JP2000157993A - 好気性水処理装置 - Google Patents
好気性水処理装置Info
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- JP2000157993A JP2000157993A JP33567598A JP33567598A JP2000157993A JP 2000157993 A JP2000157993 A JP 2000157993A JP 33567598 A JP33567598 A JP 33567598A JP 33567598 A JP33567598 A JP 33567598A JP 2000157993 A JP2000157993 A JP 2000157993A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
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- Activated Sludge Processes (AREA)
- Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エジェクターを使用した好気性水処理装置に
おける動力費を低減するとともに、酸素溶解効率の向上
も図れる好気性水処理装置を提供する。 【解決手段】 曝気槽1の水中に設置した液噴射気体吸
引型エジェクター9に酸素含有ガスを供給して活性汚泥
法により水処理を行う好気性水処理装置において、前記
エジェクター9を原水供給経路4又は汚泥返送経路7の
末端に接続し、該エジェクター9に原水又は返送汚泥を
供給するとともに、空気に代えて酸素ガスを供給する。
おける動力費を低減するとともに、酸素溶解効率の向上
も図れる好気性水処理装置を提供する。 【解決手段】 曝気槽1の水中に設置した液噴射気体吸
引型エジェクター9に酸素含有ガスを供給して活性汚泥
法により水処理を行う好気性水処理装置において、前記
エジェクター9を原水供給経路4又は汚泥返送経路7の
末端に接続し、該エジェクター9に原水又は返送汚泥を
供給するとともに、空気に代えて酸素ガスを供給する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、好気性水処理装置
に関し、詳しくは、液噴射気体吸引型エジェクターを使
用した活性汚泥法による好気性水処理装置に関する。
に関し、詳しくは、液噴射気体吸引型エジェクターを使
用した活性汚泥法による好気性水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、活性汚泥法として最も一般的な
標準活性汚泥法を実施するための水処理装置の一構成例
を示す系統図である。この装置は、曝気槽1の水面部分
にエアレーター2を設けたものであって、このエアレー
ター2を回転させて曝気槽1内の液を撹拌することによ
り、空気中の酸素分を水中に溶解させるようにしてい
る。原水は、調整槽3から原水供給経路4に設けた原水
ポンプ5により圧送されて曝気槽1に供給される。ま
た、曝気槽1で処理された処理水は、沈殿槽6に送られ
て固液分離され、沈殿槽6で沈殿した汚泥は、汚泥返送
経路7に設けた汚泥ポンプ8により圧送されて曝気槽1
に返送される。
標準活性汚泥法を実施するための水処理装置の一構成例
を示す系統図である。この装置は、曝気槽1の水面部分
にエアレーター2を設けたものであって、このエアレー
ター2を回転させて曝気槽1内の液を撹拌することによ
り、空気中の酸素分を水中に溶解させるようにしてい
る。原水は、調整槽3から原水供給経路4に設けた原水
ポンプ5により圧送されて曝気槽1に供給される。ま
た、曝気槽1で処理された処理水は、沈殿槽6に送られ
て固液分離され、沈殿槽6で沈殿した汚泥は、汚泥返送
経路7に設けた汚泥ポンプ8により圧送されて曝気槽1
に返送される。
【0003】このような活性汚泥法では、曝気槽1の好
気性雰囲気下で活性を示す活性汚泥により原水中の有機
物(BOD)を分解するものであるから、曝気槽1内
は、溶存酸素濃度が十分に高いことが要求される。
気性雰囲気下で活性を示す活性汚泥により原水中の有機
物(BOD)を分解するものであるから、曝気槽1内
は、溶存酸素濃度が十分に高いことが要求される。
