JP2000166984A - トイレ付きベッド - Google Patents

トイレ付きベッド

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JP2000166984A
JP2000166984A JP10352443A JP35244398A JP2000166984A JP 2000166984 A JP2000166984 A JP 2000166984A JP 10352443 A JP10352443 A JP 10352443A JP 35244398 A JP35244398 A JP 35244398A JP 2000166984 A JP2000166984 A JP 2000166984A
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bed
knee
toilet
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lowering
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JP10352443A
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Masahiro Takahashi
理宏 高橋
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TAKAHASHI SEIMITSU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被介護者の用便の準備の際や用便後に、極
力、介護者の助力を必要としないトイレ付きベッドを提
供すること。 【解決手段】 トイレ付きベッド1は、背上げ部5、膝
上げ部6及び膝下げ部7に3分割されたベッドに対し、
前記背上げ部5の臀部側を中心に、被介護者の頭部側を
昇降させる頭部側昇降手段としての第1油圧シリンダ2
と、前記膝上げ部6及び膝下げ部7のそれぞれの膝側を
昇降させる膝側昇降手段としての第2油圧シリンダ3を
備えている。そして、被介護者の用便時には、前記第1
油圧シリンダ2と、第2油圧シリンダ3を作動させて、
背上げ部5と膝上げ部6間に用便空間を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寝たきりの人や重
度の身体的障害をもった人のためのトイレ付きベッドで
ある。
【0002】
【従来の技術】長期臥床を余儀なくされている人や重度
の身体的障害をもった人(以下、被介護者)の用便は、
ベッド等の横に置かれたポータブルトイレやトイレチェ
アによって行うのが一般的であった。また、ベッドの下
にポータブルトイレを配置したトイレ付きベッドも使わ
れている。このベッドでは、用便の際にベッドのトレイ
直上の床面をはずしたり、また被介護者の足を置く部分
の床面を取外して、用便の準備をしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポータブルト
イレを用いても、被介護者自身がポータブルトイレま
で、自力で移動できない場合には、介護者の助けが必要
になっていた。また、上記のトイレ付きベッドでは、自
力でベッドの床面を外すことができない被介護者に代わ
って、介護者が用便の準備作業を行う必要があった。
【0004】そこで、本発明は、被介護者の用便の準備
の際や用便後に、極力、介護者の助力を必要としないト
イレ付きベッドを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るトイレ付きベッドは、被介護者の上半
身を支える背上げ部、下半身を支える膝上げ部及び膝下
げ部に3分割されたベッドと、被介護者の臀部位置に対
応する前記背上げ部の臀部側を中心に、被介護者の頭部
位置に対応する前記背上げ部の頭部側を昇降させる頭部
側昇降手段と、被介護者の膝位置に対応する前記膝上げ
部及び前記膝下げ部のそれぞれの膝側を昇降させる膝側
昇降手段と、前記ベッドの下方であって、被介護者の臀
