JP2000167706A - 表面被覆ドリル - Google Patents
表面被覆ドリルInfo
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- JP2000167706A JP2000167706A JP10344405A JP34440598A JP2000167706A JP 2000167706 A JP2000167706 A JP 2000167706A JP 10344405 A JP10344405 A JP 10344405A JP 34440598 A JP34440598 A JP 34440598A JP 2000167706 A JP2000167706 A JP 2000167706A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 被覆に際して掬い面、マージン部の膜の厚み
をコントロールすることにより、硬質膜本来の機能を生
かし、厚くすることにより、長寿命な被覆ドリルを提供
することを目的とする。 【構成】 硬質被覆層を被覆したドリルにおいて、ドリ
ル先端部及び/又はその近傍における被覆層の厚みが、
逃げ面及び逃げ面と掬い面との境界に設けられたホーニ
ング部で薄く、掬い面とマージン部において厚いことを
特徴とし、更に、外周刃と先端刃の接点近傍部に半径方
向及び/又は軸方向に第2の切れ刃を設けたドリルに硬
質被覆層を被覆した被覆ドリルにおいて、被覆層の厚み
が逃げ面、逃げ面と掬い面との境界に設けられたホーニ
ング部、マージン部及び該第2切れ刃の掬い面で薄く、
先端部の掬い面とマージン部において厚くすることによ
り構成する。
をコントロールすることにより、硬質膜本来の機能を生
かし、厚くすることにより、長寿命な被覆ドリルを提供
することを目的とする。 【構成】 硬質被覆層を被覆したドリルにおいて、ドリ
ル先端部及び/又はその近傍における被覆層の厚みが、
逃げ面及び逃げ面と掬い面との境界に設けられたホーニ
ング部で薄く、掬い面とマージン部において厚いことを
特徴とし、更に、外周刃と先端刃の接点近傍部に半径方
向及び/又は軸方向に第2の切れ刃を設けたドリルに硬
質被覆層を被覆した被覆ドリルにおいて、被覆層の厚み
が逃げ面、逃げ面と掬い面との境界に設けられたホーニ
ング部、マージン部及び該第2切れ刃の掬い面で薄く、
先端部の掬い面とマージン部において厚くすることによ
り構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、表面被覆ドリル、特
に硬質被覆膜の厚さに関するものである。
に硬質被覆膜の厚さに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年高速度鋼、超硬合金等のドリルに硬
質物質を被覆した被覆ドリルが広範に用いられてきてい
る。このような被覆ドリルは高能率加工、長寿命をその
主たる目的とするが、その目的に適応するには、ドリル
先端部の硬質皮膜が充分にその機能を発揮することが大
切である。しかしながら、従来の被覆ドリルは先端部の
被覆膜の厚みは概略どの部位でも同じ程度であるか、ま
たは特公平6−28811号公報のようにドリル側面部
で薄く、先端部で厚くするか、特公平1−50527号
公報のようにマージン部を再研削することにより、結果
的にマージン部(および逃げ面)の被覆膜の厚みを他の
部位よりも薄くすることが知られている程度で、充分に
硬質膜の機能が生かされているとは言い難かった。
質物質を被覆した被覆ドリルが広範に用いられてきてい
る。このような被覆ドリルは高能率加工、長寿命をその
主たる目的とするが、その目的に適応するには、ドリル
先端部の硬質皮膜が充分にその機能を発揮することが大
切である。しかしながら、従来の被覆ドリルは先端部の
被覆膜の厚みは概略どの部位でも同じ程度であるか、ま
たは特公平6−28811号公報のようにドリル側面部
で薄く、先端部で厚くするか、特公平1−50527号
公報のようにマージン部を再研削することにより、結果
的にマージン部(および逃げ面)の被覆膜の厚みを他の
部位よりも薄くすることが知られている程度で、充分に
