JP2000168030A - オフセット印刷装置 - Google Patents

オフセット印刷装置

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JP2000168030A
JP2000168030A JP10355442A JP35544298A JP2000168030A JP 2000168030 A JP2000168030 A JP 2000168030A JP 10355442 A JP10355442 A JP 10355442A JP 35544298 A JP35544298 A JP 35544298A JP 2000168030 A JP2000168030 A JP 2000168030A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凹版や被印刷物およびブランケットの寸法的
ばらつきにかかわらず、経済的な方法で、高精度な印刷
が行なえるようにする。 【課題】 回転可能に支持されたブランケット胴8と、
これに対して一定の距離を置いて相対的に移動可能で、
印刷版および被印刷物が固定されるテーブル4とを備
え、ブランケット胴に対して前記テーブルを相対的に印
刷方向に移動させることにより、前記テーブル上の印刷
版に充填されたインキをブランケット胴に巻かれたブラ
ンケットに受理するとともに受理したインキを前記テー
ブル上の被印刷物に転移させるオフセット印刷装置にお
いて、ブランケットの表面の位置を測定する手段51
と、前記テーブル上の印刷版または被印刷物の表面の位
置を測定する手段50と、これらの測定結果に基づき、
前記インキの受理または転移に際しての版圧または印圧
を調整すべく、前記テーブル上の印刷版または被印刷物
の傾きおよび高さを補正する傾き補正手段60、61お
よび高さ補正手段41、42とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷版に形成され
た原版パターンを被印刷物の上に大面積で高精度に転写
印刷形成するオフセット印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パターンを高精度に形成する技術として
はフォトリソグラフィ法が一般的である。しかし、パタ
ーン形成を大面積で行なおうとすると、フォトリソグラ
フィ法ではコストが高くなるという問題がある。一方、
パターン形成技術として、スクリーン印刷、オフセット
印刷などの印刷技術を転用してパターンを高精度に大面
積で形成する方法が考えられる。印刷法は多数のパター
ンを基板上に形成するのに適し、コスト的にもフォトリ
ソグラフィ法より有利である。特にオフセット印刷技術
は薄膜のパターンを形成するのに適している。
【0003】従来の技術における電極パターンやカラー
フィルタ等を形成するための一般的なオフセット印刷装
置および印刷方法について説明する。図8は特開平6−
312499号公報における、オフセット印刷法を行な
うオフセット印刷装置を示す図である。同図において、
101は凹版102を固定する版定盤である。また10
3は被印刷物であるワーク104を固定するワーク定盤
であり、ステージ105の上に固定配置されている。こ
の一列に並んだ2つの定盤を配置したステージ105
は、ステージモータ106と連結されたボールスクリュ
107によって摺動走行可能になっている。ブランケッ
ト胴108の片側には、変速機109を介してブランケ
ットモータ110が設けられ、これによってブランケッ
ト胴108が回転される。これらステージ105の走行
とブランケット胴108の回転を行なうためのステージ
モータ106とブランケットモータ110は制御装置に
よって同期動作制御されている。またブランケット胴1
08はエアシリンダによって昇降可能に構成した定圧装
置111によって支持されている。ブランケット胴10
8は、ステージ105の後進時には定圧装置111に設
けられた昇降機構によって上昇するため、凹版102お
よびワーク104と接触摺動することはない。インキン
グはディスペンサ装置112によって行なわれ、その
後、ステージ105の進行方向側に配置されたドクタ装
置113によってインキ充填と掻き取りが行なわれる。
ブランケット胴108の表面にはゴム状のブランケット
が巻き付けてある。115はアライメントスコープであ
り、ワーク104上に印刷されたインキパターンの位置
情報を取り込み、ワーク交換毎にステージ105の微調
整によりワーク104を所定の位置にアライメントする
ためのものである。
【0004】図9はオフセット印刷工程を示す図であ
る。同図において、102は凹版、104はワークとな
るガラス基板であり、これらは同一平面に直列に配置さ
れている。112はインキディスペンサ装置であり、イ
ンキを凹版102上に塗布する(図102(a))。1
13はドクタ装置であり、凹版102上面を摺動して、
塗布したインキのうちの凹版に充填されたインキ以外を
掻き取る(図102(b))。108はブランケット胴
であり、凹版102およびガラス基板104上面に順に
回転接触することにより、凹版102の凹部に充填され
たインキを受理し(図102(c))、ガラス基板10
4上に凹版102の有するパターン状にインキを転移す
る(図102(d))。
【0005】以上により印刷工程が終了する。印刷イン
キは作製するパターンの機能によって適宜選択すること
ができる。すなわち、記録用サーマルヘッド等の電極パ
ターンには、主にAuレジネートペーストと呼ばれる有
機Au金属を含むインキを用い、また、液晶表示装置等
に用いられるカラーフィルタであればR、G、B各色の
顔料を分散したインキや有機要素を含んだインキ等が用
いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の技術によるオフセット印刷装置を用いて大面積に
渡って印刷パターンを形成する場合、版と被印刷体を配
置する移動テーブル105を、印刷方向に長く構成する
必要が生じる。このため、印刷装置の全長Lの増大はも
とより、移動テーブル105の走行精度の悪化が容易に
予測される。またこの従来の技術において特徴として開
示されているところの、印圧を一定にして印刷パターン
形状を高品質にするためにワーク高さに伴ってブランケ
ット胴108の支持高さを可変とする装置構造において
は、ブランケット胴108の左右の支持部を同時に同量
の高さ移動するためには、少なくとも2つのパルス制御
可能なモータを左右の支持部に各々配置するか、もしく
は1つの駆動モータの動きを左右に分配し連動させる構
造が必要である。このブランケット胴108の可動部分
のガタや変形は印刷位置精度悪化にダイレクトに影響す
るため、約1000kgfの印圧領域での印刷の装置に
適用する場合、支持部の移動機構に剛性と精度が要求さ
れ、装置自体が大型化することが避けられない。
【0007】さらに、印刷対象となるガラスワークおよ
び版は経済性のために板厚寸法の調整加工工程、例え
ば、板厚の平行平面度を向上させる研摩工程を加えない
ことが通常であるため、その製造工程におけるガラスワ
ークおよび版の形状精度にはバラツキが生じる。このバ
ラツキは製造条件等によって一定せず、製造時期や製造
工場によってその量や傾向が異なることが容易に想像で
きる。
【0008】また、ブランケットの板厚についても同様
なことが言える。特にブランケットについてはブランケ
ット胴に巻き付ける方法によっては厚み分布が生じるこ
とも確認されている。
【0009】本発明の目的は、このような従来技術の問
題点に鑑み、凹版や被印刷物、さらにはブランケットの
寸法的ばらつきにかかわらず、経済的な方法で、高精度
な印刷が行なえるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明では、印刷パターン形状の高品質化のために、特
に大面積印刷における被印刷物としてのガラスワークや
印刷版の形状精度およびブランケットのセッティング厚
みを測定して印刷進行方向のピッチング成分とこれに直
交するローリング成分についてのステージ高さと傾きの
補正により一定の印圧値での印刷を可能にする構造を実
現している。
【0011】すなわち本発明は、回転可能に支持された
ブランケット胴と、これに対して一定の距離を置いて相
対的に移動可能で、印刷版および被印刷物が固定される
テーブルとを備え、前記ブランケット胴に対して前記テ
ーブルを相対的に印刷方向に移動させることにより、前
記テーブル上の印刷版に充填されたインキを前記ブラン
ケット胴に巻かれたブランケットに受理するとともに受
理したインキを前記テーブル上の被印刷物に転移させる
オフセット印刷装置において、前記ブランケットの表面
の位置を測定する手段と、前記テーブル上の印刷版また
は被印刷物の表面の位置を測定する手段と、これらの測
定結果に基づき、前記インキの受理または転移に際して
の版圧または印圧を調整すべく、前記テーブル上の印刷
版または被印刷物の傾きおよび高さを補正する傾き補正
手段および高さ補正手段とを具備することを特徴とす
る。
【0012】この構成において、インキの受理または転
移に際しては、ブランケットが前記テーブル上の印刷版
または被印刷物に一定でかつ均一な版圧または印圧で接
触するように印刷版または被印刷物の傾きおよび高さが
補正される。すなわち、印刷進行方向に対して左右方向
(ローリング)の被印刷物の形状精度とブランケットセ
ッティング厚みに起因する印刷時の接触部間の平行度差
の解消と、印圧発生に関係している要素である上下方向
(ピッチング)の押込み量を一定にするために印刷版ま
たは被印刷物の傾きおよび高さが補正される。これらの
補正は、印刷工程の事前に測定手段による面位置の測定
よって得られる、セッティングされたブランケットの厚
みとテーブルに固定された被印刷物や印刷版の高さ精度
を印刷方向(ピッチング)とこれに直交する方向(ロー
リング)に分けて測定した値を用いて行なうことができ
る。
【0013】これによれば、凹版や被印刷物およびブラ
ンケットにおける寸法的なばらつきにかかわらず、経済
的な方法で、高精度な印刷が行なわれる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態におい
ては、前記テーブルは印刷版および被印刷物が同一位置
に固定され、インキの受理に際しては印刷版が固定さ
れ、インキの転移に際しては被印刷物が固定されるもの
である。これによれば、印刷版と被印刷物の印刷工程に
関わる走行が、1つのテーブルを兼用して行なわれるた
め、ブランケットに対して同一の走行が実現され、原版
パターンに対する印刷パターンの相対位置精度が安定
し、高精度化される。
【0015】また、前記テーブルとの相対移動により前
記テーブル上の印刷版にインキを充填するためのドクタ
ブレードを備え、前記傾き補正手段は前記テーブル上の
印刷版および被印刷物の各々の傾きを補正するものであ
り、その補正値は、ドクタブレードが前記テーブル上の
印刷版に平行に設定されるようにドクタブレードの設置
角にも反映される。
【0016】また、前記傾き補正手段は前記テーブルと
その上に固定される印刷版または被印刷物との間に介在
する下側板状部材およびその上の上側板状部材を有し、
下側板状部材および上側板状部材は上側板状部材が下側
板状部材上で印刷方向についてのローリング方向に回動
可能なように曲面を介して板面全面で接触しており、下
