JP2000163364A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JP2000163364A
JP2000163364A JP25320999A JP25320999A JP2000163364A JP 2000163364 A JP2000163364 A JP 2000163364A JP 25320999 A JP25320999 A JP 25320999A JP 25320999 A JP25320999 A JP 25320999A JP 2000163364 A JP2000163364 A JP 2000163364A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】汎用的なデータ伝送路を介して相互に接続され
た複数のユニット間において自由度の高いデータフロー
を実現する超音波診断装置を提供すること 【解決手段】 超音波プローブユニット,送信/受信ユ
ニット,血流解析ユニット,システムメモリユニット,
表示処理ユニット,表示モニタユニット,及びCPUユ
ニット等の複数のユニットが特定のデータ伝送路を介し
て相互に接続されて成る超音波診断装置において、デー
タ伝送路に接続されるユニットは、ユニット間のデータ
フロー情報及びデータ処理情報が記述されたヘッダ情報
を付加して他のユニットにデータを転送するデータ転送
手段と、他のユニットから転送されて来たデータに付加
されたヘッダ情報を参照し、そのデータ処理情報に基づ
いて当該データを処理するデータ処理手段と、を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体の断面を超
音波で走査して得られる受信信号に含まれる位相情報と
振幅情報との少なくとも一方に基づいて超音波画像を生
成する超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている超音波診断装置
は、信号処理や画像処理の内容に応じて分割された複数
のユニットから構成されているのが一般的である。これ
らのユニットは、信号処理や画像処理の流れに沿った順
序で接続されている。
【0003】ユニット間のインターフェースは、ユニッ
トの接続順序に応じた固定的なものが装備されており、
あるユニットは、インターフェースを介してリアルタイ
ムで入力される画像信号等を所定のタイミング信号に従
って処理し、その処理結果を次段のユニットに出力す
る。このようにして従来の超音波診断装置では、一連の
処理がパイプライン的に行われる。
【0004】図6は、従来の超音波診断装置の概略構成
を示すブロック図である。
【0005】同図に示すように、この超音波診断装置
は、超音波プローブ100,レートパルス発生回路10
1,送信制御回路102,受信制御回路103,レシー
バ104,DSC(デジタルスキャンコンバータ)10
5,エンコーダ106,モニタ107,血流解析ユニッ
ト108,CPU109の複数のユニットにより構成さ
れている。
【0006】図示しない操作パネル等によりオペレータ
が超音波スキャンのための所定の操作入力を行うと、C
PU109はこの操作入力を処理し、超音波スキャンに
必要なパラメータを各ユニットに設定する。この設定に
従って、まずレートパルス発生回路101は、超音波送
受信のための基本信号(レートパルス)を生成する。送
信制御回路102は、この基本信号に基づく超音波パル
スを発生するように超音波プローブ100を駆動する。
これにより超音波プローブ100から超音波パルスが被
検体に向けて送信される。
【0007】超音波プローブ100は、送信した超音波
パルスの反射波を受信する。受信制御回路103は、超
音波プローブ100が受信した信号をレシーバ104及
び血流解析ユニット108に出力する。図7に示すよう
に、ビームフォーマーと呼ばれる受信制御回路103
は、超音波プローブ100からの受波信号を増幅するプ
リアンプ110と、該増幅された電気信号をアナログか
らデジタルに変換するA/Dコンバータ(ADC)11
1と、ADC111から得られたデジタル信号を遅延処
理する遅延回路112と、各遅延回路112からの出力
を加算する加算器113と、により構成されており、超
音波プローブ100の各超音波振動素子に対応して所定
の遅延量が与えられた受信信号から所定の指向特性が与
えられた超音波受信信号が得られる。
【0008】レシーバ104は受信信号に対し直交検
波,包絡線検波,フィルタ処理,およびエッジ強調など
の所要の信号処理を施し、その信号処理結果、例えばB
モード画像信号を次段のDSC105に出力する。
【0009】血流解析ユニット108は、MTIフィル
タ処理や自己相関処理等の信号処理によって流速,パワ
ー,又は分散などの2次元の血流信号を生成する。ま
た、血流解析ユニット108内に設けられているFFT
ユニットは流速分布を算出する。これら血流解析ユニッ
ト108による信号処理結果は、DSC105に送られ
るとともに同DSC105においてレシーバ104から
出力されるBモード画像信号に重畳され、2次元画像に
展開される。この2次元画像はエンコーダ106により
TVモニタ等で表示可能なビデオ信号に変換されたの
ち、モニタ107によって表示される。
【0010】上述した従来の超音波診断装置には、以下
のような問題点がある。
【0011】(1)超音波スキャン,信号処理,表示処
理といった一連の処理が密に結合しており、上述したよ
うにパイプライン的に行われる。このため、新たな機能
を追加して性能の向上を図ることが困難である。
【0012】(2)インターフェース規約に制限されて
ユニット構成が固定的であり、装置のサイズ縮小やコス
ト低減が行いにくい。
【0013】(3)ユニット間のデータフローも固定的
であり、各ユニットから任意にデータを取り出すことが
困難である。超音波スキャンによって得られた信号や画
像を表すデータは、その処理過程において各々のユニッ