部に相当する位置に配置されたトイレと、前記膝上げ部
及び膝下げ部の膝側の上昇に同期して、前記トイレの便
槽を被介護者の臀部に臨ませることを特徴とする(請求
項1に記載の発明)。
【0006】上記トイレ付きベッドは、通常時には、背
上げ部と膝上げ部と膝下げ部が、略同一平面となって、
床面を形成するが、用便時には、頭部側昇降手段によ
り、被介護者の上半身が背上げされる。また、膝側昇降
手段により、膝上げ部及び膝下げ部のそれぞれの膝側が
上昇する。その結果、背上げ部の臀部側と膝上げ部の臀
部側に、用便用の空間が形成される(以下、用便準備モ
ードという)。よって、極力、介護者の助力を必要とせ
ずに、被介護者が用便の準備を行うことができるトイレ
付きベッドを提供することができる。また、用便後は、
頭部側昇降手段及び膝側昇降手段により、背上げ部、膝
上げ部及び膝下げ部をそれぞれ下降させればよいので、
用便後も、介護者の助力を極力少なくすることができ
る。なお、上記ベッドの上に敷かれる寝具は、前記背上
げ部に対応する部分と、膝上げ部及び膝下げ部に対応す
る部分に分割され、用便の際に分離されることが望まし
い。
【0007】上記課題を解決するため、本発明に係るト
イレ付きベッドは、被介護者の上半身を支える背上げ
部、下半身を支える膝上げ部及び膝下げ部に3分割され
たベッドAと、このベッドAの下に配置されたベッドB
と、ベッドAの昇降動作と、同ベッドの前記背上げ部、
前記膝上げ部及び前記膝下げ部の折曲動作を行うベッド
A用昇降手段と、ベッドBの昇降動作及び折曲動作を行
うベッドB用昇降手段と、 前記ベッドBの下方であっ
て、被介護者の臀部に相当する位置に配置されたトイレ
と、前記膝上げ部及び膝下げ部の膝側の上昇に同期し
て、前記トイレの便槽を被介護者の臀部に臨ませること
を特徴とする(請求項2に記載の発明)。
【0008】上記トイレ付きベッドでは、ベッドB用昇
降手段を用いて、ベッドBを下げ、前記ベッドA用昇降
手段を用いて、前記用便準備モードの動作を行えば、請
求項1の発明と同様な作用効果を奏する。また、ベッド
A用昇降手段とベッドB用昇降手段によって、各ベッド
A,Bの各床面を略同一の高さに保持させて、通常の寝
台として利用できる。さらに、ベッドA用昇降手段とベ
ッドB用昇降手段によって、ベッドAとその下のベッド
B間に高低差を出し、その高低差を利用して、ベッドB
の床面にシーツ類を敷いたり、使用済みのシーツ類を、
容易に交換することができる。
【0009】上記各トイレ付きベッドにおいて、前記ト
イレは、上方及び一側方が開放された本体と、その上方
をカバーするカバー部と、その一側方において収脱可能
な便槽からなり、前記膝上げ部及び膝下げ部の膝側の昇
降に同期して、前記便槽を被介護者の臀部に臨ませるよ
うに、前記カバー部を開閉する開閉手段を備えたことを
特徴とする(請求項3に記載の発明)。このトイレ付き
ベッドによれば、カバー部をつけたので、便槽を隠すこ
とができると共に、見栄えもよくすることができる。ま
た、開閉手段により、カバー部の開閉は、自動的に行え
るので、介護者の手を煩わすこともない。さらに、収脱
可能な便槽を備えていることから、構造が簡単で、低コ
ストのトイレにすることができる。
【0010】上記ベッドまたはベッドAは、板状の表面
部とその表面部下方のパイプ部からなるパイプ状部材を
所定間隔にて、それぞれ並列に固定して形成したことを
特徴とする(請求項4記載のトイレ付きベッド)。上記
パイプ状部材のパイプ部を、温水の流路や温風の流路に
利用でき、また表面部により、ベッドの床面の面積が広
がり、被介護者にとって、快適な床面にすることができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】上記各発明の実施形態について、
図1乃至図19を参照しつつ、説明する。図1は上記請
求項1に対応する第1実施形態に係るトイレ付きベッド
の概略構成図、図2は同実施形態に用いられるトイレの
分解斜視図、図3乃至図5は、同実施形態の動作説明図
である。なお、図1乃至図19において、同一の構成要
素は、同一の符号を用い、重複した説明を省略する。
