JP2000158313A - レンズ加工方法および装置 - Google Patents
レンズ加工方法および装置Info
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Abstract
維持・管理が容易で、高能率でかつ高精度なレンズ加工
を可能とするレンズ加工方法および装置を提供する。 【解決手段】 レンズ球面1aの中心を通る軸線上に位
置し、レンズ1を保持した状態でレンズ球面1aを加工
する砥石3に押圧する上軸11と、前記砥石3を回転さ
せる砥石回転モーター7と、レンズ球面1aの曲率中心
を揺動中心とし前記砥石3が円弧を描きつつ往復揺動す
る下軸14を持つレンズ加工装置にあって、前記下軸1
4を加工中に揺動角速度の一定速および加減速の制御が
可能な揺動モーター6に接続する。揺動モーター6には
円弧状のガイド8とかみ合うギア15を取り付け、揺動
モーター6でギア15を回動してガイド8に沿って砥石
3の揺動角速度を加工中に加減速する。
Description
球面加工するレンズ加工方法および装置に関する。
た総型工具を使用して行う際、高能率でかつ高品質な加
工を行うために、特開平7―205008号公報に記載
の方法および装置などがある。この技術に用いられる装
置を図6を用いて説明する。
31aを加工する球面33aを有する砥石33は、揺動
体37に回転自在に取り付けられ、回転モーター35に
より回転可能となっている。
33aの球心Oを中心とした球面部37aが形成されて
おり、球面部37aを介して支承部材38に支承されて
いる。
aと同一の曲率半径の球面に形成された揺動体支承面3
8aが形成されている。この揺動体支承面38aには空
気孔39が設けられ、図示省略した圧縮空気発生装置と
接続されており、この空気孔39より圧縮空気を噴出す
ることにより、揺動体37を揺動体支承面38aより浮
上させ、非接触の状態で支承することを可能にしてい
る。
より回転される揺動アーム40に係合され、揺動モータ
ー36が駆動される際に、揺動体37が支承部材38に
支承されるとともに球面部37aが揺動体支承面38a
に案内されて揺動することを可能にしている。
32を介して加圧する加圧軸41が設けられている。加
圧軸41は、その軸心が砥石33の球面33aの球心O
を通る軸線上に位置するように、かつ図示省略された移
動手段により上下に移動可能に設けられている。
削・研磨方法は、まず、砥石33の球面33aにレンズ
31のレンズ加工面31aをホルダー32を介して加圧
軸41により球心軸線上より加圧し、砥石33を回転モ
ーター35により回転させるとともに、揺動モーター3
6により揺動アーム40を介して揺動体37の下側全体
すなわち下軸を揺動させる。
心Oを球心とした球面部37aが案内面となって図示省
略した空気圧縮装置からの圧縮空気を介在させて支承部
材38の揺動体支承面38aに沿って揺動するので、揺
動体37に支承されている砥石33は球心Oを揺動中心
(支点)として円を描くように球心揺動する(この時の
揺動を、以後、遊星揺動と呼ぶこととする)。この遊星
揺動の状態を加工機上方から見た場合、図7(a)のよ
うになり、加工機側面から見た場合、図7(b)のよう
になる。
ズ31の加工を行う際、工具である砥石33の球面33
a側の偏摩耗は抑えられ、加圧も均等にかかり、比較的
安定した加工が行うことができる。しかし、遊星揺動す
ることにより、前後左右に下軸が移動することになる。
すなわち、加工装置の必要とする移動範囲が広くなり、
加工機自体が必要以上に大きくなる。
揺動体37とそれを支承する部分である支承部材38と
の間に圧縮空気を介在させており、しかも、開放された
空間に圧縮空気を供給しているので、常にその圧縮空気
を供給し続けなければならない。これは、加工機自体の
維持・管理の観点から見ると、不経済である。
aの曲率が所望曲率と差がある場合には、曲率の修正作
業を行うことがある。具体的には、揺動中心角(上軸4
1に対して砥石軸が揺動する際の、上軸41の中心軸線