ト内のメモリに分散的に蓄えられる。通常の画像表示で
はない特別の処理のためにユニットから所望のデータを
取り出すには、通常の画像表示のための信号線とは別
に、例えばCPUからの読み出しのための信号線を別途
設けることが必要となる。なお、各ユニットのメモリに
信号や画像が分散することは、装置コスト低減の観点か
らも好ましくない。
【0014】(4)特定のユニットに例えば故障などが
発生した場合、ユニット自体を交換しない限り、そのユ
ニットによる機能(例えば血流解析ユニットによる血流
表示)を提供できない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した事情
を考慮してなされたものであり、その目的は、汎用的な
データ伝送路を介して相互に接続された複数のユニット
間において自由度の高いデータフローを実現できる超音
波診断装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の超音波診断装置は以下のよう
に構成されている。
【0017】(1)本発明の超音波診断装置は、被検体
に超音波を送波するとともにその反射波を受波し、該反
射波の受波信号を出力する超音波プローブと、前記超音
波プローブから出力された受波信号に基づくRFデータ
を生成するビームフォーマユニットと、前記RFデータ
に基づく検波データを生成するレシーバユニットと、前
記検波データに基づく画像データを生成するスキャンコ
ンバータユニットと、前記ビームフォーマユニット、レ
シーバユニット、およびスキャンコンバータユニットに
接続され、前記RFデータ、検波データ、及び画像デー
タを各ユニット間で転送するバスと、前記各ユニット間
におけるデータフローを制御する制御手段と、を具備す
ることを特徴とする。
【0018】(2)本発明の超音波診断装置は、上記
(1)に記載の装置であって、且つ前記バスに接続さ
れ、前記RFデータから超音波ドプラ法に基づくドプラ
データを生成する第1のドプラユニットをさらに具備す
ることを特徴とする。
【0019】(3)本発明の超音波診断装置は、上記
(1)に記載の装置であって、且つ前記バスに接続さ
れ、前記RFデータから超音波カラードプラ法に基づく
移動物体の2次元のドプラデータを生成する第2のドプ
ラユニットをさらに具備することを特徴とする。
【0020】(4)本発明の超音波診断装置は、超音波
プローブ,送信/受信制御ユニット,血流解析ユニッ
ト,システムメモリ,表示処理回路,表示モニタ,及び
CPUを含む複数のユニットが特定のデータ伝送路を介
して相互に接続されて成る超音波診断装置において、前
記データ伝送路に接続される各ユニットは、前記データ
伝送路上におけるユニット間のデータフロー情報,及び
データ処理情報の少なくとも一方が記述されたヘッダ情
報を付加して他のユニットにデータを転送するデータ転
送手段と、他のユニットから転送されて来たデータに付
加された前記ヘッダ情報を参照し、そのデータ処理情報
に基づいて当該データを処理するデータ処理手段とを具
備することを特徴とする。
【0021】(5)本発明の超音波診断装置は、上記
(4)に記載の装置であって、且つ前記データ伝送路
は、互いにプロトコルが異なる複数のバスにより構成さ
れることを特徴とする。
【0022】(6)本発明の超音波診断装置は、上記
(4)に記載の装置であって、且つ前記データ伝送路
は、少なくとも2つの以上の物理バスから成る1つの論
理バスであることを特徴とする。
【0023】(7)本発明の超音波診断装置は、被検体
に超音波を送信するとともにその反射波を受波し、該反
射波の受波信号を出力する複数の超音波振動子を備えた
超音波プローブと、前記超音波プローブから出力された
信号に遅延加算処理をする遅延加算回路と、前記遅延加
算処理信号に直交検波を施し、複素表現の直交検波信号
を出力する直交検波回路と、信号の伝達を行うバスと、
前記バスを介して送られてきた前記直交検波信号に基づ
いて包絡線検波信号を生成する包絡線検波回路と、前記
バスを介して送られてきた前記直交検波信号に基づいて
CFMデータを生成するCFM処理回路と、前記バスを
介して送られてきた前記包絡線検波信号及びCFMデー
タに基づいて表示画像データを生成する画像処理回路
と、を具備することを特徴とする。
【0024】(8)本発明の超音波診断装置は、被検体
に超音波を送信するとともにその反射波を受波し、該反
射波の受波信号を出力する複数の超音波振動子を備えた
超音波プローブと、前記超音波プローブから出力された
信号に遅延加算処理をする遅延加算回路を備えた受信制
御手段と、信号の伝達を行うバスと、前記バスを介して
送られてきた前記受信制御手段の出力に基づいて包絡線
検波信号を生成する包絡線検波回路と、前記バスを介し
て送られてきた前記受信制御手段の出力に基づいてCF
Mデータを生成するCFM処理回路と、前記バスを介し
て送られてきたデータに基づいて各種の演算処理を行う
演算処理回路であって、且つ、前記CFM処理回路が故
障した際に前記受信制御手段の出力に基づいてCFMデ
ータを生成する演算処理回路と、を具備することを特徴
とする。
【0025】(9)本発明の超音波診断装置は、上記
(8)に記載の装置であって、且つ前記演算処理回路
は、フラッシュエコー処理、カラードプラにおける加速
度パラメータの算出処理、パラメータ画像処理、弾性イ
メージング処理、近距離固定ノイズ除去処理、周波数依
存性減衰イメージング処理のうちの少なくとも一つの処
理を行うことを特徴とする。
【0026】(10)本発明の超音波診断装置は、被検
体に超音波を送信するとともにその反射波を受波し、該
反射波の受波信号を出力する複数の超音波振動子を備え
た超音波プローブと、前記超音波プローブから出力され
た信号に遅延加算処理をする遅延加算回路を備えた受信
制御手段と、信号の伝達を行うバスと、前記バスを介し
て送られてきた前記受信制御手段の出力に基づいて包絡
線検波信号を生成する包絡線検波回路と、前記バスを介
