高さ0.1m
m以上の凸部が形成されて構成される。
【0021】上記凸部は、例えば請求項2記載のよう
に、好ましくは5mm以下、より好ましくは2mm以下
のピッチで配置されていればよく、また、例えば請求項
3記載のように、好ましくは1mm以上、より好ましく
は5mm以上の高さで形成されていればよく、また、例
えば請求項4記載のように、凸条で形成され、また、例
えば請求項5記載のように、点状の突起で形成されるこ
とが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1(a),(b),(c) は、第1の
実施の形態におけるインクカートリッジの分解斜視図で
あり、同図(d) は、同図(c) の上面図である。同図(a),
(b),(c),(d) に示すインクカートリッジ30は、カート
リッジ本体31が例えばダイボンデング等による接合に
より印字ヘッド32と一体に形成されている。
【0023】そして、内部を3つのインク室33に区切
られ、それらの上に、同図(b) に示すように、各インク
室33に対応する位置に空気導通孔34を形成された内
蓋35を熱溶着あるいは接着により固着されて備え、更
にその上に、同図(a) に示すように、大気導通孔36と
大気室37を有する外蓋38が熱溶着あるいは接着によ
り固着されていることは、図6及び図7に示したインク
カートリッジ4の場合と同様である。
【0024】また、上記の各インク室33には、その底
面に、印字ヘッド32にインクを供給するインク供給孔
が各インク室33毎に設けられていること、及びその内
部には、適度の状態でインクを保持するためのインク吸
収部材が配設されていることも、図6及び図7に示した
インクカートリッジ4の場合と同様である。
【0025】但し、この第1の実施の形態におけるイン
クカートリッジ30の場合は、図1(c) 及び同図(d) に
示すように、外壁の表面の少なくとも4面にピッチPが
10mm以下で且つ高さDが0.1mm以上で形成され
た凸部(凸条)39が設けられている。
【0026】ここで、このように完成した印字ヘッド一
体型のインクカートリッジ30に、外部からインクを再
充填することを考えて見ると、下部には印字ヘッド32
があるために、下方からはインク再充填用の孔を空ける
ことは出来ないが、側面からはインク再充填用の孔を空
けることができる。しかし、インクを再充填後、その孔
を粘着テープ等で塞ごうとしても、凸部39が邪魔にな
って、粘着テープが孔の周囲を完全に封止することがで
きない。
【0027】したがって、この孔の位置よりも上までイ
ンクが再充填されていると、インクが孔から漏れ出し、
また孔の位置よりも下であったとしても、孔と内蓋35
の空気導通孔34との間に空気の不用な流通が生じて、
インク室33への空気導通量の均衡が崩れ、インクの流
動性に問題を生じて、印字ヘッド32のインク吐出に不
具合を発生させ、良質な印字を行うことが出来なくな
る。したがって、インクを再充填しても意味が無い。こ
れによって、外部からインクカートリッジ30へインク
を再充填することを防止することができる。
【0028】尚、インクカートリッジ30の上部には、
大気室37が設けられているから、インク室33に上か
ら再充填用の孔を空けると、インクの再充填後、上蓋に
空いた孔を塞ぐことは出来るが、インク室33と大気室
37を仕切る壁に空いた孔は塞ぐことが出来ないから、
この場合もインク室33への空気導通量の均衡が崩れ、
インクの流動性に問題を生じて、印字ヘッド32のイン
ク吐出に不具合を発生させる原因となる。もっとも、内
蓋35を金属等の硬板で形成して孔空けを困難にすれば
上記の孔空けは防止される。
【0029】図2(a),(b),(c) は、第2の実施の形態に
おけるインクカートリッジの分解斜視図であり、同図
(d) は、同図(c) の上面図である。同図(a),(b),(c),
(d) に示すインクカートリッジ40は、カートリッジ本
体41が例えばダイボンデング等による接合により印字
ヘッド42と一体に形成されていること、内部を3つの
インク室43に区切られ、それらの上に、同図(b) に示
すように、各インク室43に対応する位置に空気導通孔
44を形成された内蓋45を熱溶着あるいは接着により
固着されて備えていること、更にその上に、同図(a) に
示すように、大気導通孔46と大気室47を有する外蓋
48が熱溶着あるいは接着により固着されていること、
