JP2000157588A - マッサージ機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 身体の湾曲した部位に対しても十分に揉み効
果を与えることができるマッサージ機を得る。 【解決手段】 施療部位に当接させる押さえ部２と、押
さえ部２を保持するベース部１と、ベース部１の押さえ
部２に相対する位置に膨張収縮可能な状態で接合された
空気袋３と、空気袋３をベース部１の端部方向に収縮さ
せる収縮手段４と、空気袋３に空気を充填させるポンプ
６と、空気袋３に充填された空気を排気する排気手段７
とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、特に肩、腕、脚
などの施療部位を挟んで揉むマッサージ機に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】図２８、図２９、図３０は例えば特開昭
６２−１９１８５号公報（従来例１）に開示された施療
部位を挟んで揉むマッサージ機の動作を示す説明図であ
る。また、図３１は他の従来例を示し、例えば特開昭５
９−２６３０５号公報（従来例２）に開示された肩を押
すマッサージ機の機構を示す説明図である。

【０００３】図において、２２は従来例１を示すマッサ
ージ機の本体、２３は本体２２に角度可変な状態で固定
された第１のアーム、２４は第１のアーム２３の端部に
設けられた押さえ部、２５は一端を本体２２に揺動可能
な状態で枢支された第２のアーム、２６は第２のアーム
２５の他端に押さえ部２４に対向するように設けられた
もみ玉である。

【０００４】ここで、例えば肩である施療部位Ｓを挟ん
で揉む場合の動作について説明する。まず、施療部位Ｓ
に押さえ部２４と揉み玉２６を当接させる。次に、第２
のアーム２５を揺動させる。第１のアーム２３は本体２
２に角度可変な状態で固定されており、第２のアーム２
５が本体２２内に枢支された部分を中心とした円弧を軌
跡とする揺動運動を行うことにより、押さえ部２４とも
み玉２６が施療部位Ｓの挟み込みを繰り返して揉みを行
う。

【０００５】次に従来例２について説明する。図３１に
おいて、２７は従来例２を示すマッサージ機の本体、２
８は本体２７に設けられた回転駆動軸、２９は回転駆動
軸２８に偏心して固着された偏心カム、３０は偏心カム
２９に押されて揺動するアーム、３１はアーム３０の一
端に設けられた指圧玉、３２はアーム３０を枢支する枢
支軸である。

【０００６】ここで、肩である施療部位Ｓを押す場合の
動作について説明する。まず、回転駆動軸２８を駆動さ
せ、偏心カム２９を回転させる。偏心カム２９の回転に
よりアーム３０の一端が上下に揺動し、指圧玉３１が枢
支軸３２を中心とする円弧を軌跡とする揺動運動を行
う。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】従来例１のマッサージ
機は、一対のアームで肩などの施療部位を挟み込み、一
方のアームが円弧を軌跡とする揺動運動を行って揉むた
め、図２９、図３０に示すように身体の湾曲した部位を
揉む際にはアームに挟み込まれた部位の皮膚Ａが引っ張
られ、皮膚Ａが筋肉Ｂの上を滑ってつまみ上げられてし
まい、筋肉Ｂへの十分な揉みが行えなかった。さらに、
つまみ上げられた皮膚Ａにつねるような痛みを与えてし
まうことがあった。また、被服の上から体の湾曲した部
位を揉む際には被服が皮膚Ａ上を滑ってしまい、十分な
揉み効果を与えられなかった。

【０００８】また、従来例２のマッサージ機は、指圧玉
３１の押し動作が肩を単に上方向から押すため、肩の筋
肉が張っている場合やこりを生じている場合には痛みを
強く感じさせることがあった。さらに、上方向からの押
しのみの単調な刺激であるため、十分なマッサージ効果
を与えられなかった。