側板状部材上で上側板状部材を揺動させることにより印
刷方向に垂直な方向の傾きの補正を行なうものである。
すなわち、上下2枚の板状部材を大きな円弧Rで接触揺
動可能にしたスイベル構造となっている。
【0017】また、前記高さ補正手段は、前記テーブル
とその上に固定される印刷版または被印刷物との間に介
在する下側板状部材およびその上の上側板状部材を有
し、下側板状部材および上側板状部材はともに断面がク
サビ状であって相互に板面全面で接触しており、それに
より下側板状部材の前記テーブル面に沿った方向への移
動を上側板状部材の高さ方向への移動に変換して高さの
補正を行なうものであり、前記傾き補正手段は前記高さ
補正手段の上に設けられており、前記テーブルは印刷版
または被印刷物が前記傾き補正手段上において固定され
る。
【0018】また、印刷版または被印刷物を前記傾き補
正手段の上側板状部材上において位置決めするために、
印刷版または被印刷物を印刷方向およびこれに直角な方
向に突き当てるための突当て部材を有するとともに、こ
れに突き当てて位置決めした後に印刷版または被印刷物
を前記傾き補正手段の上側板状部材上に吸着して固定さ
せるための吸着用穴を前記傾き補正手段の上側板状部材
に設けている。前記突当て部材は、前記傾き補正手段の
上側板状部材以外の部分に固定されている。
【0019】上記構成において、ブランケット胴にセッ
トされたブランケットの表面位置および傾き補正手段上
に配置固定された状態の印刷版または被印刷物の表面位
置を測定した結果に基づいて、傾き補正手段の上側板状
部材をローリング方向に揺動させることによって補正手
段上の印刷版または被印刷物の表面位置がブランケット
胴にセットされたブランケットの表面に対して平行とな
るように調整される。また、前記測定した結果に基づい
て、高さ補正手段の下側板状部材をテーブル面に沿った
方向へ移動させてその上側板状部材を上下移動させるこ
とにより、傾き補正手段上の印刷版または被印刷物の表
面位置が、所定の版圧または印圧が得られる高さとなる
ように制御される。この高さ補正手段による高さの補正
は受理または転移工程の間中、逐次行なわれる。
【0020】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係るオフセット印
刷装置を示す斜視図である。同図において、1は本体ベ
ースであり、左右平行に2本のリニアガイド3を取り付
けてある。リニアガイド3の移動ブロック上には移動テ
ーブル4が固定されており、移動テーブル4は、装置後
方の駆動モータ5で回転駆動されるボールネジ6によっ
て前後に移動走行することができる。7は移動テーブル
4上面の左右に固定して取り付けられたラックギヤであ
る。8は円筒状のブランケット胴であり、ブランケット
胴8の外周には、ブランケットテンション機構によって
ブランケット10が所望の張力を与えられた状態で固定
して配置されている。ブランケット胴8の両端部は軸受
け12によって支持され、さらにこの軸受け12は本体
ベース1から立ち上がっている門型の支柱11で固定さ
れている。このブランケット胴8は駆動モータ26と減
速機27の駆動により正逆回転可能に制御駆動される。
駆動モータ26と減速機27は門型の支柱11側面に固
定されている。また、ブランケット胴8の左右両端部に
はギヤ13が固定されており、ラックギヤ7とそれぞれ
噛み合うことができるようになっている。移動テーブル
4上に位置決めして固定される版16およびワーク18
の外形寸法長さを、ギヤ13とラックギヤ7が噛み合っ
て移動する最小長さに設定してある。
【0021】図2に示すように、移動テーブル4の走行
とブランケット胴8の回転は、制御装置30によって制
御される。ただし、印刷範囲における版とブランケット
10およびワークとブランケット10の接触はギヤ13
とラックギヤ7の噛合い移動動作によって行なわれる。
このギヤ13とラックギヤ7の噛合いは、移動テーブル
4が走行する全ストロークの内の印刷範囲のみに限られ
ており、それ以外の位置に移動テーブル4がある場合
は、ブランケット胴8を自由に回転させる制御が可能と
なる。
【0022】この同期した噛合せ動作に際しては、ま
ず、図3に示すように、ブランケット胴8を噛合い初期
位置に角度制御し、停止させ、待機させる。そこに移動
テーブル4を前進させ、ラックギヤ7の前端がギヤ13
との噛合い位置に到達した時点で停止させる。この状態
が噛合せの初期状態となる。次にブランケット胴8のギ
ヤ13を、駆動モータ26と減速機27で移動テーブル
4のラックギヤ7の進行面31に押し付ける方向(移動
テーブル4の前進方向32と逆方向)に回転させて変位
量△θを与える。この後、印刷範囲の終点、すなわちラ
ックギヤ7の噛合い終端まで移動テーブル4の前進移動
量X1とブランケット胴8の回転移動量X2が同一とな
るように制御装置30で制御し、駆動する。その制御
は、例えば目標移動指令値と駆動モータの回転量の差を
零にするセミクローズド制御によって行なわれる。上記
変位量△θの押付けによりギヤ13とラックギヤ7の噛
合せ時に生じるバックラッシの防止を行なっている。こ
の時、ギヤ13を△θ量片寄せしていることで発生する
駆動モータ26の駆動電流値変化を、監視して規定範囲
内に収まるように制御している。
【0023】図1に戻り、20は移動テーブル4の走行
前端部に設けられた版・ワーク供給エリアであり、版お
よびワークを供給するためのエリアである。21はイン
キング・ドクタリングエリアであり、供給エリア20と
ブランケット胴8の間に設置されている。22は印刷イ
ンキを版上に供給するディスペンサ、23は金属薄板を
版に対して押圧し摺動させて版の印刷パターンにインキ
を充填するドクタである。24は版およびワークの排出
