JP2000166901A - 採血管ホルダー - Google Patents

採血管ホルダー

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JP2000166901A
JP2000166901A JP10341821A JP34182198A JP2000166901A JP 2000166901 A JP2000166901 A JP 2000166901A JP 10341821 A JP10341821 A JP 10341821A JP 34182198 A JP34182198 A JP 34182198A JP 2000166901 A JP2000166901 A JP 2000166901A
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blood collection
holding member
elastic holding
needle
tube holder
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JP10341821A
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Masahiro Nakaizumi
政博 中泉
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雄ねじ部を有するハブを備えた一般に使用さ
れている採血針を容易に着脱することができ、採血針の
取り外しに際して採血針に手を触れることなく採血針の
みを取り外すことができ、かつ採血作業中に採血針が外
れることがない採血管ホルダーを提供する。 【解決手段】 真空採血管が挿入される筒状本体2の端
面2aの外側に弾性保持部材3が配置されており、該部
材3が、軸方向に略平行に延びる切り込み3aを有する
と共に、内周面に採血針のねじ溝と嵌合可能な凸部3b
が設けられた円筒状部材により構成されており、弾性保
持部材3の切り込み3aの幅を拡大させて該部材3を拡
径することにより採血針の挿入を可能とし、該部材3の
弾性復元力により採血針を該部材3により弾力保持で
き、採血後には該部材3を拡径することにより採血針を
容易に抜去することが可能とされている採血管ホルダー
1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空採血に際し用
いられる採血管ホルダーに関し、より詳細には、雄ねじ
部を有するハブを備えた採血針の脱着を容易に行うこと
を可能とする採血管ホルダーに関する。
【0002】
【従来の技術】真空採血管はその内部が減圧にされてお
り、血管の圧力と真空採血管内の圧力との差を利用して
採血が行われる。採血に際しては、一端に血管挿入用刃
先が、他端に真空採血管の栓体を刺通する栓体刺通用刃
先が設けられた採血針を、該栓体刺通用刃先側を採血管
ホルダー内に挿入するようにして採血管ホルダーに採血
針を取り付ける。次に、血管挿入用刃先を血管に挿入す
る。しかる後、採血管ホルダーに真空採血管を挿入し、
採血針の栓体刺通用刃先により真空採血管の栓体を貫通
し、採血を行う。採血が終了すると、真空採血管を採血
管ホルダーから取り外し、しかる後、採血管ホルダーか
ら採血針を取り外す。
【0003】採血後の真空採血管は血液検査に供される
が、採血管ホルダーは繰り返し使用される。また、採血
に使用された採血針は血液に接触しているので、衛生上
及び感染防止のため捨て去られている。
【0004】ところで、従来の真空採血システムでは、
採血針には採血管ホルダーに取り付けるためのハブが設
けられており、該ハブの外周面に雄ねじが形成されてお
り、採血管ホルダーの採血針が挿入される部分の貫通孔
に上記雄ねじとかみ合う雌ねじが形成されていた。すな
わち、採血針は、上記雄ねじを採血管ホルダーの雌ねじ
にねじ込むことにより固定されていた。従って、採血針
の採血管ホルダーへの固定に際しては、上記ねじ込み作
業が必要であり、作業が煩雑であった。特に、団体の健
康診断などのように、短時間に多くの被採血者から採血
を行う必要がある場合には、より簡便に採血針を採血管
ホルダーに取り付ける構造が望まれていた。
【0005】加えて、採血後には、通常、血液感染を防
止するために針先にキャップを装着した後、採血管ホル
ダーから採血針を取り外すが、キャップ装着時に誤って
採血針が指に突き刺さるおそれがあった。使用後の採血
針は血液に接触しているため、採血針が指に突き刺さる
と、検査従事者がウイルス等に感染するおそれがあり、
従って、このような事故を防止することが強く求められ
ている。
【0006】もっとも、使用済採血針を採血管ホルダー
と共に廃棄すれば上記のような問題は生じないが、コス
トが高くつき、医療費の高騰を招くことになる。また、
医療廃棄物の量が増加し、処理設備や投棄場所等の廃棄
物処理の問題を招くことになる。
【0007】上述した種々の問題に鑑み、特開平5−3
05068号公報には、採血後に採血管ホルダーから採
血針を容易に抜去することが可能な採血器具が開示され
ている。ここでは、採血管ホルダーの先端に切り込みが
形成され、半割れ状とされている。すなわち、採血針の
ハブの雄ねじにかみ合う雌ねじを含むホルダー部分に切