上記の各インク室43には、その底面に、印字ヘッド4
2にインクを供給するインク供給孔が各インク室43毎
に設けられていること、及びその内部には、適度の状態
でインクを保持するためのインク吸収部材が配設されて
いることは、図1に示したインクカートリッジ30の場
合と同様である。
【0030】そして、この第2の実施の形態におけるイ
ンクカートリッジ40の場合は、図2(c) 及び同図(d)
に示すように、外壁の表面の少なくとも4面にピッチP
が1mm以下で且つ高さDが0.1mm以上で形成され
た高低2種類の凸部(凸条)49a及び49bが設けら
れている。
【0031】この場合は、上記のように隣接する凸条4
9aと凸条49bのピッチが小さく且つそれらの高さが
異なるのでドリルで適正に孔を空けることが難しくなる
と共にこの面に空けた孔を粘着テープ等で完全に封止す
ることは一層困難になる。
【0032】尚、上述した第1及び第2の実施の形態に
おいては、いずれも凸部39及び凸部49a、49bを
凸条に形成しているが、凸部はこれに限ることなく、点
状の突起でもよい。これを、第3の実施の形態として以
下に説明する。
【0033】図3(a),(b),(c) は、第3の実施の形態に
おけるインクカートリッジの分解斜視図である。同図
(a),(b),(c) に示すインクカートリッジ50は、この場
合も、カートリッジ本体51が例えばダイボンデング等
による接合により印字ヘッド52と一体に形成されてい
ること、内部を3つのインク室53に区切られ、それら
の上に、同図(b) に示すように、各インク室53に対応
する位置に空気導通孔54を形成された内蓋55を熱溶
着あるいは接着により固着されて備えていること、更に
その上に、同図(a) に示すように、大気導通孔56と大
気室57を有する外蓋58が熱溶着あるいは接着により
固着されていること、上記の各インク室53には、その
底面に、印字ヘッド52にインクを供給するインク供給
孔が各インク室53毎に設けられていること、及びその
内部には、適度の状態でインクを保持するためのインク
吸収部材が配設されていることは、図1に示したインク
カートリッジ30の場合と同様である。
【0034】そして、この第3の実施の形態におけるイ
ンクカートリッジ50の場合は、図2(c) に示すよう
に、外壁の表面の少なくとも4面にピッチPが10mm
以下で且つ高さ0.1mm以上で形成された点状の凸部
59が設けられている。この場合も、これらの凸部59
が邪魔になるため、粘着テープ等で孔の周囲を完全に封
止することができない。
【0035】図4(a) 〜(f) は、上記第1、第2及び第
3の実施の形態におけるインクカートリッジ30、40
及び50の凸部39、49、59の配置ピッチ及びその
配設の高さの各種の設定例を示す図である。同図(a)
は、断面が歯車の歯形をした凸部60−1の例を示す図
である。歯の谷の面に空けられる孔hの直径をおよそ2
mmと推定し同じ比率で凸部を示しており、この凸部6
0−1のピッチPはおよそ7.5mm、高さ(谷の深
さ)Dはおよそ3mmである。
【0036】同図(b) 〜(f) は、いずれも断面が方形の
凸部を示している。このように山の頂上から谷まで垂直
に切り立った形状の方が粘着テープを密着させることが
困難となるので、より好ましい形状である。同図(b)
は、孔h1 、h2 の直径が2mmで凸部60−2のピッ
チPがおよそ10mmである場合の例を示す図であり、
凸部60−2の谷の面に孔h1 が空けられた場合と山の
頂上の面に孔h2 を空けられた場合とを示している。谷
の面に空けれらた孔h1 は塞ぎにくいが、頂上の面に空
けられた孔h2 は比較的塞ぎ易いと考えられるから、頂
上の面の幅Wを、同図(b) にように、推定される孔の径
2mmよりも大きくすることは好ましくないといえる。
【0037】同図(c) は、凸部6−3のピッチを上記と
同じく10mmと設定してあるが、凸部60−3の頂上
の面の幅を、推定される孔h4 の径と同等以下に設定し
た例を示す図である。これであると、凸部60−3に孔
h4 を空けることは出来ないから、空けるとすれば谷の
面になる。谷の面は上述したように空けた孔を塞ぐには
困難を伴うから、この図4(c) のほうが同図(b) よりも
好ましいといえる。また、この場合、高さDは出来るだ
け高くした方がよい。
【0038】同図(d) は、幅の小さい凸部60−4aと
幅の大きい凸部60−4bが混在して且つピッチP1 、
