JP2000157553A - 医療用ピンセット - Google Patents
医療用ピンセットInfo
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Abstract
あり、また手術中に針の組織貫通の有無を容易に検知す
ることができ、開瞼器などとして好適な医療用ピンセッ
トを提供する。 【解決手段】 一方の先端を、部分的に切欠した枠をも
つ中抜き枠体(1)に形成し、他方の先端を中抜き枠体
(1)の外形に適合した形状の当て板(2)に形成した
医療用ピンセット、上記当て板(2)の中抜き枠体
(1)との対向面に、複数の凹凸を設けた医療用ピンセ
ット並びに上記中抜き枠体(1)及び当て板(2)の少
なくとも一方に複数の圧力センサを付設した医療用ピン
セットとする。
Description
ト、さらに詳しくは、例えば鉗子、開瞼器、縫合補助具
などとして好適な改良医療用ピンセットに関するもので
ある。
の際の補助具として用いるピンセットは、いわゆる開瞼
器として知られている。また、ピンセットの先端部に滑
り防止用の線状の凹凸を設け、挟んだものの脱落を防止
したものも知られている。その外、鉗子について先端挟
持面に力感センサを付設したものや(特開平8−117
228号公報)、バイポーラ挟持具の両極に高周波電流
を印加するもの(特開平10−14932号公報)、先
端部分に凹部を設けたもの(特開平8−215212号
公報及び特開平8−33649号公報)なども提案され
ている。
成し、他方の先端を円板状に形成した医療用ピンセッ
ト、いわゆる開瞼器は、美容外科手術により二重瞼形成
を行う際、縫合面を固定し、環の内側で縫合するのに用
いられるが、縫合時に針や糸を環から取りはずすために
は、いったん針と糸を環にくぐらせなければならないた
め、非常に煩雑である。また、針が生体組織を貫通する
と後遺症が残るような場合には、組織を貫通しないで縫
合しなければならないが、これまでは施術者の視覚や触
覚で縫合部位を確認しながら貫通しないように処理する
のが普通であった。
環の中から簡単に取りはずすことができ、あるいは手術
中に生体組織の貫通の有無をリアルタイムで検知しうる
医療用ピンセットを提供することを目的としてなされた
ものである。
際、針や糸の取りはずしが簡単で、また手術中に針の生
体組織貫通の有無を容易に検知しうる開瞼器を開発する
ために鋭意研究を重ねた結果、開瞼器の先端環状部を一
部切欠して構成すれば、その切欠部を通して針や糸の出
入を行うことができ、また当て板の枠体との対向面に凹
凸を設けるか、圧力センサを付設すれば、組織の貫通を
速やかに検知しうることを見出し、この知見に基づいて
本発明をなすに至った。
的に切欠した枠をもつ中抜き枠体に形成し、他方の先端
を中抜き枠体の外形に適合した形状の当て板に形成した
ことを特徴とする医療用ピンセット、上記当て板の中抜
き枠体との対向面に、複数の凹凸を設けた医療用ピンセ
ット並びに中抜き枠体及び当て板の少なくとも一方に複
数の圧力センサを付設した医療用ピンセットを提供する
ものである。
ては、一方の先端が部分的に切欠した枠をもつ中抜き枠
体に形成され、かつ他方の先端が、上記中抜き枠体の外
形に適合した形状の当て板に形成されている。該中抜き
枠体の形状としては、部分的に切欠した枠を有するもの
であればよく特に制限はないが、通常は環状体である。
このような構造の医療用ピンセットは、例えば、鉗子、
開瞼器、縫合補助具などとして用いられるが、特に開瞼
器として好適である。
糸を環からはずすためには、いったん針と糸を環にくぐ
らせなければならず、非常に煩雑で時間と手間がかかる
という問題があった。これに対し、本発明の医療用ピン
セットのように、中抜き枠体に部分的に切欠部を設ける
ことにより、縫合時に糸をその切欠部から容易にはずす
ことができる。
は、当て板の中抜き枠体の対抗面に複数の凹凸を設ける
ことができる。針が生体組織を貫通すると、後遺症が残
るような場合には、組織を貫通しないで縫合しなければ
ならないが、これまでは施術者の視覚や触覚で縫合部位
を確認しながら貫通しないように処理するのが普通であ
った。しかし、本発明のように、当て板の中抜き枠体と
の対向面に複数の凹凸を設けることにより、針が組織を
貫通すると当て板に針の先端が触れて、該当て板の凹凸
部に引っ掛かるために、施術者が縫合中に容易に気付く
ことが可能となり、針を少し戻して組織を貫通しないよ
うに、その場で調整することが可能となる。
ては特に制限はなく、当て板の中抜き枠体との対向面