【0012】図1に示したように、第1実施形態に係る
トイレ付きベッド1は、背上げ部5、膝上げ部6及び膝
下げ部7に3分割されたベッドに対し、前記背上げ部5
の臀部側を中心に、被介護者の頭部側を昇降させる頭部
側昇降手段としての第1油圧シリンダ2と、前記膝上げ
部6及び膝下げ部7のそれぞれの膝側を昇降させる膝側
昇降手段としての第2油圧シリンダ3を備えている。そ
して、被介護者の用便時には、前記第1油圧シリンダ2
と、第2油圧シリンダ3を作動させて、背上げ部5と膝
上げ部6間に用便空間を形成する。
【0013】前記背上げ部5、膝上げ部6及び膝下げ部
7は、それぞれベッド支持枠10内に配置されている。
そして、背上げ部5の臀部側には一対の回動軸5a,5
aが設けられており、それらの回動軸に5a,5aに対
応する軸受け5b,5bが前記ベッド支持枠10に設け
られている。
【0014】また、前記膝上げ部6の臀部側には一対の
スライド軸6a,6aが設けられており、それらのスラ
イド軸6a,6aに対応するレール6b,6bが前記ベ
ッド支持枠10に設けられている。
【0015】前記膝下げ部7の足側には、一対の回動軸
7a,7aが設けられており、それらの回動軸7a,7
aに対応する軸受け7b,7bが前記ベッド支持枠10
に設けられている。そして膝上げ部6と膝下げ部7のそ
れぞれの膝側は、ヒンジ等の枢着部11によって、回動
自在に連結されている。
【0016】なお、上記各部5,6,7は、金属、合成
樹脂或いは木製にて製造する。
【0017】前記第1油圧シリンダ2は、図1に示した
ように背上げ部5の下方において、ベッド機構枠12に
取付けられ、同油圧シリンダ2を構成するピストン20
の先端が、前記背上げ部5の裏面に、回動可能に取り付
けられている。そして、同油圧シリンダ2のピストン2
0の昇降により、前記回動軸5a,5aを中心に、背上
げ部5の頭部側が昇降できるようになっている。
【0018】また、前記第2油圧シリンダ3は、図1に
示したように前記膝下げ部7の下方において、前記ベッ
ド機構枠12に取付けられ、同油圧シリンダ3を構成す
るピストン30の先端が、膝下げ部7の裏面に回動可能
に取り付けられている。
【0019】そして、同油圧シリンダ3のピストン30
の昇降により、膝下げ部7の前記回動軸7a,7aを中
心に、前記上膝下げ部6,7が、略山形に昇降すると共
に、膝上げ部6のスライド軸6a,6aが、ベッド支持
枠10のレール6b,6bに沿って、膝下げ部7側に移
動し、背上げ部5の臀部側と膝上げ部6の臀部側に、用
便空間Sが形成されるようになっている。これらの油圧
シリンダ2,3は、電動式でもよいし、手動、例えば足
踏み式のものでもよい。
【0020】前記用便空間Sの下には、トイレが配置さ
れ、前記膝上げ部6及び膝下げ部7の膝側の上昇に同期
して、前記トイレの便槽を被介護者の臀部に臨ませるよ
うになっているが、このトイレは、水洗式のものでも、
ポータブル式のものでもよい。水洗式のトイレは、トイ
レの便槽内の汚物を空気を引くことにより、排出する脱
水タンクとを組み合わせた構造となっている。一方、ポ
ータブル式のトイレ4は、以下のようである。
【0021】即ち、図2に示したように、トイレ4は、
上方及び一側方を開放した本体41と、その開放された
本体上方をカバーするカバー部40と、その開放された
一側方において収脱可能な便槽42から構成されてい
る。前記カバー部40は、本体41の上部においてスラ
イド自在に取付けられており、後述する開閉手段によっ
て、スライド開閉されるようになっている。
【0022】なお、前記便槽42には、用便後に蓋部4
3をセットする。このように構成されたトイレ4は、被
介護者の臀部に相当する位置のベッド機構枠12に着脱
自在に取付けられている。
【0023】前記開閉手段41は、図2に示したよう
に、前記カバー部40に設けられた取手41aにその一
端が固定され、取手41bを介して、前記枢着部11
に、その一端が固定されたワイヤ41cにより構成され
ている。
【0024】次に、このトイレ4を用いたトイレ付きベ
ッドの動作を図3乃至図5に基づいて説明する。図3
は、上記トイレ付きベッド1が、通常のベッドとして機
