JP2000162149A - 回転シールの検査装置と検査方法 - Google Patents

回転シールの検査装置と検査方法

Info

Publication number
JP2000162149A
JP2000162149A JP10350737A JP35073798A JP2000162149A JP 2000162149 A JP2000162149 A JP 2000162149A JP 10350737 A JP10350737 A JP 10350737A JP 35073798 A JP35073798 A JP 35073798A JP 2000162149 A JP2000162149 A JP 2000162149A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lip
rotary seal
inspection
grip
fan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10350737A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3491223B2 (ja
Inventor
Masakazu Tano
正和 田野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Uchiyama Manufacturing Corp
Original Assignee
Uchiyama Manufacturing Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Uchiyama Manufacturing Corp filed Critical Uchiyama Manufacturing Corp
Priority to JP35073798A priority Critical patent/JP3491223B2/ja
Publication of JP2000162149A publication Critical patent/JP2000162149A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3491223B2 publication Critical patent/JP3491223B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾性体製の回転シールの密封性能を検査する
装置と方法であって、リップの機械的欠陥を精度よく検
査することが可能で、かつ自動検査を可能とする検査方
法を開発する。 【解決手段】 弾性体で形成されたリップ(1a)を有
する回転シール(1)の検査装置と検査方法であって、
回転シール(1)のリップ(1a)の直径より大きい締
め代を有する扇形治具(3)をリップ(1a)へ押付
け、奥方より光を照射して光漏れの判定を行なう。これ
によりリップ(1a)の欠陥部分を引っ張り拡大せしめ
ることができ、漏れ出る光を認知して合否判定をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性体からなった
リップを持つ回転シールの密封性能を検査する方法に関
し、具体的には検査機によるリップの自動検査を可能と
する検査装置と検査方法の開発を目的とする。
【0002】
【従来の技術】従来、シールのようなゴム製品等、例え
ば回転体に接触するリップを持つ回転シールにおいて
は、製造上エア傷あるいは仕上げ傷等のキズの発生が避
けられないもので、安定した密封性能を保つためにその
リップキズの検査を欠かすことはできない。そのリップ
検査では、単に外観をチェックする目視あるいは指触に
頼る人的な検査判定から、光学機器を利用した光漏れ検
査による精度の高い検査方法に変わりつつ有る。この光
学機器からなる光漏れ検査では、回転シール等の被検体
に対し遮光ケース及びリップ部に対し締代を持たせた遮
光治具をもって暗所を形成し、その下側から光線をあて
て隙間の生じたキズ部分に光漏れを起こし、これをカメ
ラで認知し、この漏れ度合いによってキズ不良等の良否
を判定するものが一般的な検査方法である。(図示して
いない。)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た光線を被検体に当てただけの光漏れ検査方法では、小
さいキズは勿論、うねり・歪みあるいは偏芯度合いなど
のシールとして重大な不具合箇所を的確に不良と判定す
ることができない欠点を有している。すなわち、不良と
なる切りキズあるいは成形キズ等は微細である場合と
か、あるいは弾性体ゆえ復元して基の形状を保つ性質を
持つもので、これを検査するにはカメラの感知精度を高
めるか、または設置台数を増やす等の対応が必要とな
り、これでも前記復元して隠れる裂きキズ等に対しては
充分な対策となりえていない。
【0004】また、治具への嵌入取付においては、回転