【０００９】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、身体の湾曲した部位に対しても十
分に揉み効果を与えることができるマッサージ機を得る
ことを第１の目的とし、さらに、単調でない満足度の高
い刺激を実現しながらも、施療部位の筋肉が張っている
場合やこりを生じている場合にも痛みを強く感じさせる
ことのないマッサージ機を得ることを第２の目的とする
ものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明に係るマッサージ
機は、施療部位に当接する押さえ部と、前記押さえ部を
保持するベース部と、前記ベース部の前記押さえ部と相
対する位置に膨張収縮可能な状態で設けられた空気袋
と、前記空気袋を前記ベース部の端部方向に収縮させる
収縮手段と、前記空気袋に空気を充填させるポンプと、
前記空気袋に充填された空気を排気する排気手段とを備
えたものである。

【００１１】また、空気袋のベース部への接合部とベー
ス部の先端までの距離を前記空気袋の収縮時の幅以下と
するものである。

【００１２】また、空気袋のベース部への接合部とベー
ス部の先端までの距離を前記空気袋の最大膨張時におけ
る最大幅の１／２とするものである。

【００１３】また、空気袋を設けた側のベース部の端部
が前記空気袋側に向かって屈曲しているものである。

【００１４】また、空気袋を設けた側のベース部の端部
に前記空気袋の収縮形状を決定する収縮形状決定部を備
えたものである。

【００１５】また、空気袋の表面に弾性部材を備えたも
のである。

【００１６】また、施療部位に当接する押さえ部と、前
記押さえ部を保持するベース部と、前記ベース部の前記
押さえ部と相対する位置に膨張収縮可能な状態で設けら
れた第１の空気袋と、前記第１の空気袋をベース部の端
部方向に収縮させる収縮手段と、前記第１の空気袋を設
けた位置と前記ベース部の先端との間に膨張収縮可能な
状態で設けられ、かつ前記第１の空気袋と当接する第２
の空気袋と、前記第１の空気袋および前記第２の空気袋
に空気を充填させるポンプと、前記前記第１の空気袋お
よび前記第２の空気袋に充填された空気を排気する排気
手段とを備えたものである。

【００１７】また、一対の相対する空気袋をそれぞれ膨
張収縮可能な状態で設けたベース部と、前記空気袋をそ
れぞれベース部端部方向に収縮させる一対の収縮手段
と、前記空気袋に空気を充填させるポンプと、前記空気
袋に充填された空気を排気する排気手段とを備えたもの
である。

【００１８】また、相対する空気袋の間に設けられ、前
記空気袋によって揉み上げられた施療部位を押圧する押
圧手段を備えたものである。

【００１９】さらに、空気袋が膨張した後に押圧手段が
押し動作を行い、前記空気袋が収縮するとともに前記押
圧手段の押し動作を停止するものである。

【００２０】

【発明の実施の形態】実施の形態１．図１は本発明の実
施の形態１を示すマッサージ機の斜視図、図２、図３、
図４は図１に示すマッサージ機の施療ユニットの動作を
示す説明図である。図において、１は身体の弾力のある
施療部位、例えば肩、腕、脚を覆うようにアーチ形に形
成されたベース部、２はベース部１の一端の内側（下
面）に設けられ、施療部位と当接する押さえ部、３はベ
ース部１の他端で押さえ部２と相対する位置に膨張収縮
可能な状態で接合された円柱状の空気袋、４は空気袋３
とベース部１を連結し、空気袋３をベース部１の端部方
向に牽引して収縮させるゴムなどの弾性部材からなる収
縮手段、５は収縮手段４をベース部１および空気袋３に
それぞれ固定する固定部材、６は空気袋３に空気を充填
させるポンプ、７は空気袋３に充填された空気を周期的
に排気する排気手段、８は空気袋３とポンプ６および排
気手段７とを連結するチューブである。