硬質膜の機能が生かされているとは言い難かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、どのよ
うにすれば硬質皮膜に充分その機能を発揮させることが
可能かについて鋭意検討した結果、(1)硬質皮膜が切
削中に剥離しないこと、(2)硬質皮膜が破損しないで
擦り摩耗で損耗していくこと、および(3)特にマージ
ン部と掬い面で硬質膜の摩滅までの時間が長いこと、が
必要であるとの結論を得た。
うにすれば硬質皮膜に充分その機能を発揮させることが
可能かについて鋭意検討した結果、(1)硬質皮膜が切
削中に剥離しないこと、(2)硬質皮膜が破損しないで
擦り摩耗で損耗していくこと、および(3)特にマージ
ン部と掬い面で硬質膜の摩滅までの時間が長いこと、が
必要であるとの結論を得た。
【0004】
【本発明の目的】従って、本願発明では、被覆に際して
掬い面、マージン部の膜の厚みをコントロールすること
により、硬質膜本来の機能を生かし、厚くすることによ
り、長寿命な被覆ドリルを提供することを目的とする。
掬い面、マージン部の膜の厚みをコントロールすること
により、硬質膜本来の機能を生かし、厚くすることによ
り、長寿命な被覆ドリルを提供することを目的とする。
【0005】(3)を達成するには、マージン部と掬い
面の膜厚を厚くすることで達成できる。そして、まさに
この点が従来の技術と峻別されるべき点である。また、
被覆ドリルの損耗状況を逐次観察していくと、例えばマ
ージン部の被覆膜の厚みを厚くしたとしても、ドリル先
端掬い面の被覆膜の厚みが薄い場合にはマージン/掬い
面の境界でドリル母体の露出現象が早期に現れ、一旦そ
の露出部分が出現すると、それは急速にマージン部へと
広がり、結果として早期の工具寿命へと至る。従って、
最も効果的な手法は掬い面とマージン部の被覆膜の厚み
を厚くするという結論に達した。
面の膜厚を厚くすることで達成できる。そして、まさに
この点が従来の技術と峻別されるべき点である。また、
被覆ドリルの損耗状況を逐次観察していくと、例えばマ
ージン部の被覆膜の厚みを厚くしたとしても、ドリル先
端掬い面の被覆膜の厚みが薄い場合にはマージン/掬い
面の境界でドリル母体の露出現象が早期に現れ、一旦そ
の露出部分が出現すると、それは急速にマージン部へと
広がり、結果として早期の工具寿命へと至る。従って、
最も効果的な手法は掬い面とマージン部の被覆膜の厚み
を厚くするという結論に達した。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、第1の発明
は、一般的な硬質被覆層を被覆したドリルにおいて、ド
リル先端部及び/又はその近傍における被覆層の厚み
が、逃げ面及び逃げ面と掬い面との境界に設けられたホ
ーニング部で薄く、掬い面とマージン部において厚いこ
とを特徴とする表面被覆ドリルである。更に、第2の発
明では、外周刃と先端刃の接点近傍部に半径方向及び/
又は軸方向に第2の切れ刃を設けたドリルに硬質被覆層
を被覆した被覆ドリルであって、ドリル先端部及び/又
はその近傍における被覆層の厚みが、逃げ面及び逃げ面
と掬い面との境界に設けられたホーニング部で薄く、掬
い面とマージン部において厚いことを特徴とする表面被
覆ドリルである。
は、一般的な硬質被覆層を被覆したドリルにおいて、ド
リル先端部及び/又はその近傍における被覆層の厚み
が、逃げ面及び逃げ面と掬い面との境界に設けられたホ
ーニング部で薄く、掬い面とマージン部において厚いこ
とを特徴とする表面被覆ドリルである。更に、第2の発
明では、外周刃と先端刃の接点近傍部に半径方向及び/
又は軸方向に第2の切れ刃を設けたドリルに硬質被覆層
を被覆した被覆ドリルであって、ドリル先端部及び/又
はその近傍における被覆層の厚みが、逃げ面及び逃げ面
と掬い面との境界に設けられたホーニング部で薄く、掬
い面とマージン部において厚いことを特徴とする表面被
覆ドリルである。
【0007】ドリルへの被覆方法には大別して化学蒸着
法(以下、CVD法と称す。)と物理蒸着法(以下、P
VD法と称す。)が知られている。CVD法については
概して皮膜に引張応力が、またPVD法では圧縮応力が
残留する。残留応力は大きすぎると被覆膜が破損し易く
