JP2000165152A - 電力増幅回路 - Google Patents

電力増幅回路

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JP2000165152A
JP2000165152A JP10340900A JP34090098A JP2000165152A JP 2000165152 A JP2000165152 A JP 2000165152A JP 10340900 A JP10340900 A JP 10340900A JP 34090098 A JP34090098 A JP 34090098A JP 2000165152 A JP2000165152 A JP 2000165152A
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output
power amplifier
voltage
supply voltage
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JP10340900A
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Takeshi Tashiro
武 田代
Tamotsu Aoki
保 青木
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Sharp Corp
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力レベルの設定位置、あるいは設定レベル
によって、電力増幅回路の電源電圧の切替を行ない無効
消費電力の削減、発熱の削減を行なう。 【解決手段】 本発明の電力増幅回路は、電力増幅器
と、前記電力増幅器に供給される電源電圧を変更する電
源電圧変更手段と、電力増幅器の出力レベルを設定する
出力レベル設定手段と、設定された出力レベルを検出す
る設定レベル検出手段と、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミニコンポやCD
ラジカセ、ステレオ装置などのオーディオ装置や、DV
D(Digital Versatile Disc)
やTVなどのオーディオ・ビデオ装置などに適用して好
適な電力増幅回路、特に電力損失を軽減できる電力増幅
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ミニコンポやCDラジカセなどのオーデ
ィオ装置では、近年小型化が進む一方で高出力化の傾向
にある。出力を高めるには電力増幅器(パワーアンプ)
の電源電圧を高くする他、この電力増幅器に見合った容
量の大きな電源トランスや、パワーIC,放熱器等を使
用すればよい。
【0003】しかし、大容量トランスを使用するとコス
トアップを招来したり、高い電源電圧が電力増幅器や電
源トランスに印加されるため発熱量が多くなり、これに
伴って筐体内部の温度上昇に伴うメカニズムの動作不良
を起こしたり、素子の電気的特性が変化(劣化など)し
たりする。
【0004】特に、最近、商品化が進み、徐々に普及し
始めているDVDにおいては、ドルビー(登録商標)A
C−3対応のために、音声チャンネルを6CHも持って
おり、発熱の問題はかなり深刻なものである。
【0005】これらの発熱の問題を軽減するための電力
増幅回路に関し、以下のような従来例がある。
【0006】特開平8−111615号公報によれば、
低周波電力増幅器に供給される電源電圧に対する電圧切
替手段が設けられ、この電圧切替手段には高圧電源制御
用として高速電力スイッチング素子が使用されると共
に、電圧比較手段が設けられ、この電圧比較手段におい
て、低圧電源と上記電力増幅器の出力電圧との電圧比較
によって高圧電源と低圧電源が選択的に上記低周波電力
増幅器に供給されるようになされ、無効消費電力を削減
する技術が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
電力増幅回路にように、低圧電源と上記電力増幅器の出
力電圧との電圧比較によって供給電圧を切り替える方式
では、出力電圧が低圧電源と接近している場合など、信
号期間内に供給電圧の切り替えが頻発し、出力電圧に、
この切り替えに伴って発生するクリック状のノイズがの
ってしまうことを防止することが困難であるという問題
