JP2000158124A - 複合3次元振動バリ取り装置 - Google Patents
複合3次元振動バリ取り装置Info
- Publication number
- JP2000158124A JP2000158124A JP10342224A JP34222498A JP2000158124A JP 2000158124 A JP2000158124 A JP 2000158124A JP 10342224 A JP10342224 A JP 10342224A JP 34222498 A JP34222498 A JP 34222498A JP 2000158124 A JP2000158124 A JP 2000158124A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration
- vibration motor
- base
- dimensional
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Casting Devices For Molds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 加振源の振動モードを3次元的振動モード
とし、鋳物製品や鋳型用中子の複雑な形状に即した振動
をさせるバリ取り装置を提供する。 【解決手段】振動モータ121と、その振動モータ12
1を固定するベース122と、そのベース122の下側
に取付けられて垂下する鎖124と、防振機構118、
123を介してベース122を吊り上げるよう構成した
とき、振動モータ121は、回転軸に対する任意の回転
位置に固定できる2つの不釣合いウェイトを両軸端に備
えるとともに、回転軸が垂直となるようベース122に
固定する。両軸端のウェイトの方向と大きさは異なるよ
うに固定され、振動モータ121をインバータで駆動す
る。
とし、鋳物製品や鋳型用中子の複雑な形状に即した振動
をさせるバリ取り装置を提供する。 【解決手段】振動モータ121と、その振動モータ12
1を固定するベース122と、そのベース122の下側
に取付けられて垂下する鎖124と、防振機構118、
123を介してベース122を吊り上げるよう構成した
とき、振動モータ121は、回転軸に対する任意の回転
位置に固定できる2つの不釣合いウェイトを両軸端に備
えるとともに、回転軸が垂直となるようベース122に
固定する。両軸端のウェイトの方向と大きさは異なるよ
うに固定され、振動モータ121をインバータで駆動す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳物製品や鋳型中
子のバリを機械的に除去するバリ取り装置の改良に関す
るものである。
子のバリを機械的に除去するバリ取り装置の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】鋳造した後の鋳物製品や鋳型用中子には
バリが残っているので、様々なやり方で除去されてい
る。その方法の一つが、竹ベラやヤスリなどを使用して
手作業で除去する方法である。また、機械的に除去する
方法が実公平7−10845号公報に開示されている。
そこに示されている装置は、図5に示すように、バリの
付近にチェンを垂下させ、エアシリンダなどの振動手段
で振動させてチェンをバリに衝突させ、除去するという
方法がとられている。この方法によれば、チェンに代え
て金属製テープや鎖などを用いることができ、振動手段
にモータを用いることもできて同様の効果を得ることが
できる。
バリが残っているので、様々なやり方で除去されてい
る。その方法の一つが、竹ベラやヤスリなどを使用して
手作業で除去する方法である。また、機械的に除去する
方法が実公平7−10845号公報に開示されている。
そこに示されている装置は、図5に示すように、バリの
付近にチェンを垂下させ、エアシリンダなどの振動手段
で振動させてチェンをバリに衝突させ、除去するという
方法がとられている。この方法によれば、チェンに代え
て金属製テープや鎖などを用いることができ、振動手段
にモータを用いることもできて同様の効果を得ることが
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来の手作業
