JP2000167836A - 合成樹脂材積層物の分離分別装置 - Google Patents

合成樹脂材積層物の分離分別装置

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JP2000167836A
JP2000167836A JP34190898A JP34190898A JP2000167836A JP 2000167836 A JP2000167836 A JP 2000167836A JP 34190898 A JP34190898 A JP 34190898A JP 34190898 A JP34190898 A JP 34190898A JP 2000167836 A JP2000167836 A JP 2000167836A
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resin material
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sieve member
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JP34190898A
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Shiro Naito
司郎 内藤
Toshiya Komatsu
利哉 小松
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂材積層物を表皮材とクッション材と
に分離分別する装置において,駆動手段の負荷を軽減し
て単位時間あたりの処理量を増加させる。 【解決手段】 投入口28から篩部材9内に投入された
合成樹脂材積層物の破片群を,電動モータ4で回転する
擦り付け部材21により篩部材9に擦り付けることによ
り,各破片のクッション材を粉砕しながら篩部材9に通
過させる分離分別装置において,投入口28の下方に分
流部材61を設ける。上方から落下する合成樹脂材積層
物の破片群は分流部材61に衝突して左右に振り分けら
れ,篩部材9の底部の1個所に集中的に堆積することな
く均一に分散するので,電動モータ4の負荷を軽減して
単位時間あたりの処理量を増加させることが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,相互に接合して合
成樹脂材積層物を構成する合成樹脂の表皮材と合成樹脂
のクッション材とを分離分別する,合成樹脂材積層物の
分離分別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年,自動車等の内装材として用いられ
る,合成樹脂の表皮材と合成樹脂のクッション材とを接
合してなる合成樹脂材積層物の廃材再利用が強く要請さ
れているが,その再利用に当たっては,先ず,合成樹脂
材積層物を表皮材とクッション材とに分離分別する必要
がある。
【0003】その要求に応えるべく,本出願人は,既
に,ドラムと,このドラム内に,その内周面との間に分
離室を画成して配設される環状の篩部材と,この篩部材
内に,それと同心に配設される回転板と,この回転板に
固着されて前記篩部材の内周面に所定間隙を存して対向
する擦り付け部材と,前記回転板を回転駆動する駆動手
段とを備え,前記篩部材内に投入された合成樹脂材積層
物の破片群を前記擦り付け部材により前記篩部材に擦り
付けることにより,各破片のクッション材を粉砕しなが
ら前記篩部材を通過させて前記分離室に受容させるよう
にした,合成樹脂材積層物の分離分別装置を提案してい
る(特願平9−206780号)。
【0004】上記装置によれば,各破片の表皮材を篩部
材内に残留させながら,各破片のクッション材を粉砕,
剥離して篩部材を通過させ,分離室に受容させ,もって
合成樹脂材積層物を表皮材とクッション材とに自動的に
効率良く分離分別することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のも
のは,投入口から篩部材内に投入された合成樹脂材積層
物の破片群が該篩部材の底部の1個所に集中的に落下し
て堆積するため,そこを通過する擦り付け部材が前記堆
積した合成樹脂材積層物の破片群から大きな負荷を受
け,擦り付け部材を駆動する駆動手段の負荷が増加する
不具合があった。そのために,単位時間あたりに投入可
能な合成樹脂材積層物の破片群の量を増加させることが