エリアである。1枚のワークの印刷工程が終了する毎に
版・ワーク排出エリア24において版およびワークを排
出し、移動テーブル4を走行前端部に戻して次の版およ
びワークを供給する。40は移動テーブル4上に設けら
れ、版およびワークが固定されるステージである。
【0024】図7はステージ40の構成を示す斜視図で
ある。同図に示すように、ステージ40は、スイベル構
造ステージ下側プレート部材61およびその上のスイベ
ル構造ステージ上側プレート部材60を有し、これら
は、上側プレート部材60が下側プレート部材61上で
印刷方向についてのローリング方向に回動可能なように
スイベル合せ面63を介して板面全面で接触しており、
下側プレート部材61上で上側プレート部材60を揺動
させることにより印刷方向に垂直な方向の傾きの補正を
行なう傾き補正手段を構成している。すなわち、上下2
枚のプレート部材60および61を大きな円弧Rで接触
揺動可能にしたスイベル構造ステージ部分40aを構成
している。
【0025】また、高さ補正手段として、クサビ下側プ
レート42およびその上のクサビ上側プレート41を有
し、これらは、ともに断面がクサビ状であって相互に板
面全面で接触しており、それによりクサビ下側プレート
42の移動テーブル4面に沿った方向への移動をクサビ
上側プレート41の高さ方向への移動に変換して高さの
補正を行なうものである。クサビ上側プレート41の上
にスイベル構造ステージ部分40aが設けられており、
その上側プレート部材60上において版およびワークが
保持される。クサビ上側プレート41は移動テーブル4
上に固定されたガイドポスト47により上下方向に移動
可能なように案内されている。駆動モータ43によりボ
ールネジ44を介してクサビ下側プレート42を印刷方
向に移動させることにより、クサビ上側プレート41を
昇降させることができるようになっている。
【0026】また、版およびワークをスイベル構造ステ
ージ上側プレート部材60上において位置決めするため
に、版およびワークを印刷方向およびこれに直角な方向
に突き当てるための突当て部材19が設けられている。
また、これに突き当てて位置決めした後に版またはワー
クを上側プレート部材60上に吸着して固定させるため
の吸着用穴が上側プレート部材60に設けられている。
突当て部材19は、クサビ上側プレート41に固定され
ている。
【0027】図4はブランケット10の厚みすなわちブ
ランケット胴8の回転軸を基準とする表面位置を測定す
るための構成を示す斜視図である。図中、51はブラン
ケットのセッティング高さを測定するブランケットセッ
ティング高さ測定器(ブランケット厚み測定器)、52
は測定器51をブランケット胴8の回転軸に平行な方向
に移動可能に支持する一軸ステージである。一軸ステー
ジ52は、2つの支柱11間に渡された部材に固定され
ている。ブランケットセッティング高さ測定器51を一
軸ステージ52上で移動させることにより、ブランケッ
ト10の横方向(ブランケット胴8の回転軸方向)全域
においてブランケット10のセッティング高さすなわち
表面位置を測定できるようになっている。印刷方向に測
定位置を移動させるには、ギヤ13とラックギヤ7が噛
み合っていない位置関係にある時に、ブランケット胴8
を駆動モータ26で回転させればよい。
【0028】図5は、版およびワークの表面の高さすな
わち表面位置(高さおよび傾き)を測定するための構成
を示す斜視図である。図中、50は版およびワークの表
面の高さを測定する版・ワーク表面高さ測定器であり、
供給エリア20に位置する移動テーブル4上に固定され
た版16およびワーク18の四隅が測定できるように配
置されている。なお、版・ワーク表面高さ測定器50
を、印刷方向に直角な方向に移動可能な一軸ステージに
よって保持することにより、版16およびワーク18の
横方向全域を測定できるようにし、また、印刷方向の測
定位置の変更を、移動テーブル4の走行によって行なう
ようにしてもよい。
【0029】図6はこのオフセット印刷装置による連続
した印刷工程を順に示す概念図である。図1と同一の符
号は同様の要素を示す。印刷に際しては、まず、図6
(a)において破線で示されるように、移動テーブル4
を走行前端の供給エリア20に位置させる。このとき、
ステージ40の高さは、クサビ下側プレート42を駆動
モータ43によって前後することによりクサビ上側プレ
ート41を昇降移動させて、補正前の受理工程版圧設定
高さに調整してある。移動テーブル4がこの位置にある
タイミングにおいて、ブランケット10の厚み測定を測
定器51によって行なう。このときの測定項目は、ブ
ランケット10の幅方向の厚み差(=ローリング調整角
度θ(ブランケット))およびブランケット10の巻
付け方向の厚み差(=ピッチング調整角度α(ブランケ
ット))であり、各項目の測定で得た値を、ステージ4
0の位置を補正する際にフィードバックする。この測定
と並行して、供給エリア20に位置するステージ40上
面の吸着面に版16を、移動テーブル4上の基準となる
位置決め突当て部材19に対してプッシャによってX、
Y方向の順に押し付けて配置し、吸着して固定する。次
に、版16の形状について、測定器50により、印刷
方向に直角な方向の厚み差(=ローリング調整角度θ
(版))および印刷方向の厚み差(=ピッチング調整
角度α(版))を測定する。
【0030】次に、測定値θ(ブランケット)とθ
(版)に基き、スイベル構造ステージ上側プレート部材
60を動作させて調整する揺動角度θを、(θ(ブラン
ケット)−θ(版))=±0゜となるように設定し、版
16を配置しているステージ40のローリング方向位置
を調整する。このとき、突当て位置決め部材19との接
触で調整が妨げられないように、事前に版16を固定し