して送られてきた前記受信制御手段の出力に基づいてC
FMデータを生成するCFM処理回路と、前記バスを介
して送られてきたデータに基づいて各種の演算処理を行
う演算処理回路であって、且つ、前記包絡線検波回路が
故障した際に前記受信制御手段の出力に基づいて包絡線
検波信号を生成する演算処理回路と、を具備することを
特徴とする。
【0027】(11)本発明の超音波診断装置は、上記
(10)に記載の装置であって、且つ前記演算処理回路
は、フラッシュエコー処理、カラードプラにおける加速
度パラメータの算出処理、パラメータ画像処理、弾性イ
メージング処理、近距離固定ノイズ除去処理、周波数依
存性減衰イメージング処理のうちの少なくとも一つの処
理を行うことを特徴とする。
【0028】(12)本発明の超音波診断装置は、被検
体に超音波を送信するとともにその反射波を受波し、該
反射波の受波信号を出力する複数の超音波振動子を備え
た超音波プローブと、前記超音波プローブから出力され
た信号に遅延加算処理をする遅延加算回路を備えた受信
制御手段と、信号の伝達を行うバスと、前記バスを介し
て送られてきた前記受信制御手段の出力に基づいて包絡
線検波信号を生成する包絡線検波回路と、前記バスを介
して送られてきた前記受信制御手段の出力に基づいてC
FMデータを生成するCFM処理回路と、前記バスを介
して送られてきた前記包絡線検波信号及びCFMデータ
に基づいて表示画像データを生成する画像処理回路と、
を具備することを特徴とする。
【0029】(13)本発明の超音波診断装置は、上記
(12)に記載の装置であって、且つ前記包絡線検波回
路及びCFM処理回路は、前記受信制御手段から送られ
てきたRFデータを処理することを特徴とする。
【0030】(14)本発明の超音波診断装置は、上記
(12)に記載の装置であって、且つ前記受信制御手段
は直交検波処理回路を備え、前記包絡線検波回路及びC
FM処理回路は、前記受信制御手段から送られてきた複
素表現の直交検波信号を処理することを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。
【0032】(第1実施形態)図1は本発明の第1実施
形態に係る超音波診断装置の概略構成を示すブロック図
である。同図に示すように、この超音波診断装置は、超
音波プローブ1,レートパルス発生ユニット2,送信制
御ユニット3,受信制御ユニット4,DSC(デジタル
スキャンコンバータ)ユニット5,エンコーダ6,モニ
タ7,レシーバユニット8,血流解析ユニット9,CP
Uユニット10の複数のユニットにより構成されてい
る。個々のユニット自体の基本機能は従来技術のものと
同様である。
【0033】超音波プローブ1は、被検体に超音波を送
波するとともにその反射波を受波し、該反射波の電気信
号を出力する。
【0034】受信制御ユニット4は、超音波プローブ1
が受波した反射波の電気信号に基づくRFデータを生成
するビームフォーマユニットとして設けられており、超
音波振動子の各チャネルに対応するプリアンプ、A/D
コンバータ、及び遅延回路と、各遅延回路から出力され
た信号を加算する加算器とからなる。RFデータは、超
音波送信周波数による変調を受けた信号、あるいは、超
音波受信参照周波数で直交検波を行った後の出力信号で
ある。RFデータのビット幅は16〜18ビットであ
る。帯域幅は、使用される超音波プローブや超音波送信
周波数に応じて異なるが、通常、2〜10MHz程度で
ある。
【0035】レシーバユニット8は、受信制御ユニット
4から出力されたRFデータに包絡線検波を行い、組織
形態情報画像(Bモード画像)用の信号を生成するユニ
ットである。レシーバユニット8は、包絡線検波を行う
包絡線検波回路を備えている。包絡線検波処理では、ビ
ームフォーマから出力されたRF信号を包絡線検波し、
この検波信号に対数圧縮処理した8〜12ビットのデー
タを出力する。
【0036】血流解析ユニット9は、直交検波回路、F
FT回路、CFM回路を備えている。直交検波回路は、
ミキサ、フェーズシフタ、及びローパスフィルタ等を備
えており、RFデータに直交検波処理を施し、複素表現
の検波信号としてそれぞれ16ビットのI(In phase)信
号及びQ(Quadrature phase)信号を求めて出力する。
【0037】FFT回路は、I信号、Q信号を周波数解
析(FFT)処理することによりFFTデータを生成す
る。このFFTデータは血流信号のパワーと方向を表す
信号であって、そのビット幅は16ビットである。所定
のFFT条件に応じて、周波数分解能を規定する32〜
512サンプルが用いられる。
【0038】CFM回路は、I信号、Q信号に対し自己
相関演算法を適用し、血流等の移動物体の速度、パワ
ー、または分散を示すCFMデータを生成する。ここ
で、パワーデータは、速度/分散と同時に演算されるも
のと、パワードプラ法により演算されるものとに大別さ
れる。パワードプラ法は、通常、血流方向を識別できな
いが、自己相関演算後の、符号を用いた方向付きパワー
ドプラ法も知られている。
【0039】カラーデータのビット幅は通常8ビットで
あるが、パワーデータでは16ビットとする場合もあ
る。速度などの方向を示すデータには、符号の1ビット
が割り当てられるのが一般的である。
【0040】DSCユニット5は、画像データを生成す
るスキャンコンバータユニットである。画像データは、
検波データ、FFTデータ、又はCFMデータがスキャ
ンコンバータにより画像変換処理されて得られるデータ
である。これらのデータは、通常、512×512ピク
セルの画像データに変換される。データ幅は8〜12ビ
ットである。
【0041】上述したビームフォーマユニット、レシー
バユニット、血流解析ユニット、およびスキャンコンバ
ータユニットがバス1に接続されており、上記RFデー
タ、検波データ、ドプラデータ及び画像データが各ユニ
ット間で転送されるものとなっている。そして、各ユニ
ット間におけるデータフローがCPUユニット10によ
り制御される。
