JP2000162821A - 非磁性一成分現像用トナ― - Google Patents

非磁性一成分現像用トナ―

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JP2000162821A JP26699699A JP26699699A JP2000162821A JP 2000162821 A JP2000162821 A JP 2000162821A JP 26699699 A JP26699699 A JP 26699699A JP 26699699 A JP26699699 A JP 26699699A JP 2000162821 A JP2000162821 A JP 2000162821A
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Hiroyuki Terada
浩之 寺田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】定着性、耐オフセット性、現像耐久性に優れた
非磁性一成分現像用トナーを提供する。 【解決手段】少なくとも、バインダー樹脂と着色剤と帯
電制御剤とを含有してなる静電荷現像用トナーにおい
て、前記バインダー樹脂として、2価以上のエポキシ化
合物と、2価以上の多塩基酸及び/又は酸無水物及び/
又はこれらの低級アルキルエステルから選ばれる多塩基
酸化合物と、2価以上の多価アルコールとを反応して得
られるポリエステル樹脂を含むことを特徴とする非磁性
一成分現像用トナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法の現像
に用いられる非磁性一成分現像用トナーに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】電子写真法で用いられる粉体トナーは、
現像及び転写性能と関係する摩擦帯電及び電気抵抗等の
電気的性質と、定着性能及び耐熱性能(貯蔵安定性)と
関係する熱的性質と、流動性及び硬度等の粉体としての
性質において、その使用条件に応じた適切なレベルが必
要とされている。
【0003】従来より、粉体トナーに用いられている樹
脂材料として、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリ
エステル、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂、キシレン樹
脂、クマロンインデン樹脂等が挙げられ、樹脂の詳細な
設計は、その用途に応じて種々の提案が為されてきた。
【0004】特に、ヒートロール定着用の樹脂には、転
写紙への定着性能と耐オフセット性能の向上を要求され
ている。トナーの定着性能とは、定着ローラー等により
加熱溶融され、転写紙への定着で達成され、また、耐オ
フセット性能は、加熱ローラーで溶融されたトナーが、
コールドオフセットを生じず、粘性を失った時点でホッ
トオフセットを生じないことである。
【0005】これらの目的達成として数多くの設計例が
提唱されており、中でも加熱溶融時の粘弾性を維持する
為、もしくは温度変化に対する粘度変化を抑える為に、
分子量分布拡大、架橋構造の付与、ゴム弾性材料適用等
の手段が施された技術が検討されていた。例えば、特開
平1−267661号公報等には、これらの手段を用い
た技術が開示されている。
【0006】又、電子写真法としては、米国特許第2,
297,691号明細書、特公昭42−23910号公
報及び特公昭43−24748号公報などに各種の方法
が記載されているが、一般には、光導電性物質を利用
し、種々の手段により感光体上に静電潜像を形成させ、
次いで、該潜像を現像剤(静電荷現像用トナー)で現像
して可視画像とし、必要に応じて、紙などに可視画像を
転写した後、加圧、加熱あるいは溶剤蒸気などにより定
着し、定着画像を得るものである。
【0007】又、電子写真法における現像方法として多
くの方法が知られているが、大別すると、鉄粉、フェラ
イト、ニッケル、ガラス等の微粒子(20〜500μ
m)からなるキャリアとトナーとの混合物を現像剤とし
て用いる二成分現像法と、トナーのみからなる現像剤を
用いる一成分現像法とがある。いずれの方法において
も、一般的には、摩擦帯電的にトナーに電荷が注入され
る。
【0008】二成分現像法の代表例として、米国特許第
2,618,552号明細書記載のカスケード法、及び
米国特許2,874,063号明細書記載の磁気ブラシ
法がある。これらの方法によると、安定して良好な画像
が得られるが、その反面、トナー等によるキャリア表面
の汚染、キャリアとトナーとの混合比の変動等による摩
擦帯電性の変化に伴う画質の劣化等が発生し易く、その
防止策として様々な装置面、材料面での工夫が必要とな
る。
【0009】又、一成分現像方法は、このような二成分
現像方法の問題点を回避するものであり、例えば、米国
特許4,336,318号明細書に、電気絶縁性磁性ト
ナーを用いて現像する方法が記載されている。これらの
方法においては、トナー粒子とトナー担持体及びトナー
薄層化部材との間の摩擦帯電、又は、トナー粒子同士の
摩擦帯電によりトナーに電荷が注入されて、感光体上の
静電潜像に静電的に付着する。
【0010】この現像方法は、キャリアを使用しないこ
と、及びキャリアとトナーとの混合比を制御する装置が
不要なことから、前記二成分現像方法の問題点を回避で
き、且つ現像装置が小型になるという利点を有する。
【0011】一方、同方式は金属スリーブ上にトナーの
磁気ブラシ層を形成するために、トナー自体に適当な磁
気特性を持たせる必要が有り、その為、マグネタイト、
フェライト等の磁性材料がトナー構成成分中の必須材料
となっている。又、これら磁性材料の必要含有量は、そ
の現像条件、材料種類で多少異なるが、30〜60重量
%が一般的と言える。
【0012】しかし、一般に電気抵抗が低く、吸湿し易
いこうした磁性材料を多く含有することは、トナー自体
の電気抵抗低下及び耐湿性低下を招き、その結果として
環境の変化に対し安定した現像性能を得ることが難しく
なり、種々の使用環境で、画像濃度或は地汚れレベルの
大きな変動を招くこととなる。
【0013】又、トナー中に含有される結着剤としての
樹脂材料の割合が2成分方式トナーと比べて少ないこと
は定着性能面で設計上不利と言える。さらには、最近、
増加しつつあるカラー画像の用途を考えた場合、磁性材
料の多くが有色であることから、対応できる色が限定さ
れる、或は鮮明なカラー画質が得にくいといった不具合
が生じる。
【0014】このような磁性トナーを用いた一成分現像
方法の問題点を解決するために、トナーに磁気特性を必
要としない非磁性一成分現像方法が提案されている。こ
うした方法として、種々の装置が検討されているが、そ
の多くは、現像スリーブ等に対し静電気力でトナーを付
着させ、潜像面へトナーを搬送させ現像せしめるもので
あり、従来の磁性1成分現像方法とは、用いられるトナ
ーの構成上、磁性材料を必須成分としない点が大きく相
違し、前記の磁性材料含有に起因する諸問題回避が期待
できるものである。
【0015】非磁性一成分現像方法としては、バインダ
ー樹脂と着色剤と帯電制御剤とを必須成分として含んで
なる電子写真用粉体トナーが用いられている。
【0016】この際バインダー樹脂としては、帯電の安
定性と連続印字の際の耐久性を確保する必要があること
から、ポリエステル樹脂が使用されている。しかしなが
ら、低温定着性及び耐オフセット性に優れ、かつ連続印
字における耐久性に対する市場での要求は、ますます、
高くなっており、これら特性を充分に満足する非磁性一
成分トナーを得るのは困難であった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、定着性及び
耐オフセット性に優れ、かつ、連続印字した際も安定的
に帯電し、良好な画像が得られる耐久性に優れた非磁性
一成分トナーを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に到達し
た。
【0019】即ち、本発明は上記課題を解決するため
に、少なくとも、バインダー樹脂と着色剤と帯電制御剤
とを含有してなる静電荷現像用トナーにおいて、前記バ
インダー樹脂として、少なくとも、バインダー樹脂と着
色剤と帯電制御剤とを含有してなる静電荷現像用トナー
において、前記バインダー樹脂として、2価以上のエポ