難しく,単位時間あたりに投入量を増加させるには駆動
手段を大型化する必要があった。
【0006】本発明は,前述の事情に鑑みてなされたも
のであって,擦り付け部材が合成樹脂材積層物の破片群
から受ける負荷を低減することにより,駆動手段を大型
化することなく合成樹脂材積層物の分離分別装置の処理
量を増加させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,ドラムと,このドラム内に,その内周面
との間に分離室を画成して配設される環状の篩部材と,
この篩部材内に,それと同心に配設される回転板と,こ
の回転板に固着されて前記篩部材の内周面に所定間隙を
存して対向する擦り付け部材と,前記回転板を回転駆動
する駆動手段と,前記篩部材内に合成樹脂材積層物の破
片群を投入する投入口とを備え,前記投入口から前記篩
部材内に投入された合成樹脂材積層物の破片群を前記擦
り付け部材により前記篩部材に擦り付けることにより,
各破片のクッション材を粉砕しながら前記篩部材を通過
させて前記分離室に受容させるようにした,合成樹脂材
積層物の分離分別装置であって,前記篩部材内に,前記
投入口から投入された合成樹脂材積層物の破片群を分流
して前記篩部材の底部に拡散させる分流部材を設けたこ
とを第1の特徴とする。
【0008】この第1の特徴によれば,投入口から篩部
材内に投入された合成樹脂材積層物の破片群は,駆動手
段により回転駆動される回転板に設けた擦り付け部材に
よって篩部材に擦り付けられるので,合成樹脂材積層物
の破片群のクッション材だけを効率的に粉砕して分離室
に排出することができる。投入口から投入された合成樹
脂材積層物の破片群は,その落下の過程で分流部材に衝
突して分流し,篩部材の底部に均一に拡散するので,擦
り付け部材が破片群のクッション材を粉砕する際の負荷
を低減することができる。その結果,擦り付け部材を駆
動する駆動手段の負荷が減少し,駆動手段を大型化する
ことなく合成樹脂材積層物の投入量を増加させることが
可能なる。
【0009】また本発明は,上記特徴に加えて,前記分
流部材は,上端の頂点からそれぞれ左右斜め下方に延び
る一対の分流板を有することを第2の特徴とする。
【0010】この第2の特徴によれば,上端の頂点から
それぞれ左右斜め下方に延びる一対の分流板を有する簡
単な構造の分流部材により,投入口から投入された合成
樹脂材積層物の破片群を効果的に分流して篩部材の底部
に均一に拡散させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を,添付図面
に示す本発明の実施例に基づいて以下に説明する。
【0012】図1〜図11は本発明の一実施例を示すも
ので,図1は合成樹脂材積層物の分離分別装置の側面
図,図2は上記分離分別装置及びその付属機器の全体
図,図3は図1の3−3線断面図,図4は図3の4−4
線断面図,図5は図4の5−5線拡大断面図,図6は図
5の6方向矢視図,図7は図3の7部拡大図,図8は図
4の要部拡大図,図9は篩部材の展開内面図,図10は
図9の10−10線断面図,図11は合成樹脂材積層物
の分離分別過程説明図である。
【0013】図11において,廃材となった自動車の内
装材の合成樹脂材積層物Aは,例えばPVC,ABS,
PP(ポリプロピレン)等よりなる表皮材aと,ポリウ
レタン発泡体,PP発泡体,PE(ポリエチレン)発泡
体等よりなるクッション材bとを接着若しくは融着して
なるもので,両材間の分離を行う前に該積層物Aを破砕
機にかけて,3〜6mm四方の無数の積層物A破片を得
る。次いで,これらの積層物A破片は,図1及び第2図
に示すように貯蔵タンク30に貯蔵され,適量宛分離分
別装置1にかけられ,表皮材a破片とクッション材b粉
末とに分離されると共に,分別されるものである。
【0014】図1ないし図10により,分離分別装置1
について説明する。
【0015】先ず,図3及び図4において,この分離分
別装置1の機台2には,軸線を水平にした円筒形のドラ
ム3と,ロータ軸4aを上記軸線と平行にした電動モー
タ4(駆動手段)とが取付けられる。ドラム3は,左右
両端に一対の内向きフランジ5a,5bを有する円胴5
と,その右方のフランジ5bに固着されて円胴5の右端
面を閉鎖する端板6と左方のフランジ5aにヒンジ18
を介し連結されて円胴5の左端面を開閉するドア7とか
ら構成される。ドラム3は機台2に固定され,ドア7
は,ドラム3に設けられたクランプ19により通常,閉
