JP2000166241A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP2000166241A
JP2000166241A JP10335350A JP33535098A JP2000166241A JP 2000166241 A JP2000166241 A JP 2000166241A JP 10335350 A JP10335350 A JP 10335350A JP 33535098 A JP33535098 A JP 33535098A JP 2000166241 A JP2000166241 A JP 2000166241A
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switching
voltage
circuit
power supply
output
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Application number
JP10335350A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Makino
康弘 牧野
Kazuhisa Otagaki
和久 太田垣
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大容量で高価なリアクトル素子を用いること
無く任意の電圧に昇圧して出力する電源装置。 【解決手段】 電源装置42には、整流回路46と平滑
回路48に加えてACスイッチ回路70が設けられ、マ
イコン44からのスイッチング信号ST1 によってスイ
ッチングTr72、74が駆動されることにより、両波
整流と倍電圧形両波整流に切換えられる。マイコンは、
電圧検出回路84によって出力電圧V0 を検出しなが
ら、この出力電圧が所定の電圧となるように、スイッチ
ング信号のデューティ比を制御する。これにより、所定
の電圧に昇圧された出力電圧が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電力を所望の
電圧の直流電力に変換する電源装置に関する。詳細に
は、電圧を変化させることによりモータの回転数を制御
するACモータ、DCモータ用のインバータ制御、ある
いは、直接DCモータを制御する電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冷凍サイクルによって冷暖房を行なう空
気調和機(エアコン)では、冷暖房能力を調整するとき
に、コンプレッサの運転周波数を変更するものがある。
すなわち、エアコンでは、コンプレッサの運転周波数を
下げることにより冷暖房能力が下がり、コンプレッサの
運転周波数を高くすることにより冷暖房能力が高くな
る。このようなエアコンでは、インバータ制御によって
コンプレッサを回転駆動するモータの回転数を制御して
いる。
【0003】ところで、インバータ制御を行なう電源装
置には、PWM制御を行なうものに加えてPAM制御を
行なうものがある。PAM制御では、整流回路によって
直流電圧に変換した後、昇圧回路によって所望の電圧に
変換するようになっている。この昇圧回路としてはチョ
ッパ回路が一般的に用いられている。
【0004】一般に昇圧回路(チョッパ回路)は、リア
クトル素子とスイッチング素子、及びダイオードとコン
デンサを備え、スイッチング信号によってスイッチング
素子が駆動される。このとき、スイッチング素子がオン
するとリアクトル素子にエネルギーが蓄えられ、スイッ
チング素子がオフすることにより、このエネルギーによ
ってコンデンサを充電する。これにより、コンデンサに
は、入力電圧にリアクトル素子に蓄えられたエネルギー
に応じた電圧が発生する。
【0005】このとき、スイッチング素子のオン時間の
比率(デューティ比又は通流率)を制御することによ
り、昇圧回路の前段の整流回路に入力される交流の入力
電流の波形及び電流値を制御することができ、これによ
り、力率改善と共に出力する直流電圧を制御することが
できる。このような出力電圧の制御は、PAM(PulseA
mplitude Modulation :パルス振幅変調)制御によって
行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな昇圧回路が設けられることにより、電源装置には、
