JPH0549639A - 超音波カラードツプラー診断装置 - Google Patents

超音波カラードツプラー診断装置

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JPH0549639A
JPH0549639A JP20931891A JP20931891A JPH0549639A JP H0549639 A JPH0549639 A JP H0549639A JP 20931891 A JP20931891 A JP 20931891A JP 20931891 A JP20931891 A JP 20931891A JP H0549639 A JPH0549639 A JP H0549639A
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blood flow
ultrasonic
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scan
color doppler
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JP20931891A
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Akira Shinami
章 司波
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超音波パルスの送波方向に拘らず、全ての方
向の血流を検出できる超音波カラードップラー診断装置
を提供することを目的とする。 【構成】 超音波カラードップラー診断装置1は、超音
波を送波する手段10と、表示すべき血流情報を演算す
る手段20とから成る。超音波パルスを送波する手段1
0は、少なくとも2回被検体を超音波パルスP1,P2
にて走査するとき、各々の走査において被検体に対して
異なる方向から超音波パルスが入射するように構成され
ている。表示すべき血流情報を演算する手段20は、各
々の走査にて得られた血流情報に基づき、表示すべき血
流情報を演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波のドップラー効
果を利用して被検体の血流情報を表示する超音波カラー
ドップラー診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波診断装置においては、超音
波パルスを被検体に送波し、被検体の例えば心臓などの
心壁などから反射された超音波エコー信号の振幅を包絡
線検波することにより、輝度値に変換してこれを表示装
置上に表示し、断層像(Bモード像)などの各種の情報
を得ている。
【0003】一方、血流の速度及び方向をカラーでディ
スプレイに表示する超音波カラードップラー診断装置も
公知である。図7は従来のこの種の超音波カラードップ
ラ診断装置の一例を示す図である。この装置は、送受信
系として、複数の微小振動子を併設したリニア電子走査
形の超音波プローブ10と、このプローブ10の各振動
子に対応する各超音波パルスによりプローブ10を送信
駆動する送信部41と、プローブ10を介する図示しな
い被検体からの受信信号を増幅するプリアンプ43と、
送信のための各超音波パルス及び各受信信号に対して所
定の遅延時間を与えるディレイライン42と、このディ
レイライン42からの各受信信号を加算することによ
り、1つの受信信号を得る加算器44とを有する。
【0004】また装置は、Bモード処理系として断層像
を得るために受信信号を包絡線検波する検波器56と、
超音波スキャンの包絡線検波信号をTVスキャンの信号
に変換するDSC(ディジタル・スキャン・コンバー
タ)58と、1フレーム毎にTV信号を記憶するフレー
ムメモリ64を有する。
【0005】さらに装置は、ドップラモード処理系とし
て血流速度及び血流の方向などの血流情報からカラー血
流像を得るために、参照信号と血流情報との位相検波及
び参照信号に対して90度位相が異なる信号と血流情報
との位相検波を行ない、クラッタ成分を含むドップラ偏
移信号を得る直交検波回路46と、ドップラ偏移信号を
ディジタル信号に変換するA/D48a,48bと、デ
ィジタルフィルタを有し、レーダ技術により移動目標情
報(MTI)を得るものであって、具体的には同一走査
線上を複数回レート超音波パルスを送受信することによ
り、血流の位相変化を得、これによりクラッタ成分を除
去してドップラ信号のみを得るMTIフィルタ50a,
50bと、自己相関法によりドップラ信号を周波数分析
してドップラ偏移周波数を得る自己相関器52と、ドッ
プラ偏移周波数に基づき平均血流速度値,血流パワー
値,分散値を演算する図示しない演算部と、DSC54
