JP2000158280A - パレットチェンジャー - Google Patents

パレットチェンジャー

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JP2000158280A
JP2000158280A JP10333143A JP33314398A JP2000158280A JP 2000158280 A JP2000158280 A JP 2000158280A JP 10333143 A JP10333143 A JP 10333143A JP 33314398 A JP33314398 A JP 33314398A JP 2000158280 A JP2000158280 A JP 2000158280A
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pallet
axis direction
axis
tool
cylinder
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JP10333143A
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English (en)
Inventor
Tomoyoshi Miyagi
朋良 宮城
Kazue Nakatsuka
和重 中塚
Hiroharu Ujihashi
弘治 宇治橋
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークを支持するパレットを工作機械のパレ
ット支持テーブルに対して供給・排出する作業を簡単な
構造で行えるようにする。 【解決手段】 X軸方向および紙面に垂直なY軸方向に
移動可能なパレット支持テーブル23と、パレットチェ
ンジャー35のガイドレール38との間でパレットPの
受け渡しを行うべく、シリンダ40でガイドロッド91
に沿ってX軸方向に進退する係止部材42を設けるとと
もに、この係止部材42に係合可能な被係合部P1 をパ
レットPに設ける。係止部材42と被係止部材P1 との
係合および係合解除は、X軸に沿って図示位置に移動さ
せたパレット支持テーブル23を、係止部材42に対し
てY軸方向に昇降させることにより自動的に行うことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水平なX軸方向お
よび鉛直なY軸方向に移動可能なパレット支持テーブル
に対してパレットを供給・排出するパレットチェンジャ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】ワークを載置するパレットを支持可能な
搬入手段および搬出手段を上下2段に設け、搬入手段か
ら圧入装置の昇降枠に対してパレットを搬入する作業
と、前記昇降枠から搬出手段に対してパレットを搬出す
る作業とを自動で行うパレットチェンジャーが、実開昭
63−140330号公報により公知である。
【0003】このものは、搬入手段および搬出手段と圧
入装置の昇降枠との間でパレットの受け渡しを行うべ
く、該パレットをシリンダで押圧あるいは牽引して移動
させるために、駆動源で回動するアーム片をパレットの
係合ピンに係合させることにより、前記シリンダをパレ
ットに連結するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のものは、パレットを移動させるシリンダと該パレット
とを連結あるいは連結解除する際に、アーム片を回動さ
せるための特別の駆動源が必要となり、そのために部品
点数が増加して構造が複雑化する問題がある。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、ワークを支持するためのパレットをパレット支持テ
ーブルに対して供給・排出する作業を簡単な構造で行え
るようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、水平なX軸方
向および鉛直なY軸方向に移動可能なパレット支持テー
ブルに対してパレットを供給・排出するパレットチェン
ジャーにおいて、Y軸方向に離間した複数位置にそれぞ
れ設けられ、パレットをX軸方向に摺動自在に支持する
複数のパレット支持部と;各パレット支持部に隣接して
設けられてX軸方向に往復動可能な複数の係止部材と;
各係止部材をX軸方向に往復駆動する駆動源と;を備え
てなり、前記係止部材は、パレットに設けた被係止部に
対してY軸方向に通過可能であり、かつX軸方向に係合
可能であることを特徴とするパレットチェンジャーが提
案される。
【0007】上記構成によれば、パレット支持テーブル
にパレットを供給するには、空のパレット支持テーブル
をパレットチェンジャーに向けてX軸方向に移動させ、
かつ所定のパレット支持部と同じ高さになるようにY軸
方向に移動させた状態で、前記所定のパレット支持部に