に、点状の凹凸を複数ランダムに設けてもよいし、縫合
線に沿って複数の凹凸を設けてもよく、あるいは縫合線
に対してほぼ直交又は斜交する位置に、線状の凹凸条部
を複数設けてもよい。また、本発明の医療用ピンセット
においては、上記凹凸の代わりに、当て板に、内径が手
術用針の直径よりも小さい複数の孔を設けることができ
る。これにより、針先が孔に当たって引っ掛かること
で、針先の組織貫通を容易に検知することができる。
ては、中抜き枠体及び当て板の少なくとも一方に複数の
圧力センサを付設することができる。これにより、組織
を貫通した針先が当たった圧力センサの圧力値や変化値
が大きくなるので、それを監視すれば、施術者は針先の
組織貫通を容易に検知することができる。この際、圧力
センサの圧力値や変化値の監視制御に一定の閾値を設
け、その閾値を超えた場合に、施術者に音や光などの信
号を伝えるようにするのが好ましい。
と、針を挟持する別のピンセットとの間に、電気的導通
を確保する手段と、電流や電圧を検知する手段を設ける
ことができる。この場合、当て板と針を挟持する別のピ
ンセットとの間に電圧を印加しておけば、組織を貫通し
た針先が当て板に直接接触すると電流が流れる。したが
って、回路上に設けられた電流や電圧を検知する手段、
例えばLED(発光ダイオード)などにより、信号を施
術者に伝えるようにしておけば、施術者は針先の組織貫
通を容易に検知することができる。
説明する。
を示す斜視図であり、図2は、図1における当て板2の
a−b線拡大断面図である。この医療用ピンセットは、
二重瞼形成術における瞼の縫合に使用する開瞼器であっ
て、一方の摘み部3の先端には、部分的な切欠部4を有
する環状の中抜き枠体(以下、単に環と称すことがあ
る)1が形成されており、他方の摘み部3′の先端に
は、中抜き枠体1の外形に適合した形状を有し、かつ複
数の凸状部6が設けられた当て板2が形成されている。
なお、5は中抜き枠体1の中空部である。
を縫合するが、従来の開瞼器を用いると、環に切れ目が
ないために、縫合時に針や糸を環からはずすためには、
いったん針と糸を環にくぐらせてはずさねばならない。
手術中には、通常何度か開瞼器を外して診たり縫い直す
場合があるので、上記操作は極めて煩雑で時間と手間が
かかるのを免れなかった。また、針が生体組織を貫通す
ると後遺症が残ることが多く、組織を貫通せずに容易に
縫合が可能となる器具が望ましい。そのためには、縫合
時に針の貫通の有無を判断することが必要であるが、従
来は施術者の視覚や触覚で縫合部位を確認していたた
め、術中に針の貫通をリアルタイムで検知する手段の開
発が望まれていた。
においては、環1に切欠部4を設けることにより、開瞼
器を横にずらすだけで、いつでも糸を環からはずすこと
が可能となった。また、当て板2に縫合方向にほぼ直交
する方向に複数の凸条部6を設けることにより、環1の
中空部5における切欠部4の反対側の端付近から切欠部
4付近に向けて縫合する場合、針が被縫合組織を貫通す
れば、当て板2の凸状部6に針先が当たって引っ掛かる
ため、施術者の縫合している手に応力が発生し、針の貫
通をその場で検知することができ、施術者は針を少し戻
して縫い直すことができる。この場合、該開瞼器の材質
を樹脂製にして使い捨てとすれば、凹部に手術時の組織
片が付着するなどして不衛生になるのを防止することが
できる。金属製の場合は、水で洗浄したのち、超音波洗
浄などを行ってから、加熱殺菌処理することが望まし
い。
は異なる例の平面図であって、図3は当て板2に複数の
点状の凸部7が設けられた状態を示している。この場合
も前記凸条部6と同様の効果を発揮する。なお、点状の
凸部7の代わりに、点状の凹部を設けても同様の効果が
得られる。図4は当て板2に内径が手術用針の直径より
も小さい複数の孔8が設けられた状態を示している。こ
の場合も前記凸条部6と同様の効果を発揮する。また、
当て板2を針の直径よりも小さなメッシュの網で構成し
ても同様の効果を得ることができる。
組織貫通を検知する別の手段を施した例の説明図であっ
て、本発明の金属製医療用ピンセット10の当て板11
と、針13を挟持する金属製ピンセット14を電線12
及び17で連結し、本発明の医療用ピンセット10と針
13を挟持するピンセット14間に電圧を印加し、その
回路上に検知器16を設けた構成となっている。針13
が生体組織を貫通すると、針先が金属製当て板11に接
触して電流が流れ、検知器16で電流を検知し、例えば
警報音を発して施術者に知らせる。また、現在は縫合糸