と、フレームメモリ62と、前記演算された値に基づき
例えば平均血流速度を赤(順流),青(逆流)などの濃
淡でカラー表色処理する図示しないカラー処理部とを有
する。
【0006】さらには装置は、断層画像及びカラードッ
プラ像を表示するためのディスプレイ30を有する。こ
のように構成された装置において、リニア電子走査型の
超音波プローブ10によれば、図8(a)に示すように
複数の微小振動子のうち、左端から所定の振動子数(例
えば5つ)だけが送信駆動される。このとき、ディレイ
ライン42により5つの振動子のうち、端部の振動子よ
りも中心の振動子の方がより遅延すべく5つの超音波パ
ルスの遅延時間が与えられ、これらの超音波パルスがプ
ローブ10の対応する5つの振動子に与えられ、送信部
41により駆動される。そうすると、プローブ10から
5つの超音波パルスが所定の深さにフォーカスをかけな
がらビーム方向に送波される。
【0007】さらに駆動される所定の振動子数(例えば
5つ)がプローブ10の左端から右端にすなわち走査方
向に順次1振動子ずつ移動しながら、ビーム方向への超
音波送受信を行ない、検波器56により加算器44から
の受信信号を検波して1画面の断層像情報を得る。
【0008】また血流情報においては、例えば図8
(a)に示すように走査線M上では、被検体である生体
中を流れている血流(図8において矢印Vで示す)に対
し、超音波パルスがプローブ10から送波されると、超
音波パルスの中心周波数fcは、移動している血流中の
血球によってドップラー偏移効果を受けドップラー偏移
周波数fdだけ変化して、f=fc+fdの超音波信号
として同一プローブ10で受波される。この信号は、プ
リアンプ43,ディレイライン42,加算器44を介し
てドップラ処理系により処理される。
【0009】このとき、自己相関器52により周波数解
析されたドップラー偏移周波数fdと血流速度Vとの関
係は、次式で表される。 fd=(2V・fc・cosθ)/C (1) ここで、Vは血流速度、θは超音波パルスと血流の流れ
との成す角度、Cは音速である。従って、ドップラー偏
移周波数fdを検出することによって、血流速度を求め
ることができる。求めた血流速度Vの値に応じて割り当
てられた適当な色をディスプレイ30に表示すること
で、血流をカラー画像としてとらえることができる。
【0010】ところが、走査方向に対して直角の方向に
超音波パルスを送波する超音波プローブ10を使用し
て、走査方向に対して平行な方向に流れる、例えば頸動
脈のような部位中の血流速度を求めようとした場合、上
式(1)のcosθが0になるため、かかる部位の血流
速度Vを求めることができない。それ故、このような部
位を診断するために、従来の超音波カラードップラー診
断装置においては、図8(b)に示すように、駆動され
る5つの振動子のうち、左端の振動子から右端の振動子
に行くに従って、遅延時間を大きくしかつ所望の部位に
フォーカスをかけることにより、超音波プローブの走査
方向に対して超音波パルスを傾けて送波するような工夫
が施されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8
(b)に示すように、たとえ超音波パルスを傾けて送波
しても、超音波パルスの方向と直交する方向に流れる血
流の血流速度を検出することはできない。
【0012】図9(b)に示すような、腫瘍に栄養を供
給する栄養血管が存在するかどうかで、その腫瘍が悪性
腫瘍であるか否かを診断する方法がある。このような診
断方法において、図7及び図8に示した従来の超音波カ
ラードップラー診断装置を使用した場合、超音波パルス
の方向と直交する方向の血流を検出できないため、たと
え栄養血管が存在していたとしても途切れ途切れに表示
されてしまう(図9の(a)に破線にて示す)。そのた
め、血管が悪性腫瘍につながっている栄養血管であるか
どうかを確実に判断することができないという問題点が
あった。
【0013】本発明は、このような問題に鑑み、全ての
方向の血流を検出できる超音波カラードップラー診断装
置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明では、従来技術の
問題点を解決するために以下の手段を採用した。図1の
原理図に示したように、被検体に対して超音波パルス
(P1,P2)を送波し被検体によって反射された超音
波信号を受波しこれによって血流情報を得る本発明の超
音波カラードップラー診断装置1は、超音波を送波する
手段10と、表示すべき血流情報を演算する手段20と
から成る。超音波パルスを送波する手段10は、少なく
とも2回被検体を超音波パルスにて走査するとき、各々
の走査において被検体に対して異なる方向から超音波パ