り込みが形成されており、切り込みを介して一対の半割
れ部分が構成されている。上記先行技術では、採血針
は、ハブの雄ねじを上記雌ねじにねじ込むことにより採
血管ホルダーに固定される。また、上記一対の半割れ部
分は、常態ではその弾性により相互に接触する方向に付
勢されており、従って、採血針のハブの雄ねじを採血管
ホルダーの雌ねじにねじ込んだ状態では、上記付勢力に
より採血針が確実に固定される。
【0008】他方、採血針を廃棄する際には、ホルダー
本体に設けられた操作部材により一対の半割れ部分を相
互に離反する方向に移動させ、それによって雌ねじ部の
採血針のハブの雄ねじとのかみ合わせを解く。従って、
採血針側を下方に向けるだけで、採血針に手を触れるこ
となく採血管ホルダーから採血針を抜去することができ
る。
【0009】しかしながら、特開平5−305068号
公報に記載の採血器具においても、採血針を採血管ホル
ダーに装着する際には、やはり採血針のハブの雄ねじを
採血管ホルダーの雌ねじにねじ込まねばならず、採血針
の装着作業が煩雑であった。
【0010】また、この提案の採血器具は、針を取り外
す操作部材がホルダー側面にあり、この部材を押すこと
により針が外れる。採血時に採血者の指が無意識のうち
に操作部材に当たるか、操作部材が被採血者の腕に押し
当てられるとその力で半割れ状部材が離反し、採血中に
採血針がホルダーから外れてしまう、という問題があ
る。採血針にはゴム鞘がついており、採血中は採血管と
の間で圧縮されているので採血針がホルダーから外れる
と採血管とは反対の方向、すなわち被採血者の方に採血
針が飛び出し、血管に深く突き刺さり、内出血を起こす
恐れがある。
【0011】他方、特開平8−126630号公報に
は、採血管ホルダーに、弾性部を有する一対のハブ挟圧
部材を設け、採血針のハブを該一対のハブ挟圧部材によ
り弾力挟持する構成を備えた採血器具が開示されてい
る。ここでは、採血針のハブが上記の一対のハブ挟圧部
材により弾力挟持されて固定される。
【0012】しかしながら、ハブ挟圧部材は、実際に
は、この先行技術の図2に示されているように、弾性
部、ハブ挿通部、段部、支持凹部及び押圧部を有する非
常に複雑な形状に構成されており、部品コストが高くつ
くだけでなく、部分的な破損が生じやすい構造であっ
た。
【0013】また、この提案の採血器具は、ハブ部が雄
ねじになっている従来の採血針を固定できないか、又
は、仮に固定できたとしてもネジ山の一部しか固定でき
ず、固定がはずれ易い、という問題がある。従来、採血
針のハブ部のねじは業界で統一されており、採血針メー
カー及びホルダーのメーカーを問わず採血針とホルダー
とは取り付けが可能となっている。従って、ハブ部がね
じ以外の形状の採血針とその採血針を固定可能なホルダ
ーにすると、他のメーカーの採血針やホルダーとの互換
性がなくなる、という問題がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、雄ね
じ部を有するハブを備えた一般に使用されている採血針
を容易に着脱することができ、採血針の取り外しに際し
て採血針に手を触れることなく採血針のみを取り外すこ
とができ、かつ採血作業中に採血針が外れることがない
採血管ホルダーを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、真空採血に際し、雄ねじ部を有するハブを備えた採
血針及び真空採血管と組み合わせて用いられる採血管ホ
ルダーであって、一端が開口されており、他端が端面に
より閉塞され、該端面に採血針が挿通される穴が形成さ
れている筒状本体と、軸方向に略平行に延びる切り込み
を有し、弾性により切り込みの幅が狭まることにより採
血針を保持し、切り込みの幅を拡大させることにより採
血針の着脱を可能とする円筒状の弾性保持部材とを備
え、更に、上記円筒状の弾性保持部材の該円筒の内周面
には、採血針のねじ溝と嵌合可能な凸部が設けられてお
り、前記弾性保持部材は、前記筒状本体の端面外側に配
置されており、かつ該弾性保持部材の一部は、筒状本体
の端面に対してその位置が固定されていることを特徴と
する。
【0016】また、請求項1に記載の発明に係る採血管
ホルダーでは、好ましくは、請求項2に記載のように、
前記円筒状の弾性保持部材の切り込みを挟んで対向して
いる少なくとも一方の側に、切り込みの幅を拡大するた
めのレバーが形成されている。
【0017】また、請求項1に記載の発明に係る採血管
ホルダーでは、好ましくは、請求項3に記載のように、
前記筒状本体の端面近傍に凹部もしくは凸部が形成され
ており、前記レバーの一部に前記凹部もしくは凸部に係
合し得る凸部もしくは凹部が形成されており、採血針を
弾性保持部材で保持した際に前記筒状本体の凹部もしく
は凸部にレバーの凸部もしくは凹部が係合されるように
筒状本体の凹部もしくは凸部の位置が定められている。
【0018】請求項1〜3に記載の採血管ホルダーで
は、請求項4に記載のように、弾性保持部材の一部は、
筒状本体の端面に直接固定されていてもよく、請求項5
に記載のように、筒状本体の端面に該端面との間に所定
の空間を有するように固定された蓋材をさらに設け、該
蓋材の前記空間側の内面に弾性保持部材の一部を固定し
た構造としてもよい。
【0019】すなわち、弾性保持部材の一部を、筒状本