キシ化合物と2価以上の多塩基酸及び/又は酸無水物及
び/又はこれらの低級アルキルエステルから選ばれる多
塩基酸化合物と2価以上の多価アルコールとを反応して
得られるポリエステル樹脂を含むことを特徴とする非磁
性一成分現像用トナーを提供するものである。
【0020】本発明では、少なくとも、バインダー樹脂
と着色剤と帯電制御剤とを含有してなる非磁性一成分現
像用トナーにおいて、前記バインダー樹脂が、 (1)2価以上のエポキシ化合物 (2)2価以上の多塩基酸及び/又は酸無水物及び/又は
これらの低級アルキルエステルから選ばれる多塩基酸化
合物 (3)2価以上の多価アルコール とを反応して得られるポリエステル樹脂であることを特
徴とする。
【0021】本発明に用いられる2価以上のエポキシ化
合物(1)としては、例えば、クレゾールノボラック型エ
ポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、エ
ポキシ基を有するビニル化合物の重合体、あるいは共重
合体、エポキシ化レゾルシノール−アセトン縮合物、部
分エポキシ化ポリブタジエン等が挙げられる。
【0022】その他の本発明に用いられる2価以上のエ
ポキシ基を有するエポキシ化合物としては、例えば、ビ
スフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エ
ポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、エチレ
ングリコールジグリシジルエーテル、ハイドロキノンジ
グリシジルエーテル、N,N−ジグリシジルアニリン、
グリセリントリグリシジルエーテル、トリメチロールプ
ロパントリグリシジルエーテル、トリメチロールエタン
トリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラ
グリシジルエーテル、テトラキス1,1,2,2(p−
ヒドロキシフェニル)エタンテトラグリシジルエーテ
ル、半乾性もしくは乾性脂肪酸エステルエポキシ化合物
等が挙げられる。
【0023】これらの中でも、ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェ
ノールS型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポ
キシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、グリ
セリントリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパ
ントリグリシジルエーテル、トリメチロールエタントリ
グリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリ
シジルエーテルがより好適に用いられる。
【0024】具体的には、ビスフェノールA型エポキシ
樹脂の例として大日本インキ化学工業(株)製エピクロ
ン850、エピクロン1050、エピクロン2055、
エピクロン3050等が、ビスフェノールF型エポキシ
樹脂の例として大日本インキ化学工業(株)製エピクロ
ン830、エピクロン520等が挙げられる。
【0025】具体的には、オルソクレゾールノボラック
型エポキシ樹脂の例として、大日本インキ化学工業
(株)製エピクロンN-660,N-665,N-667,N-670,N-673,N
-680,N-690,N-695等が挙げられる。フェノールノボラッ
ク型エポキシ樹脂の例としては、例えば大日本インキ化
学工業(株)製エピクロンN-740,N-770,N-775,N-865等
が挙げられる。エポキシ基を有するビニル化合物の重合
体、あるいは共重合体としてはグリシジル(メタ)アク
リレートのホモポリマー、あるいはアクリル共重合体、
スチレンとの共重合体が挙げられる。これらの中でも、
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、およびフェノー
ルノボラック型エポキシ樹脂がより好適に用いられる。
【0026】また、さらに、5価以上のエポキシ化合
物、中でもクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、およ
びフェノールノボラック型エポキシ樹脂が、特に好適に
用いられる。
【0027】上記エポキシ化合物は2種以上併用して用
いることもでき、以下に記載するモノエポキシ化合物を
併せて用いることもできる。同時に使用しうるモノエポ
キシ化合物としては、例えばフェニルグリシジルエーテ
ル、アルキルフェニルグリシジルエーテル、アルキルグ
リシジルエーテル、アルキルグリシジルエステル、アル
キルフェノールアルキレンオキサイド付加物のグリシジ
ルエーテル、α−オレフィンオキサイド、モノエポキシ
脂肪酸アルキルエステル等が挙げられる。これらのモノ
エポキシ化合物を併用することにより定着性、高温での
耐オフセット性が向上する。これらの中でも、特にアル
キルグリシジルエステルがより好適に用いられる。
【0028】本発明で用いられる、2価以上の多塩基酸
及び/又は酸無水物及び/又はこれらの低級アルキルエ
ステルから選ばれる多塩基酸化合物(2)としては、例え
ば無水フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソ
フタル酸、アジピン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、
フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、ヘキサヒドロ無
水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、シクロヘキサ
ンジカルボン酸、コハク酸、マロン酸、グルタル酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸等のジカルボン酸又はその誘導
体又はそのエステル化物が、また、例えばトリメリット
酸、無水トリメリット酸、ピロメリット酸、無水ピロメ
リット酸等の三官能以上の多価カルボン酸又はその誘導
体又はそのエステル化物挙げられる。
【0029】本発明では2価以上の多塩基酸及び/又は
酸無水物及び/又はこれらの低級アルキルエステルから
選ばれる多塩基酸化合物(2)としては、2価のもののみ
を用いるのが好ましい。
【0030】好ましい2価以上の多塩基酸及び/又は酸
無水物及び/又はこれらの低級アルキルエステルは、芳
香族ジカルボン酸であり、例えば無水フタル酸、テレフ
タル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸等がある。
【0031】芳香族ジカルボン酸を用いる量は全酸成分
の60モル%以上であることが望ましく、より望ましく
は70モル%以上である。主鎖にエーテル結合を持った
脂肪族ジオールを用いる量は全アルコール成分のうち5
〜50モル%、より好ましくは10〜40モル%である
ことが望ましい。このような組み合わせ、及び使用量に
することにより、より低温での定着性能が向上し、また
ワックスの分散性が良好となることから耐オフセット性
も改善される。
【0032】これら多塩基酸化合物(2)には、上記した
通り、マレイン酸やフマル酸等の付加重合性を有する多
塩基酸化合物と、テレフタル酸やアジピン酸等の非付加
重合性の多塩基酸化合物があるが、本発明においては、
多塩基酸化合物(2)として非付加重合性の多塩基酸化合
物のみを用いるのが好ましい。
【0033】本発明で用いることのできる2価以上の多
価アルコール(3)には芳香族系多価アルコールと脂肪族
系多価アルコールがある。
【0034】また、2価以上の多価アルコール(3)とし
ては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
トリプロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタン
ジオール、ヘキサンジオール、ビスフェノールA、ポリ
オキシエチレン−(2.0)−2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン及びその誘導体、ポリオキシ
プロピレン−(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン−(2.