シールのリップがめくれる虞が拭いされず、取り付けら
れても治具と回転シールとの芯ずれあるいはシール径の
バラツキによりリップ部の変形量が安定せずキズの検出
が難しいものとなっている。従って検査の信用精度が低
いと言わざるを得ない。本発明の目的は、上記の欠点を
解消して、弾性体からなるリップの機械的欠陥を精度よ
く検査することが可能で、かつ自動検査を可能とする検
査方法を開発することにある。
【0005】
【課題を解決しようとする手段】本発明は、回転部に装
着され該回転部の流体を密封するための合成ゴムあるい
は合成樹脂等の弾性体で形成されたリップ(1a)を有
する回転シール(1)の検査装置であって、前記検査装
置は、図面を基に説明すると図1に示すように、回転シ
ール(1)を把持し1/n(検査範囲をn分割する)回
転毎回転する把持部(2)と、中心角(360/n+
α)゜(α>0)の扇形でその円弧部(3a)の曲率半
径が回転シール(1)のリップ(1a)の直径より0〜
10%大きい締め代を有して前記リップ(1a)に向き
移動押付ける扇形治具(3)と、図2で示すように前記
把持部(2)の内方へ配置された光源(4)と、図1の
ように前記把持部(2)の外方に配された撮像装置
(5)とで構成されることを特徴としている。
【0006】また、流体を密封するために合成ゴムある
いは合成樹脂等の弾性体で形成されたリップ(1a)を
有する回転シール(1)の検査方法であって、前記検査
装置は、図1及び図2に示すように回転シール(1)を
把持し1/n(検査範囲をn分割する)回転毎回転する
把持部(2)と、中心角(360/n+α)゜(α>
0)の扇形で円弧部(3a)の曲率半径が回転シール
(1)のリップ(1a)の直径より0〜10%大きい締
め代を有して前記リップ(1a)に押付ける扇形治具
(3)と、前記把持部(2)の内方へ配置された光源
(4)と、前記把持部(2)の外方に配された撮像装置
(5)とで構成され、前記把持部(2)にて前記回転シ
ール(1)を把持固定せしめた後、前記扇形治具(3)
を回転シール(1)のリップ(1a)に移動押付けて、
前記把持部(2)の内方から前記リップ(1a)に向け
て光源(4)より光を照射して光漏れを促し、前記把持
部(2)の外方に配置した撮像装置(5)によって画像
処理し光漏れの判定を行なうことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、上記のようにリップ
(1a)の良否を判定する検査において、把持部(2)
の内方より図2に示す如く光源(4)を持って光をリッ
プ(1a)に照射すると同時に、従来の遮光治具より大
きな締代を持たせた扇形治具(3)を回転シール(1)
のリップ(1a)に向けて移動させ、該扇形治具(3)
の円弧部(3a)を該リップ(1a)に押付け、キズと
か歪み部等の問題形状を押し広げ増幅させて、その合否
の判定を外方に設置した撮像装置(5)によってなす検
査装置と検査方法を提案したものである。
【0008】検査装置では、回転シール(1)を把持し
て回転する把持部(2)と、リップ径より大きい円弧部
(3a)を有して回転シール(1)のリップ(1a)に
接触する扇形治具(3)と、該接触部を照らす光源
(4)と、その接触部を写す撮像装置(5)とで構成さ
れている。一方、検査方法では、把持部(2)にて回転
シール(1)を把持固定した後、扇形治具(3)を回転
シール(1)のリップ(1a)に押付け、その内方から
前記リップ(1a)に向けて光を照射して光漏れを促
し、この光漏れを前記把持部(2)の外方に配置した撮
像装置(5)で検査画像を取り込みこれを画像処理装置
によって処理して良否の判定を行なう。
【0009】
【実施例】本発明を実施例に沿って具体的に説明する
と、図1及び図2で示すように、まず始めに把持部
(2)へ検査対象である回転シール(1)を載置せし
め、これを前記シール把持部(2)で固定した後、その
回転シール(1)のリップ(1a)へ向けて、中心角
(360/n+α)゜(α>0)の扇形で円弧部(3
a)の曲率半径が回転シール(1)のリップ(1a)の
直径より0〜10%大きい締め代を有して前記リップ
(1a)に押付ける扇形治具(3)を移動させ密着押付
けせしめる。このとき、前記扇形治具(3)に対するリ
ップ(1a)の締め代は、前記扇形の形状通り、0〜1
0%程度の大きく従来の遮光治具のそれより大きい円弧
をもって押付けせしめるのが好ましい密着状態となる。
【0010】このような扇形治具(3)と密着状態に有
るリップ(1a)は、該円弧部(3a)が前記のように
中心角(360/n+α)゜(α>0)の扇形でその曲
率半径が回転シール(1)のリップ(1a)の直径より
0〜10%大きいため押付け時に扇形治具(3)の両端
の接触部がキズを左右から引っ張り拡大する作用をな
し、微細な成形キズであってもそれを強調して表わすも
のとなる。この状態で前記回転シール(1)の内方から
そのリップ(1a)に向けて光を照射せしめれば欠陥部
