JP2000161795A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2000161795A JP10336789A JP33678998A JP2000161795A JP 2000161795 A JP2000161795 A JP 2000161795A JP 10336789 A JP10336789 A JP 10336789A JP 33678998 A JP33678998 A JP 33678998A JP 2000161795 A JP2000161795 A JP 2000161795A
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紀雄 足田
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誠治 酒井
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哲朗 高溝
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液冷媒が圧縮機に戻らないようにして圧縮機の
信頼性を確保する。 【解決手段】圧縮機(21,21)と室外熱交換器(40)と
室外膨張弁(2E)と室内膨張弁(3E)と室内熱交換器
(31)とが順に接続されてなる主冷媒回路(11)を備え
ている。主冷媒回路(11)における室外膨張弁(2E)と
室内膨張弁(3E)の間にレシーバ(23)を設けている。
レシーバ(23)の上部を主冷媒回路(11)の低圧側に連
通する均圧通路(26)と、該均圧通路(26)と主冷媒回
路(11)の低圧側との間の連通及び遮断を行う均圧弁
(SV)とを備えている。圧縮機(21,21)の運転が停止
すると、両膨張弁(2E,3E)を閉鎖すると共に、均圧弁
(SV)を開口する。同時に、冷房運転時に圧縮機(21,
21)の運転を停止すると、該停止から所定時間が経過す
るまで、室外膨張弁(2E)を開口させると共に、室外熱
交換器(40)に設けられた室外ファン(4F)を駆動す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置に関
し、特に、冷媒回路の均圧対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和装置には、特開平6
−341721号公報に開示されているように、圧縮機
と四路切換弁と室外熱交換器と室外膨張弁とレシーバと
室内膨張弁と室内熱交換器とが順に接続されて成る主冷
媒回路を備えているものがある。
【0003】上記空気調和装置において、圧縮機の吐出
側と吸込み側とを結ぶバイパス通路が設けられている。
更に、該バイパス通路には、均圧弁が設けられると共
に、上記レシーバとバイパス通路との間に均圧通路が接
続されている。
【0004】この空気調和装置においては、圧縮機の運
転を停止した際、室外膨張弁と室内膨張弁とを閉鎖する
と共に、均圧弁を開口している。この結果、圧縮機の吐
出側と吸込み側とが連通すると同時に、レシーバのガス
冷媒を圧縮機の吸込み側に導き、主冷媒回路の均圧を行
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、空気
調和装置において、室内ユニットが複数台設けられたマ
ルチ型に構成された場合や、室外ユニットと室内ユニッ
トとの連絡配管が長くなった場合、充填される冷媒量が
多くなる。
【0006】この空気調和装置において、圧縮機の運転
を停止した際、レシーバが液冷媒で満杯になっている場
合があり、この状態で上述した均圧動作を行うと、液冷
媒がレシーバから圧縮機に戻ることになる。この結果、
圧縮機の信頼性が劣るという問題があった。
【0007】本発明は、斯かる点に鑑みて成されたもの
で、液冷媒が圧縮機に戻らないようにして圧縮機の信頼
性を確保することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】〈発明の概要〉本発明
は、圧縮機(21)の停止時に液冷媒をレシーバ(23)の
他、熱交換器にも溜め込むようにしたものである。