【0042】データ伝送路としてのバス1は、特定のシ
ステム(CPU)に依存しない汎用的なバス、例えばP
CI(Peripheral Component Interconnect)規格のバ
スである。なお、本発明がこのPCIバスのみに限定さ
れないことは言うまでも無い。
【0043】超音波スキャンによって得られたデータ
は、全てバス1を経由してユニット間を転送される。こ
のため、バス上における異種のデータ転送が同時に起こ
りコンフリクトが発生することの無いよう、バス1には
アービトレーションを行う調停回路(アービター;不図
示)が設けられる。また、バス1は所要のデータ転送を
賄うことができる程度の高いデータ転送レートを有して
おり、データ幅よりも広いバス幅を有する。あるいは、
バス1はデータ収集レートよりも高速なクロックで動作
する。
【0044】ここで、バス1とローカルバスとの具体的
な接続に関する実施形態について説明する。
【0045】図2は、図1に示した回路構成における、
バス1とローカルバスとの接続構成を示すブロック図で
ある。同図に示すように、バス1は、ブリッジ20を介
してローカルバス30と接続されている。このローカル
バス30には、信号処理ユニットとしてDSP(デジタ
ルシグナルプロセッサ)ユニット22と、処理データを
一時的に記憶するメモリユニット21と、ローカルバス
30のアクセス権の調停を行うコントローラユニット2
3が接続されている。ブリッジ20は、バス1(ここで
はPCIバス)とローカルバス30とのプロトコル変換
を行う。
【0046】さて、バス1に接続された各ユニットは、
バス1上におけるユニット間のデータフロー情報及びデ
ータ処理情報が記述されたヘッダ情報を付加して他のユ
ニットにデータを転送するデータ転送手段を備えてい
る。
【0047】データフロー情報は、バス1上におけるユ
ニット間のデータの流れを表す情報である。具体的に
は、あるユニット(例えばCPU)が所定のユニットに
対し処理を指示し、その結果をさらに別のユニットに送
るような場合に利用される、ユニットのアドレス情報や
バッファサイズ情報である。尚、バッファサイズ情報と
は、転送される制御データと実データのサイズを示す情
報である。このデータフロー情報のフォーマット(デー
タ構造)は任意であるが、バス1に接続されるユニット
間で統一されていることが望ましい。
【0048】データ処理情報は、そのユニットがデータ
をどのように処理すれば良いかを表す情報である。デー
タ処理情報のフォーマットも任意であり、また、バス1
に接続されるユニット間で統一されていることが望まし
い。
【0049】各ユニットは、このようなデータ転送手段
に加え、他のユニットから転送されて来たデータに付加
されたヘッダ情報を参照し、そのデータ処理情報に基づ
いて当該データを処理するデータ処理手段を備える。
【0050】以上のように構成された本実施形態の動作
を説明する。
【0051】まず、バス1におけるデータ転送制御のた
めの初期設定が行われる。この初期設定は本実施形態の
超音波診断装置の電源投入時、又は装置のシステム再設
定時において行われる。この初期設定において、CPU
ユニット10は、バス1に接続されている全てのユニッ
トに対し、データ転送先のアドレス情報及びバッファサ
イズ情報を設定する。各ユニットは、バス1上の任意の
アドレスにマッピングされ、自ユニットからの出力デー
タの転送先アドレスが与えられることになる。
【0052】そして、CPUユニット10からの制御に
より、レートパルス発生ユニット2は、超音波送受信の
ための基本信号(レートパルス)を生成する。送信制御
ユニット3は、この基本信号に基づく超音波パルスを発
生するように超音波プローブ1を駆動する。これにより
超音波プローブ1から超音波パルスが被検体に向けて送
信される。
【0053】また超音波プローブ1は、先に送信された
超音波パルスの反射波を受信する。ここで、受信制御ユ
ニット4は、超音波プローブ1が受波した反射波の電気
信号に基づくRFデータを生成し、該RFデータをバス
1を介してレシーバユニット8に転送する。すなわち、
受信制御ユニット4は、データフロー情報にレシーバユ
ニット8のアドレスを指定し、このヘッダ情報をRFデ
ータに付加してレシーバユニット8に転送する。これに
より、レシーバユニット8はBモード表示のために必要
なRFデータを取得する。また、受信制御ユニット4
は、データフロー情報に血流解析ユニット9のアドレス
を指定し、このヘッダ情報をRFデータに付加して血流
解析ユニット9に転送する。これにより、血流解析ユニ
ット9は、血流解析のためのデータを取得する。
【0054】レシーバユニット8は、送られてきたRF
データに対し、包絡線検波,フィルタ処理,およびエッ
ジ強調など、Bモード表示のための所要の信号処理を施
して検波データを得、これをバス1を介してDSCユニ
ット5に転送する。
【0055】一方、血流解析ユニット9は、2次元の血
流信号の生成のための流速,パワー,又は分散などのC
FMデータを、MTIフィルタ処理や自己相関処理等の
信号処理によって生成する。また、FFTユニットは流
速分布を算出する。CFMデータ及びFFTデータは、
バス1を介してDSCユニット5に転送され、ここでレ
シーバユニット8から転送されたBモード画像信号に重
畳され、2次元画像に展開される。この2次元画像はエ
ンコーダ6によりTVモニタ等で表示可能なSVGAや
NTSCなどの規格に準拠した信号に変換されたのち、
モニタ7によって表示される。なお、LCDなどのディ
ジタル信号インターフェースが設けられていても良い。
【0056】このような本実施形態の超音波診断装置に
よれば、次のような機能が実現可能となる。
【0057】(1)システムメモリを利用したイメージ
メモリ機能 超音波スキャン時に収集された、例えばレシーバユニッ
ト8からの出力信号等のデータや、このデータに基づい
てDSCユニット5により生成された超音波画像の画像
データ等を、バス1を介してCPUユニット10が管理
