JP5570861B2 - 刃展開アラームを備える脈管シーラーおよびディバイダー - Google Patents

Description

本開示は、内視鏡電気外科手術手順を実施するための装置に関する。より特定すると、本開示は、種々のサイズのアクセスポートと一緒に使用するために構成されたエンドエフェクタアセンブリを備える内視鏡電気外科装置を使用する、内視鏡電気外科手術手順を実施するための装置に関する。

電気外科装置（例えば、電気外科鉗子）は、医療分野において周知であり、そして代表的に、ハンドル、シャフトおよびエンドエフェクタアセンブリを備え、このエンドエフェクタアセンブリは、このシャフトの遠位端に作動可能に結合され、そして組織を操作する（例えば、組織を把持して封止する）ために構成される。電気外科鉗子は、機械的クランプ作用と電気エネルギーとの両方を利用して、組織および血管を加熱し、組織を凝固させ、焼灼し、融合させ、封止し、切断し、乾燥させ、そして／または高周波療法を行うことにより、止血を行う。

観血外科手術手順と一緒に使用するための観血電気外科鉗子の代替物として、多くの最近の外科医は、より小さい穿孔様の切開部を通して器官に遠隔的に接近するために、内視鏡および内視鏡電気外科装置（例えば、内視鏡鉗子）を使用する。その直接的な結果として、患者は、より小さい瘢痕、より小さい疼痛、および短縮した治癒時間から利益を得る傾向がある。代表的に、内視鏡鉗子は、トロカールを用いて作製された１つ以上の種々の型のカニューレまたはアクセスポート（代表的に、約４ミリメートル〜約１５ミリメートルの範囲の開口部を有する）を通して患者に挿入される。理解され得るように、より小さいカニューレが、通常好ましい。

