JP2000167450A - 塗装用ロボット - Google Patents

塗装用ロボット

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JP2000167450A
JP2000167450A JP10340581A JP34058198A JP2000167450A JP 2000167450 A JP2000167450 A JP 2000167450A JP 10340581 A JP10340581 A JP 10340581A JP 34058198 A JP34058198 A JP 34058198A JP 2000167450 A JP2000167450 A JP 2000167450A
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JP
Japan
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coating material
coating
paint
tube
painting
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JP10340581A
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English (en)
Inventor
Shuichi Murata
修一 村田
Yuji Fujinuma
勇二 藤沼
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は塗料を給送する塗料管路を保護する
ことを課題とする。 【解決手段】 塗装用ロボットの手首部17の内部に
は、複合チューブ46を塗装ガン18へ導く挿通路6
3,74,83が形成されている。複合チューブ46
は、塗料供給ポンプ25から送液された塗料が通過する
塗料チューブ47と、塗料チューブ47の外周を囲むよ
うに複数のエアチューブ48(481 〜48n )が配設
されている。そのため、塗装ガン18が塗装動作すると
き、手首部17の内部に挿通された複合チューブ46
は、手首部17が駆動されると共に捩じれたり、周囲の
壁部に接触するが、塗料チューブ47の外周を囲むエア
チューブ48(481 〜48n )がクッションとなって
塗料チューブ47自体の損傷が防止される。よって、塗
料チューブ47から塗料が流出することがなく、手首部
17の内部が塗料チューブ47から流出した塗料によっ
て汚されることが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塗装ガンに接続され
た塗料管路と気体管路とを有する塗装用ロボットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば塗装用ロボットによりワーク表面
を塗装する塗装工程では、ワークがコンベヤにより搬送
されると、塗装用ロボットが予めティーチングされた塗
装プログラムにしたがって所定の塗装作業を行う。即
ち、塗装用ロボットは、ワークが作業エリアに到着する
と、自動的に塗装作業を開始し、ワークが作業エリアを
通過するまでに所定の塗装作業を終了させる。そして、
所定の塗装作業が終了すると、塗装用ロボットは、アー
ムを旋回させて塗装開始位置に戻す。
【0003】このように塗装用ロボットを使用して自動
的に塗装作業を行う塗装システムでは、ワークによって
塗料の色が指定されており、ワークの塗装色が切り替わ
る場合、ワークの搬送に連動して所謂色替えを行ってい
る。また、塗装用ロボットにおいては、アームの先端に
装着された塗装ガンへアームに沿って形成された塗料供
給系路を介して1種類の塗料を選択的に供給するよう構
成された塗装制御装置が搭載されており、塗装制御装置
の塗料供給系路には色替バルブユニットが設けられてい
る。尚、色替バルブユニットは、塗装用ロボットのアー
ム上に搭載される構成のものと、アーム以外の場所(例
えば基台あるいはロボット近傍の位置など)に設置され
るものがある。
【0004】この色替バルブユニットには、夫々色の異
なる複数の塗料が各塗料供給源から延在された複数の塗
料チューブが接続される複数のバルブがマニホールドに
並列接続されている。そして、色替バルブユニットのマ
ニホールドの吐出側から引き出された塗料チューブ、エ
アチューブ、シンナチューブは、手首部の動作を邪魔し
ないように配設されて塗装ガンに接続される。
【0005】このように塗装ガンと色替バルブユニット
との間を連通する塗料チューブからなる塗料供給系路に
は、色替バルブユニットから供給された塗料を加圧して
塗装ガンへ吐出するポンプや流量計等の機器が設けられ
ている。上記のように色替バルブユニットが設けられた
塗装用ロボットでは、複数の塗料チューブ及びエアチュ
ーブ、シンナチューブ等が束ねた状態で配設されてい
る。また、塗装ガンが装着される手首部では、塗装ガン