体の端面に対してその位置を固定するように弾性保持部
材を筒状本体の端面外側に配置する構造については、請
求項4または5に記載のように適宜変形することができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
採血管ホルダーの構造を具体的に説明する。図1は、本
発明の採血管ホルダーの第1の構造例を説明するための
外観斜視図であり、図2はその模式的平面図である。
【0021】採血管ホルダー1は、筒状本体2と、筒状
本体2の端面2aの外側に配置された弾性保持部材3と
を有する。筒状本体2は、例えば合成樹脂もしくはステ
ンレスなどの金属により構成され得る。筒状本体2は、
全体が略円筒状の形状を有し、先端に径が若干小さくな
った小径部2bを有し、小径部2bの先端が端面2aで
閉塞されている。もっとも、図3(a)及び(b)に示
すように、端面2aの中央には、孔2cが形成されてい
る。
【0022】また、筒状本体2の他方端部には、フラン
ジ部2dが形成されている。フランジ部2dは、採血管
ホルダー1を図1に示すように立設した場合に、机上な
どに安定に配置することを可能とするため、並びに採血
管ホルダー1に真空採血管を挿入する際の作業を容易と
するために設けられている。もっとも、フランジ部2d
は、必ずしも設けられずともよく、かつフランジ部2d
の平面形状についても、図示のものに限定されるもので
はない。
【0023】また、筒状本体2の内径は、使用する真空
採血管が挿入され得る限り、適宜の径とされ得る。通常
は、真空採血管の外径よりも若干大きな径を有するよう
に構成される。
【0024】筒状本体2の端面2aの外側には、弾性保
持部材3が配置されている。弾性保持部材3は、図4
(a)、図4(b)に斜視図で示すように、軸方向に略
平行に延びる切り込み3aを有する円筒状部材で構成さ
れている。更に、上記円筒状の弾性保持部材3の該円筒
の内周面には、採血針のねじ溝と嵌合可能な凸部3bが
設けられている。凸部3bとしては、図1、2及び4
(a)では、二つの突起3b、3bとされている。ま
た、凸部3bの他の例として、図4(b)では、一本の
ねじ山3b1とされている。このように、凸部3bとし
ては、例えば、少なくとも一つの突起、又は一本のねじ
山などが挙げられるが、採血針のねじ溝と嵌合可能なも
のであれば、特に限定されない。特に、採血針のねじは
2条であることが多いので、2本のねじ山を設けること
がより好ましい。弾性保持部材3では、切り込み3aが
形成されているため、切り込み3aの幅を押し広げた場
合には、弾性により切り込み3aの幅が元の幅となるよ
うに変形しようとする。後述するように、弾性保持部材
3は、上記弾性による復元力を利用して真空採血針のハ
ブを保持させるために設けられている。また、弾性保持
部材3が真空採血針のハブを保持する際に、弾性保持部
材3の内周面に設けられた凸部3bが採血針のねじ溝と
嵌合するため、雄ねじ部を有するハブを備えた採血針を
保持し得る。
【0025】従って、弾性保持部材3を構成する材料と
しては、上記弾性保持力を発揮し得る限り、特に限定さ
れず、金属により構成されていてもよく、合成樹脂によ
り構成されていてもよい。
【0026】もっとも、最終的な焼却または廃棄を考慮
した場合、弾性保持部材3は合成樹脂からなることが好
ましく、特に、ポリアセタールやナイロンのような靱性
の大きな樹脂や、架橋ゴムもしくは熱可塑性エラストマ
ーのような弾性体を用いることが好ましい。上記弾性体
を用いる場合には、JIS Aの硬度が60程度のもの
が採血針を確実に保持し得るため好ましいが、前者の靱
性の大きな樹脂に弾性体を被覆して用いることもでき、
この場合には、弾性体の硬度は特に限定されるものでは
ない。
【0027】また、上記弾性保持部材3は、図示しない
接着剤を用いて、その下面3cの一部が筒状本体2の端
面2aに固定されている。図2に、この接着剤による固
定部分を、矢印Aで示す。なお、図2においては、弾性
保持部材3が平面視されているが、矢印Aで示すハッチ
ング領域は、弾性保持部材3の下面3cと端面2aとを
接着している領域を示すものとする。
【0028】すなわち、弾性保持部材3は、上記矢印A
で示した領域、すなわち下面3cの一部においてのみ端
面2aに固定されている。これは、弾性保持部材3の下
面3cの全領域で端面2aに固定されると、弾性保持部
材3の内径を拡大するように切り込み3aの幅を拡げる
ことができないからである。
【0029】従って、弾性保持部材3を端面2aに接着
する領域は、上記弾性保持部材3を拡径し、さらに弾性
復元力により真空採血針のハブ部のねじ部分を弾力挟持
し得る限り、特に限定されるものではなく、図2に矢印
Aで示した領域に限らず、下面3cの他の部分であって
もよい。
【0030】また、上記固定部分は、弾性保持部材3を
拡径あるいは縮径した場合の応力が加わる部分であるた
め、その面積は、このような操作に際して破損しない程
度の大きさとされる。
【0031】この固定部分の面積については、弾性保持
部材3の材質及び厚みによっても異なるが、上記拡径及
び縮径作業を行うことを可能とする上では、中心角で4
5度以下の領域とすることが望ましい。また、弾性保持
部材3の厚みについても、材質によっても異なるが、
