JP2000157921A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP2000157921A5
JP2000157921A5 JP1998336953A JP33695398A JP2000157921A5 JP 2000157921 A5 JP2000157921 A5 JP 2000157921A5 JP 1998336953 A JP1998336953 A JP 1998336953A JP 33695398 A JP33695398 A JP 33695398A JP 2000157921 A5 JP2000157921 A5 JP 2000157921A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating film
paint
coating
forming
wet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1998336953A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000157921A (ja
JP4143193B2 (ja
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP33695398A priority Critical patent/JP4143193B2/ja
Priority claimed from JP33695398A external-priority patent/JP4143193B2/ja
Publication of JP2000157921A publication Critical patent/JP2000157921A/ja
Publication of JP2000157921A5 publication Critical patent/JP2000157921A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4143193B2 publication Critical patent/JP4143193B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【0002】
【従来の技術】
美粧的外観が重要視される自動車車体、二輪車および電気製品などの外板並びにそれらの部品の外層には、一般に、平滑性、鮮映性、耐候性等に優れた積層塗膜が形成されている。この積層塗膜は、通常、下塗り塗膜、通常グレーの色相を有する中塗り塗膜および上塗り塗膜から構成される。
ここで、上塗り塗膜は、基材表面に高彩度の色相やデザインされた特徴的な外観を付与することを目的として、例えば、
(1)一般にソリッドカラー上塗り塗料を塗装して硬化する際の1コート1ベーク方式;
(2)メタリックベース塗料を塗装した上にクリヤー塗料をウエットオンウエットで塗装して同時に加熱硬化するなどのような2コート1ベーク方式;あるいは
(3)例えば、基材上に、下地隠蔽性を有するカラーベース塗料、光輝剤を含有するベース塗料およびクリヤー塗料をウエットオンウエットでそれぞれ順に塗装した後、加熱して一度に硬化するなどの3コート1ベーク方式
などによって形成される。中でも、3コート1ベーク方式((3))は、他の(1)および(2)の方式に比べて、様々な塗料の組み合わせによって多色化が可能であることおよびより優れた意匠性や外観を提供でき、さらには工程が短縮できるため経済的に優れている等の利点を有することから需要が高まっている。
2コート1ベーク方式((2))の上塗り塗装は、第1および第2ステージで同じメタリックベース塗料を2回塗装し後、第3ステージでクリヤー塗料を塗装するラインで行なわれるため、中塗り塗膜の色を隠蔽するのに十分な膜厚のメタリックベース塗膜を含む上塗り塗膜が得られる。
一方、3コート1ベーク方式((3))による上塗り塗装は、通常、前記2コート1ベーク方式用のラインを用いて行なわれる。例えば、下塗り塗膜および中塗り塗膜を形成した基材に、第1ステージで高隠蔽性のカラーベース塗料を塗装し、次に第2ステージでは、前記カラーベース塗料の色相と干渉し合って意匠性の高い塗膜を与え得る、光輝剤含有ベース塗料等を塗装し、最後に第3ステージでは、クリヤー塗料を塗装した後、加熱工程に付すことにより、これらを同時に硬化して積層塗膜を形成する。ここで、3コート1ベーク方式による積層塗膜の形成においては、中塗り塗膜の色を隠蔽するのに十分な膜厚のカラーベース塗料を1回で塗装する必要がある。必要な膜厚を得るためにカラーベース塗料の吐出量を増大させると、微粒化が困難となり、ブツ、タレおよびワキ等の塗膜異常が発生することがあったため、現行のライン上で中塗り塗膜の色相を十分に隠蔽する上塗り塗料を塗装することには問題点が多くあった。