なり、実用上好ましくないが、その残留応力は膜厚が厚
くなるほど大きくなる傾向にある。被覆条件によって残
留応力はある程度低減は可能であるが、膜の特性を生か
すために残留応力を残す場合もある。この場合には、稜
線部に特に残留応力が集中して蓄積し易く、そのため稜
線部で被覆膜が自壊したり、あるいはドリル加工中に剥
離現象を生ずる場合がある。
法(以下、CVD法と称す。)と物理蒸着法(以下、P
VD法と称す。)が知られている。CVD法については
概して皮膜に引張応力が、またPVD法では圧縮応力が
残留する。残留応力は大きすぎると被覆膜が破損し易く
なり、実用上好ましくないが、その残留応力は膜厚が厚
くなるほど大きくなる傾向にある。被覆条件によって残
留応力はある程度低減は可能であるが、膜の特性を生か
すために残留応力を残す場合もある。この場合には、稜
線部に特に残留応力が集中して蓄積し易く、そのため稜
線部で被覆膜が自壊したり、あるいはドリル加工中に剥
離現象を生ずる場合がある。
【0008】前記のような現象を回避する手段として、
被覆前にあるいは被覆後に稜線部に丸みをもたせること
が極めて有効であることが分かった。CVD法にせよP
VD法にせよ膜はおおむね基体の表面に垂直の方向に堆
積していく。残留応力は単位面積当たりの堆積量である
が、稜線部に丸みをつけることによって単位面積換算の
堆積量を低減できるからである。その結果、切削中の膜
剥離や破壊の現象が無くなり、膜は擦り摩耗で摩滅して
いく。この場合、丸みの曲率半径は、基本的には残留応
力の大きさと膜厚によって適切な範囲が規定されるもの
であるが、実用上は0.5〜50ミクロンの範囲が好ま
しい。その範囲外では丸めた効果が不十分である。
被覆前にあるいは被覆後に稜線部に丸みをもたせること
が極めて有効であることが分かった。CVD法にせよP
VD法にせよ膜はおおむね基体の表面に垂直の方向に堆
積していく。残留応力は単位面積当たりの堆積量である
が、稜線部に丸みをつけることによって単位面積換算の
堆積量を低減できるからである。その結果、切削中の膜
剥離や破壊の現象が無くなり、膜は擦り摩耗で摩滅して
いく。この場合、丸みの曲率半径は、基本的には残留応
力の大きさと膜厚によって適切な範囲が規定されるもの
であるが、実用上は0.5〜50ミクロンの範囲が好ま
しい。その範囲外では丸めた効果が不十分である。
【0009】更に、マージン部と切れ刃の接点近傍部に
半径方向及び/又は軸方向に第2の切れ刃を設けたドリ
ルでは、第2の切れ刃の掬い面の部分の膜厚は薄いほう
が好ましいことが分かった。膜の剥離が生じにくいため
である。膜の厚さは薄いほうで0.5〜7ミクロン、厚
いほうで2〜20ミクロンの範囲が適切である。次に、
第2の切れ刃は先端部と外周部の切れ刃をより長く設け
るものであり、該第2切れ刃の長さがドリル径の0.0
1〜0.2倍としたのは、0.01倍未満では短すぎて
耐チッピング性等に対して効果が無く、また0.2を超
えて設けると先端部が段付きのよになり、穴開け加工等
ではバリ等の問題を生じやすくなるため、第2切れ刃の
長さはドリル径の0.01〜0.2倍とした。
半径方向及び/又は軸方向に第2の切れ刃を設けたドリ
ルでは、第2の切れ刃の掬い面の部分の膜厚は薄いほう
が好ましいことが分かった。膜の剥離が生じにくいため
である。膜の厚さは薄いほうで0.5〜7ミクロン、厚
いほうで2〜20ミクロンの範囲が適切である。次に、
第2の切れ刃は先端部と外周部の切れ刃をより長く設け
るものであり、該第2切れ刃の長さがドリル径の0.0
1〜0.2倍としたのは、0.01倍未満では短すぎて
耐チッピング性等に対して効果が無く、また0.2を超
えて設けると先端部が段付きのよになり、穴開け加工等
ではバリ等の問題を生じやすくなるため、第2切れ刃の
長さはドリル径の0.01〜0.2倍とした。
【0010】尚、使用済みのドリルを再研摩、再コート
して使用する場合は本発明の主旨に叶うようにすること
は極めて容易であり、かつその効果も充分に期待でき
る。すなわち、再研削の際、ドリル先端部については逃
げ面、切れ刃ホーニング部、(およびマージン部と切れ
刃の接点近傍部に半径方向及び/又は軸方向に第2の切
れ刃を設けたドリルにおいてはその部分も)に限って再