じ状態に保持される。
【0016】図3及び図7に示すように,ドラム3には
環状の篩ユニット8が装着される。この篩ユニット8
は,環状の篩部材9と,この篩部材9の両端に係合する
左右一対のリング体10a,10bと,篩部材9の軸方
向中央部外周に嵌合する補強環11とを備え,各リング
体10a,10bと補強環11とは,篩部材9の外周側
で周方向に並ぶ多数のディスタンスカラー12を介して
多数のボルト13により一体に結合される。この篩ユニ
ット8のドラム3への装着に際して,左右のリング体1
0a,10bが円胴5の左右のフランジ5a,5bの内
周に嵌合される。そして,この篩ユニット8の回り止め
のために,右方のリング体10bの外側面に突設された
位置決めピン14が,前記端板6の内側面に設けられた
位置決め孔15に嵌入される。而して,ドラム3の円胴
5内周面と篩部材9との間には環状の分離室17が画成
される。
【0017】図8ないし図10に示すように,篩部材9
は,鋼板に前記積層物A破片より小さい円形の網目9a
を無数穿設してなるもので,各網目9aには,その全周
縁にわたり篩部材9の半径方向内方へ隆起したエッジ2
6が形成される。また網目9aは,篩部材9の回転方向
Rに沿ってジグザグ状に配置されると共に,篩部材9の
軸方向に隣接する網目9a相互のエッジ間隔Sが網目9
aの内径Dと同等又はそれより小さく設定される。
【0018】再び図3及び図4において,ドラム3内に
は,上記端板6の内側面に隣接する回転板20がドラム
3と同心に配設される。この回転板20の周縁部には,
等間隔に並ぶ複数(図示例では4個)の擦り付け部材2
1がボルト31により固着される。回転板20を支持す
る回転軸22は,端板6を気密に貫通して,機台2上の
軸受23に支承され,この回転軸22が前記電動モータ
4のロータ軸4aにベルト伝動装置24を介して連結さ
れる。したがって,電動モータ4の作動により回転板2
0を介して擦り付け部材21を回転することができる。
【0019】図8に示すように,各擦り付け部材21
は,回転板20にボルト31で直接固着されて半径方向
外方に延びる柄部21aと,この柄部21aの先端に一
体に形成されて篩部材9の内周面に対向してその軸方向
に延びるへら部21bとからなっている。へら部21b
は,篩部材9の内周面に対しその全幅にわたり所定間隙
25を存して対向する半径方向外側面f1 と,それと半
体側の半径方向内側面f 2 とを有する。その外側面f1
は,その全体が擦り付け部材21の回転方向R後方に向
かって半径方向外方へ傾斜し,またその内側面f2 は,
その全体が上記回転方向R後方に向かって半径方向内方
へ傾斜していて,へら部21bの横断面を楔形に形成し
ている。またへら部21bの各隅角部には丸みが付して
ある。
【0020】図3及び図4に示すように,ドア7の中心
部には,ドラム3の内部に積層物A破片を投入するため
の投入口28と,この投入口28を取り囲む外気取り入
れ口32とが設けられ,投入口28にはホッパ29が接
続され,外気取り入れ口32にはスクリーン33が張設
される。さらにドア7には,透明蓋27aにより閉鎖さ
れる覗き窓27が設けられる。またドア7の内面には,
投入口28の下方に位置するように分流部材61が設け
られる。
【0021】図5及び図6から明らかなように,金属板
よりなる分流部材61は,頂点62で略直角に折り曲げ
られて左右斜め下方に延びる左右一対の分流板63a,
63bと,左右の分流板63a,63bを頂点62の近
傍で一体に接続する取付ブラケット64とを備えてお
り,取付ブラケット64に形成した長孔64aを貫通す
る2本のボルト65でドア7の内面に固定される。
【0022】図1に示すように,上記ホッパ29には定
量供給装置50が導管51を介して接続される。この定
量供給装置50は,積層物A破片を一定量受容する定量
タンク52と,その受容された積層物破片を前記ホッパ
29に送る振動フィーダ53とからなっており,定量タ
ンク52には,受容する積層物破片が規定量に達するこ
とを検知する定量センサ54が付設される。定量タンク
52には,積層物A破片を貯蔵する貯蔵タンク30が供
給ダクト55を介して接続される。貯蔵タンク30の底
部には電動ポンプ56が設けられ,その作動により貯蔵
タンク30内の積層物A破片を定量タンク52に供給し
得るようになっており,また定量タンク52内の積層物
A破片が規定量に達したことで定量センサ54が出力す
る検知信号により,電動ポンプ56の作動が停止される
