JPH0811005A - 被覆硬質合金工具 - Google Patents

被覆硬質合金工具

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JPH0811005A
JPH0811005A JP7093762A JP9376295A JPH0811005A JP H0811005 A JPH0811005 A JP H0811005A JP 7093762 A JP7093762 A JP 7093762A JP 9376295 A JP9376295 A JP 9376295A JP H0811005 A JPH0811005 A JP H0811005A
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resistance
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秀樹 森口
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大介 村上
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明彦 池ケ谷
Toshio Nomura
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬質合金母材上に酸化物被膜を含む多層セラ
ミック膜を設けて耐摩耗性を向上させた工具は、被覆膜
の剥離、欠損が原因となって寿命が短くなっているの
で、この問題を無くす。 【構成】 被覆膜を構成する数層のセラミック膜(図は
TiN/TiCN/Al2 3 /TiNの4層)のう
ち、Al2 3 膜を含む上層の膜を切れ刃稜線部の部分
で部分的に又は稜線部全域にわたって除去する。Al2
3 は被削材との耐溶着性が悪く、溶着による膜の剥
離、欠損が生じていたが、酸化物被膜が無くなることで
この問題が解決されて工具寿命が延びる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐摩耗性の要求される
切削工具やその他の耐摩工具として利用される被覆硬質
合金工具、中でも多層セラミック膜の耐剥離性及び耐欠
損性に優れた被覆硬質合金工具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼切削用の工具材質としては、超
硬合金(WC−Co合金にTiやTa、Nbの炭窒化物
を添加した合金)が用いられてきたが、近年は切削の高
速化に伴い、超硬合金、サーメット、或いはアルミナ系
や窒化珪素系のセラミックを母材としてその表面にCV
D法やPVD法で元素周期律表のIVa、Va、VIa族金
属やAl等の炭化物、窒化物、炭窒化物、炭酸化物、ホ
ウ窒化物、酸化物もしくはこれらの固溶体からなる膜を
3〜10μmの厚さに被覆した硬質合金工具の使用割合
が増大している。コーティング工具の開発当初は逃げ面
の耐摩耗性に優れた高硬度のチタン系化合物を被覆した
工具が登場したが、切削条件が高速になるにつれて、す
くい面のクレータ摩耗を抑制するために、チタン系化合
物の被覆の上に耐酸化性に優れたAl2 3 をコーティ
ングし、さらに外層に切削済み(使用済み)コーナの識
別用に金色のTiNを被覆した工具が登場し、現在は、
この膜構造を持った被覆硬質合金が大部分を占め、被覆
膜中のAl2 3 などの酸化物被膜は欠かせないものに
なっている。
【0003】このように、被覆の膜厚を厚くしたり、被
覆の中にAl2 3 膜を含めることによって、工具の耐
摩耗性は確かに向上したが、耐欠損性は逆に低下する傾
向にあった。これは、膜を厚くすることで脆性材料であ
るコーティング膜の厚みそのものが亀裂長さとなった
り、Al2 3 膜をコーティングする事によって被覆膜
の面粗さが低下する事が原因とされる。そこで、耐欠損
性の改善のために、特開昭55−150941や特公平
5−9201では切れ刃稜線部のみ被覆を薄膜化した
り、特開昭62−228305や特開平5−57507
ではAl2 3 膜の面粗さをある規定値以下にする提案
がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の公報に開示され