0.7〜3.0mm程度とすることが好ましい。肉厚が
0.7mm未満では、真空採血針のハブを確実に弾力挟
持することが困難となることがあり、3.0mmを超え
ると、拡径作業が困難となることがある。
【0032】また、弾性保持部材3の内径は、採血針の
ハブのうち弾性保持部材で保持されるべき部分の外径よ
りも小さくされている。なお、弾性保持部材3の軸方向
長さは、採血針のハブの雄ねじ部の長さに近い長さが好
ましい。
【0033】また、図1に示した採血管ホルダー1で
は、筒状本体2に、別部材として用意された弾性保持部
材3が接着剤により固定されていたが、筒状本体2及び
弾性保持部材3は合成樹脂等により一体的に構成しても
よい。
【0034】上記弾性保持部材3を用いて真空採血針を
採血管ホルダー1に固定する工程を、図5を参照して説
明する。図5では、理解を容易とするために、筒状本体
2については図示を省略してあるが、図5(a)〜
(c)における弾性保持部材3は、図1に示したように
筒状本体2に固定されている。
【0035】まず、図5(a)に示すように、弾性保持
部材3の上面3d側から真空採血針5の弾性鞘体6を挿
入する。この真空採血針5は、従来より一般的に用いら
れている採血針であり、針管7をハブ8に挿通し、固定
した構造を有する。針管7は、一端側に血管挿入用刃先
7aを有し、他端側に真空採血管の栓体を刺通するため
の刃先が形成されている。この栓体刺通側の刃先及びそ
れに連なる部分が、上記弾性鞘体6により被覆されてい
る。
【0036】また、ハブ8は、弾性鞘体6よりも径の大
きな雄ねじ部8aと刃先7a側に配置された雄ねじ部8
aより大きな径のフランジ部8bとを有する。
【0037】次に、真空採血針5を採血管ホルダー内に
押し込んでいくと、雄ねじ部8aが弾性保持部材3の上
面3dに当接する。この場合、雄ねじ部8aの外径に比
べて、弾性保持部材の内径が小さいため、そのままでは
雄ねじ部8aを弾性保持部材3に挿入することができな
い。そこで、上記弾性保持部材3の切り込み3aの幅を
拡げるように拡径操作を行う。この拡径操作は、弾性保
持部材3の弾性に逆らって、切り込み3aの幅を拡げる
ことにより行うことができ、それによって図5(b)に
示すようにハブ8の雄ねじ部8aが弾性保持部材3内に
挿入される。
【0038】真空採血針5をさらに弾性保持部材3に挿
入していくことにより、弾性保持部材3の上面3dがフ
ランジ部8bに当接する。
【0039】この場合、雄ねじ部8aの外径が弾性保持
部材3の内径よりも大きいため、弾性保持部材3の上述
した弾性復元力により、弾性保持部材3が雄ねじ部8a
の外周面に圧接されることになる。そして、弾性保持部
材3が雄ねじ部8aの外周面に圧接されるに際して、弾
性保持部材3の凸部3bとしての、二つの突起3b、3
b(図5では一方の突起3bのみを、図5(b)に示し
ている)が採血針の雄ねじ部8aのねじ溝と嵌合し、弾
性保持部材3による雄ねじ部8aの保持を強固なものに
する。このようにして、雄ねじ部を有するハブを備えた
真空採血針5が弾性保持部材3により、確実に弾力保持
される。
【0040】好ましくは、上記のように雄ねじ部8aよ
りも径の大きなフランジ部8bを設けることにより、真
空採血針5の軸方向への移動、特に弾性保持部材3側へ
の移動を規制することができる。
【0041】図6は、本発明に係る採血管ホルダーの他
の構造例を示す斜視図であり、図7はその要部を拡大し
て示す下方から見た斜視図である。採血管ホルダー11
は、弾性保持部材3の固定構造が異なることを除いて
は、採血管ホルダー1と同様に構成されている。すなわ
ち、筒状本体2の端面2a上に、円板状天板部12a
と、天板部12aの下面の一部から下方に延びる脚部1
2b,12bを有するキャップ12(蓋材)が図示しな
い接着剤を用いて固定されている。弾性保持部材3は、
このキャップ12の天板部12aの下面に固定されてい
る。弾性保持部材3自体は、図4に示した弾性保持部材
3と同様に構成されている。また、弾性保持部材3の上
面3dは、図7に矢印Bで示す位置において、接着剤を
用いて天板部12aの下面に接着・固定されている。す
なわち、弾性保持部材3の上面3dが部分的に天板部1
2aの下面に固定されている。この接着固定部分の面積
は、図2に矢印Aで示した接着固定領域と同様とされて
いる。
【0042】従って、採血管ホルダー11においても、
弾性保持部材3は、切り込み3aを拡げるように拡径す
ることができ、かつ拡径後に弾性復元力を利用して縮径
させることができる。
【0043】キャップ12は、上記のように筒状本体2
の端面2aに代わり、弾性保持部材3を固定するために
設けられている。もっとも、キャップ12は、脚部12
b,12bにより端面2aの上面に接着固定されている
ため、結果として、弾性保持部材3は、端面2aに対し
てその位置が固定されていることになる。キャップ12
は、上記のように弾性保持部材3を固定する部分として
作用するものであるため、合成樹脂や金属等の適宜の材
料により構成することができる。なお、キャップ12の
端面2aへの固定は、上記のように、脚部12b,12
bと端面2aの上面との接着固定の他に、端面2aに貫
通孔を設けておき、脚部12b,12bを長くし、その
長くした部分を上記の貫通孔に差し込んで固定してもよ
