JP2003343561A - 直線案内装置 - Google Patents

直線案内装置

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JP2003343561A
JP2003343561A JP2002158260A JP2002158260A JP2003343561A JP 2003343561 A JP2003343561 A JP 2003343561A JP 2002158260 A JP2002158260 A JP 2002158260A JP 2002158260 A JP2002158260 A JP 2002158260A JP 2003343561 A JP2003343561 A JP 2003343561A
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guide device
friction
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Koji Akashi
幸治 明石
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Abstract

(57)【要約】 【課題】直線案内装置における移動ステージの姿勢精度
を向上させる。 【解決手段】被駆動部材3を固定した移動ステージ2
と、一対の静圧流体ガイド部材aと、被駆動部材3の一
方側面に圧電モータ10の摩擦部材11を当接させ、そ
の摩擦駆動によって移動ステージ2を静圧流体ガイド部
材aに沿って案内する直線案内装置において、被駆動部
材3の他方側面に、圧電モータ10の摩擦部材11によ
って生じる被駆動部材3の押圧力を緩和する支持部材2
0を静圧支持可能に設けた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、往復移動する移
動ステージを圧電モータによって案内する直線案内装置
に関するものであり、特に超精密加工装置や超精密計測
装置、あるいは半導体装置の製造工程における露光装置
や描画装置に使用される案内装置として好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、往復移動する移動ステージを
高速かつ高精度に案内する駆動手段として圧電モータが
提案されており、さまざまな研究がなされている(特願
平10−193274号公報参照)。
【0003】図3(a)、(b)は駆動手段に圧電モー
タを用いた従来の直線案内装置の一例を示す正面図及び
側面図である。図に示すように直線案内装置はベース基
盤101の上面に一対の角柱状のレール104が平行に
配置されており、これら一対のレール104を挟み込む
ようにスライド105が各々配置されている。レール1
04とスライド105の対向面は2〜10μmの隙間を
形成し、その隙間にスライド104の内面に形成された
穴より圧縮空気を流入させてスライド105をレール1
04から浮上させている。
【0004】また、移動ステージ102の下面両側で、
レール104と対向する位置には、レール104と平行
にスライド105を配置している。レール104とスラ
イド105とが連結しており、レール104に沿って移
動ステージ102を往復移動自在に案内するようになっ
ている。
【0005】また、移動ステージ102の下面中央には
レール104と平行に角柱状をした被駆動部材103が
固定されているとともに、この被駆動部材103の一方
側面には圧電モータ110の摩擦部材111が当接して
おり、この圧電モータ101を駆動させると、その先端
の摩擦材111がそれぞれ振動して被駆動部材103と
の摩擦駆動によって移動ステージ102をレール104
に沿って直線的に所定の位置まで駆動、案内するように
なっている。
【0006】さらに上記被駆動部材103を挟んで圧電
モータ110と反対側には2つの回転可能な車輪121
を加圧機構122によって当接させ、被駆動部材103
を圧電モータ110の摩擦部材111と車輪121によ
って狭持するようにしてある。また、移動中の位置を正
確に計測するために移動ステージ102の下面にリニア
スケール106を固定し、コントローラ107にリニア
スケール106によって計測された位置信号をフィード
バックして圧電モータ110を制御することによって、
移動ステージ102はさらに正確な位置決めが可能とな
る。
【0007】次に図4(a),(b)を用いて直線案内