と砥石軸の中心軸線とで形成される揺動の最大角と揺動
の最小角とのなす角度、すなわち中心角)を大きくした
り、小さくしたりして通常行う。しかしながら、遊星揺
動は揺動の角度が決まっていて加工が安定しているが故
に、このレンズ加工面31aの曲率を修正する作業を行
おうとしても、なかなかレンズ31の曲率が変化しない
ことから、所望曲率と差があるレンズ31をさらに高精
度に加工しにくいといった問題点もある。
ークで円弧を描くように往復揺動する下軸揺動式の加工
装置では、レンズ51に対して、揺動する下軸側の砥石
53の揺動状態は、図8(a)のようになっており(揺
動角度θは、砥石53の最下位置から最上位置まで変化
する。各位置における砥石軸の中心軸線どうしがなす角
度が揺動中心角θ0 となる)、また揺動角速度ωの変化
は図8(b)のようになる。具体的には砥石53の揺動
方向が逆転する際、すなわち、揺動角θが最大となると
きと最小となるとき揺動角速度ωが急激に変化するた
め、レンズ51に加わる加工抵抗も急激に変化し、結果
的には加工形状精度の劣化が起きるという問題が生じて
いた。
なされたもので、レンズを研削・研磨加工するにあたっ
て、装置自体を必要以上に複雑にすることなく、維持・
管理が容易で、高能率でかつ高精度なレンズ加工を可能
とするレンズ加工方法および装置を提供することを目的
とする。
に、本発明の請求項1のレンズ加工方法は、レンズ形状
に合致した球面を持つ総型工具を使用して、レンズをホ
ルダーに保持した状態で前記総型工具に押圧し、前記総
型工具を回転させつつ、レンズ加工面の曲率中心を揺動
中心とし、前記総型工具が円弧を描きつつ往復揺動し加
工するレンズ加工方法において、前記総型工具の揺動角
速度が加工中に加減速することを特徴とする。
記請求項1記載のレンズ加工方法において、揺動角が最
大になるときと最小になるときの揺動角速度を0とし
て、揺動角速度の変化がサインカーブになるように揺動
角速度を変化させて加工をすることを特徴とする。
記請求項1記載のレンズ加工方法において、揺動角速度
が一定状態もしくは加減速する状態を任意に切り替える
ことを特徴とする。
ンズ球面の中心を通る軸線上に位置し、レンズを保持し
た状態でレンズ球面を加工する総型工具に押圧する上軸
と、前記総型工具を回転させる駆動源と、レンズ球面の
曲率中心を揺動中心とし前記総型工具が円弧を描きつつ
往復揺動する下軸を持つレンズ加工装置において、前記
下軸が加工中に揺動角速度の一定速および加減速の制御
が可能な駆動源に接続されていることを特徴する。
記請求項4記載のレンズ加工装置において、円弧を描き
つつ往復揺動する下軸部分の摺動面が流体を介して支承
されていることを特徴とする。
方法および装置にあっては、総型工具の揺動角速度を加
工中に加減速して、急激な加工抵抗の変動を抑える。従
来技術における遊星揺動を上方および側面から観察する
と、総型工具である砥石33の動きは、図7(a)およ
び(b)のようになり、揺動角速度においては、図7
(c)および(d)のようになる。これは、図7(a)
のように上方から砥石33の動きを見た場合、遊星揺動
により円を描く砥石33の揺動角速度ωは一定なので、
側面から見た場合はそのコサイン成分しか見かけの角速
度になっておらず、図7(c)のように側面方向から観
察した場合は揺動角速度ω’になる。これを時間経過に
沿ってグラフ化すると、図7(d)のようになる。これ
により、見かけの角速度は、揺動角θが最大または最小
の時と中間の時でω’変化していることが判る。すなわ
ち、請求項1および請求項4の円弧を描く往復揺動にこ
の見かけの角速度ω’を適用することで、急激な加工抵
抗の変動を抑えることが可能である。また、下軸の揺動
角速度を加工中に一定速に制御して、レンズ加工面の曲
率を変化しやすい状態にする。
は、前記加工機下軸の揺動角速度ω’が図7(d)のよ
うにサインカーブを描くように変化しているため、その
揺動角速度ω’の変化を円弧を描く往復揺動において再
