JP2000162517A - ミキシング装置と、これを利用した光波距離計 - Google Patents
ミキシング装置と、これを利用した光波距離計Info
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Abstract
グ装置と、これを使用した光波距離計に係わり、特に、
偏心した位相板を使用したミキシング装置と、これを使
用した光波距離計を提供することを目的とする。 [構成] 本発明は、外部測距光路が、光源部からの光
を測定対称物を経由して受光部に導き、内部測距光路
が、光源部からの光を測定対称物を経由させずに受光部
に導き、演算処理手段が、外部測距光路により得られた
距離値と、内部測距光路により得られた距離値との差か
ら、測定対称物までの距離を算出する様になっており、
ミキシング装置は、駆動手段が、位相板を駆動する様に
なっている。
Description
るミキシング装置と、これを使用した光波距離計に係わ
り、特に、偏心した位相板を使用したミキシング装置
と、これを使用した光波距離計に関するものである。
用する光波距離計等が存在しており、高精度の測定が可
能となっている。この光源に使用するレーザーダイオー
ドは、レーザー光を発光する際に、波形ムラが生じるこ
とが避けられず、波形が射出する角度により異なるとい
う問題点があった。
形ムラを解消するためのミキシング装置が開発されてい
た。これらのミキシング装置は、例えば、「特開昭63
−216003号公報」に記載されている。ここで図1
6に基づいて、「特開昭63−216003号公報」に
記載されているミキシング装置を説明する。
ザー(1)から射出された光は、コンデンサレンズ
(2)によって、ステップインデックス型光ファイバー
(3)に結合される。光ファイバー(3)は、モータ
(4)とアーム(5)及びローラ(6)で構成された光
ファイバー振動装置に巻き付けられている。光ファーバ
ーを通過した光は、射出端(3b)から射出される。そ
してモータ(4)が回転すると、ローラ(6)と光ファ
イバー(3)との当接位置が変化して光ファイバー
(3)に振動が生じる。
変化し、光ファーバー(3)の内部の全反射状態が変化
するため、射出端(3b)では光波形ムラがミキシング
されることになる。
「特開昭63−216003号公報」に記載されている
ミキシング装置は、モータ(4)の回転によるローラ
(6)の当接位置の変化により、光ファーバー(3)が
常に繰り返し曲げ伸ばされるため、光ファーバー(3)
の耐久性に心配があるという問題点があった。
に光ファイバー(3)の曲げ伸ばしのため、常にトルク
が掛かり、モータ(4)の消費電力が大きくなるという
問題点があった。
視することができないので、光波距離計に応用する場合
には、徹底した振動対策が必要となりコスト高となると
いう問題点があった。
案出されたもので、レーザー光源からの光をミキシング
するためのミキシング装置であって、回折格子を備えた
位相板と、この位相板を駆動するための駆動手段とから
なり、前記位相板は、前記回折格子の中心から偏心した
位置に回転中心が来る様に構成されている。
調周波数で変調された光を発光するための光源部と、こ
の光源部からの光を測定対称物を経由して受光部に導く
ための外部測距光路と、前記光源部からの光を測定対称
物を経由させずに受光部に導くための内部測距光路とを
備え、前記外部測距光路により得られた距離値と、前記
内部測距光路により得られた距離値との差から、前記測
定対称物までの距離を算出するための演算処理手段とを
有する光波距離計において、前記光源からの光をミキシ
ングするためのミキシング装置を備え、このミキシング
装置は、回折格子を備えた位相板と、この位相板を駆動
するための駆動手段とからなり、前記位相板は、前記回
折格子の中心から偏心した位置に回転中心が来る様に構
成されている。
発光させるための光源部と、この光源部からの光を測定
対称物を経由して受光部に導くための外部測距光路と、
前記光源部からの光を測定対称物を経由させずに受光部
に導くための内部測距光路とを備え、前記外部測距光路
により得られた距離値と、前記内部測距光路により得ら
れた距離値との差から、前記測定対称物までの距離を算
出するための演算処理手段とを有する光波距離計におい
て、前記光源からの光をミキシングするためのミキシン
グ装置を備え、このミキシング装置は、回折格子を備え
た位相板と、この位相板を駆動するための駆動手段とか
ら構成されている。