ている吸着を破壊して版16の位置決めを解放する。こ
のローリング揺動調整量θは、後に行なうドクタリング
工程でのドクタ23の設置角にも反映する。すなわちス
テージ40上の版16の上面と平行になるようにドクタ
23についても揺動調整を行なう。
【0031】このローリング調整が終了したら、再び版
16を、位置決め突当て部材19に対してプッシャによ
りX、Y方向の順に押し付けて配置し、吸着して固定す
る。そして再度、表面高さ測定器50によって版16の
四隅の高さを測定して、ブランケット厚みの測定値θ
(ブランケット)と同等値になっていることの確認をす
る。
【0032】その後、版16をインキング・ドクタリン
グエリア21へ移動する。インキング・ドクタリングエ
リア21で移動テーブル4を停止させ、ディスペンサ2
2により版16の上にインキ25を供給する。次に、図
6(a)に示すように、ドクタ23を版16上面に押圧
しながら移動テーブル4を前進走行させることによりド
クタ23を摺動させて、版16上の原版パターンにイン
キを充填し、同時に非原版パターン部のインキを掻き取
る。これによって版16へのインキングおよびドクタリ
ングを終了する。
【0033】次に、受理工程を行なう。すなわちまず、
駆動用モータ5とボールネジ6の駆動によって移動テー
ブル4上面のラックギヤ7の前端がブランケット胴8両
端部のギヤ13に噛み合う位置まで移動テーブル4を前
進させ、停止させる。この位置からブランケット胴8と
移動テーブル4を、ギヤ13とラックギヤ7の間に生じ
るバックラッシを除去するように制御しながら、ギヤ1
3とラックギヤ7を噛み合わせて移動させる。これによ
り、ブランケット10は版16の上面と接触回転し、版
16上の原版パターン内に充填されたインキをブランケ
ット10の表面に受理する。このときに版16がブラン
ケット10にかける圧力すなわち版圧は、前記した測定
によって得たブランケット10の巻付け方向の厚み差
(=ピッチング調整角度α(ブランケット))と印刷
方向の厚み差(=ピッチング調整角度α(版))によっ
て補正する。すなわち、受理工程の走行中、一定印圧を
発生させるように、ピッチング調整量αを(α(ブラン
ケット)−α(版))=±0゜となるように設定し、こ
の調整量αだけ、クサビ構造ステージ40の下側プレー
ト42を摺動させることによりステージ40上面を昇降
させる。印刷範囲を終えてギヤ13とラックギヤ7の噛
合いの終端位置まで移動テーブル4が移動すると、そこ
で移動テーブル4を停止させ、バックラッシを除去する
動作制御を解除する。
【0034】その後、移動テーブル4を走行後端の排出
エリア24まで前進させ、その位置で図6(b)に示す
ように、版16を取り除き、移動テーブル4をブランケ
ット10に接触させることなく走行前端部へ後退させ
る。
【0035】移動テーブル4が走行前端に位置すると
き、ステージ40は、クサビ下側プレート42を駆動モ
ータ43によって前後することによりクサビ上側プレー
ト41を昇降移動させて、補正前の転移工程版圧設定高
さに調整してある。移動テーブル4がこの位置すなわち
供給エリア20に位置するタイミングにおいて、ステー
ジ40上面の吸着面に、新規ワーク18を位置決め突当
て部材19に対してプッシャによってX、Y方向の順に
押し付けて配置し、吸着して固定する。次にこの新規ワ
ーク18の形状について、測定器50によって、印刷
方向に直角な厚み差(=ローリング調整角度θ(ワー
ク))および印刷方向の厚み差(=ピッチング調整角
度α(ワーク))を測定する。この測定値θ(ワーク)
と、ドクタリングを行なう前に測定して既知のθ(ブラ
ンケット)とに基づき、スイベル構造ステージ上側プレ
ート部材60を動作させて調整する揺動角度θを、(θ
(ブランケット)−θ(ワーク))=±0゜になるよう
に設定し、版を配置しているステージ40のローリング
方向調整を行なう。このとき、版16と突当て位置決め
部材19との接触で調整が妨げられないように、事前に
版16を固定している吸着を破壊して位置決めを解放し
ておく必要がある。
【0036】ローリング方向の調整が終了したら、再び
ワーク18を移動テーブル4上にある位置決め突当て部
材19に対してプッシャによってX、Y方向の順に押し
付けて配置し、吸着して固定する。そして、再度ワーク
18の表面高さ測定器50によってワーク18の四隅の
高さを測定し、ブランケット厚み測定値θ(ブランケッ
ト)と同等値になっていることを確認をする。
【0037】次に、転移工程を行なう。すなわちまず、
図6(c)に示すように、駆動用モータ5とボールネジ
6の駆動によって、移動テーブル4を前進させ、ラック
ギヤ7の前端がブランケット胴8両端部のギヤ13に噛
み合う位置まで来たら、停止させる。この位置からブラ
ンケット胴8と移動テーブル4を、ギヤ13とラックギ
ヤ7の間に生じるバックラッシを除去するように制御し
ながら、噛合い移動させる。ワーク18は噛合い移動の
進行とともにブランケット10の表面と順次接触する。
これによりブランケット10上に受理していたインキは
ワーク18の上面に転移する。このときのワーク18が
ブランケット10にかける圧力すなわち印圧は、前記し
た測定によって得たブランケット巻付け方向の厚み差
(=ピッチング調整角度α(ブランケット))と印刷
方向の厚み差(=ピッチング調整角度α(ワ−ク))に
基づき、補正する。すなわち、転移工程の走行中一定印
圧を発生させるように、ピッチング調整量αを、(α
(ブランケット)−α(ワーク))=±0°となるよう
に設定し、この調整量αだけ、クサビ構造ステージ40
の下側プレート42を摺動させることによりステージ4
0上面を昇降させる。このようにして、版16上面の原
版パターンをブランケット10を介してワーク18の上