い。この場合、脚部12b,12bの長くした部分の先
端部を、僅かに折り曲げた構成としておき、上記の貫通
孔に差し込む際には、折り曲げた部分を僅かに変形させ
ることにより差し込み易くして差し込み、差し込んだ後
には、その折り曲げられた部分により、脚部の長くした
部分が貫通孔から抜けにくくするのが好ましい。
【0044】キャップ12の天板部12aには、図8
(a)及び(b)に示すように貫通孔12cが形成され
ている。貫通孔12cは、真空採血針を挿入するために
設けられているが、真空採血針のハブ8(図5参照)の
フランジ部8bと等しい径の凹部12dの中央に形成さ
れている。また、貫通孔12cの径については、雄ねじ
部8aの外径よりも大きく、フランジ部8bの径よりも
小さくされている。従って、キャップ12に真空採血針
5を挿入した場合、図9に示すように、フランジ部8b
が凹部12dに嵌まり合うため、弾性保持部材3を用い
てハブ8を弾力保持し、固定した場合、真空採血針5の
キャップ12の上面におけるがたつきを抑制することが
できる。
【0045】上記採血管ホルダー1,11においては、
真空採血針を着脱する際は、弾性保持部材3を拡径する
操作が必要である。この拡径操作については、切り込み
3aに切り込み3aの初期状態の幅よりも大きな治具を
挿入する方法など任意の方法で行うことができる。
【0046】例えば、図10(a),(b)に示すよう
に、弾性保持部材3の切り込み3aに、切り込み3aの
初期状態の幅よりも狭い先端部分を有する楔9を挿入す
る方法、あるいは図11(a),(b)に模式的平面図
で示すように弾性保持部材3自体に、切り込み3aを挟
んで対向している部分の一方側に拡径操作を容易とする
ためのレバー14を設ける方法などが挙げられる。
【0047】レバー14については、図11に示すよう
に、弾性保持部材3の切り込み3aを挟んで対向してい
る一方部分において、弾性保持部材3の径方向外側に延
びるように、指で把持し易い長さの部材を形成すること
により構成することができる。また、場合によっては、
切り込み3aを挟んで対向している両側の部分にレバー
14を設けてもよい。レバー14については、弾性保持
部材3と合成樹脂とを用いて一体に構成してもよく、あ
るいは弾性保持部材3に別部材からなるレバー14を接
着剤等を用いて固定してもよい。
【0048】もっとも、上記拡径操作に際して、筒状本
体を手により強固に保持しようとし、筒状本体を強く握
ると、図12に矢印で示すような外力が働くことにな
る。従って、図12に矢印で示す方向と異なる方向で採
血針の着脱を行うことが好ましい。また、より好ましく
は、図11に矢印の方向で示す方向に力を加える方法が
望ましい。
【0049】また、上記レバー14を弾性保持部材3に
設けた構造においては、好ましくは、図13に示すよう
に、レバー14の下面に下方突出部14aを設け、該下
方突出部14aの弾性保持部材3の軸方向中心側に向か
って突出した係合突起14bを設け、他方筒状本体2側
に係合突起14bと係合する凹部2eを形成してもよ
い。係合凹部2eの周方向位置を、係合突起14bが係
合凹部2eに係合した際に、採血針を強固に保持し得る
ように設定することにより、真空採血針を弾性保持部材
3により強固に固定することができる。
【0050】すなわち、採血管ホルダー1では、真空採
血針5は上記弾性保持部材3の弾性復元力によってのみ
弾力挟持されているため、弾性保持部材3の肉厚が薄い
場合などのように、場合によっては真空採血針が弾性保
持部材3により強固に固定され得ないことがある。この
ような場合には、上記係合突起14b及び凹部2eを設
けることにより、真空採血針5を弾性保持部材3を用い
て強固に固定することができ、採血針のぐらつきを防止
することができる。
【0051】また、より好ましくは、第2の構造例に係
る採血管ホルダー11において、上記レバー14及び係
合構造を採用すれば、キャップ12の凹部12dの作用
と、上記係合構造の作用とにより、真空採血針のぐらつ
きをより一層効果的に防止することができる。
【0052】また、弾性保持部材3にレバーを設ける場
合の形状についても特に限定されず、図14(a),
(b)に示すように、弾性保持部材3の切り込み3aを
挟んで対向する一方部分にレバー14を、他方部分にレ
バー15を形成したものであってもよい。この場合、レ
バー14は、弾性保持部材3の径方向に延びる基部14
cと、基部14cの先端で上下方向に延びる把持部14
dとを有する。このように、弾性保持部材3に比べて大
きな把持部14dを設けることにより、指による拡径操
作を容易に行うことができる。
【0053】図15は、本発明に係る採血管ホルダーの
更に他の構造例を示す斜視図である。この構造例の採血
管ホルダー21は、切り込みを挟んで対向する一方部分
にレバー16を、他方部分に別のレバーが設けられた弾
性保持部材3と、円板状天板部と、天板部の下面の一部
から下方に延びる脚部を有するキャップ18(蓋材)と
を備え(弾性保持部材3はキャップ18の下に存在して
いる)、上記脚部の先端部がホルダーの筒状本体2の端
面2aに形成された貫通孔に貫通されて固定されること
により、該キャップ18が筒状本体2との間に所定の空
間を有するように該端面2aに固定され、該キャップ1
8の前記空間側の内面に、前記弾性保持部材3の一部が