【００２１】以上のように構成された実施の形態１にお
いて、空気袋３は収縮状態の時には図２に示すように、
収縮手段４によりベース部１に沿って収縮している。こ
こで、例えば肩である施療部位Ｓを揉む場合の動作につ
いて説明する。まず、施療部位Ｓに押さえ部２と収縮状
態にある空気袋３とを当接させる。次に、ポンプ６を駆
動させてチューブ８を介して空気袋３に空気を送出す
る。空気袋３に空気が送出されると、空気袋３は図３、
図４に示すように膨張する。図４は空気袋３が最大に膨
張した時の状態である。空気袋３は図３の状態から図４
の状態に移る過程で、断面形状が徐々に円形状に近づ
き、ベース部１との接合部Ｐに向かって移動しながら膨
張する。このとき空気袋３は施療部位Ｓを巻き込むよう
に転がりながら膨張する。したがって、施療部位Ｓは確
実に押さえ部２と空気袋３に挟み込まれ、上方向に持ち
上げられるような効果的な揉み刺激を得ることができ
る。このとき施療部位Ｓの皮膚Ａが筋肉Ｂ上を滑って
も、空気袋３が下から巻き込むように揉み上げるため確
実に揉みを行うことができる。

【００２２】図４の状態で排気手段７が排気を行うと、
収縮手段４の張力によって空気袋３は収縮し、図３、図
２の状態に戻る。排気手段７は排気動作を周期的に行う
ため施療部位Ｓは繰り返し揉み刺激を実現することがで
きる。

【００２３】実施の形態２．図５、図６、図７は本発明
の施の形態２であるマッサージ機の施療ユニットの動作
を示す説明図である。図において、実施の形態１と同一
部分には同じ符号を付し、説明を省略する。実施の形態
２では、空気袋３のベース部１への接合部Ｐとベース部
１の先端までの距離を、空気袋３の最大膨張時における
断面形状の最大幅の１／２となるように構成する。空気
袋３は収縮状態の時には収縮手段４によりベース部１の
内側から外側にわたって折り返して畳み込まれるように
構成されている。

【００２４】以上のように構成された実施の形態２にお
いて、空気袋３は収縮状態の時には図５に示すように、
収縮手段４によりベース部１の先端部で内側と外側に折
り返して畳み込まれている。そして、空気袋３に空気が
送出されると、空気袋３は図６、図７に示すように膨張
する。ここで、空気袋３はベース部１の外側に畳み込ま
れているため、収縮状態から膨張状態に推移する間の変
位量が大きくなり、施療部位Ｓの巻き込み効果が大きく
なる。しかしながら、空気袋３が膨張してベース部１と
の接合部Ｐに向かって移動する際に、空気袋３が施療部
位Ｓから反力を受けると、ベース部１の空気袋３への支
えが少ないため、空気袋３がベース部１の外側に逃げて
しまい、施療部位Ｓの巻き込み効果が弱まってしまう。
そこで、施療部位Ｓの巻き込み効果を弱めず、かつ、収
縮状態から膨張状態に推移する間の変位量が大きくする
ために、空気袋３のベース部１への接合部Ｐとベース部
１の先端までの距離を空気袋３の最大膨張時における断
面形状の最大幅の１／２とすることが望ましい。このと
き、空気袋３が膨張してベース部１との接合部Ｐに向か
って移動する際に、空気袋３が施療部位Ｓから反力を受
けても、最大に膨張するまでは常にベース部１の端部が
空気袋３を支えるため空気袋３は外側に逃げることがな
い。したがって、実施の形態１より空気袋３の変位量が
大きく、かつ巻き込み効果の大きな揉み刺激を実現でき
る。

【００２５】実施の形態３．図８、図９、図１０は本発
明の実施の形態３であるマッサージ機の施療ユニットの
動作を示す説明図である。図において、実施の形態１と
同一部分には同じ符号を付し、説明を省略する。実施の
形態３では、ベース部１の空気袋３が設けられている側
の端部１ａを内側つまり空気袋３側に屈曲させている。
空気袋３は収縮状態の時には図８に示すように、収縮手
段４によりベース部１の先端部で折り返して畳み込まれ
ている。空気袋３に空気が送出されると、空気袋３は図
９、図１０に示すように膨張する。ベース部１の端部１
ａは内側に屈曲しているため、空気袋３は図９の状態か
ら図１０の状態に移る過程で、ベース部１の端部１ａか
ら上方向への力を受けるため、実施の形態１より巻き込
み効果の大きな揉み刺激を実現することができる。