昇圧比やスイッチング素子の周波数に対応したリアクタ
ンス素子が必要となり、大型化を招いてしまう。
【0007】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、昇圧回路にリアクトル素子等の装置の大型化を
招く部品を不要とした電源装置を提案することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、一対の入力端子と一対の出力端子の間にブ
リッジ接続されたダイオードによって一対の入力端子か
ら入力される所定電圧の交流電力を両波整流して出力す
る整流回路と、前記整流回路の一対の出力端子の間に直
列接続され整流された電力を平滑化する少なくとも2個
のコンデンサと、前記2個のコンデンサの接続点と前記
一対の入力端子の一方の間に設けられてコンデンサの接
続点と入力端子との間を開閉可能なスイッチング手段
と、前記一対の出力端子から出力される出力電圧を検出
する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の検出結果に基
づいて前記スイッチング手段による回路の開閉操作を行
なう制御手段と、を含むことを特徴とする。
【0009】この本発明によれば、スイッチング手段が
開放されているときには、ブリッジ接続されたダイオー
ドによって両波整流回路が形成される。また、スイッチ
ング手段が閉じられると入力端子の一方とコンデンサの
接続点が接続されて倍電圧形両波整流回路が形成され
る。
【0010】したがって、出力電圧を検出しながら、こ
の出力電圧が所定の電圧となるようにスイッチング手段
を制御することにより、入力される電圧を所望の電圧に
昇圧して出力することができる。
【0011】このように、本発明では、装置の大型化を
招く大きく高価なリアクトル素子を用いる必要がない。
【0012】請求項2に係る発明は、前記スイッチング
手段が、スイッチング素子と、前記スイッチング素子を
駆動する駆動手段と、を含むことを特徴とする。
【0013】この発明によれば、スイッチング素子を用
いて両波整流回路と倍電圧形両波整流回路に切換える。
これにより、整流回路の切換が極めて容易に行なえ、所
望の電圧が得られるように適切に制御することができ
る。
【0014】請求項3に係る発明は、前記スイッチング
素子が双方向への電流の流れを許容するように対で設け
られ、それぞれが個別に操作可能であることを特徴とす
る。
【0015】この発明によれば、互いに異なる方向への
み電流を流すスイッチング素子を対で設けることによ
り、交流電圧の位相に応じて両波整流回路と倍電圧形整
流回路とに切換えることができる。
【0016】これにより、整流回路を任意の波形の電圧
が出力されるように整流回路の切換を行なうことができ
る、例えば交流電圧の位相及び電流位相に応じてスイッ
チング素子を駆動すれば、昇圧のみならず力率改善が可
能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら、本発
明の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に
適用した空気調和機(以下「エアコン10」と言う)の
冷凍サイクルを示している。
【0018】このエアコン10は、被空調室に設置され
る室内ユニット12と室外に設置される室外ユニット1
4によって構成されており、室内ユニット12と室外ユ
ニット14とは、冷媒を循環させる太管の冷媒配管16
Aと、細管の冷媒配管16Bとで接続されている。
【0019】室内ユニット12には、熱交換器18が設
けられており、冷媒配管16A、16Bのそれぞれの一
端がこの熱交換器18に接続されている。また、冷媒配
管16Aの他端は、室外ユニット14のバルブ20A、
マフラー22Aを介して四方弁24に接続されている。
この四方弁24は、アキュムレータ28及びマフラー2
2Bを介してコンプレッサ26に接続されている。
【0020】さらに、室外ユニット14には、熱交換器
30が設けられている。この熱交換器30は、一方が四
方弁24に接続され、他方がキャピラリチューブ32、
ストレーナ34、モジュレータ38を介してバルブ20
Bに接続されている。また、ストレーナ34とモジュレ
ータ38の間には、電動膨張弁36が設けられ、バルブ