するシステムメモリ(不図示)に転送することで以下に
述べるような種々の機能が実現可能となる。
【0058】[再処理]超音波データ又は画像データを
記憶するシステムメモリから特定の記憶データを読み出
してユニットに転送し、前回とは異なるパラメータを与
えて画像処理等を再度行なわせるといったことが可能に
なる。なお、前回と同一のパラメータを与えて再処理
(単なる再生)を行わせても良いことは勿論である。
【0059】より具体的には、カラーデータ演算のため
のRFデータをCPUユニット10に取り込みながらパ
ワードプラモードの演算を行って血流画像を表示させ
る。例えばフリーズ後に、パワーではなく速度/分散モ
ードで再演算を行わせることで、異なるパラメータによ
る血流画像を表示させることができる。あるいは、カラ
ー演算としてFFT法を適用することも考えられる。
【0060】[演算処理ユニット共有]共通する処理
は、バス上に接続される演算処理ユニット又はCPUに
より一括して行わせることができるようになる。
【0061】例えば、以下(A)と(B)の両者は、同
一の演算処理ユニット又はCPUにより処理させること
が可能となる。
【0062】(A)フラッシュエコーイメージング(Fla
sh Echo Imaging)法 超音波造影剤は、生体内にて高強度の超音波パルスによ
り破壊される。フラッシュエコーイメージング法では、
弱強度の超音波パルスを用いた場合の超音波スキャンに
より得られた画像信号と、高強度の超音波パルスを用い
た場合の超音波スキャンにより得られた画像信号との差
分を求め、超音波造影剤が蓄積された部位のみを画像化
する。
【0063】具体的には、DSCユニット5のメモリに
記憶された造影剤の泡破壊前の超音波画像と泡破壊後の
超音波画像とをバス1を介して読み出し、これらの画像
間で減算処理をし、その結果をDSCユニット5に送
る。
【0064】(B)カラードプラ法における加速度パラ
メータ算出 カラー演算結果により得られた現在の速度データと1フ
レーム前の速度データとの差分を求め、加速度パラメー
タを算出する。
【0065】具体的には、血流解析ユニット9からバス
1を介して送られてきた時相の異なるCFMデータにつ
いて差分処理をし、加速度パラメータを求めてDSCユ
ニット5に送る。
【0066】[血流解析ユニットをCPUで代替]超音
波スキャン時において、得られたデータをシステムメモ
リに転送し、このデータを参照して血流解析ユニット9
が担うCFM(カラーフローマッピング)演算及びFF
T演算(周波数解析演算)をCPUユニット10が行
い、その演算結果をバス1を介して次段のユニット(例
えばDSCユニット5)に転送するといった処理が可能
になる。これにより血流解析ユニット9をCPUユニッ
ト10で代替して血流データを表示させることが可能と
なる。
【0067】また、超音波スキャン時においては血流デ
ータを表示せず(あるいは低フレームレートで表示)、
例えば表示フリーズをオペレータが指示した時点で初め
てCPUユニット10がシステムメモリからデータを参
照して上記CFM演算を行い、血流データを高速に表示
する(又は高フレームレートで表示)といった処理も実
現可能になる。これにより、CPUユニット10に対す
る負荷を適切に分散させることができ、装置を安定して
動作させることができる。なお、上記CFM演算のみな
らず、FFT演算についても同様である。
【0068】CPUユニット10により代替可能である
のは血流解析ユニット9のみではない。例えば、システ
ムメモリに転送されたデータをCPUユニット10が参
照し、表示処理のための演算を行うことで、DSCユニ
ット5の機能をCPUユニット10に代替させても良
い。
【0069】[データ間引き]上述したようなイメージ
メモリ機能を実施するにあたっては、所要の画質が得ら
れることを条件に、超音波ラスタ1ライン分のデータ量
が常に一定あるいはそれ以下となるようデータの「間引
き」を行うことで、バス1への負荷を軽減することが好
ましい。
【0070】(2)ハードウェア構成を容易に変更する
機能 [ユニットの追加及びアップグレード(刷新)]システ
ムの機能追加に伴うユニットの追加やアップグレード
は、インターフェースが統一であるため容易である。
【0071】受信制御ユニット4(ビームフォーマユニ
ット)から出力されるRFデータを、レシーバユニット
8(検波ユニット)により処理される前にバス1を介し
て取り出し、追加的な演算ユニットに供給して処理する
ことが有用である。
【0072】[パラメータ画像表示]バス1に追加され
る演算ユニット(CPUユニット10により代替しても
良い)により、RFデータに対して所定のROI(Regio
n Of Interest)を設定し、このROI内に含まれる信号
帯域の積分値(Integrated backscatter)を算出する。R
OIを移動し、ビームの各深さにおいて求めた積分値を
DSCユニット5に転送し画像化する。ノイズ低減のた
めにフィルタ処理が必要とされる場合は、求めた積分値
を検波ユニットであるレシーバユニット8に転送し、こ
のレシーバユニット8によってフィルタ処理を行わせる
事が可能である。この場合は包絡線検波、対数圧縮演算
等は不要であるからヘッダ情報にこれらの処理を行わな
い旨の設定を行う必要がある。レシーバユニット8によ
りフィルタ処理が施された積分値は、DSCユニット5
に転送し、画像化する。
【0073】[弾性イメージング]組織を押圧した前後
のデータの相互補間を計算することにより組織の弾性
(弾性パラメータ)を求め、これをDSCユニット5に
転送して画像化することで弾性パラメータ画像を得るこ
ともできる。フィルタ処理によるノイズ低減が必要とさ
れる場合は上記と同様である。
【0074】この処理はRFデータに基づいて行われ、
CPUユニット10で弾性イメージング処理を行った
後、その処理結果をDSCユニット5に送る。
【0075】[周波数依存性減衰イメージング]生体組
