JP2000161451A - ベルト駆動装置 - Google Patents

ベルト駆動装置

Info

Publication number
JP2000161451A
JP2000161451A JP10330759A JP33075998A JP2000161451A JP 2000161451 A JP2000161451 A JP 2000161451A JP 10330759 A JP10330759 A JP 10330759A JP 33075998 A JP33075998 A JP 33075998A JP 2000161451 A JP2000161451 A JP 2000161451A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
roller
control roller
control
movable end
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10330759A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunsuke Kawachi
俊介 河内
Tatsu Yoneda
龍 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP10330759A priority Critical patent/JP2000161451A/ja
Publication of JP2000161451A publication Critical patent/JP2000161451A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structure Of Belt Conveyors (AREA)
  • Belt Conveyors (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動ローラ及び従動ローラ間に巻き掛けられ
たコンベヤベルト3のベルト下面に制御ローラを接触さ
せ、回行に伴うベルト3の蛇行を制御ローラの傾動によ
り制御するようにしたベルトコンベヤに、2本の補助ロ
ーラを加えてベルト上面に接触させるように配置し、制
御ローラに同期して補助ローラを傾動させることで蛇行
制御能力の向上を図ろうとする際に、ベルト上面に対し
各補助ローラを円滑に傾動できるようにする。 【解決手段】 コンベヤベルト3が、ベルト下面側に配
置されていてベルト下面に布目形状を露出させるように
設けられた帆布層3aと、この帆布層3aのベルト上面
側に配置されていてベルト上面が平滑面に形成されたカ
バー層3bとからなるものである場合に、カバー層3b
を、90%wt以上のポリウレタンと、潤滑成分として
の約5%wtのポリアミドとの混練物に、約4%の顔
料,分散剤,滑剤等が添加された材料により形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルトの蛇行を制
御する能力を備えたベルト駆動装置に関し、特に複数の
ローラを用いて蛇行制御能力を高めるようにする際のベ
ルトの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、駆動ローラ及び従動ローラ間に
巻き掛けられたベルトの蛇行を制御するようにしたベル
ト駆動装置としては、特開平8−175637号公報に
記載されたものが知られている。
【0003】このものは、図18に模式的に示すよう
に、ベルトaの幅方向(同図の左右方向)と略平行に配
置された制御ローラbを備えている。この制御ローラb
の一方の軸端(同図の右方の軸端)は、軸心と直交する
方向に移動可能な可動端とされており、このことで、制
御ローラbは、該制御ローラb上のベルトaをベルト幅
方向に変位させるように該ベルト幅方向に対し傾動する
ようになっている。
【0004】また、上記のベルト駆動装置に用いられる
従来のベルトaとしては、例えば、ベルト下面(ベルト
aの内周面)に布目形状を露出させるように設けられた
帆布層を有していて、該ベルト下面が制御ローラbに接
触するように配置されている一方、ベルト上面(ベルト
aの外周面)がポリウレタン等からなるカバー材料によ
り平滑面に形成されたものが挙げられる。
【0005】そして、上記ベルト駆動装置におけるベル
トaの蛇行に伴い、制御ローラb上のベルトaが該制御
ローラbの可動端側に片寄ると、検知リングcが上記ベ
ルトaに接触して回転駆動され、そのトルクを受けた図
外の移動機構は、制御ローラb上のベルトaを検知リン
グcから離れる側(同図の左側)に変位させるように可
動端を移動させる。つまり、上記ベルトaが検知リング
cから離れるようになるまで、制御ローラaは傾動す
る。これにより、制御ローラb上におけるベルトaの可
動端側への片寄り量が一定に維持され、その結果、ベル
トaの蛇行が制御されることとなる。
【0006】ところで、この種のベルト駆動装置では、
上記ベルトaの可動端側への片寄り量に拘わらずその蛇
行を制御できる訳ではない。つまり、制御ローラb上の
ベルトaが可動端側に片寄るときに、その片寄り量が小
さ過ぎるとベルトaは検知リングcに接触しないし、大
き過ぎるとベルトaを検知リングcから離すことができ
なくなる。したがって、制御ローラb上のベルトaの片
寄り量を制御可能な範囲に収めるように調整する必要が
ある。
【0007】そこで、上記ベルト駆動装置の場合には、
図18に仮想線で示すようにベルト幅方向に対し傾動可
能な可変ローラeを配置し、この可変ローラeの両端側
に配置された1対の調整部材f,fにより該可変ローラ
eのベルト幅方向に対する角度を変化させることで、制
御ローラb上におけるベルトaの片寄り量を調整できる
ようになされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ベルト駆動装置では、可変ローラeによる調整だけでは
制御ローラb上におけるベルトaの片寄り量が制御可能
範囲に収まらない場合があり、そのような場合には上記
片寄り量の調整が困難である。
【0009】これに対し、本発明者は、先の出願(特願
平10−300904号)において、制御ローラbに2