研削を行いマージン部、逃げ面については敢えて研削を
行なわないようにしておき、その後再被覆を行なうと膜
厚は本発明の如くとなり充分にドリル特性の維持または
向上が認められるのである。勿論、再研削後再被覆前に
面と面が交わってできる稜線部を再研削後あるいは再被
覆後丸めておくことは耐剥離性が大幅に向上しドリルの
性能が著しく改善される。
して使用する場合は本発明の主旨に叶うようにすること
は極めて容易であり、かつその効果も充分に期待でき
る。すなわち、再研削の際、ドリル先端部については逃
げ面、切れ刃ホーニング部、(およびマージン部と切れ
刃の接点近傍部に半径方向及び/又は軸方向に第2の切
れ刃を設けたドリルにおいてはその部分も)に限って再
研削を行いマージン部、逃げ面については敢えて研削を
行なわないようにしておき、その後再被覆を行なうと膜
厚は本発明の如くとなり充分にドリル特性の維持または
向上が認められるのである。勿論、再研削後再被覆前に
面と面が交わってできる稜線部を再研削後あるいは再被
覆後丸めておくことは耐剥離性が大幅に向上しドリルの
性能が著しく改善される。
【0011】更に、本発明は硬質膜を被覆したドリル全
般を対象とするもので、硬質膜の種類によらず効果が期
待できるものである。すなわちTiN、TiCN、Ti
C、TiAlNの膜は勿論、他の周期率表の4a、5
a、6a族の炭化物、窒化物、炭窒化物、ほう化物、酸
化物あるいはそれらの組み合わせ、単層膜、複層膜など
いずれの膜にも効果があるものである。
般を対象とするもので、硬質膜の種類によらず効果が期
待できるものである。すなわちTiN、TiCN、Ti
C、TiAlNの膜は勿論、他の周期率表の4a、5
a、6a族の炭化物、窒化物、炭窒化物、ほう化物、酸
化物あるいはそれらの組み合わせ、単層膜、複層膜など
いずれの膜にも効果があるものである。
【0012】
【実施例】市販の平均粒径0.5ミクロン程度のWC粉
末及び同1ミクロン程度のCo粉末を用いアトライター
でアルコール中6時間混合した混合粉末を用いて、超微
粒子超硬合金を製作し、ねじれ角30度の超硬合金製ツ
イストドリルを製作した。次に、このツイストドリルを
カソード式のアークイオンブレーティングにて装着し、
まずヒータでサブストレートの温度を500度に加熱
し、保持した状態で、サブストレートにバイアス電圧を
印加し、装置内に高純度窒素ガス、メタン系ガスを導入
し、アーク放電を開始し、サブストレート表面にTi
N、TiCN、TiAlNの膜を形成した。その結果を
表1示す。尚、超硬ソリッドドリルの一部の試料には、
稜線部の角を所定の曲率半径で丸みを持たせた。
末及び同1ミクロン程度のCo粉末を用いアトライター
でアルコール中6時間混合した混合粉末を用いて、超微
粒子超硬合金を製作し、ねじれ角30度の超硬合金製ツ
イストドリルを製作した。次に、このツイストドリルを
カソード式のアークイオンブレーティングにて装着し、
まずヒータでサブストレートの温度を500度に加熱
し、保持した状態で、サブストレートにバイアス電圧を
印加し、装置内に高純度窒素ガス、メタン系ガスを導入
し、アーク放電を開始し、サブストレート表面にTi
N、TiCN、TiAlNの膜を形成した。その結果を
表1示す。尚、超硬ソリッドドリルの一部の試料には、
稜線部の角を所定の曲率半径で丸みを持たせた。
【0013】
【表1】
【0014】次に、切削諸元は、被削材としてSCM4
40を用いて、切削速度60m/分、送り速度0.2m
m/回転、穴深さ24mm(刃径の3倍)で行い、切り
粉が長くつながってこれ以上の切削は不適切と判断され
るまでを工具寿命とし、その時の加工穴個数で比較し
た。その結果も表1に併記する。
40を用いて、切削速度60m/分、送り速度0.2m
m/回転、穴深さ24mm(刃径の3倍)で行い、切り
粉が長くつながってこれ以上の切削は不適切と判断され
るまでを工具寿命とし、その時の加工穴個数で比較し
た。その結果も表1に併記する。
【0015】このように掬い面とマージン部の膜厚を厚
くした場合加工穴個数が著しく増加することがわかる。
特に、第2切れ刃を設けたものでは、稜線の曲率半径を
小さめに設定できるため有利である。