小さいカニューレ（例えば、５ミリメートル未満のカニューレ）と一緒に使用するために構成された内視鏡鉗子は、内視鏡器具の製造業者に設計の困難を提供し得る。

上記課題を解決するために、本発明は、例えば、以下を提供する：
（項目１）
旋回点の周りで互いに対して選択的に配置可能な１対の顎部材であって、該顎部材の各々は、電気外科エネルギー源に接続するように適合された導電性組織係合表面を備える、１対の顎部材；
少なくとも一方の顎部材に規定された刃チャネル内で選択的に並進するように構成された切断刃；および
アラームであって、該アラームは、該切断刃に作動可能に結合され、そして該切断刃が該刃チャネル内で展開されると信号を発するように構成されており、該信号の発生は、該電気外科エネルギー源の作動とは無関係である、アラーム、
を備える、鉗子。
（項目２）
上記アラームが、上記切断刃が上記刃チャネルに対する所定の位置まで展開されると信号を発するように構成されている、上記項目に記載の鉗子。
（項目３）
上記アラームが、上記顎部材のうちの少なくとも一方の中に配置されており、そして上記切断刃が該刃チャネルに対して移動すると信号を発する、上記項目のうちのいずれかに記載の鉗子。
（項目４）
上記アラームが、上記刃チャネル内に配置された電気端子を備え、そして該アラームが、上記切断刃が該刃チャネルに対して移動して該電気端子に接触すると信号を発するように構成されている、上記項目のうちのいずれかに記載の鉗子。
（項目５）
上記ハウジングに作動可能に関連し、上記切断刃を起動するように構成されたトリガをさらに備える、上記項目のうちのいずれかに記載の鉗子。
（項目６）
上記トリガが、上記アラームに作動可能に結合されており、そして該アラームが、該トリガがハウジングに対して移動して上記切断刃を展開すると信号を発するように構成されている、上記項目のうちのいずれかに記載の鉗子。
（項目７）
上記アラームが、ハウジングに配置された電気端子を備え、そして上記アラームが、上記トリガが該ハウジングに対して移動して該電気端子に接触すると信号を発するように構成されている、上記項目のうちのいずれかに記載の鉗子。
（項目８）
上記アラームが、少なくとも１つの抵抗体を備え、該抵抗体は、上記鉗子の所定の作動条件の際に短絡して上記信号を発するように構成されており、該鉗子の所定の作動条件が、切断刃の展開、電気外科エネルギーの作動、および完全に延長した切断刃のうちの少なくとも１つを含む、上記項目のうちのいずれかに記載の鉗子。
（項目９）
直列の抵抗体が回路内に配置されており、該直列の各抵抗体の短絡が、上記鉗子の所定の作動条件を示す、上記項目のうちのいずれかに記載の鉗子。
（項目１０）
上記アラームが、どの所定の作動条件が満足されたかに依存して異なる信号を発するように構成されている、上記項目のうちのいずれかに記載の鉗子。
（項目１１）
上記アラームが、上記切断刃が組織に接触すると信号を発するように構成された少なくとも１つの圧力センサを備える、上記項目のうちのいずれかに記載の鉗子。
（項目１２）
上記アラームが、上記鉗子の所定の作動条件の際に信号を発するように構成された光学測定特徴を備え、該鉗子の所定の作動条件が、切断刃の展開、部分的に延長した切断刃、および完全に延長した切断刃のうちの少なくとも１つを含む、上記項目のうちのいずれかに記載の鉗子。
（項目１３）
上記アラームが、上記鉗子の所定の作動条件の際に信号を発するように構成された光学測定特徴を備え、該鉗子の所定の作動条件が、トリガの起動、部分的に並進したトリガ、および完全に並進したトリガのうちの少なくとも１つを含む、上記項目のうちのいずれかに記載の鉗子。
（項目１４）
上記アラームが、上記鉗子の所定の作動条件の際に信号を発するように構成された少なくとも１つの磁気センサを備え、該鉗子の所定の作動条件が、切断刃の展開、部分的に延長した切断刃、および完全に延長した切断刃のうちの少なくとも１つを含む、上記項目のうちのいずれかに記載の鉗子。
（項目１５）
上記光学測定特徴がＬＥＤデバイスである、上記項目のうちのいずれかに記載の鉗子。
（項目１６）
上記光学測定特徴が画像処理デバイスである、上記項目のうちのいずれかに記載の鉗子。
（項目１７）
鉗子を提供する工程であって、該鉗子が、
旋回点の周りで互いに対して選択的に配置可能な１対の顎部材であって、各顎部材が、電気外科エネルギー源に接続するように適合された導電性組織係合表面を備える、１対の顎部材；
該顎部材のうちの少なくとも一方に規定された刃チャネル内で選択的に並進するように構成された切断刃；および
該切断刃に作動可能に結合されたアラーム、
を備える、工程；
該顎部材の対が組織に係合するように、該鉗子を起動する工程；
該電気外科エネルギー源を作動させずに、該切断刃を該刃チャネルに対する所定の位置まで前進させる工程；
該切断刃の前進を感知する工程；ならびに
該アラームに信号を発生させる工程、
を包含する、鉗子を操作する方法。

電気外科鉗子は、選択的に前進可能なナイフ、および所定の条件下で信号を発するように構成されたナイフ展開アラームを備える。アラームは、切断刃が刃チャネルに対して移動する場合に、信号を発するように構成される。直列の抵抗が、各抵抗体の短絡が所定の作動条件（この条件は、アラームが信号を発することを誘発する）を示すように配置される。刃またはトリガの作動または並進を決定するための圧力センサ、光学測定デバイス、および電気端子が想定される。

（要旨）
従って、本開示は、旋回点の周りで互いに対して選択的に配置可能な１対の顎部材を有する鉗子に関する。これらの顎部材の各々は、電気外科エネルギー源に接続するように適合された、導電性組織係合表面を備える。この鉗子は、これらの顎部材のうちの少なくとも一方に規定された刃チャネル内で選択的に並進するように構成された切断刃を備える。アラームが、この切断刃に作動可能に結合され、そしてこの切断刃がこの刃チャネル内で展開されると信号を発するように構成される。この信号の発生は、電気外科エネルギー源の作動とは無関係である。

