JP2000163129A - 直線案内装置 - Google Patents

直線案内装置

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JP2000163129A
JP2000163129A JP10339347A JP33934798A JP2000163129A JP 2000163129 A JP2000163129 A JP 2000163129A JP 10339347 A JP10339347 A JP 10339347A JP 33934798 A JP33934798 A JP 33934798A JP 2000163129 A JP2000163129 A JP 2000163129A
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces

Abstract

(57)【要約】 【課題】中央に開口部を有する移動ステージ1を備える
直線案内装置において、真直度を高精度に保った状態で
振動を生じることなく移動ステージ1を安定して制御で
きるようにする。 【解決手段】ベース基盤2上に設置された一対のガイド
部材3a,3bによって中央に開口部を有する移動ステ
ージ1を案内するとともに、上記一対のガイド部材3
a,3bの間で前記ベース基盤2上には一組の被駆動部
材7a,7bを一直線上にかつ上記ガイド部材3a,3
bと平行に設置し、各被駆動部材7a,7bに対して上
記移動ステージ6a,6bに設置する超音波モータ6
a,6bをそれぞれ同一方向から当接させてなり、制御
系を、移動ステージ1の変位を測定する位置検出手段1
1と、上記位置信号と予め設定されている位置信号との
位置偏差に基づくパラメータを基にPID演算を行って
指令信号を出力する制御部9と、上記指令信号に基づい
て各超音波モータ6a,6bへ指令電圧を出力する駆動
用ドライバー10a,10bとから形成して直線案内装
置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中央に開口部を有
する移動ステ−ジを超音波モ−タによって移動、案内す
る直線案内装置に関するものであり、特に、超精密加工
装置や超精密測定装置、あるいは半導体装置の製造工程
における露光装置や描画装置に用いられる直線案内装置
として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、直線的に往復移動する移動ステ−
ジを高速でかつ高精度に案内する駆動手段として超音波
モータが提案されており、さまざまな研究がなされてい
る。
【0003】超音波モ−タを用いた直線案内装置の一例
を図4(a)(b)に説明する。
【0004】この直線案内装置は、ベ−ス基盤32に設
置されたクロスローラガイドの如き一対のガイド部材3
3a,33bと、この一対のガイド部材33a,33b
によって一方向に直線的に案内される中央に開口部を有
する移動ステージ31とからなり、上記移動ステージ3
1の一方の側端部には超音波モータ36を備え、ベース
基盤32の一方の側端部において上記ガイド部材33a
と平行に固定された被駆動部材37に当接させてある。
また、移動ステージ31の他方の側端部には測定ヘッド
35を備え、ベース基盤32の他方の側端部においてガ
イド部材33bと平行に固定されたリニアスケール34
とで位置検出手段を構成し、移動ステージ31の変位を
測定するようになっている。
【0005】また、この直線案内装置は、上記位置検出
手段、リニアスケールアンプ38、制御部39、駆動用
ドライバー40、及び超音波モータ36とで閉ループを
構成してあり、上記位置検出手段を構成する測定ヘッド
35にて測定された位置信号は、リニアスケールアンプ
38を介して制御部39へ送られ、この制御部39にて
測定ヘッド35からの位置信号と予め設定されている位
置信号との位置偏差に基づくパラメータを基にPID演
算を行って駆動用ドライバー40へ指令信号を出力し、
駆動用ドライバー40から指令電圧を出力して超音波モ
ータ36を駆動させることにより、移動ステージ31を
移動、位置決めするようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図4(a)
(b)に示す直線案内装置では、駆動系の超音波モ−タ
36と測長系の位置検出手段とが移動ステージ31の両