支持したパレットの被係止部に係合する係止部材を駆動
源でパレット支持テーブルに向けてX軸方向に移動させ
ることにより、そのパレットをパレット支持テーブルに
供給することができる。続いてパレット支持テーブルを
Y軸方向に移動させると、係止部材と被係止部材との係
合が自動的に外れ、パレット支持テーブルはパレットと
共にX軸上を元の位置に移動することができる。
【0008】パレット支持テーブルからパレットを排出
するには、パレットを支持するパレット支持テーブルを
パレットチェンジャーに向けてX軸方向に移動させた後
に、所定のパレット支持部と同じ高さになるようにY軸
方向に移動させると、パレットの被係止部材に前記パレ
ット支持部の係止部材が自動的に係合するので、その係
止部材を駆動源でX軸方向に移動させることにより、パ
レットをパレット支持テーブルから前記パレット支持部
に排出することができる。
【0009】このように、パレット支持テーブルのX軸
方向の移動およびY軸方向の移動により、係止部材と被
係止部材との係合および係合解除を行うことができるの
で、前記係合および係合解除を行うための特別のアクチ
ュエータが不要になって構造が簡素化される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0011】図1〜図14は本発明の一実施例を示すも
ので、図1はマシニングセンタの全体平面図、図2は図
1の2方向矢視図、図3は図1の3−3線矢視図、図3
は図1の4方向矢視図、図5はマシニングセンタの斜視
図、図6はワーク搬送用のローダーを示す図、図7は図
2の7−7線断面図、図8はパレットチェンジャーの全
体平面図、図9は図8の9方向矢視図、図10は図8の
10方向矢視図、図11はパレット交換時の作用説明
図、図12は図11の12方向矢視図、図13はコンタ
リング加工時の作用説明図、図14は図13の14−1
4線断面図である。
【0012】図1〜図5に示すように、本実施例のマシ
ニングセンタMCは床面上に設置されたベッド11を有
しており、その平坦な上面にコラム12が立設される。
コラム12のZ軸方向を向く平坦な前壁面121 に2本
のガイドレール13,13がX軸方向に固定されてお
り、これら2本のガイドレール13,13にスライドガ
イド14…を介してX軸テーブル15が摺動自在に支持
される。コラム12の前壁面121 にはX軸サーボモー
タ16が設けられており、このX軸サーボモータ16に
ボールネジ機構17を介して接続されたX軸テーブル1
5は、ガイドレール13,13に案内されてX軸サーボ
モータ16によりX軸方向に往復駆動される。
【0013】X軸テーブル15のX軸方向を向く側壁面
151 に2本のガイドレール18,18がY軸方向に固
定されており、これら2本のガイドレール18,18に
スライドガイド19…を介してY軸テーブル20が摺動
自在に支持される。X軸テーブル15の側壁面151
はY軸サーボモータ21が設けられており、このY軸サ
ーボモータ21にボールネジ機構22を介して接続され
たY軸テーブル20は、ガイドレール18,18に案内
されてY軸サーボモータ21によりY軸方向に往復駆動
される。
【0014】Y軸テーブル20の上面に、ターンテーブ
ル駆動モータ58によりY軸方向に延びる軸線回りに回
転可能なターンテーブル23が設けられる。本実施例の
ワークを構成する自動車用エンジンのシリンダブロック
Wを支持するパレットPが、前記ターンテーブル23上
に着脱自在に固定される。
【0015】コラム12のX軸方向を向く側壁面122
に2本のガイドレール24,24がZ軸方向に固定され
ており、これら2本のガイドレール24,24にスライ
ドガイド25…を介してZ軸テーブル26が摺動自在に
支持される。コラム12の側壁面122 にはZ軸サーボ
モータ27が設けられており、このZ軸サーボモータ2
7にボールネジ機構28を介して接続されたZ軸テーブ
ル26は、ガイドレール24,24に案内されてZ軸方
向に往復駆動される。Z軸テーブル26にはスピンドル
駆動モータ29により回転駆動されるスピンドル30が
設けられる。
【0016】L字状に屈曲してY軸テーブル20の前部
および上部を覆うように配置されたテールサポート支持
部材31がベッド11の上面から起立しており、その上
端が接続部材32を介してコラム12の上壁面123
接続される。スピンドル30にチャックされてZ軸方向
に延びるツールTの前端が、テールサポート支持部材3
1の鉛直部に設けたテールサポート33に支持される。
【0017】複数種類のツールT…をストックするとと
もに、選択されたツールTをスピンドル30に対して受
け渡しするツールチェンジャー44が、ベッド11の一
側部に設けた支持台34の上面に設けられる。支持台3
4の上面に設けた支持枠45にX軸方向に延びる一対の
ガイドレール46,46が固定されており、このガイド
レール46,46にスライドガイド47…を介して支持
されたスライド枠48がサーボモータ49によってX軸