心した位置に回転中心が来る様に構成することもでき
る。
装置が、チャンバーと内部参照光用ファイバーとから構
成されており、チャンバーは、拡散反射ミラーとミラー
駆動部とから構成されており、ミラー駆動部が、拡散反
射ミラーを移動させることにより、外部測距光路と内部
参照光路光路とを交互に選択する構成にすることもでき
る。
相変調格子とすることもできる。
の位相差が、光源の波長の2分の1の構成にすることも
できる。
格子形状を、市松模様に構成することもできる。
駆動手段が、位相板を駆動し、位相板は回折格子の中心
から偏心した位置に回転中心が来る様になっている。
められた変調周波数で変調された光を発光し、外部測距
光路が、光源部からの光を測定対称物を経由して受光部
に導き、内部測距光路が、光源部からの光を測定対称物
を経由させずに受光部に導き、演算処理手段が、外部測
距光路により得られた距離値と、内部測距光路により得
られた距離値との差から、測定対称物までの距離を算出
する様になっており、ミキシング装置は、駆動手段が、
位相板を駆動し、位相板は回折格子の中心から偏心した
位置に回転中心が来る様になっている。
ルス的に発光し、外部測距光路が、光源部からの光を測
定対称物を経由して受光部に導き、内部測距光路が、光
源部からの光を測定対称物を経由させずに受光部に導
き、演算処理手段が、外部測距光路により得られた距離
値と、内部測距光路により得られた距離値との差から、
測定対称物までの距離を算出する様になっており、ミキ
シング装置は、駆動手段が、位相板を駆動する様になっ
ている。
た位置に回転中心が来る様にすることもできる。
装置が、チャンバーと内部参照光用ファイバーとから構
成されており、チャンバーは、拡散反射ミラーとミラー
駆動部とから構成されており、ミラー駆動部が、拡散反
射ミラーを移動させることにより、外部測距光路と内部
参照光路光路とを交互に選択することができる。
相変調格子とすることもできる。
の位相差が、光源の波長の2分の1の構成にすることも
できる。
格子形状を、市松模様に構成することもできる。
る。
る変調光を利用した光波距離計10000を説明する。
振器11からの15MHzの信号を分周して、75KH
zと3KHzの2つの信号を発生する。合成器13は、
発振器11からの信号である15MHzと、分周器10
からの信号である3KHzとの差である14.997M
Hzと、分周器10からの信号の3KHzの24倍の7
2KHzの信号とを発生する。
5からの信号16によって、15MHz又は75KHz
の何れか一方の信号を出力する様になっている。なお処
理制御回路15は、演算処理手段に該当するものであ
る。
レーザー18は、第1の切り替え器14の出力信号で駆
動され、変調された光を放出する。この放出された光
は、レンズ19とレンズ20とで構成された光学エキス
パンダー21により光ファイバー24に入射される。な
お半導体レーザー18は、光源部に該当する。
板型の後述する位相板22が挿入されており、位相板2
2は、モータ23により回転する様になっている。光フ
ァイバー24から射出された光は、セルホックレンズ2
5、26で構成された光の位置角度変換器27によって
位置角度変換された後、第2の光ファイバー28に入射
する。
は、分割プリズム29で2つの光路に分割される。即
ち、その一方の光路は、分割プリズム29の分割部29
を透過し、チョッパー30を透過してプリズム32の反
射面32aで反射され、対物レンズ33により平行光束
にされて装置外部へ射出される。そして被測定点にある
コーナーキューブ34により反射されて対物レンズ33
を再び通過し、プリズム32の反射面32bで反射され
て濃度フィルタ31を通過し、次いで分割プリズム35
の分割部35aを通過して受光側ファイバー36へ入射
する外部測距光路37を形成する。
割部29aと29bで反射され、チョッパー30を通過
してレンズ38で平行光束にされ、レンズ39で集光さ
れて濃度フィルター31を通過し、次いで分割プリズム
35の分割部35a、35bで反射されて受光側光ファ
イバー36へ入射する内部参照光路40を形成する。
と外部測距光路37を交互に選択し、濃度フィルタ31
は、内部参照光路40及び外部測距光路37の光量レベ
ルの調整を行うものである。受光側光ファイバー36へ
入射した光は、レンズ41、42により受光素子43で
受光される。ここで受光素子43は、受光部に該当する
ものである。
る電気回路の温度ドリフト等に起因する位相変化により
測定データに誤差が生じない様にするためのものであ