と共に,振動フィーダ53が作動されるようになってい
る。
【0023】図2及び図4に示すように,ドラム3の円
胴5には,その上部,中間部及び下部にそれぞれ分離室
17に開口する第1ないし第3排出口351 〜353
設けられる。第1及び第2排出口351 ,352 は同一
の大きさに形成されるが,下部の第3排出口353 は,
上記2つの排出口351 ,352 より大きく形成され
る。これら3つの排出口351 〜353 は第1排出管3
1 を介して第1サイクロン371 に接続され,第1排
出管361 の途中に第1電動ブロワ381 が設けられ
る。
【0024】一方,篩ユニット8の下部には,第3排出
口353 内において,それより小さい第4排出口354
が篩部材9の内側に開口するように設けられ,この第4
排出口354 に接続される第2排出管362 は,その途
中で第1排出管361 の側壁を貫通して第2サイクロン
372 に接続される。第2排出管362 には第2電動ブ
ロワ382 が設けられる。
【0025】第1及び第2サイクロン371 ,37
2 は,上部にフィルタ40を備えた排気口41,下部に
放出口42をそれぞれ有し,これらの放出口42の真下
に第1及び第2タンク431 ,432 がそれぞれ設置さ
れる。
【0026】第4排出口354 はシャッタ45により開
閉される。このシャッタ45は,ドラム3に設けられた
ブラケット46に回転自在に支承される枢軸45aを備
えており,この枢軸45aに固着されたレバー47に,
ドラム3の下部に配設されるエアシリンダ48の作動ロ
ッド48aが連結される。したがって,このエアシリン
ダ48の作動によりシャッタ45を開閉することができ
る。
【0027】次に,この実施例の作用について説明す
る。
【0028】本発明の分離分別装置1の使用に当たって
は,先ず,電動ポンプ56を作動して貯蔵タンク30内
の積層物A破片を定量タンク52に供給する。定量タン
ク52内の受容量が規定量に達すると,定量センサ54
が検知信号を発して電動モータ4を停止すると共に,振
動フィーダ53を作動するので,定量タンク52内の規
定量の積層物A破片が導管51及びホッパ29を通して
ドラム3内に自動的に投入される。上記規定量は,図8
に示すように,擦り付け部材21の回転時,そのへら部
21bが篩部材9内周面上に均される積層物A破片層に
適当に埋まる程度に設定されるものである。
【0029】図6に示すように,ドア7に設けた投入口
28からドラム3内に投入された積層物A破片は,投入
口28の下方に設けた分流部材61の2枚の分流板63
a,63bに衝突して頂点62から左右に振り分けら
れ,篩部材9の底部の1個所に集中的に堆積することな
く均一に分散する。尚,擦り付け部材21により篩部材
9の内周面に沿って掻き上げられた積層物A破片群が上
方から落下した場合にも,その積層物A破片群は分流部
材61の2枚の分流板63a,63bに衝突して篩部材
9の底部に均一に分散する。
【0030】次にシャッタ45により第4排出口354
を閉鎖した状態で,電動モータ4を作動することにより
回転板13を介して擦り付け部材21を矢印R方向へ回
転し,同時に第1電動ブロワ381 を作動する。
【0031】擦り付け部材21の回転によれば,そのへ
ら部21bの半径方向外側面f1 が,これと篩部材9の
内周面との間に介在する積層物A破片群を篩部材9に対
して擦り付けるが,その際,該外側面f1 は,その回転
方向R後方に向かって半径方向外方に傾斜していて,該
外側面f1 と篩部材9の内周面との間隙25が回転方向
R後方にいくに従い狭くなっているから,擦り付け部材
21の回転に伴い該外側面f1 が積層物A破片群にしご
きを与えることになり,擦り付け効果を高めることがで
きる。その結果,積層物A破片のクッション材bは直ち
に粉砕されて表皮材aから剥離するが,表皮材aは比較
的強靱であるため殆ど粉砕されない。
【0032】一方,へら部21bの半径方向内側面f2
は,その回転方向R後方に向かって半径方向内方へ傾斜
しているから,擦り付け部材21の回転に伴い該内側面
2が積層物A破片群を掬い上げることにより,その破
片群を効果的に攪拌することができる。このような擦り
付け部材21の両側面f1 ,f2 の作用により,積層物
A破片群を均等に効率良く表皮材aとクッション材bと
に分離することができる。
【0033】しかも,篩部材9の網目9aの全周縁に
は,篩部材9の内方に隆起するエッジ26が形成してあ