2)−ポリオキシエチレン−(2.0)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロ
ピレン−(6)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ポリオキシプロピレン−(2.2)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポ
リオキシプロピレン−(2.4)−2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン
−(3.3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン及びその誘導体、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、エチレンオキサイド−
プロピレンオキサイドランダム共重合体ジオール、エチ
レンオキサイド−プロピレンオキサイドブロック共重合
体ジオール、エチレンオキサイド−テトラハイドロフラ
ン共重合体ジオール、ポリカプロカクトンジオール等の
ジオールが、また、ソルビトール、1,2,3,6−ヘ
キサンテトラオール、1,4−ソルビタン、ペンタエリ
スリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,
5−ペンタントリオール、グリセリン、2−メチルプロ
パントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリ
オール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、1,3,5−トリメチロールベンゼン、等の三官能
以上の多価アルコールが挙げられる。
【0035】本発明においては、例えばポリオキシプロ
ピレン−(6)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ポリオキシプロピレン−(2.2)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポ
リオキシプロピレン−(2.4)−2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン
−(3.3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン及びその誘導体、の様なビスフェノールA
プロピレンオキサイド付加物をポリオキシプロピレン−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンと称する。
【0036】本発明においては、例えばポリオキシエチ
レン−(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、ポリオキシエチレン−(2.2)−ポ
リオキシエチレン−(2.0)−2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン−
(6)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、ポリオキシエチレン−(2.2)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチ
レン−(2.4)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、ポリオキシエチレン−(3.3)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン及び
その誘導体、の様なビスフェノールAエチレンオキサイ
ド付加物をポリオキシエチレン−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパンと称する。
【0037】また、脂肪族系多価アルコールには、上記
したものの他には、脂肪族系ジオールとして、1,4−
シクロヘキサンジメタノール、トリエチレングリコール
等も挙げられる。
【0038】2価以上の多価アルコールとしては、2価
のもののみを用いるのが好ましい。
【0039】本発明における2価以上の多価アルコール
を用いた実施形態には、芳香族系多価アルコールを主成
分として用いるケースが挙げられる。2価以上の多価ア
ルコールとして、例えばポリオキシエチレン−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパンや、ポリオキシプロピ
レン−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンの様
な、ビスフェノールAポリオキシアルキレンオキサイド
付加物を必須成分として用いたポリエステル樹脂をバイ
ンダー樹脂として選択することによりトナーの力学的強
度をより大きくできる。その結果として、長期間の印刷
において現像装置内での攪拌等の機械的シェアに耐え、
また定着後は摩擦や折り曲げに耐えうるより強靱で強固
なトナー被膜を形成しうるトナーが得られる。
【0040】強いて、ポリオキシエチレン−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパンを主成分となる様に用い
て得たポリエステル樹脂と、ポリオキシプロピレン−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンを主成分となる
様に用いて得たポリエステル樹脂とを対比するならば、
後者を用いて得られたトナーの方が、より粒子強度が大
きくなり、したがって耐久性、耐摩擦力、折り曲げ性に
勝ったものとなる。このケースにおいて脂肪族系ジオー
ルを併用する場合は、全アルコール成分に対する脂肪族
系ジオールの割合を30モル%以下とすることが望まし
い。より好ましくは20モル%以下である。
【0041】このケースにおいて前記芳香族ジオールを
併用する場合は、全アルコール成分に対する芳香族ジオ
ールの割合を30モル%以下とすることが望ましい。よ
り好ましくは20モル%以下である。
【0042】本発明におけるポリエステル樹脂は、触媒
の存在下で上記の原料成分(1)(2)(3)を用いて脱水縮合
反応或いはエステル交換反応を行うことにより得ること
ができる。この際の反応温度及び反応時間は、特に限定
されるものではないが、通常150〜300℃で2〜2
4時間である。
【0043】上記反応を行う際の触媒としては、例えば
酸化亜鉛、酸化第一錫、ジブチル錫オキサイド、ジブチ
ル錫ジラウレート、パラトルエンスルホン酸等を適宜使
用する事が出来る。尚、テトラブチルチタネートを使用
することも出来る。
【0044】本発明におけるポリエステル樹脂は、下記
タイプ1〜3の工程により製造することができる。 <タイプ1>;(1)、(2)、(3)各成分を一括で仕込み反
応させる(一括反応) <タイプ2>;(1)、(2)反応後(3)を、あるいは(1)、
(3)反応後(2)を反応させる(二段反応) <タイプ3>;(2)、(3)の反応によるポリエステル主鎖
の製造後に(1)を反応させる(二段反応)
【0045】ただし、上記3つのタイプの反応により製
造された樹脂の骨格は若干異なる。タイプ1、およびタ
イプ2においては架橋剤であるエポキシ化合物がカルボ
ン酸単量体、及び、又はアルコールの単量体と反応した
後に主鎖延長の反応が起きる。したがって、この場合、
主鎖延長の反応が起きる前にカルボン酸、あるいはアル
コール単量体の1分子と、これら単量体の価数に応じた
分子数、つまり2分子以上のエポキシ架橋剤が反応する
ケースが生じる。極端なケースではこのような反応が連
鎖的に起きることにより非常に高密度にエポキシ架橋剤
が存在する部分が生じることになる。
【0046】特に本発明で用いるようなエポキシ化合物
は1ケのエポキシ基がカルボキシル基あるいは水酸基と