つの補助ローラを加え、制御ローラbと同期して補助ロ
ーラを傾動させるようにすることで、制御ローラbの傾
動のみにより行われる従来の場合に比べて、ベルトaの
片寄り量に対する制御可能範囲自体を大幅に拡大するこ
とができるようにした技術を提案している。
【0010】ところが、上記提案例では、制御ローラb
には、上述のように帆布層の布目形状が露出するベルト
下面が接触するのに対し、各補助ローラには、平滑なベ
ルト上面が接触することになり、このために、ベルト上
面が補助ローラに密着して該補助ローラの傾動に大きな
抵抗が生じ、その結果、制御ローラb及び補助ローラに
よる高いベルト蛇行制御能力が具体的に発揮され難いと
いう欠点がある。
【0011】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その主な目的は、ベルト駆動装置において駆動
ローラ及び従動ローラ間でエンドレスのベルトを回行さ
せる一方、回行に伴うベルトの蛇行を制御ローラ及び補
助ローラにより制御するようにしたベルト駆動装置にお
いて、ベルトに改良を加えることで、ベルト上面に接触
するローラがベルト蛇行時に円滑に傾動できるように
し、もって、もって、制御ローラ及び補助ローラによる
高いベルト蛇行制御能力が具体的に発揮されるようにす
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、ベルト上面と接触するローラに対
し、上記ベルト上面の密着性を低下させることで、上記
ローラの傾動を円滑化するようにした。
【0013】具体的には、請求項1の発明では、少なく
とも一方の軸端が軸心と直交する方向に移動可能な可動
端とされた制御ローラを含む駆動ローラ及び従動ローラ
と、これら駆動ローラ及び従動ローラ間に回行可能に巻
き掛けられたエンドレスのベルトと、上記制御ローラの
可動端に同軸状にかつ相対回転可能に設けられていて、
制御ローラ上のベルトが上記可動端側に片寄ったときに
該ベルトと接触して回転駆動される蛇行検知部材と、こ
の蛇行検知部材のトルクを受け、制御ローラ上のベルト
が上記可動端とは反対の側に変位するように該可動端を
移動させる移動機構と、上記制御ローラの近傍に該制御
ローラと略平行に配置されていて、ベルトが回行可能に
掛け渡されかつ制御ローラの可動端と同じ側の軸端が軸
心と直交する方向に移動可能な可動端とされた1以上の
補助ローラと、上記制御ローラ及び補助ローラの同じ側
の可動端同士を一体移動するように連結する連結部材と
を備えたベルト駆動装置が前提である。
【0014】そして、上記ベルトは、上記制御ローラ及
び補助ローラのうち、該ベルトの外周面により構成され
るベルト上面に接触するローラとの密着性を低下させる
ように設けられているものとする。
【0015】上記の構成において、ベルト駆動装置上の
ベルトが、駆動及び従動ローラ間での蛇行に伴って制御
ローラ上でその可動端側に片寄ると、蛇行検知部材はベ
ルトと接触して回転駆動される。この蛇行検知部材のト
ルクを受けた移動機構は、制御ローラ上のベルトが上記
可動端とは反対の側に変位するように該可動端を移動さ
せる。このとき、制御ローラの可動端と一体となって補
助ローラの可動端も移動する。つまり、制御ローラ及び
補助ローラは、制御ローラの可動端側に片寄ったベルト
を該可動端とは反対の側に変位させるようにベルト幅方
向に対し傾動する。そして、ベルトが蛇行検知部材から
離れると、この蛇行検知部材は回転駆動されなくなるの
で、移動機構による制御ローラの可動端の移動が停止
し、制御ローラ及び補助ローラの上記傾動は停止する。
これらの結果、ローラ間におけるベルトの蛇行は制御さ
れることとなる。
【0016】以上の作動において、上記制御ローラが傾
動しようとするとき、制御ローラ及び補助ローラのうち
のベルト上面と接触するローラに対し、上記ベルト上面
の密着性が低く抑えられているので、上記ローラは円滑
に傾動するようになる。よって、制御ローラ及び補助ロ
ーラによる高いベルト蛇行制御能力は具体的に発揮され
ることとなる。
【0017】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
において、ベルトは、ベルト上面と該ベルト上面に接触
するローラとの間の摩擦係数が0.1〜0.3の範囲に
設定されるように設けられているものとする。
【0018】上記の構成において、ベルトの蛇行に伴っ
て制御ローラ及び補助ローラが傾動しようとするとき、
ベルト上面と該ベルト上面に接触するローラとの間の摩
擦係数が小さいほど、上記ローラの傾動は円滑化する。
反面、ベルトは、該ベルトに接触するローラとの間の摩
擦により該ローラの傾動に応じてベルト幅方向に変位す
るものであることから、上記摩擦係数が小さ過ぎると、
上記ローラの傾動によりベルトを軸方向に変位させる能
力(以下、ベルト変位能力という)は低くなる。一方、
上記摩擦係数が大きいほどローラの傾動によるベルト変
位能力は高くなる反面、ベルト上面の密着性により円滑
に傾動できなくなる。このとき、ベルト上面及びローラ
間の摩擦係数が0.1〜0.3の範囲であるので、ベル
ト蛇行時に上記ローラは円滑に傾動し、しかも該ローラ
の傾動によるベルト変位能力は適正に発揮されるように
なる。よって、制御ローラ及び補助ローラによる高いベ
ルト蛇行制御能力は適正に発揮されることとなる。
【0019】請求項3の発明では、上記請求項2の発明
において、ベルト上面は、潤滑成分を含有する材料によ
り形成されているものとする。
【0020】上記の構成において、ベルト上面が、潤滑
成分を含有する材料により形成されているので、このベ
ルト上面と該ベルト上面に接触するローラとの間の摩擦
係数は、上記潤滑成分により低く抑えられるようにな
る。よって、上記請求項2の発明での作用は具体的に営
まれるようになる。
【0021】請求項4の発明では、上記請求項2及び3
の発明において、ベルト上面は、ローラとの接触面積を
小さくする表面形状に形成されているものとする。
【0022】上記の構成において、ベルト上面が、ロー
ラとの間の接触面積を小さくする形状(例えば、しぼや
梨地等)をなしているので、ベルト上面及びローラ間の
摩擦係数が実質的に低下することになる。よって、この
発明においても、上記請求項2の発明での作用は具体的