【0004】ところが、エアレーター2のみでは、過剰
の負荷等によって曝気槽1内がしばしば酸素不足となる
ことがあるため、曝気槽1内に散気管からなる曝気装置
を設けてブロワーから空気を供給し、曝気槽1内に空気
を曝気することによって溶存酸素を補給することが行わ
れている。
の負荷等によって曝気槽1内がしばしば酸素不足となる
ことがあるため、曝気槽1内に散気管からなる曝気装置
を設けてブロワーから空気を供給し、曝気槽1内に空気
を曝気することによって溶存酸素を補給することが行わ
れている。
【0005】また、図5に示す水処理装置のように、曝
気装置として、曝気槽1の底部に液噴射気体吸引型エジ
ェクター(以下、エジェクターという)9を設置し、曝
気槽1内の水を循環ポンプ10で循環させてエジェクタ
ー9の第1ノズル9aから噴出させることにより、先端
が水面上に突出た空気吸引パイプ11から空気を吸引
し、さらに、第2ノズル9b,第3ノズル9cで曝気槽
1内の水を吸引して気液を混合させながら噴出させるも
のを使用したものもある。
気装置として、曝気槽1の底部に液噴射気体吸引型エジ
ェクター(以下、エジェクターという)9を設置し、曝
気槽1内の水を循環ポンプ10で循環させてエジェクタ
ー9の第1ノズル9aから噴出させることにより、先端
が水面上に突出た空気吸引パイプ11から空気を吸引
し、さらに、第2ノズル9b,第3ノズル9cで曝気槽
1内の水を吸引して気液を混合させながら噴出させるも
のを使用したものもある。
【0006】このようなエジェクター9を利用した曝気
装置は、曝気槽1内への空気(酸素分)の供給と曝気槽
1内の水の循環,撹拌とを同時に行えるなどの効果によ
り、水処理効率を高めることができる。
装置は、曝気槽1内への空気(酸素分)の供給と曝気槽
1内の水の循環,撹拌とを同時に行えるなどの効果によ
り、水処理効率を高めることができる。
【0007】しかし、このようなエジェクター9を利用
しても酸素不足が発生するときには、前記空気吸引パイ
プ11にブロワー12を接続し、該ブロワー12によっ
て空気を押込むようにしている。
しても酸素不足が発生するときには、前記空気吸引パイ
プ11にブロワー12を接続し、該ブロワー12によっ
て空気を押込むようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述ように、エジェク
ター9は、活性汚泥法により水処理の効率を高められる
という効果はあるものの、循環ポンプ10の動力を別途
必要とするため、全体的な動力費が大きくなる欠点があ
った。すなわち、標準活性汚泥法と同様のエアレーター
2,原水ポンプ5,汚泥ポンプ8に加えて循環ポンプ1
0を設置しなければならないため、BOD除去のための
動力原単位が高くなっていた。
ター9は、活性汚泥法により水処理の効率を高められる
という効果はあるものの、循環ポンプ10の動力を別途
必要とするため、全体的な動力費が大きくなる欠点があ
った。すなわち、標準活性汚泥法と同様のエアレーター
2,原水ポンプ5,汚泥ポンプ8に加えて循環ポンプ1
0を設置しなければならないため、BOD除去のための
動力原単位が高くなっていた。
【0009】また、ブロワー12によって空気を押込む
場合、エジェクター9に供給する空気量を多くすると、
酸素溶解効率が減少するという不都合がある。例えば、
図6は、水深が3.65mで、エジェクター9の液流量
が毎分40リットルの場合の空気供給量と酸素溶解効率
との関係を示すものであるが、空気量の増大に伴って酸
素溶解効率が大幅に低下していることがわかる。
場合、エジェクター9に供給する空気量を多くすると、
酸素溶解効率が減少するという不都合がある。例えば、
図6は、水深が3.65mで、エジェクター9の液流量
が毎分40リットルの場合の空気供給量と酸素溶解効率
との関係を示すものであるが、空気量の増大に伴って酸
素溶解効率が大幅に低下していることがわかる。
【0010】この酸素溶解効率の低下の原因は、空気量
が多くなると気泡が大きくなって表面積(気液接触面
積)が減少するとともに、浮上速度の上昇によって水中
での滞留時間が短くなることと、空気中に多量に存在す
る窒素によって溶存酸素が脱気作用を受けるためであ
る。したがって、エジェクター9に供給する空気量を増
大させても酸素溶解量をそれ程向上させることはでき