【0009】〈解決手段〉上記の目的を達成するため
に、図1に示すように、第1の解決手段は、圧縮機(2
1)と熱源側熱交換器(40)と熱源側膨張弁(2E)とレ
シーバ(23)と利用側膨張弁(3E)と利用側熱交換器
(31)とが順に接続されてなる主冷媒回路(11)を備え
ている。そして、上記レシーバ(23)の上部を主冷媒回
路(11)の低圧側に連通する均圧通路(26)と、該均圧
通路(26)の連通及び遮断を行う開閉手段(SV)とを備
えている。更に、上記圧縮機(21)の運転が停止する
と、熱源側膨張弁(2E)及び利用側膨張弁(3E)を閉鎖
すると共に、開閉手段(SV)を連通させて主冷媒回路
(11)の均圧を行う均圧手段(52)を備えている。加え
て、所定の運転状態で上記圧縮機(21)の運転を停止す
ると、該停止から所定時間が経過するまで、均圧手段
(52)の制御を制限して熱源側膨張弁(2E)と利用側膨
張弁(3E)の少なくとも一方を開口させる停止制御手段
(53)を備えている。
【0010】また、第2の解決手段は、上記第1の解決
手段において、停止制御手段(53)が、熱源側膨張弁
(2E)を開口させるように構成されたものである。
【0011】また、第3の解決手段は、上記第1の解決
手段において、停止制御手段(53)が、圧縮機(21)の
運転を停止してから所定時間が経過するまで、熱源側熱
交換器(40)に設けられた熱源側ファン(4F)を駆動す
るように構成されたものである。
【0012】〈作用〉上記のように、第1の解決手段で
は、例えば、冷房運転時において、圧縮機(21)で圧縮
された高圧冷媒が、熱源側熱交換器(40)で凝縮して液
冷媒となる。該液冷媒は、熱源側膨張弁(2E)及びレシ
ーバ(23)を通り、その後、利用側膨張弁(3E)で減圧
された後、利用側熱交換器(31)で蒸発してガス冷媒と
なる。このガス冷媒が圧縮機(21)に戻り、この冷媒循
環を繰り返す。
【0013】この冷房運転時において、圧縮機(21)の
運転を停止すると、均圧手段(52)が、熱源側膨張弁
(2E)及び利用側膨張弁(3E)を全閉に制御すると共
に、開閉手段(SV)を連通させる。その際、停止制御手
段(53)が、均圧手段(52)の制御を制限し、熱源側膨
張弁(2E)及び利用側膨張弁(3E)の少なくとも一方を
開口させる。
【0014】特に、第2の解決手段では、停止制御手段
(53)が、熱源側膨張弁(2E)を全開状態のままに維持
する一方、第3の解決手段では、熱源側ファン(4F)の
回転を継続させる。
【0015】上記開閉手段(SV)の連通により、レシー
バ(23)の内部が均圧通路(26)を介して圧縮機(21)
の低圧側に連通し、主冷媒回路(11)の均圧が行われる
と同時に、熱源側膨張弁(2E)を開口するので、レシー
バ(23)に溜まった液冷媒は、熱源側熱交換器(40)に
流れ、該液冷媒が熱源側熱交換器(40)に溜まり込むこ
とになる。特に、熱源側ファン(4F)が回転しているの
で、熱源側熱交換器(40)が冷却され、冷媒圧力が低く
なる。この結果、上記液冷媒がレシーバ(23)より熱源
側熱交換器(40)に流れ込み易くなる。
【0016】この結果、上記レシーバ(23)の液冷媒が
熱源側熱交換器(40)に流れるので、該レシーバ(23)
の液冷媒が均圧通路(26)から圧縮機(21)に戻ること
がない。
【0017】尚、上記熱源側熱交換器(40)は、例え
ば、ヘッダの上端に圧縮機(21)が接続されているの
で、該熱源側熱交換器(40)に溜まり込んだ液冷媒が圧
縮機(21)に戻ることがない。
【0018】
【発明の効果】したがって、本発明によれば、所定の運
転時において、圧縮機(21)の運転が停止した際、少な
くとも熱源側膨張弁(2E)及び利用側膨張弁(3E)の何
れか一方を開口させると共に、開閉手段(SV)を連通さ
せるようにしたために、レシーバ(23)に貯留している
液冷媒を熱源側熱交換器(40)等に溜め込むことができ
る。この結果、上記レシーバ(23)の液冷媒が均圧通路
(26)を介して圧縮機(21)に戻ることを確実に防止す
ることができ、圧縮機(21)の信頼性を著しく向上させ
ることができる。
【0019】また、圧縮機(21)の運転停止時に熱源側
膨張弁(2E)を開口するようにすると、液冷媒の流れに
