JP2003010879A - 排水処理方法および排水処理装置 - Google Patents

排水処理方法および排水処理装置

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JP2003010879A
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Ichiro Sakamoto
一郎 坂本
Takaaki Asakura
隆晃 朝倉
Hideaki Takano
英明 高野
Akihito Umeda
明史 梅田
Kinichi Sakagami
欽一 坂上
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Air Water Inc
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Liquid Gas Co Ltd
Air Water Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な設備で効率よく酸素を吸収させて高効
率で排水を処理することができる排水処理方法および排
水処理装置を提供する。 【手段】 被処理排水供給口3近傍における曝気槽1底
部付近に設置され、微細気泡を発生するエアレータ14
によって酸素曝気を行い、次いで、酸素曝気後の被処理
排水に対しブロワー4からの空気により空気曝気を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、工場排水等の産業
排水、下水等の家庭排水等を好気性微生物により酸化処
理する活性汚泥方式の排水処理技術に関する。
【従来の技術】従来、工場排水・下水等を好気性微生物
により処理する排水処理設備には、図6〜7に示すもの
が代表的に挙げられる。いずれも排水中の有機物を酸素
の存在下で生物学的に処理する曝気槽51、および汚泥
と処理水とを分離するための沈殿槽52とを備える活性
汚泥処理設備である。図6はブロワー54からの空気を
散気管55を通じて曝気槽51に導入することにより曝
気槽51内での有機物酸化に必要な酸素を供給するもの
である。一方、図7に示す排水処理装置は、曝気槽5
1、該曝気槽51内に被処理排水を供給するための被処
理排水供給口53、曝気槽51内溶存酸素濃度を検出す
る溶存酸素センサ58、液化酸素貯槽63、液化酸素を
蒸発させるための蒸発器62、供給圧力を調整する減圧
弁61、酸素ガスの供給を閉止する閉止弁60、酸素セ
ンサからの信号により開閉し酸素ガス量を調整する調整
弁59を備えている。また、図6及び7に示す排水処理
装置は、それぞれ沈殿槽52を備えている。沈殿槽52
では、曝気槽51で処理された処理後の排水が、固液分
離されて、沈殿槽52内に汚泥として沈殿し、汚泥返送
経路上に設けられた汚泥ポンプ等により圧送されて曝気
槽51に返送されるようになっている。さらに図7に示
す排水処理装置は、曝気槽51底部に液噴射ノズルある
いはエジェクター57を設置し、曝気槽51内の水を循
環ポンプ56にて循環させる途中に酸素富化ガスを混合
したうえで、液噴射ノズルあるいはエジェクター57か
ら噴射させることで排水処理能力をより高めることを特
徴とするものである。
【発明が解決しようとする課題】上記従来のブロワー空
気を用いて曝気する方法では、原水負荷がさらに高まっ
たときには、ブロワーを増設し、あるいは別の曝気槽を
新設することにより排水処理能力を大きくすることが考
えられる。しかしながら、排水に対する空気の酸素溶解
効率が低いため、増設に見合うだけの排水処理能力を得
ることができず、多大な設備コストがかかるという問題
点を有している。また循環ポンプを用いて曝気槽内の水
を循環し、酸素を効率良く溶解させようとする装置で
は、設備能力の増強は容易に行うことができるが、ほぼ
曝気槽全体の排水中有機物を酸素ガスにて処理する操作
方法が取られており、曝気槽全体の溶存酸素濃度を維持
