JP2000162837A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000162837A
JP2000162837A JP10355349A JP35534998A JP2000162837A JP 2000162837 A JP2000162837 A JP 2000162837A JP 10355349 A JP10355349 A JP 10355349A JP 35534998 A JP35534998 A JP 35534998A JP 2000162837 A JP2000162837 A JP 2000162837A
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developing bias
potential
toner
developing
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JP10355349A
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Inventor
Kenichi Nakagawa
謙一 中川
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成する際の線幅にかかわらず、良好な
画像を形成可能とする品質性に優れた画像形成装置を提
供する。 【解決手段】 一次帯電装置2による帯電電位及び現像
装置4による現像バイアスのDC成分を減少させ、かつ
半導体レーザ31によるレーザパワーを増加させること
によって、画像に対するトナーの載り量をほぼ同じにし
たまま線幅を増加させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯電潜像を用いる
電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置としては、
たとえば、複写機、プリンター等がある。
【0003】これら複写機、プリンター等の電子写真技
術を用いたデジタル式の画像形成装置では、コロナ放電
等を利用した帯電装置により均一に帯電された感光体表
面の感光層に、原稿に対応する光をレーザ等の光源によ
って照射することにより静電潜像が形成される。
【0004】このように形成された静電潜像に現像装置
でトナーを付着させることにより、感光体上の潜像が顕
像化され、転写装置によりそのトナー画像がシート材に
転写される。
【0005】シート材に転写されたトナー画像は定着装
置で加熱・加圧定着される。
【0006】転写装置を経た感光体に対しては、シート
材に転写されなかったトナーをクリーニング装置にて取
り除いた後、前露光装置にて光を照射することによっ
て、感光体上の静電潜像を除去する。
【0007】このような画像形成装置の耐久性を向上さ
せるために、有機化合物感光体の代りに高速複写機など
ではアモルファスシリコン感光体が使用されることがあ
る。
【0008】ところが、アモルファスシリコン感光体
は、その製造工程により帯電特性にばらつきが生じやす
い。
【0009】また、帯電特性は前露光量依存性があるた
めに、長期使用による前露光量の低下などによって変化
してしまう。
【0010】更に、装置を使用する環境によっては、帯
電装置の放電特性や感光体の帯電特性、あるいは感度特
性が変化してしまう。
【0011】これらの変化やばらつきによって感光体表
面電位が所望の値からかけ離れてしまうのを防ぐため
に、感光体表面電位を測定する電位センサを備え、その
測定結果に基づき帯電装置の放電電流を制御したり、レ
ーザ露光装置の電流値を変化させてレーザの露光量を制
御する技術が知られている。
【0012】例えば、まず異なる2種類の放電電流値に
て感光体表面を帯電した時のそれぞれの感光体表面電位
を測定し、次に放電電流値を横軸、電位を縦軸にとり、
測定された2点を通る直線グラフを描き、その直線上か
ら所望の電位が得られる放電電流値を求める、といった
方法である。
【0013】このような方法で放電電流値を決めたら、
同様に異なる2種類のレーザ電流値にて感光体表面をレ
ーザにて露光したときの感光体表面電位を測定した結果
からレーザ電流値を決定する。
【0014】通常、白黒のデジタル複写機は誤差拡散処
理などによって2値化されるため、ハイライト部のドッ
トがあまりにも大きいと粒状性が高くなり見苦しくな
る。
【0015】デジタル複写機において、印字ドットサイ
ズは、好ましくは画素サイズと同じ程度となるのが良
い。
【0016】すなわち600DPIならば、42μm×
42μmが画素サイズであるから、ハイライト部での孤
立した印字ドットサイズの直径が40μm〜50μm程
度であることが望ましい(レーザによるドット潜像は略
ガウス分布を持つため、孤立ドットのサイズがこの程度