でバリを除去する場合、鋳物製品や鋳型用中子の形状が
単純であればバリが容易に除去できてバリ取りの効果は
十分なものとなるが、鋳物製品や鋳型中子が複雑な形状
をしていれば労力と時間を要する割に効果が発揮できな
い点が問題となっている。また、実公平7−10845
号公報に開示されているようにチェンや金属製ロープ、
鎖等を使用したバリ取り装置によると、チェンや金属製
ロープ、鎖等に生じる振動が水平方向に限られており、
鋳物製品や鋳型用中子の複雑な形状に即した振動をさせ
ることができないので、バリ取りの効果が十分なものと
はいえず問題となっていた。特に、加振源に普通の振動
モータを適用する場合は振動力調整が片方のみとなり、
水平方向の円や楕円の単純振動しか発生できなかった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであ
り、加振源の振動モードを3次元的な振動モードにし、
鋳物製品や鋳型用中子の複雑な形状に即した振動をさせ
ることができるバリ取り装置を提供することを目的とす
る。
でバリを除去する場合、鋳物製品や鋳型用中子の形状が
単純であればバリが容易に除去できてバリ取りの効果は
十分なものとなるが、鋳物製品や鋳型中子が複雑な形状
をしていれば労力と時間を要する割に効果が発揮できな
い点が問題となっている。また、実公平7−10845
号公報に開示されているようにチェンや金属製ロープ、
鎖等を使用したバリ取り装置によると、チェンや金属製
ロープ、鎖等に生じる振動が水平方向に限られており、
鋳物製品や鋳型用中子の複雑な形状に即した振動をさせ
ることができないので、バリ取りの効果が十分なものと
はいえず問題となっていた。特に、加振源に普通の振動
モータを適用する場合は振動力調整が片方のみとなり、
水平方向の円や楕円の単純振動しか発生できなかった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであ
り、加振源の振動モードを3次元的な振動モードにし、
鋳物製品や鋳型用中子の複雑な形状に即した振動をさせ
ることができるバリ取り装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明の複合3次元振動バリ取り装置は、振動モー
タと、その振動モータを固定するベースと、そのベース
の下側に取付けられて鋳物製品付近に垂下する鎖と、防
振機構を介して前記ベースを吊り上げるよう構成された
バリ取り装置において、前記振動モータは、回転軸に対
する任意の回転位置に固定できる2つの不釣合いウェイ
トを両軸端に備えるとともに、回転軸が垂直となるよう
前記ベースに固定されていることを特徴としており、ま
た前記振動モータはインバータに接続され、任意に設定
された回転速度で駆動することができることを特徴とす
る。上記手段によると、振動モータの両軸端に取付け角
度を任意に調整することができる2つの不釣合いウェイ
トを備えているので、振動力が自由に可変できる複合3
次元振動モードが発生できて、バリ取り対象物の形状に
最適なバリ取り振動モードが設定可能となる。
め、本発明の複合3次元振動バリ取り装置は、振動モー
タと、その振動モータを固定するベースと、そのベース
の下側に取付けられて鋳物製品付近に垂下する鎖と、防
振機構を介して前記ベースを吊り上げるよう構成された
バリ取り装置において、前記振動モータは、回転軸に対
する任意の回転位置に固定できる2つの不釣合いウェイ
トを両軸端に備えるとともに、回転軸が垂直となるよう
前記ベースに固定されていることを特徴としており、ま
た前記振動モータはインバータに接続され、任意に設定
された回転速度で駆動することができることを特徴とす
る。上記手段によると、振動モータの両軸端に取付け角
度を任意に調整することができる2つの不釣合いウェイ
トを備えているので、振動力が自由に可変できる複合3
次元振動モードが発生できて、バリ取り対象物の形状に
最適なバリ取り振動モードが設定可能となる。
【0005】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施の形態を図に基
づいて説明する。図1は本発明の複合3次元振動バリ取
り装置の構成を示す図であり、図2は加振源に用いる3
次元振動モータの構成を示す図、図3は3次元振動モー