くした場合加工穴個数が著しく増加することがわかる。
特に、第2切れ刃を設けたものでは、稜線の曲率半径を
小さめに設定できるため有利である。
【0016】
【発明の効果】本願発明を適用することにより、特定部
位の厚さを厚くすることにより寄り超寿命な工具が得ら
れ、また、再研削再被覆の際に、改めて均一な厚さの表
面被覆ドリルを製作するよりも、膜の除去等の工数が省
ける効果もある。
位の厚さを厚くすることにより寄り超寿命な工具が得ら
れ、また、再研削再被覆の際に、改めて均一な厚さの表
面被覆ドリルを製作するよりも、膜の除去等の工数が省
ける効果もある。
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月16日(1999.9.1
6)
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項4】 請求項2または3記載の表面被覆ドリル
において、該第2切れ刃の長さがドリル径の0.01〜
0.2倍であることを特徴とする表面被覆ドリル。 ─────────────────────────────────────────────────────
において、該第2切れ刃の長さがドリル径の0.01〜
0.2倍であることを特徴とする表面被覆ドリル。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月2日(1999.11.
2)
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、第1の発明
は、一般的な硬質被覆層を被覆したドリルにおいて、硬
質被覆層を被覆したドリルにおいて、ドリル先端部とド
リル先端部の近傍のどちらか一方または両方の被覆層の
厚みが、逃げ面及び逃げ面と掬い面との境界に設けられ
たホーニング部で薄く、掬い面とマージン部で厚いこと
を特徴とする表面被覆ドリルである。更に、第2の発明
では、硬質被覆層を被覆したドリルにおいて、外周刃と
先端刃の接点近傍部に半径方向と軸方向のどちらか一方
または両方に第2の切れ刃を設け、ドリル先端部とドリ
ル先端部の近傍のどちらか一方または両方の被覆層の厚
みが、逃げ面及び逃げ面と掬い面との境界に設けられた
ホーニング部で薄く、掬い面とマージン部で厚いことを
特徴とする表面被覆ドリルである。
は、一般的な硬質被覆層を被覆したドリルにおいて、硬
質被覆層を被覆したドリルにおいて、ドリル先端部とド
リル先端部の近傍のどちらか一方または両方の被覆層の
厚みが、逃げ面及び逃げ面と掬い面との境界に設けられ
たホーニング部で薄く、掬い面とマージン部で厚いこと
を特徴とする表面被覆ドリルである。更に、第2の発明
では、硬質被覆層を被覆したドリルにおいて、外周刃と
先端刃の接点近傍部に半径方向と軸方向のどちらか一方
または両方に第2の切れ刃を設け、ドリル先端部とドリ
ル先端部の近傍のどちらか一方または両方の被覆層の厚
みが、逃げ面及び逃げ面と掬い面との境界に設けられた
ホーニング部で薄く、掬い面とマージン部で厚いことを
特徴とする表面被覆ドリルである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】更に、マージン部と切れ刃の接点近傍部に
半径方向と軸方向のどちらか一方または両方にに第2の
切れ刃を設けたドリルでは、第2の切れ刃の掬い面の部
分の膜厚は薄いほうが好ましいことが分かった。膜の剥
離が生じにくいためである。膜の厚さは薄いほうで0.
5〜7ミクロン、厚いほうで2〜20ミクロンの範囲が
適切である。次に、第2の切れ刃は先端部と外周部の切
れ刃をより長く設けるものであり、該第2切れ刃の長さ
がドリル径の0.01〜0.2倍としたのは、0.01
倍未満では短すぎて耐チッピング性等に対して効果が無
く、また0.2を超えて設けると先端部が段付きのよに
なり、穴開け加工等ではバリ等の問題を生じやすくなる
ため、第2切れ刃の長さはドリル径の0.01〜0.2
倍とした。
半径方向と軸方向のどちらか一方または両方にに第2の
切れ刃を設けたドリルでは、第2の切れ刃の掬い面の部
分の膜厚は薄いほうが好ましいことが分かった。膜の剥
離が生じにくいためである。膜の厚さは薄いほうで0.