【００２６】実施の形態４．図１１、図１２、図１３は
本発明の実施の形態４であるマッサージ機の施療ユニッ
トの動作を示す説明図である。図において、実施の形態
１と同一部分には同じ符号を付し、説明を省略する。実
施の形態４では、ベース部１の空気袋３が設けられてい
る側の端部１ｂを外側に屈曲させている。空気袋３は収
縮状態の時には図１１に示すように、収縮手段４により
ベース部１の端部１ｂ形状に沿って収縮している。空気
袋３に空気が送出されると、空気袋３は図１２、図１３
に示すように膨張する。ベース部１の端部１ｂは外側に
屈曲しているため、空気袋３は図１２に示すようにベー
ス部１の屈曲部１ｃから膨張する。したがって、空気袋
３の変位量は実施の形態２より大きくなり、より巻き込
み効果の大きな揉み刺激を実現できる。また、変位量が
大きいため湾曲の大きい施療部位についても巻き込むよ
うに揉むことが可能となる。

【００２７】実施の形態５．図１４は本発明の実施の形
態５を示すマッサージ機の斜視図、図１５、図１６、図
１７は図１４に示すマッサージ機の施療ユニットの動作
を示す説明図である。図において、実施の形態１と同一
部分には同じ符号を付し、説明を省略する。９は空気袋
３とベース部１端部との間に膨張収縮可能な状態でベー
ス部１に接合された第２の空気袋である。第２の空気袋
９は断面積が空気袋３の断面積より小さくなるように構
成する。また、第２の空気袋９は空気袋３の収縮時に空
気袋３によって覆われるように構成する。１０は空気袋
３と第２の空気袋９とポンプ６および排気手段７とを連
結するチューブである。空気袋３は収縮状態の時には図
１５に示すように、収縮手段４により第２の空気袋９を
覆う状態でベース部１の端部に沿って収縮している。こ
こでポンプ６を駆動させると、空気袋３および第２の空
気袋９に空気がチューブ１０を介して送出される。空気
袋３および第２の空気袋９に空気が送出されると、図１
６、図１７に示すように膨張する。第２の空気袋９は膨
張すると接合部Ｑに向かって移動しながら膨張する。空
気袋３および第２の空気袋９は膨張するにつれて干渉し
合うため、空気袋３は上方向に、第２の空気袋９は下方
向に力を受ける。したがって施療部位Ｓを揉む空気袋３
の変位量は実施の形態２より大きくなり、より巻き込み
効果の大きな揉み刺激を実現できる。

【００２８】実施の形態６．図１８は本発明の実施の形
態６であるマッサージ機の施療ユニットを示す説明図で
ある。図において、実施の形態１と同一部分には同じ符
号を付し、説明を省略する。１１は空気袋３の一部を覆
うように設けられた柔らかい弾性部材である。弾性部材
１１は空気袋３が膨張した際に施療部位Ｓと当接するよ
うに構成されている。空気袋３が膨張すると施療部位Ｓ
に当接した弾性部材１１は皮膚Ａを柔らかくかつ確実に
引っ張るため、柔らかい刺激でありながらもより空気袋
３の巻き込み効果の大きな揉み刺激を実現できる。