１つの実施形態において、この鉗子は、切断刃が刃チャネルに対する所定の位置に展開されると信号を発するように構成されたアラームを備える。この鉗子は、顎部材のうちの少なくとも一方の内部に配置され、そして切断刃が刃チャネルに対して移動すると信号を発するように構成された、アラームを備え得る。

別の実施形態において、電気端子が、刃チャネル内に配置される。アラームは、切断刃が刃チャネルに対して移動してこの電気端子に接触すると、信号を発するように構成される。この鉗子は、トリガをさらに備え得、このトリガは、ハウジングに作動可能に関連し、そして切断刃を起動するように構成される。電気端子が、このハウジング内に配置され得る。アラームは、アクチュエータがハウジングに対して移動してこの電気端子に接触すると、信号を発するように構成される。

なお別の実施形態において、この鉗子は、アラームに作動可能に結合されたアクチュエータを備え、このアラームは、このアクチュエータがハウジングに対して移動して切断刃を展開すると信号を発するように構成される。

なお別の実施形態において、アラームは、１つ以上の抵抗体を備え、これらの抵抗器は、鉗子の所定の作動条件（例えば、切断刃の展開、電気外科エネルギーの作動、および切断刃の完全な延長）の際に短絡して信号を発するように構成される。直列の抵抗体が１つの回路内に配置され得、直列の各抵抗体の短絡は、鉗子の所定の作動条件を示す。このアラームは、どの所定の作動条件が満足されたかに依存して、異なる信号を発するように構成され得る。１つ以上の圧力センサが利用され得、切断刃が組織に接触すると信号を発するように構成され得る。

１つの実施形態において、このアラームは、鉗子の所定の作動条件（例えば、切断刃の展開、切断刃の部分的な延長、切断刃の完全な延長、トリガの作動、トリガの部分的な移動、トリガの完全な移動）の際に、信号を発するように構成された光学測定特徴を備える。この光学測定特徴は、ＬＥＤデバイスまたは画像処理デバイスであり得る。

別の実施形態において、このアラームは、鉗子の所定の作動条件の際に信号を発するように構成された、少なくとも１つの磁気センサを備える。この鉗子の所定の作動条件は、切断刃の展開、部分的に延長した切断刃、および完全に延長した切断刃のうちの少なくとも１つを含む。

別の局面において、本開示は、鉗子を作動させる方法に関する。この方法は、鉗子を提供する最初の工程を包含し、この鉗子は、旋回点の周りで互いに対して選択的に配置可能な１対の顎部材であって、これらの顎部材の各々が、電気外科エネルギー源に接続するように適合された導電性組織係合表面を備える、１対の顎部材；少なくとも一方の顎部材に規定された刃チャネル内で選択的に並進するように構成された切断刃；およびこの切断刃に作動可能に結合され、そしてこの切断刃がこの刃チャネル内に展開されると信号を発するように構成されたアラームであって、この信号の発生は、電気外科エネルギー源の作動とは無関係である、アラームを備える。鉗子を作動させる方法は、この鉗子を起動させて組織と係合させる工程；この鉗子の刃チャネルに対する所定の位置まで切断刃を前進させる工程；およびアラームに信号を発生させる工程をさらに包含する。