20Bには、冷媒配管16Bの他端が接続されている。
これによって、室内ユニット12と室外ユニット14の
間に冷凍サイクルを形成する冷媒の密閉された循環路が
構成されている。
【0021】エアコン10は、コンプレッサ26と一体
に設けているコンプレッサモータ40の回転駆動によっ
てコンプレッサ26が運転されると、この冷凍サイクル
中を冷媒が循環される。このとき、エアコン10では、
運転モード(冷房モード又は暖房モード)に応じて四方
弁24が切換えられ、電動膨張弁36の弁開度を制御す
ることにより、冷媒の蒸発温度が調整される。なお、図
2では矢印によって暖房運転時(暖房モード)と冷房運
転時(冷房モードまたはドライモード)の冷媒の流れを
示している。
【0022】冷房モードでは、コンプレッサ26によっ
て圧縮された冷媒が熱交換器30へ供給されることによ
り液化され、この液化された冷媒が室内ユニット12の
熱交換器18で気化することにより、熱交換器18を通
過する空気を冷却する。また、暖房モードでは、逆に、
コンプレッサ26によって圧縮された冷媒が、室内ユニ
ット12の熱交換器18で凝縮されることにより放熱
し、この冷媒が放熱した熱で熱交換器18を通過する空
気を加熱する。
【0023】室内ユニット12は、送風用に設けられて
いるクロスフローファンによって室内ユニット12に吸
引した空気を室内へ吹出すときに熱交換器18を通過さ
せ温調する。これにより、室内ユニット12から吹出さ
れる空気によって室内が空調される。
【0024】図1に示されるように、室外ユニット14
には、コンプレッサモータ40を駆動する電源装置42
と共に、この電源装置42を制御することによりコンプ
レッサモータ40の回転を制御するマイコン44が設け
られている。
【0025】このマイコン44は、例えばシリアル通信
等によって室内ユニット12に設けられている図示しな
いマイコンと接続されており、この室内ユニット12の
マイコンからの信号に基づいて作動する。なお、マイコ
ン44は、室内ユニット12のマイコンから送出された
信号及び外気温度を検出する外気温度センサ、コンプレ
ッサ26の温度を検出するコンプレッサ温度センサ、熱
交換器30のコイル温度を検出するコイル温度センサ等
の検出結果に基づいてコンプレッサモータ40と共に、
四方弁、電動膨張弁36、熱交換器30を冷却する冷却
ファン等の駆動を制御する。
【0026】室外ユニット14に設けられている電源装
置42は、整流回路46と平滑回路48を備えており、
交流電源50から供給される交流電力を所定電圧の直流
電力に変換し、インバータ回路52へ出力する。インバ
ータ回路52には、スイッチング素子が設けられた一般
的構成となっており、マイコン44から供給されるスイ
ッチング信号に基づいてスイッチング素子をオン/オフ
制御する。これにより、スイッチング信号に応じた電力
がコンプレッサモータ40へ出力され、この電力(電
圧)に応じた回転数でコンプレッサモータ40が回転駆
動される。
【0027】インバータ回路52は、マイコン44に接
続されており、マイコン44から出力されるスイッチン
グ信号ST2 に基づいてスイッチング素子が駆動され
る。コンプレッサモータ40は、インバータ回路52か
ら出力される電圧に応じた回転数で回転してコンプレッ
サ26を駆動する。すなわち、マイコン44は、インバ
ータ回路52を用いてPWM制御によってコンプレッサ
モータ40の回転数を制御している。
【0028】コンプレッサモータ40としては、DCブ
ラシレスモータを用いており、入力電圧の変化に応じて
回転数が変化する。したがって、スイッチング信号のデ
ューティ比に応じた電圧がインバータ回路52からコン
プレッサモータ40へ出力されることにより、コンプレ
ッサモータ40は、この電圧に応じた回転数で回転駆動
する。なお、スイッチング信号ST2 のデューティ比を
一定としたときは、インバータ回路52の出力電圧は、
インバータ回路52への入力電圧、すなわち、平滑回路
48の出力電圧V0 に応じて変化させることができる。
【0029】ところで、整流回路46は、ダイオード5
4をブリッジ状に接続した整流器56が設けられてお
り、この整流器56の入力端子58A、58Bにチョー
クコイル60を介して、交流電源50が接続される。本
実施の形態に適用したエアコン10の室外ユニット14