に営まれる。
【0023】請求項5の発明では、上記請求項2〜4の
発明において、ベルトは、ベルト上面に布目形状が露出
するように設けられた帆布層を有するものとする。
【0024】上記の構成において、ベルト上面には帆布
層の布目形状が露出しており、このベルト上面はその布
目形状の凸部のみにおいてローラと接触することとな
る。よって、上記請求項3及び4の場合と同じ作用が営
まれることとなる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。 (実施形態1)図2は、本発明の実施形態1に係るベル
トコンベヤの全体構成を示しており、このベルトコンベ
ヤは、水平面内に互いに平行に配置された駆動ローラ1
及び従動ローラ2にエンドレスのコンベヤベルト3を回
行可能に巻き掛けてなるコンベヤ本体Aに、駆動及び従
動ローラ1,2間でのコンベヤベルト3の蛇行を制御す
る蛇行制御ユニットBが取り付けられたものであって、
パンや菓子等の製造ラインに使用される。
【0026】上記コンベヤ本体Aは、4本の脚部4a,
4a,…を有するシャーシ4を備えており、その搬送方
向(図2に矢印で示す方向)の両端部に駆動ローラ1及
び従動ローラ2が配置されている。駆動ローラ1には図
外の電動モータが駆動連結されており、この電動モータ
の作動によりコンベヤベルト3が回行駆動されて該コン
ベヤベルト3のベルト上面上の被搬送物を搬送するよう
になっている。また、シャーシ4には、上記電動モータ
等の作動を制御するためのコントロールボックス5が付
設されている。
【0027】上記蛇行制御ユニットBは、コンベヤベル
ト3のリターン側のスパン(下側のスパン)に対して配
置されていて、図3に示すように、一方の軸端(同図の
下方の軸端)が軸心と直交する水平方向(同図の左右方
向)に移動可能な可動端6aとされた制御ローラ6と、
この制御ローラ6の可動端6aに同軸状にかつ相対回転
可能に設けられていて、該制御ローラ6上を同図の左側
から右側に向かって走行するコンベヤベルト3が可動端
6a側(同図の下側)に片寄ったときに該コンベヤベル
ト3と接触して回転駆動される蛇行検知部材としての検
知リング7と、この検知リング7のトルクを受け、制御
ローラ6上のコンベヤベルト3が可動端6aとは反対の
側(同図の上側)に変位するように該可動端6aをベル
ト走行方向(同図の右方向)に移動させる移動機構8
と、この移動機構8の近傍に設けられていて、制御ロー
ラ6の可動端6aを、移動機構8による移動方向とは逆
の方向(同図の左方向)に向かって常時押圧付勢する付
勢機構9とを備えている。
【0028】また、上記制御ローラ6のベルト走行方向
前後には、2本の補助ローラ10,10が制御ローラ6
と同じ水平面内に該制御ローラ6と平行に配置されてい
る。これら制御ローラ6及び補助ローラ10,10は、
上記コンベヤ本体Aのシャーシ4のベルト幅方向両側に
上辺部において図外のボルトにより取り付けられた1対
の支持板11a,11b間において回転可能に支持され
ている。そして、上記コンベヤベルト3は、制御ローラ
6に対してはベルト下面を下方から接触させて該制御ロ
ーラ6に上向きの荷重を加える一方、各補助ローラ10
に対してはベルト上面を上方から接触させて該各補助ロ
ーラ10に下向きの荷重を加えるように、これらローラ
6,10,10間にV字状に掛け渡されている。
【0029】上記制御ローラ6は、中空円筒状をなして
いて、軸方向両端部に配置された2つのベアリング(図
示せず)を介して軸部材12に相対回転可能に外嵌され
ており、この軸部材12の一端(図3の下端)により制
御ローラ6の可動端6aが構成されている。また、可動
端6aにはベアリング14が外嵌合されている。一方、
軸部材12の他端(同図の上端)は、対応する支持板1
1bにボルト15で固定されている。
【0030】上記各補助ローラ10は、制御ローラ6の
場合と同様に中空円筒状をなしていて、それぞれ軸方向
両端部に配置された2つのベアリング(図示せず)を介
して軸部材16に相対回転可能に外嵌されている。各軸
部材16における制御ローラ6の可動端6aと同じ側の
一端(図3の下端)は、該軸部材16と直交する水平方
向に移動可能な可動端10aとされており、各可動端1
0aにはベアリング18が外嵌合されている。一方、各
軸部材16の他端(同図の上端)は、対応する支持板1
1bにボルト19により固定されている。
【0031】上記可動端6a,10a,10aに対応す
る支持板11aには、水平方向に延びるように形成され
た貫通孔20が設けられており、各可動端6a,10
a,10aは、この貫通孔20を水平方向に移動可能に
貫通して配置されている。そして、上記各ベアリング1
4,18,18は、支持板11aのベルト幅方向外方に
おいて各可動端6a,10a,10aに取り付けられて
いる。また、支持板11aのベルト幅方向外面には樹脂
製のホルダ21が取り付けられている。このホルダ21
の支持板11aへの取付面の側には、各ベアリング1
4,18,18をベルト走行方向に沿って移動可能に保
持するガイド孔21aが該支持板11aの貫通孔20に
沿って形成されている。さらに、ホルダ21におけるガ
イド孔21aのベルト幅方向外側部分には、ベアリング
14,18,18からベルト幅方向外方に突出する可動
端6a,10a,10aの各端部をベルト走行方向に沿
って移動可能に収容する収容空間21bがベルト幅方向
に貫通するように形成されている。この収容空間21b
のベルト幅方向外側の開口は、ホルダ21の外面に取り
付けられた板状の蓋部材22により閉じられている。
【0032】上記検知リング7は、制御ローラ6の軸部
材12の可動端6aに該軸部材12と一体となって回転
するように外嵌合されている。この検知リング7は、図
4に示すように、制御ローラ6側(同図の上側)の端部
径が該制御ローラ6の外径と同じであって、制御ローラ
6から離れるに従って外径が漸次大きくなる断面テーパ
状に設けられた接触面7aを有しており、この接触面7
aにコンベヤベルト3が乗り上がることで該コンベヤベ
ルト3と接触して回転駆動されるようになっている。ま
た、接触面7aには、例えばローレット加工により凹凸
状の滑止めが設けられている。この滑止めの目は、図5