側端部に配置され、極端に離れていることから、移動ス
テ−ジ31の移動に伴う姿勢変化に起因する位置測定誤
差(アッベの原理)を生じ易く、駆動系の超音波モータ
36によって移動させようとする距離と測定系の位置検
出手段にて検出される移動距離との間に誤差が生じ、移
動ステージ31の中央における位置を、本来の目標位置
へ正確に案内することができないといった課題があっ
た。
【0007】例えば、半導体装置の製造工程における露
光装置や描画装置に用いられる直線案内装置では、移動
ステージ31を300mm移動させるのに対し、駆動系
と測長系での誤差はサブミクロンオ−ダ−の精度に抑え
ることが要求されているのであるが、図4(a)(b)
に示す直線案内装置ではその誤差が10μmオ−ダ−と
非常に悪いものであった。
【0008】しかも、超音波モ−タ36を移動ステージ
31の側端部で駆動させると、超音波モ−タ36の摩擦
駆動によって発生する振動によって移動ステージ36も
振動しやすくなり、さらに振動が発生すると移動ステー
ジ36の位置決め停止時間が長くなるといった課題もあ
った。
【0009】一方、上記課題を解決するため、図5
(a)(b)に示すように、一対のガイド部材43a,
43bの間で移動ステージ41の前方(紙面では上方)
の端部に測定ヘッド45と超音波モータ46をそれぞれ
備え、上記測定ヘッド35と対向するベース基盤42上
の位置に、ガイド部材43a,43bと平行にリニアス
ケール44を固定して位置検出手段を構成するととも
に、上記超音波モータ46と対向するベース基盤42上
の位置に、ガイド部材43a,43bと平行に被駆動部
材47を固定し、この被駆動部材47に対して上記超音
波モータ46を当接させてあり、この超音波モータ46
を駆動させることで移動ステージ41を移動、位置決め
するようにした直線案内装置が提案されている。なお、
移動ステージ41の移動、位置決めを制御する制御系は
図4と同様にリニアスケール48、制御部49、駆動用
ドライバー50とから構成されている。
【0010】この直線案内装置では、駆動系の超音波モ
ータ46がガイド部材43a、43b間のほぼ中央に配
置され、また、測長系の位置検出手段を駆動系の超音波
モータ46の近くに設置してあることから、アッベの原
理による位置測定誤差を小さくすることができ、位置検
出手段よって正確な位置測定ができるとともに、超音波
モ−タ46を一対のガイド部材43a,43bの間に収
納することができるため、直線案内装置を小型化できる
といった利点がある。
【0011】しかしながら、この直線案内装置では、駆
動系の超音波モータ46が移動ステージ41の前方の端
部にのみ設置された構造であることから、図5(a)で
は超音波モータ46によって加えられる押圧力によって
移動ステージ41の前方がベース基盤42に対して右側
へずれ、移動ステージ41の後方が左へずれるというよ
うに、斜めに傾いた状態で移動することになるため、移
動ステージ41の真直精度が悪いといった致命的な課題
があった。しかも、このように斜めに傾いた状態で移動
ステージ41を移動させると、ガイド部材43a,43
bの摩耗や被駆動部材47と当接する超音波モータ46
の摩耗が激しく、移動ステージ41の真直精度がさらに
悪化するとともに、移動ステージ41に振動が発生する
などの課題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記課
題に鑑み、ベース基盤上に設置された一対のガイド部材
と、該一対のガイド部材によって案内される中央に開口
部を有する移動ステージと、上記一対のガイド部材の間
で前記ベース基盤又は前記移動ステージに固定された少
なくとも一組の被駆動部材と、上記一組の被駆動部材と
当接し、前記移動ステージを案内する2つの超音波モー
タと、上記移動ステージの変位を測定する位置検出手段
と、該位置検出手段からの位置信号と予め設定されてい
る位置信号との位置偏差に基づくパラメータを基にPI
D演算を行って指令信号を出力する制御部と、該制御部
からの指令信号を基に上記各超音波モータへ指令電圧を
出力する駆動用ドライバーとからなり、上記一組の被駆
動部材は一直線上にかつ上記ガイド部材と平行に設置す
るとともに、各被駆動部材には同一方向から前記超音波
モータをそれぞれ当接させて直線案内装置を構成したも
のである。
【0013】また、本発明は、上記超音波モータの後方
に被駆動部材への押付力を調整するための予圧調整機構