に印刷パターンとして形成することができる。
【0038】噛合い移動領域を過ぎた後、移動テーブル
4を走行後端の排出エリア24まで前進させて停止させ
る。図6(d)に示すように、その位置においてワーク
18を取り除いてから、移動テーブル4を、ブランケッ
ト10と接触摺動させることなく走行前端部へ後退させ
る。
【0039】以上の工程で1枚のワークについての印刷
工程が終了する。また、ワークは印刷工程毎に供給エリ
ア20において新規のワークに交換する。上記の工程の
繰返しにより連続印刷を行なう。この間、版圧を決定す
るステージ40の高さおよび印圧を決定するステージ4
0の高さは、駆動モータ43によって、受理または転移
工程の事前に測定したα(ブランケット)、α(版)、
α(ワーク)の3つのデータに基づき、ブランケットと
版またはワークとの接触中、逐次捕正する。また、ステ
ージ40上に、位置決め突当て部材19を基準にして配
置し、固定する版16とワーク18の外形寸法は同一で
あるため、位置決め突当て部材19を基準として、版1
6とワーク18のブランケット10に対する接触面の外
形および位置は同一として印刷が実施される。
【0040】以下、本実施例の特徴について詳細に述べ
る。本実施例では、上述のように、版16とワーク18
の印刷工程に関わる走行が1つの移動テーブル4で兼用
されるため、インキ受理とインキ転移が同一条件で実施
され印刷される。したがって印刷パターンの相対位置精
度の高精度化が可能である。そしてこのようなオフセッ
ト印刷装置において、ブランケットのセッティング後の
厚み分布をブランケット幅方向の厚み差(=ローリング
調整角度θ(ブランケット))とブランケット巻付け方
向の厚み差(=ピッチング調整角度α(ブランケッ
ト))の項目に分けて把握するとともに、版、ワークの
表面高さの分布を印刷方向に直角な厚み差(=ローリン
グ調整角度θ(版)、θ(ワーク))と印刷方向の厚み
差(=ピッチング調整角度α(版)、α(ワーク))の
項目として測定器によって各々受理、転移工程に先立っ
て測定し、測定した値に基づきステージ40の位置を、
受理、転移工程の前に揺動方向の傾きθおよび印刷進行
方向の高さαについて補正し、これにより、ブランケッ
トと版およびワークとの接触中に適正な版圧および印圧
が付与されるようにしている点に特徴がある。
【0041】このときの版圧および印圧を適正にするた
めの、印刷方向に直交するローリング方向のステージ4
0の傾きを補正するθ補正手段は、図7に示すように、
版およびワークを配置し固定するステージ部分40aを
上下2枚の大きな円弧Rで接触揺動可能なスイベル構造
ステージ上側プレート部分60とスイベル構造ステージ
下側プレート部分61によるスイベル構造とすることに
より構成されている。すなわち、スイベル合せ面63は
全面で接触しており、したがってステージ40のステー
ジ面は、大きな印圧によって変形が生じない剛性のある
構造のものとして動作させることができる点に特徴があ
る。またスイベル構造ステージ上側プレート部分60
は、版16およびワーク18の形状寸法以上の面積を有
し、版16やワーク18を吸着固定するための吸着穴を
設けてある。揺動方向の傾きθの調整は、スイベル構造
ステージ上側プレート部分60を、図示しない例えばパ
ルス制御される駆動モータ等によってスイベル合せ面6
3の円弧Rに沿って移動させることによって行なう。
【0042】また、印刷方向のピッチング方向の高さα
の補正手段は、図7に示すように、前記ローリング方向
の傾きθを補正するスイベル構造ステージ部分40aの
下部に位置してこれを積載する上下2枚のクサビ上側プ
レート41およびクサビ下側プレート42によるクサビ
構造により構成されている。すなわち、これら2枚のプ
レートが接触する面であるクサビ合せ面46において両
者は全面で接触しており、したがって、大きな印圧によ
って変形が生じない剛性のある構造になっているクサビ
合せ面46を摺動させる点に特徴がある。クサビ下側プ
レート42は駆動モータ43と連結されたボールネジ4
4と係合されており、例えばパルス制御される駆動モー
タ43の回転により前後に移動する。この移動は、クサ
ビ合せ面46の設定勾配量に応じた移動比率でクサビ上
側プレート41の昇降動作に変換される。このとき、ク
サビ上側プレート41は、ガイドポスト47によってガ
タなく昇降案内されているため、クサビ上側プレート4
1の上に積載する形で配置してあるスイベル構造ステー
ジ部分40aもガタなく昇降案内される。
【0043】スイベル構造ステージ上側プレート部分6
0には版またはワークについて受理または転移する時の
接触抵抗でズレを生じない吸引力で吸着固定する吸着穴
45を配置し、図示しない制御によって吸着と逆噴の切
替えを行なう。版16およびワーク18を印刷進行方向
およびこれと直角な方向に突き当てて位置決めするため
の突当て位置決め部材19は前記スイベル構造ステージ
部分40aの外部に設置したことにも特徴がある。
【0044】上記構成によれば、ステージ部分40aの
スイベル構造ステージ上側プレート部材60をスイベル
合せ面63の円弧Rに沿って、測定したローリング方向
の傾きθに基づいて設定した傾きだけ移動させてローリ
ング方向の傾きを調整するとき、スイベル構造ステージ
上側プレート部材60とスイベル構造ステージ下側プレ
ート部材61とがスイベル合せ面63において全面で接
触しているため、大きな印圧域においてもステージ部分
40aは変形せず、設定精度に再現性を有する効果があ
る。
【0045】また、ステージ40のクサビ下側プレート
42を前後に移動させることによってクサビ上側プレー
ト41を、測定したピッチング方向調整量αに基づいて