に模式的に示すように、コンベヤベルト3を痛めないよ
うに小さくかつ滑らかな形状に形成されている。尚、滑
止めの他の例としては、歯車や歯付プーリの外周面等の
ような凹凸形状のものであってもよい。また、検知リン
グ7は、そのホルダ21側(図4の下側)に外径が接触
面7aの最小外径部分よりも小径に設けられた円柱状の
巻取部24を有している。
【0033】上記移動機構8は、従来の場合と同じ構成
であって、上記支持板11aのベルト幅方向内側に配置
されている。すなわち、この移動機構8は、制御ローラ
6及び補助ローラ10,10の各可動端6a,10a,
10aの上方に該可動端6a,10a,10aの移動方
向に延びるように配置されたワイヤ25を有している。
このワイヤ25の両端部は、支持板11aの両側部にお
いて保持部26によりそれぞれ可動端6a,10a,1
0aの移動方向に調整移動可能に止着されている。各保
持部26は、支持板11aの両側部のベルト幅方向内側
に折り返された部分を貫通して配置されたビス26a
と、コ字状をなしていて相対向する2つの突片の一方に
ビス26aの軸部先端が螺着された連結具26bとから
なっており、この連結具26bの他方の突片に、ワイヤ
25の対応する端部が止着されている。一方、ワイヤ2
5の中間部は、検知リング7がコンベヤベルト3との接
触により回転駆動されるときに該ワイヤ25のベルト走
行方向前側部分(図3の右側部分)が巻取部24に巻き
取られるように該巻取部24に巻き付けられていて、ビ
ス27により検知リング7に止着されている。そして、
上記検知リング7が回転駆動されるときに巻取部24に
ワイヤ25のベルト走行方向前側部分を巻き取ること
で、制御ローラ6の可動端6aを検知リング7と共にベ
ルト走行方向に移動させるようになっている。このと
き、検知リング7の巻取部24が接触面7aの外径より
も小径であるので、その分だけ大きなトルクでワイヤ2
5は巻き取られることになる。
【0034】上記付勢機構9は、図6にも示すように、
制御ローラ6の可動端6aに対しベルト走行方向前側
(図3及び図6の右側)に配置された押圧棒9aと、こ
の押圧棒9aを移動機構8による移動方向とは逆の方向
(同各図の左方向)に向かって常時付勢する圧縮コイル
ばね9bとからなっており、この付勢機構9も従来の場
合と同じ構成である。具体的には、上記ホルダ21にお
ける収容空間21bよりもベルト走行方向前側の部分に
は、ベルト走行方向に沿って延びる嵌挿孔28が設けら
れており、この嵌挿孔28内に押圧棒9aが嵌挿されて
いる。嵌挿孔28のベルト走行方向前側の端部(同各図
の右側の端部)は、ホルダ21の側面に開口されてお
り、この開口端は該開口端に螺着されたねじ29により
閉塞されている。また、嵌挿孔28のベルト走行方向後
側の端部(同各図の左側の端部)は、収容空間21bの
内壁面に開口されていて、押圧棒9aのベルト走行方向
後側の端部を収容空間21b内に突出させるようになっ
ている。そして、圧縮コイルばね9bは、嵌挿孔28内
のねじ29と押圧棒9aとの間に配置されていて、該押
圧棒9aを介して制御ローラ6の可動端6aに移動機構
8による移動方向とは逆の方向の押圧力を常時加えるよ
うになっている。
【0035】上記制御ローラ6の可動端6aは、各補助
ローラ10の可動端10aと連結部材30aにより一体
移動するように連結されている。この連結部材30a
は、長尺の板状をなしていて、各可動端6a,10a,
10aの端面にそれぞれボルト31により連結されてい
る。また、上記付勢機構9の押圧棒9aは、ベルト走行
方向前側に配置された補助ローラ10の可動端10aを
介して該可動端10aを含む全ての可動端6a,10
a,10aを押圧するようになされている。
【0036】そして、本実施形態では、上記コンベヤベ
ルト3のベルト上面は、潤滑成分を含有する材料により
形成されており、このことで、ベルト上面と両補助ロー
ラ10,10との間の各摩擦係数が0.1〜0.3の範
囲に低く抑えられて設定されている。
【0037】具体的には、上記コンベヤベルト3は、図
1に模式的に示すように、ベルト下面側(同図の下面
側)に配置されていてベルト下面に布目形状を露出させ
るように設けられた帆布層3aと、この帆布層3aのベ
ルト上面側(同図の上面側)に配置されていてベルト上
面が平滑面に形成されたカバー層3bとからなってお
り、このカバー層3bは、90%wt以上のポリウレタ
ンと、潤滑成分としての約5%wtのポリアミドとの混
練物に、約4%の顔料,分散剤,滑剤等が添加されてな
っている。尚、上記混練物の好適な例としては、次の化
学式で示されるものが挙げられる。
【0038】
【化1】
【0039】ここで、上記のように構成されたベルトコ
ンベヤにおける蛇行制御ユニットBの作動について説明
する。上記のベルトコンベヤにおいて、コンベヤベルト
3が、駆動及び従動ローラ1,2間での蛇行に伴い、制
御ローラ6上で可動端6a側に片寄って検知リング7の
接触面7aに乗り上げると、該コンベヤベルト3は検知
リング7を回転駆動しようとする。その際に、検知リン
グ7の接触面7aに油脂類や粉類が付着していると、コ
ンベヤベルト3と接触面7aとの間の摩擦係数が小さく
なり、このために接触面7aに対するコンベヤベルト3
の乗上げ量が多くなってベルト耳部に伸びが生じ易くな
る。このとき、上記接触面7aに滑止めが設けられてい
るので、そのような滑止めのない従来の場合よりも少な
い乗上げ量で検知リング7が回転駆動されるようにな
り、ベルト耳部の伸びが抑えられる。
【0040】上記検知リング7のトルクを受けた移動機
構8は、制御ローラ6上のコンベヤベルト3の可動端6
a側への片寄りを抑えるように該可動端6aをベルト走
行方向に移動させる。つまり、制御ローラ6aは、その
可動端6a側に片寄ったコンベヤベルト3を該可動端6
aとは反対の側に変位させるようにベルト幅方向に対し
傾動する。このとき、制御ローラ6の可動端6aと一体
となって補助ローラ10,10の各可動端10aも移動
するので、制御ローラ6上のコンベヤベルト3は、制御
ローラ6及び補助ローラ10,10の傾動により可動端
6aとは反対の側に変位するようになる。
【0041】そして、上記制御ローラ6及び補助ローラ
10,10の傾動によりコンベヤベルト3がベルト幅方
向に変位して検知リング7から離れると、この検知リン