分にすくなからぬ光漏れが発生し、はっきりとその欠陥
形状を確認することができるものとなり、外方に配した
撮像装置(5)での視認が極めて容易にできる。
【0011】尚、回転シール(12)の形状において、
図1及び図2では接触するリップが単数のシングルタイ
プのリップ(1a)を示したが、これに限らず、例えば
図示していないが複数のリップの形成されたダブルリッ
プタイプなどまで採用可能である。このようにして前記
範囲が検査判定されると、回転シール(1)を把持する
把持部(2)はそこから1/n回転して他分割部の検査
をなし、この工程を続けて全周検査をなさしめる。
【0012】
【発明の効果】上記のような構成によって、以下に示す
優れた効果が得られる。本発明では、リップ(1a)の
直径より大きい締め代の扇形治具(3)をリップ(1
a)へ部分的に接触せしめることによって該リップ(1
a)のキズ、ワレ、変形等の欠陥部分を左右から引っ張
り拡大する作用を生じさせ、その欠陥部分から漏れ出る
光を的確に認知してキズの程度による正確な合否判定を
可能となさしめる。よって、簡単な撮像装置で精度よく
検査することが可能となり、かつ検査装置での自動検査
を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す略断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【符号の説明】
1 回転シール 1a リップ 2 把持部 3 扇形治具 3a 円弧部 4 光源 5 撮像装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を密封するために合成ゴムあるいは
    合成樹脂等の弾性体で形成されたリップを有する回転シ
    ールの検査装置において、 前記検査装置は、 回転シールを把持し1/n(検査範囲をn分割する)回
    転毎回転する把持部と、中心角(360/n+α)゜
    (α>0)の扇形で円弧部の曲率半径が回転シールのリ
    ップの直径より0〜10%大きい締め代を有して前記リ
    ップに向いて移動し押付ける扇形治具と、前記把持部の
    内方へ配置された光源と、前記把持部の外方に配された
    撮像装置とで構成されることを特徴とした回転シール検
    査装置。
  2. 【請求項2】 流体を密封するために合成ゴムあるいは
    合成樹脂等の弾性体で形成されたリップを有する回転シ
    ールの検査方法において、 前記検査装置は、回転シールを把持し1/n(検査範囲
    をn分割する)回転毎回転する把持部と、中心角(36
    0/n+α)゜(α>0)の扇形で円弧部の曲率半径が
    回転シールのリップの直径より0〜10%大きい締め代
    を有して前記リップに押付ける扇形治具と、前記把持部
    の内方へ配置された光源と、前記把持部の外方に配され
    た撮像装置とで構成され、前記把持部にて前記回転シー
    ルを把持固定せしめた後前記扇形治具を回転シールのリ
    ップに移動押付けせしめ、前記把持部の内方から前記リ
    ップに向けて光源より光を照射してキズ部より光漏れを
    促し、前記把持部の外方に配置した撮像装置によって光
    漏れの判定を行なうことを特徴とした回転シールの検査
    方法。
JP35073798A 1998-11-24 1998-11-24 回転シールの検査装置と検査方法 Expired - Fee Related JP3491223B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35073798A JP3491223B2 (ja) 1998-11-24 1998-11-24 回転シールの検査装置と検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35073798A JP3491223B2 (ja) 1998-11-24 1998-11-24 回転シールの検査装置と検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000162149A true JP2000162149A (ja) 2000-06-16
JP3491223B2 JP3491223B2 (ja) 2004-01-26

Family

ID=18412520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35073798A Expired - Fee Related JP3491223B2 (ja) 1998-11-24 1998-11-24 回転シールの検査装置と検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3491223B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102706879A (zh) * 2012-06-13 2012-10-03 清华大学 一种用于唇形密封件的唇部表面质量检测系统