するだけでもかなりの量の酸素ガスを使用するため、運
転費用が高くなる問題がある。また、循環ポンプ吸い込
みやノズル部の閉塞により十分な循環水量を確保できな
くなる恐れがある。本発明は以上のような事情に鑑みて
なされたものであり、その目的は、簡易な設備で効率よ
く酸素を吸収させて高効率で排水を処理することができ
る排水処理方法および排水処理装置を提供することにあ
る。
【課題を解決するための手段】上記のようないわゆる活
性汚泥法は、曝気槽内の好気性雰囲気下で活性を示す好
気性微生物により原水中の有機物を分解処理するもので
あるから、曝気槽内は、溶存酸素濃度が十分に高いこと
が要求される。この場合、純酸素のような高濃度酸素富
化ガスを曝気に用いると、原水中のBOD(生化学的酸
素要求量)、COD(化学的酸素要求量)が高いほど、
すなわち、これらBOD及びCODで示される有機物量
が多いほど、その酸素富化ガスの利用効率が高い傾向に
ある。そこで本発明は、より効率的に酸素富化ガスを利
用するために処理負荷の高い曝気槽入口付近、すなわ
ち、被処理排水供給口近傍に酸素曝気用部材を設けて、
酸素ガスを微細気泡にして排水中に効率よく溶解させる
ことができるエアレータを曝気槽底部付近に沈めて酸素
曝気を行うことで、BOD、CODの高い高負荷被処理
排水の汚染の大部分を処理し、その後空気曝気により残
余の汚染を完全に処理することを特徴とするものであ
る。すなわち、請求項1の排水処理方法は、上記の課題
を解決するために、好気性微生物を用いる排水処理方法
であって、曝気槽内における被処理排水供給口付近にお
いて、前記供給口より供給される被処理排水に対し微細
気泡状酸素による酸素曝気を行い、次いで、該酸素曝気
後の排水に対し空気曝気を行うことを特徴としている。
上記の構成によれば、曝気槽全体の排水を酸素ガスにて
処理するのではなく、曝気槽内における被処理排水供給
口付近において、前記供給口より供給される被処理排水
に対し微細気泡状酸素による酸素曝気を行うことで、空
気よりも溶解効率の高い酸素を狭い容量内で効率的に溶
解させることができるので、簡易な設備により、排水内
の溶存酸素濃度を効率的に向上させることができる。こ
れにより、高負荷被処理排水の汚染の大部分を高効率で
処理することができる。また、これに次いで、酸素曝気
後の排水に対し空気曝気を行うので、残余の汚染を比較
的安価な空気曝気により完全に行うことができるので、
運転費用等を抑えることができ、トータル排水処理コス
トを低減することができる。請求項2の排水処理方法
は、上記の課題を解決するために、前記供給口近傍にお
ける前記曝気槽底部付近に設置され、微細気泡を発生す
るエアレータによって酸素曝気を行い、酸素曝気後の被
処理排水に対し空気曝気を行うことを特徴としている。
上記の構成によれば、前記エアレータが前記曝気槽底部
付近に設置されていることで、該エアレータより発生す
る微細気泡が底部より水面にかけての範囲内に広がるた
め、小さい容量内でより効率的に溶存酸素濃度を高める
ことができる。また、酸素曝気後の被処理排水に対し、
例えば、ブロワ―からの空気により空気曝気を行うの
で、既存の設備を利用して安価かつ完全に残余の汚染を
処理することができる。請求項3の排水処理装置は、上
記の課題を解決するために、好気性微生物による排水処
理装置において、曝気槽内における被処理排水供給口近
傍底部付近に酸素富化ガスを導入するための第一の微細
気泡発生エアレータを備え、その後流に、外部からの空
気を導入するための散気装置を備えていることを特徴と
している。上記の構成によれば、曝気槽全体の排水を酸
素富化ガスにて処理するのではなく、曝気槽内における
被処理排水供給口付近において、前記供給口より供給さ
れる被処理排水に対し微細気泡状酸素による酸素曝気を
行うことで、空気よりも溶解効率の高い酸素を狭い容量
内で効率的に溶解させることができるので、簡易な設備
により、排水内の溶存酸素濃度を効率的に向上させるこ