【００２９】実施の形態７．図１９は本発明の実施の形
態７を示すマッサージ機の斜視図、図２０、図２１、図
２２は図１９に示すマッサージ機の施療ユニットの動作
を示す説明図である。図において、実施の形態１と同一
部分には同じ符号を付し、説明を省略する。３はベース
部１の一端の内側に膨張収縮可能な状態で接合された円
柱状の第１の空気袋、４は第１の空気袋３とベース部１
を連結し、第１の空気袋３をベース部１の端部方向に牽
引して収縮させるゴムなどの弾性部材からなる第１の収
縮手段、５は第１の収縮手段４をベース部１および第１
の空気袋３にそれぞれ固定する第１の固定部材、１２は
ベース部１の第１の空気袋３と相対する一端の内側に膨
張収縮可能な状態で接合された円柱状の第２の空気袋、
１３は第２の空気袋１２とベース部１を連結し、第２の
空気袋１２をベース部１の端部方向に収縮させるゴムな
どの弾性部材からなる第２の収縮手段、１４は第２の収
縮手段１３をベース部１および空気袋１２にそれぞれ固
定する第２の固定部材、Ｒは第２の空気袋１２のベース
部１への接合点である。６は第１の空気袋３および第２
の空気袋１２に空気を充填させるポンプ、７は第１の空
気袋３および第２の空気袋１２に充填された空気を周期
的に排気する排気手段、１５は第１の空気袋３と第２の
空気袋１２とポンプ６および排気手段７とを連結するチ
ューブである。

【００３０】以上のように構成された実施の形態７にお
いて、第１の空気袋３および第２の空気袋１２は収縮状
態の時には図２０に示すように、第１の収縮手段４およ
び第２の収縮手段１３によりベース部１に沿って収縮し
ている。ここで、例えば肩である施療部位Ｓを揉む場合
の動作について説明する。まず、施療部位Ｓに収縮状態
にある第１の空気袋３および第２の空気袋１２を当接さ
せる。次に、ポンプ６を駆動させてチューブ１５を介し
て第１の空気袋３および第２の空気袋１２に空気を送出
する。第１の空気袋３および第２の空気袋１２に空気が
送出されると、第１の空気袋３および第２の空気袋１２
は図２１、図２２に示すように膨張する。図２２は空気
袋３が最大に膨張した時の状態である。このように２つ
の相対する第１の空気袋３および第２の空気袋１２が同
時に施療部位Ｓを巻き込むように転がりながら膨張する
ため、実施の形態１よりもより効果的な揉み刺激を得る
ことができる。

【００３１】実施の形態８．図２３は本発明の実施の形
態８を示すマッサージ機の斜視図、図２４、図２５、図
２６は図２３に示すマッサージ機の施療ユニットの動作
を示す説明図である。図において、実施の形態１と同一
部分には同じ符号を付し、説明を省略する。１６は第１
の空気袋３と第２の空気袋１２の間に膨張収縮可能な状
態で設けられた円柱状の第３の空気袋、１７は第３の空
気袋１６の下部に設けられた指圧玉、１８は第３の空気
袋１６を保持する保持部１８ａが形成されたアームであ
り、ベース部１に形成された開口部１ｄに貫通して第３
の空気袋１６を保持している。また、ベース部１はアー
ム１８によって保持されている。６は第１の空気袋３お
よび第２の空気袋１２に空気を充填させる第１のポン
プ、１９は第３の空気袋１６に空気を充填させる第２の
ポンプ、２０は第１の空気袋３および第２の空気袋１２
に充填された空気と第３の空気袋１６に充填された空気
とを周期的に交互に排気する排気手段、また、１５は第
１の空気袋３と第２の空気袋１２と第１のポンプ６およ
び排気手段２０とを連結する第１のチューブ、２１は第
３の空気袋１６と第２のポンプ１９および排気手段２０
とを連結する第２のチューブである

【００３２】以上のように構成された実施の形態８にお
いて、第１の空気袋３および第２の空気袋１２は収縮状
態の時には図２４に示すように、第１の収縮手段４およ
び第２の収縮手段１３によりベース部１に沿って収縮し
ている。ここで、例えば肩である施療部位Ｓを揉む場合
の動作について説明する。まず、施療部位Ｓに収縮状態
にある第１の空気袋３および第２の空気袋１２を当接さ
せる。次に、第１のポンプ６を駆動させてチューブ１５
を介して第１の空気袋３および第２の空気袋１２に送出
し、第２のポンプ１９を駆動させてチューブ２１を介し
て空気を第３の空気袋１６に送出する。このとき排気手
段２１は、まず、第１のチューブ１５を閉鎖状態とし、
第２のチューブ２１を排気状態とする。これにより第１
の空気袋３および第２の空気袋１２が膨張する。第１の
空気袋３および第２の空気袋１２が最大に膨張した後
に、所定の時間をおいて排気手段２１は第２のチューブ
２１を閉鎖状態とする。これにより第３の空気袋１６が
膨張する。そして、第３の空気袋１６が最大に膨張した
後に、排気手段２１は第１のチューブ１５および第２の
チューブ２１を同時に排気状態とする。これにより全て
の空気袋が同時に収縮する。