より、該液冷媒の通過音が生ずることになるが、熱源側
熱交換器(40)で発生するので、不快音が室内に発生す
ることがなく、快適性が損なわれることはない。
【0020】また、圧縮機(21)の運転停止時に熱源側
ファン(4F)を駆動するようにすると、熱源側熱交換器
(40)の冷媒圧力を低くすることができ、液冷媒を迅速
に熱源側熱交換器(40)に溜め込むことができる。この
結果、液冷媒の圧縮機(21)の戻りをより確実に防止す
ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0022】図2に示すように、空気調和装置(10)
は、1台の室外ユニット(20)に複数台の室内ユニット
(30)が接続されてなるマルチ型空気調和装置である。
そして、該室外ユニット(20)と複数台の室内ユニット
(30)との間に主冷媒回路(11)が構成されている。
【0023】上記室外ユニット(20)における主冷媒回
路(11)は、2台の圧縮機(21,21)と、四路切換弁
(21)と、熱源側熱交換器である室外熱交換器(40)
と、熱源側膨張弁である室外膨張弁(2E)と、レシーバ
(23)とが順に冷媒配管(12)によって接続されて構成
されている。
【0024】該両圧縮機(21,21)は、互いに並列に接
続される一方、上記四路切換弁(21)は、冷房運転時に
図1の実線側に切り換わり、暖房運転時に図1の破線側
に切り換わるように構成されている。また、上記両圧縮
機(21,21)の吸込み側と四路切換弁(21)の間にはア
キュムレータ(24)が接続されている。
【0025】上記室外熱交換器(40)は、図3に示すよ
うに、複数の伝熱管(41)に多数のフィン(42)が設け
られて形成されている。該伝熱管(41)の一端にはヘッ
ダ(43)が接続される一方、図示しないが、伝熱管(4
1)の他端には分流器が接続されている。上記ヘッダ(4
3)は、上下方向に配置され、該ヘッダ(43)の上端が
圧縮機(21,21)側の冷媒配管(12)に接続されてい
る。
【0026】また、上記室外熱交換器(40)には、熱源
側ファンである室外ファン(4F)が設けられている。
【0027】上記室内ユニット(30)における主冷媒回
路(11)は、利用側膨張弁である室内膨張弁(3E)と利
用側熱交換器である室内熱交換器(31)が冷媒配管(1
2)によって接続されて構成されている。上記各室内ユ
ニット(30)は、互いに並列に接続されている。そし
て、該室内ユニット(30)の冷媒配管(12)における液
側が室外ユニット(20)のレシーバ(23)に接続され、
ガス側が室外ユニット(20)の四路切換弁(21)に接続
されている。
【0028】上記主冷媒回路(11)には、バイパス通路
(25)と均圧通路(26)とが設けられている。該バイパ
ス通路(25)は、開閉手段である均圧弁(SV)が設けら
ると共に、一端が圧縮機(21,21)の吐出側と四路切換
弁(21)の間に接続され、他端が四路切換弁(21)とア
キュムレータ(24)との間に接続されている。
【0029】上記均圧通路(26)は、一端がレシーバ
(23)の上部に接続され、他端がバイパス通路(25)に
おける均圧弁(SV)と圧縮機(21,21)の吐出側との間
に接続されている。そして、上記均圧通路(26)には、
ガスバイパス通路(25)に向かう流れのみを許容する逆
止弁(CV)が設けられている。
【0030】一方、上記室外ユニット(20)及び室内ユ
ニット(30)は、コントローラ(50)によって制御され
ている。該コントローラ(50)には、空調制御手段(5
1)の他、均圧手段(52)及び停止制御手段(53)が設
けられている。
【0031】上記空調制御手段(51)は、運転スイッチ
の入力信号などに基づき、圧縮機(21,21)の運転停止
の他、該圧縮機(21,21)の運転容量や室外膨張弁(2
E)及び室内膨張弁(3E)の開度などを制御するように
構成されている。
【0032】上記均圧手段(52)は、圧縮機(21,21)
の運転が停止した際、室外膨張弁(2E)及び室内膨張弁
(3E)を全閉に制御すると共に、均圧弁(SV)を開口し
て主冷媒回路(11)の均圧を行うように構成されてい
る。