とができる。これにより、高負荷の被処理排水の、汚染
の大部分を高効率で処理することができる。また、これ
に次いで、酸素曝気後の排水に対し散気装置により空気
曝気を行うので、残余の汚染を比較的安価な空気曝気に
より完全に行うことができ、運転費用等を抑えてトータ
ル排水処理コストを低減することができる。請求項4の
排水処理装置は、上記の課題を解決するために、前記第
一の微細気泡発生エアレータ後流の曝気槽底部付近に、
第二の微細気泡発生エアレータを備え、前記第一の微細
気泡発生エアレータ上方水面部分の少なくとも一部を密
閉する蓋体を備え、該蓋体と水面との密閉された空間に
溜まる未利用の酸素富化ガスを取出す配管が、前記第二
の微細気泡発生エアレータに接続されていることを特徴
としている。上記の構成によれば、前記第二のエアレー
タが、前記蓋体と水面との空間に溜まる未利用の酸素富
化ガスを再利用することができるので、より効率的に溶
存酸素濃度を高めることができ、空気曝気処理における
処理能力をもさらに高めることが可能となる。上記のよ
うに、純酸素を用いて排水を処理する場合、空気法より
も溶解効率が高いため酸素利用効率が高く曝気槽の容量
を小さくできるメリットがある。曝気槽全体の排水を酸
素ガスで処理するのではなく、特に曝気槽入口付近の高
負荷排水を酸素ガスで効率的に処理し、ある程度処理さ
れた状態の排水は空気で処理することにより、より少な
い量の酸素ガスで設備の処理能力を容易に増加させるこ
とができる。
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について、図
面に基づいて説明すれば以下のとおりである。尚、図
中、同一の機能を有する部材には同一の番号をつけてそ
の説明を省略する。 〔実施の形態1〕図1は、本発明の一実施の形態におけ
る排水処理装置の概略構成図である。図1に示す排水処
理装置20は、被処理排水と好気性微生物含有汚泥(活
性汚泥)とを滞留させるための曝気槽1、該曝気槽1内
に被処理排水を供給するための被処理排水供給口3、被
処理排水供給口3近傍の曝気槽1底部付近に設けられた
エアレータ14(第一の微細気泡発生エアレータ)、必
要に応じてエアレータ14設置付近を小容量に仕切るた
めの仕切り板15、曝気槽1内溶存酸素濃度を検出する
溶存酸素センサ8、曝気槽1後部(後流側)へ空気を供
給するブロワー4および散気管5(散気装置)、エアレ
ータ14に酸素ガスを供給する設備としての液化酸素貯
槽13、液化酸素を蒸発させるための蒸発器12、エア
レータ14への供給圧力を調整する減圧弁11、酸素ガ
スの供給を閉止する閉止弁10、酸素センサからの信号
により開閉し酸素ガス量を調整する調整弁9、及び沈殿
槽2を備えている。沈殿槽2では、曝気槽1で処理され
た処理後の排水が、固液分離されて、沈殿槽2内に汚泥
として沈殿し、汚泥返送経路上に設けられた汚泥ポンプ
等により圧送されて曝気槽1に返送されるようになって
いる。エアレータ14の設置位置は、被処理排水供給口
3より供給される被処理排水に対し、微細気泡状酸素に
よる酸素曝気を行い、該被処理排水の溶存酸素濃度を効
率的に増大させることができる位置であればよいが、本
実施の形態では、エアレータ14は、被処理排水供給口
3近傍の曝気槽1底部付近に設置されている。これによ
り、エアレータ14より発生した微細気泡状酸素が、被
処理排水供給口3近傍における被処理排水を前記底部付
近から、水面付近にかけての広い範囲で酸素曝気処理で
きるので、より効率的に、被処理排水供給口3付近の溶
存酸素濃度を増大させることができる。本実施の形態で
は、エアレータ14設置付近を小容量に仕切るための仕
切り板15は、その下端部が曝気槽1底面よりやや上方
に位置するよう設置されている。従って、エアレータ1
4は、発生する微細気泡状酸素により生ずる水流によ
り、酸素曝気が十分行われていない被処理排水が、仕切
り板15下端部と曝気槽1底面との間に形成される間隙
を通って後流側に流出しない程度に、前記底面に接地し