を有している。
【0008】すなわち、ユーザが音楽を楽しんでいて、
クライマックスにかかるといつも、わずかであってもク
リック状のノイズが耳についてしまうというような状況
が発生してしまうことになる。
【0009】また、一方では一般的に、ユーザが希望す
る出力音量というものは、個人の好みや機器を使用する
場所や環境によってある程度決まっており、それほど、
頻繁に変わるものではない。
【0010】大きな音量を望む場合も、機器の最大のダ
イナミックレンジを達成するための電源電圧を必要とす
ることは、比較的少ない。
【0011】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、ユーザの希望する出力音量の第1の目安とし
ての出力レベルの設定位置(例えば音量ボリウムの設定
位置など)、あるいは設定レベルによって、電力増幅器
に供給される電源電圧を変化させ、信号出力中に頻繁に
切り替えに伴って発生するクリック状のノイズがのって
しまうことを防止でき、本来の目的である無効電力の削
減、発熱の削減を無理なく実行できるようにするもので
ある。
【0012】また、信号出力中に頻繁に電力増幅器に供
給される電源電圧を切り替える訳ではないので、切り替
えに高速電力スイッチング素子の使用を必要とすること
はなく、リレー装置などの使用も可能である。
【0013】本発明は上記従来の課題を解決することを
目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による請求項1記載の電力増幅回路は、電力
増幅器と、前記電力増幅器に供給される電源電圧を変更
する電源電圧変更手段と、電力増幅器の出力レベルを設
定する出力レベル設定手段と、設定された出力レベルを
検出する設定レベル検出手段と、を具備し、前記出力レ
ベル設定手段で設定された出力レベル及び前記設定レベ
ル検出手段で検出された出力レベルの内少なくとも一方
を用いて電源電圧変更手段から出力される電源電圧を変
更することを特徴とする。
【0015】本発明による請求項2記載の電力増幅回路
は、前記電源電圧の切り替えレベルを記憶する切り替え
レベル記憶手段を具備し、記憶された切り替えレベルに
応じて前記電源電圧を変更することを特徴とする。
【0016】本発明による請求項3記載の電力増幅回路
は、所定の電圧と前記電力増幅器の出力電圧とを比較す
る電圧比較手段を具備し、前記設定レベル検出手段及び
/又は切り替えレベル記憶手段からの出力が無くても、
電力増幅器の供給電圧が不足する場合は、電源電圧を変
更することを特徴とする。
【0017】本発明による請求項4記載の電力増幅回路
は、上記電圧比較手段は、電圧比較のためにヒステリシ
ス特性が付与されて安定した電圧比較が行なわれるよう
になされたことを特徴とする。
【0018】本発明による請求項5記載の電力増幅回路
は、電力増幅器と、前記電力増幅器に供給される電源電
圧を変更する電源電圧変更手段と、所定の電圧と前記電
力増幅器の出力電圧とを比較する電圧比較手段と、計時
手段と、前記比較結果を前記計時手段の出力と関連付け
て記憶する比較結果記憶手段と、を具備したことを特徴
とする。
【0019】本発明による請求項6記載の電力増幅回路
は、前記比較結果記憶手段の出力に応じて前記電源電圧
を変更していた場合でも、電圧比較手段が、前記電力増
幅器の電源電圧が不足している結果を出力した場合は、
前記電源電圧をさらに変更することを特徴とする。
【0020】本発明による請求項7記載の電力増幅回路
は、電力増幅器と、前記電力増幅器に供給される電源電
圧を変更する電源電圧変更手段と、前記電力増幅器の出
力電圧を検出する出力レベル検出手段と、計時手段と、
前記検出結果を前記計時手段の出力と関連付けて記憶す
る出力レベル記憶手段と、を具備したことを特徴とす
る。
【0021】本発明による請求項8記載の電力増幅回路
は、前記出力レベル記憶手段は、検出された出力レベル
が記憶されている最大値を超えた場合は、その時の時刻
関連情報とそのレベルを、記憶されている最大値を超え
ない場合は、所定の時間毎の時刻関連情報とその出力レ
ベルを記憶することを特徴とする。
【0022】本発明による請求項9記載の電力増幅回路
は、所定の電圧と前記電力増幅器の出力電圧とを比較す
る電圧比較手段を具備し、前記出力レベル記憶手段の出
力に応じて前記電源電圧を変更していた場合でも、前記
電圧比較手段が、前記電力増幅器の電源電圧が不足して