る技術では耐欠損性に関してはある程度の効果が得られ
るが、耐摩耗性、特に膜の耐剥離性に関しては充分な効
果を上げるに至っておらず、膜の剥離が原因となった損
傷が起こるため、工具寿命は短い。したがって、膜の耐
剥離性を十分に考慮した被覆硬質合金工具の開発が望ま
れていた。
【0005】本発明は、かかる従来の事情に鑑み、耐欠
損性と耐摩耗性、特に耐欠損性と膜の耐剥離性をバラン
スよく向上させ、それにより、金属材料の切削において
優れた性能を示し、しかも長寿命を発揮する被覆硬質合
金工具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明者らは、金属材料の切削においてその切削メ
カニズムについて検討、研究した結果、硬質合金から成
る母材の表面に多層セラミック膜の被覆を有し、その被
覆膜中には酸化物被膜が少なくとも一層含まれている被
覆硬質合金工具において、前記被覆を構成するセラミッ
ク膜のうち、上層側から数えた何層かが被加工材との摩
擦が生じる領域上で部分的に又は摩擦領域の全域にわた
って除去され、その除去層の中に酸化物被膜が少なくと
も一層含まれ、除去部の表面に酸化物以外の膜が露出し
ている構造となすことによって、膜の耐剥離性と耐欠損
性を大幅に、しかもバランス良く向上させることができ
ることを見いだした。
【0007】酸化物被膜は摩擦領域例えば切れ刃稜線部
においてはすべて除去することが最も好ましいが、その
除去形態が局部的である場合、或いは、被覆膜中に酸化
物の被膜が複数層存在する形態において、その数層の酸
化物被膜の中の少なくとも一層が切れ刃稜線部で局部的
に、若しくは稜線部の全域にわたって除去されている場
合にも発明の効果が得られる。
【0008】ここで云う切れ刃稜線部とは、刃先の強化
処理を施した領域であり、例えば図1(b)、図1
(c)のA部である。両図とも1はすくい面、2は逃げ
面を示す。また、図1(b)は丸ホーニングによる強化
処理を図1(c)はチャンファによる強化処理を表わし
ているが、図1(c)の平面の面取りを緩やかな円弧の
面に代えたような強化処理を施した稜線部も考えられ
る。
【0009】酸化物被膜の除去は、切削に関与する切れ
刃長さの10%以上の領域で除去されていると効果があ
るが、その除去率が50%以上、より好ましくは100
%の場合、特に効果が著しい。ここで云う除去率は、走
査電子顕微鏡で適当な角度から工具刃先を観察して酸化
物の存在状態を確認できる写真撮影を行い、その写真上
で切れ刃稜線部に切れ刃に平行な任意の線を引き、その
線上でノーズR部3(図1a参照)を含む切削に関与す
る切れ刃長さの何割の部分に酸化物の消滅が起こってい
るかをパーセンテージで表わした。
【0010】図4は、この定義を図解したものである。
ここでは被覆膜が母材側からTiCN膜/Al2 3
/TiN膜の3層構造である場合を例に挙げている。同
図(a)のαの範囲が切れ刃の切削に関与する長さを表
わしている。同図(b)、(c)はその部分の上層膜除
去処理後のSEM組成像である。同図(d)は(b)図
のX−Y断面図、同図(e)は(c)図のX−Y断面で
ある。この組成像ではTiN、Al2 3 、TiCNが
それぞれ異なった色調に見える。そこで、図4(b)、
(c)にそれぞれ切れ刃と平行な線Cを加え、この線上
でAl2 3 又はTiCNが露出している部分を見る。
図4(b)では、線C上にはAl2 3が全く存在せ
ず、従って、Al2 3 の除去率は100%である。一
方、図4(c)の場合、切れ刃稜線部Aの中にTiN、
Al2 3 、TiCNが点在して露出している。除去処
理の状況によってはこのような状態が生じるので、この
場合には、線C上で下層のTiCNが表面に現われてい
る(つまりAl2 3 が除去されている)長さa1 〜a
8 を加算し、(a1 +a2 +……a8 )/切れ刃長さの
式により除去率を求める。
【0011】被覆層中に含まれる酸化物被膜は、その膜
が数層ある場合には必ずしも全てを除去する必要はな
い。しかし、Al2 3 は酸化物の中でも特に耐焼き付
き性が悪いため、このAl2 3 膜やAl2 3 を主体
とする膜は切れ刃稜線部に全く存在しないようにしてお
くのがよい。Al2 3 を主体とする膜とは、Al2