反応することにより2級水酸基が発生し、この水酸基が
さらに他のカルボキシル基と反応する。つまり1個のエ
ポキシ基は2価の基として作用するので、本発明で用い
る2価以上のエポキシ化合物は最低でも4価の架橋剤と
して作用する。その結果、タイプ1、及びタイプ2の反
応におけるポリエステル樹脂は非常に高い密度の架橋構
造を採ることになる。
【0047】この様に、本発明では、分子中に2個のエ
ポキシ基を有するエポキシ化合物を、2価のエポキシ化
合物と呼び、同様に、分子中に5個のエポキシ基を有す
るエポキシ化合物を、5価のエポキシ化合物と呼ぶ。
【0048】一方、架橋剤が集中して密の部分が生じる
と言うことは、逆に、その後の主鎖延長反応において架
橋密度が疎の部分を生じることになる。つまり、タイプ
1、およびタイプ2においては樹脂中に高架橋密度部分
と低架橋密度部分が生じて架橋密度のばらつきが発生す
ることになる。
【0049】ところで、トナーはバインダー樹脂の低分
子量成分が溶融して紙に浸透、あるいは隣接トナー粒子
と融着することにより定着する。また、バインダー樹脂
の高分子量成分が高温時においても弾性を保持して定着
ロールへのオフセットを防止する。したがって、バイン
ダー樹脂中に架橋密度の疎密を持つと言うことは分子量
分布が非常に広くなることを意味し、より広範囲な温度
領域において良好な定着特性、耐オフセット性が得られ
ることになる。また、高架橋密度成分を保有するトナー
は現像装置内でのストレス、現像スリーブとの摩擦に十
分耐える力学的強度を有している。
【0050】一方、タイプ3の反応は先にカルボン酸と
アルコールを反応させて主鎖を形成してからエポキシ架
橋剤を反応させる方法である。この場合、ポリエステル
主鎖の両末端にエポキシ化合物が反応することになるの
で、タイプ1、およびタイプ2において生じたエポキシ
架橋剤が非常に近接した構造をとる確率は非常に低くな
る。
【0051】本発明においては2価以上のエポキシ化合
物が必須であるので、この方法でもかなりの架橋密度が
得られ、分子量分布が広くなるが、タイプ1、およびタ
イプ2には及ばない。
【0052】以上の理由により本発明のポリエステル樹
脂の製造に際しては上記タイプ1、およびタイプ2の反
応方式を用いることがより好ましい。また、特に製造工
程の短縮、簡略化の観点からタイプ1の反応形式を用い
ることが最も好ましい。
【0053】また、本発明におけるポリエステル樹脂
は、前記(2)成分の一部または全部に不飽和二塩基酸
を用いることにより、エポキシ化合物による架橋と不飽
和二重結合による架橋の両方が起きている状態の架橋ポ
リエステルとすることもできる。この場合、通常は、不
飽和二塩基酸の不飽和二重結合が解裂しない様に、分子
内二重結合を含む前駆体のポリエステル樹脂を製造して
から、この分子内二重結合を解裂させるようにして重合
し架橋せしめる方法が用いられる。不飽和二塩基酸とし
ては、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタ
コン酸、メサコン酸、シトラコン酸等が挙げられる。
【0054】本発明に使用されるポリエステル樹脂は、
非磁性一成分現像用トナーとして適正なガラス転移点、
溶融粘度特性を有していれば良く、その粘度が1×10
5ポイズとなる温度が90℃以上のものが定着性能が良
好で好ましいが、ポリエステル樹脂の場合には、なかで
も、その粘度が1×105ポイズとなる温度が90〜1
80℃のものが好ましい。
【0055】本発明に用いられるバインダー樹脂として
は、Tgが55〜85℃かつ軟化点が90℃〜180℃
のものが特に好ましい。ポリエステル樹脂のみを用いる
場合も同様である。
【0056】尚、TgとはDSC測定法に基づくもので
あり、軟化点はASTM・E28−517に基づくもの
である。
【0057】軟化点が90℃未満の場合は、トナーが凝
集現象を生じやすく、保存時や印字の際にトラブルにな
りやすく、180℃を越える場合には定着性が悪くな
る。一方、そのガラス転移温度(Tg)では55℃以上
のものが好ましいが、なかでも、そのTgが55〜85
℃のものが特に好ましい。
【0058】ポリエステル樹脂の酸価としては、20m
gKOH/g以下であることが、トナーの耐湿性が良好
となる点で好ましい。
【0059】また、本発明におけるポリエステル樹脂は
GPCで測定した重量平均分子量(Mw)と数平均分子
量(Mn)の比(Mw/Mn)が10以上、及び/また
は、GPCで測定したポリスチレンの分子量10万に相
当する位置の相対強度(I10)と分子量1万に相当する
位置の相対強度(I01)の比(I10/I01)が0.1〜
0.7の樹脂であり、なかでも比(Mw/Mn)が15
〜60の樹脂や、比(Mw/Mn)が10以上、好まし
くは15〜60で、かつ比(I10/I01)が0.1〜0.
7である樹脂が最も好ましい。本発明における樹脂の分
子量とはテトラヒドロフランにより溶解する成分をGP
Cにより測定した値である。Mw/Mnが10未満、あ
るいは(I10/I01)が0.1未満であると高温での耐オ
フセット性が悪化し、(I10/I01)が0.7を越えると
低温での定着性が悪化する。
【0060】更に好ましい実施態様として、ポリエステ
ル樹脂の、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(G
PC)で測定した重量平均分子量(Mw) と数平均分
子量(Mn) の比(Mw/Mn)が10以上、及び/
または、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GP
C)で測定したポリスチレンの分子量10万に相当する
位置の相対強度(I10)と分子量1万に相当する位置の
相対強度(I01)の比(I10/I01)が0.1〜0.7で
あり、更にポリスチレンの分子量100万に相当する位
置の相対強度(I100)と分子量1万に相当する位置の相
対強度(I01)の比(I100/I01)が0.01〜0.3で
あることが、低温定着性と耐オフセット性のバランスの
上から更に好ましい。尚、本発明におけるポリエステル
樹脂の各分子量は、いずれもポリスチレン換算の分子量
を言う。
【0061】本発明において重量平均分子量(Mw)、
数平均分子量(Mn)、ポリスチレンの分子量に相当す
る位置の相対強度(I100、I10、I01)の値は、以下の測
定条件によって測定されたものである。 GPC装置 : 東ソー(株)製 HLC−8120GPC COLUMN : 東ソー(株)製 TSK−GEL G−5000HXL G−4000HXL G−3000HXL G−2000HXL 溶 媒 : テトラヒドロフラン 溶媒濃度 : 0.5重量% 流 速 : 1.0ml/min *テトラヒドロフランに不溶のゲル分を含む樹脂はあらかじめメンブランフ ィルター等で濾過してから分子量を測定した。
【0062】本発明に用いられる着色剤としては、非磁
性の種々の有機顔料、無機顔料を用いることができる
が、具体的には、例えばカーボンブラック、アニリンブ
ルー、カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマ
リンブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロ
ー、メチレンブルークロリド、フタロシアニンブルー、
マラカイトグリーンオキサレート、ランプブラック、ロ
ーズベンガラ、ジスアゾイエロー、キナクリドンレッ
ド、ウオッチングレッド、ピグメントレッド122、
C.I.ピグメントイエロー97、C.I.ピグメント
ブルー15、C.I.ピグメントイエロー180等を挙
げることができ、1種又は2種以上の組み合わせで使用
することができる。
【0063】また、その他のものとして、赤系の着色剤
としては、アゾ系のC.I.Pigment Red 2
2、C.I.Pigment Red 48:1、C.