をそれぞれ設け、この予圧調整機構によって各超音波モ
ータの被駆動部材への押圧力を調整して各超音波モータ
の駆動電圧の差を0.5%以下としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0015】図1(a)は本発明の直線案内装置の一例
を示す平面図であり、(b)は(a)のX−X線断面図
である。
【0016】この直線案内装置は、ベ−ス基盤2上に平
行に設置されたクロスロ−ラガイドの如き一対のガイド
部材3a,3bと、この一対のガイド部材3a,3bに
よって一方向に案内される中央に開口部を有する移動ス
テージ1とからなり、上記一対のガイド部材3a,3b
の間で前記ベース基盤2上には、一組の被駆動部材7
a,7bを一直線上にかつ上記ガイド部材3a,3bと
平行に間隔を開けて設置してあり、これら被駆動部材7
a,7bには、移動ステージ1の前方の端部と後方の端
部にそれぞれ設置する2つの超音波モータ6a,6bを
同一方向から当接させてある。
【0017】また、移動ステージ1の前方の端部には、
測定ヘッド5を設置してあり、この測定ヘッド5と対向
するベース基盤2上の位置には上記ガイド部材3a,3
bと平行にリニアスケール4を固定して位置検出手段1
1を構成してある。
【0018】さらに、この直線案内装置は、上記位置検
出手段11と、この位置検出手段11からの位置信号を
増幅するリニアスケールアンプ8と、このリニアスケー
ルアンプ8によって増幅された位置信号と予め設定して
ある移動ステージ1の移動プロファイルに基づく位置信
号との位置偏差に基づくパラメータを基にPID演算を
行って指令信号を出力する制御部9と、この制御部9か
らそれぞれ出力される指令信号を基に各超音波モータ6
へ指令電圧を出力する2つの駆動用ドライバー10a,
10bとで閉ループを構成し、フィードバック制御をか
けながら移動ステージ1の移動、位置決めを行うように
なっている。なお、駆動用ドライバー10a,10bか
ら超音波モータ6a,6bとの間には、図示していない
が各超音波モータ6a,6bの駆動電圧を確認するため
のモニターを設置するようにしてある。
【0019】次に、超音波モータ6a,6bの移動ステ
ージ1への設置構造を図2を用いて説明する。なお、2
つの超音波モータ6a,6bは、同様の設置構造を用い
ているため、移動ステージ1の前方に設置する超音波モ
ータ6aについて説明する。超音波モータ6aは、移動
ステージ1の前方の端部裏面に回転可能に固定されたケ
ース14内にスライド可能に内装されてなり、ケース1
4の壁面に開口する孔内に遊嵌されたピン15の押圧板
15aと上記ケース14の壁面との間にコイル13を介
在させ、このコイル13の弾性力によって超音波モータ
6aを被駆動部材7aに対して一定の押圧力でもって押
圧する予圧調整機構16を構成してある。なお、12は
ロードセルで、超音波モータ6aの被駆動部材7aへの
押圧力を検出するようになっている。
【0020】次に、本発明の直線案内装置の制御方法に
ついて説明する。
【0021】まず、2つの超音波モ−タ6a,6bへ制
御部9より不感帯幅より大きな指令信号を出力し、駆動
用ドライバ−10a、10bによって例えば周波数10
〜40kHz、電圧0〜500Vの指令電圧を通電して
各超音波モ−タ6a,6bをそれぞれ駆動させる。ここ
で理論的には制御部9より同じ指令信号を各駆動用ドラ
イバ−10a,10bへそれぞれ出力すると、2つの超
音波モ−タ6a,6bは同一振幅で振動をするはずであ
るが、実際には超音波モ−タ6a,6bの設置状態、例
えば、超音波モータ6a,6bと被駆動部材7a,7b
の当接状態や超音波モータ6a,6bの被駆動部材7
a,7bへの押圧力等にばらつきがあるため、超音波モ
ータ6aの駆動電圧と超音波モータ6bの駆動電圧との
間には電圧差が発生する。その為、2つの超音波モータ
6a,6bを同一振幅では振動させることができず、超
音波モ−タ6a,6bと被駆動部材7a,7bとの間で
滑りを生じて超音波モータ6a,6bが激しく摩耗した
り、制御電圧が不安定となって移動ステージ1に振動が
発生するなどの悪影響を与え、高精度な制御ができなく
なる。
【0022】これに対し、本発明の直線案内装置は、超
音波モータ6a,6bの後方にそれぞれ備える予圧調整
機構16a,16bによって各超音波モータ6a,6b
の駆動電圧の差が0.5%以下となるように調整するよ