【００３３】この１サイクルの動作において施療部位Ｓ
は、まず、第１の空気袋３および第２の空気袋１２によ
り揉み上げられ、揉み上げられた箇所を上方向から第３
の空気袋１６下部に設けられた指圧玉１７により押され
る。このときアーム１８を手などにより押さえることに
より、指圧玉１７が上方向に逃げることなく、施療を続
けることができる。排気手段２１は上記の動作を周期的
に行うため、効果的なマッサージが実現できる。このよ
うに肩を上方向から押す際に施療部位を揉み上げた状態
から押すことにより、施療部位の筋肉Ｂを緩めた状態で
の押しが実現できるため、施療部位を痛めない効果が期
待できる。また、刺激としても変化のあるマッサージが
実現できる。

【００３４】なお、実施の形態８ではアーム１８に第３
の空気袋１６を取り付けたが、図２７に示すように、ア
ーム１８にベース部１を取り付け、ベース部１の内側に
第３の空気袋１６を取り付ける構成にしてもよい。

【００３５】また、上述した各実施の形態では、ベース
部の形状をアーチ形状の１部品で示したが、これに限る
ものではなく、２分割して長さを変えられるように構成
してもよい。

【００３６】

【発明の効果】以上のように本発明に係るマッサージ機
は、押さえ部に相対する位置に膨張収縮可能な状態で設
けられた空気袋と、空気袋をベース部の端部方向に収縮
させる収縮手段と、空気袋に空気を充填させるポンプ
と、空気袋に充填された空気を排気する排気手段とを備
えたので、肩、腕、脚など身体の湾曲した施療部位を揉
む際にもベース部の先端側から巻き込むように挟むこと
ができるため、施療部位の皮膚を筋肉の上を滑らせるこ
となく確実に揉むことができる。

【００３７】また、空気袋のベース部への接合部とベー
ス部の先端までの距離を前記空気袋の収縮時の幅以下と
したので、施療部位の巻き込み効果の大きな揉みを実現
することができる。

【００３８】また、空気袋のベース部への接合部とベー
ス部の先端までの距離を空気袋の最大膨張時の断面形状
の最大幅の１／２としたので、施療部位の巻き込み効果
の大きな揉みを実現できるマッサージ機を得ることがで
きる。

【００３９】また、空気袋が設けられている側のベース
部の端部を空気袋側に向かって屈曲させたので、施療部
位の巻き込み効果の大きな揉みを実現することができ
る。

【００４０】また、空気袋が設けられた側のベース部の
端部に空気袋の収縮形状を決定する収縮形状決定部を備
えたので、湾曲の大きな施療部位に対しても十分な揉み
効果を実現することができる。

【００４１】また、空気袋の表面に弾性部材を備えたの
で、皮膚を柔らかくかつ確実に引っ張るため、柔らかい
刺激でありながら施療部位の巻き込み効果の大きな揉み
を実現できるマッサージ機を得ることができる。

【００４２】また、ベース部の押さえ部に相対する位置
に膨張収縮可能な状態で設けられた第１の空気袋と、第
１の空気袋をベース部端部方向に収縮させる収縮手段
と、第１の空気袋とベース部の先端との間に膨張収縮可
能な状態で設けられた第２の空気袋と、第１の空気袋お
よび第２の空気袋に空気を充填させるポンプと、第１の
空気袋および第２の空気袋に充填された空気を排気する
排気手段とを備えたので、施療部位の巻き込み効果の大
きな揉みを実現することできる。