固定されている。なお、この採血管ホルダーでは、上記
レバーが設けられた弾性保持部材3とキャップ18とが
組み合わされて使用される例である。
【0054】この採血管ホルダー21に用いられる弾性
保持部材3は、図16に斜視図、図17(a)に正面
図、図17(b)に平面図で示すように、略円筒状の弾
性保持部材3の切り込み3aを挟んで対向する一方部分
にレバー16が、他方部分にレバー17が形成されてお
り、レバー16は、弾性保持部材3の径方向に延びる基
部16aと、基部16aの先端で上下方向に延びる把持
部16bとを有する。把持部16bは、その横断面の中
央部が膨らんでおり指でより簡単に押圧し易くされてい
る。図17(b)に示すように上記弾性保持部材3の内
周面には突起3b、3bが設けられている。上記弾性保
持部材3、基部16a及びレバー17の厚みは、弾性保
持部材とキャップとが組み合わされて使用される際に、
該キャップと採血管ホルダーの筒状本体との間に設けよ
うとする空間の高さとほぼ等しくされる。
【0055】図18〜20は、この採血管ホルダー21
に用いられるキャップ18を示す図であり、図18
(a)は平面図、図18(b)は図18(a)のX−X
線断面図、図19(a)は右側面図、図19(b)は底
面図、図20は底面斜視図である。キャップ18は、円
板から周縁部2ケ所を平行に切り落とした形状の天板部
18a;天板部18aの平行な辺の下面の一部から下方
に延びる脚部18b、18b;上記脚部18b、18b
のうちの片方の脚部18bの一方の側端部に接続し、天
板部18aの円周部の下面の一部から下方に延びる円周
部脚部18cから構成されている。
【0056】また、上記円周部脚部18cの上記脚部1
8bの側端部に接続する部分とは反対側の側端部近傍で
あって、上記円周部脚部18cより内側の位置におい
て、天板部18aの下面から下方に第1の凸部18dが
設けられている。また、円周部脚部18cの側端部に接
続する上記脚部18bの、円周部脚部18cの側端部に
接続する部分とは反対側の側端部の近傍であって、上記
脚部18bより内側の位置において、天板部18aの下
面から下方に円柱体状の第2の凸部18eが設けられて
いる。また、上記円周部脚部18cと接続しない方の上
記脚部18bの近傍の位置において、天板部18aの下
面から下方に円柱体状の第3の凸部18fが設けられて
いる。
【0057】上記キャップ18の天板部18aには、図
18(a)及び(b)に示すように貫通孔18hが形成
されている。貫通孔18hは、真空採血針を挿入するた
めに設けられているが、真空採血針のハブ8(図5参
照)のフランジ部8bより若干大きな径の凹部18nの
中央に形成されている。また、貫通孔18hの径につい
ては、雄ねじ部8aの外径よりも大きく、フランジ部8
bの径よりも小さくされている。従って、キャップ18
に真空採血針5を挿入した場合、フランジ部8bが凹部
18nに嵌まり合うため、弾性保持部材3を用いてハブ
8を弾力保持し、固定した場合、真空採血針5のキャッ
プ18の上面におけるがたつきを抑制することができ
る。
【0058】上記脚部18b、18bは、図19(a)
に示すように、脚部18b,18bの先端部18k,1
8kが天板部18aの外方に折り曲げられた形状となっ
ており、この先端部18k,18kは、ホルダーの筒状
本体2の端面2aに形成された貫通孔(図示せず)に脚
部18b,18bの端部の一部が貫通されることによ
り、該キャップ18が筒状本体2との間に所定の空間を
有するように該端面2aに固定される際に、抜け止め防
止のために働く。
【0059】上記円周部脚部18c、第1の凸部18
d、第2の凸部18e及び第3の凸部18fの天板部1
8a下面からの高さは、いずれも、該キャップ18と筒
状本体2との間に設けようとする空間の高さとほぼ等し
くされている。
【0060】上記第1の凸部18dは、弾性保持部材3
とキャップ18とが組み合わされて使用される際に、弾
性保持部材3と、レバー17との間で形成される凹部1
7aに嵌合されるようにされており、弾性保持部材3が
拡径される際の支点となる。
【0061】上記第2の凸部18eは、弾性保持部材3
とキャップ18とが組み合わされて使用される際に、レ
バ−16の把持部16bを弾性保持部材3の周方向(後
述の図21に示した矢印方向)に押圧して、弾性保持部
材3を拡径させてゆく場合に、所定の程度だけ拡径した
ときに、第2の凸部18eがレバ−16の基部16aと
当接して、それ以上拡径しないようにさせるためのスト
ッパーとして働く。
【0062】上記第3の凸部18fは、弾性保持部材3
とキャップ18とが組み合わされて使用される際に、拡
径操作をする前の弾性保持部材3に設けられたレバ−1
6の基部16aと当接して弾性保持部材3の略円筒部の
拡径前の内径を一定にする働きを有する。
【0063】図21に、上記レバーが形成された弾性保
持部材3とキャップ18とが組み合わされた状態の平面
図を示す。この状態では、弾性保持部材3に設けられた
レバ−16の基部16aが第3の凸部18fに当接する
ことにより、弾性保持部材3は略円筒部の拡径前の内径
が一定にされている。この組み合わされた状態でキャッ
プ18の脚部18b,18bの端部の一部が、ホルダー
の筒状本体2の端面2aに形成された貫通孔(図示せ
ず)に貫通され、固定されることにより、該キャップが