設定した高さまで移動させるとき、クサビ上側プレート
41およびクサビ下側プレート42がクサビ合せ面46
において全面で接触しているため、大きな印圧域におい
てもステージ40は変形せず、高さ設定精度に再現性を
有する効果がある。
【0046】また、版およびワークの突当て位置決め部
材19は、スイベル上側プレート61以外の部分に設置
しているため、補正動作時においても突当て位置決め部
材19の版またはワークとの突当て面との間でこすれが
無く、割れ、欠け等の問題が生じない効果がある。
【0047】図8に示す従来例との違いを述べると、従
来例における印圧を一定にして印刷パターン形状を高品
質にするための、ワーク高さに伴ってブランケット胴1
08の支持高さを可変に支持する装置構造は、ブランケ
ット胴108の左右の支持部を同時に同量の高さ移動す
るために、少なくとも2つのパルス制御可能なモータを
左右の支持部に各々配置するか、もしくは1つの駆動モ
ータの動きを左右に分配して連動させる構造が必要であ
る。これに対し、本実施例ではブランケット胴8を支柱
11により軸受けを介して回転可能に保持し、版および
ワークを配置するステージ40を昇降させるため駆動モ
ータ43は1つで良く、さらにモータの動きを分配して
連動させる等の複雑な機構を必要としないため、装置構
成がシンプルになる。
【0048】また印圧に対する剛性については、従来例
によれば、ブランケット胴108の可動部分のガタや変
形は印刷位置精度の悪化にダイレクトに影響するため、
約1000kgfの印圧領域での印刷の装置に適用する
場合、ブランケット胴108の支持部の移動機構に剛性
と精度が要求され、装置自体が大型化することが避けら
れず、またブランケット胴108を昇降させるアクチュ
エータに使用しているエアシリンダには、圧縮性という
特性があり、これは、制御追従性に関係し、印圧を一定
にすることが困難であることを意味している。さらにブ
ランケット胴108にセッティングされたブランケット
の厚みおよび版やワークの形状に傾きがあった場合にス
テージ高さに対してブランケット胴を揺動調整するに際
しても高い剛性を保った状態で制御追従性良く傾けるこ
とは困難である。これに対し、本実施例によれば、上述
のようなスイベル構造およびクサビ構造のステージを用
いているため、印圧に対する剛性および制御追従性の点
でも有利である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ブ
ランケットセッティング時に生じるブランケット厚みの
分布および印刷版または被印刷物の素材形状精度による
厚み分布にかかわらず、版圧または印圧を一定にして印
刷パターン形状を高品質にするために、回転可能に支持
されているブランケット胴にセッティングされたブラン
ケットの面に対して、印刷版または被印刷物の傾きおよ
び高さを補正して印刷時の接触における両者間の平行度
と所望の版圧または印圧への調整を可能にすることがで
きる。
【0050】また、傾きの補正は、印刷版または被印刷
物が配置されるステージ自体を上下2枚の板状部材を大
きなR面で全面接触させたスイベル構造によって行な
い、さらに高さの補正は前記スイベル構造を積載する上
下2枚のクサビ状の板状部材を全面接触させた構造によ
って行なうようにしたため、大きな版圧や印圧が発生す
る使用状態でも傾きおよび高さの設定精度の高い再現性
を実現することができる。
【0051】さらに、印刷工程の接触移動が1つのテー
ブルの移動で兼用されるようにしたため、傾きおよび高
さの補正手段が1つだけで済み、装置構造の大型化を避
けることができ、高精細で大面積に渡ってパターン形成
を行なうことが可能となる。したがって高精細、大面積
な画像形成を行なう装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るオフセット印刷装置
を示す斜視図である。
【図2】 図1の装置における移動テーブルの走行とブ
ランケット胴の回転を制御する構成を示す概略図であ
る。
【図3】 図1の装置におけるギヤの噛合せ状態を示す
説明図である。
【図4】 図1の装置におけるブランケットセッティン
グ高さを測定するための構成を示す斜視図である。
【図5】 図1の装置における版・ワーク表面高さを測
定するための構成を示す斜視図である。
【図6】 図1の装置による印刷工程を示す図である。
【図7】 図1の装置における印圧調整機構を示す斜視
図である。
【図8】 従来のオフセット印刷装置を示す斜視図であ
る。
【図9】 従来のオフセット印刷工程を示す図である。
【符号の説明】
1:本体ベース、4:移動テーブル、5:移動テーブル
駆動用モータ、7:ラックギヤ、8:ブランケット胴、
10:ブランケット、13:ギヤ、16:版、18:ワ
ーク、19:位置決め突当て部材、22:ディスペン
サ、23:ドクタ、26:ブランケット胴駆動モータ、
30:制御装置、40:ステージ、40a:スイベル構
造ステージ部分、41:クサビ上側プレート、42:ク
サビ下側プレート、43:駆動モータ、45:吸着穴、
50:版・ワーク表面高さ測定器、51:ブランケット
セッティング高さ測定器、52:1軸ステージ、53:
1軸ステージ、60:スイベル構造ステージ上側プレー
ト部材、61:スイベル構造ステージ下側プレート部
材、63:スイベル合せ面。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能に支持されたブランケット胴
    と、これに対して一定の距離を置いて相対的に移動可能
    で、印刷版および被印刷物が固定されるテーブルとを備
    え、前記ブランケット胴に対して前記テーブルを相対的
    に印刷方向に移動させることにより、前記テーブル上の