でも、複数ドットが隣接したときにはドット間に隙間は
できない)。
【0017】また、「文字モード」などと呼ばれるよう
な、ハイライト部を飛ばし、鉛筆のような薄文字を濃く
するモードでは、文字を切れよく且つつぶれずに再現す
るためには、線幅が太すぎず、たとえば600DPIの
幅4ドットの線ならば、線幅170μm程度が望まし
い。
【0018】これは、ドット径が40〜50μm程度で
あるときに達成される。
【0019】一方、パーソナルコンピュータなどから画
像を出力するような白黒レーザビームプリンタの場合に
は、2値ディザスクリーンを用いることが多く、このよ
うなプリンタではハイライトからしっかりとドットが再
現されることが好まれる。
【0020】このため、印字ドットサイズの直径を60
μm程度になるように設計されることが多い。
【0021】また、文字を印字する際は細線が途切れな
い様にするために、線幅が若干太めになる方が好まし
い。
【0022】たとえば600DPIの幅4ドットの線な
らば、線幅190μm程度になることが望まれ、それは
印字ドットサイズ60μm程度であるときに達成され
る。
【0023】これらのようなドットサイズや線幅の調整
は、レーザスポット径、感光体表面電位、レーザ光量、
あるいは現像バイアス等の潜像・現像ファクターを変化
させることによって制御することがなすことができるの
は周知であり、デジタル複合機などと呼ばれる複写機能
とプリンタ機能等を兼ね備えた画像形成装置において
は、各用途に応じて、その都度潜像・現像ファクターを
変化させているものがある。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。
【0025】デジタル複合機などと呼ばれる複写機能お
よびプリンタ機能等を兼ね備えた画像形成装置におい
て、コピーモードで使用する場合に対し、プリンタモー
ドではAC+DC電圧の現像バイアスのDC成分を変化
させて現像性を高める方法や、レーザパワーを強くして
潜像のコントラストを大きくして現像性を高める方法、
あるいは上記2種の方法の併用が取られる。
【0026】この場合に、プリンタモードにおける画像
は、ドット径や線幅が大きくなるばかりでなく、単位面
積当たりに対する感光体上のトナーの載り量が増加す
る。
【0027】また、細線でもトナー載り量は大幅に増加
するため、感光体回転方向に垂直な方向に伸びる線画橡
のトナーは、トナーが感光体からシート材に転写される
とき、あるいはシート材が定着装置のローラのニップ部
を通過するときに、トナーが通紙方向後方に尾引き易く
なってしまう。
【0028】特にアモルファスシリコンのような無機半
導体や薄膜有機化合物半導体を用いた感光体では、感光
層における光散乱が少なく潜像がシャープであるため、
その電界の影響により感光体上のトナー線画像もシャー
プになり、よりトナーが尾引き易くなってしまう。
【0029】また、現像バイアスのDC成分を大きくす
ると非画像部へのかぶりトナーが増加する、といった問
題もある。
【0030】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、画像
形成する際の線幅にかかわらず、良好な画像を形成可能
とする品質性に優れた画像形成装置を提供することにあ
る。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、像担持体の表面電位を一様に帯電
させる帯電手段と、該帯電手段により一様に帯電された
像担持体表面上に静電潜像を形成させる露光手段と、該
露光手段によって形成された静電潜像上に現像バイアス
を付加して現像化させる現像手段と、を備えた画像形成
装置において、形成させる画像の線幅を変更する場合に
は、前記露光手段の露光量を変更させると共に、前記帯
電手段による帯電量と現像手段による現像バイアスを変
更させてなることを特徴とする。
【0032】したがって、各量を調整できるので、現像
コントラストなどを調整可能となり、単に、露光手段の
露光量を変更させることで線幅を変更する場合に発生す
るトナー載り量の変化を抑制できる。
【0033】形成させる画像の線幅を大きくする場合に
は、前記露光手段の露光量を大きくすると共に、前記帯
電手段による帯電量と現像手段による現像バイアスとの
絶対値を小さくしてなるとよい。
【0034】前記帯電量を減少させる量と、現像バイア
スのDC成分を減少させる量と、を略等しくしてなると
よい。
【0035】前記現像バイアスと、前記露光手段によっ
て形成された静電潜像の静電電位と、の差が、所定領域
値となるように制御してなるとよい。
【0036】前記現像バイアスと、帯電手段によって帯
電された像担持体の表面電位と、の差が、所定領域値と
なるように制御してなるとよい。
【0037】複写機能を動作させる複写モードと、プリ
ンタ機能を動作させるプリンタモードと、を設け、プリ