を3軸方向に回動させるため、各チューブが絡み易い。
そのため、手首部の軸心内部の空間内に各チューブを挿
通して塗装動作により各チューブが絡むことを防止して
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に塗装ガンが装着された塗装用ロボットにおいては、塗
装ガンを3軸方向に駆動させながら塗装を行なうと、手
首部の内部で各チューブが捩じれたり、擦れたりしてチ
ューブが損傷するおそれがあった。また、塗装ロボット
では、色替えや洗浄などのため複数本のチューブが手首
部の内部に挿通されているため、塗装動作によりチュー
ブ同士が絡まることや、塗料チューブが押されてつぶれ
たりすることがある。その場合には、塗料の流量や吐出
圧あるいは、エア圧を一定に保つことができなくなるた
め、塗装品質が低下するといった問題がある。
【0007】さらに、手首部の内部において、塗料チュ
ーブ又はシンナチューブ等の液体を供給するチューブが
破損した場合には、手首部の内部に塗料やシンナ等の液
体が流出してしまい、手首部の内部に設けられた駆動軸
やギヤ等の伝達機構に付着して手首部の分解作業及び洗
浄作業が必要となる。そこで、本発明は上記課題を解決
した塗装用ロボットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1
記載の発明は、アーム先端に装着された塗装ガンに接続
される塗料管路と前記塗装ガンに接続され前記塗装ガン
で消費される気体を供給する気体管路とが前記アームに
沿って装架される塗装用ロボットにおいて、前記塗料管
路の長手方向に沿って前記塗料管路の外周を囲むように
前記気体管路を配置したことを特徴とするものである。
【0009】従って、請求項1記載の発明によれば、塗
料管路の長手方向に沿って前記塗料管路の外周を囲むよ
うに前記気体管路を配置したため、塗装用ロボットの内
部で塗料管路が損傷することを防止でき、手首部等の内
部に塗料が流出することを防止できる。また、複数のチ
ューブが絡んでも複数の気体管路の一部が押圧されるだ
けであり、塗料の流量や吐出圧あるいは、エア圧への影
響が小さい。
【0010】また、上記請求項2記載の発明は、前記請
求項1記載の塗装用ロボットであって、前記気体管路に
気体圧力を検出する圧力検出手段を設けたことを特徴と
するものである。従って、上記請求項2記載の発明によ
れば、気体管路に気体圧力を検出する圧力検出手段を設
けたため、気体管路の圧力変化から気体管路の損傷の有
無を検出することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の実施の
形態について説明する。図1は本発明になる塗装用ロボ
ットの一実施例の構成を示す側面図である。図1に示さ
れるように、塗装用ロボット11は、塗装作業を行う塗
装エリア内に設置されており、ワークが搬送されると、
予めティーチングされた塗装動作を行うプレイバック形
の多関節ロボットである。
【0012】塗装用ロボット11は、大略、基台13
と、基台13上でA軸回りに旋回する旋回ベース14
と、旋回ベース14上で起立しB軸回りに揺動する第1
アーム15と、第1アーム15の上端から水平方向に延
在しC軸回りに揺動する第2アーム16と、第2アーム
16の先端に設けられD,E,F軸回りに回動する手首
部17とよりなる。
【0013】手首部17の先端には、塗装ガン18が取
り付けられている。塗装ガン18は、第1アーム15及
び第2アーム16の揺動により所定の塗装高さ位置に移
動し、手首部17の動作により塗料噴射方向が変更され
る。上記のように構成された塗装用ロボット11は、各
可動部がモータ(図示せず)により駆動されて塗装ガン
18の位置や塗装方向を調整するようになっており、各
モータは制御装置としてのロボットコントローラ20か
らの制御信号により旋回ベース14、第1アーム15、
第2アーム16、手首部17を駆動するように制御され
る。また、塗装用ロボット11の各関節部分には、各可
動部の角度を検出するためのエンコーダ(図示せず)が
組み込まれており、各可動部の回動位置検出信号がロボ
ットコントローラ20にフィードバックされる。
【0014】第2アーム16の上面には、塗料供給源
(図示せず)から供給される塗料を塗装ガン18に供給
する塗料供給系路21を有する塗装制御装置10が設け
られている。また、第2アーム16の上面には、塗料供
給系路21と平行に配設されたエアチューブ22も配設
されている。塗料供給系路21には、上流側から順に色
替バルブユニット23と、塗装ガン18へ供給される塗
料の流量制御を行う塗料供給ポンプ25と、塗料供給ポ
ンプ25から送液された塗料の流量を計測する流量計2
6とが配設されている。
【0015】色替バルブユニット23には、各色の塗料
チューブ27(271 〜27n )、洗浄用のシンナチュ
ーブ28、エアチューブ29が接続されている。また、