    印刷版に充填されたインキを前記ブランケット胴に巻か
    れたブランケットに受理するとともに受理したインキを
    前記テーブル上の被印刷物に転移させるオフセット印刷
    装置において、前記ブランケットの表面の位置を測定す
    る手段と、前記テーブル上の印刷版または被印刷物の表
    面の位置を測定する手段と、これらの測定結果に基づ
    き、前記インキの受理または転移に際しての版圧または
    印圧を調整すべく、前記テーブル上の印刷版または被印
    刷物の傾きおよび高さを補正する傾き補正手段および高
    さ補正手段とを具備することを特徴とするオフセット印
    刷装置。
  2. 【請求項2】 前記テーブルは前記印刷版および被印刷
    物が同一位置に固定されるものであり、前記インキの受
    理に際しては前記印刷版が固定され、前記インキの転移
    に際しては前記被印刷物が固定されるものであることを
    特徴とする請求項1に記載のオフセット印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記テーブルとの相対移動により前記テ
    ーブル上の印刷版にインキを充填するためのドクタブレ
    ードを備え、前記傾き補正手段は前記テーブル上の印刷
    版および被印刷物の各々の傾きを補正するものであり、
    その補正値は、前記ドクタブレードが前記テーブル上の
    印刷版に平行に設定されるように前記ドクタブレードの
    設置角にも反映されることを特徴とする請求項1または
    2に記載のオフセット印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記傾き補正手段は前記テーブルとその
    上に固定される印刷版または被印刷物との間に介在する
    下側板状部材およびその上の上側板状部材を有し、下側
    板状部材および上側板状部材は上側板状部材が下側板状
    部材上で印刷方向についてのローリング方向に回動可能
    なように曲面を介して板面全面で接触しており、下側板
    状部材上で上側板状部材を揺動させることにより印刷方
    向に垂直な方向の傾きの補正を行なうものであることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のオフセ
    ット印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記高さ補正手段は、前記テーブルとそ
    の上に固定される印刷版または被印刷物との間に介在す
    る下側板状部材およびその上の上側板状部材を有し、下
    側板状部材および上側板状部材はともに断面がクサビ状
    であって相互に板面全面で接触しており、それにより下
    側板状部材の前記テーブル面に沿った方向への移動を上
    側板状部材の高さ方向への移動に変換して前記高さの補
    正を行なうものであることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか1項に記載のオフセット印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記高さ補正手段は、前記テーブルとそ
    の上に固定される印刷版または被印刷物との間に介在す
    る下側板状部材およびその上の上側板状部材を有し、下
    側板状部材および上側板状部材はともに断面がクサビ状
    であって相互に板面全面で接触しており、それにより下
    側板状部材の前記テーブル面に沿った方向への移動を上
    側板状部材の高さ方向への移動に変換して前記高さの補
    正を行なうものであり、前記傾き補正手段は前記高さ補
    正手段の上に設けられており、前記テーブルは前記印刷
    版または被印刷物が前記傾き補正手段上において固定さ
    れるものであることを特徴とする請求項4に記載のオフ
    セット印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記印刷版または被印刷物を前記傾き補
    正手段の上側板状部材上において位置決めするために、
    前記印刷版または被印刷物を印刷方向およびこれに直角
    な方向に突き当てるための突当て部材を有するととも
    に、これに突き当てて位置決めした後に前記印刷版また
    は被印刷物を前記傾き補正手段の上側板状部材上に吸着
    して固定させるための吸着用穴を前記傾き補正手段の上
    側板状部材に設けたことを特徴とする請求項6に記載の
    オフセット印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記突当て部材は、前記傾き補正手段の
    上側板状部材以外の部分に固定されていることを特徴と
    する請求項7に記載のオフセット印刷装置。
  9. 【請求項9】 前記高さ補正手段は、前記ブランケット
    の表面の位置を測定する手段による測定により得られる
    前記ブランケットの厚さの印刷方向の分布および前記テ
    ーブル上の印刷版または被印刷物の表面の位置を測定す
    る手段による測定により得られる前記テーブル上の印刷
    版または被印刷物の表面位置の印刷方向の分布に応じ
    て、前記インキの受理または転移を行なう間中、連続的
    に前記テーブル上の印刷版または被印刷物の高さを補正
    するものであることを特徴とする請求項1〜8のいずれ
    か1項に記載のオフセット印刷装置。
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