装置の駆動部の詳細を示す。(a)は110は圧電モー
タで、圧電セラミックスからなる振動体112の端面に
摩擦部材111が接着剤などで取着して構成されてい
る。各超音波モータ110は駆動特性を損なわないよう
に弾性支持体113によって規制された状態でケース1
14内に収納されており、側断面がL字状をしたモータ
固定台115に角度調整可能に取り付けられている。ま
た、モータ固定台115にはネジ穴が設けてあり、該ネ
ジ穴に螺合された予圧調整ネジ116によって各圧電モ
ータ110の被駆動部材への押圧力を調整するようにな
っていた。
【0008】また、予圧機構120は、車輪121を予
圧ベース122に収納されたシャフト123及びバネで
車輪121を被駆動部材103に押し当てる構造となっ
ている。さらに車輪121を予圧ベース124に固定す
るために板バネ125が取り付けられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図3に示す
直線案内装置の移動ステージ102を圧電モータ110
によって駆動、案内する場合、駆動条件(負荷条件)に
対して所要のトルクが得られるように、被駆動部材10
3への圧電モータ110の押圧力を適切に設定する必要
があり、通常この押圧力は10〜100Nの範囲で設定
されている。この押圧力を緩和するために車輪121に
よる反力除去を行っているが、接触式の車輪を使用して
反力除去を行うと、車輪の回転ぶれや転がり抵抗によっ
て移動ステージ102の姿勢、特に水平方向の真直精
度、角度精度(よーイング)が悪くなる。ステ−ジの姿
勢精度については真直精度で0.05μm/100m
m、角度精度で0.5sec/100mmが要求される
が図3(a)、(b)の直線案内装置では真直精度で
0.1μm/100mm、角度精度で1.0sec/1
00mmになってしまうといった欠点があった。特に移
動ステージ102の姿勢精度は、スライド105をレー
ル104から浮上させて静圧支持しているので、接触し
たガイド部材に比べて表面の剛性が弱く姿勢精度が特に
悪くなるという問題点があった。
【0010】しかも、コントローラにて制御を行ってス
テージを等速移動させると、車輪の転がり抵抗によって
周期的に定速駆動時の速度変動率が変化し、速度変動率
±0.5%の要求に対して±1%程度にしかならないと
いった課題もあった。
【0011】また、接触式の車輪を使用していることと
バネ等の加圧機構を使用しているため、車輪の接触面の
摩耗やバネの経時変化によって姿勢精度や速度変動率が
悪化し定期的な交換が必要になるといった課題もあっ
た。
【0012】そのため、真直精度が変化することや寿命
を問題にする半導体露光装置や座標測定機等に使用する
ためには、頻繁にメンテナンスしなければならないため
実用的ではなかった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を鑑
み、移動ステージと、該移動ステージを直線的に往復移
動自在に案内する静圧流体ガイド部材と、該静圧流体ガ
イド部材と平行に上記移動ステージに配設された被駆動
部材と、該被駆動部材の一方側面に圧電モータの摩擦部
材を当接させ、その摩擦駆動によって前記移動ステージ
を前記静圧流体ガイド部材に沿って案内する直線案内装
置において、上記被駆動部材の他方側面に、上記圧電モ
ータの摩擦部材によって生じる被駆動部材の押圧力を緩
和する支持部材を静圧支持可能に設けたことを特徴とす
る直線案内装置を提供する。
【0014】また、本発明は上記支持部材による被駆動
部材の他方主面にかかる押圧力を随時調整できる圧力自
動調整機構を設けたものである。
【0015】
【作用】本発明によれば、上記被駆動部材の他方側面に
圧電モータの摩擦部材によって生じる被駆動部材の押圧
力を緩和する支持部材を静圧可能に設けたことから、摩
擦部材の押圧力が被駆動部材の一方主面から加わって
も、ストロークのどの位置で摩擦駆動しても他方主面側
から静圧支持できるので、移動ステージ本来の姿勢精度
を保持しながら移動させることができ、高精度な位置決
め精度が可能となる。
【0016】また、本発明の支持部材は非接触であるこ
とと、流体が被駆動部材に対して押し付ける領域の力が
被駆動部材の何れの領域でも均等にかかっているので、
余分な摩擦が発生せずに被駆動部材との摩擦係数を小さ
くすることができ、これにより、被駆動部材の移動を阻
害することがなく、圧電モータの駆動によって移動ステ
ージを滑らかに案内することができる。