ンタモードにより画像を形成させる際の線幅を、複写モ
ードにより画像を形成させる際の線幅に対して大きくな
るように設定してなるとよい。
【0038】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0039】(第1の実施の形態)図1〜図3を参照し
て、第1の実施の形態に係る画像形成装置について説明
する。
【0040】まず、特に、図1を参照して画像形成装置
全体の構成等について説明する。
【0041】図1は、画像形成装置の要部の概略構成図
である。
【0042】図1において、1は図面上時計回りに回転
駆動するドラム状のアモルファスシリコンを主材とした
感光体(像担持体)であり、2は感光体表面をプラス方
向に帯電するスコロトロン型の一次帯電装置(帯電手
段)である。
【0043】30は不図示の画像処理装置にて誤差拡散
処理やディザ処理によって600DPIの二値化された
画像に対応する光を、半導体レーザーより照射するため
の電流を制御するレーザ駆動装置である。
【0044】31は画像に対応する光を照射する、感光
体表面での光学的スポット径が55×65μm程度(略
楕円形状を有する)の半導体レーザ(露光手段)であ
る。
【0045】なお、レーザ駆動装置30は、ソフトによ
ってレーザ31のレーザパワー(発光量)が零から線形
的に変化させることができるようになっている。
【0046】レーザ31により露光された部分(静電潜
像)に現像手段である現像装置4でトナーを付着させる
ことにより潜像が顕像化され、転写・分離装置5により
そのトナー画像がシート材に転写される。
【0047】なお、感光体表面の露光された部分を現像
するため(反転現像)、トナーはプラス方向に摩擦帯電
されるように荷電制御剤等が処方されている。
【0048】シート材に転写されたトナー画像は定着装
置8で加熱・加圧定着される。
【0049】6は感光体上の未転写トナーを回収するク
リーニング装置であり、残った感光体上の静電潜像は、
前露光装置7にて光を照射することによって除去され
る。
【0050】9は現像装置位置近傍での感光体表面電位
を検知する表面電位センサーである。
【0051】以下に述べる表面電位の数値は、全てこの
表面電位センサー9が検知する値とする。
【0052】本実施の形態に係る画像形成装置において
使用された感光体1の露光量対電位特性を図2に示す。
【0053】図2では、表面電位センサー9位置にて測
定される感光体帯電電位VDを300,400,および
500Vとし、点灯時のレーザパワーを変化させたとき
の電位の変化を測定したものが示されている。
【0054】グラフから、一次帯電装置2による帯電量
(暗電位)にかかわらず、電位40V程度までは、レー
ザ強度に対し槻ね線形的に減少し、その後約10V程度
で飽和することが分かる。
【0055】コピーモード(複写モード)では、画像露
光装置30によって露光しないときの感光体表面の帯電
電位目標値VDTを400Vとし、画像露光装置30に
よって全面露光されたときの電位目標値VLTを50V
とし、現像バイアスはDC成分280V+AC成分1k
V,周波数2.5kHzとしたときに、4ドットの直線
の線幅は170μm程度で、孤立するドット径が40〜
50μm程度となり、ハイライト部の粒状性が低く且つ
文字は、切れよくつぶれずに再現し、トナー尾引きのな
いコピーモードに適した画質を達成することができた。
【0056】図3(1)にVDT,レーザパワー,およ
び現像バイアスAC成分を固定した状態で現像バイアス
DC成分を変化させた際における4ドットの線の線幅変
化を示す。
【0057】また、図3(2)にVDTおよび現像バイ
アスを固定した状態で、レーザパワーのみを変化させた
際における4ドットの線の線幅変化を示す。
【0058】(1)および(2)のグラフから、プリン
タモードに適した画像、すなわちハイライトからしっか
りとドットが再現し、線幅が若干太め(4ドットの線の
線幅190μm程度)になるような設定は、レーザパワ
ーがコピーモードに対し120%のとき、あるいは現像
バイアスDC成分が320Vのときである。
【0059】しかし、レーザパワー120%のときも現
像バイアスDC成分が320Vのときも現像コントラス
ト(露光されたところの感光体表面電位と現像バイアス
DC成分との差)がコピーモードに対して大きくなって
いるため、露光された部分に載るトナー量が増加し、転
写工程や定着工程で尾引いてしまう傾向にある。
【0060】しかも、現像バイアスのDC成分は、33
0Vを超えると白地部(下地部)に対するトナーのかぶ
りが目立ってくるため、寸法誤差等の機械間差を考える
とあまり大きくし難い。
【0061】そこで、本発明の実施の形態においては、
以下に示すような制御を行っている。
【0062】以下、本発明の実施の形態の特徴となる電
位制御方法について説明する。
【0063】まず、コピーモード用の電位と同じになる