方向に往復駆動される。
【0018】スライド枠48の下部に支持されてツール
チェンジャー駆動モータ50により回転駆動される駆動
軸51の両端に設けた一対の駆動スプロケット52,5
2と、スライド枠48の上部に支持された従動軸53の
両端に設けた一対の従動スプロケット54,54とに、
一対の無端チェーン55,55が巻き掛けられる。無端
チェーン55,55には、それぞれ複数のチャック56
…,57…が設けられており、これらチャック56…,
57…によって複数のツールT…の前後両端部が把持さ
れる。
【0019】図6に示すように、マシニングセンタMC
の上方に設けた梁141にガイドレール142,142
が架設されており、このガイドレール142,142に
ローダー143が支持される。ローダー143は、ガイ
ドレール142,142に複数個のローラ144…を介
して走行可能に支持された台車145と、台車145に
上下方向に設けられたシリンダ146と、シリンダ14
6の出力ロッド146 1 の下端にシリンダブロックWを
把持可能に設けられたチャック147とを備える。
【0020】Y軸テーブル20に設けたターンテーブル
23がガイドレール142,142の下方位置にあると
き、チャック147にシリンダブロックWを把持したロ
ーダー143をターンテーブル23上に支持したパレッ
トPの上方に移動させ、シリンダ146でチャック14
7を下降させてパレットP上に供給することができる。
逆に、パレットP上のシリンダブロックWをチャック1
47に把持してシリンダ146で上昇させ、台車145
をガイドレール142,142に沿って走行させて排出
することができる。
【0021】次に、図7に基づいてテールサポート33
の構造を説明する。
【0022】テールサポート支持部材31を貫通する支
持孔311 にボールスプライン61がボルト62…で固
定されており、このボールスプライン61の内部にスラ
イドロッド63が相対回転不能かつ軸方向摺動自在に支
持される。スライドロッド63の内部にボールベアリン
グ64,65およびローラベアリング66を介して回転
軸67が相対回転可能かつ軸方向移動不能に支持され
る。スライドロッド63の後端に、ツールTの前端に形
成した凹部T2 に嵌合可能なセンタ部材68がボルト6
9で固定される。
【0023】テールサポート支持部材31の前面にボル
ト70で固定したブラケット71にシリンダ72が支持
されており、このシリンダ72の後部外周にスライドロ
ッド63の前部内周が嵌合する。シリンダ72に摺動自
在に嵌合するピストン73が一体に固定されたピストン
ロッド74は、その後端部がボルト75…でスライドロ
ッド63の中間部に結合される。
【0024】シリンダ72の前端を閉塞すべくボルト7
6…で固定されたシリンダヘッド77に第1ポート78
および第2ポート79が設けられており、第1ポート7
8はピストン73の前面に連通するとともに、第2ポー
ト79は油路80を介してピストン73の後面に連通す
る。またシリンダ72の前端からピストンロッド74の
内部にポート81を有するエアーパイプ82が延びてお
り、このエアーパイプ82の後端開口は回転軸67およ
びセンタ部材68の中心を貫通するエアー通路671
681 を介してセンタ部材68の後端面に連通する。
【0025】次に、図8〜図12に基づいてパレットチ
ェンジャー35の構造を説明する。
【0026】ベッド11の一側部に設けた支持台34の
上面に、Y軸テーブル20のターンテーブル23にパレ
ットPを搬入・搬出するためのパレットチェンジャー3
5が設けられる。パレットチェンジャー35は上下2段
に構成されており、第1レールサポート36および第2
レールサポート37に、パレットPを支持する各一対の
上部ガイドレール38,38および下部ガイドレール3
9,39が設けられる。また第1レールサポート36に
は上部シリンダ40および下部シリンダ41が設けられ
ており、パレットPに係合可能な上部係止部材42およ
び下部係止部材43が各々上部シリンダ40および下部
シリンダ41によってX軸方向に往復駆動される。
【0027】即ち、第1レールサポート36にX軸方向
に設けた上部ガイドロッド91および下部ガイドロッド
92にそれぞれスライドガイド93,94が摺動自在に
支持されており、上部シリンダ40に接続された上部ス
ライドガイド93に上部係止部材42が設けられるとと
もに、下部シリンダ41に接続された下部スライドガイ
ド94に下部係止部材43が設けられる。上部係止部材
42および下部係止部材43の前進端はセンサ95,9
5によって検出され、後退端はセンサ96,96によっ
て検出される。
【0028】パレットチェンジャー35に対向するパレ
ットPの一側面には、前記上部係止部材42あるいは下
部係止部材43の先端の係合部421 ,431 に係合可
能な被係止部材P1 が設けられるとともに、パレットP
の上面にはシリンダブロックWの周縁部をクランプする
複数のクランプ部材P2 ,P3 が設けられる。両係止部