グ7は回転駆動されなくなるので、移動機構8による可
動端6aの移動は停止する。つまり、可動端6aとは反
対の側にコンベヤベルト3を変位させようとする制御ロ
ーラ6及び補助ローラ10,10の傾動は停止する。す
ると、今度は、付勢機構9の付勢力により、制御ローラ
6及び補助ローラ10,10の可動端6a,10a,1
0aがベルト走行方向とは逆の方向に移動して制御ロー
ラ6及び補助ローラ10,10を上記の場合とは逆の方
向に傾動させるので、制御ローラ6上のコンベヤベルト
3が可動端6aとは反対の側の軸端に片寄ることは回避
される。
【0042】これらの結果、制御ローラ6上におけるコ
ンベヤベルト3の軸方向の位置が一定化されるので、駆
動及び従動ローラ1,2間におけるコンベヤベルト3の
蛇行は回避されることとなる。その際に、制御ローラ6
及び補助ローラ10,10の3本でコンベヤベルト3の
蛇行制御が行われるので、制御ローラ6のみで行われる
場合よりも蛇行制御能力は相乗的に向上する。
【0043】以上の作動において、上記コンベヤベルト
3の蛇行に伴って制御ローラ6が傾動しようとすると
き、各補助ローラ10に対するベルト上面の密着性が低
く抑えられているので、各補助ローラ10は円滑に傾動
するようになる。よって、制御ローラ6及び補助ローラ
10,10による上述の高いベルト蛇行制御能力は具体
的に発揮されることとなる。
【0044】したがって、本実施形態によれば、コンベ
ヤベルト3のベルト下面に接触するように配置された制
御ローラ6のベルト走行方向前後に、2本の補助ローラ
10,10をそれぞれベルト上面に接触するように配置
し、コンベヤベルト3の蛇行に伴って制御ローラ6上の
コンベヤベルト3が可動端6a側に片寄ったときに、制
御ローラ6及び補助ローラ10,10を傾動させてコン
ベヤベルト3を上記可動端3aとは反対の側に変位させ
ることでコンベヤベルト3の蛇行を制御するようにした
ベルトコンベヤにおいて、上記補助ローラ10,10に
対するベルト上面の密着性を低下させるようにしたの
で、ベルト蛇行時に補助ローラ10,10を円滑に傾動
させることができ、よって、制御ローラ6及び補助ロー
ラ10,10による高い蛇行制御能力を具体的に発揮さ
せることができる。
【0045】尚、上記実施形態では、制御ローラ6の一
方の軸端のみを可動端6aとするようにしているが、両
方の軸端を可動端とするようにしてもよい。
【0046】また、上記実施形態では、2本の補助ロー
ラ10,10を制御ローラ6のベルト走行方向前後に該
制御ローラ6と同じ平面内に配置するようにしている
が、補助ローラ10は1本又は3本以上であってもよ
く、また制御ローラ6に対する補助ローラ10の配置は
任意に設定することができる。
【0047】また、上記実施形態では、検知リング7の
接触面7aに滑止めを設ける際に、その接触面7aを断
面テーパ状とするようにしているが、例えばコンベヤベ
ルト3との間の摩擦力があまり低下しないような使用環
境下では、図7及び図8に示すように、外径が軸方向に
一定でありかつ制御ローラ6の外径と同じである形状に
形成するようにしてもよい。そのようにすれば、接触面
7aとの接触に起因するベルト耳部の伸びはさらに生じ
難くなる。
【0048】また、上記実施形態では、制御ローラ6の
近傍に2本の補助ローラ10,10を配置する場合に、
付勢機構9の押圧棒9aを、ベルト走行方向前側のロー
ラ10の可動端10aに当接させるようにしているが、
図9に示すように、連結部材30aとして、その長さ方
向の略中央に側方(図示する例では下方)に向かって突
出するように設けられた係合片32を有するT字状のも
のを用いて可動端6a,10a,10a同士を連結し、
付勢機構9を連結部材30aに平行に並ぶように配置し
て押圧棒9aを上記係合片32に当接させるようにして
もよい。そのようにすれば、蛇行制御ユニットBのベル
ト走行方向の寸法を小さく抑えることができる。
【0049】また、上記実施形態では、コンベヤベルト
3のカバー層3bの上面を平滑面に形成するとともに、
該カバー層3bを潤滑成分が含有された材料により構成
するようにしているが、図10に模式的に示すように、
カバー層3bのベルト上面を補助ローラ10との接触面
積が小さくなる形状(例えば、しぼや梨地等)に形成す
るようにしてもよい。その場合に、カバー層3bの材料
としては、上記潤滑成分を含有するものであってもよい
し、含有しないものであってもよい。
【0050】また、上記実施形態では、コンベヤベルト
3のベルト下面を制御ローラ6に接触させる一方、ベル
ト上面を補助ローラ10,10に接触させるようにして
いるが、これとは逆に、ベルト下面を補助ローラ10,
10に、またベルト上面を制御ローラ6にそれぞれ接触
させるようにしてもよい。
【0051】さらに、上記実施形態では、パンや菓子類
の製造ラインに使用されるベルトコンベヤの場合につい
て説明したが、本発明は、複写機の転写ベルトの駆動装
置や印刷機の紙送りベルトの駆動装置等、種々のベルト
駆動装置に適用することができる。
【0052】(実施形態2)図11〜図13は、本発明
の実施形態2に係るベルトコンベヤの要部を示してお
り、このベルトコンベヤも、実施形態1の場合と同様に
コンベヤ本体Aに蛇行制御ユニットBが取り付けられて
なるものであって、パンや菓子等の製造ラインにおいて
使用される。尚、実施形態1の場合と同じ部分には同じ
符号を付して示している。
【0053】本実施形態では、制御ローラ6及び補助ロ
ーラ10,10は、それぞれ両方の軸端が可動端6a,
10a及び6b,10bとされており、制御ローラ6の
両可動端6a,6bにそれぞれ検知リング7及び移動機
構8が設けられている。
【0054】具体的には、上記蛇行制御ユニットBの各
支持板11a,11bの上辺部には、コンベヤ本体Aの
シャーシ4への鉛直状の取付部からベルト幅方向外方に
向かって突出した後に再び下方に延びるように段差状に
屈曲する段差部が形成されており、この段差部の水平部
分の下面により上部ガイド面41が形成されている。一
方、制御ローラ6の両端部には、それぞれ内側軸部材4
2が制御ローラ6の軸心に沿うように配置されている。
各内側軸部材42の内端(ベルト幅方向内側の軸端)
は、制御ローラ6の対応する端部にベアリング13を介