うにしてあることから、2つの超音波モータ6a,6b
をほぼ同一振幅で振動させることができ、以て、移動ス
テージ1に振動を発生させることなく、安定した制御を
行うことができる。
【0023】即ち、超音波モ−タ6a,6bの押付力と
移動ステージ1の速度との間には図3に示すような比例
関係があるため、超音波モータ6a,6bの被駆動部材
7a,7bへの押圧力を調整することによって移動ステ
ージ1の速度を制御することができ、この速度は超音波
モータ6a,6bの駆動電圧と比例することから、結果
として超音波モータ6a,6bの押圧力を調整すること
で超音波モータ6a,6bの駆動電圧を制御できるので
ある。
【0024】そして、本件発明者はトライ・アンド・エ
ラーを繰り返し、試行錯誤しながら研究を重ねた結果、
予圧調整機構 16a,16bによって各超音波モータ
6a,6bの駆動電圧の差を0.5%以とすることで、
2つの超音波モータ6a,6bをほぼ同一振幅で振動さ
せることができ、移動ステージ1に振動を発生させるこ
となく、安定した制御ができることを見出したのであ
る。
【0025】ところで、各超音波モータ6a,6bの駆
動電圧の差を0.5%以下とするには、まず、一方の超
音波モ−タ6bを外した状態で、他方の超音波モ−タ6
aのみによりフィードバック制御にて移動ステージ1を
移動させ、定速移動時における超音波モータ6aの駆動
電圧を測定する。次に、超音波モ−タ6aを外すととも
に、外していた超音波モ−タ6bをもとの位置にセット
し、前述と同様にして移動テージ1を定速移動させた時
の超音波モータ6bの駆動電圧を測定し、両者の駆動電
圧を比較する。次いで例えば、超音波モータ6aの駆動
電圧を基準とすると、他方の超音波モータ6bの後方に
設置する予圧調整機構16を調整して駆動電圧の差が
0.5%以下となるようにすれば良い。
【0026】このように、本発明によれば、中央に開口
部を有する移動ステージ1を移動させるにあたって、駆
動系の超音波モータ6a,6bを一対のガイド部材3
a,3bの間に配置するとともに、測長系の位置検出手
段11を超音波モ−タ6aの近傍に設置するようにした
ことから、アッベの原理に起因する駆動系と測定系の位
置測定誤差を小さくし、位置検出手段11によって移動
ステージ1の正確な位置を把握することができる。
【0027】また、一対のガイド部材3a,3bの間に
は、一組の被駆動部材7a,7bを設けるとともに、こ
れらの被駆動部材7a,7bを一直線上にかつ各ガイド
部材3a,3bと平行に間隔を開けて設置し、これらの
被駆動部材7a,7bに対してそれぞれ同一方向から超
音波モータ6a,6bを当接されるようにしてあること
から、超音波モータ6a,6bの押圧力に伴う負荷を一
方のガイド部材3bに対してほぼ均一に加えることがで
きるため、移動ステージ1を傾かせることがなく、真直
度を高精度に保つことができるとともに、移動ステージ
1が傾いた状態で移動することがないため、ガイド部材
3a,3bや超音波モータ6a,6bの早期摩耗を抑
え、移動ステージ1に振動が発生することを防ぐととも
に、長寿命の直線案内装置とすることができる。
【0028】その上、移動ステージ1は2つの超音波モ
ータ6a,6bによって移動することから、駆動力を向
上させることができ、より重い荷重が加わっても移動さ
せることが可能となる。
【0029】なお、本発明の実施形態では、予圧調整機
構16として、図2に示すようなバネ13とピン15か
らなるものを示したが、この機構のみに限定されるもの
ではなく、例えば、圧電アクチュエータを予圧調整機構
として用いることもできる。
【0030】また、図1に示す直線案内装置では、ガイ
ド部材3a,3bとしてクロスローラガイドを示した
が、ころ式やベアリング車輪方式等の他の転がり方式を
用いたものあるいは静圧流体軸受を用いることができ
る。
【0031】さらに、図1では、一組の被駆動部材7
a,7bを設けた例を示しが、2組以上設け、これらに
それぞれ当接させた超音波モータを駆動させることで、
移動ステージ1の駆動力をより一層向上させることもで
きる。
【0032】
【実施例】ここで、図1(a)(b)に示す本発明の直
線案内装置と、図4(a)(b)及び図5(a)(b)
に示す従来の直線案内装置とを用意して各々の特性を調
べる実験を行った。
【0033】本試験ではいずれも移動ステージ1,3
1,41及び被駆動部材7a,7b,37,47を、純