【0033】上記停止制御手段(53)は、冷房運転時に
おける圧縮機(21,21)の運転が停止すると、該停止か
ら所定時間が経過するまで、均圧手段(52)の制御を制
限して室外膨張弁(2E)を開口させるように構成されて
いる。更に、該停止制御手段(53)は、室外膨張弁(2
E)の制御に加え、圧縮機(21,21)の運転を停止して
から所定時間が経過するまで、室外ファン(4F)を駆動
するように構成されている。
【0034】〈運転動作〉次に、上述した空気調和装置
(10)の運転状態を説明する。
【0035】先ず、冷房運転時は、四路切換弁(21)が
図2の実線側に切り換わり、空調制御手段(51)によっ
て運転が制御される。そして、圧縮機(21,21)で圧縮
された高圧冷媒は、室外熱交換器(40)で凝縮して液冷
媒となる。該液冷媒は、室外膨張弁(2E)及びレシーバ
(23)を通り、室内ユニット(30)に流れる。その後、
上記液冷媒は、室内膨張弁(3E)で減圧された後、室内
熱交換器(31)で蒸発してガス冷媒となる。このガス冷
媒はアキュムレータ(24)を経て圧縮機(21,21)に戻
る。この冷媒循環を繰り返し、室内を冷房する。
【0036】次に、上記冷房運転における圧縮機(21,
21)の停止時の制御について図4のタイミング図に基づ
き説明する。
【0037】この冷房運転時において、空調制御手段
(51)が圧縮機(21,21)の運転を停止すると(図4の
A参照)、均圧手段(52)が、室外膨張弁(2E)及び室
内膨張弁(3E)を全閉に制御すると共に、均圧弁(SV)
を開口する。その際、この冷房運転時においては、停止
制御手段(53)が、室外膨張弁(2E)を全開状態のまま
に維持すると共に、室外ファン(4F)の回転を継続させ
る。
【0038】つまり、上記均圧手段(52)は、室内膨張
弁(3E)と共に室外膨張弁(2E)をも全閉に制御する
が、この冷房運転においては、停止制御手段(53)によ
って均圧手段(52)の室外膨張弁(2E)の制御が制限さ
れ、該室外膨張弁(2E)が全開状態を維持する。
【0039】上記室外膨張弁(2E)と均圧弁(SV)の開
口により主冷媒回路(11)の均圧が行われる。つまり、
冷房運転時において、主冷媒回路(11)の圧縮機(21,
21)の吐出側と室外膨張弁(2E)の間は高圧圧力の状態
であり、室内膨張弁(3E)と圧縮機(21,21)の吸込み
側との間は低圧圧力の状態である。そして、上記室外膨
張弁(2E)と室内膨張弁(3E)の間は、高圧圧力と低圧
圧力との中間圧力の状態である。
【0040】この状態から、上記レシーバ(23)の内部
が圧縮機(21,21)の低圧側に均圧通路(26)とバイパ
ス通路(25)とを介して連通すると共に、圧縮機(21,
21)の吐出側と吸込み側とがバイパス通路(25)を介し
て連通する。この結果、上記主冷媒回路(11)の均圧が
行われる。
【0041】その後、上記圧縮機(21,21)の停止か
ら、2分が経過すると、上記停止制御手段(53)の制御
が終了し、均圧手段(52)の制御によって室外膨張弁
(2E)が全閉になると共に、室外ファン(4F)の回転が
終了する(図4のB参照)。
【0042】更に、上記圧縮機(21,21)の停止から、
15分が経過すると、上記均圧手段(52)の制御が終了
し、均圧弁(SV)が閉鎖される(図4のC参照)。
【0043】その後、上記圧縮機(21,21)を再起動す
る場合、均圧弁(SV)を開口して起動前の均圧処理を行
うと共に、室外膨張弁(2E)を全開より小さい所定開度
に開口し、いわゆるソフトスタートを行う(図4のD参
照)。その後、圧縮機(21,21)及び室外ファン(4F)
を起動させ(図4のE参照)、更にその後、均圧弁(S
V)を閉鎖すると同時に、室外膨張弁(2E)を全開に制
御して通常の冷房運転状態に移行する(図4のF参
照)。
【0044】一方、暖房運転時は、四路切換弁(21)が
図2の破線側に切り換わり、空調制御手段(51)によっ
て運転が制御される。そして、圧縮機(21,21)で圧縮
された高圧冷媒は、室内ユニット(30)に流れ、室内熱
交換器(31)で凝縮して液冷媒となる。該液冷媒は、室
内膨張弁(3E)を通り、室外ユニット(20)に流れる。
その後、上記液冷媒は、レシーバ(23)を経て室外膨張