ない位置で、かつ、該底面より所定距離上方に配置され
ている。すなわち、本発明において、曝気槽底部付近と
は、底面から水面までの距離、つまり水深の2分の1よ
り底面側部分をいう。また、上記のように、仕切り板1
5を設ける構成においては、エアレータ14の気泡発生
部は、底面に完全に接地する構成とせず、やや上方に設
定する方がより好ましい。尚、本実施の形態では、エア
レータ14に酸素ガスを供給する設備として、液化酸素
貯槽13を用いたが、これに限定されず、例えば、吸着
法(PSA,PressureSwing Adsorption)等により濃縮した
酸素ガス等を用いる構成としてもよい。また、本実施の
形態では、上記のように、仕切り板15を設ける構成と
したが、エアレータ14付近を小容量に仕切り、前記供
給口より供給される被処理排水に対する集中的な酸素曝
気を行うことにより、酸素曝気と、これに次ぐ空気曝気
とを段階的に行える構成であれば、特に限定されない。
例えば、曝気槽1内の供給口近傍に、別途、水槽を沈設
し、該水槽内にエアレータ14を導入する構成としても
よい。次に、上述の排水処理装置20による排水処理動
作について説明する。まず原水供給口3から原水(被処
理排水)が曝気槽1に導入されると、溶存酸素センサ8
が被処理排水中の溶存酸素濃度を検出し、その値があら
かじめ設定された制御範囲に入るように酸素ガス調整弁
9を開閉して溶存酸素濃度を調整する。供給される酸素
ガス(酸素富化ガス)は減圧弁11によって必要流量が
流れるだけの圧力に調整され、酸素ガス調整弁9を経て
エアレータ14に送られる。曝気槽1入口底部付近に設
置されたエアレータ14から酸素ガスが微細気泡で曝気
槽1入口付近被処理水内に拡散され、高い効率で溶解さ
れる。これにより、曝気槽1入口付近、すなわち、被処
理排水供給口3近傍の曝気槽1底部付近において、比較
的高い濃度の有機物を、好気性微生物含有汚泥が、十分
な酸素の存在下で効率よく処理することができる状態と
なる。本実施の形態では、上記のようにして行う酸素曝
気で、8〜9割の有機物を処理した後、ブロワー4か
ら、外部の空気を散気管5から導入することで残りの曝
気槽内スペースを有効に利用して省コストな処理を行
う。このように、本実施の形態では処理の前半だけを酸
素ガスで曝気処理することで、より高い酸素利用効率を
実現し、少ない酸素ガスで最大限の処理を行うことがで
きるため、運転コストが安くて済む。また、微細気泡を
発生するエアレータ14を曝気槽1に沈めるだけの簡易
な設備ゆえ、設備コストおよびメンテナンスコストも安
価で排水処理設備の能力を高めることができる。 〔実施の形態2〕図2は本発明の他の一実施形態に係る
排水処理装置30の概略構成を示した説明図である。図
1の第一実施形態に示す排水処理装置において、さらに
エアレータ14上方水面の一部空間を密閉するフロート
16(蓋体)、エアレータ14の後流底部付近に設置さ
れ、フロート16によって密閉された空間部からガスを
導出する配管17aに接続された自己吸気式エアレータ
17を備えている。図2の排水処理装置30では、曝気
槽1の入口付近における溶存酸素濃度をより高い値に維
持する必要がある場合、水面とフロート16との密閉空
間に未利用の酸素富化ガスが溜まってくるため、その酸
素富化ガスを自己吸気式エアレータ17で吸気させて曝
気に利用する。これにより酸素利用効率を低下させるこ
となく被処理水中の溶存酸素濃度を高く維持でき、より
高濃度の排水も効率的に処理することができる。尚、本
実施の形態では、自己吸引式のエアレータ17を用いた
が、これに限定されず、 自己吸引式以外の、例えば上
記エアレータ14と同様のエアレータを用いる構成とし
ても よい。また、本実施の形態では、上記蓋体とし
て、エアレータ14上部水面部分に浮設される 蓋体と
して、フロート16を用いたが、蓋体としては、従来よ
り用いられるあらゆる構成 を用いることができ、エア
レータ14上部水面の少なくとも一部を被覆し、水面と
蓋体と の間の空間に滞留する未利用の酸素富化ガスを
取り出せる構成であれば特に限定されない 。
【実施例】〔実施例1〕前述の図1に示す排水処理装置
20と同様の装置を用いて、食品工場排水を処理した。
被処理排水として用いた原水としての食品工場排水
は、流量240〜360m3/hで、平 均BODおよび
COD濃度はそれぞれ400〜500mg/L、200
〜250mg/L であった。曝気槽は、全容量が18
0m3であり、被処理排水供給口付近の酸素富化ガスに
て酸素 曝気を行うスペース(酸素ガス用曝気槽)の容
量は14m3であった。酸素富化ガスにて 酸素曝気を
行うスペース(酸素ガス用曝気槽)の容量が14m3
なるように、仕切り板 により一部を仕切った。該曝気
槽底部付近にエアレータを設置し、酸素ガスを導入して
酸 素ガス用曝気槽内溶存酸素濃度が1〜3mg/Lに
なるように調整した。酸素ガスは液化 酸素を蒸発させ
た純酸素ガスを用いており、減圧弁設定値は0.25M
PaGとした。酸 素ガス用曝気槽の出口では被処理水
中BOD、CODともに80〜90%減少していた。結
果を「●第一実施例」として図5に示す。同図に示され
るように、酸素利用効率として 除去COD量(kg/
d)あたりの酸素供給量(kg/d)(O2/除去COD(kg/
kg))は、 0.2〜0.6kg/kgという低い値で
あり、ほとんどの処理が少量の酸素ガスによっ て十分
に行われていることが分かった。また、前記曝気槽は、
その後流に、ブロワーから の空気を散気管から導入す
る空気用曝気槽を備えており、ここでも溶存酸素濃度が
1〜3 mg/Lになるように空気量を調整した。空気
用曝気槽では流入してくる被処理排水中の BOD、C
ODが原水の10〜20%程度しか残っていないため、
除去するBOD、CO Dは僅かしかないが、溶存酸素
濃度を1〜3mg/Lに維持するのに多くの空気を必要
と し、酸素利用効率(酸素供給量/除去COD量)が
極端に低い約400kg/kgという 結果となった
(図5、「△第一実施例空気用曝気槽」)。 〔比較例1〕第一比較例として図3に示すような酸素ガ
ス曝気槽61を備えた比較用の排水処理装置 を用いて
空気曝気を行なった。結果を図5に示す(「○第一比較
例」)。実施例1において酸素曝気を行ったときと同程
度のBOD、COD除去率80〜90% を実現しよう
とすると、酸素利用効率(酸素供給量/除去COD
量))(O2/除去COD(kg /kg))は3.5〜8kg/k
gで、実施例1における酸素曝気と同じ量のCODを処
理す るのに10倍以上の酸素が必要となる結果となっ
た。 〔比較例2〕第二比較例として図4に示すような曝気槽
71における酸素ガス曝気槽側でエアレータ74による
酸素曝気を行い、仕切り板15にて仕切られた後流の空
気用曝気槽側では、循環ポンプ6を用いて被処理排水を
汲み上げ、エアレータ74と同様の機能を備えた微細気
泡注入装置18により酸素を溶解し、曝気槽71底部付
近に設置された噴出ノズル7から 噴出することで曝気
槽71全体を酸素曝気した。このとき酸素ガス曝気槽は
前述の実施例 1と同様の酸素利用効率であったが、空
気用曝気槽側では流入してくる被処理排水中のBOD、
CODが原水の10〜20%程度しか残っていないた
め、溶存酸素濃度を1〜3m g/Lに維持するのに酸
素ガスを使用しても、酸素利用効率は100〜200k
g/kg程度という結果となった(図5、「▲第二比較
例」)。以上の結果をまとめて、除去COD当たりの酸
素供給量に対するss当たりのCOD負 荷をプロット
したグラフを図5に示す。このグラフからss当たりの
COD負荷が大きく なるほど除去COD当たりの酸素
供給量が少なくなっているのがはっきりわかる。また、
空気曝気槽より負荷の高い酸素ガス曝気槽の方が酸素
曝気のメリットが大きいことがわかる。
【発明の効果】以上前述の実施例からも明らかなように
本発明の効果は、好気性微生物によって有機物を処理す
る活性汚泥方式の排水処理設備において、曝気槽入口底