ず、大気に放出される無駄なガスが増加するのみとな
る。
が多くなると気泡が大きくなって表面積(気液接触面
積)が減少するとともに、浮上速度の上昇によって水中
での滞留時間が短くなることと、空気中に多量に存在す
る窒素によって溶存酸素が脱気作用を受けるためであ
る。したがって、エジェクター9に供給する空気量を増
大させても酸素溶解量をそれ程向上させることはでき
ず、大気に放出される無駄なガスが増加するのみとな
る。
【0011】そこで本発明は、エジェクターを使用した
好気性水処理装置における動力費を低減するとともに、
酸素溶解効率の向上も図れる好気性水処理装置を提供す
ることを目的としている。
好気性水処理装置における動力費を低減するとともに、
酸素溶解効率の向上も図れる好気性水処理装置を提供す
ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の好気性水処理装置は、曝気槽の水中に設置
した液噴射気体吸引型エジェクターに酸素含有ガスを供
給して活性汚泥法により水処理を行う好気性水処理装置
において、前記液噴射気体吸引型エジェクターを原水供
給経路の末端に接続し、該液噴射気体吸引型エジェクタ
ーに、原水供給経路に設けた原水ポンプにより圧送され
る原水を供給するように形成したことを特徴としてい
る。
め、本発明の好気性水処理装置は、曝気槽の水中に設置
した液噴射気体吸引型エジェクターに酸素含有ガスを供
給して活性汚泥法により水処理を行う好気性水処理装置
において、前記液噴射気体吸引型エジェクターを原水供
給経路の末端に接続し、該液噴射気体吸引型エジェクタ
ーに、原水供給経路に設けた原水ポンプにより圧送され
る原水を供給するように形成したことを特徴としてい
る。
【0013】さらに、本発明の好気性水処理装置は、上
記構成において、前記原水供給経路に設けられた調整槽
と前記曝気槽との間に、曝気槽内の液を調整槽に戻す液
戻し配管を設けるとともに、該液戻し配管に、調整槽の
液面が上昇したときに閉弁し、液面が低下したときに開
弁する液戻し弁を設けたこと、特に、前記液戻し配管
が、前記原水ポンプによる曝気槽への原水供給量よりも
多くの液が流れるように形成されていることを特徴とし
ている。
記構成において、前記原水供給経路に設けられた調整槽
と前記曝気槽との間に、曝気槽内の液を調整槽に戻す液
戻し配管を設けるとともに、該液戻し配管に、調整槽の
液面が上昇したときに閉弁し、液面が低下したときに開
弁する液戻し弁を設けたこと、特に、前記液戻し配管
が、前記原水ポンプによる曝気槽への原水供給量よりも
多くの液が流れるように形成されていることを特徴とし
ている。
【0014】また、本発明の好気性水処理装置は、前記
液噴射気体吸引型エジェクターを、沈殿槽から曝気槽に
汚泥を返送する汚泥返送経路の末端に接続し、該液噴射
気体吸引型エジェクターに、汚泥返送経路に設けた汚泥
ポンプにより圧送される返送汚泥を供給するように形成
したことを特徴としている。
液噴射気体吸引型エジェクターを、沈殿槽から曝気槽に
汚泥を返送する汚泥返送経路の末端に接続し、該液噴射
気体吸引型エジェクターに、汚泥返送経路に設けた汚泥
ポンプにより圧送される返送汚泥を供給するように形成
したことを特徴としている。
【0015】さらに、本発明では、前記液噴射気体吸引
型エジェクターに供給する酸素含有ガスを、酸素ガスと
したことを特徴としている。
型エジェクターに供給する酸素含有ガスを、酸素ガスと
したことを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の好気性水処理装置
の一形態例を示す系統図である。この好気性水処理装置
は、原水を貯留する調整槽3,エアレーター2を備えた
曝気槽1,処理水の固液分離を行う沈殿槽6,原水ポン
プ5を備えた原水供給経路4,汚泥ポンプ8を備えた汚
泥返送経路7等の従来と同様の設備に加えて、曝気槽1
の底部に、原水供給経路4の末端に接続した一対のエジ
ェクター9,9を設けるとともに、このエジェクター9
に空気を供給するブロワー12と酸素ガスを供給する酸
素貯槽13とを接続し、さらに、調整槽3と曝気槽1と
の間に、電磁弁からなる液戻し弁14を備えた液戻し配
管15を設けたものである。
の一形態例を示す系統図である。この好気性水処理装置