本開示の上記および他の局面、特徴、および利点は、添付の図面と組み合わせて以下の詳細な説明を考慮すると、より明らかになる。

本発明により、小さいカニューレと一緒に使用するために構成された内視鏡鉗子の設計の困難が回避される。

図１は、電気外科鉗子アラームシステムのブロック図である。 図２Ａは、電気外科鉗子の近位部分の背面斜視図である。 図２Ｂは、電気外科鉗子の別の実施形態の遠位部分の正面斜視図である。 図３Ａは、エンドエフェクタの第一の顎部材が明瞭にするために取り除かれている、電気外科鉗子の別の実施形態の遠位部分の正面斜視図である。 図３Ｂは、第二の顎部材の刃チャネル内に並進した切断刃を描写する、図３Ａの電気外科鉗子の遠位部分の正面斜視図である。 図４Ａは、エンドエフェクタの第一の顎部材が明瞭にするために取り除かれており、そして第二の顎部材が電気端子を備える、電気外科鉗子のなお別の実施形態の遠位端の上平面図である。 図４Ｂは、第二の顎部材の刃チャネル内に並進した切断刃を描写する、図４Ａの電気外科鉗子の遠位部分の上平面図である。 図５Ａは、開構成にある、組織に係合する電気外科鉗子の１つの実施形態の遠位部分の側面断面図である。 図５Ｂは、閉構成にある、組織に係合する図５Ａの電気外科鉗子の遠位部分の側面断面図である。 図６Ａは、スイッチのうちの３つが開構成で示されている、アラーム回路の第一の構成の概略図である。 図６Ｂは、第一のスイッチが閉構成で示されている、図６Ａのアラーム回路の第二の構成の概略図である。 図７は、切断刃が圧力センサを有する、電気外科鉗子の１つの実施形態の遠位部分の拡大側面断面図である。 図８は、電気端子および接触プレートを有する、電気外科鉗子の別の実施形態の近位部分の背面斜視図である。 図９は、光学測定特徴を有する、電気外科鉗子のさらなる実施形態の第二の顎部材の拡大上平面図である。 図１０は、光学測定特徴を有する、電気外科鉗子の別の実施形態の近位部分の背面斜視図である。 図１１Ａは、エンドエフェクタの第一の顎部材が明瞭にするために取り除かれており、そして第二の顎部材が磁気センサを備える、電気外科鉗子の１つの実施形態の遠位部分の上平面図である。 図１１Ｂは、第二の顎部材の刃チャネル内に並進した切断刃を描写する、図１１Ａの電気外科鉗子の遠位部分の上平面図である。

本開示の特定の実施形態が、添付の図面を参照しながら本明細書中に記載される。図面に示されるように、そして以下の説明全体にわたって記載されるように、慣習的であるように、物体の相対位置に言及する場合、用語「近位」とは、装置の使用者に近い方の端部をいい、そして用語「遠位」とは、装置の使用者から遠い方の端部をいう。以下の説明において、周知の機能または構成は、本開示を不必要な細部においてあいまいにすることを回避するために、詳細には記載されない。

本開示は、内視鏡手順、腹腔鏡手順、および観血外科手術手順と組み合わせて使用するためのアラームを想定する。これらの手順における同じかまたは類似の作動構成要素および特徴は、以下に記載されるとおりである。

ここで図１を参照すると、種々の電気外科手順において使用するための電気外科鉗子アラームシステム１００が示されている。この電気外科鉗子アラームシステムは一般に、エネルギー源１０２（例えば、電気外科発電機）、電気外科鉗子１０４、２０４、３０４、４０４、５０４、６０４、７０４、８０４、およびアラーム１０８を備える。このアラームは、鉗子１０４、２０４、３０４、４０４、５０４、６０４、７０４、８０４に作動可能に関連し、信号１９１を発するように構成される。エネルギー源１０２、鉗子１０４、２０４、３０４、４０４、５０４、６０４、７０４、８０４、およびアラーム１０８は、管状脈管および脈管組織または非脈管組織を把持し、封止し、そして分割するために、相互に協働する。