能している場合を示し、この状態から、被介護者自身或
いは介護者等が、所定のシリンダ用スイッチ(図示せ
ず)を押すと、まず前記シリンダ2が所定時間作動し、
そのピストン20を上昇させて、被介護者に対して背上
げを行う。この背上げが終了した時点で、前記シリンダ
3が作動し、そのピストン30を上昇させて、被介護者
に対して膝上げを行い、被介護者の臀部に相当する床面
の領域に用便空間Sが形成される。と同時に、前記枢着
部11の上昇に同期して、前記ワイヤ41cを介して前
記カバー部40がスライドし、用便の準備が終了する。
【0025】なお、上記ベッド1の上に敷かれる寝具
は、前記背上げ部5に対応する部分と、膝上げ部6及び
膝下げ部7に対応する部分に分割されており、前記背上
げ動作及び膝上げ動作によって、分離され、被介護者の
臀部が前記空間Sに臨めるようになっている
【0026】用便の終了後は、被介護者自身或いは介護
者等が、前記スイッチの油圧解除ボタンを押すと、前記
背上げ部5、膝上げ部6及び膝下げ部7がそれぞれ下降
し、通常の状態に復帰する。また、カバー40と本体4
1間に取り付けられた「ばね」等の附勢手段により、カ
バー40がスライドし、本体41が閉鎖されるようにな
っている。最後に、介護者が前記本体41の開放された
一側方から、便槽42を取出す。よって、上記構成のト
イレ付きベッド1によれば、介護者の助力は、スイッチ
の操作や、便槽42の取出等で済み、用便の前後におい
て、介護者の労力を大幅に軽減することができる。
【0027】次に、図6乃至図14に基づいて、請求項
2に対応する第2の実施形態について説明する。図6は
第2実施形態に係るトイレ付きベッドを構成するベッド
Aの平面図、図7は同ベッドBの平面図、図8は、トイ
レの分解斜視図、図9乃至図11は同実施形態に用いら
れる釣支手段の構成例図である。
【0028】この第2実施形態が、上記第1実施形態と
異なる主な点は、第1に、前記ベッドをベッドAにする
と共に、そのベッドAの下にベッドBを設けたこと、第
2に、このベッドBにトイレを配置したこと、第3に、
ベッドA用昇降手段及びベッドB用昇降手段として、前
記油圧シリンダ2,3に代えて、防水性に優れた釣支手
段を用いている点である。この第3の点は、第2実施形
態に係るトイレ付きベッドに、浴槽をセットする場合を
想定している。
【0029】図6に示すようにベッドAの背上げ部5、
膝上げ部6及び膝下げ部7は、それぞれパイプ状部材3
を所定間隔を開けて、並列に配置し、上下左右辺を長尺
パイプで固定して構成されている。前記背上げ部5は、
後述する背上げ部釣支手段50によって動作され、その
ために同釣支手段50を構成する4本のワイヤー50a
〜50dを固着する固着片31a〜31dが四隅に設け
られている。前記膝上げ部6は、後述の膝上げ上部釣支
手段60によって動作され、同釣支手段60を構成する
4本のワイヤー60a〜60dを固着する固着片31e
〜31hが四隅に設けられている。また前記膝下げ部7
は、後述の膝上げ下部釣支手段70によって動作され、
同釣支手段70を構成する4本のワイヤー70a〜70
dが固着される固着片31i〜31lが4箇所に設けら
れている。
【0030】一方、ベッドBは、前記ベッドAの背上げ
部5に対応する分割上部8と、同膝上げ上部6及び膝上
げ下部7に対応する分割下部9に2分割されている。そ
して、それぞれ略下開きコ字状のパイプ状部材3を所定
間隔を開けて、それぞれ並列に配置して、それぞれの自
由端を長尺パイプで固定しており、その床面は、前記ベ
ッドAのパイプの間隔に下方から入り込んで、ベッドの
床面を構成するように、断面略櫛状に形成されている。
このベッドBの、被介護者の臀部が当たる位置には、ベ
ッドBに着脱自在なポータブル式のトイレ4Aが配置さ
れている。
【0031】前記分割下部9は、後述のベッドB釣支手
段90によって動作され、そのために同釣支手段90を
構成する4本のワイヤー90a〜90dが固着される固
着片32が四隅に設けられている。この分割下部9に対
し前記分割上部8は下方に回動しないようにヒンジ結合
33,33されて上記ベッドB釣支手段90によって昇