材42,43の係合部421 ,431 は、パレットPの
被係合部P1 に対してY軸方向には係合することなく通
過可能であり、かつX軸方向には係合可能である。
【0029】尚、上部ガイドレール38,38および下
部ガイドレール39,39は、本発明のパレット支持部
を構成し、上部シリンダ40および下部シリンダ41
は、本発明の駆動源を構成し、ターンテーブル23は本
発明のパレット支持テーブルを構成する。また、本実施
例では、パレットチェンジャー35の上段を第1機種の
シリンダブロックW用のパレットPの供給・排出に使用
し、下段を第2機種のシリンダブロックW用のパレット
Pの供給・排出に使用している。
【0030】図13および図14に示すように、シリン
ダブロックWにはクランクシャフトのジャーナルを支持
する4個のジャーナル支持部W1 …が設けられており、
各ジャーナル支持部W1 に2本のボルトB,Bでキャッ
プCが締結される。そしてジャーナル支持部W1 とキャ
ップCとの間に、ツールTによりコンタリング加工され
る下孔hが形成される。ツールTは、軸状に形成された
ツール本体T1 と、その前端に形成された前記凹部T2
と、スピンドル30に把持される把持部T3 と、ツール
本体T1 に所定間隔で設けられた4個の切刃c…とを備
えており、これら4個の切刃c…は前記4個の下孔h…
の内周面をそれぞれコンタリング加工する。ツール本体
1 の中心Ocから切刃cの先端までの半径Rcは下孔
hの半径Rhよりも小さくなっている。
【0031】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0032】現在、第1機種のシリンダブロックWが加
工中であり、そのシリンダブロックWを支持する第1機
種用のパレットPがパレットチェンジャー35の上段か
ら取り出されてターンテーブル23上に支持されている
とする。この状態から加工すべきシリンダブロックWが
第1機種から第2機種に変更された場合、ターンテーブ
ル23上の第1機種用のパレットPをパレットチェンジ
ャー35の上段に戻し、代わって第2機種用のパレット
Pをパレットチェンジャー35の下段からターンテーブ
ル23上に供給する必要がある。
【0033】そのために、現在空の状態にあるパレット
チェンジャー35の上段の上部係止部材42を、上部シ
リンダ40を伸長駆動することによりY軸テーブル20
に向けて移動させて待機させておく。このとき、ターン
テーブル23上に支持されたパレットPは、ローダー1
43により加工済みのシリンダブロックWを排出されて
空の状態にある。而して、空パレットPを載置したY軸
テーブル20をパレットチェンジャー35に向けて移動
させた後、該Y軸テーブル20を上昇あるいは下降させ
てターンテーブル23の高さを上部ガイドレール38,
38の高さと一致させると、パレットPの被係止部P1
が上部係止部材42の係合部421 に自動的に係合する
(図11および図12参照)。従って、上部シリンダ4
0を収縮駆動すれば、上部係止部材42で被係止部P1
を引いてパレットPをターンテーブル23から上部ガイ
ドレール38,38上に排出することができる。
【0034】続いて、Y軸テーブル20を下降させ、タ
ーンテーブル23が下部ガイドレール39,39と同じ
高さになる位置で停止させた後、下部シリンダ41を伸
長駆動する。その結果、下部係止部材43に被係止部材
1 を押されたパレットPが、下部ガイドレール39,
39からターンテーブル23上に押し出される。続いて
Y軸テーブル20を上昇あるいは下降させると、パレッ
トPの被係止部材P1が下部係止部材43から自動的に
分離するため、X軸サーボモータ16を駆動してX軸テ
ーブル15と共にY軸テーブル20をパレットチェンジ
ャー35から離反させて加工位置に移動させることがで
きる。
【0035】加工すべきシリンダブロックWが第2機種
から第1機種に変更された場合には、前述と同様の作用
によりターンテーブル23上の第2機種用のパレットP
をパレットチェンジャー35の下段に戻し、代わって第
1機種用のパレットPをパレットチェンジャー35の上
段からターンテーブル23上に供給すれば良い。
【0036】このように、Y軸テーブル20のX軸方向
の移動およびY軸方向の移動を利用して上部係止部材4
2および下部係止部材43とパレットPの被係止部材P
1 との係合および係合解除を行うことができるので、特
別のアクチュエータを用いて前記係合および係合解除を
行うことが不要になって構造が簡素化される。
【0037】次に、ツールチェンジャー44によるツー
ルTの交換の手順と、シリンダブロックWの加工の手順
とを説明する。
【0038】ツールチェンジャー44のスライド枠48
をサーボモータ49によってZ軸テーブル26に接近す
る方向に移動させた後に、ツールチェンジャー駆動モー
タ50を駆動して一対の無端チェーン55,55を循環
駆動する。そして使用するツールTを把持したチャック