図２Ａおよび図２Ｂは、鉗子１０４の１つの実施形態を示す。鉗子１０４は、上顎部材１２４ａおよび下顎部材１２４ｂを備える１対の顎部材１２４を有する、エンドエフェクタ１０５（図２Ｂ）を備える。このエンドエフェクタは、鉗子の遠位部分１０４ｂにおいて、鉗子１０４のシャフト１９７に結合される。各顎部材１２４ａ、１２４ｂは、組織または脈管の切断手順中の顎部材１２４ａ、１２４ｂのうちの少なくとも一方を通る切断刃１３４（図示せず）の並進のための、刃チャネル１２８を有する。さらに、鉗子１０４は、その近位端１０４ａに結合された電気外科ケーブル１３２を有する。この電気外科ケーブルは、脈管または組織の封止手順を実施するときに、組織または脈管に電気外科エネルギーを送達するためのものである。

図２Ａおよび図２Ｂをさらに参照すると、鉗子１０４は、ハウジング１９９およびこのハウジングに取り付けられたシャフト１９７を備える。この実施形態において、鉗子１０４は、その遠位端に配置された１対の顎部材１２４ａ、１２４ｂを備えるシャフト１９７を有する。上顎部材１２４ａおよび下顎部材１２４ｂは、シャフト１９７の遠位端に作動可能に結合され、そして旋回点の周りで互いに対して選択的に配置可能であり、顎部材１２４ａ、１２４ｂの各々は、エネルギー源１０２（図１）に接続するように適合された導電性組織係合表面１９５を有する。

図３Ａおよび図３Ｂを参照すると、鉗子２０４の遠位部分２０４ｂの別の実施形態は、エンドエフェクタ２０５の顎部材２２４ａ、２２４ｂのうちの少なくとも一方に規定された刃チャネル１２８内で選択的に並進するように構成された、切断刃１３４を備える。顎部材２２４ａ、２２４ｂは、シャフト２９７の遠位端に取り付けられる。図３Ｂは、エンドエフェクタ２０５の下顎部材２２４ｂの刃チャネル１２８を通して完全に展開された切断刃１３４を示す。

アラーム１０８（図１）は、鉗子３０４の遠位部分３０４ｂのなお別の実施形態の、エンドエフェクタ３０５（図４Ａおよび図４Ｂ）の刃チャネル１２８内に配置された端子１０７ａ、１０７ｂを有する。図示されるように、アラーム１０８は、切断刃１３４に作動可能に結合され、そして切断刃１３４がエンドエフェクタ３０５の顎部材３２４ａ（図示せず）、３２４ｂの刃チャネル１２８内に展開されるとき、または切断刃１３４がこの刃チャネルに対して移動するときに、信号１９１を発するように構成される。同様に、アラーム１０８は、切断刃１３４が刃チャネル１２８に対して所定の位置まで移動すると信号１９１を発するように構成され得る。例えば、アラーム１０８は、切断刃１３４が刃チャネル１２８に対して移動し、そして端子１０７ａ、１０７ｂに係合すると、信号１９１を発するように構成され得る。信号１９１の発生は、エネルギー源１０２の作動とは無関係であり得る。

本開示の１つの実施形態の作動において、外科医が切断刃１３４を展開し、そして脈管１９３（図５Ａおよび図５Ｂ）への電気外科エネルギーの作動に失敗する場合、切断刃１３４は、所定の位置まで展開し、そしてアラーム１０８をオフに設定するが、アラーム１０８は信号１９１を発し、外科医に、切断刃１３４が電気外科エネルギーとは無関係に作動されたことを警告する。

アラーム１０８（図１）は、エネルギー源１０２に結合された第一の抵抗１１０、第二の抵抗１１２、および第三の抵抗１１４を有するアラーム回路１０６を備え得る（図６Ａ〜図６Ｂ）。アラーム回路１０６は、１つ以上の抵抗体１１０、１１２、１１４を備え得、これらの抵抗体は、鉗子の１つ以上の所定の作動条件の満足の際に、短絡して信号１９１を発するように構成される。鉗子の所定の作動条件は、以下のうちの１つを含み得る：切断刃１３４の展開、電気外科エネルギーの作動、および切断刃１３４の完全な延長。