いる結果を出力した場合は、前記電源電圧をさらに変更
することを特徴とする。
【0023】本発明による請求項10記載の電力増幅回
路は、複数の信号系統をもつ電力増幅回路において、電
力増幅器と、前記電力増幅器に供給される電源電圧を変
更する電源電圧変更手段と、電力増幅器の出力レベルを
設定する出力レベル設定手段と、設定された出力レベル
を検出する設定レベル検出手段と、を具備し、前記設定
レベル検出手段の出力に応じて前記複数の信号系統の電
源電圧を変更することを特徴とする。
【0024】本発明による請求項11記載の電力増幅回
路は、複数の信号系統の内、所定の信号系統の前記設定
レベル検出手段の出力に応じて前記複数の信号系統の電
源電圧を変更することを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例
を、図1及び図2に基づいて説明する。
【0026】図1は、この発明が適用された電子機器
(この例ではオーディオアンプとする。以下アンプと略
す)の構成の一例を概略的に示す。このアンプは、入力
端子10、プリアンプ11、出力レベル設定手段12、
電力増幅器13、スピーカ14、設定レベル検出手段1
5、切り替えレベル記憶手段16、電源電圧変更手段1
7、電圧比較手段18、比較結果記憶手段19、電源A
20、電源B21、計時手段22から構成されている。
【0027】ここで電源電圧変更手段17は、電源A2
0(電源電圧は、例えば±30Vとする)と電源B21
(電源電圧は、例えば±15Vとする)との2種類の電
圧を切り替えるスイッチ構成として示しているが、切り
替える電源電圧は、2種類に限るものではなく、多段
階、あるいは、連続可変になっているものでもかまわな
い。
【0028】また、電源回路自体を切り替えるのなく、
出力電圧の設定値を切り替える構成でもよい。
【0029】ここでは、2種類の電圧を切り替える例を
示しており、高い方の電圧は±30V、低い方の電圧は
±15Vとした。出力レベル設定手段12は、ここでは
一例として回転型の音量ボリウムとしている。スライド
型や電子式の音量設定機構の場合も、同様に適用が可能
である。
【0030】この場合は、回転型の音量ボリウムである
ので、ユーザが設定した音量ボリウムの回転角度を設定
レベル検出手段15で、その抵抗値で検出したり、ある
いは、その抵抗値で変化するDC電圧を検出する。
【0031】まず、請求項1から請求項4に対応する実
施形態の一例を説明する。アンプの入力端子10から音
声や音楽等のオーディオ信号が入力され、出力レベル設
定手段12で増幅ゲインを設定された後、スピーカ14
あるいは外部機器等を駆動するために、電力増幅器13
で電力増幅を行い、スピーカ14からオーディオ出力と
して出力される。
【0032】スピーカ14から出力される音量は出力レ
ベル設定手段12によって設定されている。
【0033】アンプによっては、オーディオの信号帯域
毎にレベル設定できるものもあり、これらを利用するこ
とも可能だが、通常は、全体の音量を決めるメインボリ
ウムの設定値を設定レベル検出手段15によって検出す
る。
【0034】アンプの初期状態では、電源電圧変更手段
17は、アンプとしてのダイナミックレンジを確保する
ために±30Vの電源A20を選択し、この電圧を電力
増幅器13に供給している。
【0035】この場合、電力増幅器13のオーディオ出
力は±30Vの振幅まで振れることになる。
【0036】ただし、±30Vの振幅のオーディオ出力
は非常に大きな音量であり、一般の人がこの音量でアン
プを使用することはほとんどない。通常は±15Vの振
幅があれば十分である。
【0037】すなわち、最終出力であるスピーカ14か
らの音量は適正値があり、入力端子10への入力信号の
大きさによって電力増幅器13の出力レベルは変わる
が、出力レベル設定手段12にも通常使用での適正値が
ある。
【0038】設定レベル検出手段15では、通常使用で
の適正値よりも少し大きな値に判別レベルを設けてお
き、出力レベル設定手段12の設定されている設定値が
この判別レベルよりも小さい場合は、電源電圧変更手段
17を±15Vの電源B21側に切り替えて電力増幅器
13に±15Vの電源を供給する。
【0039】すなわち、出力レベル設定手段12の設定
値があるレベルよりも小さければ電力増幅器13への供
給電圧を低い方の電源に切り替えることができる。