り、内部参照光路40による測定値を外部測距光路37
による測定値から減ずることにより正確なデータを得
る。
らの信号16によって、14.997MHz又は72K
Hzの何れか一方の信号を出力する。受光素子43から
の出力は、コンデンサー45を介して増幅器46で増幅
され、混合器47に入力される。混合器47は、増幅器
46からの信号と、第2の切替器44からの信号を混合
することにより、ビート信号を形成し、それを検出して
3KHzの正弦波を出力する。波形整形器48は、3K
Hzの正弦波を矩形波に整形してその信号(以下、「ビ
ートダウン信号」という)を出力する。
Hzの信号をスタート信号とし、波形整形器48からの
信号をストップ信号として、その間に発振器11からの
15MHzの信号を計数器50へ出力する。この信号を
計数器50で計数することにより、位相差を測定する。
計数器50で得られる計数値はN回測定の合計数であ
る。このN回の回数を知るために、分周器10からの3
KHzの信号が処理制御回路15へ供給される。N回の
計数が終了すると、処理制御回路15から計数器50へ
リセット信号52が供給されて計数器50はリセット状
態となる。N回の計数値は、処理制御回路15で1/N
の平均値とされ、距離に換算された後、距離測定値とし
て表示器51に出力される。
に、第1の切替器14の出力信号と第2の切替器44の
出力信号は、前者が15MHzの時に後者が14.99
7MHzとなり、75KHzの時に72KHzになる様
に、処理制御回路15からの信号16によって制御され
る
KHzの2種類の周波数で変調するのは、波長20mに
相当する15MHzを精測定に使用し、波長4,000
mに相当する75KHzを粗測定に使用するためであ
る。また、15MHz及び75KHzの周波数を混合器
47により、それぞれ3KHzの周波数にするのは、1
5MHz或いは75KHzでの位相を3KHzの位相と
して測定することにより、位相測定の分解能を高くする
ためである。
明する。
光波形ムラの原因及びミキシング装置17の原理を説明
する。
の原因については、2つの要因が指摘されている。その
1つは、光の照射角による応答の違いによるもの、そし
てもう1つは、スペックルパターンの時間的な変化によ
るものである。
について説明する。半導体レーザー18は、一般的に発
光波長が温度により変化することが知られており、その
様子を図2(1)に示すことにする。即ち、半導体レー
ザー18の発光波長λは、そのチップ温度Teが上昇す
るに従って長くなると共に、チップ温度Teに対して連
続的に変化する。これは半導体レーザー18の発光波長
λが、
折率nが温度により変化すると、それにつれて波長が変
化するためである。また、この時の温度変化による活性
層の屈折率の変化をΔnとすると、活性層の光学的長さ
の変化であるΔnエルが、半導体レーザー18の共振波
長の1/2より小さい場合には、共振波長が連続的に変
化するが、Δnエルが、半導体レーザー18の共振波長
の1/2より大きい場合には、モードジャンプと呼ばれ
る波長変化の不連続現象が起こる。
8の共振器長を共振器の長さ方向の光の定在波(縦モー
ド)の半波長以上に変えた際に、それまでの発振モード
と異なる縦モードに跳び移る現象である。
ー18に矩形の変調電流を流した時の様子を説明する。
で図2(2)に示す様な矩形波の電流を流したと仮定
する。半導体レーザー18は、その可干渉性から図3に
示す様なスペックルパターンを生じる。一方、半導体レ
ーザー18のチップは、駆動電流が流れることにより発
熱し、この発熱量と、半導体レーザー18が取り付けら
れている銅のベース又は空気中への放熱量とが釣り合う
温度まで、温度が上昇することになる。図2(2)
は、この様なチップの温度上昇を表したものである。
発光波長λは前述した原因で変化し、発光波長λが変化
すると、干渉パターンとして生じていた図3のスペック
ルパターンがこれに伴って変化することになる。図2の
A点、B点の各点の光強度波形をそれぞれ図2の、
に示す。即ち、図2のA点では、時刻t0 でスペックル
パターンの光の強い位置にあり、発光波長λの変化によ
って次第に光が弱くなる一方(図2)、図2のB点で
は、時刻t1 でスペックルパターンの光の弱い位置にあ
ったものが、発光波長λの変化によって次第に光が強く
なって行く(図2)という現象が起きる。
べて見ると、波形の基本波成分の位相がずれており、前
者が後者より位相が進んでいることが判る。この様に、
半導体レーザー18を変調すると、その可干渉性と波長