56,57がスピンドル30に対向する位置でツールチ
ェンジャー駆動モータ50の駆動を停止し、Z軸サーボ
モータ27でZ軸テーブル26を移動させることによ
り、スピンドル30にツールTの後端の把持部T 3 を把
持させる。この状態でサーボモータ49によりツールチ
ェンジャー44をZ軸テーブル26から離反する方向に
移動させると、前記チャック56,57の把持が自動的
に解除されてツールTがスピンドル30に残される。
【0039】X軸サーボモータ16を駆動してX軸テー
ブル15をX軸方向に移動させ、Y軸サーボモータ21
を駆動してY軸テーブル20をY軸方向に移動させるこ
とにより、Y軸テーブル20に支持したシリンダブロッ
クWの下孔h…をツールTに対向させ、この状態でZ軸
サーボモータ27を駆動してZ軸テーブル26をZ軸方
向に移動させると、シリンダブロックWの下孔h…を貫
通したツールTの前端の凹部T2 が、テールサポート3
3のセンタ部材68に嵌合する。ツールTの凹部T2
センタ部材68に嵌合すると、センタ部材68のエアー
通路681 の開口が閉塞されるため、エアーパイプ82
から回転軸67のエアー通路671 およびセンタ部材6
8のエアー通路681 に供給されるエアーの漏出が阻止
されることにより、ツールTの前端がテールサポート3
3に支持されたことが確認される。
【0040】而して、スピンドル駆動モータ29を駆動
してスピンドル30でツールTを回転駆動し、Z軸サー
ボモータ27でZ軸テーブル26をZ軸方向に往復移動
させるコンタリング制御を行いながら、ツールTの4個
の切刃c…でシリンダブロックWの4個の下孔h…をそ
れぞれコンタリング加工する。
【0041】このとき、ツールTの前端の凹部T2 を支
持するセンタ部材68および回転軸67は、ツールTの
回転に引きずられてスライドロッド63に対して相対回
転する。またテールサポート支持枠31に固定されたシ
リンダ72に摺動自在に嵌合するピストン73は、第1
ポート78から供給される油圧でツールTに向けて後方
に付勢されており、このピストン73に接続されたピス
トンロッド74、スライドロッド63、回転軸67およ
びセンタ部材68も後方に付勢され、センタ部材68は
ツールTの凹部T2 に確実に嵌合して該ツールTの往復
動に追従することができる。
【0042】さて、スピンドル30によるツールTの回
転中に、X軸サーボモータ16およびY軸サーボモータ
21を同一周期で、かつ位相を相互にずらして往復駆動
することによりY軸テーブル20に支持したシリンダブ
ロックWをX−Y平面内で偏心回転運動させる。即ち、
図14において、シリンダブロックWの下孔hの中心O
hは、ツールTの中心Ocに対して距離dだけ偏心した
円周上を偏心回転運動する。その結果、ツールTのZ軸
方向の往復運動と相俟って、ツールTの切刃cは下孔h
の内周面を円形にコンタリング加工することができる。
【0043】このとき、X軸テーブル15およびY軸テ
ーブル20の振幅を変化させれば、即ちシリンダブロッ
クWの下孔hの中心Ohが偏心回転運動する偏心量dを
増減させれば、1種類のツールTで任意の内径の下孔h
をコンタリング加工することができ、汎用性が大幅に高
められる。またツールTの切刃cが摩耗してツール本体
1 の中心Ocから切刃cの先端までの半径Rcが減少
しても、その減少分だけ偏心回転運動び偏心量dを増加
するだけで、所望の半径の下孔hをコンタリング加工す
ることができ、ツールTの寿命延長にも寄与することが
できる。
【0044】以上、ワークであるシリンダブロックWを
X−Y平面上で偏心回転運動して下孔hをコンタリング
加工する場合について説明したが、シリンダブロックW
をX−Y平面上で任意の経路に沿って移動させるコンタ
リング制御を行うことにより、任意の形状の孔の内周面
のコンタリング加工を行うことができる。
【0045】ツールTが偏心回転運動する際に切刃cが
シリンダブロックWから受ける切削抵抗で該ツールTが
撓もうとしても、その自由端である前端部がテールサポ
ート33によって半径方向に移動不能に支持されている
ため、ツールTの撓みが防止されて加工精度が高められ
る。またテールサポート33を支持するテールサポート
支持部材31は、その下端がベッド11に固定され、そ
の上端が接続部材32を介してコラム12に固定される
ので、テールサポート支持部材31を両持ち支持にして
剛性を高め、テールサポート33によるツールTの自由
端の支持を一層効果的に行うことができる。更に、Y軸
テーブル20にターンテーブル23を設けてシリンダブ
ロックWをZ軸回りに回転させることができるので、Y
軸テーブル20に対してシリンダブロックWを着脱する
ことなく、その外周の任意の方向から加工を施すことが
可能になる。
【0046】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0047】例えば、実施例ではパレットチェンジャー
35を2段式に構成したが、3段式以上に構成すればサ