ように一次帯電器電流とレーザパワーを制御する。
【0064】本実施の形態に係る装置では、一次帯電装
置2のグリッドの電位はバリスタを用いて、700Vよ
り大きくならないようにし、放電電流値を変化させて表
面電位センサ9で検知される感光体表面電位の値が約4
00Vになるように制御する。
【0065】具体的には、まず一次帯電器の放電電流を
1000μA及び1300μA流した時のそれぞれの表
面電位Vl,V2を測定する。
【0066】そして、感光体表面電位が一次放電電流値
に対しほぼ線形的に変化すると考えて、コピー時の一次
放電電流値Ilを Il=300×(400−Vl)÷(V2−Vl)+1
000 の値にすることによって帯電電位VDを400±15V
以内に入るようにする(もし入らなければ、電流値Il
の微増もしくは微減を行なうことで、目標電位領域内に
入るようにする)。
【0067】なお、上式については、上述の従来技術の
中でも説明したように、横軸に放電電流値をとり、縦軸
に表面電位をとって、2つの測定値から一次直線を求め
ることで、目標電位(この場合は400V)に対する必
要な電流値を求めることができる。
【0068】同様に、2種類のレーザパワー出力で全面
露光した時の表面電位を測定し、その結果から感光電位
VLを50±5Vになるようにする。
【0069】このように制御された時、現像コントラス
トVcontは280−(50±5)V、すなわち23
0±5Vとなる。
【0070】次にプリンタモード用の一次帯電電流とレ
ーザパワーを決定する場合について説明する。
【0071】前述したように、線幅はレーザパワーがコ
ピーモード時の120%に相当する時に、最適化され
る。
【0072】図2中のVDが400Vのグラフにおい
て、VLが50Vとなるときのレーザパワーソフト値は
192程度であり、その値のほぼ120%となるソフト
値230のときのVLは約20Vである。
【0073】従って、現像バイアスのDC成分をコピー
モードと同様の280Vとした時には、現像コントラス
トは約260(280−20)Vとなり、コピーモード
に対して約30V増加するため、現像工程にてドラムに
多く載ったトナーが細線の尾引きの問題を起こす可能性
がある。
【0074】そこで、これを防ぐために、本実施の形態
では以下のようにする。
【0075】まず、コピーモード電位調整時に求めたV
l,V2(上述のようにして求めた一次直線)を使って
VDTが360Vとなるように、コピー一次放電電流値
I2を、 I2=300×(360−Vl)÷(V2−Vl)+1
000 を満たす値となるようにする(もしVDが360±15
Vに入らなければ、一次放電電流値の微増もしくは微減
を行なうことで、この領域内に入るようにする)。
【0076】そして、レーザパワーをコピーモードに対
し120%とし、現像バイアスのDC成分を240Vと
する。
【0077】そうした時、VLTは約10〜15V程度
であり、現像コントラストVconは、225〜230
V程度となる。
【0078】ただし、このときのVLTは感光体製造工
程による感度のばらつきなどにより多少変化するが、こ
の方法により現像コントラストは220V〜235Vの
範囲に収まり、また、非露光部の電位と現像バイアスの
DC成分との差も120Vとなる。
【0079】このように、両者ともコピーモードとほぼ
同等となり、従来技術のように現像コントラストや非露
光部の電位と現像バイアスのDC成分との差を変動させ
ることなく、所定範囲に収めることが可能となる。
【0080】従って、非画像部にかぶりトナーが付着し
てしまうことはなくなり、また転写や定着の工程でトナ
ー画像が尾引くこともなくなり、プリンタ画像に適した
線幅が達成された。
【0081】以上のような構成によって、帯電電位及び
現像バイアスのDC成分を減少させ、かつレーザパワー
を増加させることにより画像に対するトナーの載り量を
ほぼ同じにしたまま線幅を増加させることが可能となっ
た。
【0082】(第2の実施の形態)図4には、第2の実
施の形態が示されている。上記第1の実施の形態では、
感光体としてアモルファスシリコンを用いた場合の構成
について示したが、本実施の形態では、感光体の感光層
がフタロシアニンを主材とした有機化合物感光体とした
場合の構成について示す。
【0083】その他の構成および作用については第1の
実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同
一の符号を付して、その説明は省略する。
【0084】なお、装置の主要な配置等については上述
の第1の実施の形態で説明した図1で示したものと同様
であが、感光体表面をマイナス方向に帯電させるため、
トナーはマイナス方向に摩擦帯電されるように荷電制御
剤等が処方されている。
【0085】本実施の形態に係る画像形成装置において
使用された感光体1の露光量対電位特性を図4に示す。