流量計26は、圧力損失が小さく、且つ色替時の洗浄時
間が短いコリオリ式質量流量計からなる。尚、コリオリ
式質量流量計は、周知であるので、ここではその説明を
省略する。
【0016】図2は手首部17の内部構成を示す縦断面
図である。また、図3は手首部17の内部に挿通される
複合チューブの横断面図である。図2に示されるよう
に、第2アーム16の内部には、手首部17を駆動する
駆動軸33〜35が装架されており、第2アーム16の
先端部には、駆動軸33〜35を軸承する軸受40(4
0a〜40c)が保持されている。この軸受40a〜4
0cより手首部7側に延在する駆動軸33〜35の端部
には、ギヤ36〜38が支持される。
【0017】また、第2アーム16の先端部に取り付け
られた支持ケース41の内側には、軸受51を介して円
筒軸52がD軸回りに回転可能に支持されている。そし
て、円筒軸52の一端に設けられたギヤ53は、上記駆
動軸33のギヤ36と噛合している。また、円筒軸52
の他端には、フランジ54が設けられている。さらに、
円筒軸52の内側には、軸受55a,55bが嵌合され
ており、軸受55a,55bの内周側には、円筒軸56
がD軸回りに回転可能に支持されている。そして、円筒
軸56の一端には、ギヤ57が取り付けられており、ギ
ヤ57には駆動軸34のギヤ37が噛合している。
【0018】また、円筒軸56の他端には、ベベルギヤ
58が取り付けられている。そして、円筒軸56の内周
には、軸受59a,59bが嵌合されており、軸受59
a,59bの内周には、円筒軸60がD軸回りに回転可
能に支持されている。円筒軸60の一端には、ギヤ61
が取り付けられており、ギヤ61には駆動軸35のギヤ
38が噛合している。また、円筒軸67の他端には、ベ
ベルギヤ62が取り付けられている。
【0019】そして、円筒軸60の内側に形成された挿
通路63には、複合チューブ46が挿通される。すなわ
ち、挿通路63は、複合チューブ46を塗装ガン18へ
導くためのガイド通路を形成している。この複合チュー
ブ46は、図3に示されるように、塗料供給ポンプ25
から送液された塗料が通過する塗料チューブ(液体管
路)47と、塗料チューブ47の外周を囲むように複数
のエアチューブ(気体管路)48(481 〜48n )が
配設されている。この複数のエアチューブ48(481
〜48n )は、塗料チューブ47の長手方向と平行とな
るように配設された状態で複数の結束ベルト49により
所定間隔毎に塗料チューブ47と一体的に結束されてい
る。
【0020】また、複数のエアチューブ48(481
48n )は、圧縮空気を塗装ガン18へ供給すると共
に、中心部分に位置する塗料チューブ47を保護するよ
うに配設されている。そのため、塗装ガン18が塗装動
作するとき、手首部17の内部に挿通された複合チュー
ブ46は、手首部17が駆動されると共に捩じれたり、
周囲の壁部に接触するが、塗料チューブ47の外周を囲
むエアチューブ48(481 〜48n )がクッション
(緩衝材)となって塗料チューブ47自体の損傷が防止
される。
【0021】よって、塗料チューブ47から塗料が流出
することがなく、手首部17の内部が塗料チューブ47
から流出した塗料によって汚されることが防止される。
また、エアチューブ48(481 〜48n )のいずれか
が損傷しても空気が流出するだけであり、手首部17の
内部が汚されることもない。また、エアチューブ48
は、複数本配設されているので、そのうちの1本が損傷
しても塗装ガン18へ供給される圧縮空気が不足してし
まう心配がない。
【0022】また、図2において、上記円筒軸52のフ
ランジ54には、手首部17のケース64が設けられて
いる。このケース64は、内側の軸受65を介して円筒
軸66をE軸回りに回動可能に支持している。円筒軸6
6の一端には、上記ベベルギヤ58と噛合するベベルギ
ヤ67が取り付けられている。また、円筒軸66の他端
には、フランジ68が取り付けられている。
【0023】さらに、円筒軸66は、内周に軸受69
a,69bが嵌合され、軸受69a,69bを介して内
周の円筒軸70をE軸回りに回動可能に支持している。
また、円筒軸70は、一端に上記ベベルギヤ62と噛合
するベベルギヤ7lが取り付けられている。さらに、円
筒軸70は、他端にはベベルギヤ72が取り付けられて
いる。そして、円筒軸70の内側に形成された挿通路7
4は、上記中空部材63の挿通路53と所定角度に傾斜
した状態で対向しており、内部には、挿通路63から引
き出された上記複合チューブ46が挿通される。すなわ
ち、挿通路74は、上記中空部材63と共に、複合チュ
ーブ46を塗装ガン18へ導くためのガイド通路を形成
している。
【0024】また、円筒軸66のフランジ68には、手
首部17のケース77が取り付けられている。このケ―
ス77は、内周に軸受78が嵌合されており、軸受78
の内周に嵌合する円筒軸79をF軸回りに回動可能に支
持している。さらに、円筒軸79の一端には、上記ベベ