I.Pigment Red 48:3、C.I.Pig
ment Red 57:1等が、黄系の着色剤としては
アゾ系のC.I.Pigment Yellow 15
5、ベンズイミダゾロン系のC.I.Pigment
Yellow 151、C.I.Pigment Yel
low 154等がある。
【0064】カーボンブラックとしては、例えばモーガ
ルL、エルフテックス(ELFTEX)8(以上、米国
キャボット社製)、MA100〔三菱化学(株)製〕等
がある。
【0065】本発明のトナーにおいて、バインダー樹脂
と着色剤との重量割合は、特に制限されないが、通常バ
インダー樹脂100重量部当たり、着色剤1〜60重量
部、好ましくは3〜30重量部である。
【0066】本発明では正帯電制御剤と負帯電制御剤が
いずれも使用できる。
【0067】本発明に用いられる帯電制御剤としては、
例えばニグロシン系染料、4級アンモニウム塩、トリメ
チルエタン系染料、銅フタロシアニン、ペリレン、キナ
クリドン、アゾ系顔料、金属錯塩アゾ系染料、アゾクロ
ムコンプレックス等の重金属含有酸性染料等公知慣用の
電荷制御剤が挙げられるが、負帯電性非磁性一成分現像
用トナーにおいて、本発明の目的を達成するには、特に
次ぎの2種類の帯電制御剤を併用するのが好ましい。
【0068】
【化1】
【0069】化学式1中の〔NH4,Na,H〕+は、
NH4,Na,Hのいずれかであることを示す。
【0070】
【化2】
【0071】各帯電制御剤の重量割合は特に制限される
ものではないが、好ましくは上記式(1)及び(2)で
表される2種の帯電制御剤の合計重量を100とした
時、それらを40/60〜60/40(重量比)で用い
る事が望ましい。
【0072】更にバインダー樹脂(A)固形分100重
量部当たり、これらを合計で0.5〜3重量部用いる事
が望ましい。
【0073】尚、本発明に用いられる帯電制御剤とし
て、上記した以外の負帯電制御剤として、例えばサリチ
ル酸の金属錯塩、ベンジル酸の金属錯塩、カリックスア
レン型のフェノール系縮合物、環状ポリサッカライド、
カルボキシル基及び/又はスルホニル基を含有する樹
脂、等を用いることができる。
【0074】本発明のトナーを得るに当たっては、その
製造の任意の工程において、帯電制御剤、離型剤、流動
性向上剤等の各種助剤を加えることが出来る。流動性向
上剤は、トナー表面に付着させるのが有効である。
【0075】更にヒートロール定着用途では、トナーの
ヒートロール付着汚れ(オフセット)によるトラブル防
止を目的として、離型効果を高める助剤として、種々の
ワックス類が必要に応じて使用され、例えばモンタン酸
エステルワックスの如き天然ワックス、高圧法ポリエチ
レン、ポリプロピレンの如きポリオレフィン系ワック
ス、シリコーン系ワックス、フッ素系ワックス等が使用
出来る。
【0076】その他のワックス類としては、例えばポリ
アミド系ワックス、フィッシャートロプシュワックス
や、エルクトールWEP−5(日本油脂製)の様な合成
エステル系ワックス等を適宜用いることができる。
【0077】好適なワックス類としては、例えばビスコ
ール660P、ビスコール550P、ビスコール330
P、TP−32〔三洋化成工業(株)製〕、ミツイハイ
ワックスNP505、同P200、同P300、同P4
00等がある。
【0078】上記したのと別の好適なワックス類として
は、例えばカルナウバワックス、モンタン系エステルワ
ックス、ライスワックス及び/又はカイガラムシワック
スがある。
【0079】これらの好適なワックスは本発明による構
造のポリエステル樹脂に最も良好な分散性を示し、定着
性、耐オフセット性の改善が顕著である。カルナウバワ
ックスとしては精製により遊離脂肪酸を除去した脱遊離
脂肪酸型カルナウバワックスを用いることが好ましい。
脱遊離脂肪酸型カルナウバワックスの酸価としては8以
下が好ましく、より好ましくは酸価5以下である。脱遊
離脂肪酸型カルナウバワックスは従来のカルナウバワッ
クスより微結晶となりポリエステル樹脂中での分散性が
向上する。モンタン系エステルワックスは鉱物より精製
されたものであり、精製によりカルナウバワックスと同
様に微結晶となりポリエステル樹脂中での分散性が向上
する。モンタン系エステルワックスでは酸価として特に
30以下であることが好ましい。また、ライスワックス
は米ぬかロウを精製したものであり、酸価は13以下で
あることが好ましい。カイガラムシワックスはカイガラ
ムシ(別名イボタロウムシ)の幼虫が分泌する蝋状成分
を、例えば、熱湯に溶かし、上層を分離後冷却固化し
て、あるいはそれを繰り返すことにより得ることができ
る。このような手段により精製されたカイガラムシワッ
クスは固体状態において白色であり、極めてシャープな
融点を示し本発明におけるトナー用ワックスとして適し
ている。精製により酸価は10以下となり、トナー用とし
て好ましいのは5以下である。
【0080】又、本発明のポリエステル樹脂に対して、
本発明の効果を失わない範囲で、従来公知の樹脂、例え
ば、スチレン系樹脂、スチレン(メタ)アクリル酸エス
テル共重合樹脂、スチレンブタジエン共重合樹脂等のビ
ニル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、シリコー
ン樹脂、ポリウレタン樹脂、ブチラール樹脂、キシレン
樹脂等を適量配合することができる。その配合量は通常
1〜30重量%程度である。これらの中でも、特に、ジ
カルボン酸とジオールから合成される直鎖状のポリエス
テル樹脂を本発明の架橋ポリエステル樹脂に混合させる
ことにより、より低温の定着条件においても強固な定着
画像を得ることができて望ましい。本発明のポリエステ
ル樹脂と混合しうる直鎖ポリエステル樹脂の好ましい組
成としては、例えば無水フタル酸、テレフタル酸、イソ
フタル酸、オルソフタル酸、又はその誘導体、又はその
エステル化合物とポリオキシプロピレン−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン及び又はポリオキシエチレ
ン−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンとの縮重
合体がある。そのようなポリエステルのTgは45〜7
0℃、軟化点は80〜100℃であることが望ましく、
本発明のポリエステルと直鎖ポリエステル樹脂の配合比
率は重量比で95/5〜70/30の範囲であることが
望ましい。
【0081】滑剤としては、例えば金属石鹸、ステアリ
ン酸亜鉛等が、研磨剤としては、例えば酸化セリウム、
炭化ケイ素等も使用できる。
【0082】本発明のトナーは、公知慣用の任意の製造
方法に依って得る事ができるが、例えばバインダー樹脂
と着色剤と帯電制御剤とをバインダー樹脂の融点(軟化
点)以上で溶融混練した後、粉砕し、分級することによ
り得ることが出来る。勿論、これ以外の方法で製造して
もよい。
【0083】具体的には例えば、上記のバインダー樹脂
と着色剤と帯電制御剤とを必須成分として、2本ロー