は、原水を貯留する調整槽3,エアレーター2を備えた
曝気槽1,処理水の固液分離を行う沈殿槽6,原水ポン
プ5を備えた原水供給経路4,汚泥ポンプ8を備えた汚
泥返送経路7等の従来と同様の設備に加えて、曝気槽1
の底部に、原水供給経路4の末端に接続した一対のエジ
ェクター9,9を設けるとともに、このエジェクター9
に空気を供給するブロワー12と酸素ガスを供給する酸
素貯槽13とを接続し、さらに、調整槽3と曝気槽1と
の間に、電磁弁からなる液戻し弁14を備えた液戻し配
管15を設けたものである。
【0017】また、調整槽3内には、該調整槽3内の液
面を検出して前記液戻し弁14を開閉するための液面ス
イッチ16a,16bが設けられている。下部液面スイ
ッチ16aは、調整槽3内の液面が低下したときに、液
戻し弁14を開くように作動し、上部液面スイッチ16
bは、調整槽3内の液面が上昇したときに液戻し弁14
を閉じるように作動する。すなわち、調整槽3内の液面
が低下すると液戻し弁14が開いて曝気槽1内の液が液
戻し配管15を介して調整槽3に戻され、液面が上昇す
ると液戻し弁14が閉じることにより、調整槽3内の液
面(液量)を所定の範囲内に保持するようにしている。
面を検出して前記液戻し弁14を開閉するための液面ス
イッチ16a,16bが設けられている。下部液面スイ
ッチ16aは、調整槽3内の液面が低下したときに、液
戻し弁14を開くように作動し、上部液面スイッチ16
bは、調整槽3内の液面が上昇したときに液戻し弁14
を閉じるように作動する。すなわち、調整槽3内の液面
が低下すると液戻し弁14が開いて曝気槽1内の液が液
戻し配管15を介して調整槽3に戻され、液面が上昇す
ると液戻し弁14が閉じることにより、調整槽3内の液
面(液量)を所定の範囲内に保持するようにしている。
【0018】なお、液戻し配管15の流量は、調整槽3
への原水の流入量に応じて設定すればよいが、原水供給
経路4から曝気槽1に流入する原水量より多く設定して
おくことにより、調整槽3への原水の流入が無くなった
場合でも調整槽3内が空になることがない。
への原水の流入量に応じて設定すればよいが、原水供給
経路4から曝気槽1に流入する原水量より多く設定して
おくことにより、調整槽3への原水の流入が無くなった
場合でも調整槽3内が空になることがない。
【0019】さらに、前記原水供給経路4には、原水供
給経路4からエジェクター9に供給する原水量を調節す
るためのバイパス弁17を有するバイパス経路18が設
けられている。また、エジェクター9とブロワー12と
を接続する空気供給経路19には空気供給弁20が設け
られ、エジェクター9と酸素貯槽13とを接続する酸素
供給経路21には酸素供給弁22が設けられている。
給経路4からエジェクター9に供給する原水量を調節す
るためのバイパス弁17を有するバイパス経路18が設
けられている。また、エジェクター9とブロワー12と
を接続する空気供給経路19には空気供給弁20が設け
られ、エジェクター9と酸素貯槽13とを接続する酸素
供給経路21には酸素供給弁22が設けられている。
【0020】このように形成した好気性水処理装置は、
エジェクター9への液供給を原水供給経路4の原水ポン
プ5で行うので、液循環用に別途ポンプを設置する必要
がなくなり、設備費の低減とともに動力費の低減が図れ
る。
エジェクター9への液供給を原水供給経路4の原水ポン
プ5で行うので、液循環用に別途ポンプを設置する必要
がなくなり、設備費の低減とともに動力費の低減が図れ
る。
【0021】また、調整槽3内の液面高さに応じて曝気
槽1の液を調整槽3へ戻せるように形成することによ
り、夜間等の流入原水量が少ないときでも、エジェクタ
ー9に供給する液が無くなることがなく、原水ポンプ5
の空運転が防止でき、曝気槽1での酸素不足が発生する
こともなくなる。
槽1の液を調整槽3へ戻せるように形成することによ
り、夜間等の流入原水量が少ないときでも、エジェクタ
ー9に供給する液が無くなることがなく、原水ポンプ5
の空運転が防止でき、曝気槽1での酸素不足が発生する
こともなくなる。
【0022】さらに、酸素貯槽13から酸素ガスを供給
することにより、大量の酸素を効率よく水中に溶解する
ことができる。すなわち、空気中の酸素量と同じ量の酸
素ガスを供給する場合、体積が1/5になるために大き