3 とZrO2 、Al2 3 とTiC、Al2 3 とAl
Nなどの複合膜でAl23 が主となっている膜のこと
である。
【0012】このほか、このようにして上側から何層か
の膜を除去した部分には当然に下層の膜が露出するが、
その露出膜が窒化物や炭窒化物を主体とする膜、中でも
C:Nのモル比が5:5〜7:3の範囲にあるTiCN
膜であると特に好ましい。
【0013】また、前記除去部の表面に露出した非酸化
物の膜中の残留応力が−5〜10kgf/mm2 である
と特に好ましい。さらに、その露出非酸化物膜の面粗さ
Raの平均値が0.05μm以下であることも非常に好
ましい。
【0014】
【作用】金属材料の切削、特に鋼の切削ではすくい面の
最高温度は1000℃以上の高温になることもあり、耐
酸化性に優れた酸化物を被覆することが必要である。こ
のため、Al2 3 を代表とする酸化物系膜のコーティ
ングが市販工具に適用されている。このような工具につ
いてその損傷状況を詳細に観察した結果、摩耗量は非常
に小さいのに、使用済みチップとして処分されている事
例が多いことに気づいた。それらのチップの刃先を走査
電子顕微鏡で観察したところ、切れ刃稜線部において微
細なチッピングが発生し、その部分では超硬母材が露出
していることが判明した。つまり、そのようなチップを
摩耗量が小さいからといって継続して使用すると、超硬
母材が露出しているために溶着が生じたり、急激に摩耗
や欠損が進行したりして、生産ラインでトラブルが発生
することから、そのような小さい摩耗量でも工具は寿命
と判断されていたものと推定される。従って、そのよう
な膜のチッピング現象が抑制できれば工具寿命を延ばせ
ると考え、その膜の損傷メカニズムについて調査した。
その結果、切れ刃稜線部の切削温度はすくい面ほど高温
でないため、温度的に凝着摩耗が発生しやすい環境にな
っている上、すくい面上で発生する摩擦応力は切れ刃稜
線部で最大となるため、切り屑がまず最初に切れ刃稜線
部に凝着した後、摩擦応力が被覆膜を引きはがす剪断応
力となって作用し、被覆膜の微小チッピングが生じると
の結論を得た。従って、切れ刃稜線部で凝着しにくい膜
構造もしくは膜質が見いだせれば、使用済みチップの損
傷部に見られた微小チッピング、つまり膜の剥離を抑え
ることができるのではないかと考えたのである。
【0015】そこで、本発明者らは、凝着摩耗を抑制す
る方法を種々検討して本発明を見いだすに至った。つま
り、凝着の発生には、面粗さで表わされる物理的な凸凹
が関係している。この観点から特開昭62−22830
5や特開平5−57507ではAl2 3 の面粗さを後
処理により向上させ、膜の剥離や強度劣化、溶着を防止
したとしている。しかしながら、凝着や溶着には面粗さ
のほかに、焼き付きのような化学的な現象も関係してい
る。このことに着目し、酸化物セラミックの耐焼き付き
性を、窒化物や炭化物と比較したところ、酸化物が最も
悪かった。Al2 3 のような酸化物の面粗さを向上さ
せて摩擦係数を低下させても耐焼き付け性が悪いため、
従来技術では、膜の耐剥離性は依然として低かった訳で
ある。そこで、本発明者らは、Al2 3 などの酸化物
被膜を摩擦応力が最も大きくなる切れ刃稜線部から局部
的に若しくはすべて除去することを試みた。そして、こ
の構造によれば被削材と被覆膜の焼き付きが減少し、被
覆膜の耐剥離性が大幅に向上してチッピングが防止さ
れ、工具寿命が大巾に延長されることを確認した。
【0016】なお、窒化物や炭窒化物は金属との耐焼き
付き性に優れているので被覆除去部の表面にこれ等の膜
が現われている場合には耐剥離性の改善効果が高い。中
でも、C:Nのモル比が5:5〜7:3の範囲のTiC
N膜は耐焼き付き性だけではなく、膜そのものの耐摩耗
性も特に優れているため、この膜を除去部の表面に露出
させるものは非常に優れた耐剥離性を示し、工具寿命を
著しく延長できる。このような組成比のTiCN膜は通
常のHT(HIGH TEMPERATURE)−CVD法でも作成でき
るが、有機CN化合物を反応ガスとするCVD法の方が
より安定してこの組成比の膜を形成できる。
【0017】なお、C:Nのモル比はESCA(ELECTR
ON SPECTROSCOPY FOR CHEMICAL ANALYSIS )やEPMA
