JP2000166996A - 巡回歯科診療用の可搬椅子 - Google Patents

巡回歯科診療用の可搬椅子

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JP2000166996A
JP2000166996A JP10346388A JP34638898A JP2000166996A JP 2000166996 A JP2000166996 A JP 2000166996A JP 10346388 A JP10346388 A JP 10346388A JP 34638898 A JP34638898 A JP 34638898A JP 2000166996 A JP2000166996 A JP 2000166996A
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一郎 横田
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 軽量で、折り畳み自在であり、コンパ
クトで、しかも、着脱可能な座部の高さを、楽にかつ滑
らかに調整することのできる巡回歯科診療用の可搬椅子
を提供する。 【解決手段】 基台2、パンタグラフ構造の伸縮リン
ク機構3及び着脱可能な座部4を有し、基台2は、一対
の定置フレーム5を有し、定置フレーム5の前端部には
車輪8が、後端部には取っ手9が取り付けられており、
伸縮リンク機構3は、互いに接近する方向に圧縮コイル
スプリング46により付勢された前部リンク13と後部
リンク14とを有し、前部リンク13と螺合するねじ2
9を有するハンドル30付き回転軸28が設けられ、座
部4は、腰部フレーム33、傾斜角度を調整できる背部
フレーム34、及び脚部フレーム35とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高さや傾斜状態を
変更できる椅子に関するものであり、特に、巡回歯科診
療に適した可搬椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高齢化社会を迎え、高齢者の介護
や、医療の整備が社会的な急務となってきている。医療
サービスにおいて、高齢者の場合、歯科治療のニーズが
かなり高く、この面での対策も重要であり、今後は、歯
科医による歯科治療のための巡回在宅診療の普及が重要
となってくる。
【0003】ところで、歯科治療には、内科診療等と異
なり、患者の歯を十分観察できるように、高さや、姿勢
を適宜変えられる治療用の椅子が必須である。しかし、
現在のところ、歯科治療用の椅子は、座部の昇降や傾斜
のための複雑な機構等を備えているために重量がどうし
ても大きくなり、巡回車に乗せて搬送するには適してい
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】今後の巡回歯科診療を
円滑に実施するためには、この歯科診療用の可搬椅子が
決め手となる。本発明は、このように巡回歯科診療に適
した、軽量かつ折り畳み自在で、コンパクトであり、特
に、椅子の座部を椅子本体からを取り外し可能として搬
送、収納にきわめて便利な、しかも治療しやすいように
患者の高さや、傾斜姿勢を容易に調整できる、簡単、安
全な構造の巡回歯科診療用の可搬椅子を提供することを
その課題としている。
【0005】定置式の歯科診療用の椅子は座部の上下動
はモータや油圧機構等により駆動されるが、可搬式椅子
ではなるべく軽量、コンパクトにするために座部の調整
はハンドル操作による手動式による。ハンドル操作によ
る手動式であると、患者が座部に座っているときにはそ
の重量で重たいだけでなく滑らかなハンドル操作が困難
である。本発明は、可搬式の歯科診療用の椅子の座部の
上下動を手動でも軽く滑らかに行えるようにすることを
課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、基台、該基台上に配設されたパンタグラ
フ構造の伸縮リンク機構、及び該伸縮リンク機構上に着
脱可能に配設された座部から成り、上記座部の高低及び
傾斜角度を調整することのできる巡回歯科診療用の可搬
椅子において、上記伸縮リンク機構は、上記基台と上記
座部の間に配設された前部リンクと後部リンク、上記前
部リンク及び上記後部リンクの少なくとも一方のリンク
とともに前後方向に移動するねじ付きブロック、並びに
上記ねじ付きブロックと螺合するねじを有するハンドル
付き回転軸とを備え、上記前部リンクと後部リンクは、
夫々互いに枢着された上部リンク片と下部リンク片とか