現することで、急激な加工抵抗の変化を最小に抑えるこ
とが可能である。
ては、揺動速度を加減速、一定速にそれぞれ切り替える
ことにより、レンズ加工面の曲率を安定的にするか、変
化しやすい状態にするかを選択できる。
工機下軸の揺動角速度がより円滑に変化できるようにす
るため、摺動抵抗が少なく、かつ装置自体の維持・管理
が行いやすいように密封された空間に流体を介して下軸
部分の摺動面を支承している。
形態1を図1から図3に示す。図1は往復揺動を行うレ
ンズ加工装置を示し、図1(a)は斜視図、図1(b)
は図1(a)の側面からの部分断面図である。図2は揺
動に対する角速度成分と時間の関係を模式的に表したも
のである。図3は図1(a)におけるA―A’部分の断
面拡大図である。
3aを有する総型砥石としての砥石3が砥石軸4に接続
されている。総型砥石としての砥石3は粗研削用、精研
削用、研磨用のいずれかの砥石を使用してもよい。この
砥石軸4はスピンドル5と一体となっており、さらにス
ピンドル5は砥石回転モーター7に接続されている。砥
石回転モーター7はスピンドル5を回転可能に支承する
下軸台座19に固定されており、砥石軸4の軸心回りに
砥石3を回転させる。下軸台座19はその外周面に揺動
部材9を貫通するように取り付けてあり、この下軸台座
19上には揺動部材9を揺動させるための揺動モーター
6が、砥石回転モーター7の回転軸線と直交する方向に
回転軸線を有するように固定されている。この揺動モー
ター6は、加工中に揺動角速度の加減速の制御可能な駆
動源を構成している。
の下面が揺動部材受け部10により支持されており、揺
動部材受け部10は前記舟型形状に見合った凹曲面形状
をしている。前記揺動部材9と揺動部材受け部(以下、
揺動受け部という)10の間には微小の隙間20が設け
られている。図1(a)におけるA―A’部分の断面拡
大図である図3は、前記微小の隙間20を有する揺動部
材9と揺動受け部10の摺動面部分を示しており、揺動
受け部10の摺動面部分は断面で見ると三角状になって
おり、流体13を供給する流路21が設けられている。
この流路21は図示省略した流体供給装置と接続されて
いる。
10に見合った形状になっており、前記流体供給装置か
ら流路21を通じて供給された流体13は前記の微小な
隙間20に供給される。この微小な隙間20の外周には
シール12が施されており、流体13が微小な隙間20
から外部に漏れることがないように構成され、揺動受け
部10に揺動部材9が流体13を介して支承されるよう
になっている。
けられており、ギア15は円弧状のガイド8とかみ合っ
た状態となっている。ガイド8は図示省略した加工機本
体に固定されており、揺動モーター6によりギア15が
ガイド8に沿って回動して前記下軸台座19が揺動し、
揺動部材9および砥石3等が円弧を描きつつ往復揺動す
るようになっている。なお、揺動受け部10には、下軸
台座19の揺動を阻害しないように図示省略した開口部
分が設けられている。
レンズ1が配置され、レンズ1は凹球面状のレンズ加工
面(レンズ球面)1aを砥石3に向けてホルダー2に対
し回転自在に支持されている。さらに、そのホルダー2
は上軸11に接続されており、加工時には適宜レンズ加
工面1aを砥石3に加圧する機構を備えている。この上
軸11は砥石3の球面3aにおける曲率中心を通る軸線
上に位置しており、かつ図示省略された移動手段により
上下に移動可能に設けられている。なお、砥石3におけ
る球面3aおよびレンズ1のレンズ加工面1aの曲率中
心は往復揺動する円弧の曲率中心と一致した位置にあ
る。
1(b)において、加工開始時にはホルダー2を介して
上軸11に保持されているレンズ1が砥石3に接するま
で下降し、その後、図示省略した加圧機構によりレンズ
加工面1aに上方から圧力が加わる。同時に揺動モータ
ー6を駆動することによりギア15が回転し、ガイド8
に沿って下軸全体(砥石3、砥石軸4、揺動モーター
6、砥石回転モーター7、揺動部材、ギア15および下
軸台座19)14がレンズ加工面1aの曲率中心を揺動