度99.5%のアルミナセラミックスにより形成し、移
動ステージ1,31,41を案内するガイド部材3a,
3b,33a,33b,43a,43bとしてクロスロ
−ラガイドを用い、そのガイドレ−ルに超硬合金製のも
のを用いた。また、移動ステージ1,31,41はその
外径寸法が300mm×300mm×20mmで、中央
に200mm×200mmの開口部を有する板状体と
し、ガイド部材3a,3b,33a,33b,43a,
43bの長さいずれも300mmとした。ただし、本発
明の直線案内装置については、2つの超音波モータ6
a,6bの駆動電圧の差が0.5%以下となるように予
め予圧調整機構16にて調整した。
【0034】そして、各直線案内装置とも移動ステージ
1,31,41のストロ−ク距離を200mm、移動速
度を50mm/secとして移動させた時の絶対位置決
め誤差、最高加速度、移動ステージ1,31,41に発
生する振動の大きさ、超音波モータ6a,6b,36,
46の発熱量、直線案内装置の寿命、移動ステージ1,
31,41の真直度についてそれぞれ調べた。
【0035】なお、絶対位置決め誤差は、移動ステージ
1,31,41の後方の端部中央にレーザー干渉計のミ
ラーを設置し、レーザー干渉計にて測定した移動ステー
ジ1,31,41の絶対移動値と、位置検出手段を構成
する測定ヘッド5,35,45にて測定した絶対移動量
との差として求め、最高加速度は、超音波モータ6a,
6b,36,46に最大駆動電圧をかけた時の移動ステ
ージ1,31,41の加速度を加速度センサーにて求
め、移動ステージ1,31,41の振動の大きさは、定
速移動時の上下方向及び左右方向の振動を加速度センサ
ーにて求めた。
【0036】また、超音波モータ6a,6b,36,4
6の発熱量は、移動ステージ1,31,41を100m
m/secにて連続駆動させた後の温度を測定し、移動
ステージ1,31,41の真直度は、ガラスミラーを移
動ステージ1,31,41上に設置し、変位計にてその
変位量を測定することにより求めた。
【0037】さらに、直線案内装置の寿命は、移動ステ
ージ1,31,41の位置決めを繰り返し行った時の位
置ズレ量が初期の値より10%以上となった時を寿命と
し、時間で表示した。
【0038】それぞれの結果は表1に示す通りである。
【0039】
【表1】
【0040】この結果、本発明の直線案内装置は、駆動
系と測長系との距離が短いため、移動ステージ1の絶対
位置決め誤差を極めて小さくすることができるととも
に、駆動系を一対のガイド部材3の間に配置してあるこ
とから移動ステージ1の振動も小さくできる。しかも、
駆動源として2つの超音波モータ6a,6bを用いてい
ることから最高加速度を従来例に比べて2倍以上速くす
ることができ、また、超音波モータ6a,6bの発熱量
を従来例の半分以下に抑えることができた。その上、寿
命を大幅に向上させることができた。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明の直線案内装置に
よれば、ベース基盤上に設置された一対のガイド部材
と、該一対のガイド部材によって案内される中央に開口
部を有する移動ステージと、上記一対のガイド部材の間
で前記ベース基盤又は前記移動ステージに固定された少
なくとも一組の被駆動部材と、上記一組の被駆動部材と
当接し、前記移動ステージを案内する2つの超音波モー
タと、上記移動ステージの変位を測定する位置検出手段
と、該位置検出手段からの位置信号と予め設定されてい
る位置信号との位置偏差に基づくパラメータを基にPI
D演算を行って指令信号を出力する制御部と、該制御部
からの指令信号を基に上記各超音波モータへ指令電圧を
出力する駆動用ドライバーとからなり、上記一組の被駆
動部材は一直線上にかつ上記ガイド部材と平行に設置
し、各被駆動部材には同一方向から前記超音波モータを
それぞれ当接させるとともに、上記位置検出手段、制御
部、駆動用ドライバー、及び超音波モータとで閉ループ
を構成し、各超音波モータに後方に設置する予圧調整機
構によって各超音波モータの駆動電圧の差を0.5%以
下としたことから、移動ステージが移動時に傾くことを
防ぎ、移動ステージの真直度を高精度に保つことができ
るとともに、各超音波モータをほぼ同一振幅で振動させ
ることができるため、移動ステージに振動を発生させる