ルギヤ72に噛合するベベルギヤ80が取り付けられて
いる。また、円筒軸79の他端には、塗装ガン18が取
り付けられている。
【0025】円筒軸79の内側に形成された挿通路83
の内部には、挿通路74から引き出された複合チューブ
46が挿通される。すなわち、挿通路83は、上記挿通
路63,74と共に、複合チューブ46を塗装ガン18
へ導くためのガイド通路を形成している。図4は塗装制
御装置10の構成を示す系統図である。
【0026】図4に示されるように、塗装制御装置10
は、上記塗料供給系路21、塗装ガン18、色替バルブ
ユニット23、塗料供給ポンプ25、流量計26から構
成されている。ロボットコントローラ20は、ホストコ
ンピュータ(図示せず)からの指令に基づいて塗装用ロ
ボット11及び塗装ガン18、色替バルブユニット2
3、塗料供給ポンプ25を駆動制御すると共に、塗装用
ロボット11の旋回ベース14、第1アーム15、第2
アーム16、手首部17を駆動するサーボモータ841
〜846 を駆動制御する。
【0027】色替バルブユニット23は、塗料供給源
(図示せず)から供給される複数種の塗料のうち指定さ
れた一の塗料を選択的に塗装ガン18へ供給するように
動作するものであり、複数のエアオペレーションバルブ
を有する。従って、色替バルブユニット23で選択され
た塗料は、塗料供給ポンプ25により加圧されて塗料チ
ューブ47に送液され、流量計26で流量を計測された
後、複合チューブ46を介して塗装ガン18へ供給され
る。
【0028】一方、空気源(コンプレッサ)85で生成
された圧縮空気は、レギュレータ86で所定の圧力に調
整された後、エアチューブ22及び複合チューブ46の
エアチューブ48(481 〜48n )を介して塗装ガン
18に供給される。エアチューブ22の途中には、圧力
計87が設けられている。この圧力計87は、エアチュ
ーブ22の空気圧力を検出しており、その圧力検出信号
をロボットコントローラ20へ出力する。そして、ロボ
ットコントローラ20は、圧力計87から入力される圧
力検出信号の信号レベルを監視しており、検出圧力が所
定圧力以下に低下したかどうかを判別している。
【0029】例えば、エアチューブ48(481 〜48
n )の一部が損傷して空気漏れが生じた場合、圧力計8
7の圧力検出信号の変化から空気漏れを判別することが
できる。このように、ロボットコントローラ20は、圧
力計87によりエアチューブ22の空気圧力が所定圧以
下に低下したと判断したとき、警報装置(例えばパトラ
イト、ブザーなど)88より警報を発生させる。
【0030】図5はロボットコントローラ20及び各機
器との構成を示すブロックである。図5に示されるよう
に、ロボットコントローラ20は、CPU91を有し、
CPU91には、ROM92と、RAM93と、ロボッ
ト駆動用のサーボモータ841 〜846 を駆動するサー
ボコントローラ95と、塗料供給ポンプ25のポンプモ
ータ96を駆動するモータコントローラ97と、流量計
26及び圧力計87からの信号をA/D変換するA/D
変換器98と、警報装置88へ警報信号を出力するi/
oモジュール99とが接続されている。
【0031】ROM92には、後述するようにCPU9
1が実行する制御プログラムが記憶されている。よっ
て、CPU91は、この制御プログラムに基づいて塗装
制御処理及び色替処理、洗浄処理等を実行する。図6は
ロボットコントローラ20が実行する圧力チェック処理
を説明するためのフローチャートである。
【0032】図6において、ロボットコントローラ20
は、ステップS11(以下「ステップ」を省略する)
で、塗装用ロボット11が起動されると、S12に進
み、予め設定された一定時間が経過するまで待機する。
この待機時間は、レギュレータ86によりエアの圧力が
規定値まで上昇して安定するまでにかかる時間である。
S12で一定時間が経過すると、S13に進み、圧力計
87からの圧力検出信号を読み込む。そして、S14で
は、圧力計87により測定されたエアチューブ22の空
気圧力が閾値以下かどうかをチェックする。
【0033】S14において、圧力計87により測定さ
れた圧力値が閾値以下でないときときは、正常であるの
で、S15で一定時間待機する。すなわち、一定時間毎
に圧力の測定を行うため数ミリ秒の待機時間を経過させ
る(本来はタイマー割り込みを用いるべきであるが、フ
ローチャートを簡単にするためにこの方法で記述し
た)。その後、上記S13に戻り、圧力測定を再度行な
う。
【0034】しかし、上記S14において、圧力計87
により測定された圧力値が閾値以下であるときは、空気
漏れが生じているものと判断する。すなわち、S14か
らS16に移行して圧力異常処理を実行する。尚、圧力
異常処理の詳細については、後述する。これで、今回の
圧力チェック処理を終了する。図7はロボットコントロ
ーラ20が実行する圧力異常処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【0035】図7において、ロボットコントローラ20