な気泡が発生せず、窒素による脱気作用も受けないた
め、供給した酸素のほとんどを水中に溶解させることが
でき、酸素溶解効率を大幅に高めることができる。
することにより、大量の酸素を効率よく水中に溶解する
ことができる。すなわち、空気中の酸素量と同じ量の酸
素ガスを供給する場合、体積が1/5になるために大き
な気泡が発生せず、窒素による脱気作用も受けないた
め、供給した酸素のほとんどを水中に溶解させることが
でき、酸素溶解効率を大幅に高めることができる。
【0023】なお、流入原水量が十分な場合や調整槽3
が十分な大きさの場合は、液戻し配管15を設けなくて
もよい。また、エジェクター9に空気を供給するだけで
十分な溶存酸素量が得られる場合は、酸素ガス供給用の
設備を省略してもよく、エジェクター9による空気の吸
引だけで十分な場合は、ブロワー12を省略して空気吸
引パイプを設けるだけでもい。逆に、酸素ガスのみを供
給する場合は、空気供給用の設備を省略してもよい。な
お、供給する酸素含有ガスには、空気よりも酸素濃度が
高い酸素富化ガスを用いることもできる。
が十分な大きさの場合は、液戻し配管15を設けなくて
もよい。また、エジェクター9に空気を供給するだけで
十分な溶存酸素量が得られる場合は、酸素ガス供給用の
設備を省略してもよく、エジェクター9による空気の吸
引だけで十分な場合は、ブロワー12を省略して空気吸
引パイプを設けるだけでもい。逆に、酸素ガスのみを供
給する場合は、空気供給用の設備を省略してもよい。な
お、供給する酸素含有ガスには、空気よりも酸素濃度が
高い酸素富化ガスを用いることもできる。
【0024】さらに、原水ポンプ5の能力に対応したエ
ジェクター9を設けた場合は、バイパス経路18を省略
できる。また、エアレーター2に代わる撹拌設備を設け
た水処理装置にも適用することが可能である。さらに、
液戻し弁14には、フロート弁や、フロート弁によって
開閉する液位調節弁等を用いることもできる。
ジェクター9を設けた場合は、バイパス経路18を省略
できる。また、エアレーター2に代わる撹拌設備を設け
た水処理装置にも適用することが可能である。さらに、
液戻し弁14には、フロート弁や、フロート弁によって
開閉する液位調節弁等を用いることもできる。
【0025】図2は、本発明の他の形態例を示す好気性
水処理装置の系統図である。この好気性水処理装置は、
前記エジェクター9を汚泥返送経路7の末端に接続し、
汚泥ポンプ8により圧送される返送汚泥によってエジェ
クター9を作動させるようにしたものである。
水処理装置の系統図である。この好気性水処理装置は、
前記エジェクター9を汚泥返送経路7の末端に接続し、
汚泥ポンプ8により圧送される返送汚泥によってエジェ
クター9を作動させるようにしたものである。
【0026】このように形成することによっても、エジ
ェクター9に液を供給するための循環ポンプが不要にな
るため、前記形態例と同様に、設備費の低減とともに動
力費の低減が図れる。
ェクター9に液を供給するための循環ポンプが不要にな
るため、前記形態例と同様に、設備費の低減とともに動
力費の低減が図れる。
【0027】さらに、本形態例では、曝気槽1と汚泥ポ
ンプ8の一次側(吸入側)との間に、バイパス弁31を
備えたバイパス経路32を設けている。すなわち、エジ
ェクター9は、定格流量が決まっており、流量が少なく
なると効率が低下するため、常時定格流量を維持してお
くことが望ましい。したがって、処理量が減少した場
合、沈殿槽6から通常時と同じ量をエジェクター9に供
給しようとすると、沈殿槽6内の液量が不足してしまう
ことになるので、このようなときにバイパス弁31を開
き、曝気槽1内の液をバイパス管32を介して汚泥ポン
プ8の一次側に適当量導入することにより、沈殿槽6内
の液量を所定量に保ちつつ、エジェクター9に定格流量
に見合った量の液を供給することができる。
ンプ8の一次側(吸入側)との間に、バイパス弁31を
備えたバイパス経路32を設けている。すなわち、エジ
ェクター9は、定格流量が決まっており、流量が少なく
なると効率が低下するため、常時定格流量を維持してお
くことが望ましい。したがって、処理量が減少した場
合、沈殿槽6から通常時と同じ量をエジェクター9に供
給しようとすると、沈殿槽6内の液量が不足してしまう