るから,へら部21bが積層物A破片群を篩部材9に擦
り付けたとき,網目9a全周縁のエッジ26が各破片を
引っ掻くことにより,クッション材bの粉砕,剥離を一
層効果的に行うことができる。この場合,特に,篩部材
9の網目9aは,擦り付け部材21の回転方向Rに沿っ
てジグザグ状に配置され,且つ篩部材9の軸方向に隣接
する網目9a相互のエッジ間隔Sが網目9aの内径Dと
同等又はそれより小さく設定されるので,篩部材9の内
周面をその回転方向Rから見たとき,網目9aのエッジ
26が存在しない領域はなく,したがってへら部21b
が積層物A破片群を篩部材9に擦り付けたとき,各破片
は漏れなく網目9aのエッジ26に引っ掻かれるように
なり,クッション材bの粉砕,剥離をより一層効果的に
行うことができる。
【0034】上述のようにして,積層物A破片群を擦り
付け部材21で篩部材9に擦り付けてクッション材bの
粉砕,剥離を行う際に,仮に積層物A破片群が篩部材9
の底部の1個所に集中的に堆積していると,そこを通過
する擦り付け部材21に大きな負荷が加わり,その擦り
付け部材21を取り付けた回転板20を駆動する電動モ
ータ4が受ける負荷が増加してしまう。しかしながら,
本実施例によれば,投入口28から投入された積層物A
破片群が分流部材61により分流して篩部材9の底部に
均等に分散するため,電動モータ4の負荷の増加を回避
することができる。したがって,電動モータ4を大型化
することなく,単位時間あたりの積層物A破片群の投入
量を増加させることが可能となり,分離分別装置1の処
理能力を増加させることができる。
【0035】こうして分離された表皮材aは篩部材内に
留まり,クッション材bは篩部材9の網目9aから分離
室17に移行する。
【0036】この間,第1電動ブロワ381 の作動によ
り,外気取り入れ口32からドラム3内に流入した空気
が第1ないし第3排出口351 〜353 から出て第1排
出管361 で合流し,第1サイクロン371 へと圧送さ
れ,ドラム3内が常に良好な換気状態に置かれるので,
クッション材bの粉砕,剥離に伴い大量の熱が発生して
も,上記換気によりドラム3内を効果的に冷却してドラ
ム3内の過度の温度上昇を抑制し,過度の温度上昇によ
る積層物A破片同志の融着を未然に防ぐことができる。
【0037】しかも,ドラム3内を冷却し終えた空気
は,分離室17に移行したクッション材b粉末を伴って
第1ないし第3排出口351 〜353 から出て第1サイ
クロン371 へと流れるから,クッション材b粉末の第
1サイクロン371 への移送にも貢献する。そして最終
的には表皮材aのみが篩ユニット8内に残留することに
なる。
【0038】第1サイクロン371 では,第1排出管3
1 からの空気を減速してフィルタ40付きの排気口4
1から外部に放出し,クッション材b粉末は放出口42
から落下させて第1タンク431 に貯留する。
【0039】第1タンク431 にクッション材bが落下
しなくなれば,それはクッション材bが表皮材aから分
離したことを意味するので,それを確認したならば,電
動モータ4を停止して擦り付け部材21の回転を止める
と共に,第1電動ブロワ38 1 の作動を停止する。次い
で,エアシリンダ48によりシャッタ45を開き,即ち
第4排出口354 を開放してから第2電動ブロワ382
を作動させる。すると,今度はドラム3内から第2排出
管362 を経て第2サイクロン372 へ向かう気流が発
生し,篩ユニット8内に残留した表皮材a破片は,その
気流により第2サイクロン372 へと運ばれる。
【0040】この場合,特に,第4排出口354 が篩部
材9の下部に設けられているので,篩部材9内に溜まっ
た表皮材a破片は第4排出口354 外へスムーズに落下
し,しかもその落下は第2電動ブロワ382 の作動によ
る気流に加速されるため,ドラム3から第2サイクロン
372 への表皮材a破片の移送を迅速に行うことができ
る。そして,第2サイクロン372 では,第2排出管3
2 からの空気を減速してフィルタ40付きの排気口4
1から外部に放出し,表皮材a破片は放出口42から落
下させて第2タンク432 に貯留する。
【0041】このように,クッション材bの破砕,剥離
を効果的に行い得ること,ドラム3内の冷却が良好で,
連続運転が可能であること,並びにドラム3内に残留し
た表皮材a破片をドラム3外へ迅速に排出し得ること
は,ドラム3への積層物A破片の投入時から表皮材a破
片の排出時までの分離分別時間の短縮に大いに寄与し,