中心として揺動する。この揺動の状態図を図2(a)に
示している。揺動モーター6は図示省略された制御手段
によって、回転速度および回転方向が任意に変えること
が可能である。揺動部材9の下面は流体13を介して揺
動受け部10にて支承されているので、振動等がなく、
安定した状態で下軸全体14が揺動をする。また揺動を
行うのと同時に、砥石回転モーター7を駆動することに
より、砥石軸4が回転し、砥石軸4に接続された砥石3
が回転する。
のレンズ加工面1aに沿って回転および往復揺動するこ
とにより加工を行う。すなわち、上軸11からの加圧、
砥石3の回転および揺動の要素が加わることにより、レ
ンズ加工面1aの加工が進行する。
揺動角速度の成分ω’を横軸に、時間Tを縦軸に採った
場合、その軌跡がサインカーブを描くように、揺動角速
度調整を行う。揺動角速度調整は揺動モーター6を図示
省略した数値制御装置等により行う。加工終了時には砥
石3の回転および下軸全体14の揺動は停止し、上軸1
1が上昇する。
研磨加工する際、安定的に揺動運動が行えるとともに、
往復揺動する際、揺動の方向が切り替わる位置付近での
揺動角速度ω’が徐々に小さくなるため、レンズ1に加
わる加工抵抗が急激に変化することはなく、加工形状精
度が向上する。また、一平面上で円弧を描きつつ往復揺
動するレンズ加工装置を用いるため、装置の必要とする
スペースも小さくなり、加工機自体もコンパクトにする
ことができる。
図4に示す。図4は実施の形態1と同様に円弧を描く往
復揺動により研削・研磨加工を行うレンズ加工装置の一
部を示す断面拡大図で、図1におけるA―A’部分を表
している。なお、実施の形態1と同一の部分は同一の番
号を付して、その説明は省略する。
形状に見合った総型工具を用いて研削・研磨加工を行う
際、レンズ加工面の曲率中心を揺動中心として、下軸全
体が円弧を描くように往復揺動を行いつつ加工を行うレ
ンズ加工装置の揺動部材9と揺動受け部10の摺動面部
分を示している。
施の形態1と異なる点は、まず、揺動部材9および揺動
受け部10の形状が断面で見た場合、その摺動面部分が
四角状になっている点である。次いで、揺動受け部10
より流体13を供給する際、実施の形態1においては微
小径の流路21を設けてあり、流路21から揺動部材9
と揺動受け部10の微小な隙間20に流体13を供給し
ていたが、本実施の形態においては流体13を供給する
流路21を有する揺動受け部10の面に、揺動部材9の
四角状凹部より小さい有気孔部材16を配し、揺動部材
9と有気孔部材16の間に微小な隙間20を形成してあ
る。この有気孔部材16は内部に流体13を通過する微
小の穴が無数にある部材で、材質は特殊金属、特殊樹脂
等がある。その他の構成は実施の形態1と同様である。
施の形態1と同様に、砥石3がレンズ1のレンズ加工面
1aに沿って回転および往復揺動することにより加工を
行う。このとき揺動については図2(b)のように揺動
角速度の成分ω’を横軸に、時間Tを縦軸に採った場
合、その軌跡がサインカーブを描くように、揺動角速度
調整を行うのも実施の形態1と同じである。そして、揺
動に際し、揺動部材9および揺動受け部10における摺
動面部分の形状が断面で見ると四角状になっていること
により、垂直方向・水平方向の力をそれぞれ分散して受
けることができる。
体13を供給する際、流体13を供給する面に有気孔部
材16を配してあることにより、微小な隙間20には、
ある特定の流路から流体13が供給されるのではなく、
有気孔部材16の内部に無数にある微細孔から流体13
が供給されるため、実施の形態1より均一に面圧がかか
り、より安定した状態で揺動部材9を支承することがで
きる。さらに実施の形態1においては揺動部材9と揺動
受け部10の形状精度・面粗さなどにおいて良好な面が
必要とされるが、有気孔部材16を使用する場合は形状
精度・面粗さなどに対する影響が少なく、均一な面圧が
得られる。その他の作用は実施の形態1と同様である。
に、レンズ1を研削・研磨加工する際、揺動の方向が切