の温度依存性により発光波形のムラが生じることにな
る。
による応答の違いによるものは、発光の可干渉性とは関
係のない単なる応答ムラと考えられる。
る。
装置から構成されており、その1つは位相板22であ
り、もう1つは位相角度変換器27である。位相角度変
換器27は、半導体レーザー18の射出角による応答の
違いに起因する波形ムラをミキシングするためのもので
あり、その原理、作動等については、「特開昭63−2
16003号公報」に記載されている。
る。
子の一例を説明する。
ッチdの間隔で深さtの「オウトツ」を設けたものであ
り、波長λの光が、この位相変調格子に入射すると回折
が生じる。
の強度ηm は、それぞれ以下の式で表される。
M)*Sin(π*m*S/d)/(π*m*S/
d))2
関係を示したものであり、M=1(オウ部とトツ部を通
った光の光路長差がλ/2)の時に回折光の光が最も強
く、+1次、−1次の光で全体の81%の光量となる。
位相板22は、一辺の長さがd/2となっており、斜線
部分と白抜き部分とが、千鳥配置(市松模様)となって
いる。ここで、斜線部分はトツ部であり、白抜き部分は
オウ部であり、トツ部とオウ部との位相差は、π/2と
なっている。
面ガラス板の第1面と第2面に互いに45度傾けた形で
設けることもできる。
挿入した時の動作を図7に基づいて説明する。
レンズ19によって平行光束となり、位相板22で回折
される。0次光の光及び回折された光は、レンズ20に
より集光され光ファイバー24の端面上に像を結ぶ。光
ファイバー24の端面上の像は、0次回折光による像及
び回折光による像及び回折光による像が重なりあった像
である。
る。すると、レンズ19と20の間の平行光束上の位相
板パターンが変化する。これに伴い、光の回折パターン
も変化し、光ファイバー24の端面に結像する結像パタ
ーンも時間的に変化する。結像パターンが変化すること
により、光ファイバー24内部での光の干渉状態が変化
し、光ファイバー24の射出端におけるスペックルパタ
ーンも時間的に変化する。
ラが時間的に変化し、波形を時間的に平均することによ
り波形ムラを除去することができる。この位相板22の
ピッチはdであり、m次の回折角はθm=m*(λ/
d)と表される。
次回折像も、ある一定の範囲で結像し位相板22が回転
することにより、ある一定の範囲内で様々な結像パター
ンができることになり、効率のよいミキシングを行うこ
とができる。
グ装置17は、位相板22の格子部分が偏心されてい
る。従って、回転中心から回折格子の中心を偏らせて回
転させることにより、よりミキシング効率を高めること
ができる。
て間接的に駆動している。従ってモータ23には、駆動
歯車172が取り付けられ、回転駆動力が位相板22に
伝達される様になっている。なお、モータ23と駆動歯
車172とは、駆動手段に該当するものである。
は、光源からの光束に対して、回折格子のパターンが点
対称に回転するため、ミキシング効果が低いが、偏らせ
て回転させることにより、理想的なミキシングが可能と
なる。
あるパルス光を利用した光波距離計20000を説明す
る。
に適用した実施例の構成を示すものである。本実施例の
光測距装置20000は、第1の水晶発振器100と、
分周器200と、第2の水晶発振器300と、光学系
(50ー120)と、概算カウンタ140と、位相検出
回路150と、ローパスフィルタ160と、電圧制御発
振器170と、ミキサ180と、バンドパスフィルタ2
50と、コンパレーター260と、位相比較回路190
と、演算器2000等とからなっている。
60と電圧制御発振器170とは、フィードバックルー
プを形成している。ミキサ180は、電圧制御発振器1
70の出力信号と、第1の水晶発振器100の出力信号
とを混合検波し、差の周波数を取り出すものである。位
相比較回路190は、ミキサ180の出力信号と、分周
器200の出力信号との位相を比較するものである。バ
ンドパスフィルタ250とコンパレータ260は、位相
比較を行い易くするためのものである。また、第2の水
晶発振器300と概算カウンタ140とが粗測定をする
ための概算カウンタ手段を構成している。
る。この光学系は、レーザダイオード18と、光ファイ
バ24と、チョッパ30と、測距光路37と、内部光路
40と、対物レンズ33と、受光側ファイバ36と、受
光素子43と、コーナキューブ34とから構成されてい
る。
ら離れた位置に設置される目標物であり、光線を反射す
る機能を有している。