織内において、超音波信号の強度は信号周波数が高くな
るにつれて減衰量が大きくなる。また、疾患により軟部
組織が硬化した場合についても減衰量は大きくなる。例
えばゼロクロス法を適用し、RFデータがゼロを通過す
る回数を深さ毎に計測する。これにより超音波信号の平
均周波数を推定して2次元画像化する。得られた画像は
周波数依存性の減衰を視覚的に表す。ゼロクロス法以外
にも、FFTによりスペクトラムの傾きを算出する方法
も適用可能である。
【0076】この処理はRFデータに基づいて行われ、
CPUユニット10で周波数依存性減衰イメージング処
理を行った後、その処理結果をDSCユニット5に送
る。
【0077】[近距離固定ノイズ除去]セクタ電子走査
型の超音波プローブを用いて例えば心臓をイメージング
する場合、肋骨やプローブハウジングなどで多重反射が
起こり、プローブ近傍に固定ノイズが発生する場合があ
る。このノイズはDC成分に近いため、RFデータをフ
レーム方向に低域除去フィルタ処理することでこれを除
去できる。このノイズ除去処理を前処理として行ったの
ち、通常のイメージング処理を行わせることにより、高
画質の画像を提供できる。なお、このノイズ除去処理は
腹部のイメージングには不要である。
【0078】この処理はRFデータに基づいて行われ、
CPUユニット10で低域除去フィルタ処理を行った
後、その処理結果をレシーバユニット8に送る。レシー
バユニット8は、その低域除去後の信号に包絡線検波処
理をしてDSCユニット5に送る。
【0079】なお、従来の装置はユニットの接続順序は
固定であることについては既に述べたが、本発明の超音
波診断装置では、複数のユニットがバス1に接続され、
データフロー情報に基づくデータ転送が行われるので、
ユニットの接続順序は任意であり、個々のユニットによ
る処理の順序等を容易に変更できる。
【0080】[故障時]電源投入時やユーザからの指示
によって行われる故障診断処理の結果に応じて、ハード
ウェア構成(ここではユニットの接続構成)を動的に変
更することができるようになる。例えば、従来の装置で
あれば、特定のユニットが故障した場合、超音波診断装
置が全く使用不能になってしまうが、本発明の超音波診
断装置では、バス1に接続されている所定のユニットを
切り離すことでハードウェア構成を動的に変更できる。
これにより、装置が提供する一部の機能が制限されるも
のの装置全体が使用不能とはなることを回避できる。ま
た、故障したユニットを上述したように他のユニット
(例えばCPUユニット10)に代替させても良い。こ
の場合、故障したユニットのデータ転送先のアドレスを
動的に変更すれば良い。
【0081】以上説明したように、第1実施形態によれ
ば、汎用的なPCIバスを介して相互に接続された複数
のユニット間において自由度の高いデータフローを実現
できる。
【0082】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態を説明する。
【0083】上述した第1実施形態の超音波診断装置
は、単一のバスに対してユニットがバス接続されたもの
であった。第2実施形態の超音波診断装置は、2つのバ
スに対してユニットがバス接続されており、この点にお
いて第1実施形態とは構成が異なっている。
【0084】図3は、第2実施形態に係る超音波診断装
置の概略構成を示すブロック図である。同図に示すよう
に、この超音波診断装置は、第1実施形態と同様のユニ
ットを有しているが、受信制御ユニット4,DSCユニ
ット5,レシーバユニット8,血流解析ユニット9,及
びCPUユニット10がバス1に接続され、且つ受信制
御ユニット4を除くDSCユニット5,レシーバユニッ
ト8,血流解析ユニット9,及びCPUユニット10は
バス2に接続されている。
【0085】データ転送路としてのバス1及びバス2
は、同一のバス規格に準拠したものでも良いし、あるい
は両者のバス規格が異なっていても良い。
【0086】本実施形態の超音波診断装置によれば、バ
ス1とバス2との間で、バス負荷を動的に分散するよう
なデータフローを実現可能となる。あるいは、バス1と
バス2の用途を限定するような固定的なバス構成として
も良い。この場合、例えばバス1を種々のユニット間の
データ転送に用い、バス2をDSCユニット5からエン
コーダ6へのデータ転送のみに用いるようにする。
【0087】バス1とバス2との間で、バス負荷を動的
に分散するようなデータフローは、例えば次のようなも
のである。
【0088】まずBモード表示のみを行う場合の超音波
スキャン時において、血流解析ユニット9はアイドル状
態である。CPUユニット10は、受信制御ユニット4
からの出力をバス1を介してレシーバユニット8に転送
させ、さらにレシーバユニット8からの出力をバス1を
介してDSCユニット5に転送させる。DSCユニット
5からの出力はバス2を介してエンコーダ6に転送させ
る。
【0089】Bモード表示において、超音波画像表示の
フレームレートは高いので、DSCユニット5からエン
コーダ6へのデータ転送量は大きくなる。そこで、バス
2への負荷をバス1に分散させる。
【0090】一方、血流解析表示(カラースキャン)時
には、フレームレートが小となり、血流解析ユニット9
のデータ転送が頻繁となる。そこで、レシーバユニット
8からの出力を血流解析ユニット9に転送する場合はバ
ス1を介して行い、レシーバユニット8からDSCユニ
ット5へのデータ転送にはバス2を介して行うように
し、バス1への負荷をバス2に分散させる。数回同じ位
置をスキャンすることで血流データを得る血流解析ユニ
ット9からの出力は入力に比してデータ量が小さくなる
ため、血流解析ユニット9からDSCユニット5へのデ
ータ転送にはバス1を用いても良い。DSCユニット5
からの出力はバス2を介してエンコーダ6に転送され
る。
【0091】ここで、バス1,2とローカルバス30と
の具体的な接続に関する実施形態について説明する。
【0092】図4は、図3に示した回路構成における、