降するようになっている。なお、分割上部8の一辺に設
けられた突出片32a,32aは後述するガイド34に
よって、分割上部8の昇降動作を規制するものである。
【0032】前記トイレ4Aは、図8に示したように、
前記トイレ4の本体41に代えて、前記ベッドBのパイ
プ状部材に弾性係合させる鍔状の弾性片41d,41d
を備え、ベッドBに対する着脱容易性が図られている。
また、カバー部40には、トイレ取付用に切欠かれたベ
ッドBのパイプ状部材3P,3Pに代替するものとし
て、断面波形に成形されていると共に、その一端(取手
41aに対向する縁部)が前記本体41にヒンジ結合さ
れ、且つ本体41を閉鎖する方向に附勢する附勢手段が
取り付けられている。さらに、前記本体41と便槽42
は、それぞれ前記ベッドAのパイプ状部材に合わせて、
その壁面が、波型に切欠かれており、トイレ4Aのセッ
トや、前記便槽42のセット等の便宜が図られている。
なお、トイレ4Aに代えて、上述のように、トイレの便
槽内の汚物を空気を引くことにより、排出する脱水タン
クとを組合わせた水洗トイレの構造でもよい。
【0033】前記背上げ部釣支手段50は、図9乃至図
11に示すように前記ワイヤ50a〜50dに対応する
滑車51a〜51dと、これらの滑車51a〜51dを
介して各ワイヤ50a〜50dを繰出したり、繰入れる
ワイヤ繰出繰入手段としてのドラム52a〜52dとか
らなっている。前記ドラム52a,52dは、シャフト
14a,14cに固定されていて、中継シャフト14b
の両端に位置するホイールとウォームを介してモータM
1の回転力が伝達されて、それぞれ同期して回転するよ
うになっている。他方のドラム52b,52cもシャフ
ト14d,14fに固定されていて、中継シャフト14
eの両端に位置するホイールとウォームを介してモータ
M2の回転力が伝達されて、それぞれ同期して回転する
ようになっている。
【0034】前記膝上げ部釣支手段60は、前記ワイヤ
60a〜60dに対応する滑車61a〜61dと、これ
らの滑車61a〜61dを介して各ワイヤ60a〜60
dを繰出したり、繰入れるドラム62a〜62dとから
なっている。これらのドラム62a,62dはシャフト
14g,14iに固定されていて、シャフト14hの両
端のホイールとウォームを介してモータM3の回転力が
伝達されて、それぞれ同期して回転するようになってい
る。他方のドラム62b,62cはシャフト14j,1
4lに固定されていて、中継シャフト14kの両端のホ
イールとウォームを介してモータM4の回転力が伝達さ
れて、それぞれ同期して回転するようになっている。
【0035】前記膝下げ部釣支手段70は、ワイヤ70
a〜70dに対応する滑車71a〜71dと、これらの
滑車71a〜71dを介して各ワイヤ70a〜70dを
繰出したり、繰入れるドラム72a〜72dとからなっ
ている。これらのドラム72a,72cはシャフト14
m,14oに固定されていて、中継シャフト14nの両
端のホイールとウォームを介してモータM5の回転力が
伝達されて、それぞれ同期して回転するようになってい
る。他方のドラム72b,72cは、前記シャフト14
d,14fに固定されていて前記中継シャフト14eの
両端に位置するホイールとウォームを介して前記モータ
M2の回転力が伝達されて、それぞれ同期して回転する
ようになっている。
【0036】上記釣支手段の内、膝下げ部釣支手段70
のドラム72b,72cと背上げ部釣支手段50のドラ
ム52b,52cは同一のモータM2により回転力が伝
達されるようになっているが、これは前記各ドラム72
b,72c,52b,52cに対応する各固着片31
b,31c,31j,31kの床面は共通の昇降動作を
行うことを想定しているからである。
【0037】前記ベッドB釣支手段90は、前記ワイヤ
90a〜90dに対応する滑車91a〜91dと、これ
らの滑車91a〜91dを介してワイヤ90a〜90d
を繰出したり、繰入れるドラム92a〜92dとからな
っている。各ドラム92a〜92dは、それぞれシャフ
ト24a,24cに固定されていて、それらのドラム9
2a〜92dに対して、中継シャフト24bの両端に位