【0040】また、この判別レベルをユーザが決定でき
る仕組みとして、切り替えレベル記憶手段16を設けて
もよい。
【0041】すなわち、ユーザが小さな出力音量で使用
することが多ければ出力レベル設定手段12をもう少し
下げたところでユーザが一旦、切り替えレベル記憶手段
16にそのレベルを記憶させ、設定レベル検出手段15
は、その記憶されたレベルと現在の出力レベル設定手段
12の設定値を比較して、記憶されたレベルよりも現在
の出力レベル設定手段12の設定値よりも低ければ、電
源電圧変更手段17によって低い方の電源B21を選択
し、電力増幅器13にこれを供給する。
【0042】ほとんどの場合は上記の対応で電力増幅器
13の電源電圧が不足することはないが、入力端子10
からの過大入力があった場合の対応として、さらに電圧
比較手段18を設けてもよい。
【0043】電圧比較手段18は、電力増幅器13の出
力電圧と所定の電圧(この場合は例えば、電源B21の
15Vよりも少し低い電圧)を比較し、電力増幅器13
の出力電圧が所定の電圧よりも大きくなった場合、電源
電圧変更手段17を±15Vの電源B21側から±30
Vの電源A20側に切り替え、電力増幅器13に供給す
る。
【0044】これによって±15Vの電源B21では電
圧不足となることを回避できる。この切り替えは頻繁に
発生する訳ではなく、設定レベル検出手段15での切り
替え範囲を越えた場合にのみ発生するものである。
【0045】この場合の電圧比較手段18には、ヒステ
リシス特性を与えて、電力増幅器13の出力電圧と所定
の電圧とが接近していて頻繁に切り替わる条件でも、切
り替え回数をある程度少なくすることが可能となる。
【0046】次に、請求項5から請求項6に対応する実
施形態の一例を説明する。ここでは計時手段22によっ
て、現在時刻関連情報(例えば日時分、あるいはアンプ
の動作時間の時分でもよい)を計時し、比較結果記憶手
段19に供給する。
【0047】初期状態では、電源電圧変更手段17は±
15Vの電源B21を選択している。この場合、例えば
±15Vを最も低い電圧として、図には示していない
が、これより段階的に、あるいは連続的に高くなる電源
を準備しておく(図1の通りの2段階の電源だけを準備
していてもかまわない)。
【0048】電力増幅器13の出力電圧が所定の電圧を
越えると電圧比較手段18によってそれを判別するが、
アンプ動作中に、計時手段22によって計時される所定
時間単位で、その期間内に電圧比較手段18が何回、電
力増幅器13の出力電圧が所定の電圧を越えたかを比較
結果記憶手段19に記憶させる。
【0049】この場合、比較結果記憶手段19は、計時
手段22からの所定の時間毎のリセットされるカウンタ
で電圧比較手段18からの比較結果をカウントする構成
とすればよい。
【0050】比較結果記憶手段19によって単位時間当
たりの、電力増幅器13の出力電圧が±15Vの電源B
21の電圧を越える回数が所定の回数より多くなったと
きに、電源電圧変更手段17によって供給電源をより高
い電圧の電源に切り替えて電力増幅器13に供給する。
【0051】それでも、単位時間当たりの頻度が高けれ
ば、さらに高い電圧の電源に切り替える。
【0052】こうすることによって、電力増幅器13の
出力電圧が所定の電圧を越える頻度を所定の値より常に
小さくすることができる。
【0053】さらに、頻度が所定の値よりも小さいとき
でも、電圧比較手段18によって電力増幅器13の出力
電圧が所定の電圧を越えている間は、電源電圧変更手段
17を例えば最も高い±30Vの電源に切り替えるよう
にしておけば、アンプの最大のダイナミックレンジを損
なうことがない。
【0054】すなわち、電圧比較手段18による電源切
り替えは瞬間的なもので、比較結果記憶手段19による
電源切り替えは長い時間に渡って安定して行われるもの
である。
【0055】次に、請求項7から請求項9に対応する実
施形態の一例を説明する。ここでは計時手段22によっ
て、現在時刻関連情報(例えば日時分、あるいはアンプ
の動作時間の時分でもよい)を計時し、出力レベル記憶
手段24に供給する。
【0056】初期状態では、電源電圧変更手段17は±
15Vの電源B21を選択している。この場合、例えば
±15Vを最も低い電圧として、図には示していない
が、これより段階的に、あるいは連続的に高くなる電源
を準備しておく(図2の通りの2段階の電源だけを準備
していてもかまわない)。