ル、3本ロール、加圧ニーダー、又は2軸押し出し機等
の混練手段により混合する。この際、バインダー樹脂中
に着色剤が均一に分散すればよく、その溶融混練の条件
は特に限定されるものではないが、通常80〜180℃
で10分〜2時間である。
【0084】着色剤は樹脂中に均一に分散するようにあ
らかじめフラッシング処理、あるいは樹脂と高濃度で溶
融混練したマスターバッチを用いても良い。
【0085】離型剤を含める場合には、混練に当たって
は、例えばバインダー樹脂と着色剤と離型剤とを、着色
剤が1〜10重量%、離型剤が0.5〜5重量%、残部
がバインダー樹脂と帯電制御剤となる様に予め調製すれ
ばよい。
【0086】次いで、それを冷却後、ジェットミル等の
粉砕機で微粉砕し、風力分級機等により分級するという
方法が挙げられる。トナー粒子としては、平均粒子径1
〜15μmのものが好ましい。
【0087】本発明のトナー粒子には、該トナー粒子よ
りも小さい粒径の微粒子を付着させることができる(以
下、外添剤と呼ぶ)。この外添剤をとしては、トナーの
流動性向上、帯電特性改良などトナー母体の表面改質の
ために用いることができるものであれば特に材質、種類
を限定するものではないが、例えば二酸化珪素、酸化チ
タン、酸化アルミ、酸化セリウム、酸化亜鉛、酸化錫、
酸化ジルコニウム等の無機微粉体及びそれらをシリコー
ンオイル、シランカップリング剤などの疎水化処理剤で
表面処理したもの、ポリスチレン、アクリル、スチレン
アクリル、ポリエステル、ポリオレフィン、セルロー
ス、ポリウレタン、ベンゾグアナミン、メラミン、ナイ
ロン、シリコン、フェノール、フッ化ビニリデン、テフ
ロン等の樹脂微粉体等が用いられる。
【0088】本発明のトナー粉体は、このままでも電子
写真用粉体トナーとして使用することもできるが、シリ
カを外添することにより、より粉体流動性等を向上させ
ることができ実用上好適である。
【0089】本発明で使用するシリカとしては、二酸化
珪素のうちで疎水性等を有するものが挙げられ、例えば
二酸化珪素を各種のポリオルガノシロキサンやシランカ
ップリング剤等で表面処理したものが挙げられる。例え
ば、次のような商品名で市販されているものがある。
【0090】 AEROSIL R972,R974,R202,R805,R812, RX200,RY200、 R809,RX50 〔日本アエロジル(株)〕
【0091】 WACKER HDK H2000、H2050EP 〔ワッカーケミカルズイーストアジア(株)〕 Nipsil SS−10、SS−15,SS−20,SS−50, SS−60,SS−100、SS−50B,SS−50F, SS−10F、SS−40、SS−70,SS−72F 〔日本シリカ工業(株)〕
【0092】この他のものとしては、例えば次の様なも
のがある。
【0093】 AEROSIL RA200HS,RA200H 〔日本アエロジル(株)〕 WACKER HDK H3050EP、HVK2150 〔ワッカーケミカルズイーストアジア(株)〕 CABOSIL TG820F 〔キャボット・スペシャルティー・ケミカルズ・インク〕
【0094】シリカとしては、比較的大きい平均粒子径
を有するものと、比較的小さい平均粒子径を有するもの
があり、これらは単独で用いても併用してもよい。粒子
径大のものと粒子径小のものとを併用するのが、トナー
流動性に優れ、現像機のブレードへの固着を防止でき、
カブリが抑制され、現像耐久性に優れ、ランニング時に
おける帯電の長期安定性が得られるので好ましい。シリ
カの外添量としては、帯電量が必要充分となり、感光体
ドラムを傷つけたり、トナーの環境特性の悪化を招くこ
と等がないことから、トナー粒子100重量部に対し、
0.1〜5.0重量部が実用上好適である。
【0095】前記シリカを、トナー粒子に外添させる方
法としては、例えば通常の粉体用混合機であるヘンシェ
ルミキサーなどや、ハイブリダイザー等のいわゆる表面
改質機も用いて行うことができる。尚、この外添は、ト
ナー粒子の表面にシリカが付着させるようにしても良い
し、シリカの一部がトナー粒子に埋め込まれるようにし
ても良い。
【0096】上記したシリカの粒径の大小併用や外添量
や外添方法は、上記した外添剤に共通である。
【0097】本発明で用いる非磁性一成分現像法として
は、トナー担持体によって搬送される本発明の非磁性一
成分現像用トナーを、層厚規制部材により摩擦帯電する
とともにその層厚を規制して、トナー担持体上に薄層化
し、静電潜像坦持体に接触または非接触に対向させて静
電潜像の現像を行う非磁性一成分現像法が挙げられる。
【0098】非磁性トナーを用いる一成分現像方法とし
ては、現像剤を担持した現像スリーブを静電潜像を有す
る感光体ドラムと接触させて現像する、接触型の非磁性
一成分現像方法がある。
【0099】本発明で得られたトナーは、現像スリーブ
とそれに圧接された帯電部材との間にトナーを通過せし
め、トナーを摩擦帯電させることにより、感光体の表面
に形成された静電潜像を現像するような接触型の非磁性
一成分現像法に特に有効に使用することが出来る。
【0100】こうして得られた本発明の非磁性一成分現
像用トナーは、公知慣用の方法で被記録媒体上に定着さ
れるが、定着方式としては、ヒートロール定着方式を採
用するのが好ましい。ヒートロールとしては、トナーを
溶融定着しうる温度に加熱できる円筒体の表面を、例え
ばシリコーン樹脂やフッ素樹脂等の離型性と耐熱性を兼
備するコーティング樹脂で被覆したものが用いられる。
【0101】ヒートロール定着方式では、上記した様な
ヒートロールを少なくとも一つ有する適当な圧力にて押
圧された二つのロール間を被印刷媒体が通過することに
よりトナーの定着が行われる。
【0102】本発明における被記録媒体としては、公知
慣用のものがいずれも使用できるが、例えば、普通紙、
樹脂コート紙等の紙類、PETフィルム、OHPシート
等の合成樹脂フィルムやシート等が挙げられる。
【0103】本発明のトナーが、顕著な効果を示す理由
は、明らかではないが、2価以上のエポキシ化合物と2
価以上の多塩基酸及び/又は酸無水物及び/又はこれら
の低級アルキルエステルから選ばれる多塩基酸化合物と
2価以上の多価アルコールとを一括重合して得るので、
架橋密度を高くすることが可能でかつ適度な分子量分布
を有するポリエステル樹脂を得ることができるためと考
えられる。
【0104】
【発明の実施の形態】1. 少なくとも、バインダー樹
脂と着色剤と帯電制御剤とを含有してなる静電荷現像用
トナーにおいて、前記バインダー樹脂として、2価以上
のエポキシ化合物と、2価以上の多塩基酸及び/又は酸
無水物及び/又はこれらの低級アルキルエステルから選
ばれる多塩基酸化合物と、2価以上の多価アルコールと
を反応して得られるポリエステル樹脂を含むことを特徴
とする非磁性一成分現像用トナー。
【0105】2. 多塩基酸化合物が、非付加重合性の
多塩基酸化合物である上記1記載の非磁性一成分現像用
トナー。
【0106】3. 前記ポリエステル樹脂のガラス転移