置するホイールとウォームを介してモータM6の回転力
が伝達されて、それぞれ同期して回転することにより、
ベッドBが昇降できるようになっている。
【0038】上記各釣支手段の上記各滑車は一対の板状
部材からなる取付支持部材13の上部に取り付けられて
おり、また上記各ドラムは各シャフトを介して取付支持
部材13に回転自在に取付けられている。
【0039】前記ガイド34は、図9に示すようにベッ
ドBの突出片32a等の突出幅に略等しい幅の板材を左
右に配置して連結板(図示せず)で板材を固定したもの
で、ベッドBの動作をガイドするようになっている。
【0040】前記各ドラムに対するブレーキ手段は、例
えばドラム52aを取上げて図12に基づいて説明する
と、所定間隔で円周状に穿たれた複数の孔220を設け
た回転板36をドラム側面に固着し、その先端が取付支
持部材13の貫通孔222を介して前記回転板36の何
れかの孔220に出没する鉄心221を備えたソレノイ
ドSL1とから構成されている。
【0041】このように構成された前記各ベッドA,B
に対する制御は、各モータM1〜M6にエンコーダE1
〜E6を取付けて、図13に示したようにセンサ部と
し、エンコーダの1パルス当たりのワイヤの昇降幅に基
づいてワイヤの昇降距離をコントローラ部のCPUによ
り算出して、前記各ドラム52a〜52d,62a〜6
2d,72a〜72d,92a〜92dに対応する各ソ
レノイドSL1〜SL16や各モータM1〜M6を制御
している。コントローラ部には前記エンコーダE1〜E
6からの信号をカウントするカウンタ、そのカウント数
を記憶したりプログラムを記憶する記憶装置が含まれて
いる。そして前記コントローラ部、インターフェイス部
は図14に示す操作スイッチSに収納され、前記取付支
持部材13等に固定されている。
【0042】以上のように構成されたベッドの作用を図
15〜図17に基づいて説明する。図15は、通常の使
用状態を示している。この状態において、前記操作スイ
ッチS1を介護者等が押すと、ベッドB用のブレーキ手
段であるソレノイドがオンに、モータM6がオンにな
り、その回転力によりシャフト24a〜24cを介して
前記ドラム92a〜92dが回転し、ワイヤ90a〜9
0dが繰出される。そして所定の降下幅、例えば約10
cm程度ベッドBが降下した時点で、コントローラ部が
各ソレノイド及びモータM6に指令信号を出力するとモ
ータM6が停止し、ソレノイドもオフとなり、ソレノイ
ドの前記各鉄心221が取付支持部材13の孔222を
介して前記各回転板36の孔220に没入し、ベッドB
の降下が停止する(昇降動作)。この状態で、トイレ4
Aがセットされていないときは、トイレ4Aをセット
し、前記ワイヤ41cの一端を取手41aに、多端を前
記膝上げ部釣支手段60の何れかのパイプ部材3Pに固
着する。
【0043】次に、介護者等が操作スイッチS2を押す
と、まずベッドBの各ドラム92a〜92dのソレノイ
ドがオンにされると共に、モータM6が作動してその回
転力がシャフト24a〜24cを介して前記ドラム92
a〜92dに伝達されて、ワイヤ90a〜90dを繰出
す。この場合、ベッドBの分割上部8が前記ガイド34
に当接して、その凹部34aに前記突出部32a,32
aがガイドされるとともに、ベッドBのヒンジ33によ
りベッドBが略逆「へ」字状に曲がる。さらにワイヤ9
0a〜90dが巻戻されてベッドBの固着片32が前記
ガイド34の凹部34bにガイドされた時点で、コント
ローラ部がモータM6に指令信号を出力するとモータM
6が停止する(折曲動作)。この段階では、ベッドBが
下降すると共に、前記ワイヤ41cにより、前記トイレ
のカバー40が徐々に開放され、最終的には略90度に
回動する。
【0044】次に、ベッドAの各ドラム52a〜52
d、62a〜62d、72a〜72dの各ソレノイドが
オンにされると共に、モータM1〜M5が作動してそれ
らの回転力により前記各ドラムが回転して各ワイヤ50
a〜50d、60a〜60d、70a〜70dを巻戻す
(昇降動作及び折曲動作)。そしてベッドAの各部5,
6,7が前記ベッドBに組合わさった時点でコントロー