ことなく、安定した制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る直線案内装置の一例を示
す平面図、(b)は(a)のX−X線断面図である。
【図2】図1の直線案内装置における超音波モ−タの固
定構造を示す図で、(a)は横断面図、(b)は縦断面
図である。
【図3】超音波モータの押圧力と移動ステージの速度と
の関係を示すグラフである。
【図4】(a)は従来の直線案内装置の一例を示す平面
図、(b)はその正面図である。
【図5】(a)は従来の直線案内装置の他の例を示す平
面図、(b)はその正面図である。
【符号の説明】
1,31,41・・・移動ステージ 2,32,42・
・・ベース基盤 3a,3b,33a,33b,43a,43b・・・一
対のガイド部材 4,34,44・・・リニアガイド 5,35,45・
・・測定ヘッド 6a,6b,36,46・・・超音波モータ 7a,7b,37,47・・・被駆動部材 8,38,48・・・リニアスケールアンプ 9,39,49・・・制御部 10a,10b,40,50・・・駆動ドライバー 11・・・位置検出手段 12・・・ロードセル 13
・・・ピン 14・・・ケース 15・・・ピン 15a・・・押圧
板 16・・・予圧調整機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/027 H02N 2/00 C H02N 2/00 H01L 21/30 503A Fターム(参考) 3J104 AA44 AA65 AA69 AA73 AA76 AA79 BA80 DA02 DA13 EA01 EA02 5F046 CC01 CC02 CC03 CC17 DB03 DB04 5H303 AA01 AA06 BB01 BB07 BB11 CC01 DD04 DD14 EE03 EE08 GG13 HH02 JJ04 JJ05 KK02 KK03 KK04 LL02 5H680 AA18 BB01 BC10 EE01 EE11 EE22 FF24 FF30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベース基盤上に設置された一対のガイド部
    材と、該一対のガイド部材によって案内される中央に開
    口部を有する移動ステージと、上記一対のガイド部材の
    間で前記ベース基盤又は前記移動ステージに固定された
    少なくとも一組の被駆動部材と、上記一組の被駆動部材
    とそれぞれ当接し、前記移動ステージを案内する超音波
    モータと、上記移動ステージの変位を測定する位置検出
    手段と、該位置検出手段からの位置信号と予め設定され
    ている位置信号との位置偏差に基づくパラメータを基に
    PID演算を行って指令信号を出力する制御部と、該制
    御部からの指令信号を基に上記各超音波モータへ指令電
    圧を出力する駆動用ドライバーとからなり、上記一組の
    被駆動部材は一直線上にかつ上記ガイド部材と平行に設
    置するとともに、各被駆動部材には同一方向から前記超
    音波モータをそれぞれ当接させ、該超音波モータでもっ
    て前記移動ステージを移動させるようにしてなる直線案
    内装置。
  2. 【請求項2】上記超音波モータの後方に被駆動部材への
    押付力を調整するための予圧調整機構をそれぞれ設け、
    各予圧調整機構によって各超音波モータの被駆動部材へ
    の押圧力を調整して各超音波モータの駆動電圧の差を
    0.5%以下としてなる請求項1に記載の直線案内装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008014913A (ja) * 2006-07-10 2008-01-24 Olympus Corp 電動テーブル装置及び顕微鏡ステージ
US7962300B2 (en) 2005-12-14 2011-06-14 Shin-Kobe Electric Machinery Co., Ltd. Battery state judging method, and battery state judging apparatus
CN104308628A (zh) * 2014-10-29 2015-01-28 苏州华冲精密机械有限公司 一种多功能超声振动切削机构

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