(ELECTRON PROBE MICRO ANALYZER )による分析、もし
くはX線分析でTiCN膜の格子定数を求めることによ
って測定できる。発明者らがX線分析で求めた結果で
は、C:Nのモル比が5:5〜7:3の範囲にあるTi
CN膜の格子定数は4.275〜4.295オングスト
ロームの範囲にあり、このときに、特に優れた耐焼き付
け性、耐摩耗性を示した。この結果は、化学量論組成の
TiCNで考えると、ずれを含むが、TiCN膜が非化
学量論組成たとえば、Ti(CN)0.9 のような組成を
もつことがあるため、このようなずれが生じたものと思
われた。
【0018】このほか、除去部の表面に露出した非酸化
物の膜中の残留応力が−5〜10kgf/mm2 の範囲
にあるのが好ましいとしたのは膜の耐剥離性が更に向上
するからである。これは実験により確認したもので、そ
の残留応力が−5kgf/mm2 より小さいと膜が圧縮
破壊する恐れがあり、また、10kgf/mm2 より大
きい場合には耐剥離性の向上効果が小さかった。
【0019】また、この除去部の表面に露出した非酸化
物膜の面粗さRaの平均値が0.05μm以下の場合、
一部の酸化物被膜が切れ刃稜線部に残存し、Rmaxが
大きくても膜の耐剥離性がより優れていたが、Raが
0.05μmより大きいものは耐剥離性の向上効果が小
さかった。
【0020】次に、逃げ面では、切削温度がすくい面ほ
ど高温にならないため、酸化物の膜は耐摩耗性向上には
寄与せず、むしろ剥離発生時に塊状となって逃げ面を擦
過し、耐摩耗性を低下させるので、耐摩耗性の観点から
は逃げ面側の被覆除去幅をすくい面側のそれよりも大き
くするのがよい。一方、耐欠損性の観点からは逆にすく
い面側の除去幅を逃げ面側よりも大としたり、ノーズR
部での除去幅を切れ刃直線部での除去幅よりも大とする
のがよく、その除去幅は性能面で何を重視するかによっ
て変える。
【0021】なお、本発明における切れ刃稜線部の被覆
薄肉化は、公知のCVD法やPVD法で硬質合金上に被
覆処理を行った後、バレル研磨、ショットブラスト、シ
ョットピーニング、弾性砥石、砥粒を有する樹脂製のブ
ラシ、ローラ仕上げ、バニッシュ仕上げ、化学薬品によ
る処理、超音波振動法、レーザ加工などの方法で達成す
ればよい。
【0022】また、酸化物被膜が切れ刃稜線上で存在し
ているか否かは、工具の切れ刃稜線部をA−SEM(AN
ALYTICAL SCANNING MICROSCOPE)を用いてのWDS(WA
VELENGTH DISPERSIVE SPECTROSCOPY)やEDS(ENERGY
DISPERSIVE SPECTROSCOPY)分析、合金の任意断面の研
磨ラッピング後に光学顕微鏡、SEM、EPMAなどで
エッチング後観察する等の方法で確認できる。
【0023】次に、膜中の残留応力は、X線によりsi
2 φ法により求めることができる。また、膜の面粗さ
Raの平均値は、酸化物被膜が図4(c)のように残存
している場合、接触式面粗さ計では測定が難しいため、
凹凸SEMにより、電子線を用いて面粗さRaを計測し
た。ここで云う面粗さRaの平均値とは、測定視野の水
平方向ライン180本の面粗さRaの平均値である。
【0024】図4(c)のような状態では、残存したA
2 3 膜を含めて面粗さを測定するとその面粗さが非
常に悪く、Rmaxは除去された酸化物の膜厚よりも大
きくなる。本発明では、このような残存酸化物を含めた
面粗さではなく、除去部に露出した非酸化物膜の面粗さ
をある規定値以下(好ましくは0.05μm以下)とす
ることにより膜の耐剥離性が向上することを見い出し
た。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に述べ
る。
【0026】−実験例1− 型番CNMG433の形状の表1に示すイ〜ヘの各種硬
質合金と表2に示すHT(HIGH TEMPERATURE)−CVD
法で作成した各種硬質被覆膜の組み合わせからなる表3
に示すサンプルNo1〜13の被覆硬質合金工具(チッ
プ)を準備した。そして、サンプルNo1のチップを振
動バレル機を用いて切れ刃稜線部の被覆膜の除去処理を
行い、その処理時間を変化させることで、表4に示す切