り替わる位置付近での揺動速度が小さくなるため、レン
ズ1に加わる加工抵抗が急激に変化することはなく、加
工形状精度が向上する。また、一平面上で円弧を描きつ
つ往復揺動するレンズ加工装置を用いるため、装置の必
要とするスペースも小さくなり、加工機自体もコンパク
トにできる。さらに、揺動部材9と揺動受け部10間に
有気孔部材16を通して流体13を介在させることによ
り、流体13の面圧が安定し、スムーズな揺動角速度変
化および揺動運動が行われる。さらに揺動部材9および
揺動受け部10の形状精度、面粗さを重要視しなくとも
良いので、上記部品の製作においても簡易化できる。
(a)(b)および図5(a)(b)を用いて説明す
る。なお、実施の形態1および実施の形態2と同一の部
分は同一の番号を付して、その説明は省略する。
において、実施の形態1と同様、レンズ形状に見合った
総型工具を用いて研削・研磨加工を行う際、レンズ加工
面1aの曲率中心を揺動中心として、下軸全体が円弧を
描くように往復揺動を行いつつ加工を行うレンズ加工装
置における側面図および揺動角速度の変化を表したもの
である。
方法において、実施の形態1および実施の形態2と異な
る点は、図2(a)(b)に基づく加工を行った際に、
レンズ1の曲率が所望曲率と差が生じた場合、図5
(a)(b)の状態に切り替えて、揺動中心角θ0 +Δ
θおよび揺動角速度ω”と変化を与えることにある。そ
の他の構成は実施の形態1と同様である。
施の形態1と同様に、図2(a)のように砥石3の球面
3aがレンズ1のレンズ加工面1aに沿って回転および
往復揺動(この時の揺動中心角をθ0 とする)すること
により加工を行う。このとき揺動については図2(b)
のように揺動角速度の成分ω’を横軸に、時間Tを縦軸
に採った場合、その軌跡がサインカーブを描くように、
数値制御装置の指令により揺動モーター6を介して揺動
角速度調整を行う。
径Rを測定した結果、曲率半径Rが所望の曲率半径と差
がある場合、この曲率半径を修正する際は、レンズ1の
曲率半径Rを微小の値だけ大きく、もしくは小さくする
ために揺動中心角θ0 を変化させる。しかし、揺動中心
角θ0 のみを変化させただけでは、加工状態が安定して
いるため、曲率半径Rは変化しにくい。そこで、図5
(a)(b)のように、揺動中心角θ0 +Δθ(だだし
Δθはプラスの値またはマイナスの値をとりうる)と
し、また揺動角速度を一時的に従来の直進揺動と同じよ
うに揺動角速度ω”を一定に保つような揺動角速度調整
を行う。これにより、揺動中心角θ0 +Δθおよび揺動
角速度ω”に変化してレンズ1の曲率半径Rの変化のレ
スポンスが良くなり、曲率半径Rが容易に変化する。レ
ンズ1の曲率半径Rが所望の値に近づいてきたら、再
度、図2(a)(b)のように揺動角速度調整を行う。
これにより、レンズ1の曲率半径Rを所望の曲率半径に
しやすくなり、安定した状態になり、さらに加工形状精
度が維持される。
に、レンズ1を研削・研磨加工する際、揺動の方向が切
り替わる位置付近での揺動角速度ω’が小さくなるた
め、レンズ1に加わる加工抵抗が急激に変化することは
ないので、加工形状精度が向上する。
変化させる際、すなわち曲率半径Rが所望のものと差が
あってその修正を行う際、一時的に揺動角速度ω”を一
定にすることにより容易に所望の曲率半径にまで変化さ
せることができ、その後、揺動角速度ω’にして再度加
工形状精度の高い安定した加工を行うことができる。
球面のレンズ1についてのみ説明したが、凸形状のレン
ズについても全く同様の構成にて加工を行うことがで
き、その効果においても何ら差が生じることはない。
軸を上軸11として加工を行うように記載したが、その
逆にレンズ1を下軸とし砥石3を上軸11として加工を
行う方式を用いても、その効果に何ら差が生じることは
ない。
れば、総型工具の揺動角速度を加工中に加減速すること
により、揺動角速度の急激な変化に起因する加工形状精
度の劣化を抑えることができる。
ば、揺動角速度の変化がサインカーブを描くように制御