【0057】電力増幅器13の出力電圧を出力レベル検
出手段23によって検出するが、アンプ動作中に、計時
手段22によって計時される所定時間単位で、出力レベ
ル検出手段23の検出レベルを出力レベル記憶手段24
に記憶させる。
【0058】通常、この過程はサンプリング動作となる
ので、電力増幅器13の瞬間的な最大値を必ずしも記憶
できるとは限らない。
【0059】そこで、検出された出力レベルが記憶され
ている最大値を超えた場合は、その時の時刻関連情報と
そのレベルを、記憶されている最大値を超えない場合
は、所定の時間毎の時刻関連情報とその出力レベルを記
憶させる。
【0060】こうすれば、使用中の電力増幅器13の出
力電圧の最大値を漏らすことなく記憶できる。
【0061】使用中の記憶された出力レベルの最大値を
越えないように、あるいは、電力増幅器13の出力電圧
が所定の電圧を越える頻度が所定の値より小さくなるよ
うに電源電圧変更手段17によって必要な電源電圧の電
源を選択させる。
【0062】切り替える電源を電源A20、電源B21
の2種類だけでなく、多種類あるいは連続的に可変でき
る電源を用いれば、より木目細かく低電圧化することが
可能である。
【0063】こうすることによって、電力増幅器13の
出力電圧が過去の最大値を越えないようにしたり、所定
の電圧を越える頻度を所定の値より常に小さくすること
ができる。
【0064】さらに、頻度が所定の値よりも小さいとき
でも、電圧比較手段18によって電力増幅器13の出力
電圧が所定の電圧を越えている間は、電源電圧変更手段
17を例えば最も高い±30Vの電源に切り替えるよう
にしておけば、アンプの最大のダイナミックレンジを損
なうことがない。
【0065】すなわち、電圧比較手段18による電源切
り替えは瞬間的なもので、出力レベル記憶手段24によ
る電源切り替えは長い時間に渡って安定して行われるも
のである。
【0066】次に、請求項10から請求項11に対応す
る実施形態の一例を説明する。ここでは、DVDのよう
に多CHの信号系統を備えた機器において、出力レベル
設定手段12が複数存在した場合でも、設定レベル検出
手段15はメインCH、あるいは主音量の設定ボリウム
にのみ設け、他のCHには設けない。
【0067】さらに、電源電圧変更手段17についても
多CHの電力増幅器13に対して1個所だけに絞ること
も可能である。
【0068】これらが可能なのは、通常、多CHのオー
ディオ信号も各CH間で大きな信号レベルの差がある訳
ではなく、ほとんどの場合は、同等のレベルであり、特
定CHだけ高い電圧レベルを要求されるようなことがな
いからである。
【0069】
【発明の効果】以上のように、本願請求項1に記載の発
明に係る電力増幅回路は、上述したような構成としてい
るので、ユーザの希望する出力音量の第1の目安として
の出力レベルの設定位置(例えば音量ボリウムの設定位
置など)、あるいは設定レベルによって、電力増幅器に
供給される電源電圧を変化させ、信号出力中に頻繁に切
り替えに伴って発生するクリック状のノイズがのってし
まうことを防止でき、本来の目的である無効電力の削
減、発熱の削減を無理なく実行することが可能となる。
【0070】すなわち、装置内での発熱部は従来と共通
なため、切り替え動作によって低圧の電源電圧を使用で
きる動作区間がそのまま発熱減少領域となって、熱損失
が大幅に低減できる。
【0071】放熱器も小型化できる。電力増幅回路の使
用電力が少なくなるため電源トランスの小さなものを使
用でき、装置の小型化、軽量化、さらにはコストダウン
に貢献する。
【0072】特にDVDのように多CHの電力増幅回路
を持つ機器においては、省電力化の効果が大きく、ま
た、出力レベルの設定手段は、多CHであっても1つだ
けのことが多く、設定レベル検出手段を1つだけ設けれ
ばよいので、回路規模も小さくできる。
【0073】本願請求項2に記載の発明に係る電力増幅
回路は、上述したような構成としているので、ユーザの
よく使う出力レベルに合わせて電力増幅器に供給される
電源電圧を変化させ、信号出力中に頻繁に切り替えに伴
って発生するクリック状のノイズがのってしまうことを
防止でき、本来の目的である無効電力の削減、発熱の削
減を無理なく実行することが可能となる。
【0074】本願請求項3に記載の発明に係る電力増幅
回路は、上述したような構成としているので、ユーザの
よく使う出力レベルに合わせて電力増幅器に供給される
電源電圧を変化させていて、まれに大きな出力レベルが