ことになるので、このようなときにバイパス弁31を開
き、曝気槽1内の液をバイパス管32を介して汚泥ポン
プ8の一次側に適当量導入することにより、沈殿槽6内
の液量を所定量に保ちつつ、エジェクター9に定格流量
に見合った量の液を供給することができる。
【0028】なお、前記形態例における構成要素と同一
の構成要素には同一符号を付して詳細な説明は省略す
る。また、酸素貯槽13から酸素ガスを供給することに
よる酸素溶解効率の向上効果も前記形態例と同様であ
る。
の構成要素には同一符号を付して詳細な説明は省略す
る。また、酸素貯槽13から酸素ガスを供給することに
よる酸素溶解効率の向上効果も前記形態例と同様であ
る。
【0029】
【実施例】図1の形態例に示した水処理装置(実施例装
置)と、図3に示すように、エジェクター9への液供給
を循環ポンプ10で行う従来の水処理装置(比較例装
置)とを使用し、BODの除去量及び動力量を測定し
た。エジェクター9には、液流量50m3/hのものを
2台設置した。原水供給経路4の原水量は400m3/
hとし、実施例装置では、300m3/hをバイパス経
路18に流してエジェクター9における液流量を同一と
した。その他の条件(エアレーター2の運転や返送汚泥
量等)は全て同一とした。各機器の動力量は、原水ポン
プ…37kW、エアレーター…22kW×4台、ブロワ
ー…22kW、汚泥ポンプ…5.5kW、循環ポンプ…
15kWである。
置)と、図3に示すように、エジェクター9への液供給
を循環ポンプ10で行う従来の水処理装置(比較例装
置)とを使用し、BODの除去量及び動力量を測定し
た。エジェクター9には、液流量50m3/hのものを
2台設置した。原水供給経路4の原水量は400m3/
hとし、実施例装置では、300m3/hをバイパス経
路18に流してエジェクター9における液流量を同一と
した。その他の条件(エアレーター2の運転や返送汚泥
量等)は全て同一とした。各機器の動力量は、原水ポン
プ…37kW、エアレーター…22kW×4台、ブロワ
ー…22kW、汚泥ポンプ…5.5kW、循環ポンプ…
15kWである。
【0030】まず、ブロワー12を作動させて168m
3/hの空気をエジェクター9に供給した場合、1日当
たりのBOD除去量は、実施例装置が3072.8kg
で、比較例装置が3073.1であり、略同程度であっ
たが、動力量は、比較例装置が合計で167.5kWで
あるのに対し、実施例装置では152.5kWである。
したがって、BODを除去するための動力原単位は、実
施例装置が1.2kW/kg−BOD、比較例装置が
1.3kW/kg−BODとなった。
3/hの空気をエジェクター9に供給した場合、1日当
たりのBOD除去量は、実施例装置が3072.8kg
で、比較例装置が3073.1であり、略同程度であっ
たが、動力量は、比較例装置が合計で167.5kWで
あるのに対し、実施例装置では152.5kWである。
したがって、BODを除去するための動力原単位は、実
施例装置が1.2kW/kg−BOD、比較例装置が
1.3kW/kg−BODとなった。
【0031】次に、実施例装置において、ブロワー12
を停止させて酸素貯槽13に貯留した液化酸素を気化さ
せてエジェクター9に供給した。酸素ガスの供給量は、
空気供給量の約1/5である35m3/hとした。その
結果、1日当たりのBOD除去量が3187.2kgに
上昇するとともに、ブロワー12の停止によって動力量
が130.5kWに低減したことにより、動力原単位が
0.98kW/kg−BODとなった。
を停止させて酸素貯槽13に貯留した液化酸素を気化さ
せてエジェクター9に供給した。酸素ガスの供給量は、
空気供給量の約1/5である35m3/hとした。その
結果、1日当たりのBOD除去量が3187.2kgに
上昇するとともに、ブロワー12の停止によって動力量
が130.5kWに低減したことにより、動力原単位が
0.98kW/kg−BODとなった。
【0032】また、図2の形態例に示した装置について
も同様の実験を行った。なお、返送汚泥量は100m3
/hとし、その全量をエジェクター9に供給した。エジ
ェクター9に酸素ガス35m3/hを供給して運転した
ところ、1日当たりのBOD除去量は3185.2k
g、動力量は130.5kW、動力原単位は0.98k
W/kg−BODとなった。