は、所定電圧(例えば単相100V)の交流電力が供給
されることにより運転される。
【0030】整流器56の出力端子62A、62Bの間
には、直列接続されたコンデンサ64、66と、このコ
ンデンサ64、66に並列接続されたコンデンサ68が
接続されている。平滑回路48は、このコンデンサ6
4、66、68によって構成され、整流器56から出力
される脈流を平滑化する。
【0031】一方、整流回路46には、整流器56の一
方の入力端子58Bとコンデンサ64、66の接続点6
5の間にACスイッチ回路70が設けられている。この
ACスイッチ回路70は、スイッチング素子として設け
られているスイッチングTr(スイッチングトランジス
タ、例えばIGBT等)72、74と、それぞれのスイ
ッチングTrのコレクタ−エミッタ間に接続されている
ダイオード76、78を備えている。
【0032】スイッチングTr72、74は、スイッチ
ング信号によってオンされることにより、コレクタ側か
らエミッタ側へ電流が流れる。このスイッチングTr7
2、74は、通電方向が互いに逆方向となるように接続
されており、ダイオード76、78のそれぞれは、スイ
ッチングTr72、74がオンしたときの電流の流れる
方向と逆方向に電流が流れるように接続されている。
【0033】これにより、例えばスイッチングTr72
がオンしたときには、スイッチングTr72とダイオー
ド78によって、また、スイッチングTr74がオンし
たときには、スイッチングTr74とダイオード76に
よって入力端子58Bと接続点65の間に電流が流れ
る。
【0034】ACスイッチ回路70が設けられている整
流回路46は、スイッチングTr72、74の何れもオ
フしているときには、図3(A)に示されるように、一
般的な、両波整流回路が形成される。また、整流回路4
6は、スイッチングTr72、74の双方がオンされる
ことにより、入力端子58Bとコンデンサ64、66の
接続点65の間で双方向への通電が可能な略短絡状態と
なり、図3(B)に示されるように、倍電圧形両波整流
回路が形成される。
【0035】ACスイッチ回路70のスイッチングTr
72、74を所定の周期のスイッチング信号ST1 でオ
ン/オフすることにより、両波整流と倍電圧両波整流が
スイッチング信号ST1 の周期で切換えられる。
【0036】これにより、図4(A)及び図4(B)に
示されるように、両波整流と倍電圧両波整流がスイッチ
ング信号ST1 に応じて切換えられた電圧波形VD が得
られる。この整流波形VD を平滑回路48で平滑化する
ことにより、スイッチング信号ST1 のデューティ比に
応じた出力電圧V0 が得られる。すなわち、電源装置4
2は、スイッチング信号ST1 のデューティ比によっ
て、交流電源50の交流電圧Vi が100Vのときに、
約130V〜約約280Vの範囲の直流の出力電圧V0
を出力可能となっている。
【0037】なお、図3(C)及び図3(D)に示され
るように、スイッチングTr72、74の何れか一方が
オンされたときには、一方向への通電が可能となる。こ
れにより、交流電圧の片相を倍電圧整流する両波整流回
路が形成される。
【0038】スイッチングTr72、74は、駆動回路
80、82を介してマイコン44に接続されており、マ
イコン44は、室内ユニット12のマイコンに指示され
たコンプレッサ26の運転周波数に基づいてオン時間の
比率(スイッチング信号のデューティ比又は通流率)を
設定したスイッチング信号ST1 を出力することによ
り、平滑回路48からの出力電圧V0 を制御する。すな
わち、マイコン44は、PAM(Pulse Amplitude Mod
ulation :パルス振幅変調)制御によってインバータ回
路52へ出力する出力電圧V0 を制御している。
【0039】なお、電源装置42には、平滑回路48か
ら出力される出力電圧V0 を検出する電圧検出回路84
が設けられており、この電圧検出回路84がマイコン4
4に接続されている。マイコン44は、電圧検出回路8
4によって出力電圧V0 を検出しながらこの出力電圧V
0 が所定の電圧となるようにスイッチング信号ST1の
デューティ比を調整しながらスイッチングTr72、7
4の駆動を制御している。
【0040】このように、マイコン44は、ACスイッ
チ回路70を用いたPAM制御によってインバータ回路
