JP2005224366A - 採血ホルダー - Google Patents

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Katsuya Togawa
勝也 戸川
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Abstract

【課題】 真空採血に際しての真空採血管から血管への逆流現象を確実に防止することがてきるとともに、採血終了後に真空採血管を倒立させて栓体を中空針により刺通して内部の血清もしくは血液を容易にかつ確実に採取することを可能とする採血ホルダーを提供する。
【解決手段】 真空採血に際し、真空採血管5が、開口より挿入される採血ホルダー1であって、ホルダー本体2内の真空採血管5の栓体7と接触される面にコイルばねなどからなる弾撥部材4が配置されており、該弾撥部材は、真空採血に際し、採血針3を栓体7に刺通させると、栓体7の移動方向に圧縮され、圧縮された状態を維持する外力を解除すると、栓体7から採血針3が引き抜かれるように真空採血管5を移動させるように構成されている、採血ホルダー1。
【選択図】 図1

Description

本発明は、真空採血管により採血を行うに際し、真空採血管と組み合わせて用いられる採血ホルダーに関し、より詳細には、採血時における逆流の影響を受け難い構造が備えられている採血ホルダーに関する。
人や動物から血液を採取するに際し、真空採血法が広く用いられている。真空採血法による採血の手順は以下の通りである。
1)採血ホルダーに採血針がセットされる。
2)次に、駆血帯が被採血者に取り付けられ、それによって静脈内の血圧が高められる。
3)皮膚表面の穿刺部分をアルコールで消毒する。
4)採血ホルダーに固定されている採血針の外側端を皮膚表面から穿刺し、針先を血管内に挿入する。
5)採血ホルダーに真空採血管を挿入し、採血針の採血ホルダー内側の針先を真空採血管の栓体に刺通させる。これによって、血管内と真空採血管内とが連通され、真空採血管内に血液が吸引され始める。
6)吸引が停止したことを確認して、真空採血管を採血針から引き抜く。
7)2本目以降の真空採血管を用いて採血を行う場合には、上記5)及び6)の手順が繰り返される。
8)駆血帯が外され、静脈内の血圧が元の状態に低められる。
9)血管から採血針が引き抜かれ、皮膚表面の穿刺部位の止血が行われる。
10)採血ホルダーから採血針が取り外され、採血針が廃棄される。
上記のように、真空採血管を用いた採血に際しては、真空採血管内の圧力と、血管内の圧力とが等しくなった場合に、血液の採取が停止される。しかしながら、上記と異なる手技として、6)吸引が停止されたことを確認し、真空採血管を抜き取る工程の前に、誤って8)駆血帯を取り外す工程を実施した場合には、静脈内の血液が低下し、相対的に真空採血管内の圧力が高くなる。そのため、真空採血管内から血管に向かって血液が流れるという逆流現象が生じるおそれがあった。
他方、真空採血管内には、ヘパリンなどの抗凝固剤や他の薬剤が収容されていることが多い。従って、逆流が生じると、抗凝固剤や薬剤が血管内に移動し、被採血者に悪い影響を与えるおそれがあった。
そこで、下記の特許文献1には、真空採血管の栓体に逆流止め弁が備えられた構造が提案されている。すなわち、逆止め弁により、上記逆流の防止が果たされるとされていた。
特開昭54−4191号公報
特許文献1に記載の構成では、栓体に逆止め弁が備えられており、それによって逆流が抑制されるとされている。しかしながら、真空採血管内に収納された血液を検査する場合に、真空採血管を栓体が下側となるように倒立させた状態でピアッシング針と呼ばれる中空針により栓体を刺通し、血清もしくは血液を吸引する場合があった。このような場合には、特許文献1に記載の方法では、逆止め弁の存在により血清もしくは血液を吸引することができなかった。
よって、本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消し、真空採血時の逆流による被採血者への抗凝固剤や薬剤の移動が生じ難いだけでなく、採血後に真空採血管を倒立させた状態で内部の血清もしくは血液を中空針を用いて吸引により容易に採取することができる真空採血管を用いた場合であっても、真空採血時の逆流を効果的に防止することを可能とする、採血ホルダーを提供することにある。