して相対回転可能に嵌挿されており、一方、外端(ベル
ト幅方向外側の軸端)には検知リング7がベアリング4
4を介して相対回転可能に外嵌合されている。また、各
検知リング7の制御ローラ6とは反対の側には、それぞ
れ外側軸部材45が同じく制御ローラ6の軸心に沿うよ
うに配置されている。各外側軸部材45の内端は、対応
する検知リング7に一体回転するように嵌挿されてお
り、一方、外端には樹脂製のスリーブ46が一体回転す
るように外嵌合されている。そして、各スリーブ46に
はベアリング14が外嵌合されており、これらベアリン
グ14が対応する支持板11a,11bの上部ガイド面
41上を移動することで、制御ローラ6の各可動端6a
がその移動方向に移動可能に案内支持されるようになっ
ている。
【0055】上記各検知リング7のコンベヤベルト3と
の接触面7aは、外径が軸方向に一定でかつ制御ローラ
6と同じである形状に形成されている。その際に、接触
面7aの制御ローラ6側のエッジ部分は断面アール形状
に形成されていて、制御ローラ6上のコンベヤベルト3
が接触面7aに乗り上げる際に制御ローラ6及び検知リ
ング7間の隙間に落ち込まないようになされている。ま
た、接触面aの制御ローラ6とは反対側の端部には、該
接触面7aに乗り上げたコンベヤベルト3の側縁部に接
触して該コンベヤベルト3のそれ以上の片寄りを規制す
る鍔部47が設けられている。
【0056】上記制御ローラ6のベルト走行方向前後に
は、実施形態1の場合と同じく、2本の補助ローラ1
0,10が制御ローラと同じ水平面内に配置されてお
り、これら補助ローラ10,10も、既に述べたよう
に、それぞれ両方の軸端が可動端10a,10bとされ
ている。具体的には、各支持板11a,11bの内面下
部のベルト走行方向前後には、2つのL字部材49,4
9がベルト走行方向に所定の間隔を置いて取り付けられ
ており、各L字部材の水平部分の上面は、上部ガイド面
41と上下方向に対向するように設けられた下部ガイド
面48となっている。一方、上記各補助ローラ10の両
端部には、それぞれ補助ローラ10の軸心に沿うように
配置された軸部材50がその内端においてベアリング5
1を介して相対回転可能に嵌挿されており、外端には樹
脂製のスリーブ52が外嵌合されている。そして、各ス
リーブ52にはベアリング18が外嵌合されており、各
ベアリング18がそれぞれ対応する下部ガイド面48上
を移動することで、各補助ローラ10の可動端10a,
10bがその移動方向に移動可能に案内支持されるよう
になっている。
【0057】また、上記制御ローラ6及び補助ローラ1
0,10のベルト幅方向両側には、対応する可動端6
a,10a,10a及び6b,10b,10bの移動方
向に延びるように設けられた連結部材30a,30bが
配置されており、これら連結部材30a,30bにより
制御ローラ6及び補助ローラ10,10の同じ側の可動
端6a,10a,10a及び6b,10b,10b同士
が一体移動するように連結されている。その際に、各可
動端6a,10a,10a及び6b,10b,10bの
対応する連結部材30a,30bからベルト幅方向外方
に突出する軸端には、抜止めのためのストップリング5
3がそれぞれ嵌着されている。これら連結部材30a,
30bは、そのベルト走行方向中央部を両L字部材4
9,49間を下方に延設した状態のT字状に形成されて
いる。
【0058】上記各移動機構8は、図14にも示すよう
に、対応する支持板11a,11bの上部ガイド面41
上に制御ローラ6の可動端6a,6bの移動方向に延び
るように配置されたラック54と、検知リング7に一体
回転するように取り付けられていて、ラック54に常時
噛合するピニオン55とからなっている。そして、制御
ローラ6上のコンベヤベルト3が可動端6a,6b側に
片寄って対応する検知リング7を回転駆動するときに、
ピニオン55がラック54と噛合しつつ回転して該ラッ
ク54上を転動することで、対応する可動端6a,6b
を移動させるようになっている。また、支持板11a,
11bには、図12に示すように、検知リング7及びラ
ック54間にベルト走行方向に沿うように配置された仕
切部材56が垂設されていて、コンベヤ本体A側からの
異物がラック54及びピニオン55間の噛合部分に侵入
するのを防止するようになされている。
【0059】また、本蛇行制御ユニットBには、上記制
御ローラ6及び補助ローラ10,10をその両可動端6
a,10a,10a及び6b,10b,10bが互いに
逆方向に移動するように水平面内で揺動可能に支持する
支持機構57が備えられている。具体的には、両支持板
間11a,11bの下方には、断面矩形状の支持部材5
8がベルト幅方向に延びるように配置されていて、この
支持部材58の両端は、対応する支持板11a,11b
の下辺部に接続されている。支持部材58のベルト幅方
向の中央には、支持ボルト59が上下方向に貫通するよ
うに取り付けられており、この支持ボルト59の上端部
には、略ベルト幅方向に延びるように配置された断面矩
形状の揺動部材60がベアリング61を介して水平面内
で揺動可能に取り付けられている。その際に、支持部材
58とベアリング61との間には、該ベアリング61を
所定の上下位置に位置決めするスペーサ62が介装され
ている。そして、揺動部材60の両端に上記連結部材3
0a,30bが立設されており、これらのことで、制御
ローラ6及び各補助ローラ10が制御ローラ6の軸方向
中央を中心にして水平面内で揺動可能に支持されるよう
になっている。さらに、上記揺動部材60には、図12
に示すように、コンベヤベルト3の搬送面であるベルト
上面に接触する補助ローラ10,10上の付着物を掻き
落とすためのスクレーパ63,63が取り付けられてい
る。このスクレーパ63は、対応する補助ローラ10に
向かって下方から突出するように配置されており、その
先端は断面U字状をなしていて、補助ローラ10との間
に所定のクリアランスが形成されるようになされてい
る。
【0060】そして、本実施形態では、上記コンベヤベ
ルト3は、図15に模式的に示すように、ベルト上面に
布目形状が露出するように設けられた帆布層3aを有し
ていて、このことで、ベルト上面と各補助ローラ10と
の間の摩擦係数が0.1〜0.3の範囲に設定されるよ