バス1,2とローカルバス30との接続構成を示すブロ
ック図である。同図に示すように、ブリッジ20を介し
てバス1がローカルバス30と接続されており、ブリッ
ジ24を介してバス2がローカルバス30と接続されて
いる。
【0093】ローカルバス30には、信号処理ユニット
としてDSP(デジタルシグナルプロセッサ)22と、
処理データを一時的に記憶するメモリ21と、ローカル
バス30のアクセス権の調停を行うコントローラ23と
が接続されている。ブリッジ20は、バス1(ここでは
PCIバス)とローカルバス30とのプロトコル変換を
行う。
【0094】図5は第2実施形態の変形例に係る超音波
診断装置の概略構成を示すブロック図である。
【0095】同図に示すように、ブリッジユニット40
を介してバス1とバス2を接続することで、論理的に単
一のバス(論理バス)を構成しても良い。この場合、物
理バスであるバス1,バス2の各々は、データ転送を独
立して行える。
【0096】以上説明したような第2実施形態の超音波
診断装置によれば、第1実施形態と同等の機能を実現可
能である上、バス負荷を適切に分散させることでバス上
のデータ転送の安定化を図ることができる。
【0097】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず種々変形して実施可能である。例えば、上述した超
音波診断装置のユニット構成はあくまで一例であり、例
えば、上述した以外のユニットが付加されているもの、
あるいは上述したいずれかのユニットを具備しないも
の、など、上述のユニット構成とは異なる超音波診断装
置としても本発明は実施可能である。
【0098】上述の実施形態では、受信制御ユニット4
から各ユニットにRFデータを送る構成となっていた
が、受信制御ユニット4に直交検波回路を設けて、受信
制御ユニット4から各ユニットにI信号及びQ信号を送
る構成としても良い。この場合、レシーバユニット8は
I信号及びQ信号から包絡線検波信号を求めて出力し、
血流解析ユニット9のFFT回路及びCFM回路はこの
I信号及びQ信号に基づいてそれぞれの処理を行う。こ
れにより、レシーバユニット8の検波処理を簡略にで
き、また、血流解析ユニット9の検波回路を無くすこと
ができるので、装置全体としての構成を簡略化できる。
また、受信制御ユニット4にて所定のデータ間引き処理
を行うことで、RFデータよりもデータ量が少ないI信
号及びQ信号を得ることも可能である。この場合、転送
データ量が少なくなるのでバス1の負荷を軽減できる。
【0099】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず種々変形して実施可能である。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
汎用的なデータ伝送路を介して相互に接続された複数の
ユニット間において自由度の高いデータフローを実現す
る超音波診断装置を提供できる。このような本発明の超
音波診断装置は、装置コストの低減や装置サイズの縮小
などの改良性に優れ、また拡張性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る超音波診断装置の
概略構成を示すブロック図、
【図2】バス1とローカルバスとの接続構成を示すブロ
ック図、
【図3】本発明の第2実施形態に係る超音波診断装置の
概略構成を示すブロック図、
【図4】バス1,2とローカルバスとの接続構成を示す
ブロック図、
【図5】本発明の第2実施形態の変形例に係る超音波診
断装置の概略構成を示すブロック図、
【図6】従来の超音波診断装置の概略構成を示すブロッ
ク図。
【図7】従来の超音波診断装置の受信制御回路の概略構
成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…超音波プローブ 2…レートパルス発生ユニット 3…送信制御ユニット 4…受信制御ユニット 5…デジタルスキャンコンバータ(DSC)ユニット 6…エンコーダ 7…モニタ 8…レシーバユニット 9…血流解析ユニット 10…CPUユニット

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に超音波を送波するとともにその
    反射波を受波し、該反射波の受波信号を出力する超音波
    プローブと、 前記超音波プローブから出力された受波信号に基づくR
    Fデータを生成するビームフォーマユニットと、 前記RFデータに基づく検波データを生成するレシーバ
    ユニットと、 前記検波データに基づく画像データを生成するスキャン
    コンバータユニットと、 前記ビームフォーマユニット、レシーバユニット、およ
    びスキャンコンバータユニットに接続され、前記RFデ
    ータ、検波データ、及び画像データを各ユニット間で転
    送するバスと、 前記各ユニット間におけるデータフローを制御する制御
    手段と、 を具備することを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 前記バスに接続され、前記RFデータか
    ら超音波ドプラ法に基づくドプラデータを生成する第1
    のドプラユニットをさらに具備することを特徴とする請
    求項1に記載の超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 前記バスに接続され、前記RFデータか
    ら超音波カラードプラ法に基づく移動物体の2次元のド
    プラデータを生成する第2のドプラユニットをさらに具
    備することを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装
    置。
  4. 【請求項4】 超音波プローブユニット,送信/受信制
    御ユニット,血流解析ユニット,システムメモリ,表示
    処理回路,表示モニタ,及びCPUを含む複数のユニッ