ルスが入射するように構成されている。表示すべき血流
情報を演算する手段20は、各々の走査にて得られた血
流情報に基づき、表示すべき血流情報を演算する。
【0015】表示すべき血流情報を演算する手段20
は、各々の走査にて得られた被検体の同一部位に該当す
る血流情報の絶対値を比較してかかる絶対値の内の最大
値を表示すべき血流情報として選択する、絶対値比較器
22から成ることができる。
【0016】あるいは、表示すべき血流情報を演算する
手段20は、各々の走査にて得られた被検体の同一部位
に該当する血流情報をベクトル的に演算して表示すべき
血流情報とする、ベクトル算出器24から成ることもで
きる。
【0017】
【作用】被検体は少なくとも2回、異なる方向からの超
音波パルスの走査を受ける。従って、図2に示す走査1
と走査2にて得られた血流情報を基に、表示すべき血流
情報を演算することによって、図3に示すような表示す
べき血流情報を得ることができる。この結果、従来技術
では検出不可能な方向の血流情報を相補うことができ、
血流情報を検出できない方向がなくなる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図4に本発明の超音波カラードップラー診断装置
の第1の実施例を示す。なお実施例において、図7に示
す部分と同一部分は同一符号を付して説明する。超音波
カラードップラー診断装置1は、超音波を送波する手段
10として複数の微小振動子を併設したリニア電子走査
形の超音波プローブ10と、表示すべき血流情報を演算
する手段20としての絶対値比較器22と、電子回路4
0と、断層像及びカラードップラ像を表示するためのデ
ィスプレイ30と、第1のフレームメモリ62a、第2
のフレームメモリ62bと、フレームメモリ64とから
なる。
【0019】超音波プローブ10は、少なくとも2方向
に超音波パルスを送波し得るように構成されている。各
々の超音波パルスの送波時間は例えば1/15秒であ
る。電子回路40は、送信部41、ディレイライン4
2、プリアンプ43、加算器44、直交検波回路46、
A/Dコンバータ48a,48b、MTIフィルタ50
a,50b、自己相関器52、DSC54、検波器5
6、DSC58、切替スイッチ55及び走査方向制御回
路60から構成されている。
【0020】ディレイライン42は、送信のための各超
音波パルスに対して所定の遅延時間を与え、送信部41
は、プローブ10の各振動子に対応する遅延された各超
音波パルスによりプローブ10を送信駆動する。駆動さ
れたプローブ10は、超音波パルスを図示しない被検体
に送波し、該被検体から反射される血流による信号及び
例えば心臓の壁からのエコー信号を同一振動子で受信す
る。
【0021】プリアンプ43は、プローブ10を介する
図示しない被検体からの受信信号を増幅する。加算器4
4は、ディレイライン42からの各受信信号を加算する
ことにより、1つの受信信号を得る。
【0022】検波器56は、Bモード処理系として断層
像を得るために受信信号を包絡線検波し、DSC58
は、超音波スキャンの包絡線検波信号をTVスキャンの
信号に変換して、TV信号を記憶するフレームメモリ6
4に出力する。
【0023】一方、直交検波回路46は、参照信号と血
流情報との位相検波及び参照信号に対して90度位相が
異なる信号と血流情報との位相検波を行ない、クラッタ
成分を含むドップラ偏移信号を得、A/D48a,48
bは、ドップラ偏移信号をディジタル信号に変換する。
【0024】MTIフィルタ50a,50bは、ディジ
タルフィルタを有し、レーダ技術により移動目標情報
(MTI)を得るものであって、具体的には同一走査線
上を複数回レート超音波パルスを送受信することによ
り、血流の位相変化を得、これによりクラッタ成分を除
去してドップラ信号を得る。自己相関器52は、自己相
関法によりドップラ信号を周波数分析してドップラ偏移
周波数を得る。
【0025】さらに図示しない演算部は、ドップラ偏移
周波数に基づき平均血流速度値,血流パワー値,血流速
度分散値を演算し、DSC54は血流情報を記憶する。
走査方向制御回路60は、超音波プローブ10におい
て、駆動される所定の振動子(例えば5つの振動子)に
より異なる走査1,2を行なうための制御信号S1,S
2をテ゛ィレイライン42,DSC54,切替スイッチ
55に与える。
【0026】切替スイッチ55は、制御信号S1,S2
に応じて第1のフレームメモリ62aまたは第2のフレ
ームメモリ62bを選択すべく端子a又はbに切り替え
る。第1のフレームメモリ62aは、走査1におけるド
プラ情報を記憶し、第2のフレームメモリ62bは、走
査2におけるドプラ情報を記憶する。
【0027】絶対値比較器22は、第1及び第2のフレ
ームメモリ62a,62bからの走査1及び走査2にお