うになされている。具体的には、コンベヤベルト3は、
1プライの帆布層3aを有していて、該帆布層3aのベ
ルト上面及びベルト下面の各カバー層の厚さは零とされ
ており、このことで、帆布層3aの上下両面の布目形状
がそれぞれベルト上面及びベルト下面に露出するように
なっている。
【0061】したがって、本実施形態によっても、上記
実施形態1の場合と同じ効果を奏することができる。
【0062】尚、上記実施形態では、制御ローラ6の可
動端6a,6bのみに検知リング7及び移動機構8を設
けるようにしているが、補助ローラ10の可動端10
a,10bにも検知リング7及び移動機構8を設けるよ
うにしてもよい。その場合には、図16に示す変形例1
のように、制御ローラ6の可動端6a,6bに対応する
ように設けられた各ラック54をベルト走行方向前後に
延設する一方、各補助ローラ10の可動端10aに取り
付けた検知リング(図示せず)に、上記ラック54と常
時噛合するピニオン55をそれぞれ設けるようにするこ
とができる。
【0063】また、上記実施形態では、移動機構8を、
ラック54及びピニオン55で構成するようにしている
が、図17に示す変形例2のように、検知リング7にソ
リッドタイヤ等の回転部材65を一体回転するように設
け、この回転部材65が上部ガイド面41と摩擦接触し
つつ回転して該上部ガイド面41上を転動するようにし
て構成することもできる。
【0064】さらに、上記実施形態では、コンベヤベル
ト3を、1プライの帆布層3aを有するものとするよう
にしているが、2プライ以上の帆布層を有するものとし
て、そのベルト上面側に位置する帆布層の布目形状をベ
ルト上面に露出させるようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、制御ローラに補助ローラを加え、ベルトの蛇行
に伴って制御ローラ上のベルトが可動端側に片寄ったと
きに、制御ローラ及び補助ローラを傾動させてベルトを
上記可動端とは反対の側に変位させることでベルトの蛇
行を制御するようにしたベルト駆動装置において、上記
制御ローラないし補助ローラに対するベルト上面の密着
性を低下させるようにしたので、ベルト蛇行時に上記ベ
ルト上面に接触するローラを円滑に傾動させることがで
き、よって、制御ローラ及び補助ローラによる高い蛇行
制御能力を具体的に発揮させることができる。
【0066】請求項2の発明によれば、上記ベルト上面
を、上記ローラとの間の摩擦係数が0.1〜0.3の範
囲に設定されるように構成することとしたので、ベルト
蛇行時に、ベルト上面に接触するローラを円滑に傾動さ
せることができる一方、その傾動によるベルト変位能力
を適正に発揮させることができ、よって、上記請求項1
の発明による効果を適正に得ることができる。
【0067】請求項3の発明によれば、上記ベルト上面
を、潤滑成分を含有する材料により形成するようにした
ので、上記請求項2の発明による効果を具体的に得るこ
とができる。
【0068】請求項4の発明によれば、上記ベルト上面
を、上記ローラとの接触面積が小さくなる表面形状に形
成するようにしたので、この発明によっても、上記請求
項2の発明による効果を具体的に得ることができる。
【0069】請求項5の発明によれば、上記ベルト上面
に帆布層の布目形状を露出させるようにしたので、上記
請求項3及び4の場合と同じ効果を奏することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るベルトコンベヤにお
けるコンベヤベルトの構成を模式的に示す横断面図であ
る。
【図2】ベルトコンベヤの全体構成を示す斜視図であ
る。
【図3】ベルトコンベヤの蛇行制御ユニットを示す平面
図である。
【図4】検知リングを拡大して示す平面図である。
【図5】検知リングを拡大して示す正面図である。
【図6】図3のVI−VI線断面図である。
【図7】実施形態1の変形例1を示す図4相当図であ
る。
【図8】変形例1を示す図5相当図である。
【図9】実施形態1の変形例2を示す図6相当図であ
る。
【図10】実施形態1の変形例3を示す図1相当図っで
ある。
【図11】本発明の実施形態2に係るベルトコンベヤの
蛇行制御ユニットを示す平面図である。
【図12】図11のXII−XII線断面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線断面図である。
【図14】図12のXIV−XIV線断面図である。
【図15】コンベヤベルトの構成を模式的に示す図1相
当図である。
【図16】実施形態2の変形例1を部分的に示す縦断面
図である。
【図17】実施形態2の変形例2を示す図14相当図で
ある。
【図18】従来のベルト駆動装置の要部を模式的に示す
平面図である。
【符号の説明】
1 駆動ローラ 2 従動ローラ 3 コンベヤベルト(ベルト) 3a 帆布層 3b カバー層 6 制御ローラ 6a,6b 可動端 7 検知リング(蛇行検知部材) 8 移動機構 10 補助ローラ 10a,10b 可動端 30a,30b 連結部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 7/02 F16H 7/02 Z 7/18 7/18 A Fターム(参考) 3F023 BA02 BB01 BC01 GA05 3F024 AA03 BA02 BA04 CA04 CA08 CB04 CB08 3J049 AA01 BE10 BG04 BH04 CA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方の軸端が軸心と直交する
    方向に移動可能な可動端とされた制御ローラを含む駆動
    ローラ及び従動ローラと、 上記駆動ローラ及び従動ローラ間に回行可能に巻き掛け
    られたエンドレスのベルトと、 上記制御ローラの可動端に同軸状にかつ相対回転可能に
    設けられ、制御ローラ上のベルトが上記可動端側に片寄
    ったときに該ベルトと接触して回転駆動される蛇行検知
    部材と、 上記蛇行検知部材のトルクを受け、上記制御ローラ上の
    ベルトが上記可動端とは反対の側に変位するように該可
    動端を移動させる移動機構と、 上記制御ローラの近傍に該制御ローラと略平行に配置さ
