JP4129329B2 - 瞼手術用医療ピンセット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、瞼手術用医療ピンセット、さらに詳しくは、例えば鉗子、開瞼器、縫合補助具などとして好適な改良瞼手術用医療ピンセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
これまで、先端を環状に形成し、瞼手術の際の補助具として用いるピンセットは、いわゆる開瞼器として知られている。また、ピンセットの先端部に滑り防止用の線状の凹凸を設け、挟んだものの脱落を防止したものも知られている。その外、鉗子について先端挟持面に力感センサを付設したものや(特開平8−117228号公報)、バイポーラ挟持具の両極に高周波電流を印加するもの(特開平10−14932号公報)、先端部分に凹部を設けたもの(特開平8−215212号公報及び特開平8−33649号公報)なども提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一方の先端を環状に形成し、他方の先端を円板状に形成した瞼手術用医療ピンセット、いわゆる開瞼器は、美容外科手術により二重瞼形成を行う際、縫合面を固定し、環の内側で縫合するのに用いられるが、縫合時に針や糸を環から取りはずすためには、いったん針と糸を環にくぐらせなければならないため、取り扱いが厄介である。
また、針が生体組織を貫通すると後遺症が残るような場合には、組織を貫通しないで縫合しなければならないが、これまでは施術者の視覚や触覚で縫合部位を確認しながら貫通しないように処理するため慎重にならざるを得なかった。
【0004】
本発明は、上記の場合において、針や糸を環の中から簡単に取りはずすことができ、あるいは手術中に生体組織の貫通の有無をリアルタイムで検知しうる瞼手術用医療ピンセットを提供することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、瞼の手術の際、針や糸の取りはずしが簡単で、また手術中に針の生体組織貫通の有無を容易に検知しうる開瞼器を開発するために鋭意研究を重ねた結果、開瞼器の先端環状部を一部切欠して構成すれば、その切欠部を通して針や糸の出入を行うことができ、また当て板の枠体との対向面に凹凸を設けるか、圧力センサを付設すれば、組織の貫通を速やかに検知しうることを見出し、この知見に基づいて本発明をなすに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、一方の先端を、部分的に切欠した枠を環状体からなる中抜き枠体に形成し、他方の先端を中抜き枠体の外形に適合した円形形状を有し、中抜き枠体との対向面に複数の凹凸を設けるか、あるいは複数の圧力センサを付設した当て板に形成したことを特徴とする瞼手術用医療ピンセットを提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の瞼手術用医療ピンセットにおいては、一方の先端が部分的に切欠した枠をもつ環状体からなる中抜き枠体に形成され、かつ他方の先端が、上記中抜き枠体の外形に適合した円形形状の当て板に形成されている
このような構造の瞼手術用医療ピンセットは、例えば、鉗子、開瞼器、縫合補助具などとして用いられるが、特に開瞼器として好適である。
【0008】
従来の眼科用の開瞼器では、縫合時に針や糸を環からはずすためには、いったん針と糸を環にくぐらせなければならず、非常に煩雑で時間と手間がかかるという問題があった。これに対し、本発明の瞼手術用医療ピンセットのように、中抜き枠体に部分的に切欠部を設けることにより、縫合時に糸をその切欠部から容易にはずすことができる。
【0009】
また、本発明の瞼手術用医療ピンセットにおいては、当て板の中抜き枠体の対抗面に複数の凹凸を設けられている
針が生体組織を貫通すると、後遺症が残るような場合には、組織を貫通しないで縫合しなければならないが、これまでは施術者の視覚や触覚で縫合部位を確認しながら貫通しないように処理するのが普通であった。しかし、本発明のように、当て板の中抜き枠体との対向面に複数の凹凸を設けることにより、針が組織を貫通すると当て板に針の先端が触れて、該当て板の凹凸部に引っ掛かるために、施術者が縫合中に容易に気付くことができ、針を少し戻して組織を貫通しないように、その場で調整することが可能となる。
【0010】
この当て板に設ける複数の凹凸の形状としては特に制限はなく、当て板の中抜き枠体との対向面に、点状の凹凸を複数ランダムに設けてもよいし、縫合線に沿って複数の凹凸を設けてもよく、あるいは縫合線に対してほぼ直交又は斜交する位置に、線状の凹凸条部を複数設けてもよい。
また、本発明の瞼手術用医療ピンセットにおいては、上記凹凸の代わりに、当て板に、内径が手術用針の直径よりも小さい複数の孔を設けることができる。これにより、針先が孔に当たって引っ掛かることで、針先の組織貫通を容易に検知することができる。
【0011】
さらに、本発明の瞼手術用医療ピンセットにおいては、中抜き枠体及び当て板の少なくとも一方に複数の圧力センサを付設することができる。すなわち、これにより、組織を貫通した針先が当たった圧力センサの圧力値や変化値が大きくなるので、それを監視すれば、施術者は針先の組織貫通を容易に検知することができる。この際、圧力センサの圧力値や変化値の監視制御に一定の閾値を設け、その閾値を超えた場合に、施術者に音や光などの信号を伝えるようにするのが好ましい。
【0012】
また、本発明の瞼手術用医療ピンセットの当て板と、針を挟持する別のピンセットとの間に、電気的導通を確保する手段と、電流や電圧を検知する手段を設けることができる。この場合、当て板と針を挟持する別のピンセットとの間に電圧を印加しておけば、組織を貫通した針先が当て板に直接接触すると電流が流れる。したがって、回路上に設けられた電流や電圧を検知する手段、例えばLED(発光ダイオード)などにより、信号を施術者に伝えるようにしておけば、施術者は針先の組織貫通を容易に検知することができる。