イオードであって、比較的大きなピークパワーを持ち、
デューティ比が0.01% 程度のパルス波を発生するこ
とができる。受光素子43は、レーザダイオード18か
ら発射されたパルス光線を受光できる素子であれば足り
る。チョッパ30は、測距光路37と内部光路40とを
切り替えるための切り替え器である。
レーザダイオード18から出射された光パルスは、光フ
ァイバ24を通ってチョッパ30に入射する。この時、
チョッパ30が測距光路37を選択していれば、光パル
スは、対物レンズ33を経由して本体から発射される。
発射された光パルスは、目標物として置かれたコーナキ
ューブ34で反射される。このコーナキューブ34で反
射された光パルスは、対物レンズ34及び、受光側ファ
イバ36を経由して受光素子43に入射される。これら
の光路が、測定の対象となる本体と目標物との距離を含
む測距光路37を形成する。
出射した光パルスが、内部光路40を通り受光側ファイ
バ36を経由して受光素子43に入る光路がある。この
光路は本体内部で生じる不安定要素を除去する目的で形
成されたものである。
しており、この電子部品の遅延時間が温度変化等の影響
を受けやすいので、本体内で不安定状態が発生する可能
性がある。そこで、測距光路37と内部光路40とで測
定を行い、その測定値の差を取ることにより、前記両光
路に共通して含まれる測距装置本体内部の不安定要素を
除去することができる。
晶発振器100は、周波数f1 で発振しており、この出
力信号は分周器200に送出される。この分周器200
は、入力された周波数f1 を分周し、1/nの周波数を
出力する様になっている。
ンタ140に送出され、この概算カウンタ140のスタ
ート信号となる。更に、この分周器200の出力信号は
レーザダイオードドライバ400に送られ、レーザダイ
オードドライバ400がレーザダイオード18を発光さ
せる様になっている。
ルスは、光学系を通過して、測距装置本体から発射され
る。そして、発射された光パルスは、目標物であるコー
ナーキューブ34で反射され、測距装置内の受光素子4
3に入射される。入射した光パルスは、受光素子43で
電気変換され、更に、アンプ130で増幅される。この
アンプ130の出力信号(受信パルス)は、概算カウン
タ140のストップ信号となる。概算カウンタ140に
は、第2の水晶発振器300からのクロック信号が入力
されており、概算カウンタ140がスタート信号(分周
器200の出力信号)からストップ信号(アンプ130
の出力信号)までのクロックをカウントし、演算器20
00にデータを送信する様になっている。またアンプ1
30の出力信号(受信パルス)は、位相検出器150に
も送出される。この位相検出器150の出力は、ローパ
スフィルタ160を通って電圧制御発振器170の周波
数制御端子に入力される様になっている。
160と電圧制御発振器170とは、フィードバックル
ープを形成しており、アンプ130の出力信号と電圧制
御発振器170の出力信号とが、同期する様に構成され
ている。ここで、電圧制御発振器170の発振周波数f
1 +f2 は、
発振器170の出力信号は、ミキサ180に送られ、第
1の水晶発振器100の発振信号f1 と混合検波され
て、バンドパスフィルタ250及びコンパレータ260
により波形整形され、差の周波数であるf2 を出力する
様になっている。
位相比較器190に送出され、位相比較器190によっ
て、分周器200の出力信号と位相比較がなされる。
タ260の出力と分周器200の位相関係について図1
2で説明する。まず、チョッパ30で測距光路37を選
択したとする。分周器200の出力の立上りからレーザ
ーダイオード18が発光するまでの時間及び光パルスが
コーナーキューブ34で反射して戻ってくる往復時間を
Δtとすると、受光素子43の出力には、分周器200
の出力の立上りからΔt経過した後受信パルスが現れ
る。
期が取られ、電圧制御発振器170の出力と受光素子4
3の出力との位相関係は図13で示す様になる。Δtを
電圧制御発振器170の出力周波数(f1+f2)で表す
と
*(1/(f1 + f2))
は
い端数時間を、1/(f1 + f2)を1周期とした時の
位相量で表したものである。
ミキサ180で第1の水晶発振器10の周波数f1 と混
合検波され、バンドパスフィルタ250を通りf2 とな
る。更に分周器200の出力と位相比較を行いやすい様
にコンパレータ260によって矩形波となる。ここで、
位相比較器190によって位相比較されるコンパレータ
260の出力と、分周器200の出力の位相差は前式の