タに取付ける2つの不釣合いウェイトを説明する図、図
4は3次元振動モータで発生させる振動モードを説明す
る図である。図1において100は架台であり、左右両
側の架台支柱101と、架台支柱101を固定する基礎
102、架台支柱101の上部を固定する天板103、
鋳物製品105を載せる搬送台104とから構成されて
いる。搬送台104は、架台100に設けられた板状の
単なる台であってもよく、ベルトコンベア等、鋳物10
5を移動させる機能を組込まれた台であってもよい。
づいて説明する。図1は本発明の複合3次元振動バリ取
り装置の構成を示す図であり、図2は加振源に用いる3
次元振動モータの構成を示す図、図3は3次元振動モー
タに取付ける2つの不釣合いウェイトを説明する図、図
4は3次元振動モータで発生させる振動モードを説明す
る図である。図1において100は架台であり、左右両
側の架台支柱101と、架台支柱101を固定する基礎
102、架台支柱101の上部を固定する天板103、
鋳物製品105を載せる搬送台104とから構成されて
いる。搬送台104は、架台100に設けられた板状の
単なる台であってもよく、ベルトコンベア等、鋳物10
5を移動させる機能を組込まれた台であってもよい。
【0006】110は昇降機構であり、天板103の上
に垂直に固定された昇降シリンダ111と、昇降シリン
ダ111から下に突き出て上板117と連結され上板1
17を昇降させる昇降棒112、上板117の上側に固
定され天板103に形成したガイド穴を通過して上板1
17に上下動のみを許容する複数のガイド113、ガイ
ド113の一部に固定されたピン114、天板103の
上側に垂直に固定されたスイッチ支柱115、スイッチ
支柱115に固定された複数のリミットスイッチ11
6、上板117の下側に設けられて吊り棒119との間
の振動を吸収する複数の上防振部材118、上防振部材
118に吊り下げられた吊り棒119とから構成されて
いる。上防振部材118は一般に知られているものでよ
く、例えばコイルバネとクッションゴムを組合わせたも
のが用いられる。また、昇降シリンダ111は、圧縮エ
アを動力源とするエアシリンダでよく、モータの回転力
を直動変換する電動シリンダであってもよい。
に垂直に固定された昇降シリンダ111と、昇降シリン
ダ111から下に突き出て上板117と連結され上板1
17を昇降させる昇降棒112、上板117の上側に固
定され天板103に形成したガイド穴を通過して上板1
17に上下動のみを許容する複数のガイド113、ガイ
ド113の一部に固定されたピン114、天板103の
上側に垂直に固定されたスイッチ支柱115、スイッチ
支柱115に固定された複数のリミットスイッチ11
6、上板117の下側に設けられて吊り棒119との間
の振動を吸収する複数の上防振部材118、上防振部材
118に吊り下げられた吊り棒119とから構成されて
いる。上防振部材118は一般に知られているものでよ
く、例えばコイルバネとクッションゴムを組合わせたも
のが用いられる。また、昇降シリンダ111は、圧縮エ
アを動力源とするエアシリンダでよく、モータの回転力
を直動変換する電動シリンダであってもよい。
【0007】120は加振機構であり、下板122と、
下板122と吊り棒119の間に設けられてその間の振
動を吸収する下防振部材123、下板の上側中央に回転
軸を縦にして固定され図示しないインバータに接続され
た3次元振動モータ121、下板122の下面に取付け
られて垂下する複数の鎖124から構成されている。下
防振部材123は、上防振部材118と同様に一般に知
られているものでよく、例えばコイルバネとクッション
ゴムを組合わせたものが用いられる。また、この図では
124を鎖としたが、バリ取りに適していれば鎖に限ら
れることはなく、従来と同様に、チェンや金属テープを
使っても何ら構わない。
下板122と吊り棒119の間に設けられてその間の振
動を吸収する下防振部材123、下板の上側中央に回転
軸を縦にして固定され図示しないインバータに接続され
た3次元振動モータ121、下板122の下面に取付け
られて垂下する複数の鎖124から構成されている。下
防振部材123は、上防振部材118と同様に一般に知
られているものでよく、例えばコイルバネとクッション