することにより、遊星揺動と同じような加工形状精度を
得ることができる。
ば、揺動角速度を一定速または加減速制御することによ
り、加工するレンズ曲率を変化させやすくしたり、安定
的にしたりすることを可能にすることができる。
ば、加工するレンズ曲率を変化させやすくしたり、安定
的にしたりすることを可能にすることができるととも
に、遊星揺動方式の加工装置より占有面積小さくし、装
置自体をコンパクトにすることができる。
ば、加工機下軸の摺動面が流体を介して支承されている
ことにより、下軸のスムーズな揺動運動および揺動角速
度の変化を可能とし、さらに装置の維持・管理をよりし
やすくすることができる。
し、図1(a)は斜視図、図1(b)は図1(a)の側
面からの部分断面図である。
示し、図2(a)はレンズ加工装置の揺動状態を示す側
面図、図2(b)は揺動角速度の変化を示す図である。
る。
を示す断面拡大図である。
し、図5(a)はレンズ加工装置の揺動状態を示す側面
図、図5(b)は揺動角速度の変化を示す図である。
る。
る。
(a)はレンズ加工装置の揺動状態を示す側面図、図8
(b)は揺動角速度の変化を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 レンズ形状に合致した球面を持つ総型工
具を使用して、レンズをホルダーに保持した状態で前記
総型工具に押圧し、前記総型工具を回転させつつ、レン
ズ加工面の曲率中心を揺動中心とし、前記総型工具が円
弧を描きつつ往復揺動し加工するレンズ加工方法におい
て、前記総型工具の揺動角速度が加工中に加減速するこ
とを特徴とするレンズ加工方法。 - 【請求項2】 前記請求項1記載のレンズ加工方法にお
いて、揺動角が最大になるときと最小になるときの揺動
角速度を0として、揺動角速度の変化がサインカーブに
なるように揺動角速度を変化させて加工をすることを特
徴とするレンズ加工方法。 - 【請求項3】 前記請求項1記載のレンズ加工方法にお
いて、揺動角速度が一定状態もしくは加減速する状態を
任意に切り替えることを特徴とするレンズ加工方法。 - 【請求項4】 レンズ球面の中心を通る軸線上に位置
し、レンズを保持した状態でレンズ球面を加工する総型
工具に押圧する上軸と、前記総型工具を回転させる駆動
源と、レンズ球面の曲率中心を揺動中心とし前記総型工
具が円弧を描きつつ往復揺動する下軸を持つレンズ加工
装置において、前記下軸が加工中に揺動角速度の一定速
および加減速の制御が可能な駆動源に接続されているこ
とを特徴するレンズ加工装置。 - 【請求項5】 前記請求項4記載のレンズ加工装置にお
いて、円弧を描きつつ往復揺動する下軸部分の摺動面が
流体を介して支承されていることを特徴とするレンズ加
工装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP33123398A JP4050835B2 (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | レンズ加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP33123398A JP4050835B2 (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | レンズ加工方法 |
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JP33123398A Expired - Fee Related JP4050835B2 (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | レンズ加工方法 |
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JP (1) | JP4050835B2 (ja) |
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