Δφ と等しい。
とΔφを検出すればよい。
とすれば、f2 は
数f1+f2 は
Δφ は、位相比較器190において第1の水晶発振器
100のクロック数によって数値化されて、演算器20
00に送出される。
定値として求められ演算器2000へ送出される。
よる粗測定値と、位相比較器190で得られた精測定値
とを合成し、求める遅延時間を演算する。ここで、概算
カウンタ140は、第2の水晶発振器300のクロック
信号をカウントしている。
クとは同期が取られていない。このため、レーザダイオ
ード18の発光や受信パルス、更に、スタート、ストッ
プ信号も第2の水晶発振器300と同期が取られていな
い。従って、第2の水晶発振器300のクロックによっ
て生じる量子化誤差は軽減され、複数回の測定を平均化
することにより、第2の水晶発振器300の周期より長
い周期を1クロック以下の値まで測定することができ
る。
振器100の周期より長い周期を計測することができな
い。そこで演算器2000は、粗測定の1クロック以下
の値と、精密測定値の最上桁とを比較し、粗測定値を調
整して、この値と精測定値を加え合わせることにより、
求める測定値を演算する。
次にチョッパ30により内部光路40が選択されると、
測距光路37が選択された場合と同様に、分周器200
の出力の立上りから受光素子43の出力である受信パル
スまでの時間Δtiに対応する粗測定値ki 及び位相差
Δφiが求められる。
相差Δφから、内部光路40での粗測定値ki及び位相
差Δφiを減じてコーナーキューブまでの距離を求める
ことができる。
00の出力の立上りからレーザダイオード18が発光さ
れるまでの時間や、電気回路のドリフト等による測距装
置内部の不安定さを除去することができ、正確な距離を
測定することができるという効果がある。
基いて説明する。この実施例は、一般的なPLL(フェ
ーズロックループ)である。電圧制御発振器210と、
分周器220と、位相比較器230と、ローパスフィル
タ240とからなっている。
器220によって(n+1)分に1に分周され、位相比
較器230で受信信号との位相比較が行われる。位相比
較器230の出力信号は、ローパスフィルタ240を通
過し、電圧制御発振器210の制御端子に出力されて、
フィードバックループが形成される。この回路が動作す
ると、受信信号と分周器220の出力信号との同期がと
られる様になる。
範囲が広域すぎると、例えば、ミキサ180の出力周波
数が3KHz すると、
程度制限を設けて、
る。この実施例は、レーザダイオード18の発光パルス
がほぼ三角波であることに着目し、受信信号の中心位置
の検出を同時に行おうとするものである。この実施例
は、図14(a)に示す様に、サンプルホールド31
0、320、ローパスフィルタ330、340、36
0、電圧制御発振器370、分周器380、ワンショッ
トマルチバイブレータ390、遅延回路400等からな
っている。受光素子43で受光された光パルスは、アン
プ300で増幅され、サンプルホールド310、320
に出力される。なお、サンプルホールド310、320
は、電圧制御発振器370からのクロックを分周器38
0で分周されたタイミングでサンプルホールド動作を行
う様になっている。
延回路400が挿入されており、サンプルホールド32
0は、サンプルホールド310より遅れたタイミングで
サンプルホールド動作を行う様になっている。そして、
ホールドされた信号は、ローパスフィルタ330、34
0を通過した後、差動アンプ350で増幅される。この
ホールド信号は、ローパスフィルタ360を通過した
後、電圧制御発振器370の制御端子に出力される。こ
のフィードバックループは、受信信号と、サンプルホー
ルドタイミングパルスとが、図14(b)の位相関係に
なる様に動作する。
た(f1+f2 )信号を出力するだけでなく、受信パル
スの中心位置の検出も同時に行える効果がある。
17をレンズ19、20の間に挿入して、ミキシングを
行っている。
作用は、第1実施例と同様であるから説明を省略する。
光波距離計の応用に限定されるものではなく、適宜のレ
ーザー光源に適用することが可能となる。
例を図15に基づいて説明する。ここでは、第1実施例
への応用で説明する。
少なくするため、外部測距光路37に加えて内部参照光
路40の光路をも変更する。
より、外部測距光路37と内部参照光路40との交互に
選択される。チョッパー30により選択された内部参照
光は、分割プリズム29とチョッパー30とレンズ3