も同様の実験を行った。なお、返送汚泥量は100m3
/hとし、その全量をエジェクター9に供給した。エジ
ェクター9に酸素ガス35m3/hを供給して運転した
ところ、1日当たりのBOD除去量は3185.2k
g、動力量は130.5kW、動力原単位は0.98k
W/kg−BODとなった。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の好気性水
処理装置によれば、液噴射気体吸引型エジェクターに液
を供給するための専用のポンプを設ける必要がなくなる
ので、その分の設備費や動力費を節減することができ
る。また、空気に代えて酸素含有ガスをエジェクターに
供給することにより、酸素溶解効率を向上させることが
でき、水処理効率を高めることができる。
処理装置によれば、液噴射気体吸引型エジェクターに液
を供給するための専用のポンプを設ける必要がなくなる
ので、その分の設備費や動力費を節減することができ
る。また、空気に代えて酸素含有ガスをエジェクターに
供給することにより、酸素溶解効率を向上させることが
でき、水処理効率を高めることができる。
【図1】 本発明の好気性水処理装置の一形態例を示す
系統図である。
系統図である。
【図2】 本発明の好気性水処理装置の他の形態例を示
す系統図である。
す系統図である。
【図3】 比較例装置として使用した好気性水処理装置
の系統図である。
の系統図である。
【図4】 従来の水処理装置の一例を示す系統図であ
る。
る。
【図5】 従来の水処理装置の他の例を示す系統図であ
る。
る。
【図6】 空気供給量と酸素溶解効率との関係を示す図
である。
である。
1…曝気槽、2…エアレーター、3…調整槽、4…原水
供給経路、5…原水ポンプ、6…沈殿槽、7…汚泥返送
経路、8…汚泥ポンプ、9…エジェクター、12…ブロ
ワー、13…酸素貯槽、14…液戻し弁、15…液戻し
配管、16a,16b…液面スイッチ、17…バイパス
弁、18…バイパス経路、19…空気供給経路、20…
空気供給弁、21…酸素供給経路、22…酸素供給弁、
31…バイパス弁、32…バイパス経路
供給経路、5…原水ポンプ、6…沈殿槽、7…汚泥返送
経路、8…汚泥ポンプ、9…エジェクター、12…ブロ
ワー、13…酸素貯槽、14…液戻し弁、15…液戻し
配管、16a,16b…液面スイッチ、17…バイパス
弁、18…バイパス経路、19…空気供給経路、20…
空気供給弁、21…酸素供給経路、22…酸素供給弁、
31…バイパス弁、32…バイパス経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高瀬 健一 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 三 菱製紙株式会社内 (72)発明者 古家 順 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 三 菱製紙株式会社内 (72)発明者 荒井 まどか 東京都港区西新橋1−16−7 日本酸素株 式会社内 (72)発明者 多畑 英治 東京都港区西新橋1−16−7 日本酸素株 式会社内 (72)発明者 川口 晴生 東京都港区西新橋1−16−7 日本酸素株 式会社内 Fターム(参考) 4D028 BC18 BC22 BC24 BC26 BC28 BD02 BD07 BD12 CD05 4D029 AA05 AA09 AB03 CC03
Claims (5)
- 【請求項1】 曝気槽の水中に設置した液噴射気体吸引
型エジェクターに酸素含有ガスを供給して活性汚泥法に
より水処理を行う好気性水処理装置において、前記液噴
射気体吸引型エジェクターを原水供給経路の末端に接続
し、該液噴射気体吸引型エジェクターに、原水供給経路
に設けた原水ポンプにより圧送される原水を供給するよ
うに形成したことを特徴とする好気性水処理装置。 - 【請求項2】 前記原水供給経路に設けられた調整槽と
前記曝気槽との間に、曝気槽内の液を調整槽に戻す液戻
し配管を設けるとともに、該液戻し配管に、調整槽の液
面が上昇したときに閉弁し、液面が低下したときに開弁
する液戻し弁を設けたことを特徴とする請求項1記載の
好気性水処理装置。 - 【請求項3】 前記液戻し配管は、前記原水ポンプによ
る曝気槽への原水供給量よりも多くの液が流れるように