    れ、上記ベルトが回行可能に掛け渡されかつ制御ローラ
    の可動端と同じ側の軸端が軸心と直交する方向に移動可
    能な可動端とされた1以上の補助ローラと、 上記制御ローラ及び補助ローラの同じ側の可動端同士を
    一体移動するように連結する連結部材とを備えたベルト
    駆動装置であって、 上記ベルトは、上記制御ローラ及び補助ローラのうち、
    該ベルトの外周面により構成されるベルト上面に接触す
    るローラとの密着性を低下させるように設けられている
    ことを特徴とするベルト駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のベルト駆動装置におい
    て、 ベルトは、制御ローラ及び補助ローラのうち、ベルト上
    面に接触するローラとの間の摩擦係数が、0.1〜0.
    3の範囲に設定されるように設けられていることを特徴
    とするベルト駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のベルト駆動装置におい
    て、 ベルト上面は、潤滑成分を含有する材料により形成され
    ていることを特徴とするベルト駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載のベルト駆動装置に
    おいて、 ベルト上面は、制御ローラ及び補助ローラのうち、該ベ
    ルト上面に接触するローラとの接触面積を小さくする表
    面形状に形成されていることを特徴とするベルト駆動装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項2,3又は4記載のベルト駆動装
    置において、 ベルトは、ベルト上面に布目形状を露出させるように設
    けられた帆布層を有することを特徴とするベルト駆動装
    置。
JP10330759A 1998-11-20 1998-11-20 ベルト駆動装置 Pending JP2000161451A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10330759A JP2000161451A (ja) 1998-11-20 1998-11-20 ベルト駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10330759A JP2000161451A (ja) 1998-11-20 1998-11-20 ベルト駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000161451A true JP2000161451A (ja) 2000-06-16

Family

ID=18236237

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10330759A Pending JP2000161451A (ja) 1998-11-20 1998-11-20 ベルト駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000161451A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6954606B2 (en) * 2003-04-18 2005-10-11 Lexmark International, Inc. Polyurethane coatings and drive rollers including the same
CN103935692A (zh) * 2014-04-15 2014-07-23 山东科技大学 带式输送机的滚筒装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6954606B2 (en) * 2003-04-18 2005-10-11 Lexmark International, Inc. Polyurethane coatings and drive rollers including the same
CN103935692A (zh) * 2014-04-15 2014-07-23 山东科技大学 带式输送机的滚筒装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0470861B1 (en) Dough sheet laminating apparatus
JP2000161451A (ja) ベルト駆動装置
JP2718991B2 (ja) 紙送り機構
US4798375A (en) Device for feeding photosensitive material
JPH09208024A (ja) カーブコンベヤ用のトラフ形ローラ
JP3798987B2 (ja) 食品生地延展装置
JP2021142479A (ja) 塗布装置
JP3263840B2 (ja) ベルトコンベア装置
JP2000128328A (ja) ベルト駆動装置
JP2001088996A (ja) 連続用紙処理装置およびトラクタ
JP2000128329A (ja) ベルト駆動装置
JPS59194915A (ja) ワ−ク移送装置
KR0185624B1 (ko) 롤 코우터
JP2000130522A (ja) ベルト駆動装置
JPH0683399U (ja) 壁紙糊付機
RU1801911C (ru) Устройство дл размотки и свертывани рулонов эластичного материала
JP3006905U (ja) 食品用粉状物の振り掛け装置
JP2008087936A (ja) 搬送装置及び表面洗浄装置
JPH0141698Y2 (ja)
JP3335192B2 (ja) フィーダーベルトの連続給水装置
JP2649449B2 (ja) ワイドベルトサンダー機の加工材供給装置
JPS61229744A (ja) 原稿搬送装置
JPH10291661A (ja) シート給送装置及び画像読取装置及び画像形成装置
JPH10216867A (ja) 板金ワーク材料押圧用バランス式ピンチローラ
JPH11106118A (ja) 用紙収容装置