15として導電性の糸は開発されていないが、将来導電
性の糸が開発されれば、電線12を導電性の糸で代替す
ることが可能となる。
る当て板のさらに異なる例の平面図であって、当て板2
に小さな圧力センサ18が隙間なく付設された状態が示
されている。針先が当て板のセンサに当たると、そのセ
ンサの圧力だけが他のセンサよりも高くなる。各圧力セ
ンサの圧力変化を監視することで、針先が組織を貫通し
たことをただちに検知することができる。
手術の際、針や糸の取りはずしが簡単であり、また、手
術中における針の生体組織貫通の有無をリアルタイムで
容易に検知しうるので、組織の貫通を防止することがで
き、その結果、後遺症の発生を抑制することができる。
本発明の医療用ピンセットは、特に二重瞼形成用開瞼器
として、あるいは笑窪形成など、その他組織を貫通せず
に縫合が必要な場合に有効である。
図。
て板の拡大断面図。
異なる例の平面図。
さらに異なる例の平面図。
する別の手段を施した例の説明図。
上記とは別の例の平面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 一方の先端を、部分的に切欠した枠をも
つ中抜き枠体に形成し、他方の先端を中抜き枠体の外形
に適合した形状の当て板に形成したことを特徴とする医
療用ピンセット。 - 【請求項2】 中抜き枠体が環状体である請求項1記載
の医療用ピンセット。 - 【請求項3】 当て板の中抜き枠体との対向面に、複数
の凹凸を設けた請求項1又は2記載の医療用ピンセッ
ト。 - 【請求項4】 中抜き枠体及び当て板の少なくとも一方
に複数の圧力センサを付設した請求項1,2又は3記載
の医療用ピンセット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33595398A JP4129329B2 (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | 瞼手術用医療ピンセット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33595398A JP4129329B2 (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | 瞼手術用医療ピンセット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000157553A true JP2000157553A (ja) | 2000-06-13 |
JP4129329B2 JP4129329B2 (ja) | 2008-08-06 |
Family
ID=18294188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33595398A Expired - Fee Related JP4129329B2 (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | 瞼手術用医療ピンセット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4129329B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004516045A (ja) * | 2000-08-24 | 2004-06-03 | ノバレ サージカル システムズ,インコーポレイティド | 表面被覆を有する外科用鉗子パッド |
-
1998
- 1998-11-26 JP JP33595398A patent/JP4129329B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004516045A (ja) * | 2000-08-24 | 2004-06-03 | ノバレ サージカル システムズ,インコーポレイティド | 表面被覆を有する外科用鉗子パッド |
JP4855634B2 (ja) * | 2000-08-24 | 2012-01-18 | ノバレ サージカル システムズ,インコーポレイティド | 表面被覆を有する外科用鉗子パッド |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4129329B2 (ja) | 2008-08-06 |
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