ゴムを組合わせたものが用いられる。また、この図では
124を鎖としたが、バリ取りに適していれば鎖に限ら
れることはなく、従来と同様に、チェンや金属テープを
使っても何ら構わない。
【0008】3次元振動モータ121は、図2に示すよ
うに、回転軸205の両軸端に固定ウェイト300と調
整ウェイト301を備えており、回転軸205に対する
任意の回転位置で固定できるよう構成されている。ウェ
イトの形状の2つの例を図3に示す。いずれも締付けネ
ジ303、313を緩めると回転軸205に対してフリ
ーに回転でき、締付けネジ303、313を締めるとそ
の時の回転位置関係で回転軸205に固定できる。固定
ウェイト300、310と調整ウェイト301、311
の回転位置関係を調整することによって回転軸205の
不釣合いを任意に設定することができるので、回転軸2
05を回転させた時に平行モードの振動やコニカルモー
ドの振動、あるいはその他のモードの振動などを自由に
設定して発生させることができる。
うに、回転軸205の両軸端に固定ウェイト300と調
整ウェイト301を備えており、回転軸205に対する
任意の回転位置で固定できるよう構成されている。ウェ
イトの形状の2つの例を図3に示す。いずれも締付けネ
ジ303、313を緩めると回転軸205に対してフリ
ーに回転でき、締付けネジ303、313を締めるとそ
の時の回転位置関係で回転軸205に固定できる。固定
ウェイト300、310と調整ウェイト301、311
の回転位置関係を調整することによって回転軸205の
不釣合いを任意に設定することができるので、回転軸2
05を回転させた時に平行モードの振動やコニカルモー
ドの振動、あるいはその他のモードの振動などを自由に
設定して発生させることができる。
【0009】次に、複合3次元振動バリ取り装置を使用
する時の動作について説明する。まず準備として、下板
122に取付ける複数の鎖124を鋳物製品105の形
状に合わせて配置する。その配置とは、例えば、鋳物製
品105に残っているバリを、真下から真上に向って下
板122の下面に投影される位置である。また、鎖12
4の長さや鋳物製品105に残っているバリの高さ方向
の位置を考慮して加振機構120を昇降させる範囲を決
め、その範囲に応じてリミットスイッチ116とピン1
14の位置を設定する。準備ができて搬送台104にバ
リが残っている鋳物製品105を載せると、昇降シリン
ダ111を動作させ、加振機構120とともに鎖124
を下降させる。このとき、天板103に設けたガイド穴
の中をガイド113が下降するので、加振機構120は
平行に下降する。そしてガイド113とともにピン11
4が下降してリミットスイッチ116に達すると、昇降
シリンダ111が停止して鎖124が鋳物製品105の
バリ付近に達する。ここで3次元振動モータ121を回
転させると鎖が3次元的な振動をして鋳物製品105の
バリを除去する。バリ除去工程を終えると昇降シリンダ
111が上昇し、加振機構120が平行に上昇する。そ
して、ガイド113に取付けたピン114が上側のリミ
ットスイッチ116付近に来て所定の位置に達すると昇
降シリンダ111は上昇を停止する。
する時の動作について説明する。まず準備として、下板
122に取付ける複数の鎖124を鋳物製品105の形
状に合わせて配置する。その配置とは、例えば、鋳物製
品105に残っているバリを、真下から真上に向って下
板122の下面に投影される位置である。また、鎖12
4の長さや鋳物製品105に残っているバリの高さ方向
の位置を考慮して加振機構120を昇降させる範囲を決
め、その範囲に応じてリミットスイッチ116とピン1
14の位置を設定する。準備ができて搬送台104にバ
リが残っている鋳物製品105を載せると、昇降シリン
ダ111を動作させ、加振機構120とともに鎖124
を下降させる。このとき、天板103に設けたガイド穴
の中をガイド113が下降するので、加振機構120は
平行に下降する。そしてガイド113とともにピン11
4が下降してリミットスイッチ116に達すると、昇降
シリンダ111が停止して鎖124が鋳物製品105の
バリ付近に達する。ここで3次元振動モータ121を回
転させると鎖が3次元的な振動をして鋳物製品105の
バリを除去する。バリ除去工程を終えると昇降シリンダ
111が上昇し、加振機構120が平行に上昇する。そ