けるドプラ情報を絶対値を比較して、絶対値の大きい方
をディスプレイ30に出力する。
【0028】次にこのように構成された実施例の動作を
説明する。走査方向制御回路60からの制御信号S1に
よりテ゛ィレイライン42では、図2(a)に示すよう
に走査1の方向に超音波ビームが送波すべく、例えば5
つの振動子のための超音波パルスの遅延時間が与えられ
る。すなわち、5つの振動子のうち、左端から右端に行
くに従って、遅延時間を大きくする。そして送信部41
により前記遅延された超音波パルスによりプローブ10
が送信駆動されると、走査1の方向に超音波ビームが送
波され、被検体から反射される信号は前記同一振動子で
受信され、プリアンプ43,ディレイライン42,加算
器44を介して検出器56,直交検波回路46に取り込
まれる。
【0029】反射信号のうち、検出器56により断層像
情報が検出され、この情報はDSC58を介してフレー
ムメモリ64に書き込まれる。一方、反射信号のうち、
血流方向及び血流速度の情報は、直交検波回路回路4
6,A/D48a,48b,MTIフィルタ50a,5
0b,自己相関器52及び図示しない演算部により処理
され、平均血流速度値,血流パワー値,血流速度分散値
としてDSC54に取り込まれる。
【0030】このとき、走査方向制御回路60からの制
御信号S1により切替スイッチ55が端子aに切替えら
れ、DSC54を介する血流情報が第1のフレームメモ
リ62aに書き込まれる。
【0031】また例えば5つの振動子により走査1の方
向を保ちながら、順次振動子を1つずつずらしながら、
プローブ10の左端から右端まで、超音波送受信を行
い、DSC54を介して第1のフレームメモリ62aに
1フレームの血流情報が書き込まれる。このときの血流
情報は、図2(a)に示すように走査1の方向に略平行
な血管部K1,K2が得られる。
【0032】次に走査方向制御回路60からの制御信号
S2によりテ゛ィレイライン42では、図2(b)に示
すように走査2の方向に超音波ビームが送波すべく、例
えば5つの振動子のうち、左端から右端に行くに従っ
て、遅延時間を小さくする。そして走査2の方向に超音
波ビームが送波され、被検体から反射される信号は前記
走査1と同様に各部で処理され、DSC54に取り込ま
れる。
【0033】このとき、走査方向制御回路60からの制
御信号S2により切替スイッチ55が端子bに切替えら
れ、DSC54を介する血流情報が第1のフレームメモ
リ62bに書き込まれる。
【0034】また例えば5つの振動子により走査2の方
向を保ちながら、順次振動子を1つずつずらしながら、
プローブ10の左端から右端まで、超音波送受信を行
い、DSC54に1フレームの血流情報が書き込まれ
る。このときの血流情報は、図2(b)に示すように走
査2の方向に略平行な血管部K3が得られる。
【0035】さらに2つのフレームメモリ62a,62
bに記憶された、被検体の同一部位に該当する画素にお
ける血流情報の絶対値が絶対値比較器22にて比較され
る。そして、絶対値の大きい方の値がディスプレイ30
に出力される。
【0036】従って、走査1により得られた血管部K
1,K2と走査2により得られた血管部K3とがディス
プレイ30に出力され、よってディスプレイ30には断
層情報に血流によるカラー画像が重畳され、図3に示す
ようにつながった血管部を得ることができる。その結
果、医師などが誤診することなく、良好な診断を行なう
ことができる。
【0037】このとき前記比較値に応じて割り当てられ
た適当な色あるいは輝度がディスプレイ30にて表示さ
れることで、血流情報をカラー画像としてとらえること
ができる。最も望ましい表示方法は、色相を赤一色とし
ておき、絶対値比較器22から出力される血流速度値の
大きさに応じて輝度を変化させる方法である。
【0038】図5に本発明の超音波カラードップラー診
断装置の第2の実施例を示す。超音波カラードップラー
診断装置1は、表示すべき血流情報を演算する手段20
としてベクトル算出器24を使用している点を除き、第
1の実施例と同じ構成である。
【0039】2つのフレームメモリ62a,62bに記
憶された、被検体の同一部位に該当する画素における血
流情報、例えば血流速度を、ベクトル算出器24にてベ
クトル的に演算することで、血流の速度ベクトルを得る
ことができる。図6において、2回の走査、走査1及び
走査2により得られた血流速度をV1,V2とする。ま
た、2回の走査における超音波パルスの方向の成す角度
をβとする。真の血流速度をV、真の血流速度のベクト
ル方向と走査1にて得られた血流速度のベクトル方向と
の成す角度をβ1、真の血流速度のベクトル方向と走査
2にて得られた血流速度のベクトル方向との成す角度を