部付近に微細気泡を発生させうるエアレータを設置し酸
素曝気を行い、その後空気曝気を行い排水を処理するこ
とにより、より高い酸素利用効率で酸素ガスを使用でき
るため、酸素ガス必要量を削減できることである。ま
た、安価な設備で容易に処理能力を向上させることがで
き、トータル排水処理コストを低減できるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る排水処理装置の概
略構成を示す説明図である。
【図2】本発明の他の実施の形態に係る排水処理装置の
概略構成を示す説明図である。
【図3】比較用の排水処理装置の概略構成を示す説明図
である。
【図4】比較用の排水処理装置の概略構成を示す説明図
である。
【図5】各実施例および比較例の除去COD当たりの酸
素供給量の違いを示すグラフである。
【図6】従来の排水処理装置の一例を示す説明図であ
る。
【図7】従来の排水処理装置の他の例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 曝気槽 3 被処理排水供給口 4 ブロワー 5 散気管(散気装置) 14 エアレータ(第一の微細気泡発生エアレー
タ) 16 フロート(蓋体) 17 エアレータ(第二の微細気泡発生エアレー
タ) 20 排水処理装置 30 排水処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 朝倉 隆晃 大阪府大阪市中央区瓦町四丁目2番14号 株式会社リキッドガス内 (72)発明者 高野 英明 和歌山県和歌山市湊1850番地 エア・ウォ ーター株式会社内 (72)発明者 梅田 明史 大阪府大阪市中央区東心斎橋1丁目20番1 6号 エア・ウォーター株式会社内 (72)発明者 坂上 欽一 和歌山県和歌山市湊1850番地 エア・ウォ ーター株式会社内 Fターム(参考) 4D028 AB03 BC13 BC15 BC24 BD07 CA09 CC07 4D029 AA01 AB01 CC02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】好気性微生物を用いる排水処理方法であっ
    て、曝気槽内における被処理排水供給口付近において、
    前記供給口より供給される被処理排水に対し微細気泡状
    酸素による酸素曝気を行い、次いで、該酸素曝気後の排
    水に対し空気曝気を行うことを特徴とする排水処理方
    法。
  2. 【請求項2】前記供給口近傍における前記曝気槽底部付
    近に設置され、微細気泡を発生するエアレータによって
    酸素曝気を行い、酸素曝気後の被処理排水に対し空気曝
    気を行うことを特徴とする請求項1記載の排水処理方
    法。
  3. 【請求項3】好気性微生物による排水処理装置におい
    て、曝気槽内における被処理排水供給口近傍底部付近に
    酸素富化ガスを導入するための第一の微細気泡発生エア
    レータを備え、その後流に、外部からの空気を導入する
    ための散気装置を備えていることを特徴とする排水処理
    装置。
  4. 【請求項4】前記第一の微細気泡発生エアレータ後流の
    曝気槽底部付近に、第二の微細気泡発生エアレータを備
    え、前記第一の微細気泡発生エアレータ上方水面部分の
    少なくとも一部を密閉する蓋体を備え、該蓋体と水面と
    の密閉された空間に溜まる未利用の酸素富化ガスを取出
    す配管が、前記第二の微細気泡発生エアレータに接続さ
    れていることを特徴とする請求項3記載の排水処理装
    置。
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Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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