弁(2E)で減圧された後、室外熱交換器(40)で蒸発し
てガス冷媒となる。このガス冷媒はアキュムレータ(2
4)を経て圧縮機(21,21)に戻る。この冷媒循環を繰
り返し、室内を暖房する。
【0045】尚、この暖房運転時において、圧縮機(2
1,21)が停止した場合、均圧手段(52)が動作する一
方、停止制御手段(53)は動作することがない。したが
って、室内膨張弁(3E)と共に室外膨張弁(2E)も全閉
に制御されると共に、均圧弁(SV)が全開となる。
【0046】そこで、上述した冷房運転時において、圧
縮機(21,21)が停止した際の均圧動作について詳述す
る。
【0047】上記冷房運転時において、圧縮機(21,2
1)の運転が停止すると(図4のA参照)、室内膨張弁
(3E)を全閉に、均圧弁(SV)を開口する。同時に、室
外膨張弁(2E)を全開状態のままに維持し、室外ファン
(4F)の運転を継続する。
【0048】この状態において、上記レシーバ(23)の
内部が圧縮機(21,21)の低圧側に均圧通路(26)とバ
イパス通路(25)とを介して連通すると共に、圧縮機
(21,21)の吐出側と吸込み側とがバイパス通路(25)
を介して連通する。この結果、上記主冷媒回路(11)が
均圧する。
【0049】その際、上記室外膨張弁(2E)を開口する
ので、図5の太実線に示すように、レシーバ(23)に溜
まった液冷媒は、室外熱交換器(40)に流れ、該液冷媒
が室外熱交換器(40)に溜まり込むことになる。特に、
室外ファン(4F)が回転しているので、室外熱交換器
(40)が冷却され、冷媒圧力が低くなる。この結果、上
記液冷媒がレシーバ(23)より室外熱交換器(40)に流
れ込み易くなる。
【0050】同時に、上記レシーバ(23)の液冷媒が室
外熱交換器(40)に流れるので、該レシーバ(23)の液
冷媒が均圧通路(26)からアキュムレータ(24)を経て
圧縮機(21,21)に戻ることがない。
【0051】また、上記室外熱交換器(40)は、ヘッダ
(43)の上端に冷媒配管(12)が接続されているので、
該室外熱交換器(40)に溜まり込んだ液冷媒が圧縮機
(21,21)に戻ることがない。
【0052】従来においては、上記室内膨張弁(3E)を
全閉にすると同時に、室外膨張弁(2E)も全閉にし、均
圧弁(SV)を開口するようにしていたので、図6の太実
線に示すように、レシーバ(23)に溜まったガス冷媒及
び液冷媒は、均圧通路(26)のみが通路になる。この結
果、上記レシーバ(23)の内部が液冷媒で満杯の場合、
この液冷媒が均圧通路(26)からバイパス通路(25)を
経てアキュムレータ(24)に流れ、圧縮機(21,21)に
戻る場合があった。
【0053】本実施形態では、上記レシーバ(23)の液
冷媒が室外熱交換器(40)に溜まり込むので、該液冷媒
が圧縮機(21,21)に戻ることはない。
【0054】尚、上記冷房運転時において、レシーバ
(23)が液冷媒で満杯になる理由は次の通りである。レ
シーバ(23)が室外ユニット(20)に収納されて室外熱
交換器(40)に近接して配置され、冷媒が室外熱交換器
(40)で凝縮した後、この液冷媒が直ちにレシーバ(2
3)に流れ、液冷媒が本来的にレシーバ(23)に溜まり
込み易い。
【0055】一方、暖房運転時においては、室内熱交換
器(31)で凝縮した液冷媒は、レシーバ(23)まで配管
長さが長いことから、液冷媒が冷媒配管(12)などに溜
まり、本来的にレシーバ(23)における液冷媒の貯留量
が少ない。
【0056】以上のことから、上記停止制御手段(53)
は、冷房運転時のみ室外膨張弁(2E)を開口するように
している。
【0057】〈実施形態の効果〉以上のように、本実施
形態によれば、冷房運転時において、圧縮機(21,21)
の運転が停止した際、室内膨張弁(3E)を閉鎖する一
方、室外膨張弁(2E)と均圧弁(SV)とを開口するよう
にしたために、レシーバ(23)に貯留している液冷媒を
室外熱交換器(40)に溜め込むことができる。この結
果、上記レシーバ(23)の液冷媒が圧縮機(21,21)に
戻ることを確実に防止することができ、圧縮機(21,2
1)の信頼性を著しく向上させることができる。