ら成るとともに、上記前部リンクと後部リンクは、互い
に接近する方向にばねにより付勢されていることを特徴
とする巡回歯科診療用の可搬椅子を提供する。
【0007】上記前部リンクの上部リンク片の上端に固
定された歯車と上記後部リンクの上部リンク片の上端に
固定された歯車は、互いに噛み合っており、上記前部リ
ンクの下部リンク片の下端に固定された歯車と上記後部
リンクの下部リンク片の下端に固定された歯車は、互い
に噛み合っており、上記前部リンクと上記後部リンクは
互いに連動している構成としてもよい。
【0008】上記基台は、一対の定置フレームを有し、
該定置フレームの前端部には車輪が、後端部には上記定
置フレーム内に嵌装されて出没可能で長さが調整可能あ
り、かつ、ねじ付き摘みにより固定可能である取っ手が
取り付けられており、上記座部は、腰部フレーム、傾斜
角度を調整できる背部フレーム、及び脚部フレームとか
ら構成としてもよい。
【0009】上記ハンドルは、上記回転軸に対して垂直
な垂直部と水平部とから成り、上記水平部は、上記垂直
部の外端部より内側に一体又は別体に形成する構成とし
てもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例に基
づいて図面を参照して説明する。図1〜4は、本発明に
係る巡回歯科診療用の可搬椅子の実施例を示す。この可
搬椅子1は、基台2と、パンタグラフ式の伸縮リンク機
構3と、着脱可能な座部4とから構成される。
【0011】基台2は、互いに平行な左右一対の定置フ
レーム5、5と横フレーム6とから、平面H字型に形成
されている。定置フレーム5の前端には、取付杆7を介
して車輪8が設けられている。又、定置フレーム5の後
端には、U字型の取っ手9が、その両端が定置フレーム
5、5内に出没自在に嵌装されて取り付けられている。
取っ手9の引き伸ばし長さを適宜調節して、定置フレー
ム5に付設されたねじ付き摘み10を操作し取っ手9を
押圧して、定置フレーム5に固定できるように構成され
ている。左右一対の定置フレーム5、5の夫々には定置
ブラケット11’、11’が固着されている。
【0012】図1及び図3において、パンタグラフ式の
伸縮リンク機構3は、パンタグラフ構造の左右一対の伸
縮リンク12、12を有している。この伸縮リンク12
は、前部リンク13及び後部リンク14から構成され、
これら前部リンク13及び後部リンク14は、夫々上端
を可動ブラケット11に枢着され、下端を定置ブラケッ
ト11’に枢着されており、図1(a)及び(b)に示
すようにパンタグラフ式に上下方向に伸縮するように構
成されている。この構造を以下詳細に説明する。
【0013】前部リンク13及び後部リンク14の夫々
は、前部中間支持軸16及び後部中間支持軸17により
互いに枢着された上部リンク片18、19及び下部リン
ク片20、21を有する。前部リンク13について、上
部リンク片18の上端は、前部歯車23を固着した前部
歯車軸22に固定されており、この前部歯車軸22は可
動ブラケット11に回転可能に取り付けられている。下
部リンク片20の下端は、前部歯車23’を固着した前
部歯車固定軸22’に固定されている。この前部歯車固
定軸22’は、定置ブラケット11’に回転可能に取り
付けられている。
【0014】後部リンク14について、上部リンク片1
9の上端は、後部歯車25を固着した後部歯車軸24に
固定されており、この後部歯車軸24は可動ブラケット
11に回転可能に取り付けられている。下部リンク片2
1の下端は、後部歯車25’を固着した後部歯車固定軸
24’に固定されている。この後部歯車固定軸24’
は、定置ブラケット11’に回転可能に取り付けられて
いる。前部歯車23、23’と後部歯車25、25’
は、互いに噛み合っている。
【0015】前部リンク13の中間支持軸16の中央部
にはねじ付きブロック、具体的には内面にねじの形成さ
れたねじ孔ブロック26が配設されており、後部リンク
14の中間支持軸17の中央部には軸受ブロック27が
配設されている。この軸受ブロック27により、定置フ
レーム5、5間の中央部を前後方向に伸びる回転軸28
が回転可能に支持されている。
【0016】回転軸28の前端部にはねじ29が形成さ
れており、このねじ29がねじ孔ブロック26のねじ孔
に螺合している。回転軸28の後端部にはハンドル30
が固定されている。ハンドル30は、垂直部31と水平
把持部32から成り、把持部32は、垂直部31の端か
ら内側の位置に一体に形成又は別体で固定されている。
【0017】前部リンク13の上部リンク片18、18
の間にばね前部取付杆47が架設されており、後部リン