    トが特定のデータ伝送路を介して相互に接続されて成る
    超音波診断装置において、 前記データ伝送路に接続される各ユニットは、前記デー
    タ伝送路上におけるユニット間のデータフロー情報,及
    びデータ処理情報の少なくとも一方が記述されたヘッダ
    情報を付加して他のユニットにデータを転送するデータ
    転送手段と、他のユニットから転送されて来たデータに
    付加された前記ヘッダ情報を参照し、そのデータ処理情
    報に基づいて当該データを処理するデータ処理手段とを
    具備することを特徴とする超音波診断装置。
  5. 【請求項5】 前記データ伝送路は、互いにプロトコル
    が異なる複数のバスにより構成されることを特徴とする
    請求項4に記載の超音波診断装置。
  6. 【請求項6】 前記データ伝送路は、少なくとも2つの
    以上の物理バスから成る1つの論理バスであることを特
    徴とする請求項4に記載の超音波診断装置。
  7. 【請求項7】 被検体に超音波を送信するとともにその
    反射波を受波し、該反射波の受波信号を出力する複数の
    超音波振動子を備えた超音波プローブと、 前記超音波プローブから出力された信号に遅延加算処理
    をする遅延加算回路と、 前記遅延加算処理信号に直交検波を施し、複素表現の直
    交検波信号を出力する直交検波回路と、 信号の伝達を行うバスと、 前記バスを介して送られてきた前記直交検波信号に基づ
    いて包絡線検波信号を生成する包絡線検波回路と、 前記バスを介して送られてきた前記直交検波信号に基づ
    いてCFMデータを生成するCFM処理回路と、 前記バスを介して送られてきた前記包絡線検波信号及び
    CFMデータに基づいて表示画像データを生成する画像
    処理回路と、 を具備することを特徴とする超音波診断装置。
  8. 【請求項8】 被検体に超音波を送信するとともにその
    反射波を受波し、該反射波の受波信号を出力する複数の
    超音波振動子を備えた超音波プローブと、 前記超音波プローブから出力された信号に遅延加算処理
    をする遅延加算回路を備えた受信制御手段と、 信号の伝達を行うバスと、 前記バスを介して送られてきた前記受信制御手段の出力
    に基づいて包絡線検波信号を生成する包絡線検波回路
    と、 前記バスを介して送られてきた前記受信制御手段の出力
    に基づいてCFMデータを生成するCFM処理回路と、 前記バスを介して送られてきたデータに基づいて各種の
    演算処理を行う演算処理回路であって、且つ、前記CF
    M処理回路が故障した際に前記受信制御手段の出力に基
    づいてCFMデータを生成する演算処理回路と、 を具備することを特徴とする超音波診断装置。
  9. 【請求項9】 前記演算処理回路は、フラッシュエコー
    処理、カラードプラにおける加速度パラメータの算出処
    理、パラメータ画像処理、弾性イメージング処理、近距
    離固定ノイズ除去処理、周波数依存性減衰イメージング
    処理のうちの少なくとも一つの処理を行うことを特徴と
    する請求項8に記載の超音波診断装置。
  10. 【請求項10】 被検体に超音波を送信するとともにそ
    の反射波を受波し、該反射波の受波信号を出力する複数
    の超音波振動子を備えた超音波プローブと、 前記超音波プローブから出力された信号に遅延加算処理
    をする遅延加算回路を備えた受信制御手段と、 信号の伝達を行うバスと、 前記バスを介して送られてきた前記受信制御手段の出力
    に基づいて包絡線検波信号を生成する包絡線検波回路
    と、 前記バスを介して送られてきた前記受信制御手段の出力
    に基づいてCFMデータを生成するCFM処理回路と、 前記バスを介して送られてきたデータに基づいて各種の
    演算処理を行う演算処理回路であって、且つ、前記包絡
    線検波回路が故障した際に前記受信制御手段の出力に基
    づいて包絡線検波信号を生成する演算処理回路と、 を具備することを特徴とする超音波診断装置。
  11. 【請求項11】 前記演算処理回路は、フラッシュエコ
    ー処理、カラードプラにおける加速度パラメータの算出
    処理、パラメータ画像処理、弾性イメージング処理、近
    距離固定ノイズ除去処理、周波数依存性減衰イメージン
    グ処理のうちの少なくとも一つの処理を行うことを特徴
    とする請求項10に記載の超音波診断装置。
  12. 【請求項12】 被検体に超音波を送信するとともにそ
    の反射波を受波し、該反射波の受波信号を出力する複数
    の超音波振動子を備えた超音波プローブと、 前記超音波プローブから出力された信号に遅延加算処理
    をする遅延加算回路を備えた受信制御手段と、 信号の伝達を行うバスと、 前記バスを介して送られてきた前記受信制御手段の出力
    に基づいて包絡線検波信号を生成する包絡線検波回路
    と、 前記バスを介して送られてきた前記受信制御手段の出力
    に基づいてCFMデータを生成するCFM処理回路と、 前記バスを介して送られてきた前記包絡線検波信号及び
    CFMデータに基づいて表示画像データを生成する画像
    処理回路と、 を具備することを特徴とする超音波診断装置。
  13. 【請求項13】 前記包絡線検波回路及びCFM処理回
    路は、前記受信制御手段から送られてきたRFデータを
    処理することを特徴とする請求項12に記載の超音波診
    断装置。
  14. 【請求項14】 前記受信制御手段は直交検波処理回路
    を備え、前記包絡線検波回路及びCFM処理回路は、前
    記受信制御手段から送られてきた複素表現の直交検波信
    号を処理することを特徴とする請求項12に記載の超音
    波診断装置。
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