JP2000166955A - 発熱体およびその製法 - Google Patents

発熱体およびその製法

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JP2000166955A
JP2000166955A JP10342627A JP34262798A JP2000166955A JP 2000166955 A JP2000166955 A JP 2000166955A JP 10342627 A JP10342627 A JP 10342627A JP 34262798 A JP34262798 A JP 34262798A JP 2000166955 A JP2000166955 A JP 2000166955A
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JP
Japan
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heat
heating element
inner bag
fusible film
bag
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JP10342627A
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English (en)
Inventor
Akio Ueki
章夫 植木
Yoshihiko Hatsumoto
喜彦 初本
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Kiribai Chemical Co Ltd
Original Assignee
Kiribai Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内袋に形成された図柄が水蒸気および摩擦に
よって消えることがなく、しかも図柄の見栄えをよく、
しかも低コストで製造可能な発熱体およびその製法を提
供する。 【解決手段】 通気性基材の内面側に熱融着性フィルム
が積層されたラミネート体で作製された内袋1と、該内
袋1に収納された、空気の存在下で発熱する発熱性組成
物と、前記内袋1が封入された気密性袋とからなり、前
記熱融着性フィルムの前記通気性基材と接する側の面、
および前記通気性基材の前記熱融着性フィルムと接する
側の面の少なくともいずれか一方の面に図柄3が印刷さ
れてなる発熱体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発熱体およびその製
法に関する。さらに詳しくは収納袋に形成された図柄が
水蒸気および摩擦によって消えることがなく、しかも図
柄の見栄えがよく、しかも低コストで製造可能な発熱体
およびその製法に関する。なお、本明細書において「図
柄」とは、文字、数字、図形、模様など、印刷により表
現可能なものすべてを含む広範な概念である。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、空気の存在下で発熱する発熱組成物を通気性の収
納袋(内袋)に収容し、この内袋を非通気性の袋(外
袋)で包装した発熱体が知られている。この発熱体は、
内袋の片面に非転着性粘着剤層を設け、いわゆる貼るタ
イプのカイロとして用いるものや、手足や腰部を温める
もの以外に、足の裏を温めるための小型で薄型の使い捨
てカイロとして用いるものなど種々のタイプのものが提
案されている。
【0003】前記内袋の外面には、装飾性の向上、商品
名や社名を宣伝するなどの目的で、従来より文字および
/または模様などからなる図柄が形成されている。従来
では、内袋を構成する紙や不織布などからなる材料の外
面に印刷を施すことにより図柄を形成している。
【0004】しかし、内袋は、使用時には、内袋内部の
発熱組成物から発生する水蒸気にさらされ、それととも
に手や衣服などにこすれ、いわゆる湿まさつを受ける。
このため、従来の内袋は、使用時間が経過するにつれて
図柄の色ハゲ(脱色や落色)または毛羽立ちが目立ち、
印刷の図柄がぼけたり、色落ちして読みにくくなるとと
もに、見栄えがわるくなるという問題がある。
【0005】一方、印刷用のインキとして、水蒸気、熱
または摩擦に対して強い特殊インキ(堅ろう度インキ)
を選定すればコストアップの問題がある。
【0006】本発明はかかる問題を解消するためになさ
れたものであり、内袋に形成された図柄が水蒸気および
摩擦によって消えることがなく、図柄の見栄えがよく、
しかも低コストで製造可能な発熱体およびその製法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1にかか
わる発熱体は、通気性基材の内面側に熱融着性フィルム
が積層されたラミネート体で作製された収納袋と、該収
納袋に収納された、空気の存在下で発熱する発熱性組成
物と、前記収納袋が封入された気密性袋とからなり、前
記熱融着性フィルムの前記通気性基材と接する側の面、
および前記通気性基材の前記熱融着性フィルムと接する