52への出力電圧V0 を制御すると共に、インバータ回
路52を用いたPWM制御によってコンプレッサモータ
40への出力電圧を制御している。すなわち、マイコン
44は、PWM制御とPAM制御によってコンプレッサ
モータ40の回転数を制御している。なお、スイッチン
グ信号ST1 、ST2の周期は任意に設定することがで
きる。
【0041】このようなマイコン44によるコンプレッ
サモータ40の回転数の制御は、コンプレッサモータ4
0の回転数が低い領域では、平滑回路48の出力電圧V
0 を所定値に保ち、PWM制御によってコンプレッサモ
ータ40の回転数を制御し、コンプレッサモータ40の
回転数が高く、PWM制御の範囲を超える領域では、ス
イッチング信号ST2 のデューティ比を一定に保ち(例
えばデューティ比を1に設定)、PAM制御によって平
滑回路48からの出力電圧V0 を制御している。なお、
マイコン44には、コンプレッサモータ40の回転数を
検出する回転数検出回路86が接続されており、この回
転数検出回路86によって検出したコンプレッサモータ
40の回転数が所望の回転数となるようにフィードバッ
ク制御を行なっている。
【0042】このように、エアコン10では、PWM制
御とPAM制御を用いることにより、最適な力率に保ち
ながらコンプレッサモータ40の回転数の制御範囲を広
げており、これにより、エアコン10の冷暖房能力の調
整範囲が広げられ、室内の空調状態に応じた適切な空調
能力で空調運転を行なうことができるようになってい
る。
【0043】なお、電源装置42には、コンプレッサモ
ータ40以外の機器に電力を供給するための電源回路8
8が設けられている。この電源回路88には、ブリッジ
整流器90と共にスイッチング素子92が設けられてい
る。このスイッチング素子92は、マイコン44から出
力されるスイッチング信号によって駆動されるようにな
っている。また、マイコン44には、交流電源50の電
圧を検出する電源電圧検出回路94及び電流を検出する
電源電流検出回路96が接続されている。
【0044】マイコン44は、電源電圧検出回路94及
び電源電流検出回路96によって検出する電圧波形の位
相と電流波形の位相に基づいてスイッチング素子92を
駆動して、力率が略1 となるようにしている。なお、ス
イッチング素子92を用いた力率調整は、従来公知の方
法を用いることができ、本実施の形態では詳細な説明を
省略する。
【0045】以下に、本実施の形態の作用を説明する。
【0046】エアコン10は、図示しないリモコンスイ
ッチの操作によって、運転モード、設定温度等の運転条
件が設定され、運転/停止ボタンの操作によって運転開
始が指示されてると、室内ユニット12に設けている図
示しないマイコンが、設定された運転条件に応じて室内
を空調するために必要な空調能力を演算し、この演算結
果に基づいてコンプレッサモータ40の回転数を設定す
る。この後、室内ユニット12に設けているマイコン
は、設定した回転数でコンプレッサモータ40を駆動す
るように、室外ユニット14に設けているマイコン44
に指示する。
【0047】マイコン44は、室内ユニット12のマイ
コンによって指示されたコンプレッサ26の回転数が得
られるように電源装置42及びインバータ回路52を制
御しながらコンプレッサモータ40を回転駆動する。こ
れにより、エアコン10では、コンプレッサ26で圧縮
された冷媒が冷凍サイクル中を循環され、室内ユニット
12に設けている熱交換器18を通過する空気を温調す
る。この室内ユニット12の熱交換器18を通過するこ
とにより温調された空気が、室内ユニット12から吹出
されることにより、室内の空調が図られる。
【0048】一方、マイコン44では、コンプレッサ2
6を指示された回転数で回転するようにコンプレッサモ
ータ40の駆動を制御している。この回転数の制御は、
例えば、コンプレッサモータ40の回転数が予め設定し
ている所定の回転数よりも低いときには、電源装置42
の平滑回路48から出力する出力電圧V0 を一定にし、
PWM制御を用いてインバータ回路52のスイッチング
素子を駆動する。
【0049】また、マイコン44は、指示されたコンプ
レッサモータ40の回転数が所定の回転数を越えている
ときには、PWM制御を行なうためのスイッチング信号
ST2 のデューティ比を一定にし、インバータ回路52
への出力電圧V0 を上昇させるPAM制御を行なう。