上記のような3コート1ベーク方式で形成される積層塗膜において、中塗り塗膜の色相を上塗り塗膜で隠蔽する問題点の一つとして、上塗り塗料(例えば、上記方式(3)におけるカラーベース塗料および光輝剤含有ベース塗料)の色相が中塗り塗膜の色相(通常、グレー)よりも高い明度(例えば、白色、クリーム色など)である場合に、中塗り塗膜の色が透けるため、上塗り塗膜の発色性が低下することも含まれる。これに対する対策として、上塗り塗膜としての発色性をより高めるために、上塗り塗料の色相に合わせて明度を調整した「セット中塗り塗料」や「カラー中塗り塗料」を中塗り塗料として使用することがあるが、これらは、汎用のグレーの中塗り塗料に比べ、コストが高く、上塗り塗料の色相に応じて調製するという面で汎用性に欠けるという不利益を有している。
さらに、自動車車体の塗装では、意匠性を高める、すなわち自動車全体の印象を引き締めるために、窓枠(サッシュ)部、ピラー部、フロントグリル部またはリヤハッチ部またはそれらの周辺部に、中塗り塗料塗装後でかつ着色上塗り塗料塗装前にサッシュ用ブラック塗料が塗装されることがある。サッシュ用ブラック塗料は、その名の示す通り黒色塗料であることから、上塗り塗料(例えば、上記方式(3)におけるカラーベース塗料および光輝剤含有ベース塗料)の色相によっては隠蔽できずに透けて見えることがある。特に顕著には、汎用のグレーの中塗り塗料よりも明度の高い前記セット中塗り塗料またはカラー中塗り塗料を使用した場合に、上塗り塗膜を介してサッシュ用ブラック塗料の塗装部分と非塗装部分との間に視覚的な違和感や外観異常(サッシュ用ブラック塗料を含む下地の色相が透けて見えることによる部分的な色の違い)が生じる。これは、それら中塗り塗料とサッシュ用ブラック塗料との色差が大きくなることに起因するものである。
上記のような視覚的な違和感や外観異常を有する積層塗膜は、歩留まりを向上させるために製造ライン内で補修されることが望ましい。
積層塗膜の補修は、補修部を中塗り塗膜表面までサンドペーパーで研ぎ出した後、再度、上塗り塗料(例えば、上記3コート1ベーク方式((3))では、カラーベース塗料、光輝剤含有ベース塗料、クリヤー塗料)を塗装し硬化する。
しかしながら、補修後の積層塗膜では、補修部と非補修部および補修部周辺において、膜厚の変化などにより、更なる色相のズレが生じ得ることが知られている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、基材上に形成されたプライマー塗膜上に、
(i)中塗り塗料を塗装した後、加熱硬化することにより中塗り塗膜を形成する工程、および
(ii)前記中塗り塗膜の上に、白色顔料および鱗片状グラファイト顔料を含有するカラーベース塗料、光輝剤含有ベース塗料およびクリヤー塗料を順にいずれもウエットオンウエットで塗装した後、加熱して硬化することにより、カラーベース塗膜、光輝剤含有ベース塗膜およびクリヤー塗膜を同時に形成する工程
を含む光輝剤含有積層塗膜の形成方法において、カラーベース塗料が、鱗片状グラファイト顔料を、全白色顔料100重量%に対し0.025.0重量%の量で含有することを特徴とする光輝剤含有積層塗膜の形成方法に関する。
本発明の方法では、必要に応じて、前記工程(i)の代わりに
(i')中塗り塗料を塗装し、さらにその上にサッシュ用ブラック塗料をウエットオンウエットで塗装した後、加熱して硬化することにより中塗り塗膜およびサッシュ用ブラック塗膜を同時に形成する工程
を行なってもよい。
カラーベース塗料において、白顔料100重量%に対する鱗片状グラファイトの含有量は、0.025.0重量%、好ましくは0.03〜3.0重量%であり得る。鱗片状グラファイトの含有量が5.0重量%を超えると、得られる積層塗膜の外観が低下し、0.02重量%未満であると、隠蔽性が低下する。この鱗片状グラファイトは、カラーベース塗料中の全固形分に対し、0.013.0重量%、好ましくは0.01〜2.0重量%であり得る。
本発明の光輝剤含有ベース塗料には、形成される塗膜のムラおよびタレを防止するために、粘性制御剤を含有してよい。粘性制御剤としては、一般に、塗料中に含有される有機溶剤に不溶でかつチキソトロピー性を示すものが使用でき、例えば、脂肪酸アマイドの膨潤分散体、マイド系脂肪酸、長鎖ポリアミノアマイドのリン酸塩などのポリアマイド系;および酸化ポリエチレンのコロイド状膨潤分散体等のポリエチレン系;有機酸スメタイト粘土やモンモリナイトなどの有機ベントナイト系;またはケイ酸アルミ、硫酸バリウムなどの無機顔料が挙げられる。あるいは、粘性制御剤として、形状によって粘性を変化させ得る扁平顔料等を使用してもよい。これら粘性制御剤は、光輝剤含有ベース塗料を塗膜化した場合に、その光沢や発色性に悪影響を及ぼさないものが好ましく、特に、極性基の相互作用を利用する非架橋あるいは架橋型の樹脂あるいは粒子であり得る。

Claims (4)

  1. 基材上に形成されたプライマー塗膜上に、
    (i)中塗り塗料を塗装した後、加熱硬化することにより中塗り塗膜を形成する工程、および
    (ii)前記中塗り塗膜の上に、白色顔料および鱗片状グラファイト顔料を含有するカラーベース塗料、光輝剤含有ベース塗料およびクリヤー塗料を順にいずれもウエットオンウエットで塗装した後、加熱して硬化することにより、カラーベース塗膜、光輝剤含有ベース塗膜およびクリヤー塗膜を同時に形成する工程