ラが各モータM1〜M5に停止指令信号を出力し、また
ソレノイドにオフ信号を出力する。この場合、ワイヤ6
0aと60dは、若干、長めに巻戻される。次に図17
に示すように、ベッドAの膝上げ上部6の一辺と膝上げ
下部7の一辺とが所定の高さで対向するまでワイヤ70
a,70d,60b,60cが巻上げられた後、コント
ローラ部の指令信号によりモータM5,M4が停止し、
同時にソレノイドがオフされる(折曲動作)。上述のよ
うに、ワイヤ60aと60dは、若干、長めに巻戻され
ているので、躯膝上げ上部6の臀部側と前記背上げ部5
の臀部側に、用便空間Sが形成されると共に、カバー4
0が完全に開放され、用便の準備が完了する。用便後に
図15に示す通常状態に戻す場合には、リセットスイッ
チS7を介護者が操作し、通常状態にて(各ベッドの昇
降動作及び折曲動作)、介護者が前記便槽42を取り出
す。
【0045】なお、図16(b)の操作スイッチS中、
スイッチS6の「ストップ」スイッチは、緊急停止用の
スイッチとしても使用できる。
【0046】この第2実施形態のトイレ付きベッドによ
れば、上記第1実施形態と同様に、介護者の助力は、ス
イッチの操作や、便槽の取出等で済み、介護者の労力を
大幅に軽減することができる。なお、この第2実施形態
におけるベッドでは、前記操作スイッチSIにより、入
浴モードや食事モードにもすることができる。
【0047】なお、第1実施形態において、その油圧シ
リンダ2,3の代わりに、上記ベッドA用昇降手段とし
ての釣支手段を用いてもよい。具体的な構成例の概略を
図18に示せば、ベッド支持枠10に背上げ部5用の前
記背上げ部釣支手段50、膝上げ上部6用の前記膝上げ
部釣支手段60、膝上げ下部7用の前記膝下げ部釣支手
段70をそれぞれ取り付ける。この場合、上記各釣支手
段のうち、背上げに不要な前記背上げ部釣支手段50
(50b,51b,52b,50c,51c,52
c)、膝上げに不要な膝上げ部釣支手段60(60a,
61a,62a,60d,61d,62d)、前記膝下
げ部釣支手段70(70b,71b,72b,70c,
71c,72c)を省略することもできる。
【0048】上記第2実施形態の前記ベッドAの床面
は、パイプ状部材3Pにより構成されていたが、図19
に示したように、これらのパイプ状部材3Pに代えて、
板状の表面部101とその表面部下方のパイプ部102
からなるパイプ状部材100を、所定間隔を開けてそれ
ぞれ並列に固定して形成してもよい。なお、103に示
した孔は、潅水浴用の孔である。このパイプ状部材10
0を用いれば、床面がより平面に近づくので、被介護者
をより快適にさせることができる。また、上記第1実施
形態のベッドにおいても、上記パイプ状部材100を所
定間隔を開けてそれぞれ並列に固定して形成してもよ
い。
【0049】さらに、第1実施形態におけるベッド支持
枠10に沿って、手摺を設けてもよいし、第2実施形態
の場合には、上記釣支手段50、60及び70の各滑車
に沿って、且つ、上方内側に、手摺を設けていもよい。
【0050】
【発明の効果】請求項1乃至3に記載の発明によれば、
極力、介護者の助力を必要としないトイレ付きベッドを
提供することができる。
【0051】請求項4に記載の発明によれば、上記パイ
プ状部材の表面部により、ベッドの床面の面積が広が
り、被介護者にとって、快適な床面にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るトイレ付きベッドの概略構
成斜視図、
【図2】同実施形態に係るトイレの分解斜視図、
【図3】同実施形態の動作説明図、
【図4】同実施形態の動作説明図、
【図5】同実施形態の動作説明図、
【図6】第2実施形態に係るベッドAの構成を示す平面
図、
【図7】第2実施形態に係るベッドBの構成を示す平面
図、
【図8】同実施形態に係るトイレの分解斜視図、
【図9】同実施形態の釣支手段等を示したベッドの正面
図、
【図10】同ベッドの右側面図、
【図11】同ベッドの左側面図、
【図12】同ブレーキ手段の構成例図、
【図13】同ベッドの制御ブロック図、
【図14】操作スイッチの操作板を示した正面図、
【図15】用便の準備モードのベッドの動作を示す動作