ク14の上部リンク片19、19の間にばね後部取付杆
48が架設されている。この前後部取付杆47、48の
間に、左右一対の引張コイルスプリング46、46が張
設されている。この引張コイルスプリング46、46の
弾性力により、常時、前部リンク13と後部リンク14
が互いに接近する方向、即ちパンタグラフ式の伸縮リン
ク機構3が縮まる方向に付勢されている。
【0018】座部4は、図2(a)に示されるように、
腰部フレーム33、背部フレーム34及び脚部フレーム
35の三つのフレームが互いに枢着されて構成されてい
る。これらの三つのフレームは、矩形状の枠とその内側
に固着されたパネル36から構成されている。パネル3
6は、人を支持する強度を有する厚さで形成され、全面
に小孔36’が形成されて軽量化が図られている。パネ
ル36は、ネット状又は格子状部材から形成してもよ
い。
【0019】腰部フレーム33の略中央両側部には、座
部ブラケット15が固着されている。座部ブラケット1
5には、取付ねじ杆49が付設されているとともに、下
端が開口し屈曲した前後一対の溝孔50、50が形成さ
れている。他方、可動ブラケット11には、取付ねじ杆
49が螺着されるねじ孔49’と溝孔50、50と係合
する前後一対のピン51、51が垂設されている。
【0020】腰部フレーム33の後端両外側面には、L
字型ブラケット37が固着されており、このL字型ブラ
ケット37には軸38が枢着されており、この軸38の
内端には背部フレーム34の下端部が固着されている。
これによって、背部フレーム34は、その下端部におい
てL字型ブラケット37の内側面に回転可能に取り付け
られている。なお、可動ブラケット11とL字型ブラケ
ット37を上記実施例のように別体ではなく、一体に形
成してもよい。
【0021】図2(c)に示されるように、一方のL字
型ブラケット37の外側面には、角度調整板39が固着
されている。図2(d)に示されるように、角度調整板
39の外面には円周方向に沿って複数の小孔40が隔設
されている。この角度調整板39の外側に回転可能な角
度調整摘み41が、角度調整板39と回転摘み41間の
配設された引っ張りばね(図示せず)により角度調整板
39方向に付勢され常時当接するように配設されてい
る。この角度調整摘み41は、軸38の外端に固着され
ており、その内面には、図2(e)に示されるように、
上記角度調整板39の小孔40のいずれかに係入するよ
うな係止用突起42が固着されている。
【0022】腰部フレーム33の前端には、連結片4
3、43を介して脚部フレーム35が回転可能に取り付
けられている。連結片43の後端が腰部フレーム33の
外側面に枢着され、連結片43の前端が脚部フレーム3
5の外側面に枢着されている。腰部フレーム33の前端
下面に脚部を規制する規制片44が固着されている。
【0023】このように構成された座部4の上面に、図
1(a)に示されるように、マット45が敷設される。
マット45は、適宜厚さのクッションを有するものが使
用される。
【0024】以上のような構成の本発明に係る巡回歯科
診療用の可搬椅子1の使用方法及びその作用を以下説明
する。この可搬椅子1は、歯科治療用の巡回車等により
搬送される。使用時において、歯科診療を実施する場所
に可搬椅子1を定置したら、図1(a)に示されるよう
に、取っ手9を定置フレーム5から適宜長さ引き出し
て、ねじ付き摘み10を回転して、取っ手9を固定す
る。この取っ手9を引き出すことにより、使用時におけ
る可搬椅子1全体の安定性乃至安全性を向上させる。
【0025】座部4の座部ブラケット15の溝孔50、
50に、伸縮リンク機構3の可動ブラケット11のピン
51、51を挿入して、取付ねじ49をねじ孔49’に
螺着して固定し、座部4を伸縮リンク機構3上に取り付
ける。そして、図1(a)の状態に背部フレーム34及
び脚部フレーム35を伸ばしてから、マット45を敷設
する。
【0026】把持部32を把持してハンドル30を図1
(a)に示す一方向に回転操作すると、回転軸28の先
端のねじ部29が回転してこれと螺合する前部リンク1
3のねじ孔ブロック26を後方に移動させる。すると、
前部中間支持軸16を中心に、上部リンク片18は、前
部歯車固定軸22及び前部歯車23とともに反時計方向
に回転し、下部リンク片20は、前部歯車固定軸22’
及び前部歯車23’を時計方向に回転する。
【0027】前部歯車23及び前部歯車23’が、反時
計方向及び時計方向に回転することにより、これらと噛
み合っている後部歯車25及び後部歯車25’が時計方
向及び反時計方向に回転する。これにより、後部歯車固
定軸24及び後部歯車固定軸24’とともに、後部リン