温度が55℃〜85℃で、かつ軟化点が90℃〜180
℃である上記1または2記載の非磁性一成分現像用トナ
ー。
【0107】4. 帯電制御剤が、負帯電制御剤である
上記1、2または3記載の非磁性一成分現像用トナー。
【0108】5. 2価以上の多価アルコールが、ポリ
オキシプロピレン−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパンを含む上記1、2、3または4記載の非磁性一成
分現像用トナー。 6. ポリエステル樹脂の、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィ(GPC)で測定した重量平均分子量(M
w) と数平均分子量(Mn) の比(Mw/Mn)が1
0以上、及び/または、ゲルパーミエーションクロマト
グラフィ(GPC)で測定したポリスチレンの分子量1
0万に相当する位置の相対強度(I10)と分子量1万に
相当する位置の相対強度(I01)の比(I10/I01)が
0.1〜0.7である上記1、2、3、4または5記載
の非磁性一成分現像用トナー。 7. ポリエステル樹脂の、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィ(GPC)で測定した重量平均分子量(M
w) と数平均分子量(Mn) の比(Mw/Mn)が1
5〜60であり、及び/または、ゲルパーミエーション
クロマトグラフィ(GPC)で測定したポリスチレンの
分子量10万に相当する位置の相対強度(I10)と分子
量1万に相当する位置の相対強度(I01)の比(I10/I
01)が0.1〜0.7である上記1、2、3、4または
5記載の非磁性一成分現像用トナー。 8. ポリエステル樹脂の、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィ(GPC)で測定した重量平均分子量(M
w) と数平均分子量(Mn) の比(Mw/Mn)が1
0以上、及び/または、ゲルパーミエーションクロマト
グラフィ(GPC)で測定したポリスチレンの分子量1
0万に相当する位置の相対強度(I10)と分子量1万に
相当する位置の相対強度(I01)の比(I10/I01)が
0.1〜0.7であり、更にポリスチレンの分子量10
0万に相当する位置の相対強度(I100)と分子量1万に
相当する位置の相対強度(I01)の比(I100/I01)が
0.01〜0.3である上記1、2、3、4または5記
載の非磁性一成分現像用トナー。 9. 非磁性一成分現像が、トナー担持体によって搬送
されるトナーを、層厚規制部材により摩擦帯電するとと
もにその層厚を規制して、トナー担持体上に薄層化し、
静電潜像坦持体に接触または非接触に対向させて静電潜
像の現像を行う非磁性一成分現像である上記1、2、
3、4または5記載の非磁性一成分現像用トナー。
【0109】
【実施例】以下、実施例及び比較例を用いて、本発明を
更に詳細に説明する。なお、以下において、組成表内の
数値は夫々『重量部』を表わす。最初にトナーを調製す
るに当たって用いたバインダー樹脂の合成例を下記に示
す。
【0110】(使用樹脂製造例1)ポリオキシプロピレ
ン(2,2)-2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン527
部、テレフタル酸283部、エピクロンN−695(1分
子中に2個より多いエポキシ基を持つ多官能クレゾール
ノボラック型エポキシ樹脂)53部、無水トリメリット
酸20部、テトラブチルチタネート2.5部をガラス製2Lの
四ツ口フラスコに入れ温度計、攪拌棒及び窒素導入管を
取り付け電熱マントル中、窒素気流下にて240℃で攪拌
を15時間常圧で反応後、順次減圧し、10mmHgで反応を続
行した。反応はASTM・E28-517に準じる軟化点により追
跡し、軟化点が132℃に達した時反応を終了した。
【0111】エピクロンN−695は、1分子中に有す
るエポキシ基の数に分布があり、1分子中に有するエポ
キシ基の数が2個以上であり、平均が5個以上である多
官能クレゾールノボラック型エポキシ樹脂である。
【0112】得られた重合体は、無色の固体であり、酸
価4KOHmg、DSC測定法ガラス転移温度63℃、軟化点138℃
であった。
【0113】製造例1に準じた方法で表−1に示した配
合により、結着樹脂を製造した。
【0114】表中、軟化点の単位は℃、Tgは、DSC測
定法ガラス転移温度である。
【0115】
【表1】表−1
【0116】
【表2】表−1(つづき)
【0117】尚、製造例2で得られたバインダー樹脂の
GPC測定データを図1に示した。
【0118】表中の略号は次の通りである。 BPA(2,2)PO:ビスフェノールAプロピレンオキサイド2,2モル付加物 TPA:テレフタル酸 TMA:無水トリメリット酸エヒ゜クロン N-695:大日本インキ化学工業(株)製多官能型クレゾールノボラック 型エポキシ樹脂(エポキシ当量:220)エヒ゜クロン E-850:大日本インキ化学工業(株)製多官能型ビスフェノールA型 エポキシ樹脂(エポキシ当量:190)エヒ゜クロン N-775:大日本インキ化学工業(株)製多官能型フェノールノボラック 型エポキシ樹脂(エポキシ当量:190)
【0119】 (実施例1) 樹脂製造例1の樹脂 92重量部 カーボンブラック モーガル L (キャホ゛ット・スヘ゜シャルティー・ケミカルス゛・インク製)5重量部 帯電制御剤 化学式2の帯電制御剤 1重量部 ワックス ビスコール550P(三洋化成工業(株)製) 2重量部
【0120】をヘンシェルミキサーで混合し、2軸混練
機で混練する。このようにして得た混練物を粉砕、分級
してトナー粉末Aを得る。
【0121】 トナー粉末 100重量部 シリカNAX50 1重量部 シリカR972 2重量部
【0122】をヘンシェルミキサーで混合の後、篩いか
けをして、トナーAを得た。
【0123】(実施例2)実施例1において樹脂製造例
1の代わりに、バインダー樹脂として、樹脂合成例2の
樹脂を用いた以外は、実施例1と同様にしてトナーBを
得た。
【0124】(実施例3)実施例1において樹脂製造例
1の代わりに、バインダー樹脂として、樹脂製造例3の
樹脂を用いた以外は、実施例1と同様にしてトナーCを
得た。
【0125】(実施例4)実施例1において帯電制御剤
として、 化学式1(対陽イオンはH+)の帯電制御剤 0.6重量部 化学式2の帯電制御剤 0.6重量部 を用いた以外は、実施例1と同様にしてトナーDを得
た。 (実施例5)実施例4において樹脂製造例1の樹脂を9
4部、着色剤として銅フタロシアニン「KET BLU
E 111(大日本インキ化学工業(株)製)」3部と
した以外は、実施例4と同様にしてトナーEを得た。
【0126】(比較例1)樹脂製造例1において、エポ
キシ化合物N-695を用いないで、TMAを45gとする以外は
同様にして比較用樹脂を合成した。これを比較用樹脂1
とする。得られた重合体は、無色の固体であり、酸価5K
OHmg、DSC測定法ガラス転移温度61℃、軟化点137℃、M