【0050】すなわち、電源装置42には、整流回路4
6にACスイッチ回路70が設けられており、このAC
スイッチ回路70のスイッチングTr72、74をスイ
ッチング信号ST1 を変化させることにより、両波整流
回路と倍電圧形両は整流回路に切換えられる。
【0051】このとき、図4(A)に示されるように、
マイコン44によって、スイッチングTr72、74を
駆動する所定周期のスイッチング信号ST1 のデューテ
ィ比(オン時間TON)を制御する。これにより、図4
(B)に示されるように、スイッチング信号ST1 に応
じた倍電圧整流が行われ、スイッチング信号ST1 のデ
ューティ比に応じた出力電圧V0 が得られる。この出力
電圧V0 は、入力される交流電圧Vi を両波整流したと
き(スイッチング信号ST1 のデューティ比が「0」)
の電圧と、倍電圧整流したとき(スイッチング信号ST
1 のデューティ比が「1」)の電圧の範囲であれば、任
意の電圧が得られる。
【0052】このとき、一般的なスイッチングトランジ
スタ等のスイッチング素子は、交流電源の周波数に比べ
て高い周波数(例えば数kHz〜20kHz)のスイング信
号によってオン/オフすることができるので、任意の電
圧を正確に出力することができる。
【0053】なお、マイコン44は、PMW制御を行な
うときには、出力電圧V0 を電圧検出回路84によって
検出しながら、出力電圧V0 が予め設定している所定の
電圧となるようにスイッチング信号ST1 を調整して、
スイッチングTr72、74を駆動するが、PAM制御
を行なうときには、回転数検出回路86によって検出し
たコンプレッサモータ40の回転数が所定の回転数とな
るように、スイッチング信号ST1 を制御すれば良い。
【0054】このように、電源装置42は、比較的大型
で高いコストの部品であるリアクトル素子を用いたチョ
ッパ式昇圧回路を適用していないので、小型化及び低コ
スト化が可能となっている。
【0055】一方、エアコン10は、PWM制御とPA
M制御を併用してコンプレッサモータ40の回転数を制
御しているので、このコンプレッサモータ40によって
回転駆動されるコンプレッサ26の回転数を広範囲で制
御できる。これにより、エアコン10の空調能力の制御
範囲も広がるので、適切な能力での空調運転が可能とな
り、室内ユニット12が設けられている室内を短時間に
所望の空調状態にすることができると共に、所望の空調
状態を適切に維持することができる。
【0056】なお、本実施の形態では、スイッチングT
r72、74を同一のスイッチング信号ST1 によって
駆動したが、別々のスイッチング信号によって駆動する
ようにしても良い。すなわち、スイッチングTr72、
74のオン/オフのタイミンが異なるように駆動するこ
ともできる。
【0057】図3(C)及び図3(D)に示されるよう
に、スイッチングTr72、74の一方のみを駆動した
場合、整流回路46は、片相のみを倍電圧整流する両波
整流回路となる。これにより、交流電圧Vi の位相に応
じてスイッチングTr72、74を駆動するか、スイッ
チングTr72を駆動するスイッチング信号と、スイッ
チングTr74を駆動するスイッチング信号を用いて、
スイッチングTr72、74のオンタイミングを変える
ことにより、任意の整流波形が得られる。
【0058】交流電力は、電圧の整流波形が変えられる
ことにより、交流電流Ii の電流波形も変化する。した
がって、電源電圧検出回路94と電源電流検出回路96
によって電圧位相と電流位相を検出しながら、この検出
結果に基づいてスイッチングTr72、74を別々に制
御することにより、交流電圧Vi の位相に対する交流電
流Ii の位相を調節することができる。これにより、A
Cスイッチ回路70を用いた力率改善が可能となり、電
源回路88での力率改善が不要となる。
【0059】すなわち、ACスイッチ回路70を用いた
電源装置42によって昇圧と力率改善を合わせて行なう
ことができる。
【0060】なお、本実施の形態では、スイッチング手
段としてスイッチングTr72、74を設けたが、スイ
ッチング手段としては、ツェナーダイオード、IGB
T、MOSFET等の種々のスイッチング素子を用いる
ことができる。
【0061】また、本実施の形態は、本発明の構成を限
定するものではない。本実施の形態では、本発明を適用