ク14の上部リンク片19及び下部リンク片21は、後
部中間軸17を中心に、時計方向及び反時計方向に回転
する。
【0028】すると、ねじ孔ブロック26と軸受ブロッ
ク27が互いに接近する内側方向に移動し、伸縮リンク
12が上下方向に伸びて座部4の位置を高くする。互い
に噛み合う前部歯車23、23’及び後部歯車24、2
4’を夫々上下に設けたことにより、伸縮リンク機構3
は、その上下方向の伸縮動作がきわめて滑らかに行われ
る。
【0029】さらに、前後部取付杆47、48の間に、
左右一対の引張コイルスプリング46、46が張設さ
れ、この引張コイルスプリング46、46の弾性力によ
り、常時、パンタグラフ式の伸縮リンク機構3は、縮ま
る方向に付勢されている。これにより、歯科診療の際に
可搬式椅子1に患者が座って、その体重が下方に加わっ
ていても、ハンドル30により比較的楽に座部4を上方
に調整可能である。
【0030】なお、本発明の実施製品によると、この引
張コイルスプリング46、46の弾性力が加わっている
と、ハンドル30を回転して座部4を上方に移動する場
合だけでなく、下方に移動する場合にも、ねじ孔ブロッ
ク26に対してねじ29を、つっかえることなく、滑ら
かに軽く回転できることが判明した。
【0031】この原因は明確ではないが、ねじ孔ブロッ
ク26のねじ溝面に対してねじ29のねじ山面が、引張
コイルスプリング46、46の付勢力により一定の当接
力で常時当接しているためにねじ29を回転した際に、
上記ねじ溝面にねじ山面が間歇的にごつごつと衝接しな
いためとも考えられる。そして、この効果は、コイルス
プリング46,46が回転軸28の近くに張設されてい
る方が大きいことが判明している。
【0032】背部フレーム34の傾斜角度を調整する場
合は、角度調整摘み41を引っ張りばねに抗して外側に
引っ張り、その係止用突起42を小孔40からはずし
て、背部フレーム34を回転して背部フレーム34の傾
斜角度を調整する。そして、適宜の傾斜角度に設定した
ら、角度調整摘み41を引っ張りばねの力により戻して
係止用突起42を小孔40に選択的に係入する。これに
より、角度調整摘み41を回転不可能にして、背部の傾
斜角度を固定することができる。脚部フレーム35は、
図1(a)の状態に伸ばして規制片44によりその角度
に支持される。
【0033】歯科診療が終了して、可搬椅子1を巡回車
へ搬入する際には、マット45をはずして、ハンドル3
0を、図1(b)に示すように、上記とは逆方向に回転
すると、上記とは逆に伸縮リンク12が上下方向に縮ん
で座部4が低くなる。この場合、本発明では、ハンドル
30の把持部32を垂直部31の端部より内側に設けた
ので、操作者はハンドル30の回転に際して、伸縮リン
ク12がかなり縮小し、床等にハンドル30が接近した
状態でも、床等に手を接触して邪魔となることなく、快
適に操作することが可能である。
【0034】そして、腰部フレーム33上に、脚部フレ
ーム35及び背部フレーム34を順次折り畳む。この
後、取付ねじ49をゆるめて座部ブラケット15を可動
ブラケット11からはずして、座部4を伸縮リンク機構
3からはずす。なお、座部4を伸縮リンク機構3からと
りはずすことなく固定したまま搬送してもよいことは言
うまでもない。
【0035】巡回車まで可搬椅子1を運搬する際は、取
っ手9を把持して、可搬椅子1全体を傾斜して車輪8を
転がして搬送することが可能である。巡回車に乗せる際
には、ねじ付き摘み10をゆるめて取っ手9を定置フレ
ーム5内に挿入して縮小すれば、図1(b)又は図3
(a)に示すように、可搬椅子1全体がかなりコンパク
トとなる。
【0036】本発明は、特許請求の範囲内の技術思想で
あるならば、上記実施例の構成に限定されないことは言
うまでもない。例えば、上記実施例では、回転軸28の
前端に形成されたねじ29とねじ孔ブロック26が螺合
しているが、これに加えて、回転軸28の後端部にねじ
を形成するとともに、後部リンク14側において軸受ブ
ロック27の代わりにねじ孔ブロックを設け、上記後端
部のねじと上記ねじ孔ブロックとを螺合して成る別の実
施例もあるが、このような実施例では、必ずしも上記歯
車機構は必要ない。
【0037】又、前部中間支持軸に軸受ブロックを設
け、後部中間支持軸にねじ孔ブロックを設けてもよい。
その場合は、回転軸のハンドルを前端に設け、ねじを後
端に設ける。
【0038】
【発明の効果】本発明の上記構成では、座部の高低及び
傾斜角度を調整するための機構をモータや複雑な機構等
を設けることなく、手動操作による簡単な構造としてい