本発明は、採血に際して、栓体により開口が閉成されている真空採血管が挿入される採血ホルダーであって、第1の端部に開口を有し、該開口から真空採血管が挿入されるように構成されている筒状のホルダー本体と、前記ホルダー本体の第1の端部とは反対側の第2の端部に取り付けられており、ホルダー本体の外側に位置する外側端及びホルダー本体の内側に位置する内側端にそれぞれ針先を有する採血針とを備え、前記採血針の内側端の針先が採血に際し真空採血管の栓体を刺通するように設けられており、さらに、ホルダー本体内において第2の端部側に配置されており、採血に際して真空採血管をホルダー本体に挿入し、前記採血針を栓体に刺通させると、栓体の前記第2の端部側への移動により栓体の移動方向に圧縮されるとともに、該圧縮される方向と反対方向に真空採血管を付勢し、圧縮された状態を外力により維持しない場合には、採血針が栓体から引き抜かれるように真空採血管を移動させる弾撥部材を備えることを特徴とする。
本発明に係る採血ホルダーのある特定の局面では、上記弾撥部材がばねにより構成されている。
本発明に係る採血ホルダーのさらに限定的な局面では、上記ばねがコイルばねにより構成されている。
本発明に係る採血ホルダーのさらに別の特定の局面では、上記弾撥部材が弾性体により構成されている。好ましくは、前記弾性体の厚みをL、前記栓体の前記採血針が刺通される部分の厚みをP、採血に際して前記採血針が栓体に刺通された際の前記弾性体の栓体とは反対側の面と、採血針の真空採血管内に延びている先端との間の距離をYとしたときに、L+PがYよりも大きくなるように構成されている。
また、ばね、弾性体等の上記弾撥部材としては、採血に際して圧縮された際、圧縮方向とは反対方向に真空採血管を付勢する力が、採血針を真空採血管の栓体から引き抜くのに必要な力よりも大きいものが使用される。
さらに、ばね、弾性体等の上記弾撥部材は、真空採血管の栓体に接触する面が、外力を加えていない非圧縮状態において、ホルダー本体の内側に位置する採血針の内側端よりもホルダー本体の第1の端部側(開口側)に位置するように設けられる。
上記弾撥部材を上記構成とすることにより、弾撥部材を圧縮させていた外力が採血終了時に解かれた際、採血針が真空採血管から確実に引き抜かれるようにすることができる。
本発明に係る採血ホルダーでは、筒状のホルダー本体内において、真空採血管の栓体と接触するように上記弾撥部材が設けられている。採血針を栓体に刺通させると、弾撥部材は、栓体の移動方向に圧縮されるとともに、該圧縮されている方向と反対側の方向に真空採血管を付勢する。従って、圧縮された状態を外力により維持しない場合、採血針が栓体から引き抜かれるように構成されている。よって、真空採血に際し、真空採血管をホルダー本体内に挿入し、手技により上記弾撥部材を圧縮するように外力を加えて弾撥部材を圧縮した状態で採血を行い、採血終了後に外力を解くと、弾撥部材の圧縮が解除され、真空採血管がホルダー本体外側に向かって移動され、採血針が栓体から引き抜かれる。従って、弾撥部材を圧縮するように加えられていた外力を解除するだけで、採血針と栓体とを確実に分離し、逆流による血清や血液の被採血者の血管側への移動を確実に防止することができる。
しかも、真空採血管としては、通常の採血管本体と栓体とを有する構造のものを用いることができるので、採血終了後に真空採血管を倒立させ、ピアッシング針により血清もしくは血液を容易に吸引することができる。すなわち、逆止め弁等が備えられていない通常の栓体を有する真空採血管を用いることができる。よって、採血終了後の検査についても、従来の真空採血法の場合と同様にして行うことができる。
上記弾撥部材がばねにより構成されている場合には、単純な構造で上記弾撥部材を構成することができる。特に、ばねがコイルばねである場合には、コイルばねをホルダー本体の真空採血管の栓体が挿入される部分にセットするだけで、弾撥部材を容易に構成することができる。
上記弾撥部材が弾性体により構成されている場合には、該弾性体をホルダー本体内に配置するだけで、本発明に係る弾撥部材を容易に構成することができ、本発明に係る採血ホルダーを安価に提供することができる。