コスト低減をもたらすことができる。
【0042】本発明は,上記実施例に限定されるもので
はなく,その要旨の範囲を逸脱することなく,種々の設
計変更が可能である。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば,投入口から篩部材内に投入された合成樹脂材積層物
の破片群は,駆動手段により回転駆動される回転板に設
けた擦り付け部材によって篩部材に擦り付けられるの
で,合成樹脂材積層物の破片群のクッション材だけを効
率的に粉砕して分離室に排出することができる。投入口
から投入された合成樹脂材積層物の破片群は,その落下
の過程で分流部材に衝突して分流し,篩部材の底部に均
一に拡散するので,擦り付け部材が破片群のクッション
材を粉砕する際の負荷を低減することができる。その結
果,擦り付け部材を駆動する駆動手段の負荷が減少し,
駆動手段を大型化することなく合成樹脂材積層物の投入
量を増加させることが可能なる。
【0044】また本発明の第2の特徴によれば,上端の
頂点からそれぞれ左右斜め下方に延びる一対の分流板を
有する簡単な構造の分流部材により,投入口から投入さ
れた合成樹脂材積層物の破片群を効果的に分流して篩部
材の底部に均一に拡散させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】合成樹脂材積層物の分離分別装置の側面図。
【図2】上記分離分別装置及びその付属機器の全体図。
【図3】図1の3−3線断面図。
【図4】図3の4−4線断面図。
【図5】図4の5−5線拡大断面図。
【図6】図5の6方向矢視図。
【図7】図3の7部拡大図。
【図8】図4の要部拡大図。
【図9】篩部材の展開内面図。
【図10】図9の10−10線断面図。
【図11】合成樹脂材積層物の分離分別過程説明図。
【符号の説明】
A・・・・合成樹脂材積層物 b・・・・クッション材 3・・・・ドラム 4・・・・駆動手段(電動モータ) 9・・・・篩部材 17・・・分離室 20・・・回転板 21・・・擦り付け部材 25・・・所定間隙 28・・・投入口 61・・・分流部材 62・・・頂点 63a・・分流板 63b・・分流板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D021 AA12 AA13 AB01 AC01 CA01 CB01 DA20 4D067 CF06 CF17 CF21 GA16 4F301 AA13 AA14 AA15 AA17 AA29 BA02 BA17 BA21 BA29 BE31 BF04 BF08 BF12 BF31

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラム(3)と,このドラム(3)内
    に,その内周面との間に分離室(17)を画成して配設
    される環状の篩部材(9)と,この篩部材(9)内に,
    それと同心に配設される回転板(20)と,この回転板
    (20)に固着されて前記篩部材(9)の内周面に所定
    間隙(25)を存して対向する擦り付け部材(21)
    と,前記回転板(20)を回転駆動する駆動手段(4)
    と,前記篩部材(9)内に合成樹脂材積層物(A)の破
    片群を投入する投入口(28)とを備え,前記投入口
    (28)から前記篩部材(9)内に投入された合成樹脂
    材積層物(A)の破片群を前記擦り付け部材(21)に
    より前記篩部材(9)に擦り付けることにより,各破片
    のクッション材(b)を粉砕しながら前記篩部材(9)
    を通過させて前記分離室(17)に受容させるようにし
    た,合成樹脂材積層物の分離分別装置であって,前記篩
    部材(9)内に,投入口(28)から投入された合成樹
    脂材積層物(A)の破片群を分流して前記篩部材(9)
    の底部に拡散させる分流部材(61)を設けたことを特
    徴とする,合成樹脂材積層物の分離分別装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて,前記分流
    部材(61)は,上端の頂点(62)からそれぞれ左右
    斜め下方に延びる一対の分流板(63a,63b)を有
    することを特徴とする,合成樹脂材積層物の分離分別装
    置。
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