本開示の１つの実施形態の作動において、切断刃１３４は、鉗子の所定の作動条件のうちの１つとして展開し得る。他の所定の作動条件としては、電気外科エネルギーの作動、および切断刃１３４の完全な延長が挙げられる。アラーム回路１０６の１つ以上の抵抗体１１０、１１２、１１４が短絡し得、これによって、アラーム１０８に警告信号１９１を発生させる。信号１９１の発生は、エネルギー源１０２（図１）の作動とは無関係であり得る。

図６Ｂに図示されるように、抵抗体１１０、１１２、１１４を備える直列の抵抗１０９が、アラーム回路１０６に配置される。直列の抵抗１０９の１つ以上の抵抗体１１０、１１２、１１４の短絡は、鉗子の所定の作動条件を示す。第一のスイッチ１１６、第二のスイッチ１１８、または第三のスイッチ１２０が、それぞれの第一の抵抗１１０、第二の抵抗１１２、または第三の抵抗１１４を短絡させるように作動され得る。あるいは、第一のスイッチ１１６、第二のスイッチ１１８、または第三のスイッチ１２０のうちのいずれか１つが、複数の第一の抵抗体１１０、第二の抵抗体１１２、または第三の抵抗体１１４を短絡させるように配置され得る。当業者は、これらおよび他の多くの構成が可能であることを理解し得る。

アラーム１０８は、所定の作動条件のどれが満足されるかに依存して、異なる信号１９１を発するように配置され得る。本開示はまた、聴覚、視覚、および触覚を介するものが挙げられる異なる知覚信号１９１の発生を想定する。例えば、信号１９１は、音、光、または振動であり得る。抵抗体１１０、１１２、１１４は、代替の型の電気インピーダンス（種々の配置の誘導器、コンデンサ、トランジスタなどが挙げられる）と容易に交換され得るかまたは組み合わせられ得る。さらに、種々のスイッチ１１６、１１８、１２０（例えば、トグル、圧力、温度など）がまた、交換可能に使用され得る。

図７を参照すると、鉗子４０４の遠位部分４０４ｂの１つの実施形態は、切断刃１３４が組織１９３と係合すると信号１９１を発するように構成された、圧力センサ１２２を備える。この実施形態において、圧力センサ１２２は、切断刃１３４の遠位端に結合される。しかし、圧力センサ１２２はまた、鉗子の以下の構成要素のうちの１つ以上に結合され得る：トリガ、ハンドル、シャフト、顎部材の一方または両方、あるいはハウジング。

一般に、圧力センサ１２２（図７）は、二者択一の様式で機能する。例えば、切断刃１３４が組織１９３と係合すると（図５Ａおよび図５Ｂ）、圧力が圧力センサ１２２に付与され、次いで、圧力センサ１２２は、アラーム回路１０６を短絡させて、アラーム１０８に警告信号１９１を発生させる。例えば、圧力センサ１２２は、ハンドル１３６に作動可能に結合され得、ハンドル１３６が所定の位置まで並進するとアラーム１０８に警告信号１９１を発生させ、この場合、所定の位置は、組織係合点を示し得る。信号１９１の発生は、エネルギー源１０２（図１）の作動とは無関係であり得る。

あるいは、トリガ１３８がアラーム１０８に作動可能に結合され得、そしてトリガ１３８が並進されて切断刃１３４を所定の位置まで展開すると、信号１９１を発するように構成され得る（図８）。

図８の実施形態に図示されるように、鉗子５０４の近位部分５０４ａは、ハンドル１３６を備え、そしてトリガ１３８が、鉗子１０４のハウジング１９９に作動可能に関連する。鉗子１０４には、電気端子１４０が結合されており、そして第一の接触プレート１４２がハンドル１３６に取り付けられている。第二の接触プレート１４４は、トリガ１３８に取り付けられ、各それぞれの接触プレート１４２、１４４は、切断刃１３４の所定の位置に対応するように構成される。従って、第一の接触プレート１４２および／または第二の接触プレート１４４は、トリガ１３８のいくらかの並進後に、電気端子１４０と係合してアラーム１０８を作動させるように配置される。