要求されて電源電圧が不足する場合に、自動的に電源電
圧を高くするため、信号出力中に頻繁に切り替えに伴っ
て発生するクリック状のノイズがのってしまうことを防
止でき、本来の目的である無効電力の削減、発熱の削減
を無理なく実行することが可能となる。
【0075】本願請求項4に記載の発明に係る電力増幅
回路は、上述したような構成としているので、所定の基
準電圧と出力電圧が非常に接近していて頻繁に切り替わ
る状況の時でも、ヒステリシス特性によって切り替えを
制限し、信号出力中に頻繁に切り替えに伴って発生する
クリック状のノイズがのってしまうことを防止でき、本
来の目的である無効電力の削減、発熱の削減を無理なく
実行することが可能となる。
【0076】本願請求項5に記載の発明に係る電力増幅
回路は、上述したような構成としているので、音楽を楽
しんでいるようなときに、頻繁に電源電圧の切り替えが
発生していることを自動的に検知して電源電圧を高くす
るため、信号出力中に頻繁に切り替えに伴って発生する
クリック状のノイズがのってしまうことを防止でき、本
来の目的である無効電力の削減、発熱の削減を無理なく
実行することが可能となる。
【0077】本願請求項6に記載の発明に係る電力増幅
回路は、上述したような構成としているので、比較結果
記憶手段の出力に応じて電源電圧を変更していた場合で
も、電力増幅器の電源電圧が不足する場合は、自動的に
電源電圧を高くするため、信号出力中に頻繁に切り替え
に伴って発生するクリック状のノイズがのってしまうこ
とを防止でき、本来の目的である無効電力の削減、発熱
の削減を無理なく実行することが可能となる。
【0078】本願請求項7に記載の発明に係る電力増幅
回路は、上述したような構成としているので、使用状態
における所定期間に発生した最大出力レベルに応じて電
源電圧を設定するので、信号出力中に頻繁に切り替えに
伴って発生するクリック状のノイズがのってしまうこと
を防止でき、本来の目的である無効電力の削減、発熱の
削減を無理なく実行することが可能となる。
【0079】本願請求項8に記載の発明に係る電力増幅
回路は、上述したような構成としているので、検出され
た出力レベルが記憶されている最大値を超えた場合は、
これを見落とすことなく記憶し電源電圧を設定するの
で、信号出力中に頻繁に切り替えに伴って発生するクリ
ック状のノイズがのってしまうことを防止でき、本来の
目的である無効電力の削減、発熱の削減を無理なく実行
することが可能となる。
【0080】本願請求項9に記載の発明に係る電力増幅
回路は、上述したような構成としているので、記憶され
ている最大値に応じて電源電圧を設定している場合で
も、電力増幅器の電源電圧が不足する場合は、自動的に
電源電圧を高くするため、信号出力中に頻繁に切り替え
に伴って発生するクリック状のノイズがのってしまうこ
とを防止でき、本来の目的である無効電力の削減、発熱
の削減を無理なく実行することが可能となる。
【0081】本願請求項10及び請求項11に記載の発
明に係る電力増幅回路は、上述したような構成としてい
るので、DVDのように多CHの信号系統をもっている
機器でも、設定レベル検出手段や電源電圧変更手段を各
々1個あるいは最小限の個数にすることができるので、
回路規模を大きくすることなく、無効電力の削減、発熱
の削減を無理なく実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電力増幅回路の一実施例を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の電力増幅回路の他の実施例の一つを示
すブロック図である。
【符号の説明】
10 入力端子 11 プリアンプ 12 出力レベル設定手段 13 電力増幅器 14 スピーカ 15 設定レベル検出手段 16 切り替えレベル記憶手段 17 電源電圧変更手段 18 電圧比較手段 19 比較結果記憶手段 20 電源A 21 電源B 22 計時手段 23 出力レベル検出手段 24 出力レベル記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J091 AA02 AA41 AA51 CA36 CA46 CA92 FA18 HA26 HA38 KA00 KA17 KA35 KA48 KA49 KA62 MA22 SA05 TA01 UW03 5J092 AA02 AA41 AA51 CA36 CA46 CA92 FA18 GR05 HA26 HA38 KA00 KA17 KA35 KA48 KA49 KA62 MA22 SA05 TA01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力増幅器と、前記電力増幅器に供給さ