【0086】図4では、表面電位センサー9位置にて測
定される感光体帯電電位VDを約−550V,−450
Vとし、点灯時のレーザパワーを変化させたときの電位
の変化を測定したものが示されている。
【0087】コピーモードでは、画像露光装置30によ
って露光しないときの感光体表面の帯電電位目標値VD
Tを−550Vとし、画像露光装置30によって全面露
光されたときの電位目標値VLTを−200Vとし、現
像バイアスはDC成分−430V+AC成分1.5k
V,周波数2.5kHzとしたとき、4ドットの直線の
線幅は170μm程度で、孤立するドット径が40〜5
0μm程度となり、ハイライト部の粒状性が低く且つ文
字は、切れよくつぶれずに再現し、トナー尾引きのない
コピーモードに適した画質を達成することができた。
【0088】プリンタモードに適した画像、すなわちハ
イライトからしっかりとドットが再現し、線幅が若干太
め(4ドットの線の線幅190μm程度)になるような
設定は、レーザパワーがコピーモードに対し130%の
とき、あるいは現像バイアスDC成分が−470Vのと
きである。
【0089】しかし、レーザパワー130%のときも現
像バイアスDC成分が−470Vのときも現像コントラ
スト(露光されたところの感光体表面電位と現像バイア
スDC成分との差)がコピーモードに対して大きくなっ
ているため、露光された部分に載るトナー量が増加し、
転写工程や定着工捏で尾引いてしまう傾向にある。
【0090】しかも、現像バイアスのDC成分は、−4
80Vを超えると白地部(下地部)に対するトナーのか
ぶりが目立ってくるため、寸法誤差等の機械間差を考え
るとあまり大きくし難い。
【0091】そこで、本発明の実施の形態においては、
以下に示すような制御を行っている。
【0092】以下、本発明の実施の形態の特徴となる電
位制御方法について説明する。
【0093】まず、コピーモード用の電位と同じになる
ように一次帯電器電流とレーザパワーを制御する。
【0094】本実施の形態に係る装置では、一次帯電装
置2のグリッドの電位はバリスタを用いて−900Vよ
り絶対値が大きくならないようにし、放電電流値を変化
させて表面電位センサ9で検知される感光体表面電位の
値が約−550Vになるように制御する。
【0095】具体約には、まず一次帯電器の放電電流を
−1600μA及び−2000μA流した時のそれぞれ
の表面電位Vl,V2を測定する。
【0096】そして、感光体表面電位が一次放電電流値
に対しほば線形的に変化すると考えて、コピー時の一次
放電電流値Ilを Il=400×(−550−Vl)÷(V2−Vl)−
1600 の値にすることによって帯電電位VDを−550土10
V以内に入るようにする(もし入らなければ、電流値I
lの微増もしくは徹減を行なうことで、目標電位領域内
に入るようにする)。
【0097】同様に、2種顛のレーザパワー出力で全面
露光した時の表面電位を測定し、その結果から感光電位
VLを−200±5Vになるようにする。
【0098】このように制御された時、現像コントラス
トVcontは−430−(−200±5)V、すなわ
ち絶対値で230±5Vとなる。
【0099】次にプリンタモード用の一次帯電電流とレ
ーザパワーを決定する場合について説明する。
【0100】前述したように、線幅はレーザパワーがコ
ピーモード時の130%に相当する時に、最適化され
る。
【0101】図2中のVDが−550Vのグラフにおい
て、VLが−200Vとなるときのレーザパワーソフト
値は70程度であり、その値のほぼ130%であるソフ
ト値91のときのVLは約−160Vである。
【0102】従って、現像バイアスのDC成分をコピー
モードと同様の−430Vとした時には、現像コントラ
ストの絶対値は約270Vとなり、コピーモードに対し
約40V増加するため、現像工程にてドラムに多く載っ
たトナーが細線の尾引きの問題を起こす可能性がある。
【0103】そこで、これを防ぐために、本実施の形態
では以下のようにする。
【0104】まず、コピーモード電位調整時に求めたV
l,V2を使ってVDTが−500Vとなるようにコピ
ー一次放電電流値I2を、 I2=400×(−500−Vl)÷(V2−Vl)−
1600 を満たす値となるようにする(もしVDが−500±1
0Vに入らなければ、一次放電電流値の微増もしくは微
減を行なうことで、この領域内に入るようにする)。
【0105】そして、レーザパワーはコピーモードに対
し130%とし、現像バイアスのDC成分を−380V
とする。
【0106】そうした時、VLTは約−155V程度で
あり、現像コントラストVcontの絶対値は、380
−155=225V程度となる。
【0107】ただし、このときのVLTは感光体製造工
程による感度のばらつきなどにより多少変化するが、こ
の方法により現像コントラストの絶対値は220V〜2
40Vの範囲に収まり、また、非露光部の電位と現像バ