w158000、Mn4800、Mw/Mn=32.9、MI10/MI01=0.25、M
I100/MI01=0.01であった。
【0127】実施例1において、バインダー樹脂として
樹脂製造例1の樹脂の代わりに、比較用樹脂1を用いた
以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造し、比較用
トナー1を得た。
【0128】上記実施例及び比較例で得られたトナーに
ついて、定着開始温度、耐オフセット性、現像耐久性に
ついて評価した。評価結果を表−2に示す。
【0129】定着開始温度、耐オフセット性について
は、次のようなヒートロール定着機条件を用いて行っ
た。ヒートロール(上)はテフロン製、下ロールはHT
Vシリコン製で、荷重は7kg/350mm、ニップ幅
は4mm、紙通し速度は280mm/secで定着テスト
を行った。
【0130】尚、ロール径は上下とも50mm、試験に
は各トナーのA−4紙サイズの未定着画像サンプルを用
いた。
【0131】定着強度は次式で計算される画像濃度残存
比率で判定した。画像濃度はマクベス画像濃度計RD−
918にて測定した。 画像濃度残存比率=堅牢度試験後画像濃度/同左試験前
画像濃度
【0132】ここで、堅牢度試験後画像濃度とは、学振
型摩擦堅牢度試験機(荷重:200g,擦り操作:5ストロ
ーク)を用いて摩擦後、上記RD−918で測定した。
【0133】定着強度としては、残存比率80%以上で実
用上問題ないレベルとし、その最低温度を定着開始温度
とした。
【0134】トナーの現像耐久性については、市販のプ
リンターのカートリッジから専用トナーを抜き、洗浄し
たカートリッジに、各実施例及び比較例で得られたトナ
ーを充填し、10時間の連続印字を行い、現像スリーブ
上のトナー層が均一であり、なんら欠陥の発生が無い状
態を○と判定し、スジ等の不均一部分が発生した場合を
×と判定した。
【0135】印字画像のカブリは、マクベス918RD
(アパーチャー径5mmφ)を使用し、印字物の白地部
分の濃度を測定、次に未使用(未印字)の白紙につき濃
度を同様に測定し、それらの濃度差を表した。
【0136】以上の各測定項目につき、表−2に示し
た。
【0137】
【表3】表−2
【0138】
【発明の効果】本発明では、バインダー樹脂として、2
価以上のエポキシ化合物を用いて架橋したポリエステル
樹脂を使用するため、定着性、耐オフセット性、現像耐
久性に優れた非磁性一成分現像用トナーを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明で使用されたバインダー樹脂(製造例
2)のGPC測定データである。Aが分子量1万の位置
の相対強度、Bが分子量10万の位置の相対強度、Cが
分子量100万の位置の相対強度を表す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島根 義憲 千葉県市川市鬼高3−12−18−415 (72)発明者 寺田 浩之 千葉県市原市辰巳台東4−4

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、バインダー樹脂と着色剤と帯
    電制御剤とを含有してなる静電荷現像用トナーにおい
    て、前記バインダー樹脂として、2価以上のエポキシ化
    合物と、2価以上の多塩基酸及び/又は酸無水物及び/
    又はこれらの低級アルキルエステルから選ばれる多塩基
    酸化合物と、2価以上の多価アルコールとを反応して得
    られるポリエステル樹脂を含むことを特徴とする非磁性
    一成分現像用トナー。
  2. 【請求項2】多塩基酸化合物が、非付加重合性の多塩基
    酸化合物である請求項1記載の非磁性一成分現像用トナ
    ー。
  3. 【請求項3】前記ポリエステル樹脂のガラス転移温度が
    55℃〜85℃で、かつ軟化点が90℃〜180℃であ
    る請求項1記載の非磁性一成分現像用トナー。
  4. 【請求項4】帯電制御剤が、負帯電制御剤である請求項
    1記載の非磁性一成分現像用トナー。
  5. 【請求項5】2価以上の多価アルコールが、ポリオキシ
    プロピレン−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
    を含む請求項1記載の非磁性一成分現像用トナー。
  6. 【請求項6】ポリエステル樹脂の、ゲルパーミエーショ
    ンクロマトグラフィ(GPC)で測定した重量平均分子
    量(Mw) と数平均分子量(Mn) の比(Mw/M
    n)が10以上、及び/または、ゲルパーミエーション
    クロマトグラフィ(GPC)で測定したポリスチレンの
    分子量10万に相当する位置の相対強度(I10)と分子
    量1万に相当する位置の相対強度(I01)の比(I10/I
    01)が0.1〜0.7である請求項1、2、3、4また
    は5記載の非磁性一成分現像用トナー。
  7. 【請求項7】ポリエステル樹脂の、ゲルパーミエーショ
    ンクロマトグラフィ(GPC)で測定した重量平均分子
    量(Mw) と数平均分子量(Mn) の比(Mw/M
    n)が15〜60であり、及び/または、ゲルパーミエ
    ーションクロマトグラフィ(GPC)で測定したポリス
    チレンの分子量10万に相当する位置の相対強度
    (I10)と分子量1万に相当する位置の相対強度(I01
    の比(I10/I01)が0.1〜0.7である請求項1、
    2、3、4または5記載の非磁性一成分現像用トナー。
  8. 【請求項8】ポリエステル樹脂の、ゲルパーミエーショ
    ンクロマトグラフィ(GPC)で測定した重量平均分子
    量(Mw) と数平均分子量(Mn) の比(Mw/M
    n)が10以上、及び/または、ゲルパーミエーション
    クロマトグラフィ(GPC)で測定したポリスチレンの
    分子量10万に相当する位置の相対強度(I10)と分子
    量1万に相当する位置の相対強度(I01)の比(I10/I
    01)が0.1〜0.7であり、更にポリスチレンの分子
    量100万に相当する位置の相対強度(I100)と分子量
    1万に相当する位置の相対強度(I01)の比(I100
    I01)が0.01〜0.3である請求項1、2、3、4
    または5記載の非磁性一成分現像用トナー。
  9. 【請求項9】非磁性一成分現像が、トナー担持体によっ
    て搬送されるトナーを、層厚規制部材により摩擦帯電す
    るとともにその層厚を規制して、トナー担持体上に薄層
    化し、静電潜像坦持体に接触または非接触に対向させて
    静電潜像の現像を行う非磁性一成分現像である請求項
    1、2、3、4または5記載の非磁性一成分現像用トナ
    ー。
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