側の面の少なくともいずれか一方の面に図柄が印刷され
てなることを特徴とするものである。
【0008】前記基材が、紙または不織布からなるのが
好ましい。
【0009】前記熱融着性フィルムがポリエチレンフィ
ルムからなるのが好ましい。
【0010】本発明の請求項4にかかわる発熱体の製法
は、(a)熱融着性フィルムおよび通気性基材の少なく
ともいずれか一方に図柄を印刷し、(b)前記熱融着性
フィルムと基材とを、前記図柄が内側にくるように積層
してラミネート体を形成し、(c)該ラミネート体を用
いて前記基材が外側にくるように製袋することにより、
発熱性組成物が収容された収納袋を形成することを特徴
とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の発熱体には、使い捨てカ
イロ(たとえば手足や腰部などを温める貼るもしくは貼
らないタイプのカイロとして用いるものや足の裏を温め
るためのうす型のものなどを含む)、温熱効果をもつ医
療用発熱体(たとえば、ヒトまたは動物の局部などを加
温および/または保温する目的で用いられる、貼るまた
は貼らないタイプの医療用発熱体などの乾性温罨法方式
などを含む)、および保温を目的として食品、飲料など
に用いる発熱体などが含まれる。
【0012】以下、添付図面を参照しながら本発明の発
熱体およびその製法を詳細に説明する。
【0013】図1は本発明の発熱体の一実施の形態を示
す平面説明図および図2は図1のII−II線断面図であ
る。
【0014】図1〜2に示される発熱体は、通気性の内
袋1の内部に空気の存在下で発熱する発熱性組成物2が
収容され、前記内袋1が図示されていない気密性の外袋
の内部に封入されることにより構成されている。なお、
図1〜2に示される発熱体は、外袋から取り出して使用
されている状態が示されている。また、内袋1の所定の
部分には、後述する熱融着性フィルム5および通気性の
基材4の少なくともいずれか一方の貼着面に印刷を施す
ことにより図柄3が形成されている。
【0015】図柄3の内容は、本発明ではとくに限定さ
れるものではなく、文字、数字、図形、模様、標章、商
号またはそれらの組合せなど、種々の図柄を採用するこ
とができる。たとえば、図1に示されるように、外形線
のみを印刷した図形(マル)3a、全体を印刷した図形
(三角)3b、線状に印刷した図形(バツ)3cなどが
あげられる。また、水玉模様または縞模様などのような
連続した模様からなる図柄でもよい。
【0016】内袋1は、図2に示されるように、通気性
の基材4の内面側に熱融着性フィルム5が積層されたラ
ミネート体(積層体)で作製されている。
【0017】しかも、熱融着性フィルム5における基材
4と接する面に印刷により図柄3aが形成されている。
したがって、図柄3aは、基材4を透して外部から見る
ことができるが、内袋1外部の異物との接触がなくな
る。そのため、基材4の外面に図柄が印刷された従来品
と比較して、こすれたり、毛羽立つなどの問題がない。
【0018】本発明では、内袋の内側に位置する熱融着
性フィルムおよび通気性基材の少なくともいずれか一方
の貼着面に図柄を印刷することに特徴があり、いずれか
一方の面に印刷してもよいし、両面に印刷してもよい。
【0019】内袋1を作製するためのラミネート体は、
たとえば、紙または不織布とポリエチレンフィルムとを
貼り合わせたラミネート体などが用いられ、かかるラミ
ネート体は毛羽立たず、柔らかく、強度があり、品質が
安定しているため好ましい。また、不織布の他にも、他
の布状体とポリエチレンフィルムとのラミネート体を用
いてもよい。
【0020】熱融着性フィルム5または基材4に図柄3
を印刷するための材料は、比較的低価格で脱色、落色な
どの懸念がなく印刷適性にすぐれた材料を選定すること
ができる。たとえば、グラビアインキ、オフセットイン
キ、示温熱変色インキ、可逆性熱変色インキ、不可逆性
熱変色インキなどを目的に応じて適宜採用することがで
きる。
【0021】以上のように図柄3が付されたラミネート
体(フィルム)を形成したのち、前記基材4が外側にく
るように、図柄が付されたラミネートフィルムを上面側
に配置して他の下面側のフィルムとを重ね合わせて袋状
に成形しながら2枚のフィルムのあいだに前記発熱性組
成物2を充填すれば、前記内袋1ができる。さらに、内
袋1を気密性の外袋(図示せず)に封入すれば、本発明
の発熱体がえられる。
【0022】また、下面側のフィルムは、上面側のラミ
ネートフィルムと同様に、図柄を形成してもよい。しか
し、下面側のフィルムの外面に後述する粘着剤層や滑り
止め層などを形成するばあいには図柄を形成しなくても
よい。
【0023】図1〜2に示される内袋1は、通気小孔ま
たは微細孔群を有する扁平状の通気性を有する袋であ
り、前記内袋1は、少なくともその一部が通気性面であ
る。すなわち、一方の面(図1において下側の面)が通
気性面で、他方の面が非通気性面であってもよいし、ま
た両面とも通気性面であってもよい。さらに、片面のう
ち、一部が通気性面で残りが非通気性面であってもよ
い。
【0024】前記内袋1の通気性については、とくに限
定はないが、通気孔の大きさは内容物がこぼれない程度