他の構成は、第一の接触プレート１４２と第二の接触プレート１４４との両方を、組み合わせで電気端子１４０に係合してアラーム１０８を作動させるように配置することを想定する。例えば、トリガ１３８は、外科医がトリガ１３８を所定の位置まで並進させる場合に、アラーム１０８が種々の構成で作動されることを可能にする。従って、外科医がトリガ１３８をハウジング１９９に対して移動させると、一方または両方の接触プレート１４２、１４４が電気端子１４０に接触し、アラーム回路１０６を短絡させ、これが次に、アラーム１０８に警告信号１９１を発生させる。信号１９１の発生は、エネルギー源１０２（図１）の作動とは無関係であり得る。

図９を参照すると、鉗子６０４の遠位部分６０４ｂのさらなる実施形態は、光学測定特徴１５４を有するアラーム１０８を備え、この光学測定特徴は、鉗子６０４の所定の作動条件の際に、信号１９１を発するように構成される。鉗子６０４の所定の作動条件としては、切断刃１３４の展開、部分的に延長した切断刃１３４、および完全に延長した切断刃１３４が挙げられ得る。図９は、ＬＥＤ（発光ダイオード）デバイスを有する光学測定特徴１５４を示す。他の構成において、光学測定特徴１５４は、画像処理デバイスを備える。

外科医は、切断刃１３４を展開し、この切断刃は、所定の位置まで並進する。光学測定特徴１５４は、切断刃１３４の位置を検出し、アラーム１０８が信号１９１を発することを誘発する。例えば、ＬＥＤは、切断刃１３４の移動通路を所定の位置で横断する二分割面に沿って光のビーム１８９を投影する。切断刃１３４が展開され、引き続いて、光ビーム１８９の経路を妨害して、ＬＥＤデバイス１５４にアラーム回路１０６の１つ以上の抵抗１１０、１１２、１１４を短絡させて、アラーム１０８に警告信号１９１を発生させる。信号１９１の発生は、エネルギー源１０２（図１）の作動とは無関係であり得る。

図１０を参照すると、鉗子７０４の近位部分７０４ａの１つの実施形態は、ハンドル１３６に配置された光学測定特徴１５４を備え、この光学測定特徴は、鉗子７０４の所定の作動条件（例えば、トリガ１３８の作動、部分的に並進したトリガ１３８、および完全に並進したトリガ１３８）の満足の際に、信号１９１を発するように構成される。特定の構成において、光学測定特徴１５４は、ＬＥＤデバイスであり得る。他の配置において、光学測定特徴１５４は、画像処理デバイスであり得る。

本開示の１つの実施形態の作動において、外科医は、トリガ１３８を作動させる。トリガ１３８は、所定の位置まで並進され、そして光学測定特徴１５４が、トリガ１３８の位置を検出する。これは、アラーム１０８が信号１９１を発することを誘発する。例えば、ＬＥＤ配置において、光のビーム１８９が、トリガ１３８の移動通路を所定の位置で横断する二分割面に沿って投影する。トリガ１３８は、光ビーム１８９の経路を妨害し、ＬＥＤデバイス１５４に、アラーム回路１０６の１つ以上の抵抗１１０、１１２、１１４を短絡させて、アラーム１０８に警告信号１９１を発生させる。信号１９１の発生は、エネルギー源１０２（図１）の作動とは無関係であり得る。