るので、軽量となり、又、簡単に折り畳み自在であるた
めに、コンパクトとなり、搬送、収納にきわめて便利で
ある。
【0039】しかも、歯科治療を受ける患者の身長等に
応じて、又、歯科医が治療しやすい状態に、可搬椅子の
座部の高低や傾斜位置を簡単に調整することができるか
ら、巡回診療とはいえ、病院における治療に劣らない本
格的な治療環境を提供することができる。
【0040】本発明では、前部リンクと後部リンクが互
いに接近する方向にばねで弾性力が付勢されていること
により、ハンドルにより座部の円滑な昇降操作を可能と
する。又、前部リンク及び後部リンクに付設された歯車
機構により、前後部リンクが互いにスムースに連動して
その円滑な伸縮動作が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図であり、(a)は使用
時の状態を示し、(b)は搬送時や収納時の状態を示し
ている。
【図2】本発明の要部を示す図であり、(a)は座部4
の構成を示し、(b)は図1(a)のA−A断面を示す
図であり、(c)〜(e)は角度調整摘みの構造を示す
図である。
【図3】本発明の実施例を示す図であり、特に座部を伸
縮リンク機構から取り外した状態を示す図であり、
(a)は側面図を示し、(b)は(a)の要部拡大図で
あり、(c)は図3(a)のB−B断面を示す図であ
る。
【図4】(a)は、図3(a)のC−Cから見た図であ
り、(b)は、図3(a)のD−Dから見た図である。
【符号の説明】
1 可搬椅子 2 基台 3 伸縮リンク機構 4 座部 5 定置フレーム 8 車輪 9 取っ手 10 ねじ付き摘み 12 伸縮リンク 16 前部中間支持軸 17 後部中間支持軸 23、23’ 前部歯車 25、25’ 後部歯車 26 ねじ孔ブロック 27 軸受ブロック 28 回転軸 29 ねじ 30 ハンドル 32 把持部 33 腰部フレーム 34 背部フレーム 35 脚部フレーム 36 パネル 39 角度調整板 41 角度調整摘み 43 連結片 45 マット 46 引張コイルスプリング 49 取付ねじ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台、該基台上に配設されたパンタグ
    ラフ構造の伸縮リンク機構、及び該伸縮リンク機構上に
    着脱可能に配設された座部から成り、上記座部の高低及
    び傾斜角度を調整することのできる巡回歯科診療用の可
    搬椅子において、 上記伸縮リンク機構は、上記基台と上記座部の間に配設
    された前部リンクと後部リンク、上記前部リンク及び上
    記後部リンクの少なくとも一方のリンクとともに前後方
    向に移動するねじ付きブロック、並びに上記ねじ付きブ
    ロックと螺合するねじを有するハンドル付き回転軸とを
    備え、 上記前部リンクと後部リンクは、夫々互いに枢着された
    上部リンク片と下部リンク片とから成るとともに、上記
    前部リンクと後部リンクは、互いに接近する方向にばね
    により付勢されていることを特徴とする巡回歯科診療用
    の可搬椅子。
  2. 【請求項2】 上記前部リンクの上部リンク片の上端
    に固定された歯車と上記後部リンクの上部リンク片の上
    端に固定された歯車は、互いに噛み合っており、 上記前部リンクの下部リンク片の下端に固定された歯車
    と上記後部リンクの下部リンク片の下端に固定された歯
    車は、互いに噛み合っており、上記前部リンクと上記後
    部リンクは互いに連動していることを特徴とする請求項
    1記載の巡回歯科診療用の可搬椅子。
  3. 【請求項3】 上記基台は、一対の定置フレームを有
    し、該定置フレームの前端部には車輪が、後端部には上
    記定置フレーム内に嵌装されて出没可能で長さが調整可
    能あり、かつ、ねじ付き摘みにより固定可能である取っ
    手が取り付けられており、 上記座部は、腰部フレーム、傾斜角度を調整できる背部
    フレーム、及び脚部フレームとから構成されていること
    を特徴とする請求項1又は2記載の巡回歯科診療用の可
    搬椅子。
  4. 【請求項4】 上記ハンドルは、上記回転軸に対して
    垂直な垂直部と水平部とから成り、上記水平部は、上記
    垂直部の外端部より内側に一体又は別体に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1、2又は3記載の巡回歯科
    診療用の可搬椅子。
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