【００４３】また、一対の相対する空気袋をそれぞれ膨
張収縮可能な状態で設けたベース部と、空気袋をそれぞ
れベース部端部方向に収縮させる一対の収縮手段と、空
気袋に空気を充填させるポンプと、空気袋に充填された
空気を排気する排気手段とを備えたので、施療部位の巻
き込み効果の大きな揉みを実現できるマッサージ機を得
ることができる。

【００４４】また、相対する空気袋の間に設けられ、空
気袋によって揉み上げられた施療部位を押圧する押圧手
段を備えたので、施療部位を揉み上げた状態から押すこ
とにより、施療部位の筋肉を緩めた状態での押しが実現
できるため、施療部位を痛めないマッサージ機を得るこ
とができる。

【００４５】さらに、空気袋がそれぞれ膨張した後に押
圧手段が押し動作を行い、空気袋が収縮するとともに押
圧手段の押し動作を停止するので、施療部位を揉み上げ
た状態から押すことにより、施療部位の筋肉を緩めた状
態での押しが実現できるため、施療部位を痛めないマッ
サージ機を得ることができる。また、刺激としても変化
のあるマッサージ機を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施の形態１を示すマッサージ機の
斜視図である。

【図２】 図１に示すマッサージ機の施療ユニットの動
作を示す説明図である。

【図３】 図１に示すマッサージ機の施療ユニットの動
作を示す説明図である。

【図４】 図１に示すマッサージ機の施療ユニットの動
作を示す説明図である。

【図５】 本発明の実施の形態２であるマッサージ機の
施療ユニットの動作を示す説明図である。

【図６】 本発明の実施の形態２であるマッサージ機の
施療ユニットの動作を示す説明図である。

【図７】 本発明の実施の形態２であるマッサージ機の
施療ユニットの動作を示す説明図である。

【図８】 本発明の実施の形態３であるマッサージ機の
施療ユニットの動作を示す説明図である。

【図９】 本発明の実施の形態３であるマッサージ機の
施療ユニットの動作を示す説明図である。

【図１０】 本発明の実施の形態３であるマッサージ機
の施療ユニットの動作を示す説明図である。

【図１１】 本発明の実施の形態４であるマッサージ機
の施療ユニットの動作を示す説明図である。

【図１２】 本発明の実施の形態４であるマッサージ機
の施療ユニットの動作を示す説明図である。

【図１３】 本発明の実施の形態４であるマッサージ機
の施療ユニットの動作を示す説明図である。

【図１４】 本発明の実施の形態５を示すマッサージ機
の斜視図である。

【図１５】 図１４に示すマッサージ機の施療ユニット
の動作を示す説明図である。

【図１６】 図１４に示すマッサージ機の施療ユニット
の動作を示す説明図である。

【図１７】 図１４に示すマッサージ機の施療ユニット
の動作を示す説明図である。

【図１８】 本発明の実施の形態６であるマッサージ機
の施療ユニットの動作を示す説明図である。

【図１９】 本発明の実施の形態７を示すマッサージ機
の斜視図である。

【図２０】 図１９に示すマッサージ機の施療ユニット
の動作を示す説明図である。

【図２１】 図１９に示すマッサージ機の施療ユニット
の動作を示す説明図である。

【図２２】 図１９に示すマッサージ機の施療ユニット
の動作を示す説明図である。

【図２３】 本発明の実施の形態８を示すマッサージ機
の斜視図である。

【図２４】 図２３に示すマッサージ機の施療ユニット
の動作を示す説明図である。

【図２５】 図２３に示すマッサージ機の施療ユニット
の動作を示す説明図である。

【図２６】 図２３に示すマッサージ機の施療ユニット
の動作を示す説明図である。

【図２７】 他の実施の形態を示すマッサージ機の斜視
図である。

【図２８】 従来のマッサージ機の動作を示す説明図で
ある。

【図２９】 従来のマッサージ機の動作を示す説明図で