5〜7ミクロン、厚いほうで2〜20ミクロンの範囲が
適切である。次に、第2の切れ刃は先端部と外周部の切
れ刃をより長く設けるものであり、該第2切れ刃の長さ
がドリル径の0.01〜0.2倍としたのは、0.01
倍未満では短すぎて耐チッピング性等に対して効果が無
く、また0.2を超えて設けると先端部が段付きのよに
なり、穴開け加工等ではバリ等の問題を生じやすくなる
ため、第2切れ刃の長さはドリル径の0.01〜0.2
倍とした。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】尚、使用済みのドリルを再研摩、再コート
して使用する場合は本発明の主旨に叶うようにすること
は極めて容易であり、かつその効果も充分に期待でき
る。すなわち、再研削の際、ドリル先端部については逃
げ面、切れ刃ホーニング部、(およびマージン部と切れ
刃の接点近傍部に半径方向と軸方向のどちらか一方また
は両方に第2の切れ刃を設けたドリルにおいてはその部
分も)に限って再研削を行いマージン部、逃げ面につい
ては敢えて研削を行なわないようにしておき、その後再
被覆を行なうと膜厚は本発明の如くとなり充分にドリル
特性の維持または向上が認められるのである。勿論、再
研削後再被覆前に面と面が交わってできる稜線部を再研
削後あるいは再被覆後丸めておくことは耐剥離性が大幅
に向上しドリルの性能が著しく改善される。
して使用する場合は本発明の主旨に叶うようにすること
は極めて容易であり、かつその効果も充分に期待でき
る。すなわち、再研削の際、ドリル先端部については逃
げ面、切れ刃ホーニング部、(およびマージン部と切れ
刃の接点近傍部に半径方向と軸方向のどちらか一方また
は両方に第2の切れ刃を設けたドリルにおいてはその部
分も)に限って再研削を行いマージン部、逃げ面につい
ては敢えて研削を行なわないようにしておき、その後再
被覆を行なうと膜厚は本発明の如くとなり充分にドリル
特性の維持または向上が認められるのである。勿論、再
研削後再被覆前に面と面が交わってできる稜線部を再研
削後あるいは再被覆後丸めておくことは耐剥離性が大幅
に向上しドリルの性能が著しく改善される。
Claims (4)
- 【請求項1】 硬質被覆層を被覆したドリルにおいて、
ドリル先端部及び/又はその近傍における被覆層の厚み
が、逃げ面及び逃げ面と掬い面との境界に設けられたホ
ーニング部で薄く、掬い面とマージン部において厚いこ
とを特徴とする表面被覆ドリル。 - 【請求項2】 外周刃と先端刃の接点近傍部に半径方向
及び/又は軸方向に第2の切れ刃を設けたドリルに硬質
被覆層を被覆した被覆ドリルであって、ドリル先端部及
び/又はその近傍における被覆層の厚みが、逃げ面及び
逃げ面と掬い面との境界に設けられたホーニング部で薄
く、掬い面とマージン部において厚いことを特徴とする
表面被覆ドリル。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の表面被覆ドリル
において、ドリル先端部における掬い面と逃げ面でつく
られる稜線部分が0.5〜50ミクロンの曲率半径を持
つことを特徴とする表面被覆ドリル。 - 【請求項4】 請求項1または3記載の表面被覆ドリル
において、該第2切れ刃の長さがドリル径の0.01〜
0.2倍であることを特徴とする表面被覆ドリル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10344405A JP3019298B1 (ja) | 1998-12-03 | 1998-12-03 | 表面被覆ドリル |
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-
1998
- 1998-12-03 JP JP10344405A patent/JP3019298B1/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014213414A (ja) * | 2013-04-25 | 2014-11-17 | ユニオンツール株式会社 | 穴明け工具 |
TWI549766B (zh) * | 2013-04-25 | 2016-09-21 | 佑能工具股份有限公司 | 鑽孔工具 |
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