    れる電源電圧を変更する電源電圧変更手段と、 前記電力増幅器の出力レベルを設定する出力レベル設定
    手段と、 設定された出力レベルを検出する設定レベル検出手段
    と、を具備し、 前記出力レベル設定手段で設定された出力レベル及び前
    記設定レベル検出手段で検出された出力レベルの内少な
    くとも一方を用いて電源電圧変更手段から出力される電
    源電圧を変更することを特徴とする電力増幅回路。
  2. 【請求項2】 前記電源電圧の切り替えレベルを記憶す
    る切り替えレベル記憶手段を具備し、記憶された切り替
    えレベルに応じて前記電源電圧を変更することを特徴と
    する請求項1記載の電力増幅回路。
  3. 【請求項3】 所定の電圧と前記電力増幅器の出力電圧
    とを比較する電圧比較手段を具備し、前記設定レベル検
    出手段及び、又は切り替えレベル記憶手段からの出力が
    無くても、電力増幅器の供給電圧が不足する場合は、電
    源電圧を変更することを特徴とする請求項1記載の電力
    増幅回路。
  4. 【請求項4】 上記電圧比較手段は、電圧比較のために
    ヒステリシス特性が付与されて安定した電圧比較が行な
    われるようになされたことを特徴とする請求項1記載の
    電力増幅回路。
  5. 【請求項5】 電力増幅器と、 前記電力増幅器に供給される電源電圧を変更する電源電
    圧変更手段と、 所定の電圧と前記電力増幅器の出力電圧とを比較する電
    圧比較手段と、 計時手段と、 前記比較結果を前記計時手段の出力と関連付けて記憶す
    る比較結果記憶手段と、 を具備したことを特徴とする電力増幅回路。
  6. 【請求項6】 前記比較結果記憶手段の出力に応じて前
    記電源電圧を変更していた場合でも、電圧比較手段が、
    前記電力増幅器の電源電圧が不足している結果を出力し
    た場合は、前記電源電圧をさらに変更することを特徴と
    する請求項5記載の電力増幅回路。
  7. 【請求項7】 電力増幅器と、 前記電力増幅器に供給される電源電圧を変更する電源電
    圧変更手段と、 前記電力増幅器の出力電圧を検出する出力レベル検出手
    段と、 計時手段と、 前記検出結果を前記計時手段の出力と関連付けて記憶す
    る出力レベル記憶手段と、 を具備したことを特徴とする電力増幅回路。
  8. 【請求項8】 前記出力レベル記憶手段は、検出された
    出力レベルが記憶されている最大値を超えた場合は、そ
    の時の時刻関連情報とそのレベルを、記憶されている最
    大値を超えない場合は、所定の時間毎の時刻関連情報と
    その出力レベルを記憶することを特徴とする請求項7記
    載の電力増幅回路。
  9. 【請求項9】 所定の電圧と前記電力増幅器の出力電圧
    とを比較する電圧比較手段を具備し、前記出力レベル記
    憶手段の出力に応じて前記電源電圧を変更していた場合
    でも、前記電圧比較手段が、前記電力増幅器の電源電圧
    が不足している結果を出力した場合は、前記電源電圧を
    さらに変更することを特徴とする請求項7記載の電力増
    幅回路。
  10. 【請求項10】 複数の信号系統をもつ電力増幅回路に
    おいて、 電力増幅器と、 前記電力増幅器に供給される電源電圧を変更する電源電
    圧変更手段と、 前記電力増幅器の出力レベルを設定する出力レベル設定
    手段と、 設定された出力レベルを検出する設定レベル検出手段
    と、 を具備し、前記設定レベル検出手段の出力に応じて前記
    複数の信号系統の電源電圧を変更することを特徴とする
    電力増幅回路。
  11. 【請求項11】 複数の信号系統の内、所定の信号系統
    の前記設定レベル検出手段の出力に応じて前記複数の信
    号系統の電源電圧を変更することを特徴とする請求項1
    0記載の電力増幅回路。
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