図１１Ａおよび図１１Ｂを参照すると、鉗子８０４の遠位部分８０４ｂの１つの実施形態は、磁気センサ１６０（例えば、ホール効果センサ）を有し、この磁気センサは、鉗子８０４の所定の作動条件の際に信号１９１を発するように構成される。図示されるように、アラーム１０８（図１）は、切断刃１３４に作動可能に結合され、そして切断刃１３４がエンドエフェクタ８０５の顎部材８２４ａ（図示せず）、８２４ｂの刃チャネル１２８内に展開されるとき、または切断刃１３４が刃チャネルに対して移動するときに、信号１９１を発するように構成される。同様に、アラーム１０８は、切断刃１３４が刃チャネル１２８に対する所定の位置まで移動すると信号１９１を発するように構成され得る。例えば、アラーム１０８は、切断刃１３４が刃チャネル１２８に対して移動し、そして切断刃１３４の動きを検出するための磁気センサ１６０により規定される磁場を横切ると、信号１９１を発するように構成され得る。信号１９１の発生は、エネルギー源１０２（図１）の作動とは無関係であり得る。

本開示の１つの実施形態の作動において、外科医が切断刃１３４を展開し、脈管１９３への電気外科エネルギーの作動に失敗する場合、切断刃１３４は、所定の位置まで展開し、そして磁気センサ１６０に、アラーム１０８に信号１９１を発生させることを誘発し、外科医に、切断刃１３４が電気エネルギーとは無関係に作動されたことを警告する。信号１９１の発生は、エネルギー源１０２（図１）の作動とは無関係であり得る。

本開示の数個に実施形態が図面に示されたが、本開示はこれらの実施形態に限定されることは意図されない。なぜなら、本開示は、当該分野が許容すると同程度まで範囲が広いこと、および本明細書が同様に読まれることが意図されるからである。従って、上記説明は、限定であると解釈されるべきではなく、単に、好ましい実施形態の例示であると解釈されるべきである。当業者は、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内で、他の改変を予測する。

１００ 電気外科鉗子アラームシステム
１０２ エネルギー源
１０４、２０４、３０４、４０４、５０４、６０４、７０４、８０４ 電気外科鉗子
１０８ アラーム
１９１ 信号

Claims (5)

1. ハウジングと、
   非並進位置と並進位置との間で該ハウジングに対して移動通路に沿って移動可能なトリガと、
   旋回点の周りで互いに対して選択的に配置可能な１対の顎部材であって、該１対の顎部材のうちの各顎部材は、電気外科エネルギー源に接続するように適合された導電性組織係合表面を含む、１対の顎部材と、
   該トリガの移動に応答して、該１対の顎部材のうちの少なくとも一方の顎部材に規定された刃チャネル内で選択的に並進するように構成された切断刃と、
   平面に沿って延在する部分を少なくとも含むアラームであって、該平面は、該トリガの該移動通路に対して横断し、かつ、該トリガの該移動通路と交差し、該アラームは、該トリガが該非並進位置と該並進位置との間を移動する際に、該トリガが該平面を横切ると、信号を発し、該信号は、該切断刃が該刃チャネル内で展開されたことを示し、該信号の発生は、該電気外科エネルギー源の作動とは無関係である、アラームと
   を含む、鉗子。
2. 前記アラームは、前記切断刃が前記刃チャネルに対する所定の位置まで展開されると前記信号を発するように構成されている、請求項１に記載の鉗子。
3. 前記トリガは、前記アラームに作動可能に結合されている、請求項１に記載の鉗子。
4. 前記アラームは、前記ハウジングに配置された電気端子を含み、該アラームは、前記トリガが該ハウジングに対して移動して該電気端子に接触すると前記信号を発するように構成されている、請求項１に記載の鉗子。
5. 前記アラームは、前記鉗子の所定の作動条件の際に前記信号を発するように構成された光学測定特徴を含み、該鉗子の該所定の作動条件は、トリガの起動、部分的に並進したトリガ、完全に並進したトリガのうちの少なくとも１つを含む、請求項１に記載の鉗子。

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