β2とすれば(図6参照)、 V1=Vcosβ1 V2=Vcosβ2 β =β1+β2 という関係がある。これらの関係から、真の血流速度及
び血流の方向は次式で表すことができる。
【0040】 V =[(V2−V1cosβ)2/sin2β+V12]1/2 β1=arccos(V1/V) このようにして得られたベクトル演算値をディスプレイ
30に出力することによって、血流情報、例えば血流速
度及び方向のみならず血量の値をカラー画像としてとら
えることができる。表示方法としては、血流の速度ベク
トルの絶対値に応じて輝度を変化させてもよいし、矢印
等でベクトルを表示してもよいし、あるいはベクトルか
ら流線を演算して表示することもできる。
【0041】2回の走査の間に時間差が存在するので、
高速で流れる血流に関しては精度の面で問題が残るもの
の、腫瘍の栄養血管のように非常に低速の血流を観測す
る場合には精度の面での問題は全くない。
【0042】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではない。上述した実施例では、走査1,走査
2について説明したが、走査は3回以上であっても良
い。また上述した実施例では、血流情報として血流速度
を用いて説明したが、血流パワーあるいは血流速度分散
を用いても良い。このほか本発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能であるのはもちろんである。
【0043】なお、本発明はリニア電子走査型の超音波
プローブ以外に、セクタ電子走査型の超音波プローブ,
リニアコンベックス電子走査型超音波プローブまで適用
可能である。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の超音波カラ
ードップラー診断装置によれば、全ての方向の血流を検
出できるため、栄養血管等の多岐の方向に走る血管網等
の被検体の各種部位を明瞭に表示することができるか
ら、超音波カラードップラー診断装置の著しい性能向上
を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理図である。
【図2】 本発明の超音波カラードップラー診断装置の
各々の走査にて得られる血流情報を示す図である。
【図3】 図2に示す各々の血流情報から得られた表示
すべき血流情報を示す図である。
【図4】 本発明の超音波カラードップラー診断装置の
第1の実施例を示す図である。
【図5】 本発明の超音波カラードップラー診断装置の
第2の実施例を示す図である。
【図6】 本発明の第2の実施例にて得られた血流情報
のベクトル的な演算を示す図である。
【図7】 従来の超音波カラードップラー診断装置の例
を示す図である。
【図8】 従来の超音波カラードップラー診断装置によ
る超音波パルス走査を示す図である。
【図9】 従来の超音波カラードップラー診断装置によ
る超音波パルス走査を示す図である。
【符号の説明】
1 超音波カラードップラー診断装置 10 超音波パルスを送波する手段 20 表示すべき血流情報を演算する手段 22 絶対値比較器 24 ベクトル算出器 30 ディスプレイ 40 電子回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に対して超音波パルスを送波し、
    被検体によって反射された超音波信号を受波し、これに
    よって血流情報を得る超音波カラードップラー診断装置
    (1)であって、 少なくとも2回被検体を超音波パルス(P1,P2)に
    て走査するとき各々の走査において被検体に対して異な
    る方向から超音波パルスが入射するように、超音波パル
    スを送波する手段(10)と、 各々の走査にて得られた血流情報から表示すべき血流情
    報を演算する手段(20)、 とを備えたことを特徴とする超音波カラードップラー診
    断装置。
  2. 【請求項2】 前記表示すべき血流情報を演算する手段
    (20)は、各々の走査にて得られた被検体の同一部位
    に該当する血流情報の絶対値を比較してかかる絶対値の
    内の最大値を表示すべき血流情報として選択する、絶対
    値比較器(22)から成ることを特徴とする請求項1記
    載の超音波カラードップラー診断装置。
  3. 【請求項3】 前記表示すべき血流情報を演算する手段
    (20)は、各々の走査にて得られた被検体の同一部位
    に該当する血流情報をベクトル的に演算して表示すべき
    血流情報とする、ベクトル算出器(24)から成ること
    を特徴とする請求項1に記載の超音波カラードップラー
    診断装置。
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