【0017】さらに、本発明によれば、支持部材による
被駆動部材の他方主面にかかる押圧力を随時調整できる
ようにしてあるので、圧電モータの摩擦部材が駆動条件
を変更したり、圧電モータの摩擦部材が摩耗によって被
駆動部材へ押し付ける力が変化したとしても、静圧流体
ガイドに圧力自動調整機構によって被駆動部材への静圧
流体ガイドの押圧力を調整して被駆動部材を狭持するこ
とができ、移動ステージを常に安定した姿勢で移動する
ので長寿命化を図ることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0019】図1(a)、(b)は本発明の直線案内装
置の正面図と側面図である。本発明の直線案内装置は、
主に、ベース基盤1、静圧流体ガイド部材a、移動ステ
ージ2、被駆動部材3、静圧流体ガイド20(支持部
材)から構成されている。
【0020】具体的には、ベース基盤1の上面に一対の
静圧流体ガイド部材aが互いに平行に形成されている。
静圧流体ガイド部材aは、ベース基盤1に互いに平行に
固設された一対の角柱状のレール4を挟み込むように移
動ステージ2に固設されたスライド5が互いに連結配置
して構成されている。レール4とスライド5の対向面は
2〜10μmの隙間を形成し、その隙間に図1(b)に
示すようにスライド5の内面に形成された穴bより圧縮
空気を流入させてスライド5をレール4から浮上させて
いる。また、スライド5はレール4に沿って移動ステー
ジ2を往復移動自在に案内するようになっている。
【0021】また、被駆動部材3は角柱状をしており、
移動ステージ2の下面にレール4と平行に固定してい
る。この被駆動部材3の一方側面に圧電モータ10が配
置され、その先端の摩擦部材11を当接させており、こ
の圧電モータ10を駆動させると、摩擦材11がそれぞ
れ楕円運動するため、被駆動部材3との摩擦駆動によっ
て移動ステージ2をレール4に沿って直線的に所定の位
置まで駆動、案内するようになっている。
【0022】静圧流体ガイド20は平板状に形成され、
圧電モータ10と被駆動部材3を挟んで反対側の他方側
面に設けられ、被駆動部材3に対して2〜10μmの隙
間になるように対峙して配置している。そして、具体的
には後述するが、圧力制御弁26によって調整された静
圧流体を、被駆動部材3の他方側面に噴射して静圧支持
するように構成されている。これにより、静圧流体ガイ
ド20は、圧電モータ10の摩擦部材11によって生じ
る被駆動部材3の押圧力を緩和しながら静圧支持してい
る。
【0023】また、移動中の位置を正確に計測するため
に移動ステージ2の下面にリニアスケール6を固定し、
コントローラ7にリニアスケール6によって計測された
位置信号をフィードバックして圧電モータ10を制御す
ることにより、移動ステージ2はさらに正確な位置決め
が可能となる。
【0024】上記構成において、圧電モータ10の摩擦
部材11の先端が楕円運動をするよう構成されているの
で、被駆動部材3に当接、非当接を繰り返し、当接する
ときに摩擦駆動が行われる。これにより、被駆動部材3
が移動ステージ2とともに図1(a)上の上方向あるい
は下方向に駆動される。
【0025】この状態で移動ステージ2が移動すると、
静圧流体ガイド20が非接触状態で静圧支持しているた
め、摩擦部材11による押圧力が生じても移動ステージ
2の姿勢を変化させることがない。また、流体が被駆動
部材3の一方側面全体に対して押し付ける領域の力が被
駆動部材3の一方側面側の何れの領域でも均等にかかっ
ているので被駆動部材4の平面度の影響を受けることが
ない。しかも、移動ステージ2をストロークのどの位置
でも高精度に位置決めすることができる。
【0026】更に、移動ステージ2の姿勢を変化により
被駆動部材3に過剰な負荷がかかることがないため、被
駆動部材3の異常摩耗を抑えることができ、結果として
直線案内装置の寿命を延ばすことができる。
【0027】次に本発明に係る直線案内装置の駆動部の
詳細を図2(a)、(b)に示す。図2(a)、(b)
において、圧電モータ10は圧電セラミックスからなる
振動体12の端面に摩擦部材11が接着剤などで取着し
て構成されている。圧電モータ10の振動体12は、そ
の所定領域に交流電圧を印加すると電歪効果によって摩
擦部材11が伸縮運動し、先端が楕円運動することとな
る。ここで、摩擦部材11の材質としては、アルミニウ
ム、鉄、真鍮あるいはステンレスなどの金属材料や、ア
ルミナ、炭化珪素、ジルコニアなどのセラミック材料、