れ刃稜線部での酸化物膜の除去割合の異なった比較品1
と本発明品1〜6の工具を得た。なお、Al2 3 が除
去された後の切れ刃稜線部にはTiCNが露出している
ことがA−SEMによる観察により確認できた。図2
は、本発明品の刃先部断面の一例であり、5は母材を、
4は多層セラミックの被覆膜を示している。切れ刃稜線
部での酸化物膜の除去割合はA−SEMを用いて測定し
た。次に、ここで得た比較品1、本発明品1〜6の工具
を用いて図3に示すSCM415製被削材(外周に4つ
の溝があり断続切削になる丸棒材)を下記条件で切削
し、各工具の寿命を比較した。
【0027】 切削条件 切削速度 :200m/min 送り :0.3mm/rev 切込み :1.5mm 切削形態 :湿式 使用ホルダ:PCLNR2525−43 なお、寿命の判定はSEMの反射電子像観察にて行い、
母材が露出した時点を寿命時間とした。その結果、表4
に示したように、処理を何も行わなかった比較品1に比
べて、発明品1〜6は優れた耐剥離性を示し、特に50
%以上の酸化物が除去された4〜6、中でも酸化物を切
れ刃稜線部から100%除去した6の工具は比較品1に
対して、6倍もの耐剥離性を示した。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】−実験例2ー 表3のサンプルNo1と6のチップの切れ刃稜線部から
100%酸化物を除去した発明品6、7を切れ刃稜線部
での膜構造および膜厚、刃先処理量がほぼ同じになるよ
うにダイヤブラシを用いて作成し、実験例1と同じ切削
試験に供した。その結果、表5に示したように、処理後
の耐剥離性は、両者ともに同じ性能を示したが、未処理
品の耐剥離性は、比較品1の方が比較品2よりも悪く、
処理による耐剥離性の向上効果はAl2 3 を除去した
発明品6の方がZrO2 を除去した発明品7よりも大き
く、Al2 3 を除去した効果はZrO2 を除去した効
果よりも大きいことがわかる。
【0033】
【表5】
【0034】−実験例3− 表3のサンプルNo5のチップの切れ刃稜線部から、A
2 3 を除去した発明品8とAl2 3 およびZrO
2 両方の酸化物を除去した発明品9をガラスビーズによ
るショットブラストにより作成し、実験例1と同じ切削
試験にサンプルNo5の未処理チップである比較品3と
ともに供した。その結果、表6に示したように、処理後
の耐剥離性は、切れ刃稜線部ですべての酸化物被膜を除
去した発明品9の方がAl2 3 のみを除去し、ZrO
2 が切れ刃稜線部に残っている発明品8よりも優れた性
能を示した。
【0035】また、発明品6と9の比較より、上層の膜
が消失した切れ刃稜線部上において、窒化物もしくは炭
窒化物を主体とする膜のみが存在する発明品6は、除去
処理後の切れ刃稜線部上に炭化物を主体とする膜のみが
存在する発明品9よりも耐剥離性に優れていた。
【0036】
【表6】
【0037】−実験例4− 表3のサンプルNo2〜4およびNo7、8のチップの
切れ刃稜線部から酸化物を除去するため、弾性砥石をチ
ップすくい面上方から押しつけるようにして使用し、切
れ刃稜線部からすべての酸化物膜を除去して発明品10
〜14を得た。それらのチップを用いて、SKD62製
金型を下記の条件で切削した。
【0038】 切削条件 切削速度 :100m/min 送り :0.2mm/rev 切込み :2mm 切削形態及び使用ホルダは実験例1に同じ。
【0039】寿命基準は母材が露出するまでの切削時間
とした。その結果を表7に示す。発明品10と11では
ともに切れ刃稜線部に酸化物が存在しない構造となって
いる上に、切れ刃稜線部での膜厚がほぼ同じとなってい
るにもかかわらず、発明品11の方が優れた耐剥離性を
示した。この結果は、発明品10には切れ刃稜線部に炭
化物、窒化物、炭窒化物の膜が存在しているのに対し、
発明品11では炭窒化物のみが存在しているため、特に
優れた耐剥離性を示した。また、表7より、ISO K
20超硬合金、サーメット母材においても、本発明品は
未処理品に対して、優れた耐剥離性を示すことがわか
る。
【0040】
【表7】
【0041】−実験例5− 表3のサンプルNo9〜11のチップの切れ刃稜線部か
ら酸化物を除去するため、遠心バレルを用いて、切れ刃
稜線部からすべての酸化物膜を除去した発明品15〜1