ある。

【図３０】 従来のマッサージ機の動作を示す説明図で
ある。

【図３１】 他の従来例であるマッサージ機の動作を示
す説明図である。

【符号の説明】

１ ベース部、２ 押さえ部、３ （第１の）空気袋、
４ （第１の）収縮手段、５ （第１の）固定部材、６
（第１の）ポンプ、７ 排気手段、８ チューブ、９
第２の空気袋、１０ チューブ、１１ 弾性部材、１
２ 第２の空気袋、１３ 第２の収縮手段、１４ 第２
の固定部材、１５ （第１の）チューブ、１６ 第３の
空気袋、１７ 指圧玉、１８ アーム、１９ 第２のポ
ンプ、２０ 排気手段、２１ 第２のチューブ、２２
本体、２３ 第１のアーム、２４ 押さえ部、２５ 第
２のアーム、２６ もみ玉、２７ 本体、２８ 回転駆
動軸、２９ 偏心カム、３０ アーム、３１ 指圧玉、
３２ 枢支軸、Ｓ 施療部位、Ａ 皮膚、Ｂ 筋肉、Ｐ
接合部、Ｑ 接合部、Ｒ 接合部。

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 施療部位に当接する押さえ部と、前記押
   さえ部を保持するベース部と、前記ベース部の前記押さ
   え部と相対する位置に膨張収縮可能な状態で設けられた
   空気袋と、前記空気袋を前記ベース部の端部方向に収縮
   させる収縮手段と、前記空気袋に空気を充填させるポン
   プと、前記空気袋に充填された空気を排気する排気手段
   とを備えたことを特徴とするマッサージ機。
2. 【請求項２】 空気袋のベース部への接合部とベース部
   の先端までの距離を前記空気袋の収縮時の幅以下とする
   ことを特徴とする請求項１記載のマッサージ機。
3. 【請求項３】 空気袋のベース部への接合部とベース部
   の先端までの距離を前記空気袋の最大膨張時における最
   大幅の１／２とすることを特徴とする請求項１記載のマ
   ッサージ機。
4. 【請求項４】 空気袋を設けた側のベース部の端部が前
   記空気袋側に向かって屈曲していることを特徴とする請
   求項１記載のマッサージ機。
5. 【請求項５】 空気袋を設けた側のベース部の端部に前
   記空気袋の収縮形状を決定する収縮形状決定部を備えた
   ことを特徴とする請求項１記載のマッサージ機。
6. 【請求項６】 空気袋の表面に弾性部材を備えたことを
   特徴とする請求項１記載のマッサージ機。
7. 【請求項７】 施療部位に当接する押さえ部と、前記押
   さえ部を保持するベース部と、前記ベース部の前記押さ
   え部と相対する位置に膨張収縮可能な状態で設けられた
   第１の空気袋と、前記第１の空気袋をベース部の端部方
   向に収縮させる収縮手段と、前記第１の空気袋を設けた
   位置と前記ベース部の先端との間に膨張収縮可能な状態
   で設けられ、かつ前記第１の空気袋と当接する第２の空
   気袋と、前記第１の空気袋および前記第２の空気袋に空
   気を充填させるポンプと、前記前記第１の空気袋および
   前記第２の空気袋に充填された空気を排気する排気手段
   とを備えたことを特徴とするマッサージ機。
8. 【請求項８】 一対の相対する空気袋をそれぞれ膨張収
   縮可能な状態で設けたベース部と、前記空気袋をそれぞ
   れベース部端部方向に収縮させる一対の収縮手段と、前
   記空気袋に空気を充填させるポンプと、前記空気袋に充
   填された空気を排気する排気手段とを備えたことを特徴
   とするマッサージ機。
9. 【請求項９】 相対する空気袋の間に設けられ、前記空
   気袋によって揉み上げられた施療部位を押圧する押圧手
   段を備えたことを特徴とする請求項８記載のマッサージ
   機。
10. 【請求項１０】 空気袋が膨張した後に押圧手段が押し
    動作を行い、前記空気袋が収縮するとともに前記押圧手
    段の押し動作を停止することを特徴とする請求項９記載
    のマッサージ機。