形成されていることを特徴とする請求項2記載の好気性
水処理装置。 - 【請求項4】 曝気槽の水中に設置した液噴射気体吸引
型エジェクターに酸素含有ガスを供給して活性汚泥法に
より水処理を行う好気性水処理装置において、前記液噴
射気体吸引型エジェクターを、沈殿槽から曝気槽に汚泥
を返送する汚泥返送経路の末端に接続し、該液噴射気体
吸引型エジェクターに、汚泥返送経路に設けた汚泥ポン
プにより圧送される返送汚泥を供給するように形成した
ことを特徴とする好気性水処理装置。 - 【請求項5】 前記液噴射気体吸引型エジェクターに供
給する酸素含有ガスが、酸素ガスであることを特徴とす
る請求項1又は4記載の好気性水処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33567598A JP2000157993A (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | 好気性水処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33567598A JP2000157993A (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | 好気性水処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000157993A true JP2000157993A (ja) | 2000-06-13 |
Family
ID=18291262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33567598A Pending JP2000157993A (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | 好気性水処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000157993A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007136364A (ja) * | 2005-11-18 | 2007-06-07 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 粒状微生物汚泥生成方法及び粒状微生物汚泥生成装置 |
JP2009006245A (ja) * | 2007-06-27 | 2009-01-15 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 気液接触装置 |
CN102196868A (zh) * | 2008-10-24 | 2011-09-21 | 株式会社日清制粉集团本社 | 粉体的分级方法 |
JP2011183353A (ja) * | 2010-03-11 | 2011-09-22 | Hitachi Ltd | 廃水処理装置及びその酸素供給量制御方法 |
KR101471053B1 (ko) * | 2014-09-29 | 2014-12-09 | 주식회사 에코바이론 | 고속 유기물 산화조를 갖는 가축분뇨 처리장치 |
WO2015008346A1 (ja) * | 2013-07-17 | 2015-01-22 | 三菱重工業株式会社 | 水処理装置 |
-
1998
- 1998-11-26 JP JP33567598A patent/JP2000157993A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10138147B2 (en) | 2013-07-17 | 2018-11-27 | Mitsubishi Heavy Industries Engineering, Ltd. | Water treatment device |
KR101471053B1 (ko) * | 2014-09-29 | 2014-12-09 | 주식회사 에코바이론 | 고속 유기물 산화조를 갖는 가축분뇨 처리장치 |
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