は、上記S16の圧力異常処理に移行すると、まずS2
1でパトライト又はブザーなどからなる警報装置88に
よってオペレータに異常を通知する。次のS22では、
塗装用ロボット11の動作状態が塗装中であるかどうか
をチェックする。このS22において、塗装用ロボット
11が塗装中であるときはS23に進み、一定時間待機
する。そして、一定時間毎に塗装用ロボット11の塗装
作業が終了したかどうかを確認する。
【0036】また、S22において、塗装用ロボット1
1の塗装作業が終了したときはS24に進み、塗装用ロ
ボット11の第1アーム15及び第2アーム16を所定
の待機位置に退避させる。これで、今回の圧力異常処理
を終了する。このように、エアチューブ48(481
48n )の一部で空気漏れが生じて圧力計87により測
定された圧力値が閾値以下であるときは、塗装作業が終
了した時点で塗装用ロボット11の第1アーム15及び
第2アーム16が所定の待機位置に移動するため、エア
チューブ48(481 〜48n )の点検、修理を安全に
行なうことができる。しかも、複数本あるエアチューブ
48(481 〜48n)の一部が損傷しただけであるの
で、塗装ガン18へ供給される空気圧が不足することは
なく、塗装用ロボット11の塗装作業を直ちに中断させ
る必要がないので、一のワークに対する一連の塗装作業
が終了した時点で破損したエアチューブ48の修理ある
いは交換を行なえる。
【0037】尚、上記実施の形態において、気体管路に
空気以外の気体(例えば窒素ガス等)を供給することも
可能である。
【0038】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、塗料管路の長手方向に沿って前記塗料管路の外周を
囲むように前記気体管路を配置したため、塗装用ロボッ
トの内部で塗料管路が損傷することを防止でき、手首部
等の内部に塗料が流出することを防止でき、管路破損に
よる被害を最小に抑えられる。また、複数の管路が絡ん
でも複数の気体管路のうち一部が押圧されるだけであ
り、塗料の流量や吐出圧への影響が小さい。さらに、気
体管路が複数本に別れているので、例え数本が押圧され
て潰れても気体供給の低下が小さく、塗装品質の低下を
最小限に抑えることができる。
【0039】また、上記請求項2記載の発明によれば、
気体管路に気体圧力を検出する圧力検出手段を設けたた
め、気体管路の圧力変化から気体管路の損傷の有無を検
出することができる。そのため、気体管路の破損を即時
に検知するので塗装不良率を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる塗装用ロボットの一実施例の構成
を示す側面図である。
【図2】手首部17の内部構成を示す縦断面図である。
【図3】手首部17の内部に挿通される複合チューブの
横断面図である。
【図4】塗装制御装置10の構成を示す系統図である。
【図5】ロボットコントローラ20及び各機器との構成
を示すブロックである。
【図6】ロボットコントローラ20が実行する圧力チェ
ック処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】ロボットコントローラ20が実行する圧力異常
処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10 塗装制御装置 11 塗装用ロボット 13 基台 14 旋回ベース 15 第1アーム 16 第2アーム 17 手首部 18 塗装ガン 20 ロボットコントローラ 21 塗料供給系路 23 色替バルブユニット 25 塗料供給ポンプ 26 流量計 46 複合チューブ 47 塗料チューブ 48(481 〜48n ) エアチューブ 49 結束ベルト 63,74,83 挿通路 87 圧力計 88 警報装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーム先端に装着された塗装ガンに接続
    される塗料管路と前記塗装ガンに接続され前記塗装ガン
    で消費される気体を供給する気体管路とが前記アームに
    沿って装架される塗装用ロボットにおいて、 前記塗料管路の長手方向に沿って前記塗料管路の外周を
    囲むように前記気体管路を配置したことを特徴とする塗
    装用ロボット。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の塗装用ロボットであ
    って、 前記気体管路に気体圧力を検出する圧力検出手段を設け
    たことを特徴とする塗装用ロボット。
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Cited By (3)

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