P2 、P3 がそれぞれ異なるように配置された例を示す
図である。通常、直径2mmの孔を確実に塞ぐにはその
周囲に4mm以上のシール代を設ける必要があるから直
径10mm以上の粘着シール材を貼りつけなければなら
ない。したがって、このように狭い範囲で凸部のピッチ
とその幅の大きさが様々であると、つまり不規則である
と、やはり粘着テープ等で孔の周囲を完全に封止するこ
とが極めて困難である。
【0039】同図(e) は、凸部60−5のピッチPを3
mm、高さDを3mmとした場合の好適例を示す図であ
る。これであると、2mmの孔h5 は、どこへ空けても
山と谷の両方に掛かることになって、この孔h5 を塞ぐ
ことは極めて困難である。
【0040】同図(f) は、上面の幅が2.5mmで高さ
Dが5mmの凸部60−6をピッチPが5mmで形成し
たより好適な実施例を示している。この場合は更に、孔
h6を空け難く、且つ、孔h6 を塞ぐことが極めて困難
である。
【0041】同図(g) は、高さDを小さくした実施例で
あり、凸部上面幅2.5mmで高さDが1mmの凸部6
0−7をピッチPが2mmで形成してある。この場合、
上記の図4(e) や同図(f) の実施例に比べて孔h7 (直
径2mm)を空け易くはなるが、凸部60−7のピッチ
Pが2mmと小さいため、粘着シートで孔h7 をシール
することは殆ど不可能である。
【0042】以上の種々の凸部の実施例の検討結果か
ら、本発明はインクカートリッジ外壁表面にピッチが1
0mm以下で高さが0.1mm以上の凸部を形成するも
のであるが、その凸部のより好ましい構成は、ピッチが
5mm以下で、高さが1mm以上であり、更に好ましい
構成は、ピッチが2mm以下で、高さが5mm以上であ
る。なお、本発明の凸部の高さを0.1mm以上とした
理由は、一般に汎用されている粘着シートの粘着層は1
5μm〜50μm程度であるが、孔のシールに使用する
ための専用粘着層シートの場合は粘着層を100μm程
度に厚く製造されることを想定し、0.1mm以上の大
きさの凹凸があれば上記粘着シートにより凹凸を埋めて
確実にシールすることは不可能であるということに基づ
く。
【0043】図5(a) は、凸条の凸部の他の例を示す
図、同図(b) は、畝状の凸部の例を示す図である。同図
(a) に示す凸条61は隣接の凸条62との谷底を覆うよ
うに傾斜して形成されている。これであると、凸条61
に覆われている谷底に掛かって空けられた孔を塞ぐこと
は全く不可能であるといってよい。尚、同図(a) では、
凸条61と隣接の凸条62の形を異ならせているが、凸
条62を凸条61と同様の形に形成してもよい。
【0044】また、同図(b) は畝状凸部を斜交させたも
ので、この畝状の凸部63は、畝で囲まれた閉面64の
大きさを例えば1.5mm以下に形成する。これによ
り、この面に空けられた孔を塞ぐことは極めて困難であ
る。また、この畝に直交する切れ目を入れると、更に良
い結果が得られる。また、凸部63と閉面64を入れ換
えてローレット加工状に凹凸を形成すれば、点状突起の
形が異なるだけで図3の凸部59の場合と同様の点状凸
部の形状となる。
【0045】なお、本発明の凸部の形状は、上述した種
々の実施例の形状に限られるものではなく、半球や円錐
或いは四角柱や十字柱等の他の種々の形状に形成できる
ことは勿論である。
【0046】また、本発明は、外形が略直方体のインク
カートリッジに限らず、外形が円柱状や五角以上の角柱
状等の種々の形状のインクカートリッジに適用すること
ができる。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、インクカートリッジの側面をその側面に空けた再
充填用の孔を完全に封止することが困難な形状に形成す
るので、インクカートリッジへのインクの再充填を防止
でき、これにより、出所不明の充填インク等によって印
字ヘッドやプリンタ本体が故障することがなくなり、ま
た、故障が発生した場合には原因を究明して早期に改良
・改善を行うことができ、したがって、製品に対する信
用を維持できると共に不具合の発生に対応して改良を重
ねていくたゆまぬ技術の向上に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b),(c) は第1の実施の形態におけるイン
クカートリッジの分解斜視図であり、(d) は(c) の上面
図である。