    を含む光輝剤含有積層塗膜の形成方法において、カラーベース塗料が、グラファイト顔料を、全白色顔料100重量%に対し0.025.0重量%の量で含有することを特徴とする積層塗膜の形成方法。
  2. 前記工程(i)が、
    (i')中塗り塗料を塗装し、さらにその上にサッシュ用ブラック塗料をウエットオンウエットで塗装した後、加熱して硬化することにより中塗り塗膜およびサッシュ用ブラック塗膜を同時に形成する工程
    である請求項1記載の積層塗膜の形成方法。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載の方法により形成された積層塗膜。
  4. 請求項3記載の積層塗膜を有する物品。
JP33695398A 1998-11-27 1998-11-27 積層塗膜の形成方法 Expired - Fee Related JP4143193B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33695398A JP4143193B2 (ja) 1998-11-27 1998-11-27 積層塗膜の形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33695398A JP4143193B2 (ja) 1998-11-27 1998-11-27 積層塗膜の形成方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2000157921A JP2000157921A (ja) 2000-06-13
JP2000157921A5 true JP2000157921A5 (ja) 2005-10-27
JP4143193B2 JP4143193B2 (ja) 2008-09-03

Family

ID=18304153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33695398A Expired - Fee Related JP4143193B2 (ja) 1998-11-27 1998-11-27 積層塗膜の形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4143193B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005177642A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Kansai Paint Co Ltd 複層塗膜形成方法及び塗装物品
JP5547377B2 (ja) * 2008-03-21 2014-07-09 関西ペイント株式会社 着色塗料組成物
JP5547450B2 (ja) * 2009-09-23 2014-07-16 関西ペイント株式会社 着色塗料組成物
JP2013057073A (ja) * 2012-11-01 2013-03-28 Kansai Paint Co Ltd 着色塗料組成物
WO2017077631A1 (ja) * 2015-11-06 2017-05-11 太平洋工業株式会社 オイルパン及びオイルパンの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20170297052A1 (en) Method for forming multilayer coating film
JP2004188291A (ja) 樹脂部品の塗装方法
JP2000157921A5 (ja)
JP2002121488A (ja) 塗料組成物並びに積層塗膜の形成方法及び積層塗膜
JP4791674B2 (ja) 複層塗膜形成方法
JP4259330B2 (ja) メタリック塗料組成物、塗膜形成方法および塗膜
JP4143193B2 (ja) 積層塗膜の形成方法
JP2829813B2 (ja) メタリック塗料組成物およびメタリック塗膜の形成法
JPH10330657A (ja) メタリック塗料および複層塗膜形成法
JP2001029879A (ja) 塗膜構造及び塗装方法
JP2001149857A (ja) メタリック塗膜形成方法
JPH091050A (ja) 塗膜形成法
JP3783090B2 (ja) 自動車上塗塗装方法
JPH03270769A (ja) メタリック積層塗膜構造
JP3305023B2 (ja) パール調塗膜構造
JP3758105B2 (ja) 複層塗膜形成法
JP3971232B2 (ja) 自動車外板部の塗装方法
JP3069301B2 (ja) 複層塗膜形成法
JP2002080792A (ja) 光輝性塗料組成物、塗膜形成方法および光輝性塗装物
JPH0323224B2 (ja)
JPH0326110B2 (ja)
JP4323015B2 (ja) 塗膜形成法
JP3951254B2 (ja) 自動車塗装方法
JP2515335B2 (ja) 自動車の上塗り塗装方法
JPH111641A (ja) 複層塗膜形成法