上記弾性体の厚みLと栓体の採血針が刺通される部分の厚みPとの合計が、採血時において上記弾性体の栓体とは反対側の面から刺通されている採血針の内側端までの長さYよりも大きい場合には、弾性体の圧縮を解除すると、採血針が速やかにかつ確実に栓体から引き抜かれる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る採血ホルダーを用いた採血システムを示す縦断面図であり、真空採血に際し、真空採血管が採血ホルダーに挿入され、血液が採取される状態の模式的縦断面図である。
本実施形態の採血ホルダー1は、筒状のホルダー本体2を有する。筒状のホルダー本体2は、図1では、下端である第1の端部に開口2aを有する。開口2aの周囲には、ホルダー本体の外側に延びる平板状環状リブ2bが設けられている。環状リブ2bは、採血ホルダー1を図示の向きにテーブル上に載置することを可能とするために設けられている。
ホルダー本体2の第1の端部とは反対側の第2の端部は、天板2cにより閉じられてい
る。もっとも、天板2cの中央には、採血針3がホルダー本体2外からホルダー本体2内に至るように固定されている。採血針3は、ホルダー本体の外側端に針先3aを有する。外側端の針先3aは、採血に際し、被採血者の血管に挿入される部分である。採血針3は、ホルダー本体2内に延ばされており、内側端に針先3bを有する。内側端の針先3bは、後述する真空採血管5の栓体7を刺通する部分である。
採血ホルダー1のホルダー本体2内には、弾撥部材としての複数のコイルばね4,4が配置されている。他方、ホルダー本体2内には、図1に示されているように、採血に際して真空採血管5が挿入される。真空採血管5は、有底円筒状の採血管本体6と、該採血管本体6の上端開口を閉成するように取り付けられている栓体7とを有する。上記コイルばね4,4は、挿入されている真空採血管5の栓体7の外表面とホルダー本体2の天板2cの内面との間において、栓体7により圧縮されるように配置されている。
本実施形態では、上記コイルばね4,4は、一端が上記ホルダー本体2の天板2cに固定されている。もっとも、コイルばね4,4は、ホルダー本体2に固定されている必要は必ずしもない。
上記コイルばね4,4の下端は、真空採血に際し真空採血管5が図示のように採血ホルダー1のホルダー本体2に挿入された際に、栓体7の上面に接触される。そして、コイルばね4,4は、栓体7の移動方向において圧縮される。図1ではコイルばね4,4が圧縮された状態が示されている。コイルばね4,4は、外力を加えない場合には、弾撥力によりその全長を図示の状態から拡大するように変形する。言い換えれば、図1に示した状態を保たない場合には、上記弾撥力により真空採血管5が採血針3から分離する方向に移動され、採血針3の内側端の針先3bが栓体7から抜去されるようにコイルばね4,4の弾撥力が定められている。
上記コイルばね4,4を構成する材料としては、金属などの適宜の剛性材料を用いることができる。このような金属としては、例えば、鉄、ステンレスなどを挙げることができる。
また、上記真空採血管5としては、市販の真空採血管を用いることができる。従って、採血管本体6及び栓体7を構成する材料は特に限定されない。すなわち、採血管本体6は、適宜の合成樹脂等により構成され得る。また、栓体7は、ゴムやエラストマーなどにより構成される。
本実施形態の採血ホルダー1を用いた場合、真空採血に際しては、常法に従って、駆血帯を被採血者にセットした後、血管内に採血針3の外側端の針先3aを挿入する。そして、採血ホルダー1内に真空採血管5を挿入し、手で採血管本体bの底部を押すことにより図示のようにコイルばね4,4を圧縮する。すなわち、栓体7の移動により、コイルばね4,4が圧縮される。そして、内側端の針先3bを真空採血管5内に確実に位置させる。その結果、圧力差により血液が血管から真空採血管5内に導かれ、採血が行われる。吸引が停止したことを確認し、採血ホルダー1から真空採血管5を抜き取る。2本目以降の真空採血管により採血を続ける場合には、真空採血ホルダー1に新たな真空採血管5を挿入し、吸引停止後に真空採血管5を抜き取る作業を繰り返せばよい。
採血終了後には、駆血帯を外し、しかる後血管から採血針3の針先3aを引き抜く。
採血中は、上記コイルばね4,4を圧縮した場合を保つように、手により真空採血管5に外力を加え、図1に示した状態を保持しなければならない。さもなければ、コイルばね4,4の弾撥力により、真空採血管5が移動され、採血針3が栓体7から引き抜かれるこ