して、ガイド113に取付けたピン114が上側のリミ
ットスイッチ116付近に来て所定の位置に達すると昇
降シリンダ111は上昇を停止する。
【0010】次に図1の3次元振動モータ121によっ
て発生する3次元振動について説明する。このモータに
振動を発生させるには、まず、3次元振動モータ121
の下側の軸端の固定ウェイトと調整ウェイトを所定角度
ずらして固定し、回転軸205の不釣合いを形成する。
次に上側の軸端の固定ウェイトと調整ウェイトを同じよ
うに所定角度ずらして固定し、回転軸205の不釣合い
を形成する。このとき、上側軸端の合成された不釣合い
の方向と下側軸端の合成された不釣合いの方向を同じに
し、下側軸端の合成された不釣合いの大きさを上側軸端
の合成された不釣合いの大きさより小さくしてそれぞれ
のウェイトを固定する。
て発生する3次元振動について説明する。このモータに
振動を発生させるには、まず、3次元振動モータ121
の下側の軸端の固定ウェイトと調整ウェイトを所定角度
ずらして固定し、回転軸205の不釣合いを形成する。
次に上側の軸端の固定ウェイトと調整ウェイトを同じよ
うに所定角度ずらして固定し、回転軸205の不釣合い
を形成する。このとき、上側軸端の合成された不釣合い
の方向と下側軸端の合成された不釣合いの方向を同じに
し、下側軸端の合成された不釣合いの大きさを上側軸端
の合成された不釣合いの大きさより小さくしてそれぞれ
のウェイトを固定する。
【0011】このように4つのウェイトを調整して3次
元振動モータ121を下板122の中央に立てて固定
し、回転すると、両軸端の異なる大きさの不釣合いによ
り回転軸205が振れ回る。このとき、図4に示すよう
に、ある時点では3次元振動モータ121の回転軸20
5中心の上部は大きく左に振れて下部は小さく左に振
れ、上下両軸端の合成したアンバランスの方向は何れも
右側、すなわち回転前の当初の回転軸中心の方向にあ
る。その後、回転軸205が半回転した次の時点では、
逆の位置になり、3次元振動モータ121の回転軸20
5の上部は大きく右に振れて下部は小さく右に振れ、上
下両軸端の合成したアンバランスの方向は何れも左側、
すなわち回転前の当初の回転軸205中心の方向にあ
る。回転軸205中心が図4に示したように振れ回るの
で、3次元振動モータ121を固定している下板122
はある時点ではP−C−Pの位置にあり、回転軸205
が半回転した次の時点ではP’−C’−P’の位置にあ
って、中央のC点の位置がC→C’→Cという円を、右
側のP点の位置がP→P’→Pという楕円を、左のP点
の位置もP→P’→Pという楕円を描く。このように、
下板122は中央のC点を除いて3次元的な楕円を描く
のである。なお、左右のP点の位置は図示しているよう
に水平方向と垂直方向の振動変位は異なっている。
元振動モータ121を下板122の中央に立てて固定
し、回転すると、両軸端の異なる大きさの不釣合いによ
り回転軸205が振れ回る。このとき、図4に示すよう
に、ある時点では3次元振動モータ121の回転軸20
5中心の上部は大きく左に振れて下部は小さく左に振
れ、上下両軸端の合成したアンバランスの方向は何れも
右側、すなわち回転前の当初の回転軸中心の方向にあ
る。その後、回転軸205が半回転した次の時点では、
逆の位置になり、3次元振動モータ121の回転軸20
5の上部は大きく右に振れて下部は小さく右に振れ、上
下両軸端の合成したアンバランスの方向は何れも左側、
すなわち回転前の当初の回転軸205中心の方向にあ
る。回転軸205中心が図4に示したように振れ回るの
で、3次元振動モータ121を固定している下板122
はある時点ではP−C−Pの位置にあり、回転軸205
が半回転した次の時点ではP’−C’−P’の位置にあ
って、中央のC点の位置がC→C’→Cという円を、右
側のP点の位置がP→P’→Pという楕円を、左のP点
の位置もP→P’→Pという楕円を描く。このように、
下板122は中央のC点を除いて3次元的な楕円を描く
のである。なお、左右のP点の位置は図示しているよう
に水平方向と垂直方向の振動変位は異なっている。
【0012】鎖124は鋳物製品105の大きさや形
状、バリの残っている位置等によって適当な長さに設定
され、鎖の長さや加振機構120などの使用条件によっ
ては鎖の振動し易い周波数が変わってくることがある。