筒状本体との間に所定の空間を有するように該端面2a
に固定されて前記採血管ホルダー21が得られる。
【0064】この際、キャップ18の第1の凸部18d
は、弾性保持部材3とレバー17との間で形成される凹
部17aに嵌合、固定されているので、結果として、弾
性保持部材3は、ホルダーの端面2aに対してその位置
が固定されていることになる。
【0065】また、採血管ホルダー21においては、好
ましくは、図16に示すように、レバ−16の把持部1
6bの基部16a側に係合凹部16cを設け、図18
(a)に示すようにキャップ18の天板部18aの円周
部から外側に向かって、上記係合凹部16cと係合する
係合凸部18mを設け、図21に示すように上記レバー
が形成された弾性保持部材3とキャップ18とが組み合
わされた状態において、上記係合凹部16cと係合凸部
18mとが嵌合するように構成してもよい。このよう
に、係合凹部16cと係合凸部18mの位置を、両者が
係合した際に、採血針を強固に保持し得るように設定す
ることにより、真空採血針を弾性保持部材3により強固
に固定することができる。
【0066】この採血管ホルダー21を使用する手順
は、把持部16bを図21の矢印方向に押圧して、弾
性保持部材3を拡径し、採血針をキャップ18の貫通孔
18hに挿入した後、把持部の矢印方向への押圧を止め
る。すると、弾性保持部材3の復元力により弾性保持部
材が縮径しハブの雄ねじ部のねじ溝に弾性保持部材3の
凸部3bが嵌合され採血針が固定される。この状態で
採血に用いる。すなわち、採血針を血管に穿刺し、次
いで採血管をホルダーに挿入し、所定量の血液を採血す
る。次いで、ホルダーから採血管を抜き、血管から
採血針を抜く。次いで、ホルダーを下向きにし、把持
部16bを図21の矢印方向に再び押圧して、弾性保持
部材3を拡径する。すると、採血針がホルダーからはず
れて下に落ちる。このように、レバーを移動させるだけ
で採血針の着脱が可能になる。このように本発明の採血
管ホルダーでは、採血終了後、針キャップをしたり、針
のハブ部を触る必要がないので針先で指を傷付けること
なく、採血針の廃棄が可能なので安全である。
【0067】また、上記の採血作業はいずれもホルダー
の軸方向の作業であり、ホルダーの円周方向に作用する
力が加わることはない。従って、採血作業中に誤って採
血針が外れることがない。
【0068】
【発明の効果】請求項1に記載の発明に係る採血管ホル
ダーでは、弾性保持部材の切り込みの幅を拡大させる拡
径操作及び弾性保持部材の弾性復元力を利用した縮径操
作により、真空採血針の保持及び抜去を容易に行うこと
ができる。すなわち、筒状本体の端面外側に配置された
円筒状の弾性保持部材を拡径することにより、真空採血
針を弾性保持部材内に容易に挿入することができ、拡径
操作を停止し、弾性保持部材の弾性復元力を利用して縮
径させることにより、真空採血針を弾性保持部材に確実
に保持させることができる。すなわち、ねじ込みのよう
な煩雑な作業を用いることなく真空採血針を採血管ホル
ダーに容易にかつ迅速に取り付けることができる。
【0069】加えて、保持されている状態において、真
空採血針は弾性保持部材の内周面に弾性保持部材の弾性
復元力を利用して圧接されているが、その際、弾性保持
部材の凸部が採血針の雄ねじ部のねじ溝と嵌合し、弾性
保持部材による雄ねじ部の保持を強固なものにする。こ
のようにして、雄ねじ部を有するハブを備えた真空採血
針が弾性保持部材により、確実に弾力保持される。
【0070】また、採血後には、上記弾性保持部材を再
度拡径することにより、真空採血針を採血管ホルダーか
ら容易に抜去することができる。しかも、上記拡径操作
に際し、真空採血針自体には手を触れる必要がないた
め、血液が付着している採血後の真空採血針に手を触れ
ることなく真空採血針の廃棄作業を行うことができる。
【0071】よって、本発明によれば、多量の採血を行
う場合であっても容易にかつ迅速に採血針を装着するこ
とができ、しかも採血針を速やかにかつ安全に抜去し得
る採血管ホルダーを提供することが可能となる。
【0072】請求項2に記載の発明では、円筒状の弾性
保持部材の切り込みを挟んで対向している部分の少なく
とも一方の側に、切り込みの幅を拡大するためのレバー
が形成されているため、採血針の装着及び抜去に際して
の拡径操作を容易に行うことができる。
【0073】請求項3に記載の発明に係る採血管ホルダ
ーでは、筒状本体の端面近傍に凹部もしくは凸部が形成
されており、上記レバーの一部に凹部もしくは凸部に係
合し得る凸部もしくは凹部が形成されており、筒状本体
の凹部もしくは凸部の位置が、採血針を弾性保持部材に
強固に保持し得る位置とされているため、拡径後、弾性
保持部材の弾性復元力により縮径させた場合に、さらに
上記レバーの凸部もしくは凹部を筒状本体の凹部もしく
は凸部に係合させることにより、採血針を採血管ホルダ
ーに強固に保持・固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る採血管ホルダーの第1の構造例を
示す外観斜視図。
【図2】図1に示した採血管ホルダーの模式的平面図。
【図3】(a)及び(b)は、図1に示した採血管ホル
ダーに用いられている筒状本体の平面図及び縦断面図。