であればよく、たとえば0.5mm以下程度であり、ま
た通気量は、発熱性組成物2が発熱しうる範囲であれば
よく、本発明においてとくに限定されるものではない
が、通常、JIS K 7129に規定されているA法
(感湿センサー法)により測定した値で50〜3000
g/m2・dayであり、好ましくは200〜1300
g/m2・day、とくに好ましくは300〜1000
g/m2・dayである。
【0025】内袋1の通気性面における通気性を調節す
る方法としては、微細連続気孔の形成されたシートない
しフィルムに適度の熱融着処理を施す方法をあげること
ができる。具体的には、たとえば、1〜50μmの均一
な連続気孔を有するシートないしフィルムに熱融着部を
均等に分散させ、あるいは全般に施して通気性を制限す
ることができる。また、穿孔加工を施すことにより通気
性を調節してもよい。
【0026】また、不織布に、微細通気孔の設けられた
樹脂フィルムをラミネートして、通気性を制限すること
ができる。
【0027】内袋1の大きさは、本発明においてとくに
限定されないが、通常、4×6cm〜15×20cmの
範囲の大きさのものを用いることができる。
【0028】内袋1に封入する発熱組成物2としては、
たとえば鉄粉などの金属粉(好ましくは、イオウまたは
含イオウ化合物で処理された金属粉)、活性炭、水、保
水剤(木粉、バーミキュライト、けい藻土、パーライ
ト、シリカゲル、アルミナ、吸水性樹脂など)、食塩な
どからなるものを用いることができるが、これらに限定
されるものではない。
【0029】また、図示されていないが、前記内袋1の
表面にゴムなどを主材とする通常の粘着性物質からなる
非転着性の粘着剤層を形成し、前記粘着剤層上に剥離紙
を被覆してもよい。このばあい、使用に際しては前記剥
離紙を剥がし、非転着粘着剤層を利用して内袋1を所望
の部位に貼付することができる。
【0030】さらに、図示されていないが、内袋1の表
面に滑り止め層を形成すれば、内袋1を靴の中に入れて
使用するばあいなどにすべり止め効果を奏することがで
きる。
【0031】また、通気性を調節することにより内容物
を陰圧挟持して片寄らないようにすることもできる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、内袋の内側に位置する
熱融着性フィルムおよび通気性基材の少なくともいずれ
か一方の貼着面に図柄を印刷することによって、内袋に
図柄を形成しているため、図柄が水蒸気および摩擦によ
って消えることがなく、図柄の見栄えをよくすることが
でき、しかも低コストで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発熱体の一実施の形態を示す平面説明
図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【符号の説明】
1 内袋 2 発熱性組成物 3、3a 図柄 4 基材 5 熱融着性フィルム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性基材の内面側に熱融着性フィルム
    が積層されたラミネート体で作製された収納袋と、該収
    納袋に収納された、空気の存在下で発熱する発熱性組成
    物と、前記収納袋が封入された気密性袋とからなり、前
    記熱融着性フィルムの前記通気性基材と接する側の面、
    および前記通気性基材の前記熱融着性フィルムと接する
    側の面の少なくともいずれか一方の面に図柄が印刷され
    てなる発熱体。
  2. 【請求項2】 前記基材が、紙または不織布からなる請
    求項1記載の発熱体。
  3. 【請求項3】 前記熱融着性フィルムがポリエチレンフ
    ィルムからなる請求項1または2記載の発熱体。
  4. 【請求項4】 (a)熱融着性フィルムおよび通気性基
    材の少なくともいずれか一方に図柄を印刷し、(b)前
    記熱融着性フィルムと基材とを、前記図柄が内側にくる
    ように積層してラミネート体を形成し、(c)該ラミネ
    ート体を用いて前記基材が外側にくるように製袋するこ
    とにより、発熱性組成物が収容された収納袋を形成する
    ことを特徴とする発熱体の製法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006271962A (ja) * 2005-03-04 2006-10-12 Kao Corp 蒸気温熱具
US8357189B2 (en) 2005-03-04 2013-01-22 Kao Corporation Physiology enhancing device
CN108451706A (zh) * 2018-03-14 2018-08-28 重庆嵘安医疗器材有限公司 一种温致变色理疗袋及理疗装置
KR20210041702A (ko) 2019-10-08 2021-04-16 강승현 온도에 따라 색상이 변경되는 발열체

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