7を作成した。それらのチップを用いて、ダクタイル鋳
鉄FCD30を下記の条件で切削した。
【0042】 切削条件 切削速度 :300m/min 送り :0.4mm/rev 切込み :2mm 切削形態 :乾式 使用ホルダ寿命基準は他の実験例と同じ。
【0043】その結果を表8に示す。同表より、各種の
セラミック母材についても、本発明品は未処理品に比し
て、優れた耐剥離性を示すことがわかる。
【0044】
【表8】
【0045】−実験例6− 表3のサンプル1と同じ母材および同じ膜構造で、有機
CN化合物を反応ガスとするCVD法でTiCN膜を作
成した点のみがサンプル1と異なるサンプルNo12の
チップを作成した。サンプル1と12のTiCN膜の
C:Nモル比をESCAで測定したところ、サンプル1
のC:N比は8:2、サンプル12は6:4であった。
実験例1と同じ方法で切れ刃稜線部におけるAl2 3
の除去率の異なった発明品18〜20を作成し、実験例
1と同じ切削テストを行った。なお、Al2 3 が除去
された後の切れ刃稜線部には局部的もしくはすべての部
分にTiCNが露出していることがA−SEMによる観
察により確認できた。その結果を表9に示す。比較品
1、サンプル12のチップを未処理のまま使用した比較
品4、発明品1〜6及び18〜20を比較したところ、
上層膜の除去により切れ刃稜線部上の一部もしくはすべ
ての部分に、C:Nのモル比が5:5〜7:3の範囲に
あるTiCN膜が露出しているチップは、特に優れた耐
剥離性を有していることがわかった。
【0046】
【表9】
【0047】−実験例7− 実験例1で作成した試料No1(比較品1)、発明品1
〜6を用いて、図3に示すSCM435の4溝のついた
丸棒材を下記の条件で切削した。
【0048】 切削条件 切削速度 :100m/min 送り :0.4mm/rev 切込み :2mm 切削形態 :乾式 使用ホルダは他の実験例と同じ。
【0049】寿命判定基準は欠損の発生とし、チップの
4コーナの平均寿命を切削可能時間とした。その結果を
表10に示す。これより、本発明品は被覆未処理の比較
品と違って、優れた耐欠損性を有していることがわか
る。
【0050】
【表10】
【0051】−実施例8− 表3のサンプルNo13のチップの切れ刃稜線部から、
外層のAl2 3 を除去した発明品21を振動バレル機
を用いて作成し、実験例1と同じ切削試験に供した。そ
の結果、表11に示したように、発明品21は外層のA
2 3 を除去しただけであるにもかかわらず比較品5
に比べて優れた耐剥離性を示した。
【0052】
【表11】
【0053】−実験例9− 実験例1で作成した表3のサンプルNo2のチップの切
れ刃稜線部から、酸化物膜を100%除去したチップ
(発明品22〜25)を準備した、発明品22は除去を
ブラスト処理で行ったもの、発明品23はその除去を遠
心バレル処理で、発明品24は振動バレル処理で、発明
品24は回転バレル処理で各々行ったものである。
【0054】この発明品22〜25の各チップについ
て、切れ刃稜線部での露出非酸化物膜中の残留応力をX
線(Cr−Kα)を用いてTiC(422)面にてsi
2 φ法により測定したところ、表12に示す結果が得
られた。
【0055】また、これ等の試料で実験例1と同じ切削
試験を行ったところ、表12から判るように、膜中の残
留応力が−5〜10kgf/mm2 の範囲にある発明品
23、24の方が範囲外の発明品22、25よりも耐久
性に関して優れた性能を示した。
【0056】
【表12】
【0057】−実験例10− 実験例1で用いた表3のサンプルNo1のチップを、平
均粒径が約200μmの鋼球ブラスト処理により切れ刃
稜線部から約50%の率でAl2 3 を除去した発明品
26と、同じサンプルを回転バレルを用い、処理時間を
変化させてバニッシングコンパウンドで研磨した発明品
27、28、29を作成した。そして、これ等のチップ
の切れ刃稜線部に露出したTiCN膜の面粗さRaの平
均値をエリオニクス(株)製のERA4000にて50
00倍に拡大して測定した。その結果を表13に示す。
【0058】また、これ等の試料を実験例1と同じ切削
試験に供し、膜の耐剥離性(切削可能時間)について調