【0058】また、上記液冷媒の流れにより、該液冷媒
の通過音が生ずることになるが、この通過音は室外ユニ
ット(20)で発生するので、不快音が室内に発生するこ
とがなく、快適性が損なわれることはない。
【0059】また、上記室外熱交換器(40)の室外ファ
ン(4F)を駆動するようにしているので、該室外熱交換
器(40)の冷媒圧力を低くすることができ、液冷媒を迅
速に室外熱交換器(40)に溜め込むことができる。この
結果、液冷媒の圧縮機(21,21)の戻りをより確実に防
止することができる。
【0060】また、上記室外熱交換器(40)のヘッダ
(43)の上部に冷媒配管(12)が接続されているので、
該室外熱交換器(40)から圧縮機(21,21)に液冷媒が
戻ることを確実に防止することができる。
【0061】
【発明の他の実施の形態】上記実施形態においては、均
圧時に室外膨張弁(2E)を開口するようにしたが、本発
明では、室内膨張弁(3E)を開口し、室内熱交換器(3
1)に液冷媒を溜め込むようにしたものであってもよ
い。
【0062】また、本発明は、室外膨張弁(2E)と室内
膨張弁(3E)とを双方開口するようにしてもよい。
【0063】また、本発明は、複数台の室内ユニット
(30)を備えたマルチ型のものの他に、1台の室内ユニ
ット(30)を備えたものであってもよく、また、本発明
は、冷房専用機や暖房専用機であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態を示す冷媒回路図である。
【図3】室外熱交換器を示す正面図である。
【図4】圧縮機の停止時の制御を示すタイミング図であ
る。
【図5】圧縮機の停止時における液冷媒の状態を示す冷
媒回路図である。
【図6】従来の圧縮機の停止時における液冷媒の状態を
示す冷媒回路図である。
【符号の説明】 10 空気調和装置 11 主冷媒回路 12 冷媒配管 20 室外ユニット 21 圧縮機 23 レシーバ 25 バイパス通路 26 均圧通路 2E 室外膨張弁(熱源側膨張機構) SV 均圧弁(開閉手段) CV 逆止弁 30 室内ユニット 31 室内熱交換器(利用側熱交換器) 3E 室内膨張弁(利用側熱交換器) 40 室外熱交換器(熱源側熱交換器) 43 ヘッダ 50 コントローラ 52 均圧手段 53 停止制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高溝 哲朗 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 寺野 賢治 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機(21)と熱源側熱交換器(40)と熱
    源側膨張弁(2E)とレシーバ(23)と利用側膨張弁(3
    E)と利用側熱交換器(31)とが順に接続されてなる主
    冷媒回路(11)と、 上記レシーバ(23)の上部を主冷媒回路(11)の低圧側
    に連通する均圧通路(26)と、 該均圧通路(26)の連通及び遮断を行う開閉手段(SV)
    と、 上記圧縮機(21)の運転が停止すると、熱源側膨張弁
    (2E)及び利用側膨張弁(3E)を閉鎖すると共に、開閉
    手段(SV)を連通させて主冷媒回路(11)の均圧を行う
    均圧手段(52)と、 所定の運転状態で上記圧縮機(21)の運転を停止する
    と、該停止から所定時間が経過するまで、均圧手段(5
    2)の制御を制限して熱源側膨張弁(2E)と利用側膨張
    弁(3E)の少なくとも一方を開口させる停止制御手段
    (53)とを備えている空気調和装置。
  2. 【請求項2】停止制御手段(53)は、熱源側膨張弁(2
    E)を開口させるように構成されている請求項1記載の
    空気調和装置。
  3. 【請求項3】停止制御手段(53)は、圧縮機(21)の運
    転を停止してから所定時間が経過するまで、熱源側熱交
    換器(40)に設けられた熱源側ファン(4F)を駆動する
    ように構成されている請求項1記載の空気調和装置。
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