JP2015506476A (ja) * 2012-01-11 2015-03-02 フェデラル−モーグル ブルシェイド ゲーエムベーハーFederal−Mogul Burscheid Gmbh ピストンリングの光隙間密閉性測定方法及び装置
US9116133B2 (en) 2010-03-09 2015-08-25 Federal-Mogul Corporation Bore inspection system and method of inspection therewith
KR20220155703A (ko) * 2021-05-17 2022-11-24 주식회사 진성티이씨 실 검사방법
KR20220155702A (ko) * 2021-05-17 2022-11-24 주식회사 진성티이씨 실 검사장치

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9116133B2 (en) 2010-03-09 2015-08-25 Federal-Mogul Corporation Bore inspection system and method of inspection therewith
JP2015506476A (ja) * 2012-01-11 2015-03-02 フェデラル−モーグル ブルシェイド ゲーエムベーハーFederal−Mogul Burscheid Gmbh ピストンリングの光隙間密閉性測定方法及び装置
CN102706879A (zh) * 2012-06-13 2012-10-03 清华大学 一种用于唇形密封件的唇部表面质量检测系统
CN102706879B (zh) * 2012-06-13 2014-10-08 清华大学 一种用于唇形密封件的唇部表面质量检测系统
KR20220155703A (ko) * 2021-05-17 2022-11-24 주식회사 진성티이씨 실 검사방법
KR20220155702A (ko) * 2021-05-17 2022-11-24 주식회사 진성티이씨 실 검사장치
KR102616330B1 (ko) 2021-05-17 2023-12-21 주식회사 진성티이씨 실 검사장치
KR102616329B1 (ko) 2021-05-17 2023-12-21 주식회사 진성티이씨 실 검사방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3491223B2 (ja) 2004-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6920793B2 (en) Systems and apparatus for airborne ultrasonic testing of package and container seals
JP2000162149A (ja) 回転シールの検査装置と検査方法
JP2006106011A (ja) ハニカム構造体の検査方法及び検査装置
JP2006138830A (ja) 表面欠陥検査装置
JPH11326225A (ja) 管状部材の検査方法およびその装置
JP2000346814A (ja) リップシールの検査装置と検査方法
JP2000162148A (ja) リップシールの検査装置と検査方法
JP2023107957A (ja) 鉄管外表面の欠陥判定装置
WO2012042583A1 (ja) ガラスびん検査装置
JP3601298B2 (ja) 欠陥検査装置および欠陥検査方法
JP4229251B2 (ja) Petプリフォームの異物検査装置
JP2009192445A (ja) 弾性体外観検査方法
JPH06201612A (ja) ボトルシールの外観検査方法及び装置
JP3966737B2 (ja) ボトル・キャップ組立体におけるキャップ巻締状態の検査方法
JPH06323946A (ja) 密封要素の検査方法および検査装置
JP2604099Y2 (ja) 成形品の検査装置
JPH06235676A (ja) 密封容器の圧洩れ検査装置
JPH10185829A (ja) 透明平面体表面の欠陥検査方法及びその装置
JP2008110765A (ja) ラベル貼付装置
JP3075273U (ja) シリンダー内面検査装置
JP4238414B2 (ja) 成形品の検査装置およびその検査方法
JPH0470555A (ja) 球体表面検査装置
JP4523518B2 (ja) 巻締め不良検査機の較正用試験片の作成方法および較正用試験片
JP2002267621A (ja) キャップの気密性非破壊検査方法及びその装置
JP3011043U (ja) シール剤塗布角型18l金属缶用天地板内部検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees