JP2004049566A - 電気手術装置 - Google Patents

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Shigeo Nagayama
永山 茂生
Masahide Oyama
大山 雅英
Kazuya Hijii
肘井 一也
Takashi Hayashida
林田 剛史
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Abstract

【課題】双極電極(バイポーラ)を有する電気メスを複数接続して使用可能な電気手術装置を実現する。
【解決手段】高周波電源装置2は、バイポーラ鉗子及び切開刃付きバイポーラ鉗子をコネクタ部5(5a〜5f)に複数接続して使用可能に構成されている。高周波電源装置2は、出力トランス44からの高周波電力(高周波電流)の出力を、コネクタ部5(5a〜5f)のうち、どれか1つに選択的に切り換える接続切換手段として出力切換回路56が設けられている。この出力切換回路56は、制御回路47の制御により接続される複数の電気メス3のうち、該当する電気メス3の1つに対して出力を切り換える。制御回路47への出力切り換え指示は、操作部55又はフットスイッチ及びハンドスイッチ等の出力スイッチ8に設けた選択スイッチ57の押下操作により行われる。
【選択図】図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気手術装置、更に詳しくは高周波電流により生体組織の切開や凝固、止血等の処置を行う電気手術装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
手術室には複数の装置で構成された医療機器システムが設置されており、この医療機器システムの1つに、内視鏡を備えた医療用内視鏡システムがある。
一般的な医療用内視鏡システムでは、体腔内の観察を行う内視鏡、この内視鏡に接続されるカメラヘッド、このカメラヘッドで撮像した画像信号を処理する内視鏡用カメラ装置、被写体へ照明光を供給する光源装置、被写体画像を表示するモニタなどが備えられている。
【0003】
また、近年内視鏡を用いて外科手術なども行われており、この内視鏡外科手術システムでは、前述の装置に加え、腹腔内を膨張させるための気腹装置とか、手技を行うための処置装置として生体組織の切除・凝固を行う電気手術装置などが用いられ、内視鏡で観察を行いながら各種処置が行えるようになっている。
【0004】
このような電気手術装置は、高周波焼灼電源と、この高周波焼灼電源に接続される処置具として電気メスとを有して構成されている。上記電気手術装置は、上記電気メスを患者の生体組織に接触させて上記高周波焼灼電源から高周波電流を印加することで上記患者の生体組織に切開や凝固、止血等の処置を行うことができる。
【0005】
一般に、電気手術装置は、上記電気メスをトラカールに挿入して用いている。
このとき、電気手術装置は、電気メスの電極が患部に届かない位置にあるとき、電気メスをトラカールから一旦、抜いて別のトラカールに挿入し直す作業を行っていた。この場合、電気手術装置は、上述したトラカールからの電気メスの抜き差しが煩雑であり、操作性が悪い。
【0006】
一方、これに対して、電気手術装置は、複数の高周波焼灼電源と、これら複数の高周波焼灼電源に接続する電気メスを複数用意して、上述したトラカールからの電気メスの抜き差しを行わないようにすることも考えられる。この場合、電気手術装置は、高周波焼灼電源及び電気メスを複数用意しなければならず、コストがかかる。
【0007】
そこで、電気手術装置は、1つの高周波焼灼電源に複数の電気メスを接続して、これら複数の電気メスに同時に出力するものがある。
ここで、一般に、上記電気メスとしては、単極電極(モノポーラ)を有するものと双極電極(バイポーラ)を有するものとがある。
【0008】
上記単極電極(モノポーラ)を有する電気メスは、患部の生体組織に高周波電流を印加する1つ(単極)の電極を有し、患部の生体組織に当接可能な形状に形成されている。この単極電極から患部の生体組織に印加される高周波電流は、患者内部を通過して単極電極の反対側に配置される患者対極板で回収されるようになっている。
【0009】
一方、これに対して上記双極電極(バイポーラ)を有する電気メスは、患部の生体組織を挟み込む鉗子型に形成され、この鉗子型の一方の電極から挟み込んだ生体組織に高周波電流を印加し、この印加した高周波電流を他方の電極で回収して、この挟み込んだ生体組織部分のみ高周波電流を印加する2つ(双極)の電極を有する。
【0010】
従って、上記双極電極(バイポーラ)を有する電気メスは、挟み込んだ生体組織部分のみ高周波電流を印加するので、上記単極電極(モノポーラ)を有する電気メスに対して、患者内部の余計な部分に高周波電流を印加することなく、安全である。
【0011】
このような従来の電気手術装置は、上記単極電極(モノポーラ)を有する複数の電気メスを1つの高周波焼灼電源に並列に接続して、これら複数の電気メスに同時に高周波電流を出力する場合、実際には接続された電気メス毎に交互に高周波電流が生体組織に印加されるようになっている。
従って、上記従来の電気手術装置は、上記単極電極(モノポーラ)を有する複数の電気メスを1つの高周波焼灼電源に並列に接続して、これら複数の電気メスに同時に高周波電流を出力する場合、適切な高周波電力で生体組織に切開や凝固、止血等の処置を行うことが可能である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電気手術装置は、上記双極電極(バイポーラ)を有する複数の電気メスを1つの高周波焼灼電源に並列に接続して、これら複数の電気メスに同時に高周波電流を出力する場合、以下に記載するような状態となる。
【0013】
図17は従来の双極電極(バイポーラ)を有する電気メスを高周波焼灼電源に接続して用いた際の概略図であり、図17(a)は双極電極(バイポーラ)を有する1つの電気メスを1つの高周波焼灼電源に接続して用いた際の回路ブロック図を示し、図17(b)は双極電極(バイポーラ)を有する複数の電気メスを1つの高周波焼灼電源に並列に接続して用いた際の回路ブロック図を示し、図18は図17の接続状態における電気メスの電極抵抗に対する高周波電力の値を示すグラフである。
【0014】
図17(a)に示すように双極電極(バイポーラ)201aを有する1つの電気メス201を1つの高周波焼灼電源202に接続して用いた場合、1つの電気メス201から出力される高周波電力W2は、高周波電源201の高周波電力W1、内部抵抗r、電極抵抗Rとして
W2=W1×R/(R+r)
である。
【0015】
ここで、図18に示すように高周波電力は、1つの双極電極201aに対して所定の最適な抵抗値で最適な電力を得られるように設定されており、この抵抗値より高くても低くても電力は落ちてしまう。
【0016】
一方、図17(b)に示すように双極電極(バイポーラ)201aを有するn個の電気メス201を1つの高周波焼灼電源202に並列に接続して用いた場合、1つの電気メス201から出力される高周波電力Wnは、各電極抵抗R(合成抵抗R/n)として
Wn=W1×R/(R+nr)
である。
この場合、高周波電力Wnは、図18において、n個の電気メス(双極電極)201の数だけ抵抗値が低くなり、従って、最適な電力を得られないという問題がある。
【0017】
本発明は、これらの事情に鑑みてなされたものであり、双極電極(バイポーラ)を有する電気メスを複数接続して使用可能な電気手術装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の電気手術装置は、生体組織を処置するための高周波電流を発生する高周波電流発生手段と、前記高周波電流発生手段で発生した高周波電流を前記生体組織に印加するための複数の双極電極と、前記複数の双極電極を前記高周波電流発生手段に接続する複数の接続手段と、前記高周波電流発生手段の出力を、前記複数の接続手段のうち、1つに選択的に切り換える接続切換手段と、を具備したことを特徴としている。
この構成により、双極電極(バイポーラ)を有する電気メスの複数接続して使用可能な電気手術装置を実現する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の1実施の形態について説明する。
【0020】
図1ないし図5は本発明の1実施の形態に係り、図1は本発明の1実施の形態の電気手術装置を示す構成図、図2はバイポーラ電極先端を示す外観図、図3は切開刃付きバイポーラ電極先端を示す外観図、図4は高周波電源装置の構成を示すブロック図、図5は高周波電源装置のフロントパネルの一例を示す説明図、図6は出力スイッチであるフットスイッチの一例を示す外観図、図7は丸形状のフットスイッチの一例を示す概略図であり、図7(a)は切開ペダル7と凝固ペダルとの2連構成のフットスイッチの一例を示す概略図、図7(b)は切開ペダル又は凝固ペダルのみの構成のフットスイッチの一例を示す概略図、図8は出力スイッチであるハンドスイッチの一例を示す概略図、図9は単極電極(モノポーラ)を有する電気メスを接続する際の様子を示す説明図、図10は双極電極(バイポーラ)を有する電気メスを接続する際の様子を示す説明図、図11は図1の電気手術装置の作用を説明するフローチャートである。
【0021】
図1に示すように、本発明の1実施の形態の電気手術装置1は、高周波電流(高周波電力)を供給する高周波焼灼電源装置(以下、高周波電源装置)2を備えて構成される。この高周波電源装置2は、先端に電極3aを設けた電気メス3が接続ケーブル4を介してコネクタ部5で接続されている。高周波電源装置2は、電気メス3の電極3aを介してベッド6に載置される患者7に治療のための高周波電流(高周波電力)を供給して治療処置(手術処置)を行えるようにしている。
【0022】
また、高周波電源装置2は、高周波電流のON/OFFの制御操作を行う例えばフットスイッチ等の出力スイッチ8が接続されている。尚、電極3aとしては、単極(モノポーラ)、双極(バイポーラ)いずれの電極を用いても良い。
【0023】
ここで、双極電極(バイポーラ)を有する電気メスは、患部の生体組織を挟み込む鉗子型に形成され、通常、上下の電極が同形状をしており、生体組織を挟んでの凝固や止血することを目的としている。
【0024】
これに対して、本実施の形態では図1の電気メス3の一例として、例えば、図2に示すバイポーラ鉗子や図3に示す切開刃付きバイポーラ鉗子とを採用している。
【0025】
先ず、図2を用いてバイポーラ鉗子を説明する。
図2に示すようにバイポーラ鉗子10は、この先端部が上ジョー(上顎)11と下ジョー(下顎)12とから構成されている。
上ジョー11は、楔型に尖った刃形状の切開電極13及びその上側を覆う上絶縁部材14とから構成される。一方、下ジョー12は、2つの帰還電極15及びその下側を覆う下絶縁部材16とから構成される。
【0026】
このようにバイポーラ鉗子10は、上ジョー11の切開電極13が刃形状で、下ジョー12の帰還電極15が2個でしかも平らな形状をしている。このため、バイポーラ鉗子10は、上下のジョー11、12で生体組織を挟みながら出力すると、上ジョー11の切開電極13から下ジョー12の2個の帰還電極15へ電流が流れ生体組織を切開する処置が可能となる。つまり、バイポーラ鉗子10は、離れた2つの帰還電極15が下ジョー12にあることで、上ジョー11の切開電極13の刃の先端に電流が集中し、アークが発生することで生体組織を切開することができる。
【0027】
一方、これに対して図3に示す切開刃付きバイポーラ鉗子20は、この先端部が上ジョー(上顎)21と下ジョー(下顎)22と、上ジョー21の上部に設けた切開刃23とから構成されている。
この切開刃23は、図示しない軸により下ジョー22に向けて回動自在に回転動作が可能で、楔型に尖った刃形状の切開電極24を有している。
【0028】
上ジョー21は、切開刃23が通過可能な切り欠き25が形成された凝固電極26と、この凝固電極26を覆うと共に、同じく切開刃23が通過可能な切り欠き25が形成された上絶縁部材27とから構成される。一方、下ジョー22は、切開刃23が当接可能な帰還電極28及びその下側を覆う下絶縁部材29とから構成される。
【0029】
このように切開刃付きバイポーラ鉗子20は、上ジョー21の凝固電極24及び下ジョー22の帰還電極28が平らな形状をしている。このため、切開刃付きバイポーラ鉗子20は、前記バイポーラ鉗子10に比べて挟み込んだ生体組織をより強固に把持可能である。
【0030】
更に、切開刃付きバイポーラ鉗子20は、切開刃23を下ジョー22に向けて回転動作させることで上ジョー21の切り欠き25を通過して切開刃23が下ジョー22と相対し、切開電極24と帰還電極28との間で生体組織を切開する処置が可能となる。
【0031】
つまり、切開刃付きバイポーラ鉗子20は、上下のジョー21、22で挟み込んだ生体組織1に対して凝固電極24及び帰還電極28により凝固処置を施し、更に切開刃23を下ジョー22に向けて回転動作させることで切開電極24及び帰還電極28により切開処置を施すことができる。
これらバイポーラ鉗子10及び切開刃付きバイポーラ鉗子20は、用途に応じて使用可能であり、本実施の形態では、高周波電源装置2に複数接続可能に構成されている。
【0032】
次に、図4を用いて高周波電源装置2の詳細構成を説明する。
図4に示すように高周波電源装置2は、図示しない商用電源と接続され、直流電源に変換してこの直流電源を供給する直流電源回路41と、直流電源回路41からの直流電源により駆動し、高周波で発振して高周波電力(高周波電流)を発生する高周波発生回路42と、高周波発生回路42に対して出力される高周波電流の波形を制御する波形生成回路43と、高周波発生回路42からの高周波電流を電気メス3の電極3aに出力する出力トランス44と、出力トランス44より出力される出力電流を検出する電流センサ45a,45b及び出力電圧を検出する電圧センサ45cと、これらセンサ45a〜45cにより検出された電流値及び電圧値をA/D変換するA/Dコンバータ46と、このA/Dコンバータ46からのデジタル化されたデータに基づいて直流電源回路41及び波形生成回路43を制御する制御回路47とを備えて構成される。
【0033】
そして、高周波電源装置2は、上述したバイポーラ鉗子10又は切開刃付きバイポーラ鉗子20等の電気メス3を接続し、患者7の生体組織48等に対して高周波焼灼処置を行えるようにしている。
尚、2つの電流センサ45a,45bは、例えば電流センサ45aが一方の電極3aから患者7の(生体組織48)側に流れる電流を検出し、他方の電流センサ45bが他方の電極3aから出力トランス44側に回収される電流を検出するようになっている。
【0034】
また、電圧センサ45cは、例えば一方の電極3aから患者7の(生体組織48)側に流れる電流と、他方の電極3aから出力トランス44側に回収される電流との間の電圧を検出するようになっている。
【0035】
制御回路47は、A/Dコンバータ46からのデジタル化された電流データを時間的に監視して治療状態を検出するようになっている。例えば、制御回路47は、中央処理装置としてのCPU51を内蔵し、タイマ52を起動させて時間と共に、電流データをメモリ53のデータ格納領域に格納すると共に、例えばCPU51内部に取り込み、電圧データに変換して、比較レジスタ54で基準の値と比較してその電圧データ(電流データ)を、監視する。
【0036】
また、CPU51は、比較レジスタ54で予め記憶された基準の値と比較することにより、CPU51に入力される電圧データが基準の値を越えないように、直流電源回路41を制御し、直流電源回路41から高周波発生回路42に供給される直流電力を制御するようになっている。
【0037】
上記基準の値は、高周波電源装置2の正面等に設けた操作部55における図示しないスイッチや操作手段等により、設定することができる。
また、CPU51により行う上記の制御動作は、メモリ53のプログラム格納領域に格納されたプログラムや図示しない記憶媒体などからのプログラムに従って行うようになっている。
【0038】
また、制御回路47のCPU51は、操作部55による切開、凝固等の選択に応じて、波形生成回路43を制御し、選択された処置モードに適した波形の信号を生成して高周波発生回路42の出力波形を制御するようになっている。
また、制御回路47のCPU51には、上述したようにフットスイッチやハンドスイッチ等の出力スイッチ8が接続されるようになっている。
【0039】
以下で説明するように制御回路47は、出力スイッチ8のONスイッチが押下操作された場合、高周波電流が出力されるように制御する。また、制御回路47は、出力スイッチ8のOFFスイッチが押下操作された場合、高周波電流の出力を停止するようになっている。
【0040】
本実施の形態では、高周波電源装置2は、上述したバイポーラ鉗子10及び切開刃付きバイポーラ鉗子20を複数接続して使用可能に構成されている。
即ち、高周波電源装置2は、バイポーラ鉗子10及び切開刃付きバイポーラ鉗子20を複数接続可能なコネクタ部5(5a〜5f)を設けている。
【0041】
また、高周波電源装置2は、出力トランス44からの高周波電力(高周波電流)の出力を、コネクタ部5(5a〜5f)のうち、どれか1つに選択的に切り換える接続切換手段として、出力切換回路56が設けられている。
この出力切換回路56は、制御回路47の制御により後述する図11のフローチャートに従って、接続される複数の電気メス3のうち、該当する電気メス3の1つに対して出力を切り換えるようになっている。尚、符号は、電気メス3の接続ケーブル4の基端側に設けられた接続コネクタ4aである。
【0042】
本実施の形態では、制御回路47への出力切り換え指示は、操作部55又はフットスイッチ及びハンドスイッチ等の出力スイッチ8に設けた選択スイッチ57の押下操作により行われるようになっている。
【0043】
図5は、高周波電源装置2のフロントパネル61の一例を示す。
図5に示すように高周波電源装置2のフロントパネル61は、上部に操作部55が設けられ、下部にコネクタ部5(5a〜5f)が設けてある。
【0044】
これらコネクタ部5(5a〜5f)は、出力スイッチ8で出力ON/OFFを行うモノポーラ及びバイポーラ用のコネクタ部5(5a〜5f)である。これらコネクタ部5(5a〜5f)は、それぞれの上部に現在出力中であることを告知するための告知手段としてLED表示灯62が設けられている。これら表示灯62は、点灯又は点滅することで該当するコネクタ部5(5a〜5f)が出力中であることを告知するようになっている。
【0045】
一方、操作部55は、バイポーラ操作表示部63とモノポーラ操作表示部64とで主に構成されている。これら操作表示部63,64は、それぞれ切開出力表示65及び凝固出力表示66とが設けてある。また、操作部55は、上述した選択スイッチ57を左側に設けている。
【0046】
この選択スイッチ57は、接続される複数の電気メス3の1つに対して、例えば、予め割り当てられた順番で押下操作することで、該当するコネクタ部5(5a〜5f)のうち、該当する1つを選択するようになっている。
【0047】
また、図6は、出力スイッチ8であるフットスイッチ70の一例を示す外観図である。
フットスイッチ70は、本体外形が略四角形状に形成されている。また、フットスイッチ70は、切開(CUT)ペダル71と凝固(COAG;=COAGULATION)72ペダルとが設けられており、これらペダル外形も略四角形状に形成されている。切開ペダル71は、このペダル部分が黄色に着色されている。一方、凝固ペダル72は、このペダル部分が青色に着色されている。
【0048】
また、フットスイッチ70は、本体上部に上述した選択スイッチ57が弾性的に形成されて設けられている。
尚、フットスイッチ70は、それぞれの電気メス3ごとに設けられている場合、誤操作防止のため、本体外形やペダル外形がそれぞれ異なる形状の、例えば、図7に示すように丸形状のものを設けても良い。その場合、フットスイッチ70は、必ずしも選択スイッチ57が必要ではない。
【0049】
ここで、図7(a)に示すフットスイッチ70Bは、切開ペダル71と凝固ペダル72との2連構成であり、一方、図7(b)示すフットスイッチ70Cは、切開ペダル71又は凝固ペダル72のみの構成である。
【0050】
また、図8は、出力スイッチ8であるハンドスイッチ80の一例を示し、このハンドスイッチ80を電気メス3のハンドピース81に装着する際の説明図である。
ハンドスイッチ80は、電気メス3のハンドピース81に装着するための装着部82を本体下部に設けている。また、ハンドスイッチ80は、上述したフットスイッチ70と同様に本体外形が略四角形状に形成されている。また、ハンドスイッチ80は、切開(CUT)スイッチ83と凝固(COAG;=COAGULATION)スイッチ84とが設けられており、これらスイッチ外形が略丸形状に形成されている。切開スイッチ83は、このスイッチ部分が黄色に着色されている。一方、凝固スイッチ84は、このスイッチ部分が青色に着色されている。
【0051】
また、ハンドスイッチ80は、本体上部に上述した選択スイッチ57が弾性的に形成されて設けられている。
尚、ハンドスイッチ80は、図示しないが誤操作防止のため、本体外形がそれぞれ異なる形状の、例えば、丸形状に形成されても良い。また、ハンドスイッチ80は、スイッチ外形がそれぞれ異なる形状の、例えば、略四角形状や星形状に形成されても良い。また、ハンドスイッチ80は、本体外装のスイッチ部分以外の着色を青色及び黄色以外の例えば、黒色や白色にしても良い。
【0052】
次に、本実施の形態の電気手術装置1の作用について説明する。
術者は、使用する双極電極(バイポーラ)であるバイポーラ鉗子10及び切開刃付きバイポーラ鉗子20又は単極電極(モノポーラ)を有する電気メス3を高周波電源装置2に複数接続する。
【0053】
ここで、図9に示すように単極電極(モノポーラ)を有する電気メス3を接続する際には、電気メス3の接続コネクタ4aのプラグを高周波電源装置2の該当するコネクタ部5に差し込む。一方、図10に示すように双極電極(バイポーラ)を有する電気メス3を接続する際には、電気メス3の接続コネクタ4aのプラグを高周波電源装置2の該当するコネクタ部5に差し込む。尚、図10は、バイポーラ鉗子10の接続コネクタ4aのプラグを高周波電源装置2の該当するコネクタ部5に差し込む様子を示している。
本実施の形態では、特に、双極電極(バイポーラ)を有する電気メス3を複数接続した場合について説明する。
【0054】
次に、術者は、フットスイッチ70やハンドスイッチ80等の出力スイッチ8を接続して図1の接続状態に設定し、電源をオンする。そして、術者は、複数の電気メス3のうち、使用する電気メス3を用いて患者の生体組織48に切開や凝固、止血等の処置を施す。
【0055】
ここで、術者は、予め、複数のトラカールを患者の患部付近の所定部位に突き刺しておく。そして、術者は、複数のトラカールのうち、処置したい近傍のトラカールを介して患者の体腔内に使用する電気メス3を挿入し、この使用する電気メス3に該当する出力スイッチ8のどれかを押下操作する。すると、制御回路47のCPU51は、高周波電流が出力されるよう制御を開始する。
【0056】
制御回路47のCPU51は、図4に示すように直流電源回路41と波形生成回路43を制御する。CPU51は、直流電源回路41を制御することにより、高周波電力のON/OFFを制御したり、高周波電力の値を可変制御する。また、CPU51は、波形生成回路43を制御することにより、出力の波形を可変設定することが可能である。
【0057】
このCPU51は、A/Dコンバータ46からデジタル化された電流データが入力され、CPU51はその電流データを時間的にメモリ53に記憶することにより、時間的に監視して治療状態を検出する。
【0058】
例えば、CPU51は、出力を開始してからタイマ52を起動して、電流データを時間的にメモリ53に順次記憶し、かつこの電流データを基に換算した出力中の高周波電圧をモニタする。
同時に、CPU51は、変換した高周波電圧データを比較レジスタ54で比較し、その比較結果の誤差電圧等に基づいて、直流電源回路41を介して高周波電力の値を制御し、高周波電圧データが予め設定しておいた高周波電圧値を超えないように制御する。
【0059】
このようにして電気メス3は、患者の生体組織48に切開や凝固、止血等の処置を施すことができる。
また、術者は、上述した処置とは異なる部位の生体組織を処置する必要が生じる。その場合、術者は、別のトラカールを介して別の電気メス3を患者の体腔内に挿入して上述したの同様に処置を施す。
【0060】
このとき、術者は、操作部55又はフットスイッチ70及びハンドスイッチ80等の出力スイッチ8の選択スイッチ57を押下操作する。すると、制御回路47のCPU51は、出力切換回路56を制御して出力を切り換える。
このように別の電気メス3を持ち替えて処置を繰り返し施す際、制御回路47のCPU51は、図11のフローチャートに従って出力切換を行う。
【0061】
図11のフローチャートに示すように術者は、使用する電気メス3に該当する出力スイッチ8の切開又は凝固スイッチのどれかを押下操作する(ステップS1)。
すると、制御回路47のCPU51は、出力スイッチ8の先押し(先に押下操作)された出力制御信号を受信する(ステップS2)。
【0062】
このとき、制御回路47のCPU51は、追加の出力制御信号として別の電気メス3に該当する出力スイッチ8が押下された際の出力制御信号が有るか否かを判断する(ステップS3)と共に、操作部55又は出力スイッチ8の選択スイッチ57からの切換信号が有るか否かを判断する(ステップS4)。
【0063】
制御回路47のCPU51は、追加の出力制御信号が無い場合、先押しされた出力スイッチ8の出力制御信号に基づき、先押しされた出力スイッチ8に該当する電気メス3の電極3aに対して高周波電流が出力されるよう出力切換回路56を制御する(ステップS5)。
【0064】
また、制御回路47のCPU51は、追加の出力制御信号が有り、且つ切換信号が無い場合、先押しされた出力スイッチ8以外の出力制御信号の受信を拒否し(ステップS6)、先押しされた出力スイッチ8に該当する電気メス3の電極3aに対して高周波電流が出力されるよう出力切換回路56を制御する(ステップS5)。
【0065】
また、制御回路47のCPU51は、追加の出力制御信号及び切換信号の両方共が有る場合、切換信号に従って追加の出力制御信号を出力した出力スイッチ8に該当する電気メス3の電極3aに対して高周波電流が出力されるよう出力切換回路56を制御する(ステップS7)。
【0066】
このように本実施の形態の電気手術装置1は、操作部55又は出力スイッチ8の選択スイッチ57からの切換信号に基づき、出力切換回路56を制御するように構成しているので、双極電極(バイポーラ)を有するバイポーラ鉗子10や切開刃付きバイポーラ鉗子20等の電気メス3を複数接続して使用しても、1つの電気メス3に出力が切り換る。
【0067】
従って、本実施の形態の電気手術装置1は、双極電極を有する電気メス3を複数接続して使用する際に、電気メス3(双極電極)の数だけ抵抗値が低くなることによる高周波電力の低下を防ぎ、常に最適な高周波電力で処置を行うことが可能となる。
【0068】
ところで、図2で説明した双極電極(バイポーラ)であるバイポーラ鉗子10は、接続ケーブル4の基端側に設けられた接続コネクタ4aが切開/凝固兼用の切開/凝固出力プラグと帰還用の帰還プラグとの2本で構成されている。また、図3で説明した同じく双極電極(バイポーラ)である切開刃付きバイポーラ鉗子20は、接続ケーブル4の基端側に設けられた接続コネクタ4aが切開用の切開出力プラグ及び凝固用の凝固出力プラグと、帰還用の帰還プラグとの3本で構成されている。
【0069】
従来、これら接続コネクタ4aのプラグは、同一形状で且つ同一径であるので、例えば、高周波焼灼電源2に設けた切開刃付きバイポーラ鉗子用のコネクタ部5の3つのプラグ受け部のうちの2つに、バイポーラ鉗子の接続コネクタ4aのプラグを誤って接続してしまうことも考えられる。
そこで、このような双極電極(バイポーラ)であるバイポーラ鉗子10及び切開刃付きバイポーラ鉗子20の誤接続を防止可能に電気手術装置を構成する。
【0070】
図12ないし図16は双極電極(バイポーラ)であるバイポーラ鉗子及び切開刃付きバイポーラ鉗子の誤接続を防止可能な電気手術装置に係り、図12は電気手術装置を示すブロック図、図13は図12の接続検知回路の作用を説明する第1の図、図14は図12の接続検知回路の作用を説明する第2の図、図15はプラグの径を変えて構成される双極電極(バイポーラ)の接続コネクタを示す概略図であり、図15(a)はバイポーラ鉗子の接続コネクタを示す概略図、図15(b)は同図(a)に対してプラグの径を変えた切開刃付きバイポーラ鉗子の分離型タイプの接続コネクタを示す概略図、図15(b)は同図(a)に対してプラグの径を変えた切開刃付きバイポーラ鉗子の一体型タイプの接続コネクタを示す概略図、図16はプラグの形状を変えて構成される切開刃付きバイポーラ鉗子の接続コネクタを示す概略図であり、図16(a)はバナナプラグの代わりに切開刃付きバイポーラ鉗子の接続コネクタに用いるストレートプラグ及び凹部付きストレートプラグを示す概略図、図16(b)は切開用プラグのみバナナプラグから凹部付きストレートプラグに形状を変えた切開刃付きバイポーラ鉗子の一体型タイプの接続コネクタを示す概略図、図16(c)は切開用プラグのみバナナプラグからストレートプラグに形状を変えた切開刃付きバイポーラ鉗子の一体型タイプの接続コネクタを示す概略図である。
【0071】
図12に示すように電気手術装置1Bは、上記第1の実施の形態で説明したのと同様な構成に加え、出力切換回路56の後段に接続検知回路100を設けた高周波電源装置2Bを備えて構成される。接続検知回路100は、コネクタ部5(5a〜5f)に電気的に接続され、これらコネクタ部5(5a〜5f)に接続される接続コネクタ4aの接続状態を検知するようになっている。
制御回路47のCPU51は、接続検知回路100の検知結果により接続コネクタ4aが接続されていないと判断した場合、出力を禁止する制御を行うようになっている。
【0072】
先ず、図13及び図14を用いて高周波電源装置2Bのコネクタ部5(5a〜5f)及び接続検知回路100を説明する。
図13及び図14に示すように高周波電源装置2Bは、絶縁部材で形成された外装101に電気メス3の接続ケーブル4の基端側に設けられた接続コネクタ4aのプラグ102が挿入されるプラグ受け部103が設けられている。
【0073】
プラグ受け部103及び接続コネクタ4aの外装は、金属等の導電性部材で形成されている。
また、高周波電源装置2Bは、プラグ受け部103の外装101内側近傍に略L字状の導電性の板バネ104が周囲を絶縁部材105に覆われネジ止めされている。
【0074】
接続コネクタ4aのプラグ102がプラグ受け部103に挿入されると、接続コネクタ4aのプラグ102とプラグ受け部103とは電気的に接続されると共に、接続コネクタ4aのプラグ102と板バネ104とが電気的に接続されるようになっている。
【0075】
そして、接続検知回路100は、プラグ受け部103と板バネ104との導通状態を検知しており、接続コネクタ4aのプラグ102がプラグ受け部103に挿入されると、プラグ受け部103と板バネ104とが導通することで接続コネクタ4aの接続を検知するようになっている。
【0076】
本実施の形態では、電気手術装置1Bは、双極電極(バイポーラ)であるバイポーラ鉗子10及び切開刃付きバイポーラ鉗子20の誤接続を防止するためにそれぞれ接続コネクタ4aのプラグ102の形状及び径を変え、高周波電源装置2Bの該当するコネクタ部5のプラグ受け部103に一致するものだけが接続可能に構成している。
【0077】
即ち、切開刃付きバイポーラ鉗子20の接続コネクタ20aは、例えば図15及び図16に示すようにプラグ102の形状又は径を変えて構成される。
更に具体的には、図15(a)に示すバイポーラ鉗子10の接続コネクタ10aに対して切開刃付きバイポーラ鉗子20の接続コネクタ20aを図15(b)又は図15(c)に示すようにプラグ102の形状及び径を切開用プラグ102aのみ径を大きく(又は小さく)変えて形成している。尚、図15(a)〜15(c)に示すプラグ102は、バナナプラグを用いている。
【0078】
尚、図15(b)はプラグ102をそれぞれ分離した分離型タイプの切開刃付きバイポーラ鉗子20の接続コネクタ20aを示し、図15(c)はプラグ102を一体化した一体成型タイプの切開刃付きバイポーラ鉗子20の接続コネクタ20aを示している。
【0079】
又は、図16(a)に示すようにバナナプラグの代わりにストレートプラグ111又は凹部付きストレートプラグ112を用いて、切開刃付きバイポーラ鉗子20の接続コネクタ20aを図16(b)又は図16(c)に示すように切開用プラグ102aのみバナナプラグからストレートプラグ111又は凹部付きストレートプラグ112に形状を変えて形成しても良い。
【0080】
尚、図16(b)は切開用プラグ102aのみバナナプラグから凹部付きストレートプラグ112に形状を変えた一体成型タイプの切開刃付きバイポーラ鉗子20の接続コネクタ20aを示し、図16(c)は切開用プラグ102aのみバナナプラグから凹部付きストレートプラグ112に形状を変えた一体成型タイプの切開刃付きバイポーラ鉗子20の接続コネクタ20aを示している。
また、図示しないが、高周波電源装置2Bは、コネクタ部5のプラグ受け部103が切開用プラグ102aの形状又は径に一致するように構成されている。
【0081】
このように構成された電気手術装置1Bは、高周波電源装置2Bに、例えばバイポーラ鉗子10を接続する際、切開刃付きバイポーラ鉗子20が接続されるコネクタ部5の3つのプラグ受け部103のうち、2つにバイポーラ鉗子10の接続コネクタ10aのプラグ102を接続しても、接続検知回路が1つの非導通を検知するので制御回路47のCPU51が出力を禁止する。
【0082】
一方、逆に電気手術装置1Bは、高周波電源装置2Bに、例えば切開刃付きバイポーラ鉗子20を接続する際、バイポーラ鉗子10が接続されるコネクタ部5の2つのプラグ受け部103に、切開刃付きバイポーラ鉗子20の接続コネクタ20aの3つプラグ102のうち、2つを接続しようとしても上述したように切開用のプラグ102aのみが接続できない。
【0083】
これにより、電気手術装置1Bは、バイポーラ鉗子10及び切開刃付きバイポーラ鉗子20の誤接続を防止することが可能となる。
尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
【0084】
[付記]
(付記項1) 生体組織を処置するための高周波電流を発生する高周波電流発生手段と、
前記高周波電流発生手段で発生した高周波電流を前記生体組織に印加するための複数の双極電極と、
前記複数の双極電極を前記高周波電流発生手段に接続する複数の接続手段と、前記高周波電流発生手段の出力を、前記複数の接続手段のうち、1つに選択的に切り換える接続切換手段と、
を具備したことを特徴とする電気手術装置。
【0085】
(付記項2) 前記高周波電流発生手段は、複数の特性の高周波電流を発生可能な1つの出力回路を有し、
前記接続切換手段は、前記1つの出力回路から出力される1つの特性の高周波電流を1つの接続手段に切り換えることを特徴とする付記項1に記載の電気手術装置。
【0086】
(付記項3) 前記複数の特性の高周波電流のそれぞれのオンオフの制御操作を行う複数の出力スイッチを有し、
前記出力回路は、前記複数の出力スイッチのうち、1つの出力スイッチが先押しされた特性の高周波電流の出力を優先し、この先押し優先の特性の高周波電流の出力中に、他の出力スイッチによる特性の高周波電流の出力を受け付けないことを特徴とする付記項2に記載の電気手術装置。
【0087】
(付記項4) 前記複数の特性の高周波電流のうち、1つの特性の高周波電流に切り換える選択スイッチを設け、前記複数の特性の高周波電流のそれぞれのオンオフの制御操作を行う1つの出力スイッチを有したことを特徴とする付記項2に記載の電気手術装置。
【0088】
(付記項5) 前記複数の接続手段は、高周波電流が出力中であることを告知する告知手段をそれぞれの近傍に設けたことを特徴とする付記項2に記載の電気手術装置。
【0089】