【0013】
【実施例】
次に、添付図面により本発明をさらに詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の瞼手術用医療ピンセットの1例を示す斜視図であり、図2は、図1における当て板2のa−b線拡大断面図である。この瞼手術用医療ピンセットは、二重瞼形成術における瞼の縫合に使用する開瞼器であって、一方の摘み部3の先端には、部分的な切欠部4を有する環状の中抜き枠体(以下、単に環と称すことがある)1が形成されており、他方の摘み部3′の先端には、中抜き枠体1の外形に適合した形状を有し、かつ複数の凸状部6が設けられた当て板2が形成されている。なお、5は中抜き枠体1の中空部である。
【0015】
二重瞼形成術においては、先端の環の内側を縫合するが、従来の開瞼器を用いると、環に切れ目がないために、縫合時に針や糸を環からはずすためには、いったん針と糸を環にくぐらせてはずさねばならない。手術中には、通常何度か開瞼器を外して診たり縫い直す場合があるので、上記操作は極めて煩雑で時間と手間がかかるのを免れなかった。
また、針が生体組織を貫通すると後遺症が残ることが多く、組織を貫通せずに容易に縫合が可能となる器具が望ましい。そのためには、縫合時に針の貫通の有無を判断することが必要であるが、従来は施術者の視覚や触覚で縫合部位を確認していたため、術中に針の貫通をリアルタイムで検知する手段の開発が望まれていた。
【0016】
このような問題を解決するために、本発明においては、環1に切欠部4を設けることにより、開瞼器を横にずらすだけで、いつでも糸を環からはずすことが可能となった。また、当て板2に縫合方向にほぼ直交する方向に複数の凸条部6を設けることにより、環1の中空部5における切欠部4の反対側の端付近から切欠部4付近に向けて縫合する場合、針が被縫合組織を貫通すれば、当て板2の凸状部6に針先が当たって引っ掛かるため、施術者の縫合している手に応力が発生し、針の貫通をその場で検知することができ、施術者は針を少し戻して縫い直すことができる。この場合、該開瞼器の材質を樹脂製にして使い捨てとすれば、凹部に手術時の組織片が付着するなどして不衛生になるのを防止することができる。金属製の場合は、水で洗浄したのち、超音波洗浄などを行ってから、加熱殺菌処理することが望ましい。
【0017】
図3及び図4は、それぞれ当て板の前記とは異なる例の平面図であって、図3は当て板2に複数の点状の凸部7が設けられた状態を示している。この場合も前記凸条部6と同様の効果を発揮する。なお、点状の凸部7の代わりに、点状の凹部を設けても同様の効果が得られる。図4は当て板2に内径が手術用針の直径よりも小さい複数の孔8が設けられた状態を示している。この場合も前記凸条部6と同様の効果を発揮する。また、当て板2を針の直径よりも小さなメッシュの網で構成しても同様の効果を得ることができる。
【0018】
図5は、本発明の瞼手術用医療ピンセットに針の組織貫通を検知する別の手段を施した例の説明図であって、本発明の金属製瞼手術用医療ピンセット10の当て板11と、針13を挟持する金属製ピンセット14を電線12及び17で連結し、本発明の瞼手術用医療ピンセット10と針13を挟持するピンセット14間に電圧を印加し、その回路上に検知器16を設けた構成となっている。
針13が生体組織を貫通すると、針先が金属製当て板11に接触して電流が流れ、検知器16で電流を検知し、例えば警報音を発して施術者に知らせる。また、現在は縫合糸15として導電性の糸は開発されていないが、将来導電性の糸が開発されれば、電線12を導電性の糸で代替することが可能となる。
【0019】
図6は、本発明の瞼手術用医療ピンセットにおける当て板のさらに異なる例の平面図であって、当て板2に小さな圧力センサ18が隙間なく付設された状態が示されている。針先が当て板のセンサに当たると、そのセンサの圧力だけが他のセンサよりも高くなる。各圧力センサの圧力変化を監視することで、針先が組織を貫通したことをただちに検知することができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明の瞼手術用医療ピンセットは、瞼などの手術の際、針や糸の取りはずしが簡単であり、また、手術中における針の生体組織貫通の有無をリアルタイムで容易に検知しうるので、組織の貫通を防止することができ、その結果、後遺症の発生を抑制することができる。
本発明の瞼手術用医療ピンセットは、特に二重瞼形成用開瞼器として、あるいは笑窪形成など、その他組織を貫通せずに縫合が必要な場合に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の瞼手術用医療ピンセットの1例を示す斜視図。
【図2】 図1で示される瞼手術用医療ピンセットにおける当て板の拡大断面図。
【図3】 本発明の瞼手術用医療ピンセットにおける当て板の異なる例の平面図。
【図4】 本発明の瞼手術用医療ピンセットにおける当て板のさらに異なる例の平面図。
【図5】 本発明の瞼手術用医療ピンセットに針の貫通を検知する別の手段を施した例の説明図。
【図6】 本発明の瞼手術用医療ピンセットにおける当て板の上記とは別の例の平面図。
【符号の説明】
1 中抜き枠体
2 当て板
3,3′ 摘み部
4 切欠部
5 中空部
6 凸条部
7 点状の凸部
8 孔
10 本発明の瞼手術用医療ピンセット
11 金属製当て板
12、17 電線
13 針
14 金属製ピンセット
15 縫合糸
16 検知器
18 圧力センサ

Claims (1)

  1. 一方の先端を、部分的に切欠した枠を環状体からなる中抜き枠体に形成し、他方の先端を中抜き枠体の外形に適合した円形形状を有し、中抜き枠体との対向面に複数の凹凸を設けるか、あるいは複数の圧力センサを付設した当て板に形成したことを特徴とする瞼手術用医療ピンセット。
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