べた結果も併せて表13に示す。これから判るように除
去処理で露出した膜の面粗さRaの平均値が0.05μ
m以下の発明品27、28、29の方が0.05μm以
上の平均粗さの発明品26よりも耐久性に関して優れた
性能を示している。
【0059】
【表13】
【0060】以上、いくつかの実験例を挙げて、本発明
の効果を説明したが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。
【0061】例えば、フライス切削用工具、ドリルやエ
ンドミルのような転削工具は勿論、パンチやダイス、ス
リッタのような切削用途以外の耐摩工具などでもその効
果は大きい。即ち、パンチ、スリッタは切削工具の切れ
刃稜線部に相当するエッジを有しており、一方、ダイス
はそのようなエッジは無いが、被加工材が擦過する面を
広く有しているので、耐溶着性の悪い酸化膜を除去する
本発明によれば、この種の工具においても優れた効果が
期待できる。
【0062】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の被覆硬質合
金工具は、耐摩耗性向上のための多層セラミック膜中に
含まれる酸化物被膜、中でもAl2 3 を被加工材との
摩擦が起こる部分で除去してその膜が露出表面に現われ
ない構成とし、溶着に端を発する被膜の剥離、刃先等の
チッピングを減少させたので、工具の寿命が大きく延
び、加工面粗度も良くなるなど、産業上多大の効果を期
待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a):切削工具(チップ)の一部を示す斜視
図 (b):(a)図のX−Y断面を拡大して示す図 (c):(a)図のX−Y断面の他の例を拡大して示す
【図2】実施例のチップの断面の一例を拡大して示す図
【図3】切削試験に用いた被削材の断面形状を表す図
【図4】酸化物被膜の除去率についての解説図
【符号の説明】
1 すくい面 2 逃げ面 3 ノーズR部 4 多層セラミック被覆膜 5 母材 A 切れ刃稜線部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 俊雄 伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友電気工 業株式会社伊丹製作所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質合金から成る母材の表面に多層セラ
    ミック膜の被覆を有し、その被覆中には酸化物被膜が少
    なくとも一層含まれている被覆硬質合金工具において、
    前記被覆を構成するセラミック膜のうち、上層側から数
    えた何層かが被加工材との摩擦が生じる領域上で部分的
    に又は摩擦領域の全域にわたって除去され、その除去層
    の中に酸化物被膜が少なくとも一層含まれ、除去部の表
    面に酸化物以外の膜が露出していることを特徴とする被
    覆硬質合金工具。
  2. 【請求項2】 除去層中に含まれる酸化物被膜がAl2
    3 、又はAl2 3 を主体とする被膜である請求項1
    記載の被覆硬質合金工具。
  3. 【請求項3】 前記被覆膜中に含まれる酸化物被膜の全
    てが指定域で除去されている請求項1又は2記載の被覆
    硬質合金工具。
  4. 【請求項4】 前記除去部の表面に露出した膜が、窒化
    物又は炭窒化物を主体とする膜である請求項1、2又は
    3記載の被覆硬質合金工具。
  5. 【請求項5】 前記除去部の表面に露出した膜が、C:
    Nのモル比を5:5〜7:3の範囲にしたTiCN膜で
    ある請求項1、2、3又は4記載の被覆硬質合金工具。
  6. 【請求項6】 前記除去部の表面に露出した非酸化物の
    膜中の残留応力が−5〜10kgf/mm2 である請求
    項1、2、3、4又は5記載の被覆硬質合金工具。
  7. 【請求項7】 前記除去部の表面に露出した非酸化物膜
    の面粗さRaの平均値が0.05μm以下である請求項
    1、2、3、4、5又は6記載の被覆硬質合金工具。
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