(付記項6) 前記複数の出力スイッチは、誤操作防止のためにそれぞれ異なる形状又は着色であることを特徴とする付記項3に記載の電気手術装置。
【0090】
(付記項7) 生体組織に対して凝固処置を施すための凝固処置用高周波電流及び生体組織に対して切開処置を施すための切開処置用高周波電流を供給する高周波電源と、
前記高周波電源に接続され、前記凝固処置用高周波電流を前記生体組織に印加して凝固処置を施すと共に、前記切開処置用高周波電流を前記生体組織に印加して切開処置を施す凝固切開兼用電極と、この凝固切開兼用電極からの高周波電流を帰還する帰還電極と、を有するバイポーラ電極と、
前記高周波電源に接続され、前記凝固処置用高周波電流を前記生体組織に印加して凝固処置を施す凝固電極と、前記切開処置用高周波電流を前記生体組織に印加して切開処置を施す切開刃電極と、これら凝固電極及び切開刃電極からの高周波電流を帰還する帰還電極と、を有する切開刃付きバイポーラ電極と、
前記バイポーラ電極と前記切開刃付きバイポーラ電極との誤接続を防止可能な誤接続防止手段と、
を具備したことを特徴とする電気手術装置。
【0091】
(付記項8) 前記誤接続防止手段は、前記切開刃付きバイポーラ電極に設けた切開刃電極用プラグの径を他のプラグの径に対して大きく又は小さくしたことを特徴とする付記項7に記載の電気手術装置。
【0092】
(付記項9) 前記誤接続防止手段は、前記高周波電源に前記バイポーラ電極又は前記切開刃付きバイポーラ電極の接続を検知する接続検知回路を設けたことを特徴とする付記項7に記載の電気手術装置。
【0093】
(付記項10) 前記接続検知回路は、前記バイポーラ電極又は前記切開刃付きバイポーラ電極のそれぞれのプラグが該当するプラグ受け部に接続されて導通することを検知し、電極の接続を検知することを特徴とする付記項9に記載の電気手術装置。
【0094】
(付記項11) 前記高周波電源は、高周波電流の出力を制御する制御手段を有し、
この制御手段は、前記接続検知回路からの接続検知信号を得られないとき、該当するプラグ受け部に高周波電流を出力しないことを特徴とする付記項9に記載の電気手術装置。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、双極電極(バイポーラ)を有する電気メスを複数接続して使用可能な電気手術装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態の電気手術装置を示す構成図
【図2】バイポーラ電極先端を示す外観図
【図3】切開刃付きバイポーラ電極先端を示す外観図
【図4】高周波電源装置の構成を示すブロック図
【図5】高周波電源装置のフロントパネルの一例を示す説明図
【図6】出力スイッチであるフットスイッチの一例を示す外観図
【図7】丸形状のフットスイッチの一例を示す概略図
【図8】出力スイッチであるハンドスイッチの一例を示す概略図
【図9】単極電極(モノポーラ)を有する電気メスを接続する際の様子を示す説明図
【図10】双極電極(バイポーラ)を有する電気メスを接続する際の様子を示す説明図
【図11】図1の電気手術装置の作用を説明するフローチャート
【図12】電気手術装置を示すブロック図
【図13】図12の接続検知回路の作用を説明する第1の図
【図14】図12の接続検知回路の作用を説明する第2の図
【図15】プラグの径を変えて構成される双極電極(バイポーラ)の接続コネクタを示す概略図
【図16】プラグの形状を変えて構成される切開刃付きバイポーラ鉗子の接続コネクタを示す概略図
【図17】従来の双極電極(バイポーラ)を有する電気メスを高周波焼灼電源に接続して用いた際の概略図
【図18】図17の接続状態における電気メスの電極抵抗に対する高周波電力の値を示すグラフ
【符号の説明】
1       …電気手術装置
2       …高周波焼灼電源
3       …電気メス
3a      …電極
5(5a〜5f)…コネクタ部
8       …出力スイッチ
10      …バイポーラ鉗子
20      …切開刃付きバイポーラ鉗子
41      …直流電源回路
42      …高周波発生回路
43      …波形生成回路
44      …出力トランス
45a,45b …電流センサ
45c     …電圧センサ
46      …A/Dコンバータ
47      …制御回路
51      …CPU
52      …タイマ
53      …メモリ
54      …比較レジスタ
55      …操作部
56      …出力切換回路
57      …選択スイッチ
70      …フットスイッチ
80      …ハンドスイッチ

Claims (1)

  1. 生体組織を処置するための高周波電流を発生する高周波電流発生手段と、
    前記高周波電流発生手段で発生した高周波電流を前記生体組織に印加するための複数の双極電極と、
    前記複数の双極電極を前記高周波電流発生手段に接続する複数の接続手段と、前記高周波電流発生手段の出力を、前記複数の接続手段のうち、1つに選択的に切り換える接続切換手段と、
    を具備したことを特徴とする電気手術装置。
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