とになる。そのため、誤って、採血に際して血液の吸引が停止したことを確認する前に駆血帯を外そうとした場合には、駆血帯を外す際に、真空採血管5から手を外すことになる。従って、真空採血管5がコイルばね4,4の弾撥力により採血ホルダー1から分離され、採血針3が栓体7から引き抜かれるので逆流現象は生じない。
すなわち、採血中はコイルばね4,4の弾撥力に逆らって、手により真空採血管5を図1に示す状態に維持する必要があるため、誤って駆血帯を取り外す作業を先に行ってしまった場合には、真空採血管5が採血ホルダー1から確実に分離され、逆流現象を防止することができる。
しかも、真空採血管5自体は通常の真空採血管により構成され得る。すなわち、栓体に逆止め弁などの複雑な構造が設けられておらずともよい。従って、採血後に、真空採血管を倒立させて、ピアッシング針などを刺通し、血清もしくは血液を吸引・採取することも可能である。
図2は、本発明の第2の実施形態の採血ホルダーを説明するための該採血ホルダーを用いた真空採血システムを示す縦断面図である。
図1に示す採血ホルダー1では、弾撥部材として、複数のコイルばね4,4が設けられていたが、1または複数のコイルばねに代えて、図2に示すように、複数の板ばね14,14が備えられていてもよい。なお、板ばね14,14は、平面視した場合に円弧状の形状を有する先端部分を有する。また、板ばね14,14の基端14a,14aはホルダー本体2の内壁に固定されている。
板ばね14,14は、真空採血に際し、真空採血管5が図2のように挿入されると、栓体7の移動により、板ばね14,14の先端部分がホルダー本体2の天板2cの内面側に向かって移動されるように圧縮される。そして、板ばね14,14は、圧縮された状態から元の状態に戻ろうとする弾撥力を有する。すなわち、板ばね14,14を上記圧縮状態に維持するように外力が加えられている場合には、採血が行われるが、圧縮している外力を解除した場合には、弾撥力により採血針3の内側端の針先3bが栓体7から引き抜かれるように真空採血管5が移動される。
すなわち、コイルばね4,4に代えて、上記板ばね14,14を弾撥部材として用いた場合にも、本発明に従って逆流現象を確実に防止することができる。また、第2の実施形態においても、真空採血管5としては、通常の栓体を備えた真空採血管を用いることができる。
図3は、第2の実施形態の真空採血システムの変形例を示す縦断面図である。図2では、板ばね14,14の基端が採血ホルダー本体2の内壁に固定されていたが、図3に示す変形例では、一対の板ばね24,24の基端は押動板25の上面に固定されている。そして、押動板25は、ホルダー本体2内において採血針3の長さ方向に移動可能に配置されている。また、板ばね24,24の先端部分は、圧縮された際に、ホルダー本体2の天板2cに接触され、先端部分24aと基端部分24bとの間の採血針3の長さ方向に沿う距離が小さくなるように圧縮される。
そして、圧縮状態を維持している外力が解かれた場合には、板ばね24,24の弾撥力により、押動板25が下方に、すなわち栓体7側に移動し、それによって栓体7が押され、採血針3が栓体7から引き抜かれる。このように、板ばねの基端は押動板25の上面に固定されていてもよい。
図4は、本発明の第3の実施形態に係る真空採血システムを説明するための縦断面図である。本実施形態では、ホルダー本体2内に、弾撥部材としての弾性体34が配置されている。弾性体34は、スポンジまたはゴムなどの弾性材料により構成されており、その厚みが薄くなるように圧縮された場合、元の形状に回復しようとする弾撥力を発現する。
本実施形態では、上記弾性体34は、本実施形態では、ホルダー本体2の天板2cの内面に固定されている。もっとも、弾性体34は、ホルダー本体2に固定されている必要は必ずしもない。すなわち、弾性体34は、ホルダー本体2の天板2cと、挿入される真空採血管5の栓体7の外表面との間に配置されておればよい。
また、弾性体34として、複数の弾性体が配置されていてもよい。
本実施形態では、弾性体34の厚み、すなわち採血針3の長さ方向に沿う寸法をL、栓体7の採血針3が刺通される部分の厚みをPとし、弾性体34の栓体7とは反対側の面34aと採血針3の内側端の針先3bとの間の距離をYとしたとき、L+PがYより大きくされている。