しかし、そのような場合でも、3次元振動モータ121
に接続している図示しないインバータの励磁周波数を変
えて回転速度を自由に設定できるため、鎖124の振動
を最適なものにすることができる。
状、バリの残っている位置等によって適当な長さに設定
され、鎖の長さや加振機構120などの使用条件によっ
ては鎖の振動し易い周波数が変わってくることがある。
しかし、そのような場合でも、3次元振動モータ121
に接続している図示しないインバータの励磁周波数を変
えて回転速度を自由に設定できるため、鎖124の振動
を最適なものにすることができる。
【0013】3次元振動モータ121を固定した下板1
22が上記のようなモードで振動すると、その下面に取
付けた複数の鎖124の下の方にも同じような振動モー
ドが伝達されて、水平方向の振動と垂直方向の振動を含
む3次元的な振動をするため、鋳物製品105の周囲の
あらゆる場所にあるバリに、水平方向や斜め下方向、斜
め上方向など、あらゆる方向から衝突することができ
る。このため、バリの形状や材質、種類等、バリの形成
状況に関わらずバリのみを速やかに破壊して除去するこ
とができるのである。
22が上記のようなモードで振動すると、その下面に取
付けた複数の鎖124の下の方にも同じような振動モー
ドが伝達されて、水平方向の振動と垂直方向の振動を含
む3次元的な振動をするため、鋳物製品105の周囲の
あらゆる場所にあるバリに、水平方向や斜め下方向、斜
め上方向など、あらゆる方向から衝突することができ
る。このため、バリの形状や材質、種類等、バリの形成
状況に関わらずバリのみを速やかに破壊して除去するこ
とができるのである。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、鎖
に3次元的な振動を発生させて鋳物製品や鋳型用中子、
バリの種類、形状、材質に適した振動モードを自由に設
定することができるので、全てのバリに鎖を衝突させる
ことができて、従来に比べてバリ取り時間を短時間に
し、同時にバリ取り効果を大幅に改善することができる
という効果がある。
に3次元的な振動を発生させて鋳物製品や鋳型用中子、
バリの種類、形状、材質に適した振動モードを自由に設
定することができるので、全てのバリに鎖を衝突させる
ことができて、従来に比べてバリ取り時間を短時間に
し、同時にバリ取り効果を大幅に改善することができる
という効果がある。
【図1】本発明の複合3次元振動バリ取り装置の構成を
示す図
示す図
【図2】振動モータの構造図
【図3】振動モータの2つのウェイトを示す図
【図4】複合3次元振動のモデル図
【図5】従来のバリ取り装置 100 架台 101 架台支柱 102 基礎 103 天板 104 搬送台 105 鋳物 110 昇降機構 111 昇降シリンダ 112 昇降棒 113 ガイド 114 ピン 115 スイッチ支柱 116 LS 117 上板 118 上防振部材 119 吊り棒 120 加振機構 121 3次元振動モータ 122 下板 123 下防振部材 124 鎖 200 フレーム 201 カバー 202 固定子 203 回転子 204 軸受 205 回転軸 300、310 固定ウェイト 301、311 調整ウェイト 302、312 インジケータ 303、313 締付けネジ
Claims (2)
- 【請求項1】振動モータと、その振動モータを固定する
ベースと、そのベースの下側に取付けられて鋳物製品付
近に垂下する鎖と、防振機構を介して前記ベースを吊り
上げるよう構成されたバリ取り装置において、 前記振動モータは、回転軸に対する任意の回転位置に固
定できる2つの不釣合いウェイトを両軸端に備えるとと
もに、回転軸が垂直となるよう前記ベースに固定されて
いることを特徴とする複合3次元振動バリ取り装置。 - 【請求項2】前記振動モータはインバータに接続されて
おり、任意に設定された回転速度で駆動することができ
ることを特徴とする請求項1記載の複合3次元振動バリ