【図2】(a),(b),(c) は第2の実施の形態におけるイン
クカートリッジの分解斜視図であり、(d) は(c) の上面
図である。
【図3】(a),(b),(c) は第3の実施の形態におけるイン
クカートリッジの分解斜視図である。
【図4】(a) 〜(g) は第1、第2及び第3の実施の形態
におけるインクカートリッジの凸部の配置ピッチ及びそ
の配設の高さの各種の設定例を示す図である。
【図5】(a) は凸状の他の例を示す図、(b) は点状の凸
部の他の例を示す図である。
【図6】(a) は従来の印字ヘッド一体型のインクカート
リッジを備えたインクジェットプリンタの構成を模式的
に示す斜視図、(b) はその印字ヘッドを用紙側から見た
拡大図である。
【図7】(a),(b),(c) は従来のインクカートリッジの分
解斜視図、(d) は(c) の上面図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 キャリッジ 3 印字ヘッド 4 インクカートリッジ 4a インクカートリッジ本体 4b 内蓋 4c 外蓋 5 ガイドレール 6 歯付き駆動ベルト 7 フレキシブル通信ケーブル 8 装置本体のフレーム 9 プラテン 10 用紙 11 給紙ローラ対 12 排紙ローラ対 13 モータ 14(14y、14m、14c) ノズル列 15 ノズル 16(16a、16b、16c) インク室 17 インク供給孔 18 空気導通孔 19 大気導通孔 21 大気室 30 第1の実施の形態におけるインクカートリッジ 31 カートリッジ本体 32 インクカートリッジと一体の印字ヘッド 33 インク室 34 空気導通孔 35 内蓋 36 大気導通孔 37 大気室 38 外蓋 39 凸部(凸条) 40 第2の実施の形態におけるインクカートリッジ 41 カートリッジ本体 42 インクカートリッジと一体の印字ヘッド 43 インク室 44 空気導通孔 45 内蓋 46 大気導通孔 47 大気室 48 外蓋 49(49a、49b) 凸部(凸条) 50 第3の実施の形態におけるインクカートリッジ 51 カートリッジ本体 52 インクカートリッジと一体の印字ヘッド 53 インク室 54 空気導通孔 55 内蓋 56 大気導通孔 57 大気室 58 外蓋 59 点状の凸部 60−1、60−2、60−3、60−4a、60−4
b、60−5、60−6、60−7、61、62 凸部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドにインクを供給する印字ヘッ
    ド一体型のインクカートリッジであって、 外壁の表面の少なくとも側壁表面にピッチ10mm以下
    で且つ高さ0.1mm以上の凸部が形成されて成ること
    を特徴とするインクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記凸部は、好ましくは5mm以下、よ
    り好ましくは2mm以下のピッチで配置されていること
    を特徴とする請求項1記載のインクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記凸部は、好ましくは1mm以上、よ
    り好ましくは5mm以上の高さで形成されていることを
    特徴とする請求項1又は2記載のインクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記凸部は、凸条であることを特徴とす
    る請求項1、2又は3記載のインクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記凸部は、点状の突起であることを特
    徴とする請求項1、2又は3記載のインクカートリッ
    ジ。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS646227U (ja) * 1987-07-01 1989-01-13
JPH08187873A (ja) * 1995-01-13 1996-07-23 Canon Inc インク収容容器および該インク収容容器を備えるインクジェット記録装置
JPH10258521A (ja) * 1997-03-21 1998-09-29 Seiko Epson Corp インクカートリッヂ

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