イクルタイムを更に減少させることができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、パレット支持テーブルのX軸方向の移動およ
びY軸方向の移動を利用して、パレットチェンジャー側
の係止部材とパレット側の被係止部材との係合および係
合解除を行うことができるので、前記係合および係合解
除を行うための特別のアクチュエータが不要になって構
造が簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】マシニングセンタの全体平面図
【図2】図1の2方向矢視図
【図3】図1の3−3線矢視図
【図4】図1の4方向矢視図
【図5】マシニングセンタの斜視図
【図6】ワーク搬送用のローダーを示す図
【図7】図2の7−7線断面図
【図8】パレットチェンジャーの全体平面図
【図9】図8の9方向矢視図
【図10】図8の10方向矢視図
【図11】パレット交換時の作用説明図
【図12】図11の12方向矢視図
【図13】コンタリング加工時の作用説明図
【図14】図13の14−14線断面図
【符号の説明】
23 ターンテーブル(パレット支持テーブル) 38 上部ガイドレール(パレット支持部) 39 下部ガイドレール(パレット支持部) 40 上部シリンダ(駆動源) 41 下部シリンダ(駆動源) 42 上部係止部材(係止部材) 43 下部係止部材(係止部材) P パレット P1 被係止部材 W シリンダブロック(ワーク)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇治橋 弘治 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3C033 AA17

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平なX軸方向および鉛直なY軸方向に
    移動可能なパレット支持テーブル(23)に対してパレ
    ット(P)を供給・排出するパレットチェンジャーにお
    いて、 Y軸方向に離間した複数位置にそれぞれ設けられ、パレ
    ット(P)をX軸方向に摺動自在に支持する複数のパレ
    ット支持部(38,39)と;各パレット支持部(3
    8,39)に隣接して設けられてX軸方向に往復動可能
    な複数の係止部材(42,43)と;各係止部材(4
    2,43)をX軸方向に往復駆動する駆動源(40,4
    1)と;を備えてなり、前記係止部材(42,43)
    は、パレット(P)に設けた被係止部(P1 )に対して
    Y軸方向に通過可能であり、かつX軸方向に係合可能で
    あることを特徴とするパレットチェンジャー。
JP10333143A 1998-11-24 1998-11-24 パレットチェンジャー Pending JP2000158280A (ja)

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JP10333143A JP2000158280A (ja) 1998-11-24 1998-11-24 パレットチェンジャー
GB9926306A GB2348385B (en) 1998-11-24 1999-11-05 Machining centre, contouring process and tool supporting mechanism, tool changer, curvic coupling device, and pallet changer in machine tool.
CA002290151A CA2290151C (en) 1998-11-24 1999-11-23 Machining centre, contouring process, and tool supporting mechanism, tool changer, curvic coupling device, and pallet changer in machine tool
US09/447,236 US6293742B1 (en) 1998-11-24 1999-11-23 Machining center, contouring process, and tool supporting mechanism

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105253609A (zh) * 2015-10-13 2016-01-20 苏州博众精工科技有限公司 一种成品移出机构

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105253609A (zh) * 2015-10-13 2016-01-20 苏州博众精工科技有限公司 一种成品移出机构

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