取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10342224A JP2000158124A (ja) | 1998-12-01 | 1998-12-01 | 複合3次元振動バリ取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10342224A JP2000158124A (ja) | 1998-12-01 | 1998-12-01 | 複合3次元振動バリ取り装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000158124A true JP2000158124A (ja) | 2000-06-13 |
Family
ID=18352084
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10342224A Pending JP2000158124A (ja) | 1998-12-01 | 1998-12-01 | 複合3次元振動バリ取り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000158124A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040037425A (ko) * | 2002-10-28 | 2004-05-07 | 현대자동차주식회사 | 쉘 코어의 버어 제거 장치 |
CN109622916A (zh) * | 2018-05-16 | 2019-04-16 | 浙江宏日自动化科技有限公司 | 铸件分离机 |
-
1998
- 1998-12-01 JP JP10342224A patent/JP2000158124A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040037425A (ko) * | 2002-10-28 | 2004-05-07 | 현대자동차주식회사 | 쉘 코어의 버어 제거 장치 |
CN109622916A (zh) * | 2018-05-16 | 2019-04-16 | 浙江宏日自动化科技有限公司 | 铸件分离机 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN202716355U (zh) | 一种用于构件成型的组合振动台 | |
KR101223743B1 (ko) | 콘크리트 내의 기포제거장치 | |
JP2001524023A (ja) | 方向付けられた振動を発生する装置 | |
JP2000158124A (ja) | 複合3次元振動バリ取り装置 | |
US6457510B1 (en) | Method for compacting moulding sand | |
JPS61500478A (ja) | 鋳物製品から中子を振動によって除去するための中子除去装置 | |
JP3077043B2 (ja) | 消失模型鋳造用振動装置 | |
CN2785823Y (zh) | 振动成型机的振动台 | |
JP2004337876A (ja) | 振動式砂鋳型バラシ装置 | |
US20230265631A1 (en) | Vibratory hammer with electric motor | |
CN1307012C (zh) | 垂直圆周运动振动台 | |
US4796685A (en) | Vibrating table for forming sand molds | |
JP2872099B2 (ja) | 鋳物砂充填用振動装置 | |
JP4289579B2 (ja) | 鋳物砂充填用振動装置 | |
JPH10328783A (ja) | 鋳物砂の振動充填装置 | |
JP3169540B2 (ja) | 造型装置 | |
JP3248895B2 (ja) | 鋳物砂充填用振動装置 | |
JP3052281U (ja) | コンクリート型枠用加振装置 | |
JP2501359Y2 (ja) | 振動造型機 | |
JPS63278810A (ja) | 粉粒体充填方法及び粉粒体充填装置 | |
JPH02502801A (ja) | 垂直遠心鋳造機 | |
JPH0550184A (ja) | 消失模型の砂充填装置 | |
JP3053129U (ja) | コンクリート型枠用加振装置 | |
JPH05309445A (ja) | 消失模型鋳造用砂充填振動装置 | |
JPH09248655A (ja) | 振動造型機 |