【図4】(a)は、図1に示した採血管ホルダーに用い
られている弾性保持部材を示す斜視図。(b)は、弾性
保持部材の他の例を示す斜視図。
【図5】(a)〜(c)は、それぞれ、図1に示した採
血管ホルダーを用いて採血針を保持する工程を説明する
ための各斜視図。
【図6】本発明に係る採血管ホルダーの第2の構造例を
示す外観斜視図。
【図7】図6に示した採血管ホルダーの要部として、キ
ャップの下面に取り付けられた弾性保持部材を示す斜視
図。
【図8】(a)及び(b)は、図6に示した採血管ホル
ダーに用いられているキャップを示す平面図及び側面
図。
【図9】図8に示したキャップに真空採血針をセットし
た場合のキャップ天板部に設けられた凹部の作用を説明
するための部分断面図。
【図10】(a)及び(b)は、それぞれ、本発明に係
る採血管ホルダーにおいて弾性保持部材を拡径する操作
を説明するための平面図。
【図11】(a)及び(b)は、それぞれ、レバーが設
けられた弾性保持部材を用いて弾性保持部材を拡径する
操作を説明するための各平面図。
【図12】本発明に係る採血管ホルダーにおいて、筒状
本体に加わる外力の方向を説明するための斜視図。
【図13】本発明に係る採血管ホルダーにおいて、弾性
保持部材及び筒状本体に設けられた係合構造を説明する
ための模式的平面図。
【図14】(a)及び(b)は、それぞれ、本発明に係
る採血管ホルダーに用いられる弾性保持部材の変形例を
説明するための斜視図及び平面図。
【図15】本発明に係る採血管ホルダーの更に他の構造
例を示す斜視図。
【図16】図15に示した採血管ホルダーに用いられる
弾性保持部材の斜視図。
【図17】(a)は、図15に示した採血管ホルダーに
用いられる弾性保持部材の正面図、(b)はその平面
図。
【図18】(a)は、図15に示した採血管ホルダーに
用いられるキャップの平面図、(b)は図18(a)の
X−X線断面図。
【図19】(a)は、図15に示した採血管ホルダーに
用いられるキャップの右側面図、(b)はその底面図。
【図20】図15に示した採血管ホルダーに用いられる
キャップの底面斜視図。
【図21】図15に示した採血管ホルダーに用いられ
る、レバーが形成された弾性保持部材とキャップとが組
み合わされた状態の平面図。
【符号の説明】
1 採血管ホルダー 2 筒状本体 2a 端面 2c 孔 2e 係合凹部 3 弾性保持部材 3a 切り込み 3b 凸部 3c 下面 5 真空採血針 8 ハブ 8a 雄ねじ部 8b フランジ部 9 楔 11、21 採血管ホルダー 12 キャップ 12a 天板部 12b,12b 脚部 12c 貫通孔 12d 凹部 14 レバー 14b 係合突起 15 レバー 16 レバー 16a 基部 16b 把持部 16c 係合凹部 17 レバー 17a 凹部 18 キャップ 18a 天板部 18b 脚部 18c 円周部脚部 18d 第1の凸部 18e 第2の凸部 18f 第3の凸部 18h 貫通孔 18n 凹部 18m 係合凸部 18k 先端部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空採血に際し、雄ねじ部を有するハブ
    を備えた採血針及び真空採血管と組み合わせて用いられ
    る採血管ホルダーであって、 一端が開口されており、他端が端面により閉塞され、該
    端面に採血針が挿通される穴が形成されている筒状本体
    と、 軸方向に略平行に延びる切り込みを有し、弾性により切
    り込みの幅が狭まることにより採血針を保持し、切り込
    みの幅を拡大させることにより採血針の着脱を可能とす
    る円筒状の弾性保持部材とを備え、更に、上記円筒状の
    弾性保持部材の該円筒の内周面には、採血針のねじ溝と
    嵌合可能な凸部が設けられており、 前記弾性保持部材は、前記筒状本体の端面外側に配置さ
    れており、かつ該弾性保持部材の一部は、筒状本体の端
    面に対してその位置が固定されていることを特徴とする
    採血管ホルダー。
  2. 【請求項2】 前記円筒状の弾性保持部材の切り込みを
    挟んで対向している少なくとも一方の側に、切り込みの
    幅を拡大するためのレバーが形成されている請求項1に
    記載の採血管ホルダー。
  3. 【請求項3】 前記筒状本体の端面近傍に凹部もしくは
    凸部が形成されており、前記レバーの一部に前記凹部も
    しくは凸部に係合し得る凸部もしくは凹部が形成されて
    おり、採血針を弾性保持部材で保持した際に前記筒状本
    体の凹部もしくは凸部に対してレバーの凸部もしくは凹
    部が係合されるように筒状本体の凹部もしくは凸部の位
    置が定められている請求項2に記載の採血管ホルダー。
  4. 【請求項4】 前記筒状本体の端面に、前記弾性保持部
    材の一部が直接固定されている請求項1〜3のいずれか
    に記載の採血管ホルダー。
  5. 【請求項5】 前記筒状本体の端面との間に所定の空間
    を有するように該端面に固定された蓋材をさらに備え、
    該蓋材の前記空間側の内面に、前記弾性保持部材の一部
    が固定されている請求項1〜3のいずれかに記載の採血
    管ホルダー。
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