さらには樹脂材料などを用いることができる。
【0028】圧電モータ10は駆動特性を損なわないよ
うにケース14内に弾性支持体13によって規制された
状態で吊設されており、側断面がL字状をしたモータ固
定台15に角度調整可能に取り付けられている。また、
モータ固定台15にはネジ穴16aが設けてあり、ネジ
穴16aに螺合された予圧調整ネジ16によって各圧電
モータ10の被駆動部材3への押圧力を調整するように
なっている。
【0029】また、静圧流体ガイド20は、静圧流体パ
ッド21とパッドベース22からなり、静圧流体パッド
21をパッドベース22に固定し、被駆動部材3との隙
間が2〜10μmになるように調整してある。この静圧
流体パッド21は正確な隙間にするために1μm以下の
平面度が要求されるため、アルミナ、ジルコニア、窒化
珪素、炭化珪素等のセラミック材料や超硬やステンレス
合金の金属材料を用いる。静圧流体パッド21には被駆
動部材3に対向する面に深さ2〜30μmの溝23を形
成している。さらに溝23には静圧流体を供給する給気
口24がつながっており、この給気口24より静圧流体
を供給する。
【0030】また、供給される静圧流体は圧力制御弁2
6にて圧力を調整可能な構造となっているのでコントロ
ーラ7より静圧流体ガイド20に供給する静圧流体の圧
力をリアルタイムで制御することが可能である。
【0031】次に、圧力制御弁26の調整方法について
説明する。まず、圧電モータ10を被駆動部材3に5〜
50Nの予圧で押し付ける。次に静圧流体パッド21が
被駆動部材3の他方側面に静圧支持する受圧面に、圧電
モータ10の押圧力と同等の供給圧力を圧力制御弁26
で調整し、圧電モータ10の摩擦部材11による押圧力
と静圧流体パッド21による押圧力がおおよそ均等にな
るようにする。さらに、この状態で移動ステージ2の水
平方向の姿勢精度をレーザー測長器等で計測し、移動ス
テージ2の姿勢精度(図1(a)の上側からみたステー
ジ2の傾き度合いをいう)を計測する。移動ステージ2
の姿勢精度は、静圧流体ガイド部材aが静圧支持により
間隙を介して移動可能に構成しているので、接触したガ
イドに比べて表面の剛性が弱く姿勢精度を追求する必要
がある。このとき、ガイドレールと平行に配置したミラ
ーに移動ステージ2上に設置したレーザー光を照射さ
せ、移動ステージ2を移動させたときのミラーから反射
してくるレーザーの距離を測定することで姿勢精度がデ
ジタルデータとして計測される。この計測値をコントロ
ーラ7に入力し、圧力制御弁26の圧力を微調整しなが
ら姿勢精度が最小になるところを探し出す。この状態で
移動ステージ2の姿勢精度は駆動系のない状態と同じ精
度にすることができるが、さらに圧力制御弁26を移動
ステージ2の移動位置(即ち、被駆動部材3の摩擦部材
が当接する位置)によって静圧する圧力を変化させるこ
とによって姿勢精度をさらに向上させることが可能とな
る。具体的には、移動ステージ2の水平方向の姿勢精度
をレーザー測長器等で計測し、移動ステージ2の姿勢精
度を計測する。その後、移動ステージ2が移動する全ス
トローク(全移動距離)の1/10〜1/20のピッチ
で停止させながら移動させ、各停止位置において圧力制
御弁26の圧力を変化させて姿勢精度を計測し、各計測
地点で姿勢精度が最小になる圧力を決定する。その後、
コントローラ7にあらかじめステージ座標と圧力値を記
憶させ、移動ステージ2が移動する度に圧力制御弁26
に指令電圧を送ってリアルタイムに圧力制御を行い、移
動ステージ2の姿勢精度をコントロールする。この方式
によって、従来の直線案内装置では実現できなかった高
精度な姿勢精度を実現することができる。
【0032】ここで図1(a)、(b)に示す本発明の
直線案内装置を試作した。比較例として図3(a)、
(b)に示す駆動構造の直線案内装置も用意して比較試
験を行った。
【0033】本試験では、何れの直線案内装置も移動ス
テージ2、スライド3、レール4、静圧流体パッド21
を純度99.5%のアルミナセラミックスで、被駆動部
材3には純度99.9%のアルミナセラミックス、車輪
121には純度99.9%の窒化珪素でそれぞれ形成す
るとともに、移動ステージ2を300mm×300mm
×20mmの板状体とし、レールとして500mmの長
さを有するものを使用した。
【0034】そして、可動距離200mm、移動速度5
0mm/secの条件にて移動ステージ2を移動させた
時の真直度、角度精度(ヨ−イング)、速度変動率及び