した電源装置42をエアコン10を用いて説明したが、
本発明は、交流電圧の所定の電圧に昇圧するものであれ
ば、任意の構成の空気調和機に適用することができる。
【0062】さらに、本実施の形態では、空気調和機を
例に説明したが、本発明は、交流電力を所定の一定電圧
または任意の電圧に昇圧する電源装置に適用が可能であ
る。すなわち、本発明は、昇圧機能を備えた電源装置に
適用することができる。
【0063】
【発明の効果】以説明した如く本発明によれば、大容量
で高価なリアクトル素子を用いること無く昇圧回路が形
成されるので、装置の小型化及びコストダウンが可能と
なる。また、スイッチング素子を用いることにより、所
望の電圧を正確に出力することができると言う優れた効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る電源装置を示す概略構成図
である。
【図2】本実施の形態に適用したエアコンの冷凍サイク
ルを示す概略図である。
【図3】(A)乃至(D)はスイッチングTrの駆動状
態に応じた整流回路の概略図であり、(A)は2個のス
イッチングTrの非駆動状態を示し、(B)は双方のス
イッチング素子を駆動した状態を示し、(C)及び
(D)はそれぞれ一方のスイッチング素子のみを駆動し
た状態を示している。
【図4】(A)はスイッチング信号の一例を示す線図、
(B)は交流電源の電圧波形と図4(A)のスイッチン
グ信号に基づいた整流波形の概略を示す線図である。
【符号の説明】
10 エアコン 14 室外ユニット 26 コンプレッサ 40 コンプレッサモータ 42 電源装置 44 マイコン(制御手段) 46 整流回路 48 平滑回路 50 交流電源 52 インバータ回路 54 ダイオード 56 整流器 58A、58B 入力端子 62A、62B 出力端子 64、66 コンデンサ 70 ACスイッチ回路 72、74 スイッチングTr(スイッチング素子) 80、82 駆動回路 84 電圧検出回路(電圧検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02P 7/63 302 H02P 7/63 302C Fターム(参考) 5H006 BB05 CA01 CA07 CB01 CB04 CB08 CB09 CC02 DA02 DA04 DC02 DC05 5H007 AA02 BB06 CA01 CB00 CC12 CC23 DA06 DB01 DB12 DC05 DC08 EA02 5H571 AA11 CC05 HA09 HA10 HD04 JJ03 KK05 5H575 AA06 BB01 FF02 FF04 FF07 FF08 HA09 HA10 HB01 HB02 JJ03 KK05 LL24 LL33 5H576 AA10 BB01 CC05 EE11 HA03 HA04 HB01 KK05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の入力端子と一対の出力端子の間に
    ブリッジ接続されたダイオードによって一対の入力端子
    から入力される所定電圧の交流電力を両波整流して出力
    する整流回路と、 前記整流回路の一対の出力端子の間に直列接続され整流
    された電力を平滑化する少なくとも2個のコンデンサ
    と、 前記2個のコンデンサの接続点と前記一対の入力端子の
    一方の間に設けられてコンデンサの接続点と入力端子と
    の間を開閉可能なスイッチング手段と、 前記一対の出力端子から出力される出力電圧を検出する
    電圧検出手段と、 前記電圧検出手段の検出結果に基づいて前記スイッチン
    グ手段による回路の開閉操作を行なう制御手段と、 を含むことを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチング手段が、スイッチング
    素子と、前記スイッチング素子を駆動する駆動手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチング素子が双方向への電流
    の流れを許容するように対で設けられ、それぞれが個別
    に操作可能であることを特徴とする請求項2に記載の電
    源装置。
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