8、39と濃度フィルター31と分割プリズム29とを
通り、受光素子43で受光されていた。この構成に代え
て、チャンバー175と内部参照光用ファイバー176
を使用する。
51とミラー駆動部1752とからなり、ミラー駆動部
1752は、拡散反射ミラー1751をレーザー光路内
に出入りさせ、交互に、外部測距光路37と内部参照光
路40の光路を選択する様になっている。
後に設けられ、内部参照光用ファイバー176に向けて
測距光を反射する。内部参照光となった測距光は、光フ
ァイバーを通り受光素子43から直接受光する様になっ
ている。
散反射シート等から構成され、直接の反射光が受光され
ない様に、拡散反射ミラー1751は、内部参照光用フ
ァイバー176に対して45度の角度にならない様に配
置されている。
で、コスト削減が可能である。
の光源部からの光を測定対称物を経由して受光部に導く
ための外部測距光路と、前記光源部からの光を測定対称
物を経由させずに受光部に導くための内部測距光路とを
備え、前記外部測距光路により得られた距離値と、前記
内部測距光路により得られた距離値との差から、前記測
定対称物までの距離を算出するための演算処理手段とを
有する光波距離計において、前記光源からの光をミキシ
ングするためのミキシング装置を備え、このミキシング
装置は、回折格子を備えた位相板と、この位相板を駆動
するための駆動手段とからなり、前記位相板は、前記回
折格子の中心から偏心した位置に回転中心が来る様に構
成されているので、高いミキシング効果が得られるとい
う卓越した効果がある。
0の構成を説明する図である。
る。
明する図である本実施例の
図である。
ある。
説明する図である。
構成を説明する図である。
明する図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 レーザー光源からの光をミキシングする
ためのミキシング装置であって、回折格子を備えた位相
板と、この位相板を駆動するための駆動手段とからな
り、前記位相板は、前記回折格子の中心から偏心した位
置に回転中心が来る様に構成されているミキシング装
置。 - 【請求項2】 定められた変調周波数で変調された光を
発光するための光源部と、この光源部からの光を測定対
称物を経由して受光部に導くための外部測距光路と、前
記光源部からの光を測定対称物を経由させずに受光部に
導くための内部測距光路とを備え、前記外部測距光路に
より得られた距離値と、前記内部測距光路により得られ
た距離値との差から、前記測定対称物までの距離を算出
するための演算処理手段とを有する光波距離計におい
て、前記光源からの光をミキシングするためのミキシン
グ装置を備え、このミキシング装置は、回折格子を備え
た位相板と、この位相板を駆動するための駆動手段とか
らなり、前記位相板は、前記回折格子の中心から偏心し
た位置に回転中心が来る様に構成されている光波距離
計。 - 【請求項3】 光をパルス的に発光させるための光源部
と、この光源部からの光を測定対称物を経由して受光部
に導くための外部測距光路と、前記光源部からの光を測
定対称物を経由させずに受光部に導くための内部測距光
路とを備え、前記外部測距光路により得られた距離値
と、前記内部測距光路により得られた距離値との差か
ら、前記測定対称物までの距離を算出するための演算処
理手段とを有する光波距離計において、前記光源からの
光をミキシングするためのミキシング装置を備え、この
ミキシング装置は、回折格子を備えた位相板と、この位
相板を駆動するための駆動手段とから構成されている光
波距離計。 - 【請求項4】 位相板は、前記回折格子の中心から偏心
した位置に回転中心が来る様に構成されている請求項3
記載の光波距離計。 - 【請求項5】 ミキシング装置が、チャンバーと内部参
照光用ファイバーとから構成されており、チャンバー
は、拡散反射ミラーとミラー駆動部とから構成されてお
り、ミラー駆動部が、拡散反射ミラーを移動させること
により、外部測距光路と内部参照光路光路とを交互に選
択する請求項2〜4に何れか1項記載の光波距離計。 - 【請求項6】 回折格子が、位相変調格子である請求項
2〜5に何れか1項記載の光波距離計。 - 【請求項7】 位相変調格子の位相差が、前記光源の波
長の2分の1である請求項6記載の光波距離計。 - 【請求項8】 位相変調格子は、格子形状が市松模様で
ある請求項6記載の光波距離計。
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