真空採血に際し、真空採血管5をホルダー本体2内に挿入し、採血針3により栓体7を刺通する。この場合、図4に示されているように、栓体7の移動に伴って、栓体7の上面により弾性体34は圧縮された状態となる。この場合、弾性体34を圧縮した状態を維持するように手で力を真空採血管5に加えておき採血が行われる。手を離した場合には、弾性体34の弾撥力により真空採血管5が下方にすなわち採血針3と遠ざかる方向に移動され、採血針3の針先3bが栓体7から引き抜かれることになる。
従って、第1の実施形態の場合と同様に、採血中には、手で真空採血管5を図4に示す状態に保持しておく必要がある。他方、誤って駆血帯を採血終了前に取り外そうとした場合には、手が真空採血管5から離れるため、真空採血管5は弾性体34の弾撥力により採血針3から分離される。従って、逆流による悪影響を確実に防止することができる。
また、本実施形態においても、真空採血管5としては、通常の真空採血管を用いることができる。よって、採血終了後に、真空採血管を倒立させてピアッシング針などにより血清もくしは血液を吸引により確実かつ容易に採取することも可能である。また、特別な栓体を有する真空採血管を用いる必要がないため、真空採血管のコストの上昇も招かない。なお、上述してきた実施形態及び変形例では、弾撥部材として、コイルばね、板ばね、及び弾性体を例示したが、本発明においては、上記のように、採血時に圧縮され、圧縮された状態を保つための外力を解除した場合に、採血針を栓体から分離する弾撥力を有する圧力を発現し得る限り、ばねや弾性体以外の弾撥部材により構成されていてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る採血ホルダーを用いた真空採血システムを示す縦断面図。 本発明の第2の実施形態に係る採血ホルダーを用いた真空採血システムを示す縦断面図。 第2の実施形態に係る真空採血システムの変形例を示す縦断面図。 本発明の第3の実施形態に係る採血ホルダーを用いた真空採血システムを示す縦断面図。
符号の説明
1…採血ホルダー
2…ホルダー本体
2a…開口
2b…環状リブ
2c…天板
3…採血針
3a,3b…針先
4,4…弾撥部材としてのコイルばね
5…真空採血管
6…採血管本体
7…栓体
14…板ばね
24…板ばね
25…押動板
34…弾性体

Claims (5)

  1. 採血に際して、栓体により開口が閉成されている真空採血管が挿入される採血ホルダーであって、
    第1の端部に開口を有し、該開口から真空採血管が挿入されるように構成されている筒状のホルダー本体と、
    前記ホルダー本体の第1の端部とは反対側の第2の端部に取り付けられており、ホルダー本体の外側に位置する外側端及びホルダー本体の内側に位置する内側端にそれぞれ針先を有する採血針とを備え、
    前記採血針の内側端の針先が採血に際し真空採血管の栓体を刺通するように設けられており、
    さらに、ホルダー本体内において第2の端部側に配置されており、採血に際して真空採血管をホルダー本体に挿入し、前記採血針を栓体に刺通させると、栓体の前記第2の端部側への移動により栓体の移動方向に圧縮されるとともに、該圧縮される方向と反対方向に真空採血管を付勢し、圧縮された状態を外力により維持しない場合には、採血針が栓体から引き抜かれるように真空採血管を移動させる弾撥部材を備えることを特徴とする、採血ホルダー。
  2. 前記弾撥部材がばねにより構成されている、請求項1に記載の採血ホルダー。
  3. 前記ばねがコイルばねである、請求項2に記載の採血ホルダー。
  4. 前記弾撥部材が弾性体により構成されている、請求項1に記載の採血ホルダー。
  5. 前記弾性体の厚みをL、前記栓体の前記採血針が刺通される部分の厚みをP、採血に際して、前記採血針が栓体に刺通された際の前記弾性体の栓体とは反対側の面と、採血針の真空採血管内に延びている内側端との間の距離をYとしたときに、L+PがYよりも大きくなるように構成されている、請求項4に記載の採血ホルダー。
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Cited By (4)

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