寿命についてそれぞれ測定を行った。なお、寿命につい
ては真直度あるいは角度精度の値が初期の値の10%以
上になった時の時間を寿命とした。
【0035】結果は表1に示す通りである。
【0036】
【表1】
【0037】この結果、本発明の直線案内装置は従来と
比較して水平真直度で1/2に、角度精度で1/4に、
定速性が1/2にそれぞれ低減することができ、移動ス
テージ2の姿勢変化を低減することができた。さらに寿
命にあっては2.3倍まで延ばすことができた。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、直線案
内装置に用いる移動ステージに取り付けた被駆動部材の
他方側面に圧電モータの摩擦部材によって生じる被駆動
部材の押圧力を緩和する支持部材を静圧可能に設けたこ
とから、摩擦部材の押圧力が被駆動部材の一方主面から
加わっても、移動ステージが動く全ストロークのどの位
置で摩擦駆動しても他方主面側から静圧支持できるの
で、移動ステージ本来の姿勢精度を保持しながら移動さ
せることができ、高精度な位置決め精度が可能となるも
のである。
【0039】また、支持部材は非接触であることと、流
体が被駆動部材に対して押し付ける領域の力が被駆動部
材の何れの領域でも均等にかかっているので、余分な摩
擦が発生せずに被駆動部材との摩擦係数を小さくするこ
とができ、これにより、被駆動部材の移動を阻害するこ
とがなく、圧電モータの駆動によって移動ステージを滑
らかに案内することができる直線案内装置を提供するこ
とができるものである。
【0040】さらに、本発明によれば、支持部材による
被駆動部材の他方主面にかかる押圧力を随時調整できる
ようにしてあるので、圧電モータの摩擦部材が駆動条件
を変更したり、圧電モータの摩擦部材が摩耗によって被
駆動部材へ押し付ける力が変化したとしても、静圧流体
ガイドに圧力自動調整機構によって被駆動部材への静圧
流体ガイドの押圧力を調整して被駆動部材を狭持するこ
とができ、移動ステージを常に安定した姿勢で移動する
ので長寿命化を図ることが可能となる直線案内装置を提
供することができるものである。
【0041】その為、本発明の直線案内装置を超精密加
工装置や超精密計測装置に用いれば、所望の精度に加工
や測定を施すことができ、また、半導体装置の製造工程
における露光装置や描画装置に用いれば、所望の精度に
露光処理や描画処理を施すことができるため、品質の高
い半導体製造装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の直線案内装置を示す平面図で
あり、(b)はその側面図である。
【図2】(a)は本発明に用いる圧電モ−タの予圧構造
を示す正面図であり、(b)は(a)のA−A線断面図
である。
【図3】(a)は従来の直線案内装置を示す平面図であ
り、(b)はその側面図である。
【図4】(a)は従来に用いた圧電モ−タの予圧構造を
示す正面図であり、(b)は(a)のA−A線断面図で
ある。
【符号の説明】
1:ベ−ス基盤 2:移動テ−ブル 3:被駆動部材 a:静圧流体ガイド部材 4:レール 5:スライド 6:リニアスケール 7:コントローラ 10:圧電モータ 11:摩擦部材 12:振動体 13:弾性支持体 14:ケ−ス 15:モータ固定台 16:予圧調整ネジ 20:静圧流体ガイド(支持部材) 21:静圧流体パッド 22:パッドベース 23:溝 24:給気口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動ステージと、該移動ステージを直線
    的に往復移動自在に案内する静圧流体ガイド部材と、該
    静圧流体ガイド部材と平行に上記移動ステージに配設さ
    れた被駆動部材と、該被駆動部材の一方側面に圧電モー
    タの摩擦部材を当接させ、その摩擦駆動によって前記移
    動ステージを前記静圧流体ガイド部材に沿って案内する
    直線案内装置において、 上記被駆動部材の他方側面に、上記圧電モータの摩擦部
    材によって生じる被駆動部材の押圧力を緩和する支持部
    材を静圧支持可能に設けたことを特徴とする直線案内装
    置。
  2. 【請求項2】 上記支持部材による被駆動部材の他方主
    面にかかる押圧力を随時調整できる圧力自動調整機構を
    設けたことを特徴とする請求項1記載の直線案内装置。
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