イアスのDC成分との差も120Vとなる。
【0108】このように、両者ともコピーモードとほぼ
同等となり、従来技術のように現像コントラストや非露
光部の電位と現像バイアスのDC成分との差を変動させ
ることなく、所定範囲に収めることが可能となる。
【0109】従って、非画像部にかぶりトナーが付着し
てしまうことはなくなり、また転写や定着の工程でトナ
ー画像が尾引くこともなくなり、プリンタ画像に適した
線幅が達成された。
【0110】以上のような構成によって、上述の第1の
実施の形態の場合と同様に、帯電電位及び現像バイアス
のDC成分を絶対値で減少させ、かつレーザパワーを増
加させることにより画像に対するトナーの載り量をほぼ
同じにしたまま線幅を増加させることが可能となった。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、形成さ
せる画像の線幅を変更する場合には、露光手段の露光量
を変更させると共に、帯電手段による帯電量と現像手段
による現像バイアスを変更させるようにしたので、現像
コントラストなどを調整しつつ線幅を変更できるので、
良好な画像を形成することができ、品質性が向上する。
【0112】現像バイアスと、露光手段によって形成さ
れた静電潜像の静電電位と、の差が、所定領域値となる
ように制御することで、トナーの載り量を所定量に維持
でき、尾引きを防止できる。
【0113】また、現像バイアスと、帯電手段によって
帯電された像担持体の表面電位と、の差が、所定領域値
となるように制御することで、非画像部へのかぶりトナ
ーを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の要部の概略構成図である。
【図2】第1の実施の形態に係る画像形成装置において
使用された感光体の露光量対電位特性図である。
【図3】第1の実施の形態に係る画像形成装置の線幅の
変化を示す説明図である。
【図4】第2の実施の形態に係る画像形成装置において
使用された感光体の露光量対電位特性図である。
【符号の説明】
1 感光体 2 一次帯電装置 30 レーザ駆動装置 31 半導体レーザ 4 現像装置 5 転写・分離装置 6 クリーニング装置 7 前露光装置 8 定着装置 9 表面電位センサー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体の表面電位を一様に帯電させる帯
    電手段と、 該帯電手段により一様に帯電された像担持体表面上に静
    電潜像を形成させる露光手段と、 該露光手段によって形成された静電潜像上に現像バイア
    スを付加して現像化させる現像手段と、を備えた画像形
    成装置において、 形成させる画像の線幅を変更する場合には、前記露光手
    段の露光量を変更させると共に、前記帯電手段による帯
    電量と現像手段による現像バイアスを変更させてなるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】形成させる画像の線幅を大きくする場合に
    は、前記露光手段の露光量を大きくすると共に、前記帯
    電手段による帯電量と現像手段による現像バイアスとの
    絶対値を小さくしてなることを特徴とする請求項1に記
    載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記帯電量を減少させる量と、現像バイア
    スのDC成分を減少させる量と、を略等しくしてなるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記現像バイアスのDC成分と、前記露光
    手段によって形成された静電潜像の静電電位と、の差
    が、所定領域値となるように制御してなることを特徴と
    する請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記現像バイアスのDC成分と、帯電手段
    によって帯電された像担持体の表面電位と、の差が、所
    定領域値となるように制御してなることを特徴とする請
    求項1に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】複写機能を動作させる複写モードと、プリ
    ンタ機能を動作させるプリンタモードと、を設け、 プリンタモードにより画像を形成させる際の線幅を、複
    写モードにより画像を形成させる際の線幅に対して大き
    くなるように設定してなることを特徴とする請求項1〜
    5のいずれか一つに記載の画像形成装置。
JP10355349A 1998-11-30 1998-11-30 画像形成装置 Withdrawn JP2000162837A (ja)

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