説明図、
【図16】用便準備モードのベッドの動作を示す動作説
明図、
【図17】用便準備モードのベッドの動作を示す動作説
明図、
【図18】第1実施形態に釣支手段を用いた場合の、ベ
ッドの概略斜視図、
【図19】別例のパイプ部材の斜視図である。
【符号の説明】
A,B ベッドA ベッドB M1〜M6 モータ 1 トイレ付きベッド 10 12 枠体 2 3 油圧シリンダ 20 30 ピストン 3P パイプ状部材 31,32 突出部 SL ソレノイド SI 操作スイッチ 5 背上げ部 5a 7a 回動軸 6a スライド
軸 6 膝上げ上部 7 膝上げ下部 50 背上げ部釣支手段 50a〜50d ワイ
ヤー 31a〜31d 固着片 60 膝上げ部釣支手段 60a〜60d ワイヤー 31e〜31h 固着片 31i〜31l 固着
片 70 膝上げ部釣支手段 8 分割上部 9 分割下部 90 ベッドB釣支手段 90a〜90d ワイ
ヤー 32 固着片 33,33 ヒンジ結合 32a,32a 突出
片 34 ガイド 51a〜51d 滑車 52a〜52d ドラ
ム 61a〜61d 滑車 62a〜62d ドラ
ム 14k 中継シャフト 70a〜70d ワイヤ 71a〜71d 滑車 72a〜72d ドラム 90a〜90d ワイヤ 91a〜91d 滑車 92a〜92d ドラム 24a,24c シャフト 36 回転板 222 貫通孔 SL1〜SL16 ソレノイド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被介護者の上半身を支える背上げ部、下
    半身を支える膝上げ部及び膝下げ部に3分割されたベッ
    ドと、 被介護者の臀部位置に対応する前記背上げ部の臀部側を
    中心に、被介護者の頭部位置に対応する前記背上げ部の
    頭部側を昇降させる頭部側昇降手段と、 被介護者の膝位置に対応する前記膝上げ部及び前記膝下
    げ部のそれぞれの膝側を昇降させる膝側昇降手段と、 前記ベッドの下方であって、被介護者の臀部に相当する
    位置に配置されたトイレと、 前記膝上げ部及び膝下げ部の膝側の上昇に同期して、前
    記トイレの便槽を被介護者の臀部に臨ませることを特徴
    とするトイレ付きベッド。
  2. 【請求項2】 被介護者の上半身を支える背上げ部、下
    半身を支える膝上げ部及び膝下げ部に3分割されたベッ
    ドAと、 このベッドAの下に配置されたベッドBと、 ベッドAの昇降動作と、同ベッドの前記背上げ部、前記
    膝上げ部及び前記膝下げ部の折曲動作を行うベッドA用
    昇降手段と、 ベッドBの昇降動作及び折曲動作を行うベッドB用昇降
    手段と、 前記ベッドBの下方であって、被介護者の臀部に相当す
    る位置に配置されたトイレと、 前記膝上げ部及び膝下げ部の膝側の上昇に同期して、前
    記トレイの便槽を被介護者の臀部に臨ませることを特徴
    とするトイレ付きベッド。
  3. 【請求項3】 前記トイレは、上方及び一側方が開放さ
    れた本体と、その上方をカバーするカバー部と、その一
    側方において収脱可能な便槽からなり、 前記膝上げ部及び膝下げ部の膝側の昇降に同期して、前
    記便槽を被介護者の臀部に臨ませるように、前記カバー
    部を開閉する開閉手段を備えたことを特徴とする請求項
    1または2に記載のトイレ付きベッド。
  4. 【請求項4】 前記請求項1に記載のベッドまたは前記
    請求項2に記載のベッドAは、板状の表面部とその表面
    部下方のパイプ部からなるパイプ状部材を所定間隔に
    て、それぞれ並列に固定して形成したことを特徴とする
    トイレ付きベッド。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007190366A (ja) * 2005-11-30 2007-08-02 Hill-Rom Services Inc 頭部角度アラームを有する病院用ベッド

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